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2021年1月30日土曜日

ダルビッシュの投げすぎ問題の言及について

 漫画「チェンソーマン」の世界ではその概念に対する恐怖の度合いが強いほど、その概念の名を持つ悪魔が強くなるという設定ですが、「ハゲの悪魔」がいたらどれだけ強くて、どんなビジュアルなのかが私、気になります。


 話は本題ですが、かねてからこのブログでも甲子園、というか高校野球は子供の体を傷つけるだけと批判しまくっている私ですが、同様の意見をメジャーのダルビッシュ氏もよく述べており、上記インタビューでもその点について触れています。
 個人的に興味深いのは上記記事で、

「一種の洗脳じゃないけど、『僕は高校の時にすごく投げさせられまくって故障して、もうそのあと二度と投げられなくなっちゃったけど、感謝しているし、本当に大事な経験でしたって言う人もいるんです。人って結局自分がやっていたことを否定したくないじゃないですか。なんとかして肯定するほうにもっていきたくなるから。そういう人たちはそれでいいんだけど、子どもたちに『投げて大丈夫だよって言うのはやめてほしい。」

 この指摘部分は自分も非常に同感するところで、というのも以前にやたらしつこく、「球児本人が肩を壊してでも投げたがっているのだから投げさせた方がいい」と私に反論する奴がいたからです。無論そんな意見にも私は大反対で、むしろ子供だからこそ浅い判断で死に急ぐような道を選びがちなのだから、大人がそれを制さないでどうすると言い返したら、またオウム返しに同じこと言い出してきたのでその後縁を切っています。あれで大卒を名乗っているのだから日本の大学教育は何なのかと正直思いました。

 話を戻すと、それこそ高校時代に肩を痛めて、プロになったとしても選手寿命が短かったとかいう人は少なくないですが、そういうのはまだマシな方で、中には投げすぎで深刻な後遺症を患う子供もいるということを聞きます。そういうことを考えるとダルビッシュ氏の言う通り、高校野球までの間では球数制限を設けるべきだという立場を私は取ります。
 その上で、球数制限は球児の身体のみならず、野球界の発展においてもプラスじゃないかと内心考えています。

 そもそも一体何故高校野球で登板過多が起こるのかというと、エースで確実に投げ勝ちたいという監督心理が最大の要因で間違いないです。二番手、三番手でも勝てるというのなら普通に交替させて言うわけだし、そうならないのは負けた時に「何故エースを出さなかったのか!」という批判が怖いからでしょう。そういう意味ではロッテに入った佐々木投手の高校時代の監督は批判を覚悟で県大会最終戦で佐々木選手を出さない決断を下したのは勇気がいったことでしょう。

 ただこうしたエースに頼り切るという戦術ですが、裏を返せば二番手、三番手投手の登板が制限されるということにつながります。それこそ中にはエースに負けず劣らずの実力、下手すればその才能で言えば上回っていた二番手、三番手投手もいたと思いますが、高校の試合で登板しなかったことから注目されず、プロになれず、才能を開花できなかった選手もいるでしょう。また発展途上過程にあって、試合に出られずいまいち伸び切れなかったというパターンもあるかもしれません。

 一つ例えを出すと、元巨人の上原氏は高校時代、同じくプロに行った建山氏に次ぐ二番手投手でした。上原氏の場合は大学で才能が開花したこともあってプロとなりましたが、もしかしたら高校時代にもっと試合に出ていたら、その時点で大きく注目されていたかもしれません。
 まぁ上原氏の場合は大学行くまでの筋トレが良かったというから、大学行って正解だった気がしますが。

 仮に球数制限、それこそ1投手は1試合で4回までしか投げられないという風にすれば、必然的に二番手、三番手投手も各チームは育て、登板させなければなりません。その過程で投手として才能ある球児が日の目を浴びたり、実力を伸ばすチャンスは広がると思うし、またエースをどこで投入させるかの駆け引きも加わるので、試合展開的にも面白くなっていくのではと思います。

 そもそも現代の高校野球自体、エース一人に対する依存体質がやや強すぎる気がします。チーム単位で戦うというよりかはエースの善し悪しで決まっているのではと思う試合もあり、そういう意味で1試合に最低二人の投手が登板しなければならない展開の方が教育的にもプラスじゃないかなって思えてなりません。控え選手を含めた選手層で如何に勝つか、そういった視点を甲子園は持つべきでしょう。

