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2023年1月31日火曜日

土星で発売された藍色命運

 わざわざ記事にしなくてもいいと思うけど、この前見て何これと思ったのが見出しに課した「土星で発売された藍色命運」です。正確には「蓝色命运是世嘉土星平台游戏中的~」という中国語で、日本語に翻訳すると「ブルーデスティニーとは、セガサターンのゲームに出てくる~」となります。

 知ってる人には説明するまでもないですが、「ブルーデスティニー」とはガンダムに出てくるモビルスーツの一種で、最強ジムの一角(本当は陸戦型ガンダムがベース)に入る強機体です。この前ふとこいつの中国語は何なのかなと調べてみたら出てきたのが「藍色命運」で、さらに中国版Wikipediaこと百度百科を見てみたら上記のような説明が書かれてあって、最初見たときに「土星ってなんやねん(;´・ω・)」と思いました。
 なお「世嘉」は「セガ」です。

 ガンダムの中国語は「高達」で、フリーダムガンダムなど意味から漢字に置き換えられる奴は「自由高達」となりますが、意味で置き換えられない機体は「ザク→扎古」のように発音から漢字が割り振られます。登場人物も「シャア→夏亜」という風になんかトロピカルな観光地っぽい名前にされたりします。中華系キャラなんかはそのまんま漢字で「王留美」などと書かれるので便利でしょう。

 そのガンダムですが前にも一回書いた気がしますが、せっかく大きな市場なんだから中国にフォーカスした機体もあっていいと思います。ってか既に「ドラゴンガンダム」とか「シェンロンガンダム」があるんですが、見る限りこれら中国っぽく作った機体はあんま人気じゃなく、羽のあるフリーダムガンダムとかウィングガンダム、あとストライクガンダムとかが人気になっている気がします。
 多分古代中国っぽいから上記の機体は人気が出ないと思われ、もっと現代にフォーカスし、「コミュニズムガンダム」という名前で、全身真っ赤にしてハンマーと鎌持たせたらきっと人気が出るでしょう。もしくはティターンズが黒っぽい色(ティターンズカラー)で統一してたように、鈍い赤色で機体を統一した組織を作ればシンパシーを感じてくれるかもしれません。

2023年1月30日月曜日

パソコンデスクを新調


 今日配信された自分の記事ですがなんか全然読まれてないです(´;ω;`)ウッ…
 JBpressの読者層、前とかなり変わってきている感じします(´;ω;`)ウッ…


後ろに写る飛行機はモスキート

 話は本題ですが、昨日パソコンデスクを新調しました。上の写真が新調後で、下の写真がそれまで使っていたニトリのパソコンデスクです。

 ちょっと写真だとわかりづらいですが、新調後のデスクはかなりサイズがでかくなっています。その数値は以下の通りです。

新調前:40×60×70㎝
新調後:60×80×75㎝(奥行、幅、高さ)

 何で今回新調したのかというと、単純にでかくしたかったからです。以前のデスクではキーボード用の引き出しこそあったものの全体としてサイズがやや物足りず、外付けモニターとか置こうにも置けない状態でした。また前のノートPCと違って今のTHIRDWAVEはデザインや性能こそ抜群であるものの、スピーカーはマジやばい、多分ダイソーの100円スピーカーにも劣る音質なため外付けスピーカーをつける必要があり、以前以上に余計に幅を取るようになりました。

 そんなんだから前からでかいデスクに替えようかと考えてはいたものの、今のデスクでも使えないこともないしなぁなどと悶々としていました。最終的に決断するきっかけとなったのは、あまりの部屋の寒さから布団にくるまって作業できる小さい座卓なんてないかなと探したところ、思っていた以上に安く、また脚を折りたためる机が結構あることに気が付きました。
 そこでまず折りたためられる座卓を購入してサイズなどを確かめてみました。ただこの座卓は値段がくそ安かったものの、足の部分が不安定なので、子供用の机なら十分使えることからまた孫のいる大家にでもあげようかと考えています。

 上記の座卓でサイズ感を確かめた上で、今回こうして背の高いパソコン用デスクも一気に購入しました。写真の通りいろいろこまごまとしたパソコン周辺機器(+たぬき)が乗っかっても余裕があり、パソコン本体を動かす余裕すらあります。なお外付けスピーカーはパソコンの後ろにあります。

