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2023年2月24日金曜日

ホテルに戻ってきたお客

 最近あんま仕事も忙しくないので、今日は午後半休を取って友人とランチに行きました。そのまま出がけにコロナ期の3年間を共にしたVivoの携帯に別れを告げ、また新しいVivoの携帯(約3万円)を購入したところ、友人がトイレに行きたいと言い出しました。
 すぐそこの商業施設のトイレに行けよと言ったのですが、「折角だから」と言って、近くにあるルネサンスホテルのトイレで用を足したいなどと無駄に贅沢なことを言い出したのでそのままルネサンスホテルに入り、フロントのある高層階まで移動して友人はトイレに消えました。この間、自分はロビーで待っていたのですが、フロントを見ると金曜とはいえ午後4時台にも関わず列ができていました。

 その後、トイレから戻ってきた友人としばらく椅子に座りながら観察しましたが、ホテルに来ているお客はほぼすべてビジネス客とみられ、恐らく出張で上海を訪れそのまま週末を過ごす人たちでした。この出張者を見て営業職の友人は、「自分も今度、久しぶりに飛行機で出張に行く」ということを明かしたのですが、どれくらい久しぶりなのかというと、2021年10月以降としては初の遠距離出張だったそうです。
 友人によると、杭州や合肥などの近場であればこれまでにも車で出張に入っていたものの、飛行機に搭乗しての出張はコロナが猛威を振るった2022年の1年間は全くなく、本人も改めて履歴を追ってこんなにも遠距離出張に行っていなかったのかと驚いていました。これは何も友人に限る話ではなく、恐らく中国国内で働く人のほとんどがこの間、特に去年1年間はコロナ規制によって全く出張に行っていなかったのでしょう。

 その反動というかこのところ、やはり出張者が増えているとも友人は言っていました。中国国内だけでなく、日本からも上海法人にこの前出張者が来たと言っており、これまで出張できなかった分だけこれから急激にビジネストラベルが増えるのではないかとも話していましたが、実際その通りになると思われます。少なくとも、今日友人のうんこのためだけに訪れたルネサンスホテルでは確かに宿泊客が多いと感じました。

 こうした予測を友人と話しながら、改めて中国の観光業関係者はこの苦難の3年間をよく耐えたと感心させられます。社会主義の皮をかぶった絶対資本主義の中国は日本とは違い、この3年間のコロナ期間において商工業者への補助金はほぼ全く配布せず、大家たちに「家賃少し負けたげなよ(´・ω・)」と言っただけでした。それにもかかわらず上海なんかは2ヶ月間を完全ロックダウンしたりするなどその営業を妨害し続け、ホテルなどの運営は苦難に満ちたものだったと推察されます。
 恐らく今後は海外客も含め宿泊率なども上がり、忙しくなってくるでしょうが、ぜひともこの機にお金を稼いでまた復活を遂げてほしいと心底思います。もっともまだ生き残っているのはまだマシなほうで、各商業施設を見るとテナントの空きが目立ち、小売店などは既に消え去った店の方が多い気がします。

 なおVivoを買うときに景況感を尋ねてみようと店員に「景気どう?('ω')」と尋ねてみたら速攻で「最悪(ヽ''ω`)」と返事してきました。単純にスマホの買い替えペースが落ちてきているのと、古いスマホとの交換による補助金キャンペーン(以旧換新)の枠が狭められたりして、販売台数自体がかなり落ちてきていると正直に明かしてきました。こういう時、本当に中国人って正直に話す人が多い。

2023年2月10日金曜日

現代のアヘン貿易

 日本の近現代の始まりと言ったらペリーの黒船来航からで、ここから幕末も始まります。では中国ではどうかというと、いくつか候補はありますが一番メジャーなのはやはり欧米列強と戦争して初めて負けたアヘン戦争とされています。何気にやってきたペリーに対し幕府が開国を決断した最も大きな理由とされるのはアヘン戦争の中国敗北とされているだけに、日本にとっても非常に大きな事件です。
 さてそのアヘン戦争は英国が中国に対する貿易赤字を解消するために、中国港内では禁制のアヘンを流通させたことに端を発する戦争でした。現代でも麻薬は違法なだけに、いかに英国が鬼畜な国かを表すエピソードとして使われていますが、現代においてもこれに類する貿易構造が中国にはあると密かに見ています。

 中国港内で流通が禁止されているのに外国が一方的に売りつけ、中毒性を持ち、中国国内で多量に消費される商品が上記のアヘンに相当するわけですが、現代においてこれに相当するのは日本のアダルトビデオだなどと説明しては、「さすが花園さん!( ゚Д゚)」とこのところ周りからやたらと持ち上げられています。
 もちろん冗談で私も言っていますが、実際に上記の条件をすべて満たしており、中毒性もかなり高い水準で備わっているだけに、「現代のアヘン貿易」と呼んでも遜色ないと気がします。惜しむらくは基本的に違法な無料配信が横行していて、日本の対中貿易赤字を解消していないという点ですが。

 この辺の話は中国人男性と知り合いの方ならすぐわかるでしょうが、マジで中国の男は日本のアダルトビデオ、というかAV女優に対して異常に詳しいです。流通が禁止されているのに一体どこから情報を得るのか見ていて不思議なくらいですが、時代ごとに流行った女優をしっかり覚えていたりします。
 ちょこっと興味持ったことから背景事情について一回調べたことがありますが、その過程であるAV女優の紹介記事についたコメントで、

「俺、この人の全シリーズ作品持ってるぞ!」

 と誰かが書き込んだら、

「求。」
「求。」
「求。」

 と、マジで「くれ!」というコメントがその下にずらっと並んでいたのを見て、妙な迫力感を覚えました。

 大分前にも書きましたが最近のアニメ作品のようにAV作品も中国で正規流通するようになったら、日本の貿易に半端ない貢献を果たすことは間違いなしなだけに、日本政府はマジこの辺の規制緩和と貿易協議を中国政府と真剣にすべきだと思います。でもって中国と関係悪化した際には配信ストップをちらつかせることで、中国国内の世論に物凄い影響を及ぼすことも可能なんじゃないかと思います。
 でもマジで中国での違法配信対策に日本が動いたら、かなり大事になるでしょう。中国の大衆がどう動くのか、また中国政府がどう反応するのかが実際マジ楽しみですが。

2023年2月7日火曜日

ゼロコロナ規制の不便がなくなった生活

 今日の上海は最高気温が11度くらいになり、最低気温もそれほど下がらなくて春めいた日和となりました。室温も15度以上を維持していて非常に楽である一方、気候の変わり目からかやや体がだるく、天気のように陽気にはなんかなれませんでした。

 話を本題に移すと去年12月にゼロコロナが解禁され、それ以前に敷かれていたあらゆる規制ももう完全に解除されています。具体的には、以前は3日に1度はPCR検査を受けないと公共交通機関が使えなかったり、また施設や公共交通機関に入る際にはそのPCR検査記録を見せなければならないなどといった規制がありました。また都市を跨いで移動する人にはまた専用のアプリが必要で、空港などでいちいち記録を見せたり、アプリ内で移動申請を出さなければなりませんでした。
 また街中でも、マスクを外して外を歩く人も増えてきました。

 それが1月以降はこういうのがまったくなくなり、市内の移動をはじめあらゆる不便が一掃された感じです。楽っちゃ楽ですがその一方、あの規制は一体何だったんだと思うと同時に、規制実施中はそれが当たり前と思うほど受け入れていた自分の心の変化にいろいろびっくりするような気持ちを覚えます。
 言うまでもなく規制期間中の弊害はすさまじく、特に小売店などは多かれ少なかれ打撃を受けています。市内中心部もショッピングモールでもテナントの空いたスペースが目立つなど、その影響は今も垣間見ることができます。

 とはいえこうして規制がなくなり、恐らく今後はまた日中間の航空便もまた増便されると予想され、コロナ以前の状態に徐々に戻っていくかと思います。それはそれでありがたい一方、過去の規制を経験した立場から言えば恐らく今後、もしまた同じような規制が敷かれようものなら市民の拒否感、反発は相当なものになるのではないかと予期します。
 上海ロックダウンの時も十分に感じましたが、もうあんなのこりごりだというのが本音です。自分なんかよりももっと心に正直に生きる中国人だったらもっとそうした気持ちを持っていると思えるし、もし政府が何かの理由で同じように市民の行動を規制しようものなら、恐らくゼロコロナ解除直前に行われたデモなんかよりもっと激しいものが起こる気がします。

