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2012年1月3日火曜日

「中国人男性との結婚が日本人女性でブーム」という誤報について

 明日から日系企業が仕事始めになるので自分らメディア関係、特に編集職は今日から仕事でしたが、新華社のサイトを見ていたら気になる見出しの記事が見つかりました。どうでもいいですが、なんかOperaの最新版で新華社サイトを開いたら延々とリロードしてえらいことになるのだが……。

日本女性流行“吃中国餐,嫁中国男”(国際在線)

 リンク先の記事は中国語ですが、見出しを邦訳すると「中華料理が食べたいなら中国の男に嫁げ、日本人女性の間で流行」と書いており、記事の中身も最近の情けない日本の男と比べて中国の男は頼もしくて優しい、そんな中国人男性と結婚する日本人女性が増えているという内容なのですが「どこが?(ヾノ・ω・`)ナイナイ」と思わず口に出しそうになりました。
 それで記事に書かれている「中国信息研究機構代表の武石健」というのがどんな奴か調べてみようと思って検索してみたところ、なんと全く同じ内容が2009年の12月にも出ていたことがわかり、レコードチャイナも取り上げて全文をきちんと訳していました。

<レコチャ広場>日本の男は無能!?「中国の男」との結婚が日本人女性にブーム(1)(レコードチャイナ)

 元記事の時点でいろいろ突っ込みどころが満載なのですが、2年前に全く同じ内容の記事が出ているあたりここで書かれている内容はまずもって嘘も嘘、誤報と言って間違いないでしょう。第一、日本人女性と中国人男性の結婚が増えていることが現象として起きているのであれば自分の耳にも入ってくるでしょうに。

 ちなみに私の知り合いには中国人男性と結婚した日本人女性、中国人女性と結婚した日本人男性がそれぞれおりますが、二人とも婚姻証明を出す際に窓口の人から、「あら、あなたたちは外国人カップルなのにお互いに年が近いのね」と、全く同じ言葉を言われたそうです。というのも中国で外国人カップルの結婚というと大抵が「愛人」との結婚だからだそうで、最近はまだ普通の恋愛結婚も増えているようですがどうも窓口の人からはそう見られているようです。

 あとこれは香港人女性と結婚した私の中国語の恩師が言っていた言葉ですが、「愛は国境を越えられるとか言う奴がいるが絶対に越えられない文化の壁というものは必ず存在する。如何にお互いが妥協するかだ」とやけに力説していましたが、これを以前の会社の上司や先輩に話したところ、「別に外国人じゃなくとも普通夫婦は妥協してなんぼだよ(´ω`)」とみんなして言っていました。

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