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2021年3月21日日曜日

東京五輪の海外観客受け入れ断念について

 既に各所で報じられている通り、今夏の東京五輪でコロナ流行対策から海外観客の受け入れは断念することが発表されました。この受け入れ断念の決定については素直に支持します。

 仮に受け入れた場合、それでコロナ感染者数が日本だけでなく世界各国で少しでも増加した場合、強引なオリンピック運営によるものと非難を浴びることとなるでしょう。かといってオリンピックそのものを中止した場合、これまでのスポンサーからの協賛金の返金などで大混乱となり、何が何でも開催する、でもってコロナ流行は最小限にするという二条件を達成するには、正直これしかないと思います。
 無論、この方針においても海外観客向けチケット売上げがゼロとなるわけなため、日本が被るダメージは半端なく大きいことに間違いありません。また今のところまだはっきりとした方針を示す国は見られますが、海外各国が選手を派遣するかどうかについても今後また議論となってくるでしょう。

 それにしても仮にこの場に森がいたらどうなってたのか。自分の憶測で述べると、「外国人は日本に来たくないって人の方が多いんだからいいじゃないか」とか言っていた気がします。

2021年3月18日木曜日

三菱自動車のリコール隠しの訓練ぶり


 上の動画の冒頭で、「なんや野田ナンバーやんけ( ^ω^ )」と見ていて笑い出したらそのすぐ後に流山のディーラーが出てきて「えっ?(;゚Д゚)」とか思いました。っていうかこのディーラー、確実に過去に目の前何度も通ったことあるはずです。でもってまさか流山の三菱ディーラーがあのリコール騒動の初めの第一歩だったということにマジ驚きでした。

 本題というか真面目に話すと、上記動画は日テレが昔作った2000年代初頭における三菱自動車のリコール隠し騒動に対する特集番組です。たまたまある掲示板を見ていてこの動画を知ったのですが、長めの動画なら面白くてそのままずっと見てしまったのと、改めて三菱自動車の隠蔽工作がガチな組織ぐるみだったということを今更ながら知り、非常に驚きを感じました。

三菱リコール隠し(Wikipedia)

 三菱自動車のリコール隠しは大きく分けて二回あり、一つは上記再現番組で取り上げられた運輸省(現国土交通省)の調査で発覚した2000年のもの、もう一つは2004年における大型トレーラーのタイヤ落脱による死亡事故をきっかけに発覚したもので、一般的に三菱自動車のリコール隠しと言ったら社会的影響的にも後者を指します。上記番組も、後者のリコール騒動が起きた後に制作されたものです。

 個人的にこの動画を見て驚いたのは流山のディーラーってことだけじゃなく、三菱自動車のリコール隠蔽工作のあまりの組織ぐるみぶりです。詳しくは動画を見てもらえばわかりますが、三菱自動車品管部では運輸省の監査で余計な不具合情報見つけられてリコールに追い込まれないよう、常日頃から重要な不具合情報を隠す隠蔽対策を行っていました。
 具体的には、市場から上がってくる不具合情報をランク分けして、運輸省に見せる情報と見せない情報に区分する、次に、急な監査にすぐ対応できるようデータを保存しているコンピューターを簡単操作で秘匿情報を出力できなくする。でもってさらには、「監査が来たぞー」って一声かけたら品管部全員が見せてはならない書類などを一斉に紙袋に詰め、倉庫などに隠すということを、わざわざ定期的に訓練してまでやっていたそうです。

