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2021年3月30日火曜日

コメント多過ぎ(;゚Д゚)

まさかの逆転、日本の技術はなぜ中国に抜かれたのか(JBpress)

 ということでヤンジャン風の自分の記事紹介ですが、朝一で見たらJBpress内のアクセスランキングでは5位でしたが、その後じりじりと順位を上げて一時は1位にも入っていました。後からじわじわと上がってくる、割と理想的な伸び方していて十分当たったと言える記事です。
 っていうか勤務時間中はランキング見てないで仕事しろとか自分でもツッコミ入れています。

 記事内容については世を忍ぶ仮の本業がこのところ忙しく土日も働くような状況であったことから、あまり根拠データを示せないものの、去年の記事の反応から見てマクロで薄い内容の記事が求められているという確信から、普段このブログで言っている内容をまとめるような感じで書きました。個人的に悪くないと感じているところは冒頭の切り出しで、100:1と10:1の対比を出した上で、かつては買い手のついた特許や技術はもう買い手がつかないという語り口は読者を引っ張り込むのに功を奏したのではと考えています。
 何気にこのくだり、後半の解説で触れる既存機技術に固執して新規技術に踏み出せなかった日本という内容にも通じるもので、そんな悩まず書いたけどキャッチーな語りだしになった気がします。

 さてそんな記事内容ですが、前ほどではないけどまたコメントには「中共の手先め( ゚д゚)、ペッ」とたくさん書かれると思いましたがさにあらず、ヤフコメを見るとむしろ肯定的意見が圧倒的多数でちょっと驚きました。っていうかコメント数が1000件オーバーしていて、400件くらい見終わったところで今日中には読み切れないと諦めました。
 また同じJBpressにもよく寄稿している中島恵氏がまたオーサーコメントを寄せてくれてました。自分の書く中国記事(おにぎりとか)によくコメント寄せてくれているので、どっかで会うことあったらアイスでもおごらなきゃいけないのかな(;´・ω・)

 話を戻すと、この記事は当初はもっときつめに日本の落ち込みぶりを書いてました。そんな初稿を友人に見せたら「素材産業がなんで日本に優位があるのかがわからない」と聞いてきたので、そっちのが分かりやすいかなと思って実はもう一本、素材産業の日中比較記事も書き上げています。
 ただ素材産業の記事は、中国は物理系学部(工学部)ばかりで化学系学部(理学部)が少ないなどの根拠などはそこそこ面白いものの、全体として地味で、また読者層が限定されるという懸念を覚えました。それ以上に単純に自分が読んでも面白くなく、また体力的にもやばかったので結局最初に書いた今回の記事に戻した上で、読者層をさらに広げるように表現をやや緩く変えました。この辺は全部奏功したでしょう。

 ヤフコメについてもう少し触れると、先にも書いた通り3、4年前に同じ内容の記事を書いてたら「中共の下僕め( ゚д゚)、ペッ」などと言われてたでしょうが、日本の世論は変わったというべきか、製造業で中国にもはや敗北しているという認識が一般化したのだなと今回改めて思いました。ここで終わればそこまでですが、今日仕事中にまたいらんこと考えて、「何故敗北を認知するに至ったのか」という点が気になりました。
 結論から言うと、スマホの存在がでかいという感じがします。ヤフコメを見ていてもスマホに関する言及がいくつか見られ、こうした比較的技術が要求されるコンシューマー品で日本製が駆逐され、iPhoneも含めて中国製がずらっと並ぶ事態に至って漠然と感じていた敗北感をはっきり認識するに至ったのかなという印象を覚えました。白物家電なんかは世界市場はともかく日本国内市場は一応国内メーカー品が並んでるだろうから気づかないだろうし。

 また今週土日にも次のJBpress記事書かなきゃいけないから、比較的楽に書ける藤田信雄について書こうかと当初思っていましたが、今回のような路線でまた中国経済比較記事、若しくは前から考えている90年代日本政治の致命的ミスとかにしようかななどとも考え始めています。っていうか仕事でもキーボード叩き過ぎて薬指がマジ痛い(´;ω;`)ウッ…

2021年3月28日日曜日

90年代ホラーゲームの背景

 この土日も数時間ずつとはいえ残業して目が回りそうな状態です。晩飯も喉を通らず、土日の夕食でご飯1合も食べられなかったのはかなり久々な気がします。ちなみに学生時代は毎日の夕食で2合食ってたような。でもってその時、「何故世の中の茶碗はこんなにも小さいのだろう?」といいながら、どんぶりをデフォルトにしてごはんよそってました。

