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2008年6月13日金曜日

北朝鮮拉致問題のニュースについて

 本日政府は、先日まで北京で行われた日朝会談の報告を行いました。すでに昨日の段階で、「一定の成果アリ」を匂わせていましたが、今日明らかになったその内容というのも、

・よど号ハイジャック犯の引渡し
・北朝鮮が拉致問題の調査を再開する
・北朝鮮への日本の経済制裁を一部緩和する

 の三つが主な内容でした。結論から言うと、わざわざ自慢して言うような内容では全くありません。案の定というか、拉致家族の会もこの会談の結果を評価していないようです。

 まずよど号ハイジャック犯の引渡しについてですが、恐らく政府はこれから、「連中は拉致事件にかかわっているから、日本に連れてこさせればその内容について白状し、内実が明らかになる」というでしょうが、私が思うに現段階で彼らから新たな情報が手に入る可能性は限りなくないでしょう。
 確かに、連中が拉致事件にかかわっていたのは真実です。しかしすでに一部の拉致帰還者もおりますし、また拉致問題が見直される発端となった、すでに日本に帰国しているハイジャック犯の元日本人妻が内実を明らかにしていることを考えると、彼らから新たにもたらされる情報はもう何もないでしょう。
 さらに個人的に言わせてもらうと、私はあのハイジャック犯らにもう二度と日本の土は踏ませたくはありません。日本を改革する、良くする為に北朝鮮に渡ったと言っておきながら、連中がやってたことは何の罪もない日本人の拉致だけです。このまま北朝鮮の凍れる凍土の中に骨を埋めてしまえばいいと思います。

 少し話が長くなりましたが、残りの二つの点についてです。また北朝鮮が拉致問題の調査を再開するといいますが、こんな話を信じる人間なぞ誰もいないでしょう。かつて横田めぐみさんの遺骨だと言って全く別人の骨を送ってくるような連中です。恐らく今回も、「調査はしたがもう何も出てこなかった」といわれてはいお終いでしょう。にもかかわらず、安易に経済封鎖を解除するなど以っての外です。
 この点に関する政府の言い訳は多分、「今まで何も話ができなかった北朝鮮と交渉についただけでも前進だ」でしょうが、前進も何も足踏みです。ではなぜ今回政府が足踏みをしたか、単純に外交でポイント稼いで、支持率を下げ止めたいからでしょう。できるならこれを奇貨として一般世論としても政府を非難するべきだと思います。今回の外交もだめだめです。
 ちなみに、前首相の安倍氏は、「北朝鮮に妥協するな!」と、もう吠えたらしいです。もう、内弁慶なんだから。

2008年6月11日水曜日

首相問責決議案可決について

 本日参議院にて提出された首相問責決議案が民主党を筆頭とした野党によって可決されました。与党の自民党側では、衆議院ならいざ知らず参議院では法的拘束力がないとして、静観する構えを見せております。

 この問責決議案が可決されたことについて、世論も思っていた以上に反応を示しませんでした。ニュースでも相変わらず秋葉原での通り魔事件をトップニュースに持って来ましたし、政界もこれと言って新たな動きを見せていません。
 私が思うに、今回民主党が問責決議案を出したのは焦りの現われとも取れるでしょう。四月頃はそれこそ後期高齢者保険制度など与党を攻める材料がたくさんあったものの、ここ数日はこれというものもなく、ニュースも国会の会期中にもかかわらず幾分報道が少なかった気もします。このままでは今月末の国会閉会まで逃げられてしまい民主党もまた埋もれてしまうのでは、そのような焦りから再び耳目を集めるために打ったのが今回の問責決議案でしょうが、狙いどころと気持ちはわかるのですが、生憎と世間は無関心なままでした。

 逆を言えば、当初でこそ散々叩かれたものの、福田政権はここまでよく持ちこたえたと言えます。これが安部氏だったら、多分また病院に担ぎ込まれてたんじゃないかな。さすがに海上自衛隊の艦船と漁師船が衝突した事件が起きた際は白髪が一気に増え、憔悴した表情を浮かべていましたが、何とか当初の予定通りにサミットまでは持ちこたえて見せました。
 とはいえ、今後の政権運営も安定とは言いがたいでしょう。水面下では麻生氏がポスト福田を狙いすぎて、おとといに森、青木の両重鎮に釘を刺されましたし、元首相の小泉氏も着々と動いております。

