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2024年12月29日日曜日

相次ぐ航空事故を見て

 すでに各所で報じられていますが、韓国で大型旅客が着陸に失敗して爆発炎上する事故が起きたそうです。確認されている生存者2名を除いてその他の乗客乗員の生存は絶望的とされ、当人や遺族の気持ちを考えると胸が痛むばかりです。

 折も折というかつい先日にはアゼルバイジャン国籍の機体がロシアのチェチェン共和国領内で攻撃を受け、撃墜される事故が起きています。まだ確定というわけではないもののロシア側はすでに何度も供述を翻しており、また比較的残した機体状態から言っても攻撃を受けたことは間違いなく、証拠隠滅を図るため敢えて近くの空港への着陸を拒否してカスピ海方面へ誘導したのも事実でしょう。
 こんな国がこの世にあっていいのかと言えば、無い方が絶対マシでしょう。

 ただこちらのアゼルバイジャンの事故に関しては、非常に困難な状況の中、カザフスタンまで飛んだ上に一定の生存者を出すにまで至った殉職されたパイロットには強い敬意を覚えます。あれだけの妨害を受けながら空港近くまで飛び続け、このパイロットがいたからこそ助かった人も多く、その技術と苦境に対する精神力には頭が下がります。

 以上、年末にもかかわらず二件の痛ましい航空事故を目の当たりにすることとなりますが、これらの事故を見るにつけかえすがえす、今年年初に起きた羽田空港の衝突事故における乗客乗員の脱出劇にのすごさを改めて感じ入ります。状況は違うとはいえ大量の死者が出てもおかしくない中、衝突した海上保安庁の機体からは死者が出たもののの、JAL機からは全員脱出に成功し、またその際に通信途絶がありながらクルーは迅速に行動し、機長も最後に脱出するという強い責任感を見せていました。
 私が言うまでもなく本当にこの事故は奇跡的ともいい事後対応ぶりで、事故後は私の周りの中国人らもこれからはJALに乗ると称賛が相次いでいました。実際、それだけのプロフェッショナルらしさが見られた事故でした。

 末筆となりますが、今回冒頭の二件の事故で亡くなられた乗員乗客には、私個人が言ったところでなんだという気持ちもいますが、深くご冥福をお祈りします。 

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