 話は本題ですがこの前ブログに書いた「慟哭 そして…」というアドベンチャーゲームをノーヒントで1回クリアしました。エンディングは何故かツインテールの女の子の黄金エンドのみたどり着きましたが、個人的にはあまりツインテールは上方としては好きじゃないだけに「どうしてこうなった(´・ω・`)」という感情も覚えるものの、横田守の書いたキャラ見るの久々なのでそこそこ満足してます。
 なお関係ないけど高校の図書館に「魔法戦士リウイ」だけはありました。

 まだ1回、それも単独エンドだけなので未だにこのゲームで主人公らを廃奥に監禁して殺しまくる犯人についてはその動機はおろか正体すらつかめていませんが、1回通しで遊んでみた感じとしてはゲームとしてそこそこ楽しく、また雰囲気もよく出ている気がします。逆を言えば近年、この手の不気味なホラーが減ったというかあまり遊んでいない気がして、元々このゲームはセガサターンで90年代に発売されていることを考えると、やはりあの時代の方がこの手のホラーが充実していた気がします。

 その90年代ホラーというのはどういうものかと言うと、「なんで襲われるのかがわかんない?」といった感じの正体不明ホラーじゃないかと考えています。貞子でお馴染みの「リング」なんかまさにその典型で、わけわからん貞子になんでして襲われなければならないのか、どうしたら襲うのやめてくれるのか的に迫ってくる内容がそこそこ受けたんだと思います。
 どうでもいいですが京極夏彦氏は昔、「土俵(リング)・でぶせん」などの作品を収めた「どすこい」という短編小説を出しています。

 話を戻すと、よくわからないのに謎の怪人なり正体不明者に襲われ、しかも人里離れた屋敷なり孤島なりに閉じ込められるという系の作品が90年代には多かった気がします。何故この手のホラーが最近減ったかと言うと、一つは携帯電話などの小型通信機器が発達して情報の取得や外部との連絡が容易になり、クローズドサークル自体が現代だとほとんど成立しなくなったことがあると思います。真面目にその手の空間作ろうとしたら外海上か山中しかもはやないです。
 次に、ゾンビが大量発生するなどのパニックホラーがやはり今強いことも大きいでしょう。特にゲーム業界に関しては昔と違って表現力が増し、三国無双並みにゾンビを大量に描画せしめることも余裕なため、海外でも売りやすいパニックホラーゲームがよく作られているように見えます。

 どうでもいいけど、無双が今度コラボするなら「バイオハザード無双」でもいいような気がする。

 またまた話を戻すと、さっきのパニックホラーの隆盛はある意味、90年代ホラーゲームの特徴というかその成り立ちを暗に示しています。どういうことかと言うと、昔はゲームを作ろうとしても表現能力などの制限があり、プレイヤーの操作や画面演出が非常に限定されていました。その限定された範囲でホラーゲームを作ろうとしたら、移動範囲、登場人物を制限できるクローズドサークルにするしかなく、必然的にああいうゲーム形態にならざるを得なかったのでしょう。
 またテキスト量なども制限があって、その辺も含めて犯人役が一見してよくわからない動機というか行動で襲い掛かってくるというパターンも作られていったのだと推察します。逆を言えば、最近のこの手のホラーやミステリー、サスペンス系作品はやたらと犯人の動機や殺人の背景を長々語ろうとする癖があり、犯人を追う主人公以上に犯人の人物造詣が掘り下げられ、どっちが主人公だと言いたくなるほど主客逆転した作品もみられます。

 私としては90年代に少年時代を過ごしていることもあってやはり上記のような「正体不明な恐怖」が個人的に好むのですが、今この手の恐怖を作ることのできるクリエイターはどれだけいるのか。そもそも襲い掛かってくるゾンビやクリーチャーを倒すばかりのホラーゲー全盛の時代で、そのような正体不明な恐怖が復権するのかとなるともはや疑問です。実際ゲームとしても、恐怖をあおる演出よりもアクション要素の方が重視されてしまってるし、昔のゲームみたいにヒロイン格の美少女キャラもそう簡単には殺せなくなってるし。

 まぁこう言いながら、自分が一番恐怖したホラーゲームは「SIREN」ですが。最近またYoutubeで関連動画を見まくってます。

2021年3月27日土曜日

rerun(32ビット)

 また仕事が忙しくて更新が開きました。っていうか今日も帰宅10時越えだし、明日も明後日も働かないと(ヽ''ω`)

 そういうわけでさっさとかけるネタというわけで見出しの「rerun(32ビット)」ですが、これはマウスコンピューター製パソコンにおける最大のデメリットともいうべき無駄なプログラムです。詳細は自分も把握してないのですが解説している他サイトによると選定されているマザーボードなどの仕様の関係から、パソコン起動中に時々立ち上がって、無駄にCPUを動かすプログラムだそうです。

 実際に私もマウスコンピューターのパソコンを使ってて、突然何もしてないのに冷却ファンが回り始めることが非常に多く、タスクマネージャーを見ると決まってこの「rerun」が動いています。強制終了させたところで特に何も影響がないということから見つけ次第切っていますが、なんでこんな無意味に電力食うプログラム仕込んでるのか理解に苦しみます。

