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2021年7月13日火曜日

どうやれば行動力を高められるのか?

 またブログの更新が空きましたが一昨日と昨日は次のJBpress記事書いてたせいです。前回までは毎年恒例の夏の歴史特集記事を仕事の繁忙期に合わせてため記事として書いて出していたので、JBpress用記事を書くのはリアルに1ヶ月ぶりくらいでした。っていうか普通にサラリーマンしながら毎月2回記事書いて出してるのってかなり異常だと思う。仕事も決して暇じゃないし。
 あと昨日から上海めちゃ熱い。昼間は会社オフィスで冷房浴びれますが、家帰ってさっきまでは扇風機でこらえてたけど室温30℃ぶっちしていてこれもう無理と思って冷房つけました。気にせず冷房つけられる身分になれたことが単純にうれしく、10年前は扇風機でリアルに我慢してた頃を思い出すと泣けてきます。

 話は本題ですが前回このブログに書いた通り、今の日本の教育問題は突き詰めると日本人全体で行動力を失ってきている点だと私は考えています。じゃあ行動力を高めればいいってことになりますが、これがどうすればいいかって点でかなりむずいです。ただ少なくとも、かつてと比べると現代日本人と子供は明らかに行動力を失った無気力人間となっているので、その辺から攻めて行けば何かヒントが出てくるのではないかと思っています。

 まずいきなり挙げる一つの手段として、大学の定員を大幅に削減するってのがいいと思います。知識を身に着けることで行動力を高める人もいますが、大多数はむしろ無駄な知識とともに無駄に行動力を減らすパターンが多く、むしろ高卒ですぐ就職する層を増やせば全体で行動力は高まるんじゃないかと思います。
 一体何故知識がつくと行動力が落ちるのかというと、将来を予測することが増えるからだと思います。基本的に人間はリスク回避思考で動きますが、全く予想がつかないとある程度行動はするものの、変に予想できてしまう、一例を挙げると三流私大だとあまりいいところに就職できないという先入観持つと、やはりその行動力は限定されてしまう気がします。であればかえって将来が見えない方が当人にとってもいい結果をもたらすのではないかと日ごろ思います。

 次に、単純に挑戦ということを重視させるというのを挙げます。これなんか小中学生辺りには良いと思います。
 むしろ今の日本ほど「挑戦」することへの価値が低くなっている時代はなかったんじゃないかと思います。企業も余計な事せず既存事業の深堀だけしかやらせようとしないし、学校でも部活の拘束が変に激しくなって、部活を掛け持ちするような子供なんて今皆無でしょう。っていうか自分も部活参加日がもう少し限定されていた茶道部とか入りたかった。

 なんだかんだ言って昨日に1件で5件分くらいのクソ重たい仕事してフラフラなのでもう最後の挙げちゃいますが、単純に行動力を高めるのに一番いい方法は何といっても欲望を刺激することに尽きます。物欲だったらお金を稼ごうと動くし、女性にもてようと思ったらいろいろ聞かざるなど、人間の行動原理において欲求や欲望というのは非常に重要なポイントです。
 ただ言うまでもないですが、その欲望が異常に大きすぎると満たすことができない現実とのギャップで心理的圧迫を生みます。また充足手段がないにもかかわらず充足させようと変な行動力が出てしまうと、犯罪行為につながってしまいます。

 こうした点から古来より宗教を始め、如何に自らの欲求を抑制しコントロールするかが重視されてきましたが、近年の日本においては抑制され過ぎというか、欲求がもはや高まらなくなるに至っています。敢えて言うなら、モルヒネ打ち過ぎて痛覚なくなってしまったというべきか。
 かくいう私も出世欲とかは昔から皆無だし、生活に関しても華美なものはあまり好まず非常に質素です。物欲においても、近年最もときめいたのはこのブロンズ不動明王像くらいです。