 まぁそもそも、甲子園自体なくなっちまえというのが私の本音です。前調べたけど、中継しているテレビ局も高野連に寄付金を含めほとんど金出さずに無料で放映権取ってCM流してんだし。

2021年1月28日木曜日

一番気になる未解決事件

 一応今も断続的に寒波が来てますが、12月に比べたら全然寒くないなと思います。それ以上に眠い( ˘ω˘)スヤァ

 話は本題ですが、よくネットでは定期的に「一番闇の深い未解決事件」などというタイトルで掲示板が立ちます。一番話題になる未解決事件なら間違いなく世田谷一家殺人事件でしょうが、それでも自分の実感では311のあった2011年以降からだんだんフェードアウトし始め、最近になっては年度末の恒例行事となっている捜査進捗が報じられるたびに、「なんで事件発生当時にそうした情報を公開しなかったんだ」などという批判が出るようにもなっており、そう遠くないうちに定期報告もなくなると思います。それこそ犯人が別件逮捕されてDNA鑑定で一致でもしない限りは、解決する可能性は厳しいでしょう。

 ちょっと脱線しましたが未解決事件はやはり関心が集まるからこそ定期的に話題になるのでしょうが、ほかならぬ私自身もそういった事件系に関する興味は高いです。もっとも興味持つのは未解決事件に限らず、無駄に有り余っている記憶力を使って一時期はWikipediaの年表記事から一つ一つ事件名のリンクを辿っては覚えようとした時期もありました。あんま役に立つことないけど、年上の世代と話す時に時たま役に立ちます。
 そんな割と事件マニアな私から見て、個人的に一番興味がある未解決事件を挙げるならこれです。


 その事件というのも2010年に神戸市で起きた男子高生の殺人事件です。事件概要は上記リンク先にも書いていますが、夜10時過ぎに中学生の彼女と自販機前にいたら見知らぬ男性が刃物をもって襲ってきて、女子中学生が一旦逃げてから再び現場近くに戻ると男子高生が刺殺された状態で見つかったというあらましです。

 事件発生当時はそこそこ話題になったこの事件ですが、なんか意外というか先ほどの未解決事件関連の掲示板で触れられていることは少ない気がします。同時に、通り魔的殺人事件にもかかわらず、現場周辺に犯人がまだ潜んでいるのではといった恐怖感がなんか他の事件と比べるとやや薄いようにも感じます。
 なお酒鬼薔薇事件の時に現場近くに住んでた同僚は、「あの時めっちゃ怖かったわ:(;゙゚''ω゚''):」と語ってました。なんかその同僚の反応とかと比べると、この事件に対する反応は全然弱いような印象があります。

 何故この事件に関して印象が弱いのかというと、割と理由はある気がします。具体的には事件発生当時、犯人以上に被害者二人に対する疑念がネットを中心に数多く出てたからです。
 単純に夜10時過ぎに未成年が外でたむろしていたという時点で、被害者には申し訳ないですが同年代の中では余り真っ当な方ではないと思われるのも仕方ありません。同時にこの事件がたまたまだったらやはりそのように報じられていたと思え、察するに日常的に夜中外でうろうろする人たちだったのではと推測されます。

 その上で、逃げた女子中学生の証言が全く宛てにならないという事実も、いろいろと感じさせる店が多いです。リンク先の記事にも書いている通りに事件発生直後、犯人を直視していた女子中学生の証言はその後二転三転され、同様の事件なら作られていると思う犯人の似顔絵、当時の服装イメージとかも一度も公開されることはありませんでした。
 もちろん襲われた場面に出くわせば案外犯人の顔とか覚えられないものだと私も思います。何も私はこの女子中学生、若しくはその関係者が犯人だというつもりはさらさらないですが、少なくとも事件捜査においてこの子が証言した内容や供述は当てにならない可能性の方が高いと考えています。ただ当てにならなくても、夜中とはいえ街中でのこれほどの殺人事件でなかなか犯人が見つからないというのは未だにやや不思議に感じています。まぁ天下の兵庫県警だしなぁ。

 もしかしたら自分が知らないだけで、現場は周りに一切人がいないような変な場所なのかもしれません。京都精華大学生通り魔殺人事件などは自分も事件現場を知っており、本当に何もないところなので事件発生当時に犯人を見聞きしたという情報が少ないのも、未だ犯人が見つからないというのも理解できる点があり、神戸の事件も案外そういう場所なのかもと勝手に考えています。