 ここで簡単に現在の政界構図をまとめておきます。

1、新右翼派(ジャパンネオコン)
 安部前首相、麻生、与謝野、中川昭一、中川秀直(+鳩山邦夫?)
2、新自由派(ネオリベラリズム)
 小泉元首相、前原誠二、小池百合子、小泉チルドレン(+山本一太、武部?)
3、旧自民党派(オールドコンサベーティブ)
 福田現首相、小沢、谷垣、森、青木、古賀、国民新党、

 といったところでしょうか。言うまでもなく現時点で一番力があるのは三番目の旧自民党派です。私が見る限り恐らく、福田首相と小沢氏はまだ連立をあきらめてはいないと思います。しかし国民の支持というのなら、旧自民党派が道路問題などで嫌われているのもあり、一番目の新右翼派が最も支持が厚いでしょう。この連中は前回苦渋をなめたものの、次の総裁選では麻生氏を出して国民の支持を背景に形勢挽回を狙っていると思いますが、それすらも逆追い落とす可能性があるのは二番目の新自由派でしょう。未だに小泉元首相の影響力は強く、また小泉チルドレンを抱えている事を考えると、未だ派閥として表出していないものの、現れたら一気に国民の支持とともにイニシアチブを掻っ攫っていく可能性が高いと言えます。ちなみに、小泉氏の意中の後継者はまず間違いなく民主党の前原誠二氏でしょう。小池百合子氏はかつての田中真紀子程度にしか思っていないかもしれません。

 もしかしたら、なぜ新右翼派と新自由派が一緒じゃないのかと思う人がおられるかもしれませんが、この二つの勢力は政策的に大きな隔たりがあり、かつては同じ道を歩んだものの、もう共に手を携える事はないと思います。というのも、新右翼派はなんだかんだ言って「大きな政府」を目指しています。防衛庁の省への格上げもそのひとつですし、麻生氏を筆頭とするグループは旧自民党派ほどではないにしろ増税を考えているとも言われております。それに対して新自由派はやはり「小さな政府」を標榜しており、特に小泉氏は安部政権にて自分の行った改革を逆行するような政策(大きな政府寄りの政策)が取られた事に激怒していると言われ、さらにそれに輪をかけたような政策を採りかねない麻生氏に対し、穏やかならぬ気持ちを抱いていると報道されています。

 今後の政界を占うのならば、やはり主役となるのはこれら自民党の面々でしょう。この自民党内の争いの方が傍目にも面白いので、やっぱり小沢氏は連立話がこない限り、主役にはならないんじゃないかと思います。
 久々にまとまった政治記事書いたなぁ。

スピード社の水着解禁について

 せっかく書いたネタなので、結末も出たので感想とともに報告します。

 さて皆さんもすでに知っての通りに、昨日の夕方に水泳連盟がオリンピックで選手が使う水着について、国内メーカー三社に限定しないという事を発表しました。この発表の後、国内メーカーのミズノとかねてよりスポンサー契約を結んでいた北島選手も声明を発表し、この連盟の決断を喜ぶとともに、これまで応援してくれたとしてスポンサーのミズノにも感謝すると述べていました。

 結論から言わせてもらうと、この決断は至極当然のものだと言えます。なんせ、日本新記録がこの水着を着た選手から次々と出るわ出るわ。本来この時期はオリンピックを控えた調整の時期で、パワプロで言うなら調子が上向いていながらも、まだ本調子でない不調な時期に当たります。にもかかわらずこれだけの記録が出るなら、この水着だとオリンピックでは更なる記録の更新が望めるくらいです。

 私も当初は水着でこれほど成績が変わるのかと思いましたが、これだけの結果をつきつけられると頷くよりほかがありません。そして残念ながら、現在のところ日本のメーカーの水着はこれほどの性能を持ち合わせていないことも露呈しました。確かにこれまでスポンサーとして選手や連盟を応援してきてくれた事を考えると心苦しい気持ちもありますが、仕方のない結果だと思います。