 起こる気がすると書いて、自分でやろうとはしないあたりはさすが日本人だと少し思います(∀`*ゞ)エヘヘ

 それはさておき、今この状態になって改めて自分は歴史的なコロナ規制を経験したのだという実感を覚えます。日本国内でも一定の規制はあったでしょうが、せいぜいマスク着用が強制されたくらいで、中国における規制と比べたら鴻毛の如しだと内心思っています。それなのにマスク着用すら拒否して捕まる大学講師とか棋士とかいて、お前ら一回中国来てみろよ、どれだけ自分がちっちゃい人間かってすぐわかるぞと言いたくなってきます。
 まぁこの手の連中は、自分が殺されないとわかった上で反抗してるだけなのであって、中国での規制にはあっさり言いなりになる気がしますが。

2023年2月4日土曜日

米国上空の中国気球事件における中国の墓穴

アメリカ上空に飛来の偵察気球、中国政府「民間の研究用が風の影響で航路を外れた」(読売新聞)

 さて昨夜一気に話題となったこの事件ですが、結論から言うと米国の主張通りに中国の軍事偵察気球で間違いないと私は見ています。理由はごく単純で、「中国がこんなこと言うわけがない」からです。

 米国側の指摘を受け中国政府は当初は明確な回答を避けた後、夜になって「中国の民間が上げた気球がコースを外れたものだった」ということを認め、遺憾の意を示しました。ただこの回答ですが、自分の知る中国であれば絶対にこんなこと言うわけありません。
 もし実際に中国側の主張通りであれば中国政府ならきっと、「話題となっているのは民間企業の気球で中国政府は無関係だ。なのにこの問題で中国政府を批判する米国は恥知らずで、意図的に中国を悪者にしようとしている!」などと、被害者意識丸出しで米国を逆批判していたに違いありません。

 っていうか実態はどうあれ、中国はこういう風に逆ギレしてこの問題を乗り切ろうとするだろうと私は思っていましたが、意外とあっさり中国が関与していることを認めたことにびっくりしました。あっさり認めたあたり、米国に相当な証拠を握られていたか、米国以外でも相当手広くやっていたか、何かもう一つ背景があるような気がします。

 以上のような見方から、今回の中国側の弁明は正直墓穴を掘ったと私は見ています。普段の中国なら絶対にしない「民間だから……」という発言からすると、完全に軍事目的の気球だったのだろうと逆に推測できます。この墓穴は覚悟の上なのか判断ミスによるものなのかまでは分かりかねますが、少なくとも米国の主張通りという可能性が高いことだけは予想されます。

 今後の影響ですが、恐らくファーウェイをはじめとした中国企業への防諜対策としての規制がますます強化されるのではないかと思います。まぁ今回こうした歴とした証拠を握られたあたり、規制かけられてもしょうがない立場でしょうが。
 また米議会の対中半導体規制も、確実に強化されるでしょう。中国側は抗弁するでしょうが、今回の事件が仮にほかの国でも観測された場合、中国に賛同する国は減ると思います。そういう風に考えた場合、やっぱほかの国でもやってた可能性が高いのかもしれません。

2023年1月31日火曜日

土星で発売された藍色命運

 わざわざ記事にしなくてもいいと思うけど、この前見て何これと思ったのが見出しに課した「土星で発売された藍色命運」です。正確には「蓝色命运是世嘉土星平台游戏中的~」という中国語で、日本語に翻訳すると「ブルーデスティニーとは、セガサターンのゲームに出てくる~」となります。

 知ってる人には説明するまでもないですが、「ブルーデスティニー」とはガンダムに出てくるモビルスーツの一種で、最強ジムの一角(本当は陸戦型ガンダムがベース)に入る強機体です。この前ふとこいつの中国語は何なのかなと調べてみたら出てきたのが「藍色命運」で、さらに中国版Wikipediaこと百度百科を見てみたら上記のような説明が書かれてあって、最初見たときに「土星ってなんやねん(;´・ω・)」と思いました。
 なお「世嘉」は「セガ」です。

 ガンダムの中国語は「高達」で、フリーダムガンダムなど意味から漢字に置き換えられる奴は「自由高達」となりますが、意味で置き換えられない機体は「ザク→扎古」のように発音から漢字が割り振られます。登場人物も「シャア→夏亜」という風になんかトロピカルな観光地っぽい名前にされたりします。中華系キャラなんかはそのまんま漢字で「王留美」などと書かれるので便利でしょう。

 そのガンダムですが前にも一回書いた気がしますが、せっかく大きな市場なんだから中国にフォーカスした機体もあっていいと思います。ってか既に「ドラゴンガンダム」とか「シェンロンガンダム」があるんですが、見る限りこれら中国っぽく作った機体はあんま人気じゃなく、羽のあるフリーダムガンダムとかウィングガンダム、あとストライクガンダムとかが人気になっている気がします。
 多分古代中国っぽいから上記の機体は人気が出ないと思われ、もっと現代にフォーカスし、「コミュニズムガンダム」という名前で、全身真っ赤にしてハンマーと鎌持たせたらきっと人気が出るでしょう。もしくはティターンズが黒っぽい色(ティターンズカラー)で統一してたように、鈍い赤色で機体を統一した組織を作ればシンパシーを感じてくれるかもしれません。

2023年1月26日木曜日

中国に矛盾はない(´・ω・)

 「アイドルマネージャー」でカフェ作って、発案されるメニューを悉く「ごぼうカレー」、「ごぼうケーキ」、「ごぼうオムライス」などと名付けてごぼう料理にしています。マジでこんなアイドルグループいたらごぼう農家大助かりだと思う。

 話は本題ですが昨夜中国人の友人たちと一緒にご飯食べた際、向こうから「最近の中国の戦狼外交は中国人としてもちょっとどうかと思う(-_-;)」という発言が出てきました。戦狼外交というのはあんま字面的には好きな単語じゃないですが、要するに脅迫めいた言葉でリスクをあおるような形で行う外交方針を差し、よく言う北朝鮮の「無慈悲な鉄槌が下りるだろう」的な言うだけ番長のような外交です。
 ロシアに限らず中国も近年、北朝鮮化が進んできており、この手の戦狼外交めいた発言が増えています。中国は以前からもそういうところはありましたが、少なくとも北朝鮮化と私が感じるほどにはここまで降れておらず、またこうして中国人からもどうかという意見が出てくるあたり、強硬的態度が増してきているのはほぼ間違いないでしょう。

 なお中国がかつて、特に日本とかに対して居丈高な態度を取っていたことについては、中国国民の劣等感の体現だったと考えています。あの頃、具体的には00年代の中国は列強にかつて痛い目にあわされたという被害者意識と、かといって調子に乗ったらまた列強にぼこすかやられるのではないかという恐怖感が非常に強く、そうした感情が入り混じって外国に対して、「はぁ?ビビってなんかねーし( ゚Д゚)」的な態度になっていたような気がします。
 また中国政府としても、外国に舐められていると国民から思われることを恐れ、敢えて強気な態度を取り続けていたと思えます。あくまで以前はそうしたポーズでしたが、最近は若干勘違い気味に強気すぎる態度を取り続けており、結果的に以前自分が書いたように周辺国に一切友好国がない、やや孤立した状況に陥っていますが。

 その上で、依然と比べると中国人も外国に対するコンプレックスが薄れ、自国に対して自信を持つようになってきたことから、上記のように最近の戦狼外交姿勢に関して疑問を持つ人が出てきているのだと思います。とはいうものの、未だに「米国は成長してきた中国を頭ごなしに押さえつけようとしている」として、反発心を抱いている人も少なくありません。まぁこれに関しては実際事実なので間違いではないですが。

