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2021年7月7日水曜日

北海道新聞記者逮捕調査報告書について

北海道新聞「取材手法、問題あった」 記者逮捕の調査報告掲載

 今日一ヶ月ぶりくらいに定時に帰れたけど疲れがたまってて目がやたら見えづらいので簡単に書ける時事ネタを取り上げます。

 さて既に報じられている北海道新聞記者の無断立入逮捕事件について北海道新聞が社内調査報告書を出したようですが、なんか会員じゃないと北海道新聞サイト内では見れないというので毎日の記事を引用しました。さすがミートホープの道新

 ざっと毎日の方で書かれた内容を読んで感想を述べると、一見してこの調査報告書は逮捕事件の詳細と反省を明らかにする目的ではなく、特定人物を守るために書かれていることがわかります。具体的に言えば捕まった記者に取材を支持した人物がその対象で、恐らくデスクじゃないかと思いますが、「あくまで現場が勝手に暴走して捕まりました」という風に書かれている模様です。
 中でも読んでて呆れたのは、具体的な取材指示を出した人物について、

「電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップが指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしない」

 という記述で、電話やLINEの履歴追えばむしろすぐわかるだろうと思えてなりません。そもそもそんな履歴を追うまでもなく、なにも10年前の出来事でもないのだから具体的に指示した人間、っていうか捕まった記者が誰に指示されたのかを聞けばすぐわかる問題で、敢えて上記記述を持ってきたということは敢えて指示者を曖昧にしている、若しくは隠しているも同然でしょう。
 また仮に聞き取りで指示者を明らかにしなかったとしたら、その記者はもうその仕事は辞めた方がいいでしょう。というのもマスコミと言うのは人の隠し事暴くのが仕事であり、逆を言えば隠し事をしてはならないという暗黙の了解があり、記者同士だと敢えて突っ込んだことを聞き合う文化があります。曽於不文律すら守れない、っていうか犯罪事件できちんと証言しない奴が人に何を聞くんだって話です。

 前々から道新はダブスタことダブルスタンダードの激しい新聞社と聞いていましたが、今回の事件を見てもまさにその通りだなと納得できます。自分は今ウェブメディアのJBpressで活動しているせいもあるでしょうが、真面目に最近テレビと新聞のオールドメディアのレベル低下ぶりには呆れを感じており、特に政治報道に関しては今や日本でナンバーワンは間違いなく文春でしょう。逆に新聞は何一つスクープも取れなければ、まともな政治解説記事すら出せていません。
 そこへきてこの手の社会報道でも見るべきものもなく、マジで現場の記者たちは何やってんだとそんな激しく記者活動したわけでもないですが思います。少なくとも自分も活動した国際報道に関しては、日本の記者の質が明らかに下がっているせいで相対的に自分の価値が上がっているようにすら思います。多分次に書くワクチン接種関連記事も、日系メディアはどこも似たようなのは書けてないでしょう。

 なお普段はよく毎日の記事を馬鹿にしていますが、今回の記事に関してはそこそこポイントを突いててまだ読める記事だなと思います。毎日の文章のくせと言うか、やっぱ所々で読み辛さを覚えます。
 この手の新聞業界独特の表現についても実は前から嫌っていて(大見出しと小見出しで同じ単語を使わない等)、そういう意味では割と最初からウェブメディアの方が自分は会ってたのかもしれません。

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