 報道によるとこの水着問題のそもそもの発端というのは、オリンピックの水着の規定について一部の表現が変えられたことによるそうです。それまでの表現に対して、スピード社の水着のような異様な疎水性を持つ水着もあり、とも取れる表現に変わり、そこにうまくスピード社が付け込んだとのようです。逆を言えば、この表現の改定に対して国内メーカーが無頓着だったというのがここまで差をつけられてしまった要因になったと見られています。

 ただそれをおいたとしても、この騒動を総括するに当たり、私個人としてはミズノ、アシックス、デサントの三メーカーを褒めるべきだと思います。なんでもアメリカの方では未だに国内メーカーがぐずぐず文句を言っており、一向にこの水着問題が解決されていないといいます。それに比べるとまだ早いこの時期に選手の立場を考え引いてくれたというのは賞賛に値する……と、言いたいのですが、唯一の懸念というのが、以前の投稿で紹介した、山本化学工業の件です。
 まだオリンピックまで二ヶ月あります。決して時間がないと言うわけではないので、この三メーカーには努力を怠らず、山本化学工業に対してもきちんと対応して、スピード社に負けない水着を作ってくれることを陰ながら祈っております。

2008年6月10日火曜日

iPHONE参入に見る日本の携帯電話市場ついて

 なんか今日は珍しくブログに書くネタが思い浮かばないので、以前にもこの話題を書いたので今日は携帯電話について書きます。

 先日、欧米でバカ売れしているiPHONEがソフトバンクから日本でも発売されることが報じられました。このi-PHONEは去年から欧米では非常に売れ行きがよかったのですが、日本は先進国の中ではなかなか発売にこぎつくことができずにいました。私自身があまり詳しくはないのですが、なんでも日本の携帯電話の使用電波領域というのはほかの国と比べて特殊で、ただiPHONEを輸入してもすぐに使えないというのが原因らしいです。恐らく、今回ソフトバンクから発売されるのはそういった障害を克服する目処がたったからだと思います

 それでこのiPHONEですが、詳しい機能はまだ把握していないのですが、目玉はやはり日本でも普及しているiPODとの互換性のようです。このiPHONEそれ自体でiPODの変わりになるようで、それどころか通常のiPODにはない機能もあれこれ追加されているらしいです。なのでターゲットとなる販売層も、iPODユーザーとなるでしょう。

 それでこっからが私の意見となりますが、このiPHONEの投入によってなにか、この日本の携帯電話市場が大きく動く起爆剤にはならないと思います。というのも、日本の携帯電話市場はもうかなり成熟しており、また海外の一般に使われる電話機と比べ、日本の電話機はもとより高性能な機能を持っていると言われています。いまさら高機能が売りなiPHONEが来たところで、そりゃ発売日には騒がれるでしょうが、その後はそれほど大きな動きにはならないと思います。

 かといって、まったく売れないという事はないと思います。それこそ日本に駐在している外国人会社員などは買ってくだろうし、日本人でも物珍しさから買う人も出てくると思います。しかしそれ以上にこのiPHONEの売れ行きを左右するのはハードとしての機能より、マーケティング戦略によるでしょう。折も折で、あの白犬のCMでぐんぐんとシェアを奪っているソフトバンクからの発売です。ひょっとしたら思いもよらぬ広告を行い、私の予想を裏切ってiPHONE旋風を起こすかもしれません。

 それにしても、以前に書いたhttp://imogayu.blogspot.com/2008/04/ntt.htmlの記事で私はえらく挑発的なNTTドコモの、「そろそろ反撃してもいいですか ドコモ2.0」というキャッチコピーを批判しましたが、案の定というか、反撃どころかドコモはこの一年は防戦一方でした。そしたら今度また新しいコピーができたら「アンサー23」とか、またよくわからないコピーを打ってきました。過度に狙わなくともいいから、もう少しまともなコピーを考える事ができないのでしょうかね。そろそろ私も、ソフトバンクに変えようかな。

2008年6月9日月曜日

日本人のコミュニケーション力とは

 どうでもいいですが今日、初めて溶接というものにチャレンジしてみました。思っていた以上に難しく、溶接工がこのところ日本で不足し始めているという話を聞いて、うなずける話だと納得しました。