 そんな感じで外交の話をしていると、米国への批判として友人が「自由と民主には一定の矛盾がある」と言いました。これも実際その通りで、民主と言いながらも政府が国民に対していろいろ規制したり、束縛したり、国民の意図しない外交を取ったりすることは当然のようにあります。
 そんな感じでなるほどと思いつつ私は、「でも中国には、自由も民主もないから矛盾も一切ないよね(´・ω・)」と言ったら、「マジその通り(σ・∀・)σ」的にみんなで爆笑しました。中国にとってこの問題は、一顧だにする必要もない問題だったことがわかってなんか楽しかったです。

2023年1月19日木曜日

中国での日本人求人状況について

 コロナに罹って弱っていた先月は室温15度でも寒気が止まらなかったのに、寒さに慣れてあのか今では12度切っても割と余裕でいられます。やっぱ寒さは我慢すればするほど強くなる気がします。

 話は本題ですが中国は明後日から1週間にわたる春節休暇に入りますが、なんかやたらと「終節前に(m´・ω・`)m タノム…」と言われまくって、この1週間は残業はそれほどでもないけどめちゃくちゃ働いています。当然明日も休めないわけで、春節前としては過去一で忙しいです。っていうか閑散期であるこの2ヶ月にほとんど休めなかった(´;ω;`)ウッ…

 そんな近況置いといて本当の本題に触れると、昨日ふと「俺の市場価値ってどのくらい?σ(゚∀゚ )オレ」と思って、中国の日本人求人サイトをかなり久々に見てみました。以前は日系求人状況や給与状況を見るために定期的に見てたのですが去年はロックダウンもあったりマジ忙しかったりして全然見れてなかったのでかなり久々に眺めたので、期間も空いていただけに以前見た時とはかなり状況が異なっていました。

 まず基本となる募集賃金ですが、経験なしでも構わない営業職などの募集賃金は月15000元(約28万円)前後で、これより高ければ高め、低ければ低めっていうボーダーラインになってました。自分が中国に来た頃はこのボーダーが8000元だったので、文字通り約10年くらいで賃金が倍増しているような状況と言えるでしょう。また3年くらい前は12000元前後がボーダーでしたので、この数年でも結構な速度で跳ね上がっています。
 まぁこの辺は裏事情を明かすと、今中国国内で日本人が採れないためです。コロナのせいで労働ビザが取りづらくなって日本から引っ張ってきづらいのと、コロナ以前から中国にいた日本人もコロナをきっかけに日本帰った人が多く、どうしても日本人が必要という職種では現在どこも慢性的に日本人人材が不足しています。自分の職場もそんな感じなので、もう日本語使える中国人でいっか的に中国人にも採用枠を広げてますし。

 こうした賃金面の変化のほか、募集職種でも明確な変化をはっきり感じました。これはいくつかあり、まず一つは製造業の技術職など現場系の職種募集が減っていました。もっともこれは数年前からの傾向で、傾向がよりはっきりしてきたという変化です。
 もう一つの変化は、製造業系の募集が減る一方で数年前で増え続けていた店舗スタッフなど飲食を含む小売系の募集も、明らかに減っていました。この辺、以前は無印良品などが良く日本人店舗マネージャーなどを募集しているのを見かけたのですが驚くくらいに今回は見当たりませんでした。

 もっともこの辺は自分の肌感覚とも一致するというか、コロナ対策の影響で中国における小売業界の打撃は非常に深刻だと前々から感じています。日本と違って給付金なんて一切くれえませんし、個人消費も相次ぐロックダウンで冷え込んでおり、マジでちょっとオープンから古くなった商業施設に行くとテナントの入っていない空きスペースが非常に目立つようになっています。割と中心部に近い施設でも1階から4階くらいまで何も入っていない施設も見られ、小売業界そのものが非常に冷え込んでいるのが求人からも感じ取れます。

 以上のようなマクロな状況を眺めた後、自分の職種で検索をかけてみたところ、募集自体はあるものの募集賃金は今の給与よりどこも低く、「うそ、私の年収高すぎ?(;゚Д゚)」みたいに思う一方、多分本気で探せばもっと高い給与狙えるようなという妙な希望を捨てていません。
 さっきも書いたとおりに今中国では日本人の現地採用者の母数が非常に小さくなっており、ある程度中国生活に慣れていて、業務経験のある人材の需要は非常に高まっています。私自身も周りから「こういう仕事できる人いない?」とガチで何度も聞かれてるし、また年始にはこれまで全く連絡のなかった以前使用した転職エージェントから、「転職考えている人いたら教えて」みたいなメールが来て、とにもかくにも人材の玉不足が起きているのをはっきり感じます。

 まぁそういう状況は分かってるけど、手続きとか面倒なので転職はしませんが。

 最後に、今回転職サイト(カモメ中国転職)を見ていて唯一「変わんねぇなぁε- (´ー`*)フッ」と思ったのは、旧職場が募集を出していた点です。全く人材が定着しない職場だから年中募集してるけど、今も変わらず募集してるのを見てもっと給料上げろよとアドバイスしたくなりました。

2023年1月8日日曜日

コロナ死者隠蔽に対する中国人の反応

顔面すれすれにレンガが落ちてくる「恐怖の瞬間」が捉えられる 中国(COURRiER Japon)

 上の記事の「VAR判定だと当たってそうだなあ」というコメントが非常に鋭いと感じます。っていうか映像を撮れたのはすごい偶然だけど、割とこれって中国の日常だと思うマジで。

 話は本題ですがやばいくらい感染爆発中の中国ですが、先日後輩から「これから春節で大挙して日本に中国人来るんじゃないですか?」と聞かれました。ぶっちゃけて書けば確かにこれからやってくるでしょうが、そもそも中国-日本便は今物凄く少なくて、入って来れる人数にははっきりとした上限があります。
 チャーター便とか組まれるなら話は別ですが、どちらかと言えば帰国する日本人駐在員の方が主で、多少増加はするだろうけど春節に入ったからと言って極端に増加することはないと思います。増えるとしたら中国での流行がやや収まる、4月の桜のシーズンくらいでしょう。

 そんな中国ですが日本でも報じられている通り、コロナ関連死者数が劇的に低くなっています。毎日全国で一人か二人という超激レアな人数で、WHOからも情報を隠蔽するなと言われて「なんだとこの野郎(# ゚Д゚)」と中国が逆ギレしています。ではこうしたコロナ関連死の発表について中国人は実際にどう思っているのかというと、はっきり言って誰も政府発表を信じておらず、やばいくらい今中国で感染が流行していて、めちゃくちゃ人が死んでいるということも理解しています。

 さすがに北京や上海といった大都市では9割方感染し終わったため流行のパニックは収まり、街も以前ほどではないにしろ活気を取り戻しています。そのおかげで私も去年中頃から続いていた自宅勤務が終わり明日からオフィスに出社することとなったのですが、自宅勤務が長すぎたせいもあり、ぼっち・ざ・ろっくの主人公並みに今は会社行きたくないです(´;ω;`)ウッ…

 話を戻すと、実際に中国人の同僚と今の状況などについて話を聞くと、前述の通り政府発表を誰も信じていません。どれくらい死んでいるかはさすがにわからないものの、少なくとも政府の発表ほど少なくはなく、多くの人が死んでいることはみんな理解しています。
 その上で、本当にこの国はおかしいとはっきり政府を批判する人も珍しくありません。私自身も、武漢での流行当初に情報を隠蔽しようとしてあれだけ痛い目に遭ったというのに、中国政府はまた同じ過ちを繰り返そうというのかと呆れてみています。習近平は毛沢東を崇拝していると聞きますが、現実を見ようとしない点でもフォロワーとなっているでしょう。

 そういう背景もあってか、日本が中国からの入国者に対して制限を課すことに対して中国政府は批判していますが、一般中国人からしたら「そりゃそうだろう(´・ω・)」という感じで日本の対応を理解しています。理解していないのは中国政府だけです。

 でもってすでに予想されている通り、再来週から春節に入るためこれからの中国の流行の本番は地方、それも農村地帯が主となるでしょう。農村地帯は都市部よりも医療リソースが弱いだけに、コロナ死者の本当のラッシュはこれから起きるのではないかと私も心配しています。っていうか春節まで残り2週間なだけに、もうあんま働きたくないていうかごろごろしていたい(´;ω;`)ウッ…