 逆を言えば、ブロンズ不動明王像を見た時は本当に小学生くらいのときめきを感じて、「ああ物欲ってあり過ぎてもだめだけど、なさ過ぎてもだめだな」と本気で思いました。やはり一定の欲望があると何とかして達成しようという意識が働くし、何もしてない時も「あああれ欲しいなぁ」みたいな感じで思考が動きます。欲しいものが全くない時なんか、「これから何しようか」みたいな途方に暮れた感情を覚えますし。

 そういう意味で、適度に子供の段階から「欲しい物は欲しいと考え、真っ当な手段で得られるよう努力しなさい」と教えるのは良いことだと思います。でもって日本社会はもっと欲望を刺激する、具体的には広告業の連中もっと頑張れよとか思います。ライフスタイルも最近はミニマリストばかり取り上げられてタワマン成金がむしろ叩かれる現状ですが、自分に言わせればタワマンはやや極端すぎるもので、もう少し手の届く、100万円以内、できるなら30万円以内の単価の商品なりサービスで世間に注目を集めさせるべきでしょう。

 この辺昔考えたけど、女性だったら化粧品なり宝飾品などいくらでもありますが、男だとかわせる商品自体がなかったりします。昔だったら自動車がありましたが今はそれほど価値がなく、あと自分だったら自転車なら興味持ちますがこれもみんながみんなってわけじゃありません。となるとやっぱり行きつくのはプラモかと、何故か自分の趣味に入っていきます。しかもプラモだと安いし。

2021年7月10日土曜日

報道に対する責任が弱いメディア、強いメディア

 今日雨予報出てたけど朝から改正で、1ヶ月ぶりくらいに土日完全オフになったからテンションよくラーメン屋行って、スーパー銭湯行ったら、途中で自転車の変速機ワイヤーがブチ切れて変速できなくなりました。しかも断続的に雷雨となり、自転車屋行く途中に何度も雨宿りする羽目ともなりました。でもって天候不順で頭痛も起こして、夕飯のそうめん食べる前に1.5hほど寝込んでました。

 話は本題ですが自分もブログに上げたミートホープ道新こと北海道新聞についてほかにもメディア業界関係者がコメントする記事が増えてきました。やはりどの人も「電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップが指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしない」という記述について、「いやそれわかるだろ普通」というツッコミ入れてます。ぶっちゃけお前らでわからないなら一発で犯人見つけたやるので俺に見せろよと言いたいです。

 各コメントについてそこまで深くは触れませんが、一点だけ気になった点として何人かが捕まった新人記者が警察に48時間も拘束されたことへの批判なり正当性主張がないと指摘した上で、これは不当な拘束だと書いているのがやや目につきました。断言しますがそれは「安全な立場と場所」から無遠慮に言っているだけの発言でしかならず、公権力が何たるかをまるで理解していないと私には思います。
 それこそこっちが殴りかからなければ向こうから殴られることはないという頭の中がお花畑した発言であり、アフガンや北朝鮮とまでは言いませんが、いっぺん中国や香港で活動してみろよと言いたいです。

 なおこの拘束について道警に関しては、まぁ初めから道新の人間だとわかってただろうしこういうこともやりたくなるだろうねという風には思います。何も拷問加えたり近親者拉致って脅迫するわけでもないんだから、そこまで大騒ぎするものではないと自分は思います。

 とここまで書いた上で前回の記事で書き忘れてたことが一つあります。先ほどのいくつか出ている他の人のコメントにも一切なかった点ですが、この件で道新は誰も処分していないんですよね。そもそも責任者を不明確にしている時点で論外ですが、取材方法が違法だったと認めておきながら誰も処分せず、反省しましたなどと言っても誰が信じるかってところです。言い換えれば、何も悪いと考えてないんでしょう。
 この件でなにが一番悪いかというと取材した学長問題よりずっと大きなニュースを道新は自ら作ってしまったという点じゃないかと密かに見てますが、こうした逮捕にまで発展した事件で、一切処分者を出さないってのは結構凄いものだと思います。もっともメディア業界の身内びいきは結構激しく、東京中日新聞も以前にインタビューを捏造(二度も)した記者を解雇せず停職にとどめるなど、社内処分で明らかに緩いところがあります。そういう連中が「政治責任を取れ!」などと言うのだからそりゃ政治家も責任取らんわな。