2021年1月26日火曜日

DHCの懲戒解雇報道について

 今日は仕事で疲れて(ヽ''ω`)なので気になったニュースだけ紹介します。


 直接関わったわけではないですけど、DHCが「そういう」会社だというのは伝え聞くところで耳にしてました。

 なのでこのニュース見てもあまり驚きがないというかやっぱり程度にしか思わないのですが、前に自分がJBpressで書いたように、日本はこんな無理やりな解雇をやったとしても別に行政とかから処分食らうこともなく、解雇された側が弁護士雇って高い金かけて裁判でも起こさない限り、一切救済が行われない辺り、めちゃ解雇しやすい国じゃんと改めて思います。それ以上に、こうした報道があってもあまり社会が関心を示さず、「あるある(´ー`*)ウンウン」的な感じで終わってしまう当たりの方が逆に怖かったりします。

 改めてこの報道に触れて「パソナルームってまだあるのかな?」と思って検索したところ、以前は確か独立したWikipediaのページがあったように思うのですがそれはなくなってて、かわりに「追い出し部屋」というページができてました。このページ見て初めて知ったけど、

「また、漫画家の藤子不二雄Aは自身の藤子不二雄Aブラックユーモア短編にて1972年にいち早くこの問題を取り上げ題材とした『なにもしない課』を作品にしている。」

 という記述があり、藤子不二雄Aパネェとか思いました。それにしても「追出部屋」と書くとなんか相撲部屋っぽい。

2021年1月24日日曜日

中国語の「咸鱼(塩漬け魚、魚の死骸)」使ってみた

 最近好きな日本語は「誇張しのぶ」だったりします。


 さて上の写真は次の記事に使うから今日片道1時間かけて撮ってきた写真ですが、撮影後にこれヤバイと気が付いたことがありました。というのも左側の車の側面部に黄色いの写ってますが、これはわかりづらいけどピカチュウのステッカーで、「許可取ってんのかよ(;´・ω・)」的なやばさを感じました。


 それで撮影しなおしたのがこっちですが、なんか中途半端な感じしたので結局使わないことにして、もったいないからここで公開することにしました。

 それはさておき本題ですが、先日パソコン市場に関する仕事に係わることがあり、その際に中国人の同僚に業務報告に付け加える形でこんなメールを打ちました。

「ノートパソコンに関して00年代まで東芝のダイナブックは、価格は高いが性能、サービス共に当時間違いなく世界最高だった。自分もずっと使っていた。しかし10年代に入るあたりからだんだん悪くなり、見ていてなんだか『咸鱼』になっていった気がする。自分もダイナブックをもう買わなくなってしまった」

 ここで使った「咸鱼」という中国語ですが「咸」というのは「しょっぱい、塩」などの意味をあらわす単語で、「魚」がつくと見出しの通り「塩漬け魚、魚の死骸」という意味になります。こうした意味から転じて、「やる気がなくなった、覇気のない」みたいな様子を表す用語となっています。
 なんでこんな単語を急に使ったのかというと、上記のメッセージを送るに当たって「やる気のない」という意味の単語を探したところ見つけ、その意味と「干からびた魚」というイメージになるほどと面白く感じたため使ってみました。そしたら返信で、

「ノートパソコンに関して00年代までソニーのVAIOは、価格は高いが性能、サービス共に当時間違いなく世界最高だった。自分もずっと使っていた。しかし10年代に入るあたりからだんだん悪くなり、見ていてなんだか『咸鱼』になっていった気がする。自分もVAIOをもう買わなくなってしまった」

 と、中国人の同僚が同じような言い回しで返信を送ってくれました。っていうかVAIOファンだったんだこの人などと思うとともに、「わかる、めっちゃわかる(´ー`*)ウンウン」的に自分も同感しました。
 ダイナブックもVAIOも、パソコン市場が拡大していた00年代の間はそれぞれ覇を競うようにいいノートパソコンを相次いで発売していましたが、大体2010年に入るあたりから自前ではほとんど生産しなくなり、コンパルとかフォックスコンなどのOEMメーカーに丸投げ、っていうか見ている感じ設計も含めた丸投げ(ODM)をするようになったりして、完全に事業にやる気をなくしていました。