2023年1月3日火曜日

北朝鮮っぽくなってきた

中国、入国規制に対抗も コロナ「政治的」と批判(共同通信)

 上のニュースに関して率直に言うと、なんか最近の中国はどんどんと北朝鮮っぽくなってきたなという印象を覚えます。中国国内であらん限り感染者を増やしている最中だというのに、日本などほかの国が中国人の入国に対して検査をするとしたら「差別だ!」というひん曲がった被害者意識を主張する当たり、現実を無視した頭の中の世界だけで発言しているように見えます。そもそもそれ言ったら、お前ら中国だって中国に入国する外国人に対し不要とも思えるくらい長期のホテル隔離を強制していたんだし、それは差別に当たらないのかと逆に問いたいです。

 この辺ロシアもそうですが、現実がうまくいかない連中ほど空想に逃げ込むんだなぁという風に見ていて感じます。この辺、「ぼっちざろっく」見てると余計にそう思えてくる。
 上記3か国はどれも社会主義を標榜していた国同士ですが、やっぱりこの手の国ってうまくいかないときほど責任を外に擦り付ける癖があります。それでも中国は以前であれば外国にむかつく主張を言うときはそれなりの打算めいた怜悧な思考がまだ見て取れましたが、この1年、具体的には上海ロックダウンでやらかしたあたりからそうした怜悧な思考があまり見られなくなりました。あるのはただの責任逃避で、去年ほど中国の官僚の質が落ちたと思った年はこれまでありませんでした。

 恐らく中国は今後ますますこうした傾向を強め、とっくに末期を迎えている北朝鮮化が進むと思います。以前であれば政策が失敗したら対立派閥に攻撃されて政策が転換する余地があったものの、習近平独裁が確立された今後はそうした内部意見対立もなくなり、間違った方向にぐんぐん進み続けるきらいもあるのではないかとみています。
 このところのコロナ蔓延に関しても、中国共産党としては12月中にケリがつくと考えていたような節が見られ、年が明けた現在においても蔓延していることになんか浮足立っているようにも見えます。まぁこの辺は自分も反発があるからそのように見えているだけかもしれませんが、なんか本当に以前と比べて中国の政策に鋭さを感じなくなってきています。

 そもそもコロナを散々政治に利用してきた中国が他国に「政治的」と批判する当たり、どんどんと自分が見えなくなってきているのかもしれません。そういう意味では習近平の三期目続投は、日本や米国にとっては国力下がる意味で有意義な結果だったのかもしれません。

2022年12月21日水曜日

インフェクション🐏

 本題と全く関係ないけど「インフェクション」というセクシー系のゾンビ漫画がこの前完結しました。結構長いこと購読してたのでやっと終わったかと思うと同時に、ちょい後半は話ぶっ飛びすぎじゃないかなという感想を持ちました。

 それで本題に入ると、そのインフェクションというか変🐏(ビエン・ヤン)というべきか、今朝抗原検査キット使ったら陽性反応が出ました。自分でもかなりビビったもののいくらか自覚はあり、昨日の記事にも書いてある通りなんか足と腰が急に痛くなってきて関節炎でも起こしているのかと疑っていました。ただ、昨日朝の時点で抗原検査キット使ったら陰性だったため、コロナではなくインフルエンザなのかと疑っていましたが、今日になって見事に陽性へ転換しました。

 昨日の検査キットに関しては単純に陰性と判定ミスしただけと言えるかもしれませんが、この前の土曜には街頭PCR検査を受けており、この時は陰性と出ていたので、少なくとも感染したのは日曜以降ということとなります。
 この日曜以降ですが、やや症状が出てきたのが昨日だったことを考えると、やはりおとといくらいに感染したのではないかと推測しています。そのおとといですが、すでに先週から自宅勤務が続いていて家から出たのは夕食に出かけた近場のマクドナルドだけでした。でもって昨日はコンビニしか行っておらず、可能性としてはマクドナルドが高いものの、わずか2回の短時間の外出で感染した可能性が高い状況にまず驚きました。

 それこそオフィスに出勤していたりして感染したのならまだわかるものの、ごく短時間の2回の外出で感染したということは、それだけ上海市内でコロナが蔓延しきっている可能性も窺えます。実際、このブログに出てくる上海人も先週感染し、また今日連絡とった日本人の知り合いも家族ともども感染していて、マジでインフェクションみたいな世界が広がっています。
 さらに言えば、自分は10月初めに中国シノファーム製のワクチンも打っています。打ってから2ヶ月くらいしか経っていないのに感染したということは、重症化は防いでいるのかもしれないけど、感染予防には確かにあんま効果なかったのかなと思えてきました。

 その現在の自分の症状ですが、昨日の夜なんかは寒気が酷かったのですが、ぶっちゃけ部屋に一切暖房つけないので寒いのは冬の間ずっとなので、あんま気にしてませんでした。また熱に関してはあんま出ておらず、昨日下半身に関節炎を感じたくらいで、額なんかは割と冷たかったりします。咳は昨日の段階ではあんま出てなかったものの、今日になって数時間に一回くらいは出てくるようになり、今後増えてくる可能性があります。
 とはいえこうしてブログ書いたり、うどんとあんまん食べたりするくらい食欲あるので、重症でないだけかなりマシでしょう。もっとも普段はウインナー4本でご飯1合食べてるので、それと比べると食欲の減退は否めませんが。

 改めて思い起こすと、昨日あたりから窓の外で歩行者が咳をする声をよく聞くようになってきました。それだけ市内で蔓延しているのでしょうが、なんかこのタイミングで逆切れみたくゼロコロナ解禁して、軽症なら出社して仕事しろというあたり、中国政府はわざと国民を全員感染させようとしてんじゃないのかと疑いを覚えてきます。

 前にJBpressで書いた記事で私は、ゼロコロナは少なくとも来年6月くらいまで続くと予想しました。結果的にこの予想は外れたのですが、せめて春節明けまでは冬季の急激な感染拡大を抑えるためにも、ゼロコロナを維持するべきだったのではないかという考えを今も持っています。ゼロコロナを続けても経済への悪影響は強かったでしょうが、それでも今、そしてこれからの蔓延シナリオと比べるなら、まだマシだったんじゃないか思うのですが、なんか中国の官僚も落ちてきたなぁ。

2022年12月18日日曜日

中国のダイソーのお値段

 日本は明日明後日に今年一番の寒気が来ると伝えられていますが、上海は一足先に昨日今日にこの寒波が来て、マジ寒かったです。上海は大体十二月に一発きつい寒波が来るのは例年のことで、この期間は本当に冷えるため自分もいろいろ寒さ対策を採ります。もっともその対策には暖房をつけるという選択肢はなく、エアコンのリモコンも引き出しの奥にしまったままです。

 ではどんな対策を採ったのか。基本的には室内でユニクロのフリースを着るくらいですが、これだと上半身は良くても下半身は冷えるため、よく薄手の布団を膝にかけていました。ただこれだと夜寝るときに布団をいちいちセットしなおさなくてはならず、やや面倒なのでこの際ひざ掛けを買おうかと思ってダイソーに行ってきました。
 でもってひざ掛けを買ってきたのですが、現在ダイソーで売られているひざ掛けは両端にボタンとボタン止めがあり、くるむような感じでボタンを留めることができるようになっていて肩掛けにも使えるようになっています。当初はひざ掛けとして買ったもののこの機能が意外に使いやすく、肩にかけて首元でボタンを留めて結局上半身の保温に使っています。若干、見た目的に風の又三郎になってますが。

 一方、ひざ下には偶々裾の破れたシャツがあり、全面のボタンを開いた状態で膝にかけるとなんか無駄にフィットし、そのままひざ掛けに使っています。シャツってこんな使い方あったんだと無駄に感心しています。

 こんな感じで冬とはいえ普段はここまで厚着しないものの、さすがに室温が13度を着る中でパソコンに向かっているときついため今回はいろいろ貧乏くさい対策をしています。ただ前述のダイソーのひざ掛けは本来の用途であるひざ掛けとしても使えるなどかなり用途が広く、久々に自分の中でヒットしたダイソー商品となりました。
 そんなダイソーですが、日本では100円ショップとしておなじみですが中国では10元ショップとしてやっています。その価格設定については、以下の通りにまとめられています。