 その訓練課程は上記動画でも再現されていますが、それこそ火災の避難訓練みたくみんな一斉にバサバサバサッと動き出した上、「30分かかりました、次は10分で完了させましょう」などと無駄に努力していて、実際こうした訓練の賜物もあって2000年より前の監査は上手くやり過ごしたそうです。
 しかし運輸省に内部通報があり、また隠蔽工作とその対策内容もばらされたことから、2000年の監査では秘匿場所となっていたロッカーを後から抑えることによって査察官は秘匿情報を入手し、出力されたコンピューターデータとの食い違いを突くことに成功します。苦しい言い訳をして一旦査察官に帰ってもらった後、三菱自動車品管部は徹夜をしてバレた情報との整合性を合わせるためにコンピュータープログラムを弄り、書類の情報はわざわざ書きかえるなどしたそうですが、朝6時になってやっぱ無理ってことで白旗上げたそうです。あくまでフリでしたが。

 その辺は番組の最後にも描かれていますが、この時に隠蔽工作がばれて運輸省などに謝罪をした三菱自動車でしたが、実はこの時にもまだ全不具合情報を出してはいなかったそうです。その結果が2004年のタイヤ脱落事故などの重要事故で、当時の査察官も「あれだけのことしてバレたのに、まだ情報を隠していたとは当時思わなかった」と話していますが、この言葉には私もそりゃそうだろうという感覚があります。というより、あれだけのことがばれたにもかかわらずそれでも悪あがきして重要情報を隠蔽していた三菱自動車という組織の膿の根深さに言葉が出ませんでした。

 2004年のリコール隠し発覚後、三菱自動車は心を入れ替えますと言って、2016年には再び燃費不正事件を起こしています。彼らの心を入れ替えますというのは、「別のところで不正します」といった類のものだったのでしょう。ついでに書くと、2016年に燃費不正で他人した相川哲郎元社長については率直に、「ヤバイ奴だ」という印象を強く持っています。
 というのもこの人、2004年のリコール隠して開発中止命令が出ていたにもかかわらず、上層部に内緒で開発作業を続けて「三菱・ⅰ」を完成させたことを公のメディアで堂々と自慢していたからです。やったことについては黙ってりゃいいのに、上司命令を無視する行動を社長自ら堂々と礼賛していた当たり、三菱自動車のコンプライアンス意識は元から半端じゃなく薄かったのでしょう。それだけに燃費不正事件もさもありなんという結末と言えますが、さらについでに書くとそうやって命令違反してまで作った「ⅰ」自体がそんな売れなかった点を踏まえると、何を考え自慢したのか意味が分かりませんでした。自分は比較的好きな車だったけど。

 ここまで書いたのを見るとさも自分が三菱嫌いな人間に見えるかもしれませんが、ぶっちゃけ2010年頃までは一番好きなメーカーで、今でもFTOとかギャラン、レグナム、ミラージュサイボーグなどはマジ大好きで、ゲームでも優先的に使います。しかし「ランエボをSUVにして出す」などと発表する辺り、今の三菱自動車ははっきり言うが頭おかしいんじゃねぇかとしか言いようがありません。実際にというかたまに酒飲むと「あいつらより俺のが三菱愛してんだよ!」と本当に言うことあります。言ってどうなるんだと自分でも思いますが。

 ただ今回改めて冒頭の動画を見て、やはり三菱はあの時に何が何でも潰しておくべきだったのではと思うようになりました。もしあの時に潰すかどこかに吸収させるかしておけば、2004年の事故やリコール隠しの余波は起こっていなかったでしょう。
 自らの不始末で自分が苦しむのは自業自得ですが、タイヤ脱輪事故のトレーラーを運転していた方はリコール隠しが公になるまでは周囲から激しく非難されていたそうです。またそれまで三菱を応援していたディーラーの方々も、一連のリコール隠し発覚で商売を畳まざるを得なくなったことを当時の私も見聞きしています。どちらにしろ潰れるなら、早く潰れてくれていた方が死ぬ人間は確実に少なく済んだでしょう。

 その上で先ほどのランエボSUVじゃないですが、今の三菱自動車は存続すればするほど過去の栄光を汚し続けるようにしか思えなくなってきています。それならばいっそとばかりに、早くこの会社はこの世からなくなった方がいいのではという心境に至っています。