 ただ、逆に厳しすぎるんじゃないかと思うメディアもあります。それは共同通信で、共同の報道に対する責任感はまず間違いなく業界ナンバーワンです。
 具体的には、部下がなにかしたら不祥事を起こしたら指示側の責任者が必ず責任を取らされます。以前も取材内容を捏造して記事を書いた記者がいて、外部指摘で発覚した際にその記者は問答無用で解雇し、担当していた編集長も辞任させられ、系列会社へ出向させられました。そのほかの事件でも一見すると編集長がもらい事故みたいな感じで責任取らされて更迭される話が共同通信には多く、その報道に対する責任感の強さには強い経緯を覚えます。

 なお先ほどの例で辞任させられた編集長はその後私の前の職場に上長としてやってきたのですが、あまり背景を知らない営業の人間が「左遷された人がくんの?」などと言ってました。実際に私もその人の下で少し仕事しましたが、人格、実力ともに非常にしっかりした人で、これほどの人間ですら不祥事の際には責任を取らせ、一時的かもしれないが役職から離れさせるのかとまた別な意味で尊敬心を覚えました。
 真面目な話、記者と言っても千差万別ですが、共同出身の記者に関しては人格はともかく記者としての実力だったらその経歴一つである程度高く見ていいかと思います。どの人にも共通して報道に対する意識、注意力が高く、個人として能力の高い人が多いです。

 ちなみに逆なのは、こういっちゃなんですが朝日、特に新卒からずっと朝日って人です。明らかにあそこは記者育成が下手なのと、給料が高いから実力ある記者が他のメディアから中途でやってくるので、実際にスクープ取るのはその中途の人たちです。偏見かもしれないけど、朝日のプロパーは自分はあまり信用しないです。
 なお、自分のように異業種からメディア業界入って来た人間はやはり変則的な人が多いです。ややねじの外れたプロパーの記者たちと違って考えが開けているというか、金の方面の経営に対する意識がやっぱみんな強いように思え、「いい記事をどう書くか」よりも「稼げる記事をどう書くか」に意識を向けることが多いです。この辺はJBpressとで自分は同じ方向向けるのでありがたいです。

2021年7月8日木曜日

取材時の受け答えのいい、悪いプロ野球選手

 ブログの記事には書いてませんが今年の米国での大谷選手の活躍に毎日心躍らせています。ただその活躍ぶりもさることながら、フィールドでの振る舞いやインタビュー時の受け答えなどみてもとても20代とは思えないくらい堂々としていて且つ落ち着きがあり、非常に好感が持て、ヒーローというのはまさに彼のような人物だろうと思えてきます。
 なお友人の大学時代の指導教授は昭和という時代について「長嶋茂雄」と答えたそうですが、その意はやはり時代を代表するヒーローであったためだそうです。この話を聞いた時はいまいちピンときませんでしたが、今大谷選手を見ていてようやくそういう意味だったのかと思えてくるようになりました。

 さてそれで本題に入ると、前述の通り大谷選手はインタビュー時の受け答えが抜群にいいというか、どんだけ粗を探しても落ち度という落ち度が見当たらないほど完璧です。ただ野球選手全員がみんなこういうわけじゃなく、やはり取材時の受け答えには甲乙あり、いくつか気になった選手を以下にまとめます。

1、田中将大選手(マー君)
 はっきり言って完璧、というか大谷選手よりも受け答えに関しては上だと思います。とにもかくにも礼儀正しい上に発言が謙虚この上なく、また誰かを批判するような発言も一切聞かれません。やはりプロ一年目に野村監督にこの辺しっかりしごかれていたのかもしれません。オコエもそういう人がいればな。
 ただどんだけ年齢重ねても「マー君」呼ばわりされるのは内心どうかなと思う節があります。「マーさん」にランクアップしてもいいような。