 こちらは中国のダイソー店内にある価格表ですが、日本での販売価格(日元=日本円)に対応する形で人民元価格が設定されています。見ての通り100円の商品は10元になるのですが、冷静に考えてみるとこれなんかおかしくねぇか?
 というのも現在は少し落ち着いたものの先の円安ピーク時に日本円の対人民元レートは1元=20円にもなっており、現在も大体19円前後を動いています。なので10元は日本電に直すと約200円ということとなり、実質的に中国のダイソーは200円ショップだということになります。

 さすがに250円の商品は20元(約400円)、300円の商品は25元(約500円)にされるなど金額の高い商品には手心が加えられていますが、それでも日本国内での販売価格と比べるとかなり割高感があります。っていうかダイソー、中国でやばいくらい稼いでなくね(;´・ω・)

 逆に考えると、ダイソー限定でいえば日本の物価は随分チープな状態と言えます。もっともこれは同じ日系のユニクロにも言え、あそこも日本円に換算すると中国での販売価格の方が割高になっており、日中を行き来する人なんかはわざわざ日本でユニクロの商品を買って中国に持ってきてたりしてました。
 この辺、チープジャパンの一端が見えるような感じがするとともに、「俺は今まで割高でダイソーの商品を買わされて( ゚Д゚)」などという思いが若干します。もっとも中国の雑貨店は割と個人店が多くて商品種類も少なかったりするので、ダイソーとかニトリにはかなり助けられてはいるのですが。

2022年12月14日水曜日

ジャック・マーの日本滞在に関する中国の反応

 今日自宅勤務で仕事中、ふと部屋の中にあるテープの剥がし痕が気になりネットで検索したらアルコールなど溶剤かけると取りやすいよとか書かれてあったので、ちょうどたくさんアルコールスプレーあったのでやってみたらめっちゃ落ちて、仕事の合間にひたすら磨き続けてました。

 それで話は本題ですが、昨夜友人から「ジャック・マーが日本にいることについて中国ではどう報じられている?」と聞かれました。ジャック・マーがどうも日本にいる、それも箱根にある孫正義氏が持っていた邸宅にいるという報道は自分も日系メディアを通して知っていましたが、言われてみると中国側の反応を追ってなかったので先ほど早速調べてみました。
 結論から言うと、中国でもこの件は報じられています。

 ジャック・マーに関しては説明不要でしょうが、中国、いや実質的には世界最大のECサイトのアリババを創設した中国でも屈指の起業家です。ほかの中国の起業家と違って海外勤務経験とかはなかったものの、「マネーの虎 OF 孫正義」こと孫氏の中国起業家募集に応じて見事眼鏡に叶い、大量のマネーでフィニッシュしてアリババを立ち上げ、見事成功してのけました。

 もっともジャック・マーというか馬雲氏の最大の業績と言えるのは、アリババに付随して作られたアリペイの方でしょう。クレジットカードも普及しておらず、決済システムにいろいろ制限があり、なおかつ代金だけもらって商品を送らない悪徳業者がはびこっていた昔の中国で、売手と買手の代金決済をアリババ社が仲介するというシステムを編み出し、一躍中国の金融システムの根幹を担うに至りました。

 この決済システムはその後、銀行口座との連動や電子決済システムを内包するなど拡大したほか、抱えた膨大な個人情報をもとに個人の信用スコアを数値化する「芝麻信用」などにも発展し、中国社会において国家ですら無視できない主要なシステムへとなっていきました。
 なお「芝麻信用」で個人情報入力する際に学歴も入れるのですが、自分が通ってた日本の大学もリストに入っててマジビビりました(´・ω・)

 ただそれだけ発展したアリババを無視できなくなったのが、何を隠そう国家でした。もともと、アリババは中国政府の要請に応える形で様々な協力をしてきた一方、銀行システムの連動をはじめ国家からも便宜を得ていました。ただ中国政府としてはアリババを一民間企業として置いておくことは国家の危機につながるという見方を持っていたようで、徐々にその統制を強めていった結果、詳細ははっきりとは語られていませんが馬雲氏に経営権を手放してアリババグループを国に委ねるよう求められたと言われています。
 これに応えてか数年前に馬雲氏はアリババの経営を手放すとともに、忽然と公の場から姿を消しました。この一連の展開がラブストーリー並みに突然だったことから、馬雲氏は何かしらの法に触れて逮捕されたとか、どこかに監禁させられているなどとこれまでも報じられていました。

 そこへきて今回の報道ですが、少なくとも中国のどこかにいると言われていた馬雲氏が日本にいたということで、驚いた人間は少なくなかったと思います。外国に逃げるにしても、より安全な米国とかにいると思っていた人も少なく、私自身も実際そうした見方を持っていました。
 実際には今現在は日本にいるだけでこれまでは中国を含めほかの国にいたのかもしれませんが、もともと日本には彼の恩人ともいうべき孫正義氏もいるし、政治的にも安全だし、何より中国と近くて文化的にも食事的にも済みやすいということから、案外これからも日本にいてくれるのかもしれません。彼のような大金持ちだったら、どの自治体もウェルカムでしょう。

 そんな馬雲氏が日本にいたという報道は、日本国内で報じられた頃とほぼ同時期に中国でも報じられていました。ただ報じられている内容を見ると、「東京にいた」とどれも報じており、日系メディアの書く「箱根」の文字は見当たりませんでした。「東京郊外」と書いている中国メディアもあるので、単純に箱根を東京の一部と考えているだけかもしれませんが。

 報じ方に関しては大体日本と一緒で、やはり意外感があるような書き方がされています。それと同時に、やや同情的な書き方もされているというか、あまりにも巨大な影響力を持つ企業を育て上げてしまったがゆえにいろいろ面倒ごとを抱ええることになって、中国国内にいられなくなったのだろうみたいな書かれ方もされています。この辺なんかは、日系メディアよりもより馬雲氏本人に寄り添った書き方がされているように見えます。

 最後に締めの言葉をまとめると、友人の上海人に見方も大体上記の通りというか、「東京にいるって聞いた。まぁかわいそうだよね」と話したうえで、「でも今コロナがめちゃ流行する中国にいないんだからそりゃそれでうらやましい(´・ω・)」とも言ってました。これもマジ同感(´・ω・)

2022年12月12日月曜日

規制緩和で懸念と流行広がる中国のコロナ

 Switchで「闇のアイマス」と呼ばれる「アイドルマネージャー」というゲームがセールになったので買おうか検討し、ひとまずアイマスのあずささんの動画を見ることで心を落ち着けています。マジな話、この三浦あずさ役をしているたかはし智秋氏はどうして歌手にならなかったのかと思うくらいどの歌もうまいと思います。

中国の「ゼロコロナ」事実上崩壊 実態把握せず、看板政策に傷(共同通信)

 それで本題ですが、上の共同通信の記事に書かれていることはまず事実です。

 先週にゼロコロナ緩和が発表されて各都市で一部規制措置の緩和が発表されましたが、自分の住んでいる上海では地下鉄などの公共交通機関に乗る際に必要だった「場所コード」の提示が不要となった一方、代わりに「健康コード」の提示が要求されるなど、手間的には何も変わりませんでした。
 何気にこうしたコードのスマホでの提示が交通機関利用時に絶対必要だったため、訪問先とかでスマホの電池切れたり故障したら、歩いて遠距離まで帰らなくちゃいけなかったからマジ怖かった。

 話を戻すと、上記のように無意味な朝三暮四の緩和措置はこの週末にさらに緩和され、今日になると地下鉄乗る際には一切のコードも要求されなくなりました。商業施設なんかはまだ健康コードを要求されますが、地下鉄乗る際にいちいちスマホ出さなくて済むだけでも個人的には大助かりです。

 ただ、こうした緩和措置によって皮肉なことに、中国でコロナがここにきて大流行の兆しを見せています。感染者数発表情報では先週や先々週に比べ感染者グラフは減少傾向を示していますが、すでに中国は感染者の全数カウントをやめているとみられることから、中国人の誰もが此度のコロナ流行が終息しつつあるとは思っていません。それどころか共同の記事のように、政府は一切コロナ流行対策を行わないという見方から、これまで以上に感染への警戒感を高めています。