 なお私の三菱贔屓はソ連人民の敵である親父から引き継いでいるのですが、その親父は昔はトヨタ車を馬鹿にしまくってた癖に、数年前に型落ちのクラウン買ったらめっちゃ気に入って乗り回しており、トヨタの悪口を急に言わなくなりました
 ただ自分も以前中国人の運転手に話聞きましたが、いろんな車を乗り継いだけどトヨタ車が一番ハンドリングなどでバランスがいいと言っており、ドライバー目線ではトヨタ車はレベル高いのかもしれません。っていうか自分も自動車記事をたくさん書いてるくせに、日本にほとんどおらず車のらないからペーパードライバーなんだけど。

2021年3月17日水曜日

あまりに遅すぎる統計発表

静岡県 茶産出額1位陥落 史上初、鹿児島県に譲る(静岡新聞)

 最近こんな感じで気になるニュースを取っておいて後から記事書くこと増えていますが、上のニュース見てマジビビりました。見出し見て私は「ほう、ついに静岡が陥落か」とか思って読み始めたら、なんとこのニュースに出てくる統計、2020年ではなく2019年のものでした。もちろん記事自体が古いとかそういうわけじゃなく、引用されている国土交通省の統計発表は2021年3月13日に出たものです。

 正直に言って、農業生産物統計の年間データが期末過ぎてから1年3ヶ月してようやく出てくるという事実に対し、驚きを通り越して恐怖を感じます。今回引用した統計は生産量ではなく産出額ですが、それにしたってどうしてここまで発表が遅れるのか、零細企業が多くて加工工程の多いアパレルとかならまだ統計調査に時間食うのも理解できなくもないですが、農業生産物の年間統計なら期末後6ヶ月以内で出すべきものではという気がしてなりません。

 比較例を出すと、中国のGDP発表時期は期末後から10日ちょいで大体出てきます(1~3月GDPなら4月10日過ぎ)。この発表ラグについて一部日本人は「こんなに早く出せるわけない」、「絶対不正している」などと言いますが、日本はこれ以上のラグがありながら事後修正の幅が中国より大きいです。
 GDPに限らずとも、中国の統計は基本的に日本を遥かに上回っており、大体1ヶ月ちょいもあればすぐ出てきますし、それらを参考に私もいろいろやってたります。逆に中国のスピードに慣れた身からすると、日本の統計はなめているのかと思うくらい遅すぎており、上記の1年3ヶ月というタイムラグに至っては「そんな遅い統計を発表する意味があるのか?」という疑問を持たずにはいられません。

 二年前も日本の雇用統計で調査不正が行われていたことが発覚しましたが、真面目に日本の統計はかなりやばい水準にあるという気がしてなりません。少なくとも不正していると言われている中国の方が統計調査に関しては日本よりも力を入れているように思えるのですが、こういうことは外国にいないと気づかないだろうし、危機感を持つ日本人は今後も出てこないでしょう。

2021年3月15日月曜日

ムンジェインが憎い!(# ゚Д゚)


 ヤンマガ的な自分の記事紹介ですが、今回のこの記事は世を忍ぶ仮の本業が忙しいためパパっと手早く書けるネタということで、大分前からかなり温めていた中国人の自己分析ネタを投入することとしました。正直言ってこのネタなら見出しだけでもアクセス取れるだろうとかなり余裕こいてたのですが、いざ記事書き上げたらやや締まりのない内容で、「これまずくね:(;゙゚''ω゚''):」と書き終えた後で焦りました。
 とはいえ他に書くネタもないし最低限のアクセスは稼げるだろうと思って投入しましたが、朝の段階ではサイト内ランキングで6位ぐらいに入っていたものの、現在はトップテンからも脱落して、伸びの小さい結果となりました。この点はマジ反省です。