 この間、OEMメーカーだったASUSとかacerがオリジナルブランドで安いノートパソコンを作るようになり、ダイナブックもVAIOも、値段が高いだけでサービスはともかく性能面では立ち遅れた製品、いわば「ブランド代がやたら高い」ノートパソコンしか出さなくなり、私も見限るようになりました。
 それこそ00年代においては、「俺は一生ダイナブック以外のノートパソコンは使わねぇ(# ゚Д゚)」などと吠えていましたが、2010年くらいには「ダイナブック以外のパソコンもいいよね(´・ω・)」などと言うようになってしまいました。

 それでもVAIOに関してはソニーが資本を手放したあたりから再び製品が良くなってきましたが、この前見たらなんかまたどういった顧客を想定しているのかよくわからない商品が並ぶようになり、ちょっとまた悪くなっている気がします。

 一方、ダイナブックは東芝の手を離れてシャープ、もといかつてのOEM先だったフォックスコンこと鴻海の資本が入るようになりましたが、今のところ好転の兆しはあまり見えません。何より一番理解できないのは、未だにBTO、つまりホームページ上でスペックやソフトを決めて購入し、工場などから直接出荷してもらうという販売方法をまだ採用していません。自分が知る限り、主だったノートパソコンメーカーでこんなのはダイナブックだけで、未だにあらかじめ決められたスペック以外のパソコンしか販売していません。
 おまけにサイト上で条件をかけて検索すると、何故か「販売終了済み」が付いたパソコンが検索上位にずらっと出てきます。っていうか終了してんなら何故サイトから消さないのか、未だにダイナブックに関しては「咸鱼」であるように思えます。

2021年1月23日土曜日

声でバレる

 昨年末、以前にも打診がありましたが再び日本のラジオ番組から中国ゲーム市場についてゲストコメントをもらえないかというお声をかけてもらいました。しかし前回同様、「自分の声はかなり特徴的だから世を忍ぶ仮の姿の周りにいる人たちにバレる恐れがある」といって、再び断ることとしました。孫場奏斗思う人も多いかもしれませんが、実際にかなり自分の声は特徴的で、聞く人が聞いたら一発で「あの人だ!」とわかるくらいの水準です。

 じゃあ具体的にどんな声してるのかというと、基本的にはめちゃ甲高いというかハイトーンです。これは多分しゃべる量が昔から多いからしゃべってくうちにどんどん声が高くなっていき、小学校時代の同級生とかにも、「なんか昔と声変わってなくね?」と言われたことあります。
 ハイトーンだからかもしれませんが、あとやたら声が通るのもでかいです。大人数が集まる空間などにいても自分がしゃべっていたらすぐどの辺にいるかなどが分かると友人らは言っており、声のせいで無駄に目立ってしまうところすらあります。実際に過去に何度か、無駄に目立つ私の声が気に入らないのか絡まれたことすらありました。

 その声ですが、過去に戦場カメラマンの渡部陽一氏に似ていると言われてなんか物真似とかもやらされたこともありましたが、私個人としてはそんなにてないんじゃないかなと思ってて、あんま実感わきません。一方、既に亡くなられていますがアニメの「幽遊白書」でエンディングテーマを歌っていた高橋ひろにも似ていると言われたことがあり、こちらについては思うことがあります。
 高橋ひろの楽曲については「アンバランスなキスをして」などを今でもたまに聞くことがあり、その度に「俺の声はこんな感じか(´ー`*)ウンウン」などと悦に入っています。単純にこの人の歌が昔から好きだというのもありますが、こちらに関しては声の出し方などで確かに似ているのかもと考えています。

 具体的には発声開始時の第一音が非常に滑らかというか平坦だというポイントです。基本的に音程が上下しないように話すことが多いのですが、特に第一音に関してはほんの少しでも強まるとやや相手を威喝するような感じともとられるので、柔らかく発音するようにいつかなっていました。この辺が高橋ひろの歌でも同じというか、歌い出しのあたりがいつも柔らかいなという印象を覚えます。

 一方、話す際の音程が上下しないことから、発音で音程を変えるのが実は苦手で、そのせいで中国語の発音もあんま誉めたものじゃなかったりします。ついでに言えば歌も下手で、カラオケとかずっと行ってないけど中国ならみんな騒音気にしないのでたまに自宅で「あんいんすとー、あんいんすとー」などと歌ったりしてます。