 実際に今日上海市内で地下鉄に乗っていると、明らかにいつもより乗客数が少なかったです。街を歩く人の数も少なく、表情も心なしか暗いものを感じました。会社のボスからもうちのチームに対し、オフィスへの出勤を減らし自宅勤務数を増やすように通達も来ました。そのボスによると北京オフィスの従業員でこのところ感染者数が激増しており、上海などはまだ状況がマシであるものの、近く急増する可能性があると話していました。このボスの意見には自分も同感です。

 また中国人の同僚からは、「武漢など一部都市限定ではまた別だけど、中国にとってこれが初めてのコロナの全国的流行かもしれない」という言葉も聞かれました。またその同僚が送ってきた漫画では、「以前は封鎖に備えて食料を大量に買い込んだが、これからは感染に備えて薬を買い込む」などと、なかなかシニカルに情勢を捉えていました。

 かねてから書いているように、ウィズコロナをやるにはこの冬場の時期は最悪というよりほかありません。ベストは6月、遅くとも10月初めにも今の決断を実施していれば、まだ状況はマシだったと思います。それ以前に、徐々に規制を緩和するのではなく一挙に緩和するというこのやり方は、規制を緩和すべきと言ってきた自分ですら悪手であるように思えるというか、やることが極端すぎる気がします。

 自分の予想では、12月いっぱいは今の緩和ペースが維持されて流行に歯止めがかからず、1月に入ってこりゃヤバイということになって春節前に再び規制を強化、っていうかまたゼロコロナ政策を敷き、春ごろに再び規制を緩和するという運びになるとみています。もちろん外れるに越したことないけど、なんか本当に場当たりな政策ばかりでどうなってんだこりゃという気持ちを覚えます。

2022年12月5日月曜日

何も緩和されちゃいない

引くに引けないゼロコロナ、擁護派さえも懸念する中国経済の大失速(JBpress)

 というわけで今日出た自分の記事ですが、中国経済の減速ネタなだけにアクセスは悪くないものの、このネタでアクセス取れない方がおかしいので自分としてはそんな大した記事を出した感じはしません。それでもこのネタを出したのはみんなデモの話ばっかしていて具体的にいつゼロコロナが終わるのか、っていうかゼロコロナが終わらなければ中国はマジやばいことになるという指摘が少ないと感じたので、使命感に駆られて書くこととしました。

 内容としてはこの前にこのブログで書いた内容とほとんど被っています。ただブログ記事とは違って、習近平の取り巻きの経済手腕の不安については触れず、企業と受注流出、そして不動産業界の不穏な動きに限定して取り上げることとしました。真面目にグローバル再編が今あちこちで動いているから、中国としては笑ってられないと思うんだけど。

 そうした自分の記事の話は切り上げて、今日になって各メディアで「中国がゼロコロナを緩和」といった報道が相次いでなされていますが、結論から言うと上海市に限れば誤報もいいところでしょう。各報道で健康証明なしに地下鉄などに乗れるようになったと書かれてありますが、実際には「场所吗(場所コード)」の提示が求められなくなった代わりに「健康コード」の提示を地下鉄で求められるようになり、結局乗るためスマホ操作してコード提示する手間は変わりません。
 また商業ビルや飲食店などに入る際には従来通り場所コードの提示が要求され、結局このコード提示のためには72時間以内にPCR検査を受け続けなければならないだけに、正直前と何も変わっていない、むしろ変わったところあるなら答えてみろよとか言いたいです。

 何がおかしいかってこんなの上海現地にいたら誰でもわかることなのに、ほとんどのメディアが「上海で規制緩和」と馬鹿みたく報じている点でしょう。実質的には朝三暮四もいい内容なのに現地の記者らは何を考えてこんな報道を出したのか、理解に苦しむを通り越して日本の将来に懸念を覚えるほどです。

 北京や広州の緩和状況は分かりませんが、話に聞く限りだと上述のように一つが緩和されても別の規制が残っているため結局同じ制限を受けるって話を耳にします。っていうか中国政府が緩和することは少なくとも次の春節が終わるまではまずありえないと思え、そうした視点に欠けた報道が多いことに暗澹な気持ちにさせられます。

2022年12月3日土曜日

ゼロコロナの異常さを再確認


 関係ないけど上のニュース見て、「徳川家康かよ」と思いました。

 それで本題に入ると、昨日はブログを書きませんでしたがその理由というのも、ついにホテル隔離から解放されたためでした。
 現在、中国では入国者に対し8日間の隔離を要求しています。このうち最後の3日間に関しては住所があり、本人が希望するのであれば自宅で行うことも可能ですが、自分は8日間連続ホテル隔離を選択して、昨日までホテルの部屋から一歩も出ない生活を送っていました。

 ホテルに到着した日が夜遅くだったことから、どの時点を隔離の起算日とするのかがわからず、恐らくは金曜か土曜に解放になると見込んでいたものの具体的なスケジュールも教えてもらえず、最後までどの時点で解放となるかわかりませんでした。そうして訪れた金曜も午前を過ぎ、お昼を過ぎ、この分だと解放は明日かと思っていたら夕方にいきなり「もう帰っていいよ」と言われ、そのまま急いで荷物まとめてすぐ飛び出したのでおーいお茶のティーパックを置いていってしまいました。

 そうして久々のシャバ、っていうか上海の街に繰り出したのですが、隔離先のホテルは当然というか郊外にあり、歩いては自宅はおろか地下鉄駅にも行けないのでスーツケースをガラガラ引きながらバス停まで行き、近くの地下鉄駅まで行くバスに乗り込みました。この際、上海の交通ICカードで料金を払ったところバスの運転手から、「後ろのQRコードを健康アプリでスキャンしといてね」と言われました。
 そのQRコードとは「場所嗎」といって、簡単に説明すればアプリを読み込んだ人間がその場所を訪れたことを記録するようなQRコードです。施設や交通機関を利用する際に読み取りを強制され、これをもとに感染者が出たら濃厚接触者を特定して一網打尽にできるわけです。

 ちょっと前まで日本に滞在し、施設に入ったり交通機関を使用する際にいちいちこういったQRコードを読んだり見せたりしなくてせずに済む生活に慣れていたこともあり、「ああ、これが今の中国か……」といった気持ちをこの時感じました。同時に、日本に渡航する前はだんだんと慣れていっていたせいかあまり気にしなくなっていましたが、改めて考えると、随分と異常な環境に自分はいるんだなということを再確認しました。それもこれもすべてゼロコロナのせいでしょう。

 去年までは自分が感染者、濃厚接触者ではないことを示す健康コードを見せるだけで、基本どこでも出入りすることができました。しかし今年の上海ロックダウン以降はあらゆる場面で健康コードを見せるだけでなく、こうした「場所嗎」を読み込み、自分の行動をお上がいちいち監視できるように強制されています。
 それどころか、上海ロックダウン以降より上海市民は最低72時間ごとのPCR検査を強制されています。検査費こそ無料であるものの、ほぼ2日に一回のペースでPCR検査を受けなければ交通機関が利用できなくなり、東京砂漠ならぬ上海砂漠をさまよう羽目になります。こうした措置はロックダウン前はなく、それどころか私はロックダウン以前は一度もPCR検査を受けたことなかったのに、上記措置によって既に100回以上は今年PCR検査を受けており、これに相当する時間も浪費しています。

 上海ロックダウンが終わり、市内の新規感染者数も減ったというのにこうした措置は撤回されない、それどころかますます条件が厳しくなっていったのですが、渦中に意外とこうした生活上の不便もだんだんと慣れていくもので、日本渡航前は正直言ってあんま気にならなくなっていました。この記事のために作って言っているのではなく、本当にこうしたあまりにも面倒な対応を強制されているおかしさを、日本渡航を経た昨日になって初めて自分は気が付きました。

 その上で、支配というのはこうして徐々に、支配される側が支配されることに対して意識しないように少しずつ締め上げていき、最後にもう引き返せないところまで来たところで完成させるんだろうなとも思います。でもって、支配する側はこうした措置をとる方が管理しやすいので、あれこれ理由をつけてこうした統制を緩めることはないなとも思います。よっぽどのことがない限り。