 ただヤフコメを見ると300件超のコメントは得ており、読まれていることにはそこそこ読まれています。内容に関しても中国絡みのやっかみめいたコメントも多いですが、「うなずけるところもある」、「いや、自分はこう思う」的にそこそこ議論のネタは提供できており、読み物としては書き終えた直後の不安に比べれば悪いもではなかったのかもと少しホッとしました。

 一方でランキングが振るわなかった原因は何かというと、やはりそこそこ強いライバルの影響もあると思います。っていうか今日はJBpressで李正宣氏と武藤正敏氏の「ダブルマサ」こと韓国ネタの巨頭2人が揃って同じ韓国の住宅問題について記事を書いており、ランキングで上の方を占めています。なんでよりによって自分の記事を出すタイミングでこの二人が記事を出すんだと呪わずにはいられませんが、冷静になって考えると、ライターが悪いのではなく、こういう注目を集めるネタを定期的に提供してくるムンジェイン韓国大統領が悪いのだと気が付き、改めてムンジェインがひたすらに憎たらしく思えてきました。こいつさえいなければ、自分のランキングはもっと上に行くはずだというのに( ;∀;)

 まぁそういう逆恨みはほどほどにして記事解説に移ると、前からこのネタは温めていたこともあって大分前から中国人の知人たちに「中国人ってどんな感じ?」と聞き回っていました。その中で比較的多くの回答が聞かれた内容をまとめたわけなのですが、実は当初は「人の命が軽い」ということも書く予定でした。
 真面目に中国人は一人二人死んだくらいじゃニュースにならないしあまり関心も持たず、二桁超が亡くなるくらいの事故で初めて報じられる的なところがあります。でもって人が死ぬことについて「でも中国は人口多いし」という感じで、あまり感傷を持たないというかむしろ総じて人口がもっと減った方がいいということまで口にするなど、人名に対する意識が日本と比べると桁違いに小さい特徴があり、そうした内容も書く予定でしたが、なんかまとまり方が悪い気がして結局書きませんでした。

 書いた内容に関しては、個人的に思い出深いのは土産物屋で買おうとしたお菓子を「不味いよ」と教えてくれた店員の話です。これは2013年に行った合肥での話で、わざわざ教えてくれたこともあり結局そのお菓子買って、退職したばかりの職場に「不味いらしいよ(・ω・)」といって持ってきました。

 裏テーマ的な話を書くと、冒頭で「中国人は真面目で勤勉と思っている」ということについて書いていますが、これは日本に対する痛烈な皮肉です。というのもこの内容、仮に10年くらい前に書いていれば「真面目で勤勉ならあんなに製品品質が悪いわけない」、「不真面目だから事故とか問題が多いんだろう」などという批判コメントであふれたと思いますが、生憎今回のこの記事には真面目かどうかについて否定するコメントはあったものの、経済や品質に絡めたコメントは多くありませんでした。
 その上で日本人は、真面目で勤勉であれば必ず成功する的な妙な神話というか妄想をこのところ、かえって昔より抱くようになっているように私には見え、「どれだけ真面目で勤勉であっても必ず成功に至るわけじゃない」的な意味合いを込めて、中国と比較するような感じで実は書きました。まぁ真面目で勤勉って意味を、なんか最近の日本人ははき違えている気もしますが。

 このほかだと最後の「将来より今が大事」という話で、日本人は将来を気にし過ぎだと自分のコメントを書いていますが、これこそまさに建前です。本当の本音をここで書くと、「日本人は過去の栄光にすがり過ぎてて今も未来も生きておらず、過去に生きている節がある」です。この点は以前にもこのブログで書いていますが、なんとなく視点が過去にしか向いておらず、現在はおろか未来にも目が向かなくなっているのを懸念しています。将来を気にする素振りも、過去と比較しての将来であるように見えることからああして書きました。