2、松井秀喜元選手
 ある意味でマー君以上の受け答えだったのが松井氏でしょう。確か米国の記者投票でも取材対応のいい選手でトップに入ったこともあり、どんだけ成績が不振でも必ず試合後にインタビューに答え、また自分の苦しい状況に関しても誰かを批判したりすることなく自分に責任があると言い訳せずに答え続けるなど、落ち着きという面ではぴか一でした。この辺は間違いなく親御さんの教育の賜物だと思え、特に巨人での優勝パレード後に浮かれた姿を見せた際、すぐに一喝が飛んできたというエピソードからしてもしっかりしたおうちなんだと思います。
 まぁそれ以上に、甲子園での敬遠事件に関しても一切批判しない点でも頭抜けていましたが。

3、イチロー元選手
 はっきり言って取材対応は悪い方でしょう。クールそうに見えて割と感情がはっきり顔に出るタイプであり、またうれしい時はやたら饒舌になり、不機嫌なときは本当に人を小馬鹿にしたような態度を取ることがあり、落差が激しい人でした。
 なんとなく見ていて、記者を値踏みするところがあり、ちゃんと知識持った人には敬意を払うけどそうじゃない人はもう本気で馬鹿にしようとするところがあった気がします。雑誌インタビューを見るとその片鱗が見え、専門的な質問には熱心に答えようとしているのですが、上記の松井氏と対照的に嫌なものに対する嫌悪感を露骨に出す癖はもう少し直した方が良かったのではと今でも思ってます。

4、野茂英雄元選手
 取材対応の善し悪し以前に明らかにマスコミ嫌いでそもそもインタビューにも応じることも多くありませんでした。ただ野茂氏がマスコミ嫌いとなった理由は十分理解でき、この辺に関しては自分も同情し、ああした態度になるのも仕方ないと考えています。プライベートでは饒舌で面白い人だと聞くので、一回会ってみたい人なのですが。

5、新庄剛志元選手
 マスコミにとって多分一番助かる人だと思います。というのも読者や視聴者を盛り上げる発言を自分からパフォーマンスとともにやってくれるので、メディアからすれば神様みたいな人でしょう。ただ彼の場合、盛り上げるだけでなく他のチームメイトも持ち上げるなどやはり周囲を慮って発言していたように見え、自分勝手ではなく非常に献身的な性格の人だったと考えています。

6、松坂大輔元選手
 この記事書くきっかけになった人。はっきり言えばこの人の取材時の対応は好きでなく、というのも発言にはっきりと驕り高ぶりが見られたからです。それでも成績上げている時は良かったものの、プロリハビラーとなってからは何かにつけて言い訳がましいことを発言し、球団などに対する感謝の言葉もあまり聞かれませんでした。っていうかソフトバンクには足を向けて寝るべきじゃない。

7、斎藤佑樹選手
 最悪の一言に尽きます。驕り高ぶりが激しいだけでなく「課題を見つけたから問題ない」といって何も成績上げないまま年齢を重ね続けています。彼の場合はさらにチームに対する発言もほぼ皆無で、チームメイトからも距離置かれているという話も納得できます。
 真面目に日ハムはリハビリやらせる前に取材対応をきちんと教えておくべきだったでしょう。それさえしっかりやっておけば球団側の人間として残すことも可能だったでしょうが、今のままでコーチとかやらせたらとんでもない舌禍事件を起こしそうです。