 使ってみた感じ、奥行きは60㎝じゃなくても50㎝で十分だったかなと思いました。50㎝も選択可能だったものの、大は小を兼ねるの決断で60㎝にしましたが、まぁこれはこれでいいやと納得しています。
 あと高さがわずか5㎝の差とはいえ、以前まではキーボードを下部の引き出しにおいてそこでたたいていたため、マウスはともかくキーボードを叩く位置が急上昇しました。少し違和感を感じるもののどうせしばらくしたら慣れるだろうと楽観視していますが、やはり日本の机と比べると中国の机は全体として背が高い気がします。ほかの机も高さ75㎝ばかりだし。あと叩く位置が上がったから、座っててやたら背筋が伸びる伸びる。

 全体としてはまだ慣れがないものの、大きいデスクにして正解だったと満足感でいっぱいです。逆に前のニトリのデスクは、ずっと使い続けていて一定の不満を感じていました。

 まずは買い替えのきっかけとなった面積です。14インチサイズのノートPCならまだ違ったかもしれませんが、15インチサイズだとややきつかった感じがします。またキーボードは下の引き出しに入れられたものの、そのせいで膝を組むときとかガンガン板に足をぶつけており、この手のキーボード引き出しって結構余計なのではと途中から思うようになりました。
 また写真を見ればわかりますが左右に妙なバーがついていますが、これは元々天板をつけるためのバーでした。ただほかのパソコン用デスクにも言えますが、天板をつけるとその下に置くパソコンに照明が当たらなくなり、確実に見づらくなります。なので購入当初から天板を外して使い続け、左右のせり出したバーが妙なオブジェみたく部屋の中で自己主張を続けていました。真面目にこうしたパソコンデスクの天板は、余計以外の何物でもないと思います。

 以上の様に大体想定通りの買い物で満足していますが、今回買ったデスクの真価は実はまだ試していません。その真価というのも、脚を折りたためるということです。
 先に買った座卓同様にこの背の高いデスクも足を折りたためることができ、使わないときは畳んでおいておくことができます。今考えているのはまた別の今度はしっかり安定した座卓を買って、胡坐スタイルで使えるパソコンデスクにしようかと考えています。これなら冬寒くても、布団にくるまってゲームとかできる。

 あとこれは自分の主観ですが、部屋のインテリアっていうのはどれだけ趣向を凝らしてもしばらく時間が経てば飽きてしまいます。部屋のインテリアを常に楽しむにはやはり常に変化させることが意外と重要で、Ζガンダムじゃないですが季節や用途に応じて自由に模様替えできる部屋というのがベターじゃないかと前から考えていました。
 そこにきてこの折りたためるデスクです。これなら畳めば場所とらないし、何だったら机自体置かない形にすることもできます。そういう可変型インテリアというのが密かな理想で、今回の子の机を起点にどんなトランスフォーメーションをこれから組むのか今からかなり楽しみです。

 最後に今回買ったこのデスクですが、お値段はなんと79元(約1500円)だったりします。この破格の値段、っていうか気に入らなかったら捨ててもいいやと思える金額が、最終的な購入を決断させました。改めて調べてみたらこの手の机はネットで買うと以上に安く、ニトリのデスクが200元(約3800円)したのを考えると初めからネットで買えばよかったと思います。
 っていうか普段買ってるプラモより安いぞこの机(;´・ω・)

2023年1月28日土曜日

創作において不倫は超大事

 数年前まで室温が13度を切るときついと感じていましたが、今じゃ12度くらいだとかなり余裕で、10度を切ったあたりから辛さを感じるようになり、前より寒さに強くなっているのを感じます。なんで強くなったのかというと、去年末にコロナ罹ってやたら寒気を感じてずっと震えてた時期を乗り越えてからなんかに目覚めた感じします。

