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2022年7月8日金曜日

安倍元総理の銃撃事件と今後の影響

 昨日に続いて今日もまた大きなニュースですが、すでに報道されている通りに安倍元総理が奈良県で銃撃され亡くなりました。この一方は中国でも非常に大きな驚きとともに報道されており、知り合いの中国人からも詳細や影響についていろいろ聞かれました。
 またさすがに関係ないだろうと思っていたうちの団地のSNSコミュニティの中でも、銃撃シーンの映像とともにこの事件について語り合う人もいてびっくりしました。見られたコメントには、「知らないところで恨みを買っていることもある。人の死は突然だ」などというセリフもあれば、反日動画を貼りながら「お前ら、歴史を学べ」と言っている人もいましたが、概して同情的なコメントが多いです。

 犯人の動機や目的については今後警察が捜査してくものなので自分の方から余計な詮索はしませんが、今後の政局などについて、中国人の友人から尋ねられた内容を挙げながらここで簡単にまとめます。なおその中国人はいつも出てくる調子のいいことばっか言う上海人ではなく、不意に「私の貯蓄残高は53万です」と言ってくるくらい日本語がやばくてインテリな広州人です。
 っていうかこの広州人、日本来るまでに外国はおろか、広東省すら一度も出たことがないと言ってたのにマジビビる(;´・ω・)

Q1、今後の日本の政局はどうなる?
 現在参院選の真っ最中ということもあり、この事件をきっかけに自民党への同情票がさらに集まると思われます。ただでさえ大勝ムードだっただけに完勝にまで行きかねず、憲法改正に必要な議席数確保につながるような大勝利になるでしょう。

 また自民党内でのパワーバランスも大きく変わることは間違いなしです。まず安倍派所属議員はその長を失い、代わりに旗頭となる人物にも事欠くことから、よほどのタレントが出ない限りはかなり割を食う見込みです。中には安倍の威を借る議員もいましたし。
 また別の派閥では、どこが自民党内で主導権を握るかの権力争いが高まるとみられます。具体的には菅前総理VS二階元幹事長の争いが激しくなるとみており、この争いにどう岸田総理が絡むかで、彼の党内ガバナンスが変わってくる気がします。またほとんど安倍総理との仲の良さでやってこれてた麻生氏に関しては、年も年だしフェードアウトが激しくなるのではと見ています。なんかインタビューも今あまり報じられないし。

Q2、自民が大勝となると公明との連立政権は?
 ただでさえ自民の力が強まり公明党の影響力が落ちてきているだけに、憲法改正も絡んで連立に変動が起きる可能性も想定されます。特にその憲法改正絡みで維新の会が自民に接近しているだけに、連立相手の切替えも今後ありうると思います。

Q3、岸田総理と安倍元総理は仲が良かったの?
 第二次安倍政権の発足直後に岸田総理は外務大臣に抜擢され、明らかに安倍元総理の後継者として扱われていましたが、なかなか安倍元総理が辞めないのと、辞めた後に菅前総理を担いだこともあって、この岸田総理の総理就任以降は見るからにぎくしゃくしていました。また安倍元総理も影響力を残そうと、配下の安倍派議員を使って露骨に岸田総理に牽制をかけてただけに、今回の一件は岸田総理の党内ガバナンスを強めるきっかけになるとみています。
 単純に、自民党内で最も力を持つ人がいなくなるわけですから、強まって当然と言えば当然ですが。

Q4、今後日米関係はどうなる?
 安倍だろうと岸田だろうと米国との関係重視の姿勢には変わりはなく、特に変動することはないでしょう。ただ対中国に関しては安倍元総理より岸田総理の方が柔らかくみえます。ただ日中関係を劇的に変えるほどの柔らかさではなく、対中外交についてもあまり変化はないと考えています。

 やはり今後の軸となるのは憲法改正となるでしょう。ただでさえウクライナへのロシア侵攻もあっていろいろ叫ばれる世の中ですし、今回の参院選大勝を受けてこの辺の議論が活発化すると思います。
 自分としてはかねてより憲法改正派で、またこの際に硬性憲法から軟性憲法に変えるべきだとも思っているだけに、そういう方向に世の中動いてくれればと思います。

 さて明日も土曜だけど仕事しなきゃ。。。

4 件のコメント:

上海熊 さんのコメント...

憲法改正で自衛隊の保持が明確になるというのは十分あり得ますね。名称は前に自民が作った改憲案の「国防軍」にはならないと思いますが。

花園祐 さんのコメント...

 英語名がSDFことSelf diffence forceなのでまぁ国防軍でもアリかなと思いますが、この際こだわった名称にしてほしいですね。自分なら「ティターンズ」にして、アッシマーの正式量産化に踏み切るのですが。

川戸 さんのコメント...

犯人の供述から、母親が統一教会の熱狂的信者であり、家庭が崩壊した恨みから、統一教会との接近が噂されていた安倍晋三氏を狙ったということが一部メディアで報じられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b0e33d621afef8e8a889b570426786d22ed69d3
安倍氏と統一教会の関係性について私は詳しく知らないので、逆恨みかどうかは分からないのですが、復讐の対象を直接統一教会に定めるのでなく、間接的なつながりのある(とされている)大物政治家を狙った彼の性格は、かなり冷静で胆力があると思えます。
仮に統一教会の本部や一般信者を標的にしたテロが実行されていれば、世論は統一教会への同情に流れていたかもしれません。彼の妄想的、短絡的動機や、殺人という行為はいかなる理由があっても肯定していい理由はありませんが、彼の統一教会への強い怨恨と殺害を遂行した実行力には、何だか一目置いてしまうところがあります。

花園祐 さんのコメント...

 人間、いろいろ思い通りにいかないとそれが何か一つの原因に起因すると思うことがあり、今回の犯人も回り回って統一教会への恨みがここにきて爆発したのかもしれません。
 おっしゃられていることには自分も同感で、恐らくは逆恨みでしょうがそれにしたって元総理の殺害を企図するに至るまでの思い込みの強さと実行力、そして実際に実行してのけたことには並々ならぬものを感じます。まぁ見方を変えれば、実行できてしまうほど当時の警備に問題があったともいえるのですが。