 そんなわけで今日のネタですが、以前に友人らと話をしている時にある一人が、
「そもそも、日本人というのは相当なコミュニケーション下手だと思う。じゃなきゃあんなに本屋にコミュニケーションに関する本なんて並んでいないと思う」
 と、言っていました。結論から言うと私もその通りだと思っており、なんだかんだとコミュニケーションを重視する発言が多いくせに、日本人と言うのは非常にコミュニケーションが下手過ぎる気がします。

 私が思うに、日本人はコミュニケーションを取る際にルールに頼りすぎているから下手なんだと思います。相手がとる言葉、態度に対して自分がどう思うかではなく、一般的な価値観に適合しているかどうかで判断する癖があるように思え、一つの例として下の二文を見てください。

 1、俺は先日、先生のお言葉を聞いて非常に感銘を受けました。
 2、私はこのまえ、先生の話を聞いてとても勉強になりました。

 恐らく、大抵の日本人は1より2の方が丁寧な表現と考えると思います。その理由と言うのも自認称が「俺」か「私」かというだけで、あとの文章はあまり考慮に入れないからです。
 ちょっと極端な例ですがこんな具合で、日本人は言っている内容よりも言い方でその表現が丁寧かどうかを判断している気がしてなりません。言っている内容では1の文章の方が先生に対する尊敬の気持ちを強くだしていますが、恐らくこの表現だと「俺」が入っているために丁寧ではないと切り捨てられるでしょう。

 何もこういった言葉尻だけでなく、頭の下げ方(角度)とか歩き方、服装などでいちいち丁寧かどうかなんて測るべきではないと思います。私などは頭を深く下げる人よりも、相手の話をじっと聞いてくれたり何かと言葉をかけてくれる人の方が好感を持ちます。

 これは先日にある掲示板で見た内容ですが、そもそも就職面接などで「コミュニケーション力」というあいまいなもので何で測られなければいけないんだ、という話が載っていました。これは私も以前から思っており、このコミュニケーション力というのは非常に定義があいまいですし、世の中にはある人には非常に馬が合うが別の人とはまったく合わないという相性もあります。たかだか十数分の面接で、どういった基準によってこのコミュニケーション力というものが測られるのかはなはだ疑問です。言ってしまえば、それはコミュニケーション力というよりは面接で言うべき言い方をしたかどうか、つまり表現の形式を守ったかどうかしか測っていないのだと思います。

 私自身、この手の面接で非常に苦労した覚えがあります。私は普段使う言葉から外れて突然その場に合わせた表現を行うというのは、二心があるようでどうにも馴染めませんでした。このほかいろいろ書きたいことがありますが、もうすこし日本人はコミュニケーションという言葉の本質について考えるべきではないでしょうか。

2008年6月8日日曜日

犯罪の伝播について

 先ほど、例の水着問題で日本のメーカーも了承したようで、スピード社製の水着も着用が許されるようになったようです。北島選手なんて今日は世界新記録を作ったようですし、これで認められなければさすがにまずいしなぁ。

 それはそうと、今日秋葉原にて通り魔事件が起こりました。犠牲者の方も数多くおり、まずはご冥福をお祈りします。
 それにしても、気のせいかもしれませんがこのところは通り魔事件がよく起こっているような気がします。三月ごろには北関東の駅にて起こりましたし、それ以外でもこのところしょっちゅう見ている気がします。また四年位前に名古屋で、「赤いフェアレディZの女」という通り名の犯人が通り魔を行った時期も、しばらく似たような事件が続きました。

 ちょっと犯罪については詳しく研究はしていないのですが、傍目に見る限りでは多少の流行り廃りがあると思います。特に、通り魔なんて耳目を引く事件のためか、一度目立つのが起こったらしばらく頻発する傾向が高いように思えます。
 犯罪ではないのですが、私が以前に個人的に研究したのは集団自殺でした。調べた当時は2004年で、当時で練炭を用いたこの集団自殺で亡くなった方の人数は百人を超えていましたが、その自殺者の人数や傾向を測っている際、いくつかの傾向を見つけたのでここで紹介します。