 話は本題ですが先日社内の中国人スタッフが作成した日本語文章をレビューすることがありました。その際、

「『過ち』って書いているけど、これは物凄い悪いことや失敗をしたときに使う単語だから普通に『ミス』とかでいいよ(´・ω・)」
「じゃあ、『過ち』を使うような場合ってどんな時ですか(。´・ω・)?」
「うーん、具体的には不倫したときかなぁ(´・ω・)」
「不倫かぁ、そりゃヤバイ( ..)φメモメモ」
「仕事と関係ないけど、創作において不倫って超大事だよね(´・ω・)」

 などというわけわかんない会話してました。ただ最後の私の発言ですが、これは本心からのものです。

 古今東西、っていうかギリシャ時代くらいの戯作とかでも不倫というイベントはよく描かれています。現代においてはNTR(寝取られ)というジャンルも作られ一部で人気を博しているなど、創作において不倫は大きなキーとなる要素じゃないかと密かに考えています。
 一体どうして不倫はそんなに重要となってくるのか。敢えて理由をつけると、対立構図が一気に明確化されるせいじゃないかと思います。

 どういうことかというと不倫イベントが発生すると寝取る側、寝取られる側が発生し、この両者の対立構造が一気に具現化します。それはたとえ不倫発生前は両者が親友の間柄であったとしても、不倫を間に挟むことで一気に血で血を争う対立関係に逆転するくらいの威力を持ち、円卓の騎士のランスロットをはじめ、たくさんの作品でそのように使われています。でもって周辺を巻き込んで大戦争にも発展するという話も古来より少なくなく、不倫一つを挟むことで物語内で思い通りに争いを発生させることができ、読者もまたそれを不自然だとは感じません。

 また基本的に不倫は男女間のドラマも際立ち、いわゆる純愛物の作品でも不倫を匂わせることで話が非常に深みを増すというか、単純に面白くなります。いわゆる「見るなのタブー」的な要素も強く、「やっちゃいけない、だからやりたい!」的なタブー破りのカタルシスも得られるため、なんとなく小説とかで不倫が出ると作者も筆が乗ってきているように文章ががぜん勢いづいくように見える作品も見られます。

 そういう意味では人気が落ちてきたりした作品のテコ入れとして、不倫を投入するのは結構な有効打になるかもしれません。なんとなく浮気だとやや弱くて浮気したキャラの人気を下げるだけにとどまるような気がしますが、はっきりと婚姻状態のあるキャラを不倫状態に移行させればやっぱ話は盛り上がってくるように思います。
 ちなみに不倫のほかに一気に話を盛り上げさせられるイベントはほかにないかと考えましたが、今のところあんま思い浮かびません。ロボット物なら新型機登場があるけど、これはロボット物に限るし。

 なお創作においては一気に盛り上がるイベントですが、現実にやったら、しかも当事者だったら不倫はいろんな意味で一気に盛り下がるイベントになるのでお奨めしません。芸能人だったら話は別かもしんないけど、あのベッキーですらああなったからやっぱり逆効果だろうな。でもって不倫カップルって前の配偶者との離婚成立以降は「見るなのタブー」の禁欲効果が消えて一気に覚めるっていうし、現実ではやっぱやっちゃダメでしょう(´・ω・)

2023年1月27日金曜日

ありそうであんまり見ない桶狭間の戦いのイフ

 ゲームの「アイドルマネージャー」で抱えているアイドルが女同士の恋愛に発展した後、破局し、何故かお互いの派閥を率いて相手をいじめ合うという恐ろしい展開に発展しました。たまたま片方がすぐ卒業したので抗争はすぐ終わったけど、かなり奇跡的な展開に本当に恐ろしいゲームだと思いました(;´・ω・)

 話は本題ですがだいぶ前に家康をΖガンダムのシロッコに見立てるという記事を書いて、友人からやたら激賞されました。個人的にも「脇から見ているだけで→脇から天下を狙っているだけで」というセリフの改変は神がかっていたと思っています。
 ふと昨日自転車乗りながらこの記事のことを思い出し、これ以外にも家康にシロッコっぽいセリフを言わせるタイミングないかなと考えていたところ、「そういうことだ。すまないな、ジャミトフ」というセリフが真っ先に浮かんできました。このセリフはシロッコが上司に当たるジャミトフを裏切り殺害するシーンで使われたのですが、家康風にするなら「そういうことだ。すまないな、秀吉」などと豊臣家に対する裏切りシーンで使えると思うよりも、桶狭間のシーンが真っ先に浮かんできました。