 にしても次の記事どうしよう。マジ仕事忙しくて土日もやらなきゃいけないってのに……。

2021年3月14日日曜日

加藤茶で一番笑った話

 ちょうど1年経った当たりであることから、昨年の春にコロナで亡くなった志村けんに関する報道をこのところよく見ます。その志村けんは言わずと知れたドリフターズのメンバーで、リーダーのいかりや長介に続く二人目の逝去者となりましたが、両者の弔辞を読んだ加藤茶の方は一時期は病気からか元気のない様子を見せていたものの、ここにきて再び調子を取り戻し活躍していると伺います。
 その加藤茶についてですが、リアルで今かっら20年近く前のテレビ番組に出演した時のエピソードが、自分にとって一番面白く感じました。それはどういうエピソードかというと、ドリフターズ時代のいかりや長介との関係です。

 当時のドリフターズではグループのギャラの約半分をいかりや長介が、残り半分を他のメンバーで分け合うという分配の仕方をしていたそうです。もっともいかりや長介によると、様々な経費はいかりや長介が払っていたことから手取り収入で言えば他のメンバーより「ちょっと」多い程度だったとのことです。

 ただこうしたギャラの取り分に限らず、様々な面でリーダーとして他のメンバーに高圧的な態度をとるいかりや長介に対し、加藤茶は普段から激しく不満を感じていたそうです。そんな矢先、いかりや長介が得意げな顔で「外車買っちまったよ」と高い外国車を購入したことを自慢してきて、とうとう堪忍袋の緒が切れたそうです。そしてついに、いかりや長介への復讐を実行することを決断しました。
 その復讐とは何かというと、買ったばかりの外国車のホイールに自分が小便をかけることでした。結構長々やっていた甲斐もあってかある日、いかりや長介が洗車していたところに出くわしたのでどうしたのかと聞くと、「なんかタイヤが犬の小便臭いんだよ」と語ったそうです。それを聞いてますます図に乗り、小便攻撃はその後も続けられたそうです。

 番組内で上記のエピソードについて紹介VTRが流れた後、カメラを向けられた加藤茶はスタジオ内でも当時のいかりや長介の横暴ぶりについてあれやれこや話して我慢ならなかったと語り、司会者から「それではいかりや長介さんに今何か一言ないですか?」と向けられると、加藤茶はカメラ目線に向き直って不敵な表情で「おい長介!」と言ったその瞬間、

「なんだよ?」

 という言葉とともに、バックからなんと生前のいかりや長介本人がいきなり出てきました。テレビ特有の仕込みだったのかもしれませんが本人登場の前振りは一切なく、リアルタイムでテレビ見ていてその突然の登場ぶりには見ている自分もリアルに驚きました。そして画面上の加藤茶も、先ほどまでの不敵な表情が一転して一瞬で顔面蒼白となり、腰砕けとなって後ずさっていました。

 その後、スタジオで並んだ二人に司会者が「どうでしたか今のエピソードは?」と水を向けると、「いやいや、僕は昔からいかりや長介派で……」といった感じで手のひら返してへりくだった態度を取る加藤茶に対しいかりや長介は、「まぁ当時はみんな忙しくて不満もいろいろあったと思う。そうした不満の解消になっていたのであれば、今更何か言うことはない」といった感じで水に流すような感想を述べていました。

 自分が知る限り、この時のいかりや長介登場時のワンシーンが加藤茶の出演番組で一番笑った瞬間でした。それくらいあの登場の仕方は神がかっていました。

 同時に、この番組を見終わった後で改めてドリフの面々を思い返すと、どれも一騎当千級のコメディアン達であり、これだけの実力者たちともなると相当我も強かったのではと思うのと同時に、そんな強者たちを一定に統率していたいかりや長介はどれだけ凄かったのだろうということを何故か学校の同級生たちと話していました。いかりや長介について上記の加藤茶を始め所属メンバーたちは揃って「横暴」、「独裁者」、「死ねクソ野郎」などとその態度などを口を開けば非難し続けていますが、逆を言えばそうした厳格さなしにはあのメンバーが揃って活動することもなかったのではと思う節があります。最近、妙な友達意識の高まりからか「コミュニケーション力」ばかり取り沙汰されて「リーダーシップ」という言葉を見る機会が減っていますが、リーダーシップの一つの形として未だにいかりや長介モデルというものが私の中に存在し続けています。