8、赤星、藤川元選手
 人気球団阪神のスター選手二人ですが、この二人は非常に取材時の受け答えが良かった印象があります。どちらも責任感が強いのとチームメイトに対する感謝の意識がはっきり出るタイプで、新庄氏みたいに面白いことを言うわけではないものの、インタビューに対して率先的に応じて球団を引っ張っていたように見えました。
 ただ赤星氏は時たまカッとなることがあり、有名な「入ってねーんだよこの野郎事件」なんか典型です。この前の矢野感得といい、やはり阪神の選手は血の気が多い気がする。
 一方、藤川元選手は要所でチームメイトを庇う発言があり、マートンの「ノウミサン」発言の時も「俺もノウミサン嫌いだよ」と冗談言ったり、また優勝を間際で逃したシーズンの終盤で涙ながらに「選手も頑張っているから批判しないでほしい」というなど、割と熱いスピリット感じます。解説者としても評判がいいので今後も楽しみな人です。

9、原監督
 顔芸の王。インタビューどころか写真だけで充分なニュース価値を持つことが多く、トークはもはや不要なんじゃないかとすら思います。もっとも、こんだけ顔芸が多いというのは普段から身振り手振りなど視覚で相手に訴えかけるコミュニケーションが多いのだと思え、これは多分外国人選手らには凄くいいんじゃないかと思います。
 インタビューに関しては硬軟を織り交ぜるというか、選手を叱咤するべき時はしっかり叱咤し、必要なときにはフォローに回るなどその監督としての手腕通りに指導者として見事だと感じます。一時はナベツネに目をつけられて可哀想でしたが、ナベツネが弱ってよかったなと本当に思える人です。

10、ダルビッシュ
 ぶっちゃけ、チャラそうな発言とは裏腹にかなり考えて発言を選んでいるように思え、かつての江夏氏を彷彿させるように裏IQの高い人のように見えます。その発言は他の選手個人に関してより球界全体に対するものが多く、この点だけでも他の人とは違った視点で発言していることが窺えます。
 まぁでもオフシーズンは自分から見てもややゲームやり過ぎで、ゲームのことばっかしゃべり過ぎじゃないかと思いますが。

2021年7月7日水曜日

北海道新聞記者逮捕調査報告書について

北海道新聞「取材手法、問題あった」 記者逮捕の調査報告掲載

 今日一ヶ月ぶりくらいに定時に帰れたけど疲れがたまってて目がやたら見えづらいので簡単に書ける時事ネタを取り上げます。

 さて既に報じられている北海道新聞記者の無断立入逮捕事件について北海道新聞が社内調査報告書を出したようですが、なんか会員じゃないと北海道新聞サイト内では見れないというので毎日の記事を引用しました。さすがミートホープの道新

 ざっと毎日の方で書かれた内容を読んで感想を述べると、一見してこの調査報告書は逮捕事件の詳細と反省を明らかにする目的ではなく、特定人物を守るために書かれていることがわかります。具体的に言えば捕まった記者に取材を支持した人物がその対象で、恐らくデスクじゃないかと思いますが、「あくまで現場が勝手に暴走して捕まりました」という風に書かれている模様です。
 中でも読んでて呆れたのは、具体的な取材指示を出した人物について、

「電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップが指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしない」

 という記述で、電話やLINEの履歴追えばむしろすぐわかるだろうと思えてなりません。そもそもそんな履歴を追うまでもなく、なにも10年前の出来事でもないのだから具体的に指示した人間、っていうか捕まった記者が誰に指示されたのかを聞けばすぐわかる問題で、敢えて上記記述を持ってきたということは敢えて指示者を曖昧にしている、若しくは隠しているも同然でしょう。
 また仮に聞き取りで指示者を明らかにしなかったとしたら、その記者はもうその仕事は辞めた方がいいでしょう。というのもマスコミと言うのは人の隠し事暴くのが仕事であり、逆を言えば隠し事をしてはならないという暗黙の了解があり、記者同士だと敢えて突っ込んだことを聞き合う文化があります。曽於不文律すら守れない、っていうか犯罪事件できちんと証言しない奴が人に何を聞くんだって話です。