 桶狭間の戦いと言えば説明不要ですが、この戦いで家康は今川軍本隊より先行し、前線拠点であった大高城へ兵糧を運び込む作戦を指揮していました。大高城は前線で孤立した拠点で、今川軍が駐留していたものの周りは織田軍に囲まれて兵糧も尽きる有様だったと言います。
 この大高城へ家康は陽動によって織田軍の包囲を崩し、自ら大高城入りして兵糧を運び込んだと言われます。その後、近くの織田軍の砦が後からやってきた今川軍によって攻略され、あとは今川義元率いる本隊を待つだけという中、突如として今川義元が織田信長に討たれたという報がもたらされました。

 この突然の状況転換に対し、家康は当初は大高城に籠ったものの、改めて今川義元が死んだことを伝える使者が来たことを受けて撤退し、今川家の家臣らが逃げ出した、自らの故郷でもある岡崎城に入り、そのまま今川家からの独立を果たします。

 この状況ですが、一見するとドタバタ的な展開に見えつつ、かなり家康にとって都合のいい展開です

 結果的に家康率いる徳川家はこの桶狭間の戦いをきっかけに今川家からの独立を果たし、そのまま織田家との同盟を経て逆に今川家の領土を侵食して飛躍のきっかけを掴んでいます。結果論ではありますが、あの桶狭間の段階で家康が裏切るに足る動機はあるように見えます。

 では仮に裏切るとしたどんな形か。やはり一番大きいのは、信長への内通でしょう。
 信長とは幼少の頃に尾張に誘拐されたこともあって家康は旧知の間柄でした。仮に家康が信長に対し、今川軍の行程を伝え、どんなルートでやってきてどんなタイミングで休憩に入るかなどをリアルタイムで伝えていれば、信長にとっても有利この上ない展開です。

 でもって、織田家にも若干それらしき兆候が見えなくもないです。というのも信長は今川軍が尾張に侵入して次々と砦を落としていくのでその対策にどうするかという軍議で、当初は国境で防衛するという方針を立てながら、夜に急に小姓のみを引き連れ飛び出し、熱田神宮にて諸兵を招集し、そのまま国境を越えていきなり今川軍に決戦を挑んでいます。
 この間の動きは若干不自然に見えますが、あらかじめ間者を待っていて、求めていた情報がもたらされたことで信長は急遽動いたと言ってほぼ間違いないでしょう。もっともその間者は、家康の手下というよりかは、歴史書に現れる簗田某などによるものである可能性が高いでしょうが。

 ぶっちゃけこうして書いておきながら、家康が信長に内通していたという説を私は全く信じちゃいません。ただ状況的にあり得ないことはないと感じる話で、歴史イフ的な話でこんな感じに「桶狭間で家康が実は裏切っていた!?」的な話を見かけないのは、ありそうでない話なんだなぁなどと感じました。
 そういうわけで「家康=シロッコ」説を取るならば、「そういうことだ。すまないな、今川義元」となるわけです。割とでもキャラ的にあってる気はする。

 あと明日からまた仕事だ……(ヽ''ω`)

2023年1月26日木曜日

中国に矛盾はない(´・ω・)

 「アイドルマネージャー」でカフェ作って、発案されるメニューを悉く「ごぼうカレー」、「ごぼうケーキ」、「ごぼうオムライス」などと名付けてごぼう料理にしています。マジでこんなアイドルグループいたらごぼう農家大助かりだと思う。

 話は本題ですが昨夜中国人の友人たちと一緒にご飯食べた際、向こうから「最近の中国の戦狼外交は中国人としてもちょっとどうかと思う(-_-;)」という発言が出てきました。戦狼外交というのはあんま字面的には好きな単語じゃないですが、要するに脅迫めいた言葉でリスクをあおるような形で行う外交方針を差し、よく言う北朝鮮の「無慈悲な鉄槌が下りるだろう」的な言うだけ番長のような外交です。
 ロシアに限らず中国も近年、北朝鮮化が進んできており、この手の戦狼外交めいた発言が増えています。中国は以前からもそういうところはありましたが、少なくとも北朝鮮化と私が感じるほどにはここまで降れておらず、またこうして中国人からもどうかという意見が出てくるあたり、強硬的態度が増してきているのはほぼ間違いないでしょう。