 それにしても昔と違って現代は芸人の賞味期限が短いというか、ドリフのメンバーのように長年愛され活躍するコメディアンは減った気がします。まぁ昭和という時代もあったからこそでしょうが、年取ってから円熟味を増す芸人が減っているというかなんというか。
 一方で一発屋と思いきや長々活躍していると思う人に狩野英孝がおり、意外とこの人は今後も活躍し続けるのではと密かに評価しています。

2021年3月13日土曜日

大阪の衰退原因

 また仕事が忙しく更新が空きましたが、ついさっきまでまた仕事してました。明日も3時間は作業しないと(ヽ''ω`)

【急募】大阪が衰退している理由に自信ニキ(ぶる速)

 話は本題ですが、見たのはしばらく前であるものの上のまとめ記事の内容についてもう少し深く検討した方がいいのではと興味を持ちました。結論から言うと上のまとめ記事内でも何人か言及しているように、大阪の衰退の最大の原因は人材不足に尽きると思います。

 全国屈指の人口を誇る大阪で何故人材が不足するのか。これは何も今に始まるわけじゃないですが、できる大阪人は大阪に残らず東京に行くからです。特に公務員に関してはより顕著で、都内の官庁へと入り、大阪府や大阪市の公務員となるのははっきり言えば志の低いカスばかりです。今は維新の会の活動もあって少しはマシになりましたが、橋下氏が府知事になる前は比較的大きい地方税収に胡坐をかいたどうしようもない人間が明らかに多かったです。
 もっとも他の県も似たようなもんですが。

 そのほかこれはソ連人民であるうちの親父がよく言う主張ですが、本社を平成以降に大阪から東京へ移した大企業が少なくなく、これに伴い優秀な企業系人材の東京への流出もさらに加速したように見えます。これは関西財界の面々や活動を見ればよりはっきりし、これからの大河で出てくるのか知らないけど五代友厚が作った大阪商工会議所の名前がニュースに出てくることはほぼ皆無であり、社会的な影響力はもはやほとんどないと言っていいでしょう。
 むしろ現在の関西地方において有力企業が集まっているのはどこかというと、大阪というよりかは京都になっているようにも見えます。京セラや任天堂などが代表格ですが、国際競争力で言えば確実に大阪の企業連合を京都の企業連合の方が上回っています。まぁほとんどブラック企業なんだけど。

 こうした企業の影響力面で見ても大阪の衰退は著しいのですが、繰り返し述べるととにもかくにも人材不足であるという点に尽きます。大阪から情報や意見を発信するということもないし、大阪の産業チェーンで何かするということもないし、なにより大阪にある自治体がそうした産業活動に対する関心が薄いというか何かやっているように見えません。
 まぁ関西電気保安協会は面白いCM作ってるけどさ。

 東京も産業振興策についてはそんな大したことをやってるわけではないですが、それでも首都という地理的優位から何もしなくてもベンチャーやら新興企業が立ち、既存企業も税金を落としていってくれます。それに対抗するには強いメッセージ性を持つ政策発信が必要だというのに、「カジノが来れば何とかなる」という感じで、無為無策をし続けているようにすら見えます。その点では、かえって京都の連中にもっと関西経済を仕切らせた方がいいのかもしれません。

 個人的な意見を述べると、自分が大学時代に関西に来た時は就職に当たって東京などにはいかず、地元に残りたいという人が明らかに多かったです。恐らく今もそんな変わりはないと思いますが、なんとなく地元にこだわらず世界目線で活動しようという人ほど大阪を離れ、逆にそうした目線を全く持たない人ほど地元に残り、大阪は沈殿していくのではと当時はっきり思いました。今もこの考えは全く揺らいでおらず、そうした思考の人ほど公務員になりたがるから大阪府とか大阪市はダメな人材が増えてしまったとも見ています。