 前々から道新はダブスタことダブルスタンダードの激しい新聞社と聞いていましたが、今回の事件を見てもまさにその通りだなと納得できます。自分は今ウェブメディアのJBpressで活動しているせいもあるでしょうが、真面目に最近テレビと新聞のオールドメディアのレベル低下ぶりには呆れを感じており、特に政治報道に関しては今や日本でナンバーワンは間違いなく文春でしょう。逆に新聞は何一つスクープも取れなければ、まともな政治解説記事すら出せていません。
 そこへきてこの手の社会報道でも見るべきものもなく、マジで現場の記者たちは何やってんだとそんな激しく記者活動したわけでもないですが思います。少なくとも自分も活動した国際報道に関しては、日本の記者の質が明らかに下がっているせいで相対的に自分の価値が上がっているようにすら思います。多分次に書くワクチン接種関連記事も、日系メディアはどこも似たようなのは書けてないでしょう。

 なお普段はよく毎日の記事を馬鹿にしていますが、今回の記事に関してはそこそこポイントを突いててまだ読める記事だなと思います。毎日の文章のくせと言うか、やっぱ所々で読み辛さを覚えます。
 この手の新聞業界独特の表現についても実は前から嫌っていて(大見出しと小見出しで同じ単語を使わない等)、そういう意味では割と最初からウェブメディアの方が自分は会ってたのかもしれません。

2021年7月5日月曜日

元寇三発目(/・ω・)/

                                 ,.へ
  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()
 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
  i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"
     / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
     | 答 |     覆される元寇の常識     │|
     \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ


 気分的にはまさに上のAAみたいな状態です。というのも今回の連載では3連続アクセスランキング終日1位取って、リアルに上のポーズを自宅でやってたりします。


 そういうわけで元寇連載記事三発目ですが、今回は朝からずっとJBpress内のランキングで1位に君臨し続けており、まず間違いなく終日1位は確実でしょう。あとは月間ランキングでどれだけ伸ばしてくれるかですが、さすがに現在も月間1位の一発目ほどには伸びないでしょう。
 アクセス的にはやはり第二回がやや怪しく、あちらも終日1位を取れたとはいえ日中の順位はやや変動的でした。感覚的には1発目が右翼場外ホームラン、二発目が左翼ポール際ホームラン、三発目が文句なしのセンターホームランって感じです。

 それでこの三発目の記事ですが、内容はそこそこ凝っており、恐らく日本語媒体に乗っかる情報としては初めての内容を取り上げたと自負しています。特に最後の范文虎スケープゴート説なんか状況的に納得できる点も多いだけに、改めて日本側からもこの仮説に対してアプローチをかけてもらいたいものです。
 また冒頭の元寇について中国人が誰も知らなかったのは我ながらかなり驚きました。聞いた相手には日本に留学経験のある知日派中国人もいたのですが、その彼らですらみんな初耳だと言い、歴史好きのお兄ちゃんっこで割と歴史に詳しい同僚の女の子にも聞いてみても「知らないよ(´・ω・)」と言われて、えっこの企画どうすんのとちょっと焦りました。当初から関心は高くないだろうとは思っていたものの、誰一人知らないという状況は想定していませんでした。

 改めて今回3連続1位を取れて、アクセスを稼ぐうえでの着眼点が非常に良かったなと思います。元寇に関する関心が高まっていること、日本と中国が関わる歴史事件という条件を兼ね備えており、人気と自分の持ち味を発揮する上でこの上ない題材でした。記事執筆も二発目はプロットが狂って苦労しましたがそれ以外は割と想定通りで、夏の繁忙期を前にきちんとしたスケジュールで記事を書き上げて仕事への影響を最小限に抑えることが出来ました。