2022年12月1日木曜日

服喪でウェブサイトが白黒


 上の画像はついさっきキャプチャーした中国EC最大手のタオパオのトップページ画面です。一見すると何でもないように見えますが、実はこれ、何も加工していません。アップロード中に何か起きたわけでもありません。初めからこのようにサイト画面が白黒になっています
 これはタオパオに限らずほかの中国系サイトでも同様で、どうも江沢民の服喪のため白黒にしているようです。

 いろいろ確認したところ白黒となっているのはトップページのみで、商品画面なんかはちゃんとカラーになっています。まぁなってなきゃやばいのですが、最初この画面を見たときはスマホの故障かなどとちょっとドッキリしました。
 それにしても服喪とはいえあちこちでサイト画面を白黒にするあたり、いちいちやることが大げさだなぁという感じがします。同時に、ロイヤルのいない国ってのは国のトップに対してこういう風に扱うんだななどと、やや新鮮な面持ちで見ています。

 なおこの白黒画面は中国のPCR検査結果を確認するアプリのトップページにも使われていますが、施設への入場時の確認に使う健康コード確認画面はちゃんと色ついていました。せっかくだから健康コードもみんな白黒にして、隔離とかそういうのも全部なしにしろよと同僚に言ったらマジ爆笑されました。

2022年11月28日月曜日

中国各地の反ゼロコロナデモについて

 未だ隔離中でこの記事も外付けキーボードではなくノートPC本体のキーボードで売っていますが、先日買ったTHIRDWAVEのキーボードはキーが比較的大きいので打ちやすいものの、CtrlキーとFnキーの位置が会社のパソコンと違ってよく押し間違えます。まぁこれくらいは自分でどうにかしろって話ですが。

 さてそんなわけで今朝になって一斉に報じられている中国各地で行われている反ゼロコロナデモについてですが、今朝方日本にいるかつての同僚が報道を見て久々にWeChat開いたところ、先月に自分が送った「日本帰るよー」というメッセージを初めてみて、自分に連絡してくれました。その元同僚は日本に帰ってからWeChat開いてなかったそうですが、今回のデモでモーメンツを見る際に開いて自分のメッセージにも気が付いたとのことでしたが、そういう意味では人の縁をデモがつないでくれだなとか思います。

 そのデモですが、上海市では「烏魯木斉(うるむち)路」でなんかやってたそうですが、上述の通り自分はホテル隔離中で見に行くことができませんでした。もっとも隔離中じゃなくても、ゲームするのに忙しいから行かなかっただろうけど。
 子の上海を含む各地で行われている反ゼロコロナデモに関して、中国国内では一切報じられていません。検索候補には「昨夜の上海の事件」などみたいに上がってくるものの、具体的内容は当局の検閲で消されているのか引っ掛かりません。とはいえ中国人同士で情報は共有されており、同僚からは当局関係者が烏魯木斉路の看板を引っこ抜いて持ち去る写真が送られてきました。烏魯木斉路なんでそもそもないよ的な主張でもする気なのだろうか。

 今回の騒動に関して自分の見解を述べると、単純にコロナの感染力を中国政府が見誤ったが故の帰結と思っています。隔離政策を徹底すれば流行を抑えられると思っていたし、実際これまではうまくやってこれてきたものの、最新のオミクロン株の前ではどれだけ隔離を徹底してもこれだけ流行してしまっている始末です。正直に言って今の北京と広州の流行状況は今年上半期の上海をすでに上回っていますが、上海のロックダウンはさすがにダメージが大きかったと認めているのか、北京と広州には同規模のロックダウンはまだ実施されていません。若干、不公平な感じはしますが、北京だと幹部もたくさんいるから彼ら自身も閉じ込められたくないだけでしょう。

 そのような状況で散発的な一部ロックダウンを繰り返しているものの、流行は全然収まらず、むしろこれから感想する冬を迎えてさらに拡大することが目に見えています。こうした状況、流行を抑えられないのにロックダウンを繰り返すし、感染したら環境の悪い施設に連れていかれるしで、これでストレス貯めない人間なんていないでしょう。
 また一部報道でも指摘されている通り、サッカーのワールドカップでみんなマスクなしで楽しそうにやっているのを見ると、誰でも不満に思うに決まっています。にもかかわらずゼロコロナを堅持すると言われたら、統制の強い中国でもこうしてデモが起こるわけです。

 内心、今回の各地のデモを見て思ったのは逮捕者が少ないという点です。中国で政府の政策に真っ向から異を唱えるデモにしては死者や逮捕者が少なく、なんとなく警察や当局もデモが発生するのはやや仕方ない面があると認めている節があるのではという風に見えます。せめてこれ以上大ごとにならないように慎重に対応しているように見えますが、だったらゼロコロナやめろよ言いたいです。

 昨年までは確かにゼロコロナで中国国内の感染者数はほんとに少なく、経済も回せていい感じでした。このころの中国の感染者について友人はさすがに少なすぎるし偽装していると言っていましたが、私は当時の中国における感染者はガチで発表通りに少なかったとみています。もし発表以上に多かったら、今以上に苛烈なロックダウンをやっていただろうし。
 そんな中国もこのところ毎日新規感染者数で国内新記録を更新し続けており、この点からみても感染者数の発表は入力漏れなどを除けば基本的に中国の発表は意図的な偽装はないと考えています。

 ただ昨年までは良かったものの、今年に入ってからのゼロコロナは完全に裏目裏目に回っています。この辺は今記事に書いていますが、来年に裏目のツケが一気に出てくるように思え、単純な中国の国益を考えるならデモが主張するように習近平退陣が最も有効な対策じゃないのと私ですら思います。はっきり言えば、ゼロコロナ政策そのものというより、出口戦略をこれまで一切築かなかったミスがここにきて一気に露呈してきたのではという風に見ています。それこそお得意の強権で、嫌がる老人相手にも全力でワクチン接種を徹底させとけばよかったのに。ロックダウンに強権発動する当たり、なんか力の入れどころが違う気がする。

2022年11月18日金曜日

李強氏に対するガチな評判

 「李強」といっても恐らく大半の人は「三国志とかに出てくる武将?」と思われるかもしれませんが、れっきとした中国共産党の序列2位の人です。この人はこの前までは上海市書記を務めており、市長よりも共産党のほうが立場が上な中国では実質的に上海市のトップであった人です。それはつまり、私も多いに苦しめられた今年4月から5月にかけて行われた上海ロックダウンの責任者であったということを意味します。
 その上海ロックダウンは自分もこのブログで散々愚痴ったように、労多くして得るもの少ない壮大な社会実験で終わりました。現在上海は比較的落ち着いてはいるものの、中国は北京市や広州市を中心に各地でオミクロン株が絶賛猛威を振るっていて、あちこちがリスク区域に指定されて今も封鎖が続いています。そんなだから上海ロックダウンの責任者にあたる李強氏も更迭されるかと思いきや、前回の中国共産党大会で序列が2位に上がり、来年の全人代で現認の李克強氏に代わり首相に就任することが確実視されています。

 何故やらかした李強氏が首相になれるのかというと、言ってしまえばヘイ親分の習近平氏の引きによるものというのが大勢の見方、というよりそれ以外ないというのが実情です。そのため中国人の間でも、「あいつで大丈夫なのか(;´・ω・)」という声はガチで非常に強く、今後の中国における内政、特に経済政策を懸念する声は少なくありません。
 また偏見かもしれませんが、李強氏についてはその風貌について「馬鹿っぽい(´・ω・)」と話す中国人も実際にいました。確かにと言っては何ですが、ほかの並み居る中国共産党幹部の顔ぶれと並べると、ほかの人たちは強面なエリート然とした人が多いのに対し、李強氏のみ和み系というか普通のサラリーマンっぽく、オーラのような迫力で明確に欠けているという印象を私も感じます。

