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2019年1月10日木曜日

ゴーン氏の拘留が続くことに対する疑問

 また今日も夜から雨が降ってますが、一番厳しい山を越えたのと、昨晩から妙に体調がよくなり出したので少し元気です。来週は絶対に休暇取ろう。

 それで本題ですが、結論から書けば日産元会長のカルロス・ゴーン氏の拘留が続くことに疑問を感じます。公正な司法という観点に立つならば、仮にどれだけ彼に黒い疑惑があるとしても、直ちに釈放させるべきだと思います。

 ゴーン氏の疑惑について敢えて本稿では書きません。まぁがめつい性格の人物であることは間違いなく、脱税という観点で言えば叩かれたら埃は出る人物だろうとは思いますが。
 しかし仮に今出ている容疑の大半が実際に不正であったとしても、これほどまで拘留し続ける理由にはならないかと思います。というのもすでに日産は彼の解任を決議して関係を断っており、不正操作における証拠の確保において隠滅される恐れはほぼなくなっているからです。というか逮捕からこれほど日が経っているにもかかわらず未だに確保できていなければ、それは捜査側の怠慢としか言いようがありませんが。

 その上で他の類似事件、はっきり言えば東芝の粉飾会計事件と比較した場合、東芝では会社ぐるみで業績開示上で日産以上に悪質な事件だったにもかかわらず誰も逮捕者が出ていないことを考えると、いくらなんでも公平性に差がある気がしてなりません。古いものを挙げたら日興コーディアルの事件時もそうでしたが。
 ゴーン氏が外国人ゆえに国外逃亡する恐れがあるという見方もできますが、何らかの保全処置、具体的には脱税疑惑のある資産を一時差し押さえるという条件などを付けるのであれば釈放をしても問題ないような気がします。私自身、当初この事件は脱税事件とみていたのですが、なんか途中からコーポレートガバナンス、不正会計みたいな感じに話の方向性が変わっていったように思え、さすがになんかおかしいような気がしてきました。まぁ本当の背景は政治事件でしょうが。

 欧米メディアも既にこの長期拘留に注目しているそうですが、単純に交流し続けることは被疑者の心身に多大な負担をかけるということを考慮すると、また外国人ゆえに日本の外国人差別だと受け取られかねない(東芝と比較するならその通りとしか言えないが)内容なだけに、やはり一定の条件を付けた上で早くに釈放すべきだという立場を私は取ります。

 最後に今後の日産についてですが、正直先行きに対して疑問視しています。ゴーン氏に代わって経営の舵取りができる人物がいるのかと言えば、むしろ報道されているようにゴーン氏に好き放題されるくらいなのだからそんな人材は残ってないでしょう。また技術力に関しても、去年は日本ではノート、中国ではシルフィが馬鹿売れしましたが、実はかなりなガチな知り合いなどから「日産の技術力はかなりやばいところまで落ちている」という風に聞いていました。
 なんとなくですが、日産の販売車種を見ているとそうと感じる傾向が実はあります。わかる人にはわかるでしょうが、ラインナップを見ればトヨタやホンダにないある特徴が見えてくるでしょう。まぁそれは三菱も同じですが。そういう観点から、今年なんか面白いこと起こるんじゃないかと少し期待しています。

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