 この前見た掲示板で、最近日本でも一人カラオケこと一カラが一般的となっていると書かれていましたが、自分が中学生くらいの頃は一人でカラオケ屋に入ると周りから「え、何この人(;゚Д゚)」みたいな目でリアルに見られてましたが、その辺は大分時代変わったなという気がします。ぶっちゃけ多人数で入るより一人か二人で好きな歌をひたすら歌いまくる方が好きです。

2021年1月21日木曜日

バイデン就任以降の米中関係

台湾駐米代表が正式出席 大統領就任式、断交後初(共同通信)

 いよいよ大統領就任式を控えて来た米国のバイデン氏ですが、中国ではこれまでのトランプ大統領への憎悪が強かった分、バイデン氏に対する期待感はかねてから強いものがありました。しかし上記ニュース、並びに先日のウイグル虐殺非難に関する先制パンチを見る限り、ここ数年の米中摩擦は「トランプだったから」ではなく、米国民の総意であり、バイデン政権でも同様の中国封じ込め政策が続く可能性が高いでしょう。

 現時点から予想されこととして、既にバイデン氏はトランプ氏が脱退を表明したWHOへの復帰、並びにパリ協定への参加を公言しており、国際組織などとの連携は協調路線をとる可能性が高いです。一方で対中国外交に関してはトランプ政権を引き継ぐ、というより下手したらそれ以上に厳しい態度をとってくる可能性が高く、米中対立は今後も続くことが確実視されてきました。

 地味にこの絡みで気になるのが、半導体だったりします。言うまでもなくトランプ政権はファーウェイをはじめとする中国企業との取引を米国企業、並びに日本などの同盟国の企業にも禁止するよう動き、中でもインテルをはじめとする半導体企業の供給ストップは実際に中国企業へ大きな打撃を与えました。
 ただ中国もこうなる事態は一応想定していたのか、台湾企業との合弁などにより中国国内に半導体の製造拠点を設けておきました。そしたらTSMCなどの台湾企業にも米国は手をまわしてきて半導体を流さないよう働きかけたので、これには中国企業もいろいろ参ってたところで大統領選に突入し、さぁこれからどうなるかってとこでした。

 ここだけの話ってわけじゃないけど、実質的にコンピューターが普及して以来はマイクロソフト同様にその座が揺らぐことのなかったインテルですが、ここにきてやや不安定な様子を見せるようになってきました。具体的には予定していた微細化したCPUの量産がなかなか実現できなかったり、競合先のAMDにじわじわとだけどシェア奪われたりしていて、依然と圧倒的強者であることに変わりはないものの、その勢いは以前と比べ確実に衰えてきています。

 何気に私自身も最近のインテルには不満があるというか、実際は世代間で物凄い性能に差があるというのに、パソコンメーカーはスペック表に「Corei5搭載」、「Core3搭載」などとしか書かず、いまいちインテルのCPUだからと言って安心して買えなくなってきました。一方、AMD製CPUだとみんなブランド力内のわかってるから大体クロック数がきちんと表示されてて、逆に安心して買えたりします。
 おまけに最近のパソコンはCPUよりメモリ容量とSSDかのほうが速度への影響が大きく、この点考えるとCPUでインテル捨てるだけでかなりコストダウンとなり、だったらAMD製に次はしようかなとか内心考えています。次いつ日本帰ってノーパソ帰るかわかんないけど。

 話は戻りますが、そんな感じでCPU業界はちょっと今地殻変動が起こりつつあります。単純に生産能力だけ言ったら前述の台湾のTSMCが今や文句なしに世界トップであり、TSMCがどう動くかの方がインテル以上に影響力を持つようになってきました。
 またインテルからの供給を絶たれた中国も、今必死にCPUの国産化を進めています。現状ではまだまだ見通しが立っていませんが、それこそ3年後くらいにある程度自前で揃えられるようになってきた場合、米国のCPU業界に大きな打撃を与える可能性があります。ただでさえ台湾企業は中国への生産依存が大きいだけに、彼らも中国寄りに動くシナリオもなくもないでしょう。