 そう考えると、かつての石原都政じゃないですが地方公務員の大々的リストラこそが今大阪に求められているのかもしれません。真面目に東京はあれで都庁職員の人材レベルが跳ね上がったと聞くし。

2021年3月9日火曜日

消えた3Dプリンタ

 先日、拠点名を自由に設定できるシミュレーションRPGで「あの世」って拠点名にしたら、「あの世に帰ろう!」とか「みんなあの世で待ってるから」などという怖いセリフを仲間たちが連発してきました。ちなみにその前は村の名前を付けるっていうんで迷わず「十津川」にしました。

 さて本題ですが先日友人と懐かしいもの選手権をしていた際、私の方から「3Dプリンタ(^ω^)」と挙げたら、友人もいたく反応を示しました。中国だと3Dプリンタは2013年ごろにやたら政府がもうプッシュして、「3Dプリンタ元年である」、「中国を世界の3Dプリンタ強国に」などとやたら大言壮語なことばかり主張してきましたが、それから数年経った今や3Dプリンタという単語を日常で聞くことも見ることもありません。ちょうど先週にも全人代が始まってあれこれ今後の政策や目標が語られていますが、3Dプリンタに関する言及は出てきてないようです。
 っていうか余りにも流行んな過ぎて、以前に3Dプリンタで銃とか作って捕まった人がバカみたいじゃんと言いたくなる状況です。

 では一体何故3Dプリンタは流行んなかったのか。結論から言えば全く応用先が出てこなかったことでしょう。当初は少量しか生産されない試作品やデータ配信してのフィギュアなどの作成が挙げられていましたが、結局どれも損益分岐点を突破できない、っていうか試作品とかフィギュアなら専門業者に作らせた方が早くて質もいいって結論になり、誰も使わなかったことでしょう。
 また大元の3Dプリンタ自体も普及しませんでした。価格は数十万円クラスと個人でも手の届く範囲の商品もありますが、結局買っても使わないというか、やはり操作面のハードルが大きかったんじゃないかと思います。当時購入した人も恐らくパン焼き機みたく家の中で埃被ってるんじゃないでしょうか。

 話を中国に戻すと、中国政府があれだけ猛プッシュしたのに全く流行らなかった、伸びなかった産業としてこの3Dプリンタはかなり珍しい部類だと思います。それこそ電通案件みたく力業でなんでも流行らせ市場を作ることの多い中国政府ですが、彼らの力を以ってしても3Dプリンタは中国で普及することはなく、このままいけばニッチ市場のままで終わりそうです。また中国でも流行らなかった点を見ると、いわんや日本もといったところでしょう。

 もっとも、このあと中国ではドローンの産業化、市場化発展には成功しており、3Dプリンタの失敗は取り戻せています。日本もこうした新分野の開発を応援しないから国全体で保守的というか、新規開発とかに二の足を踏むようになっている気がします。
 仮にどんな新規製品を推すのかと聞かれるなら、一つはワイヤレス給電を挙げます。なお昔同僚がこれを「ワイヤレス給食って面白そうですね」と言ったことがあり、「ワイヤーあっても多分面白いよ」と返事しました。その次だとファンネル、ビットことサイコミュ装置でしょう。脳波でカーソルを動かせるマウスとかマジ欲しいし、他にも脳波で温度設定できるお風呂が出来たら「ブラウ・風呂」って名前にした方がいいでしょう。

 もっともワイヤレス給電にしても脳波制御装置にしろ増幅器的な役割する部品の方が重要になるかもしれません。だとしたら最初に作るべきはサイコフレーム、と言いたいけど技術的に高そうだからEXAMの方が差し当たっていいかもしれません。ニュータイプ、死すべし。