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2023年10月22日日曜日

高校生バイトの時給は何故分けられているのか?

 実はまた密かに日本に入り、先週から細々とした活動を続けています。その活動の一環として、「魔の集う街」こと松戸でタウンワークを拾って賃金市場調査していたところ、ふと気になる点を見つけました。

高校生:1050円/時間
一般:1100円/時間

 以上のように、街中を歩いていても飲食店を筆頭としたアルバイト募集広告を見ると、18歳以上の人と高校生とで時給を分けているお店を数多く見ます。しかし募集要項を見る限り、高校生だからと言って業務内容は特段区別されているように見えず、また実際にファーストフード店の中を見ていても、高校生は基本的にほかの成人と同じ業務をしているようにしか見えません。
 端的に言って、こうした高校生であることを理由に時給を一段下げるという措置は、同一賃金同一労働の原則に反する差別じゃないかと思います。

 我ながら不思議なのですが、こうした高校生のバイト代が一段下げられているという現状については昨日今日始まった者ではなく、私自身も過去に何度も見ています。しかしこれが「なんだかおかしいぞ(。´・ω・)?」と気が付いたのはマジで今日初めてであり、最近鈍くなってきたかなと思い始めていた自分の閃きが意外と衰えていないと感じるとともに、今までこうした高校生差別に気が付かず当たり前だと思っていた自分を恥じました。まぁ差別っていうのはこういう風に、明確な理由がなく区別されることを当たり前に感じるということなのでしょうが。

 仮に高校生の業務が明確に成人と区別されているのであれば話は別ですが、実際のところ上記のように高校生向け賃金を設定している職場においては、成人と同じ業務を高校生もこなしていると思われます。
 何も高校生の肩を持とうってわけではないのですが、業務が同じであるにもかかわらず賃金が一段下げられるというのは倫理的にもおかしいと思うし、派遣と正社員の同一賃金議論もこれまで散々されてきたにもかかわらず、これまで日本国内でこうした年齢による職業差別が無視されている現状というのは内心どうかと思います。まぁ自分も無視してきたというか気が付かなかった一人ですが。

 私個人としてはやはり同一賃金同一労働の原則を厳守するため、こうした高校生時給の悪習は直ちに排除すべきであり、行政も年齢に伴う差別であるとして指導すべきであるという立場を取ります。
 それにしても一体何故今日になって突然気が付いたのか、なんか自分に乗り移るものでもあったのだろうか(;´・ω・)

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