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2017年1月9日月曜日

日本の駅構内で気になる黒いアレ

 中国語の豆知識ですがクロワッサンは「牛角」と言います。牛の角に似てるからでしょうが日本で牛角といったら焼肉なだけにちょい違和感があるのですが、自分が最後に牛角を訪れた際は友人と一緒で、精算時にTポイントカードを出し渋る友人に早く出すよう促したら、「じゃあ……出します」と渋々出すのを見て、万引きの補導員もこんな感じするなのかなと当時思いました。

 話は本題ですが、昨年秋に日本へ帰国した際に実は駅を見てすごい気になっていたことがありました。具体的には、「なんでこんな黒い物がいっぱい……」と最初はリアルに何が何だかわからなかったのですが大体五分くらいしてから、「あ、これガムか!」と、駅構内の地面に張り付き黒くなったガムの正体に気が付きました。ここ数年中国でJFK並に連投し続けているせいか、決して誇張でなく最初見た時は何なのかわかりませんでした。

 こういうと驚かれるというか書いてる私も書きながら妙に感じるものの、中国の駅構内であのようにガムが地面に張り付いたままになってることはまず有り得ません。そもそも中国人は路上だろうが駅構内だろうが電車内だろうが余裕で唾を吐き散らす癖に何故だかガムを路上で吐くことは恐ろしいくらいなく、実際に公道上でもガムがくっついている地面を見ることはまずないっていうか私が見たのは本当に数回くらいのような。
 一方、日本人は中国人みたくそこらじゅうに唾吐くことはないものの、多分JRの駅構内だったら多かれ少なかれああしたこびりついたガムが構内で散見されるでしょう。普段見ている人からしたら何でもないでしょうが、久々に日本帰ってきた自分からするとただそこに存在するだけで強い違和感を覚える代物で、黒いだけにやけに目につきます。

 今現在の日本だと昔と比べてガムをぺっぺ吐く非文明人はそんなにいないとは思うのですが、一体何故駅構内でああしたこびりついたガムが残っているのか。考えられる理由の一つはやはり未だにガムを吐くバーバリアンがいる、もう一つは昔にこびりついたガムがそのままになっていると言ったところでしょう。結論を述べると、もし後者であるのならコールドスプレーかけると剥がしやすいというので(「伊藤家の食卓」で言ってた)、可能な限り早く、最低でも東京五輪の2020年までにすべて剥がし終えておく必要があると思います。先程にも述べた通り見慣れていない人間からしたら有り得ないほどの存在感を放つので、美観的にとっておいた方が絶対的にいいと思うからです。

 ただもし現在進行形でガム吐く人間が多いとするならば、啓発ポスターなんかも作っておいた方がいいかもしれません。中国だったらこういう時、「文明人はガム吐かない」みたいにプライドに訴えかけるポスターや標語を使うのですが、日本人は同情心に訴えかけるため「吐いたガムを剥がす人もいる」とか、「ガム吐かれるとみんなが迷惑」みたいな標語辺りが使われるかと思います。
 この訴えかける対象がプライドか同情心かってのは案外文化的な差異が影響していて個人的に面白いと思うのですが、敢えて挑発的なポスター作れってんなら私なら「中国人は唾を吐く、日本人はガムを吐く?」とか、「見つけたぞ、ガムを吐く奴バーバリアン」、あとは「ガム吐く奴は殺せ」とストレートに言うのもいいかもしれません。

 ちなみに五輪関連の美観についてもう少し書くと、コンビニからエッチな本を排除するか否かでなんかその方面の出版社が物凄い戦々恐々としていると聞きます。私個人としてはそっち方面よりも、新小岩とか錦糸町当たりの駅前に乱立するラブホテルの看板をまずどうにかすべきだと思いますが。

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