 1、自殺者の平均年齢が低い
 2、発生が集中する
 3、手段が同じ

 まず1ですが、一般的に自殺を行うのは高齢者の男性が大半で、50代以上の方で全体の八割を超えます。しかしこの集団自殺は確か平均年齢で28歳くらいで、一般の自殺と比べて遥かに自殺者の年齢が低い事がわかりました。これはまぁ、ネットを介して集まるという事からネットに普段から触れている若年層になりやすいとも思いますが、もう少し深く掘り下げられそうですがそこまではやっていません。

 次に2ですが、この集団自殺といわれる最初の事件は、確か2001年に起こりましたが、一般に多く知られるようになったのは2003年からです。というのもある集団自殺を大きくマスコミが報じたのがきっかけですが、やはりその時期に集団自殺の件数が集中して増加しています。しかし、それから数ヶ月もするとマスコミの報道も収まり、それに合わせるかのように件数も減少したのですが、2004年にこれまでで最も多い、一度に七人が集団自殺を行った事件が脚光を浴びると、また集中して件数が増加しました。その後はあまり調べてはいませんが、現在はコンスタントに件数は増加しているらしいです。

 そして最後の3ですが、集団自殺の手段はその時まで基本的に練炭しか使われませんでした。最近になって塩素ガスが増えてきましたが、楽な自殺の方法ならまだまだいっぱいあると思うのですが、非常に固定的な印象を覚えました。

 何も私が説明しなくとも、自殺の心理学に「ウェルテル的自殺」という概念があり、何かの衝撃的な事件をきっかけとして、見ている人も自殺を模倣するようになるというのがあるらしいです。よくあるのはアイドルの自殺をきっかけとしてのファンの後追い自殺ですが、この集団自殺にも同じにおいを感じますし、通り魔事件の頻発にもなにかしら、同じものを感じます。
 その度に思うのですが、人間というのは思っている以上に周りに影響されてしまうんだなと感じます。キリスト教では人を迷える羊にたとえていますが、あながちそのたとえに間違いはない気がします。

サマータイム導入制度について

 先日、日本睡眠学界が今検討されている「サマータイム制度」の導入に反対する声明を出しました。サマータイムというのはいちいち説明するまでもないと思いますが、日照時間が長くなる夏季などに時間を通常より一時間くらい早める制度のことを言います。たとえば、それまで九時に出勤するのが一時間早められ、同じ九時出勤ではあるが、実際には八時出勤になるといった具合です。欧米では多くの国がこの制度を導入しているのですが、この制度を導入することによって、通常よりまだ日が昇りきっていない時間から活動して通常より早く退勤できるため、冷房などの設備を現在より使わないで済むということから温暖化対策によいと宣伝されています。

 現在、環境についてあれこれ言われるようになったことから、政府はこのサマータイムの導入について検討を行っていますが、それに対して真っ向から意見したのが今回の日本睡眠学界です。彼らの言うところによると、サマータイムを導入すると日本人は睡眠サイクルが狂い、健康が悪化するなど弊害が多いという報告をしています。実際に札幌にある企業にてこの制度を導入してみたところ、大半の人間が健康を悪くして、労働効率も悪化したといいます。

 これについて私が見ている別のブログの人なんか、日本人で定時に退社する人なんてほとんどいないので、あまり意味がないのではと言っていましたがその通りだと思います。また、欧米の夏というのは地域によっては異様に空が明るい時間が長いことが多いのです。私が滞在したことのあるアメリカのワシントン州などは午後九時を過ぎてもまだ夕焼けが残っているくらいでした。こういった国と日本とでは、そういう環境がまず違うので、一概に向こうで成果を挙げているからといって真似する必要はないと思います。またこれもそのブログの人が言ってましたが、日本人というのはとにもかくにも時間に細かい性格の民族ですので、一時間もずらされたら頭がおかしくなるのではとも言ってましたが、大いにありうるでしょう。

 そんな感じで、サマータイムの導入には私は反対です。それよりもイタリアやスペインを見習って、昼の一時から二時までシエスタを導入してもらいたいです。シエスタがどんな制度かというと、要するに昼寝の時間です。中国だってあるところはあるんだし。