例のヤンマガ的隔週自分の記事紹介ですが、今回の記事は今のところ、っていうか朝からずっとJBpressアクセスランキングで1位で、全日1位はほぼ確実な結果を叩き出してくれています。もっともこの結果は記事を提出した当時から予想しており、「今度のは確実にトップ取れる(;゚∀゚)=3ハァハァ」と意気込んでいたので、この結果には非常に満足しています。でもって色々裏ネタもあるので紹介していきます。
まずこの記事を書こうとしたきっかけは、記事中にもある通りに日本の友人から記事ネタを提案されたためでした。ちょうどその直前に最近のスカスカ軽食についてチャットで話してて、「中国のコンビニはどうなの?記事にしたら?」的に言われました。この時、世を忍ぶ仮の姿の仕事が忙しく、なんか新規に取材とかしてらんない状態だったこともあり、このコンビニネタなら写真用意すればその解説だけで記事書けるし楽でいいかもというノリでやることとしました。
なお当初このくだりについては、「『ユー、中国のコンビニ調べちゃいなよ』と故ジャニーさん風に友人に言われた」と記事に書く予定でしたが、さすがにふざけ過ぎかと思ってやめました。
次に肝心の記事ネタですが、ヤフコメでも書かれている通りこのスカスカ軽食問題で一番批判されているセブンイレブンが、今回検証したツナマヨおにぎりで一番ボリュームがある結果は自分にとっても意外でした。記事での消化の順番通り、ローソン→セブン→ファミマの順番で調べていったのですが、ものの見事に3社で明暗が分かれ、記事書く側としては非常にありがたい結果でした。
特に最後のファミマについては記事中で、包丁で割って中見開けた時に変な声出たと書きましたが、これは盛っているわけじゃなく本当の事実です。リアルに「ナニコレ!?」的に声上げて驚くとともに、あまりのスカスカぶりに呆然とする一方、「これでアクセスランキングトップはいただきだ」という妙な打算も働きました。
このほか一部ヤフコメで、「この記者は中国を揶揄して何が楽しいんだ」的な私自身への批判が見られましたが、これは恐らく「分量をごまかすことにかけては定評のある中国ではどうなのか?」という記述が気にくわなかったのだと思います。ただこの記述、ネタをばらすと私が言ったわけじゃなく、実は中国人の友人のセリフです。
これも当初は記事に書く予定で最終的には載せなかったのですが、今回の記事企画を中国人の友人に話したら、「そういう分量をごまかすのは中国の方が多いじゃん。なんで日本で話題になってんの?」とリアルに言われました。実際に最近は昔ほどじゃないけど、今でも中国はこうした見せ方とか工夫して分量をごまかす行為は日常茶飯事であり、私自身も先ほどの記述は中国を特別揶揄するものではなく、現実を端的に述べた記述であると考えています。逆を言えば、こういう行為はないという中国人は自国のことをあまりにも知らなすぎだと正直言って思います。
ただ、上記の記述はある意味で今回の記事の一番重要なメッセージ部分であり、痛烈な皮肉も形成しています。というのも、分量をごまかす行為が横行する中国を馬鹿にしていたら、日本も中国を笑えなくなってきているというのが今回の記事のメインテーマだからです。この点に関してはヤフコメでもまさにそのように指摘している人も見られ、きちんと私のメッセージが届いているという実感を感じます。
少なくとも今回、中国でファミマは完璧なスカスカおにぎりを出していることははっきりとした事実であり、「日系だからごまかしはない」というのは今や通じなくなってきています。またこうした商法を消費者は許容するのか、それならば値上げを許容するのか、やはりこうした議論はもっと盛んになってもいいと思います。その上で敢えて中国を当て玉とばかりに、「あなたたちが馬鹿にする(かつての)中国のように日本はなっていってもいいのか?」という問いをぶつけたいという狙いを込めて、今回記事を書いています。
なお「~は定評のある」の記述に関してヤフコメで、「ディフエンスに定評のある池上かよ」とツッコミ入れている人がいましたが、「ナイスツッコミ(σ・∀・)σゲッツ!!」と凄い安心感に包まれました。割とこの書き方、昔から好きです。
あとコメントに関しては、
「この手の調査は、くだらないけど気になるものが多いので、これからも色々なモノや事象を調べて記事にしてください。」
地味にこのコメントが一番うれしかったりします。実際に私も書きながら「くだらないよなぁこのネタ」と思いつつ、だからこそみんな面白がって読むという確信がありました。くだらないネタだからこそ軽く読めるし、またそうしたところから消費者観点の議論は生まれてくると思うので、上記コメントを書いてくれた人が言っているように、こうした記事はもっとどんどん出てくるべきだと密かに考えています。
とはいえ、この記事は我ながら非常に反則な記事だったなと今でも思っています。同業者からしたら「ずるいだろてめぇ!」とか言われても仕方ない気がします。まぁでもアクセス稼げるのだから書いたわけですが。
ちなみにJBpressの編集部には、「絶対当たる記事ネタだから日本でも同じような検証して誰かに記事書かせた方がいい」とアドバイスを既にしています。あとソ連人民の敵であるうちの親父から、「見出し見ただけでお前が書いているのが分かった」と妙に理解のあるコメントがさっき送られてきました。まぁ実際、こんなネタで本当に記事にするのは自分くらいな気がしますが。