 そもそもこの10年間の中国経済は、習近平氏がいきなり学習塾業界潰したり、ゼロコロナ強行したりと経済活動に対してマイナスにしかならない理想主義的政策を行う傍から、首相の李克強氏が必死でその穴埋めを行うようなテコ入れを繰り返して持たしてきたところがありました。
 しかし来年からは、偶々ですが李克強氏から「克」の字が抜けた李強氏が首相となります。完全にヘイ親分でのし上がってきた人物なだけに、習氏の政策に一切逆らわずにそのまま実行してくることは目に見えており、マジで来年から中国経済どうなんだろとか私も思っています。

 この辺、別記事仕立ててもいいのですが、私はこれまで中国の経済リスクに関する主張についてほぼ一貫して慎重な立場を採ってきました。言い換えれば中国はまだまだ経済成長するし伸びると述べてきた側で、自分自身でも経済に関して中国の肩を持つ立場であると辞任しています。
 しかし上述の通り、マジで最近は今後の中国経済はどうなるのかとずっと心配しています。現時点でも過ちを認めないゼロコロナ政策の堅持によって多方面に経済への悪影響が広がっており、これで頼みの綱であった李克強氏まで去っちゃって、馬鹿っぽい李強氏が政策決定権握ったら本当どうなるのかと、ガチで不安視しています。

 追い打ちをかけるようにこのところの中国の不動産市場は不穏なニュースが多いです。端的に言えば今年に一部の未完成物件に関して現地政府が消費者の負債を肩代わりするというニュースがありましたが、かつての中国だったら「は?そんなの知らねーよバーカ」みたいな感じで借金抱えてた消費者を突き放していたことを考えると、今マジで市場がやばいんじゃねーのかと逆に不安を感じました。
 とにもかくにも来年以降は自分も中国経済に対し、かつてない悲観的な見方を持っています。自分自身の予想ながら、自分の給料も影響してきそうだからあんま当たってほしくない予想ですが。あと予想と関係なしに日本円はもっと底なしの円安に陥ってほしい(´;ω;`)ウッ…

2022年10月22日土曜日

中国で荒稼ぐ日本の漫画家

ワイ、韓国と中国でWEBコミックを連載、税金払って残った額がこちら…(ハム速)

 上のまとめ記事は昨日見つけたものですが、概要を簡単に話すと日本人漫画家がエージェントを介して中国と韓国でウェブコミックを連載したところ、年収が6000万円になったという夢のあるお話です。当事者によると、中国の場合は特に人口が膨大であることから、PVごとに入ってくる収益がとてつもなくでかいということで、興味ある人ならやった方がいい的にプッシュしています。

 以上の話を聞く限り、コンテンツ業界も人口というのが大きく影響するものだと改めて感じます。飲食業界なんかは人間一人が食べる量なんて大差なく、人口そのものが市場の消費量を決めると言っても過言ではないのですが、コンテンツ業界は嗜好が影響する業界なので、必ずしも「人口=市場規模」とは思っていなかったのですが、これ見ると見方的に間違っていたと反省せざるを得ません。

 この辺、漫画よりも映画業界の方が関連は深いとみられ、ハリウッドなんか既に如何に中国向けに映画作るかを10年くらい前から結構やってて、チョイ役でもいいから中国人俳優をどっかで入れようとします。
 となると漫画業界も今後、中国市場を目当てにチョイ役でもいいから中国人キャラを挟んでくるようになるのか……というと、多分あんま今とは変わらないでしょう。というのも中国人キャラはラーメンマンを筆頭に昔から日本の漫画にたくさん出てきており、今更増えるってのもそんなないでしょう。

 なおその漫画に出てくる中国人キャラですが、やはりというかステレオタイプははっきりしており、基本的には格闘家か料理人、あと中国人マフィアの三種類だと思います。格闘家キャラはさっきのラーメンマンを筆頭に、バキに出てくる烈海王など作中でもあからさまな強キャラとして扱われることが多く、中国人格闘漫画キャラでトーナメントやってもいいんじゃないかという気すら起きます。
 料理人キャラはやはり中華料理がテーマの回に出てきますが、格闘キャラほど目立った強キャラはあんま見たことないです。まぁ舞台からして中国で登場人物もみんな中国人の「中華一番」もありますが。

 っていうか今書いててちょうどいいように思えてきたから、今度この辺っていうか漫画に出てくる中国人キャラで記事書こうかな。めっちゃ楽でアクセス稼げそう。

2022年10月20日木曜日

中国がモビルスーツで台湾を攻めるとしたら

 前略、何故かこの前歩いている最中にふと、「中国が台湾を攻めるに当たっては、アッシマーが必要不可欠だ」と思い立ちました。
 アッシマーとは説明するまでもない、Ζガンダムに出てくる可変モビルスーツです。武装はビームライフルだけながら変更時の飛行能力は非常に高く、長時間の戦闘に堪えられるだけでなく単純な構造故に装甲も厚く、散弾程度ではびくともしません。前々からこのブログでも書いていますが、もし現実の兵器としてみた場合、並み居るモビルスーツの中でこのアッシマーが最も有用であるように自分は思います。

 それで台湾攻略戦の話ですが、中国の目線に立つと、その最大の障害は台湾海峡です。福建省と台湾島を隔てる約130㎞のこの海峡は天然の防衛壁であり、この海峡を越えて台湾島に兵士や兵器を送ることは非常に困難であり、現在にまで続く中台関係を築いた最大の要因となっています。
 この台湾海峡を越えるとしたら、第一の手段としては船舶による輸送ですが、輸送している最中は海岸沿いにある砲に狙い打たれるだけなため、ミサイルとかでよほど海岸の防衛兵器を潰せない限りは選択肢にも入りません。第二の手段は航空機による空中輸送ですが、こちらも船と同じく狙い打たれる可能性が高く、速度の高い戦闘機ならいざ知らず輸送機ではそのまま飛ぶことができません。

 となると、やはりアッシマーしかありません。

 アッシマーならそのまま飛んで海峡を越えられるだけでなく、モビルスーツ形態に変形して着陸することでそのまま上陸、占領作戦を遂行できます。大量のアッシマーが編隊を組んで台湾に押し寄せる姿を想像したらかなり壮観な気がしますが、マジな話、台湾攻略で一番使えるモビルスーツとなるとアッシマーしかないと思います。

 ただ、中国がアッシマーを量産して押し寄せてくることは台湾側からしたら自明なだけに、その台湾西岸における防備も必然的に強化されます。無数のアッシマーなら攻略可能とみられるものの、実際に戦略目標を達成するまでには多くのアッシマーが犠牲になることは見えており、果たしてそれでよいのだろうかという疑問がもたげます。

 その上で仮にもし自分が作戦を立案するなら、必ず逆を突く戦術を取ります。具体的には警戒の強い西岸ではなく、太平洋に面する東岸を最初に攻撃します。
 本気でやるとしたら潜水艦などを送っておいて、開戦直後か直前に浮上して砲撃します。東岸にも防備はあるでしょうが西岸ほどには強くないとみられ、それ以上に西からくると思われた敵がいきなり東からくることへの精神的揺さぶり効果がかなり期待できます。

 一応、東岸から攻撃するだけなら空母を出しておいて航空機による攻撃も可能ですが、この場合は台湾側に手の内を最初から読まれることは確実なだけに、二正面作戦に追い込むことは可能ながらも、奇襲としては成立しないでしょう。やはり海に潜ったまま移動して、いきなり現れて東岸から攻撃を仕掛け、そのまま継続するかは別として動揺から立ち直らないうちに西岸に本格的な攻撃を仕掛けるのが、初手における最善手に思います。

 となると、アッシマーのほかに必要となるのはハイゴッグということになります。ハイゴッグなら潜れるし、上陸できるし、量産機だし言うことなしです。ズゴッグEの方が強いとかは言っちゃダメ。

 以上から、中国が今後量産してくるであろうモビルスーツはアッシマーとハイゴッグということになります。っていうかぶっちゃけ、ハイゴッグみたいな潜水モビルスーツ出来たらかなり戦術の幅広がるので、地球上の軍事戦術はかなり変わってきそうです。ギャグっぽい分析ですが、マジで日本もゴッグみたいな潜水モビルスーツを研究開発すべきだと思います。

 なお中国がアッシマーを開発しているという噂はさすがに耳にしませんが、強化人間であれば、中国が開発していると言われてもなんか信じちゃいそうです。