 なお中国がかつて、特に日本とかに対して居丈高な態度を取っていたことについては、中国国民の劣等感の体現だったと考えています。あの頃、具体的には00年代の中国は列強にかつて痛い目にあわされたという被害者意識と、かといって調子に乗ったらまた列強にぼこすかやられるのではないかという恐怖感が非常に強く、そうした感情が入り混じって外国に対して、「はぁ?ビビってなんかねーし( ゚Д゚)」的な態度になっていたような気がします。
 また中国政府としても、外国に舐められていると国民から思われることを恐れ、敢えて強気な態度を取り続けていたと思えます。あくまで以前はそうしたポーズでしたが、最近は若干勘違い気味に強気すぎる態度を取り続けており、結果的に以前自分が書いたように周辺国に一切友好国がない、やや孤立した状況に陥っていますが。

 その上で、依然と比べると中国人も外国に対するコンプレックスが薄れ、自国に対して自信を持つようになってきたことから、上記のように最近の戦狼外交姿勢に関して疑問を持つ人が出てきているのだと思います。とはいうものの、未だに「米国は成長してきた中国を頭ごなしに押さえつけようとしている」として、反発心を抱いている人も少なくありません。まぁこれに関しては実際事実なので間違いではないですが。

 そんな感じで外交の話をしていると、米国への批判として友人が「自由と民主には一定の矛盾がある」と言いました。これも実際その通りで、民主と言いながらも政府が国民に対していろいろ規制したり、束縛したり、国民の意図しない外交を取ったりすることは当然のようにあります。
 そんな感じでなるほどと思いつつ私は、「でも中国には、自由も民主もないから矛盾も一切ないよね(´・ω・)」と言ったら、「マジその通り(σ・∀・)σ」的にみんなで爆笑しました。中国にとってこの問題は、一顧だにする必要もない問題だったことがわかってなんか楽しかったです。

2023年1月24日火曜日

現実世界のジェガンのような長寿軍用機

 ガンダムで近年、急激に出演回数を増やしている機体を挙げるとしたら、我らがアッシマーではなくジェガンで間違いないでしょう。その理由というのも、一番最初の1年戦争に関しては話を掘りつくした感があり、この前映画で出された「閃光のハサウェイ」や「ガンダムUC」(ぶっちゃけかなり嫌い)をはじめ、新たなサイドストーリーの掘り起こしがジェガンの初出となった「逆襲のシャア」前後の時代がメインターゲットとなっているためです。
 「逆襲のシャア」に出ている関係で、ジェガンはこれらの新規サイドストーリーでもほぼやられメカでしかないですが毎回確実に出演しています。そもそも「逆襲のシャア」の次に作られたF91で、「平和な時代が続いたことで、ジェガンはその後何十年にもわたり運用され続けた」という設定が作られたため、出さざるを得ないっていう事情もあるでしょうが。

 ただ量産型のやられメカながら、割とスマートなデザインから昔から人気は高く、自分の友人もGジェネFで能力値MAXのジェガンを作ったと自慢していました。また近年の新規作品ではほぼ毎回新たなバリエーション機が作られており、そろそろジェガンが主役の作品でも作ったらどうだとと言いたくなるよな扱いぶりとなっています。

 そのジェガンの運用期間ですが、先にも書いた通り長期にわたると設定されており、作中の年代から計算すると運用開始から34年は使われていたこととなります。現実の兵器でもこれほど長く使われるものは以前は少なかったのですが、冷戦終了とともに兵器の世代更新が先送り傾向にあることから、現実でもやたら長寿というか異様に運用期間が長い兵器がこのところ増えています。まぁ今のロシアについては博物館入りの骨董品戦車すら使ってる有様ですが。