 そういうわけで米中貿易摩擦の第二ラウンドうがどうなるかですが、本格的に動くのは春節明けくらいかと見込んでいます。中国側も米国に対し対抗措置をとるでしょうし。

 一方、日本に対し米国は今後どう動くかですが、なんか日系メディアは日韓関係の仲裁ばかり話をして、対日政策に対するシミュレーションが薄いのが不満です。まぁぶっちゃけ米国もあまり日本に興味ないのかもしれませんが。

2021年1月20日水曜日

中国版桃鉄で盛り上がる

 一部ニュースで報じられていますが、アリババのジャック・マーが約3ヶ月ぶりに表に現れました。でもってこの3カ月間何をしていてどうして姿を見せなかったのかについて何も語っておらず、闇が深いです(ΦωΦ)フフフ…
 それはともかくとして先月、会社の飲み会で同僚らと話をしていた際にふと誰かが、「中国版桃鉄とかあったらやばくね?」という言葉を洩らしました。

 桃鉄とは言うまでもなく、「桃太郎電鉄」という会社経営型ボードゲームのことで、先日発売された新作は過去最高という空前の売上げを記録するなど、根強い人気を見せつけました。この新作は発売前、それまでのキャラデザが一新されて「こんなの桃鉄じゃない!」などという批判も一部見られましたが、コロナの影響の巣ごもり需要などもあって、前述の通り現在も好調に売れているようです。ちなみにこの前評判と裏腹な好調な売り上げを見て、同じく最初キャラデザが批判されたロマサガのミンストレルソングを自分は思い出し「デッデッデデデー」というイントロを口ずさんでいました。

 話は戻すと、日本で好調な桃鉄ですが、かつてあったUSA版みたく同じシステムとゲーム内容で、中国を舞台にしたバージョンを出したらかなり面白んじゃないかと誰かが言い出し、それを受けて周りも「絶対やりたい!」などとかなり盛り上がりました。その場でいろんな案が出てきて、それこそ物件は四川省なら麻婆豆腐屋、北京なら北京ダック屋などお馴染みの地元料理店が並び、浙江省ならジャックデマーなネットショッピング企業が買えたりと、現実の産業配置でマップ作ったら普通に中国社会を遊びながら学べるなどと言い合っていました。

 もちろんこうした物件だけでなく、桃鉄でお馴染みの突発イベント案もいろいろ出てきました。真っ先に出てきたのは「共産党に財産没収される」でしたが、「そんなの生ぬるい、いきなり懲役食らって数年単位で休みになるとか」ともっとダーティなイベントを言う人もいれば、「それより高速鉄道カード使って移動しようとしたら脱線するなんてのもいるだろう「と提案する者もいました。

中国版桃鉄にありがちなこと(togetter)

 同じようなこと考えてる人いないかなと検索してみたところ、2011年と今から10年も前ですが掲示板が立っているのを見つけました。やはりみんないろんな案を出していて、

・目的地に釣魚島(尖閣諸島)がある
・物件どころか都市ごと葬り去るカードがある
・決算が毎回粉飾されている
・貧乏神が大躍進なのね、文革なのねと言って物件を消してくる
・貧乏神が共産党
・列車がよく事故る
・COMキャラのレベルは民工、城管、憤青、公安、党員、幹部という順番

 などなど、見ていてこっちもめちゃ楽しい案が並んでいます。これに敢えて加えるとしたら、「ベンチャー応援家としてジャックでマーっぽい人がランダムで現金くれるけど、ある年を境に消える」というイベントを自分は考えてましたが、今日あっさり出てきちゃったからなぁ。

 ただこの中国版桃鉄ですが、中国も割と鉄道マニアが多いのと、こうした経営を競い合うようなゲームはかなり琴線に触れると思うので、実際ちゃんと作って出したらかなり売れる気がします。イースポーツ自体も中国だと最近盛り上がってきているので、こうした桃鉄などは団体戦などで組んだりすれば見ている方も楽しくいい商材となりうると本気で考えています。実際同僚らも、「これ絶対テンセントとかに提案すべきだよな」と割とガチで言ってました。敢えてタイトルつけるとしたら「漫遊桃鉄」とかになりそう。

 と、以上まで考えるに至ってふと気が付いたことが一つあり、先ほどのイベント案の羅列を見ていて、「中国ってほんとゲームイベントかと思う冗談みたいな出来事がしょっちゅうリアルに起きてんだな(;´・ω・)」という考えがよぎりました。下手にゲーム企画するより、中国の日常をゲームに落とし込む方が案外面白いかもしれません。