2018年5月7日月曜日

垣根を超える大スター

 先日友人に、「前に君が話してくれたゼミの先生の話を、大谷選手を見ていてこの頃よく思い出す」と話しました。その友人の話というのも、王、長嶋という往年の読売巨人軍の大スターについてかれのゼミ教授が、「自分にとって昭和といえば彼らだと言いたくなるような、時代そのものと言っていいスターだった」と述べ、その影響力は現在では比較にならないほど大きかったというような内容でした。
 もっともこの話について友人は、「俺そんなこと言ったっけ(;゚Д゚)」と言って覚えていませんでしたが、「でも花園君がそういうのなら、きっと言ったのだろう(;・∀・)」と続け、自分のシャレにならない記憶力についてよく理解してくれている友人だなとしみじみ思いました。ちなみにこの話があったのは恐らく2008年か2009年のどちらか、場所はガスト店内です。

 話は戻りますが、私は先ほどの友人のゼミ教授が言っていた、王、長嶋が当時どれだけ偉大であったのかという話について聞いた当初はそれほどピンときませんでした。両選手が偉大な記録を残し、現役当時は超が付くほどの大スターだということはもちろん知っていますが、その時代を生きた人間が当時どのようなインパクトを彼らから受けていたのか、その点についてあまり実感がわかなかったのが本音です。
 しかし、今現在になってなんとなくわかってきたと思えるのが、このところのエンゼルス・大谷選手の活躍ぶりです。今朝も安定した投球内容で無事にメジャー三勝目を上げましたが、特にこれという接点もなく日ハムでもエンゼルスでもファンじゃないのに、彼個人の活躍を聞くだけで非常にうれしくなってきます。なにもメジャーに行ってからこうなったわけじゃなく日ハムにいたころも彼が活躍したと聞けば目を細めていましたが、やはりメジャー進出以降はさらにハイレベルなステージでの活躍ということもあって、以前以上に注目するようになってきました。

 日本に限らず米国にとっても近代プロ野球としては例外と言っていい投打の二刀流で、しかもその両方で大谷選手は高い成績をキープしており、今間違いなく野球の歴史が変わる瞬間に立ち会えていると感じうれしく思います。また日本のファンはもとより米国でも最大級の注目ぶりで、所属チームのエンゼルスファンだけでなく相手チームなどからも垣根を越えてそのパフォーマンスが称賛される様は、「これがスターなのか」と覚えさせられ、きっと王、長嶋も今の大谷選手の如く、チームを超え、また熱烈なプロ野球ファンでない一般層からも高い注目と人気を集めていたのではないかと思え、ここに至って友人のゼミ教授の言っていた感覚が初めて理解できるようになりました。

 要するに大スターというのは、あらゆる垣根を越えてその活躍が支持されるからスターなのでしょう。近年の日本プロ野球でもスター選手と呼ばれる存在はたくさんいますが、やはりその支持は各チームのファンやプロ野球ファンに限定され、普段野球を見ない一般層ともなると名前も知られていない可能性も高いです。それと比べると大谷選手はこのところ毎日スポーツ記事でトップ級に取り扱われるだけでなく、彼に関する特集も日を追うごとに増えており、敢えて比較するならそれこそ王、長嶋、そしてイチロー以来の大スターと呼べる逸材でしょう。
 その上で、やはりこうした大スターが存在することは歓迎すべき事態というか、一体感を覚える上では非常に大事だと思います。同じ野球ファン同士だけでなく大谷選手については野球を全く見ない女性とも話題に上がり、やはりお互いに楽しく会話できます。最近だと山口メンバーについても楽しく会話できましたが。

 逆を言えば、こうした性別や世代、国籍と言った垣根を越えて話題に上がる大スターが大谷選手以前はやや少なかったのかもとも思えてきます。俳優にしろ歌手にしろアイドルにしろ芸人にしろ、誰もが応援して誰もが知っていて、誰でも話題に挙げられる存在が、私にとってすれば近年になればなるほど減っていったように思え、芸能界からスポーツ界まで比較的話題のレンジが広いと自負する自分ですら話題を共有できない相手と話すことが増えてきているように思います。
 この辺については最初の友人が割と得意としていることですが、今の時代は趣味が個性化分裂化したことで、単純に共有体験というものが減ってきている時代です。そうした時代だからこそ誰もが共感できる大谷選手の存在は大事だと思え、ともかく怪我無く無事にシーズンを通して戦ってもらいたいものです。

2 件のコメント:

  1. 大谷選手本当に頑張って欲しいですね。
    ベーブ・ルース以来の快挙に期待が膨らみます。しかし、二刀流は体に負担がかかると思いますし、観られるのも今年一杯か数年でしょうね。まあ、どちらに絞っても通用しそうですけどね!

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    1.  さすがに今のペースで30代以降も出場することは難しいでしょうし、怪我したらその分チームの負担も2倍というのも考えざるを得ませんね。将来的にどちらか一本に絞るとしたらやはりピッチャーより年齢的衰えの小さいバッターではないかという気がしますが、ほんと彼の活躍が見られるいい時代に生まれてきたものです。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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