 では実際にどの兵器がジェガンみたく長寿なのかというと、日本にとって一番身近なのは自衛隊も使っているF-15イーグルで間違いないでしょう。この戦闘機、設計がシンプルで骨太だったということもあってアップグレードが容易で且つ普通に強いことから、何十年経っても変わらず使い倒され続けています。その運用開始年度は1976年であったことから、あと4年で満50歳に達するという長寿ぶりです。
 しかも米軍はイーグルについて、疲労でがたつきやすい主翼の新規発注をすでにメーカーに出しています。主翼のみ交換して今後もまだまだ使い倒すつもりなのが満々で、日本も当初の計画ならすでに全部退役済みですが、まだ全然現役というか代わりの飛行機すら用意していません。まぁゆくゆくはF-35と取り換えるつもりでしょうが。


 そのF-15同様に長寿でおなじみの軍用機と言ったら、米陸軍の地上攻撃機であるこのA-10において間違いないでしょう。なお愛称は「サンダーボルトⅡ」なのですが、中国では「雷電Ⅱ」と表記されてて、「いつの間に日本の雷電に後継機できたんだよ(;´・ω・)」と言いたくなります。


 説明するまでもなく上の写真は例によって自分が組み立てたプラモです。キットはまた韓国のアカデミー製を使っており、非常にスムーズに組み立てられ、デカールもいつもながらいいの揃っています。

代名詞の30㎜機関銃(アベンジャー)


 地味にいいのは尾翼で、こんな感じで接地させることができます。後方に大きなエンジン2基を置くという機体の形状上、プラモでは水平姿勢で立たせることはまず無理ながら、尾翼下部がやや斜めに傾斜していることをいいことに、後輪と尾翼で支える形で上向き姿勢になるようになってます。


 話を戻すとこのA-10、昔の戦闘機漫画の「エリア88」でグレッグが「最新の攻撃機よこせ」と武器商人に取引を持ち掛けるシーンがありますが、それから40年くらい経過した現代においても使われ続けているとは、新谷かおる氏も想像しなかったでしょう。むしろしてたらやばい。

 このA-10は先のF-15とほぼ同時期の1977年から運用が開始されており、でもって現代においても未だ使われ続けています。っていうか、F-15以上に大活躍し続けており、プロレスでいえば引退試合を控えている武藤敬司氏ばりのレジェンドです。
 F-15と違ってA-10は戦闘機ではなく地上の戦車や陣地を攻撃するための攻撃機で、冷戦終了後は「もういらないよね(´・ω・)」とばかりに何度も退役計画が出されているのですが、そのたびに湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争が起こり、どの戦争においても欠くことのできない大活躍を見せ、「やっぱいるよね(´・ω・)」と退役計画を撤回させ続けています。こちらもあと5年で満50歳という長寿ぶりで、F-15と双璧をなしています。

 そうした背景もあって前から興味があってA-10も組んでみましたが、やはり普段は戦闘機ばかり作っているので、こうした地上攻撃機は作ってて楽しいです。何よりその独特な形状に「イボイノシシ」と形容されるごついフォルムは見ていて和みます(´∀`*)ウフフ
 作り終えたときはめちゃ興奮して、そのまま続けてタミヤ製の1/48キットも買おうかと思いましたが、別の機体のプラモを組む方が勉強になると思い今回は見送りました。また日本行った時にも1/48キットは作ろうと思う(´・ω・)

日本にあったと思うエリート校

 一蘭が作ったソーセージは一蘭製ソーセージと呼ぶのかなどと考えながらJBpress用の記事を書き上げほっとしていますが、上海も今日は強風が吹き荒れる寒い日で、家の中に閉じこもって「アイドルマネージャー」で遊んでました。作ったインタビュー番組の名前は「ごぼうでいいとも」。

 話は本題ですが前の記事で私は、東大はエリート育成校というよりかは官僚養成校であり、実務家しか育てないという風に書きました。官僚だってエリートじゃんと言われるかもしれませんが、この一連の記事における私のエリートに対する定義は、まず高い実務能力は備わっているのは基本前提というか足切り条件で、その上で書きの能力に富む人物だと考えています。