 この記事は書くに当たっていろいろ資料を読み込んだり、中国人の知り合いに話聞いたりするなどして準備に時間かけていますが、やはりそうした苦労した記事ほど当たると気持ちいいです。逆だとしょげますが。そういう意味では今回は見事に報われましたが、それ以上に、以前と比べても外部ライターが増え注目度も高まったJBpressで3連続1位を取るというのは並大抵のことでなく、今回こうして取れたことは素直に自信になっています。3連続1位であれば過去にも何度か取っていますが、ここ3年くらいは一切なく、その中で再び実現してのけてたたひたすらにうれしく感じます。

2021年7月4日日曜日

三菱電機の検査不正事件について

 既に方々で取り上げられているように、エレキ大手の三菱電機でまた検査不正が発覚して先週報じられました。特に三菱電機に関してはそれ以前にも検査不正が見つかっており、今回の長崎製作所での不正発覚も6月中旬に社内調査で認知していながら発表まで2週間以上も遅れるなどあちこちから突っ込まれています。
 特に発表が2週間以上遅れたという点については、まずもって裏があるとみていいでしょう。好意的に見ればこの間に責任の所在を明らかにしてその後発表された社長退任まで織り込む準備をしていたと言えますが、まぁこれは違うでしょう。そう思うのは不正発覚直後に記者会見をしていない点で、どうせ辞めるつもりだったら記者会見で頭下げてから発表した方が効果あるのに、記者会見せず追及が強まってから急に辞任発表だったので、恐らくはどうにかなると踏んでたのだと思います。

 その上で、不正発覚から発表が遅れたのはやはり当初は隠蔽しようとしたのではという可能性を疑っています。憶測にすぎませんが、隠蔽がどうにもできないと踏んだから遅れて発表したのではという風に見ています。

 今回の事件を見て真っ先に思い浮かんだのは、会社は違えど過去に同じく大規模な不正を連続してやらかした三菱自動車の例です。あっちは性能偽装までやってのけた大物ですが、やはり同じ三菱グループということもあって、「三菱グループは都合の悪い事実をもみ消そうとする」という印象を私以外にも覚えた人が多いのではないかと思います。

 そうでなくてもただでさえ三菱グループは弱り目に祟り目状態で、三菱商事は伊藤忠の後塵を拝すわ、三菱重工は客船、飛行機と立て続けにビッグプロジェクトを落とすわ、三菱自動車に至っては「まだいたの?」と存在すら疑問視されるような状態で、かつてと比べると三菱グループの影響力は目に見えて落ち込んできています。
 頑張っているのは三菱鉛筆くらい?というのはありがちな冗談です。ちなみに三菱鉛筆が三菱グループと無関係だと話すと中国人もみんな驚くのが面白い。

 個人的にこういった大メーカーが検査不正事件を起こすと、内心「ざまぁみろ」という印象を覚えます。というのもこういった大メーカーほど下請けの部品メーカーが不良や検査ミスを出した際、鬼の首を取ったかのようにやたら激しく追及し、一部メーカーは会社ごとの不良事例を入り口前の掲示板に貼りだしているところもあります。
 でもってこの手の大メーカーは「ISO取ってないと取引しない」、「工程自体に問題があるからこうしろ」、「明日までに対策報告書を出せ」とか居丈高に指示してきます。三菱電機は判明から2週間もたっているのに調査報告書を出さず調査中とか抜かすのに

 こうした対策や工場監査時の指示には実現性を無視した内容も少なくなく、「お前ら自身、絶対こんなこと普段やってないだろ」と言いたくなるようなもの少なくありませんでした。その辺、現場の中小企業らはよく認識していて、「ハイわかりました!」と言って実際にはやらない現場猫的な展開を見せることも少なくないのですが、一回中国の日本商工会である大メーカーが労災対策として自社の取り組みを紹介したところ、「そんな現実離れしたことを中小が毎回やれると思ってんのか!」とタンカ切ったおっさんがいましたが、多分会場にいた他の人もみんな心の中でぱちぱちしてたと思います。

