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2026年2月10日火曜日

自由と繁栄のカレー粉

 先の選挙で野党は高市政権の外交、とかく対中関係の悪化を批判していましたが、野党は批判しながらも具体的な高市政権に代わる外交方針を提起することはついぞしませんでした。仮に彼らが政権を取ったところで中国関係が良くなるわけでもなく、やはりあの批判は非常に無責任だと私には見えました。
 とはいえ米国のトランプ政権の誕生に伴い、日本もこれまでの対米追従外交一辺倒でいいのかと言えば疑問です。トランプ政権は派手だからわかりやすいものの、その自国優先の孤立主義はなにもトランプ大統領本人だけでなく、少なからぬ米国人が共有する価値観であり、トランプ大統領が下りたところで根底にはこの方針が根強く残ると思います。となると日本も状況次第によっては米国に切り捨てられる可能性もあり、この転換からこれまでとは違う外交が日本にも求められてきています。

 具体的には、米国に日本を切れなくさせる、または米国に切られても経済や安全を保障できる外交関係を事前に築いておくこととなります。言うなれば同盟相手を作り、関係を強固にするということに尽きるのですが、この同盟相手と言っても利害関係だけで結ぶと後々厄介なことになる恐れがあります。
 例えば二次大戦直前の独ソの同盟なんか完全な利害関係だけの関係で、ポーランド分割を終えた後は互いに最大の敵対国同士となりました。利害関係で結びついていると、利益よりも損が大きくなると途端に破綻することとなるだけに、短期的ならともかく長期的な同盟関係を築くにはやはり価値観の共有を最優先とすべきでしょう。

 そういう意味では、日本は中国、というより中国共産党とは同盟関係を築くことはあきらめた方がいいでしょう。基本的に中国の価値観は水平な関係はなくすべてにおいて上下関係を持とうとするため、外交では基本相手を見下し、対等なパートナーとして尊重する態度は望めません。それでいて安全保障すら行うわけでもなく、どう考えても同盟関係を持とうとしても日本側は損するだけで、むしろ対立関係を維持した方が有利なくらいです。

 では日本は今後、どのような国と同盟関係を強化すべきなのか。以前にも書きましたがまずは親日国であり今後中東で影響力がマシそうなトルコ、次に相撲や騎射という文化が共通していて中ソの牽制にもなるモンゴルを私は重視していますが、残念ながら価値観の共有でこの二ヶ国は弱いです。
 日本の価値観と言えば自由と民主主義、そして天皇制(王制、ロイヤル)であり、この価値観が最も共通するのはやはり英国において他ならないでしょう。日本の天皇家と向こうの王室も関係が深く、過去にも同盟関係にあり、また米国との距離を模索し始めている点でも共通しており、英国とは今後も積極的に関係を深めるべきだと思います。

 ただ日本と英国は距離があり、経済交流や安全保障という点ではやや連携が取りづらい関係にあります。英国との同盟は価値があるものの、英国以外にも取り込まなければ米国と距離を置くには物足りません。
 では上記の三つの価値観以外に何か、日本が他国と共有できる価値観はないものか。先週自転車に乗りながら必死で考えていた矢先に思い浮かんだのは、「そうや、カレーがあるやんけ(・∀・)」という結論でした。

 かつて「花園さんは何を信じてますか?」と聞かれ、真顔で「カレー(´・ω・)」と一言で答えたことのある私ですが、カレーはうまいというのはこの世の真理だと信じています。このカレーという食文化を共有する相手国なら、きっと日本は無条件で仲良くなれるし、向こうだってカレー仲間ならきっと信じてくれるだろうという妙な確信があります。
 具体的にはカレー発祥の国のインド、そして現在日本でインネパ料理を普及させているネパールなんか格好の相手国です。このほかにも中央アジアにはパキスタンをはじめカレーを主食とする国が多いだけにこうしたカレー国を取り込み、カレーを中心とした新たな国際秩序を日本は作るべきでしょう。

 ちなみに日本のカレー伝来はインド→英国→日本という経路なため、カレー同盟には英国も加わる資格を十二分に備えています。

 このこじつけでしかないカレー同盟ですが、具体的にはこの世からカレーが嫌いな人間を根絶することを目標に、カレーの世界普及とさらなる発展を目指した連携から始めることが大事です。カレー消費量が世界で増えればカレー粉を輸出する国々も経済的恩恵が得られるし、日本もカレーの消費量が増えれば米の消費量も増えて農政的にも農家的にも大助かりです。
 「ノーモアヒロマ、ナガサキ、カレーライスはワンスモア」を合言葉にすべての日本人が1年で食べるカレーを1杯増やせば、毎年1億数千万杯のカレー消費が増え、お米やカレー粉の消費量もどんどん増えていくという夢のような計算も成り立ちます。カレー粉を輸出するインドとかだって、絶対大喜びで協力してくれるって。

 でもって毎年世界カレーサミットと称して、各国最高峰のカレー料理人を集めて会議や会食すれば、インドとパキスタンの首脳だってきっとすぐ仲良くなれるし、ともにカレーのため、世界のために頑張ろうって気になるでしょう。この連携を麻生がかつて主張して一帯一路よりもずっと早く言われなくなったスローガンにもじって、「自由と繁栄のカレー粉」と名付けたいと思います。

 ただマジな話、外交というのはこうしたこじつけてきな価値観の共有から始めるのはありだと思いますし、実際有効な気がします。また食文化が軸であれば争い合うことはほぼなく、せいぜいインドカレーとネパールカレーのどっちが本場だという自己主張くらいでしか争えず、非常に平和的です。
 またさっきのカレーの世界普及ですが、冗談半分ではあるもののマジで広がれば中央アジアのスパイス業者には大きな恩恵がもたらされるのは事実で、提唱すれば乗っからないというか無視することもないのではと思います。おまけにカレーフレンズなら裏切ることもないでしょうし。

 さらに言えば、中央アジア諸国は日本にとって「遠交近攻」関係が成り立つ相手だと思います。領土がちょうどいいくらいに離れてて衝突が少ないのに対し、中国を囲む上では格好のパートナーになり、外交を結ぶ上ではメリットは少なくないでしょう。先のモンゴルみたく、後方から中国を互いに脅かす関係になることは日本にとって絶対プラスです。

 この構想を実現するに当たってはまず何といってもカレー大使を任命することでしょう。パッと思い浮かぶのはSB食品の人だけど、それ以外にも適任な人がいたらどんどん立候補してもらいたいし、また日本国内で増えている在日ネパール人からも代表を出してもらうことも、内政的にもプラスな気がします。っていうかデメリットが全く浮かばないだけに、日本政府は今すぐこの構想を実現に移すべきでしょう。

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