・自己判断力
・統率力
・責任感

 では上記のような能力を備えたエリート育成学校は日本にあるのかと言えば、はっきり言えばありません。特に最後の責任感については、日本人は本能的に責任から逃げることを主目的としており、多分エリート育成の上で最大の障害になるでしょう。
 その上で、かつて上記要素を備えたエリートを輩出した学校が日本にあったかというと、それに関してはあったんじゃないかと内心考えています。単純なエリート輩出率でいえば、幕末の松下村塾がぶっちぎりトップですが、松下村塾だと期間が短くて時代的要素も大きいので敢えて省きます。ではこれ以外となると上がってくるのは、意外や意外に戦前の学習院じゃないかと考えています。

 戦前の学習院は皇室と家族の子弟の教育を目的として作られました。でもって伝え聞くところによると全寮制で、通う子弟たちはみんな寮に住まわされて、教員らの指導を授業以外でも受けていたとされます。
 こうした教育システムは、恐らく学習院自体がモデルとしたのでしょうが英国におけるエリート校と非常によく似ています。階級によって入学をあらかじめ制限するという障害こそあるものの、日常生活から指導するとともに、皇室の藩屏という意識を叩き込むという上では、国家を背負って立つエリートの育成においては適したシステムであったのではないかと思うわけです。

 もっとも現代においてはこんなシステムはもはやなく、ただの一私大になり下がっており、皇室、っていうか秋篠宮家もなんとなく距離を置き始めているように見えます。コムケイを誕生させたICUよりかはいいんじゃないかと思うんですが。

 さらっと書いていますが、エリート教育で模範とすべきはやはり英国だと思います。英国のエリート教育の特徴は「エリート生徒を特別視する」ということで、優秀な生徒には式でサーベルを帯剣させたりするなどいろいろな特典を付けさせるそうです。なんでそんなのするのかっていうと、「自分が特別」だと思わせるとともに、「特別であるだけに変なことしたら学校のブランドなどを傷つける」という責任感を負わせると言われます。
 これは奨学金をもらう生徒にも同じことをしているそうで、掲示板とかで「奨学金被授与者」みたいに公開するそうです。これにより、うかつな行動を取ろうものなら剥奪されるというプレッシャーを与えるとともに、努力すればこうした特典や栄誉に預かれるという競争心に火をつけさせるというわけです。

 この辺で恐らく、「日本とは逆だ」と考える人が多いと思います。奨学金をもらっていることを公開したらプライバシーの侵害だという人もいるし、特定の生徒を特別扱いする何て平等に反するという風に感じる人もいるでしょう。結構テクニカルに今この記事を書いていますが、そう考える人がいるという時点で、日本はエリート教育と対極的な教育が支配的であることを証明している気がします。
 そういう風に言えば、極端な平等主義こそがエリートの芽を摘んでいるのかもしれません。

 私自身は何もすべての学校とは言わず、一部の特定学校で英国式の教育を取り入れ、エリートを少量生産することが日本にとってプラスだと考えます。一部でそういう取り組みを目指そうとする動きもみられるものの、少なくともまだ結実しているようには見えませんし、上記のように抵抗する勢力も存在するでしょう。

 最後に余談ですが、一連の記事で自己判断力がエリートにとって大事だと何度も書いていますが、自己判断力があるだけでエリートとは考えていません。やはり統率力ことカリスマ性や責任感、そして高い実務能力を兼ね備えてこそエリートであり、自己判断力一本ではエリートとは呼べません。
 とはいえ、そんな自己判断力がある人間はそれはそれで貴重です。手探りのような状況を打開する上ではもってこいな人材であり、社会においては一般的な人より価値があると思います。それこそ以前に例えたようにエリートを指揮官、一般人を兵士だとすると、自己判断力がある人はさしずめ敵地に潜入して自分で考え行動をする特殊工作員的な役割の人間だと思います。

 このエリートの育成に関してかつて佐藤優氏は、戦前に工作員を養成していた陸軍中野学校こそが理想の学校だと主張していました。この意見に関して私は否定的で、というのも陸軍中野学校は確かに自己判断力を育成していただろうけど、エリートに必要な統率力や責任感は置き去りにしていたと考えるからです。そういう意味でも、自己判断力だけに特化しているのは工作員に過ぎずエリートではないという見方を持ちます。