 逆を言えば、現実離れした、コストを度外視した労災や不良対策をさも当然のように提示するメーカーほど自分は信用していません。というのも明らかにそんなのこいつらもやってないと思え、そうした自分たちですらやらないことを平気で他人に強要するということは、根本的にそうした現場対策を理解していないからで、検査不正なりなんなりをやっているんだろうという疑いを持ちます。
 今回の三菱電機とは私はこれまで縁のない人生で普段どんな風なのかはわかりませんが、今回の検査不正ではわざわざそれらしく見える検査値を出すプログラムまで用意してたってことで、結構救いようがないなって感じがします。さっきプレスリリース見たら、社長が開いてもない取締役会を言い訳に使うため嘘ついていたとまで書かれてあるし。

2021年7月3日土曜日

コロナ下のゴルゴ13

 例によって忙しく半分意識ないままキーボードを叩くこともあり、「株式会社○○」と打ったつもりでいたら後で読み返したら「歌舞伎会社○○」となってて、「どんな会社なんだろう?」と何故か久々に胸がキュンとしました。実際こんな会社ったら楽しそう。

 話は本題で、ゴルゴ13の単行本が今度で201巻となり、こち亀を追い抜くそうです。こち亀の記録も誰も破れないと思っていたら、あっさりと、しかも同じ日本の漫画に追い抜かれてなかなかすごいこっちゃと思います。と同時に、このコロナ時代においてゴルゴ13はどうやって生計を立てているのかが気になってきました。

 コロナのせいで現在、ほぼすべての国で渡航制限が敷かれており、国境間の移動は非常に困難です。これはワールドワイドで働くゴルゴにとって極めて深刻な問題であり、海外で暗殺の依頼があって駆けつけることすらできません。よしんば移動できたとしても2週間の隔離生活はかなりのロスで、単純な業務処理量で言えば大幅ダウンは免れません。業務が業務なだけに、リモートワークもまず無理でしょうし。
 対策としては、暗殺以来の多い国に滞在してその国の範囲で活動する、または暗殺以外の業務で食いつなぐしかないのではと考えたら、マジで後者になってました。


 上記リンク先に書かれているように、なんか堺市のポスターに出演していたようです。何もこれに限らず、さいとうプロは結構安めのパテント量で素材使わせてくれるそうなのであちこちでゴルゴの絵が使われていますが、仕事とあらば褌を履くことをも厭わないキティーちゃん並に仕事選んでない気がします。


 また外務省では以前に自分も取り上げた、海外安全対策の指導で出動しています。どうもコロナの時代において、暗殺以上にコロナ予防対策活動の仕事を増やしているようです。

 なおその仕事についてですが、地味にゴルゴ13の作品を通してのテーマは「仕事に対する責任」じゃないのかと最近思います。金はいくらでもあるのに何故か命の危険のある仕事をゴルゴはやり続けており、時には依頼人が先に殺されることがあっても既に受けた依頼を完遂するなど、徹底した仕事意識を強く見せます。
 今日の記事にも書いていましたが、ゴルゴはこの前コロナで初めて休載したことを除けば一切休載はなく、また締め切りも必ず守って提出されるそうです。こうした作者のさいとうたかを氏の仕事意識が作品に出されているのではないかと思います。

 ついでに書くと、自分がさいとうたかを氏を凄いと感じたのはあるインタビュー記事で、漫画かデビュー間もないころに担当編集者に「どんな人が僕の漫画を読んでいるのですか?」と聞いたそうです。それに対し編集は、「そりゃ貸本屋に来る客だろ」としか答えなかったそうですが、昭和の中盤の時点で既に、顧客目線のマーケティングを意識していたそうです。
 日本の漫画の開拓者は手塚治虫、白土三平氏、水木しげるなどですが、こと漫画家という仕事方式であれば分業制による量産体制を確立させたさいとうたかを氏こそがオリジネーターであるでしょう。そういう意味では案外、数百年後も日本文化史ににおいて「ゴルゴ13の作者」として語り継がれているかもしれません。