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2024年6月11日火曜日

誰も言わないけど中国の年金が心配

米国人講師4人刺傷 「単発事件」として捜査 中国外務省(時事ドットコム)

 今日出たこの記事ですがガチのマジで中国では一切報じられていません。こんなの隠蔽する必要性が全く見当たらない記事内容だと思うのですが、こういうのすら堂々と出せないあたり今の中国はよっぽど弱ってんだなと逆に思えてきます。

 そんな中国の話を今日はしようと思うのですが、一時期と比べると社会における悲壮感はやや薄まり、消費もこのところは活発になってきたように思います。ただその一方で企業業績はどこもあまり改善しておらず、また若者の新規採用が依然として狭い門であるだけでなく、中高年のリストラも続けられています。最近だとスタバにリストラされて行き場をなくした中高年がよくたむろするようになったと言われており、ほんと90年代後半の日本に様相が似てきたなと思います。

 その上で今後について述べると、現状ではまだ不動産業界鹿話題になっていませんが、依然として不良債権の処理に手を付けようとする動きが見られないだけに、大体2~3年後くらいに不況の波が金融界にも一気に広がると思います。逆を言えばそれまでは状況の深刻さにいまいち気づけずに、麻酔を嗅いだように火が広がっていても危機感を持てない状態で中国は続くのではとみています。

 ただそうした経済危機以上に、地味にもっと深刻だと思っているのが見出しに掲げた中国の年金制度です。中国では「養老金」と呼びますが、具体的に研究したわけではないもののただでさえ日本以上にハイペースで少子高齢化が進んでおり、なおかつ社会全体の雇用が悪化してきて地方財政も火の車とも言うべき状態にあることを考慮すると、日本よりも年金制度の破綻がずっと深刻に発展するのではないかと危惧しています。


 実際に国の年金制度に疑念を持つ中国人は増えており、このところマジで私の周りでも個人年金に加入したり、検討する人が増えてきています。上のリンク先の中国語記事はそれを裏付けるかのように、個人年金の口座開設者数が6000万人を突破したことを報じているのですが、それだけ公的年金への不安が高まっているとも言えるでしょう。
 その公的年金についてですが、直近ではあまり分析する記事が出ていません。ただ状況から考えるとこのままいけば状況的に破綻待ったなしだと思えるだけに、もっと早く検討したり分析したりする必要があるように思います。時間あったらまた自分がやってみようかなとも思いますが、ガチな話、中国政府は早く今のうちから年金制度を検討した方がいいと思います。

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