 このほかにもイヤホンなどの端子位置やダサさを極めんと言わんばかりのデザインなどもあり、次のパソコンの購入候補からは既にマウスコンピューターを外しています。コスパに関しては確かに悪くはないものの、明らかにコストと無関係な部分のマイナス点が非常に多いです。おまけに自分のパソコンはイヤホン端子の接触が悪く、ぐりぐりしないと音が出ないという欠陥もあったし。

 多少高くてもいいから使ってたりして気持ちよくなるデザインのパソコンを買いたいことから、現在の候補としては旧ソニーのVaioシリーズか、マウスと同じくBTOの雄たるツクモ辺り考えています。デザインを含めた安定感ではNECも候補で、総合的にはやっぱりNECになるんじゃないかと思いますが。
 FMV、ダイナブックは今や論外です。ダイナブックに至ってはBTO対応すらしていないし。

 ついでなのでそのまま書きますが、一番ビジネスとしておいしい商品の区分帯というのは、業務用として最低水準で且つ一般ユーザーも使える製品帯じゃないかとこの前閃きました。どういうものかと言うと、現場やプロフェッショナルが業務用としてやや物足りなさを感じるものの使えなくはないくらいの品質、性能で、一般流通商品と比べて割高であるもののやや背伸びしたい一般個人ユーザーが買うのにちょうどいいくらいの製品帯のことです。
 90年代後半のパソコンなんかがまさにこのような製品帯で、30万円くらいで個人ユーザーも使えるが業務用としても一応使えるレベルの商品であり、意外とこの辺りの商品と言うのが一番利幅的にもおいしい気がします。車で言えばトヨタのカムリ、日産のスカイラインクラスと言った、ミドルハイクラスな商品と言ったところですが、こういった商品はある程度量もさばけるし、価格もやや高めに設定できるのが大きいです。

 何が言いたいかと言うと、「ギリギリで業務用としても使える」くらいの商品を意図して出す方が企業ビジネスにもいいんじゃないかっていうことです。まぁそんなもんすぐ出せたら誰も困らないんだけど。

2021年3月23日火曜日

中国、驚異のメカニズム(かみそり( ゚Д゚))

 コロナのせいで昨年2月以降は一切日本に行っていませんが、そのせいで日本に行くたびに買ってたものがずっと買えず、ストックが切れたりしています。周りの日本人女性も化粧品が切れたと語る人が多いですが、私の場合は目薬をよく日本で買っており、だんだん底をついてきています。もっとも毎日目薬使うわけじゃないし、意外と多く買い置きしてたのでまだありますが、今度日本帰ったら必ず買おうと思っていたシャチハタ形状のリップクリームが買えないのが残念です。

 その目薬と並んで毎回日本で補充していたものに、安全カミソリがあります。何故かというと中国で売っているカミソリはやばいくらい剃れず、シックとかジレットなど同じ国際ブランド品なのに中国に流通しているものになると途端に切れ味が悪くなるからです。一昨年に日本に行った際にかなり大量にソ連人民の親父が持たせてきたこともあってこれまで全く途切れることなかったものの、さすがに年月を経てストックが切れ、さてどうしたものかと先月くらいまで考えていました。

 そのように悩む毎日を過ごしていたところ、「国産品!」というアピールが書かれたパッケージのカミソリが売られているのを目にしました。ブランド名は「英吉利」で、恐らく「吉列(ジレットの中国名)」に近いブランド名を敢えて選んだなとすぐわかるやんちゃなネーミングです。ただ一目見て気になったのがその値段で、確か替え刃なしで30元弱(約400円くらい)という高めな値段設定でした。ジレットとかシックのカミソリだと替え刃が2、3個ついて15元(約250円)ということを考えるとえらく強気な値段設定であり、この自信は何なのかと気になったこともあったのと、仕事が忙し過ぎてとにかく無駄遣いしたいという思いから購入してみました。

 結果を述べると、やばいくらい切れます。これは本当に中国製の剃刀かとガチで疑うくらいによく切れて、しかも1ヶ月近くたっても切れ味がそんなに落ちないという精霊の加護でも受けてんのかというくらい長持ちです。
 もしかしたら随分と長いことかってないこともあるので、昔と違って今なら中国に流通するシックやジレットの剃刀も切れ味が良くなっているのかもしれませんが、少なくとも英吉利の剃刀は日本で流通する剃刀にも劣らない性能があることは確かです。

 些細な点かもしれませんが、こうした日用品の技術の進歩はそこそこ重要だと思います。何が言いたいのかというと、かつてはそれこそどうのつるぎみたいだった中国製剃刀が、いつの間にかはがねのつるぎ並に進化してきているという事実で、こうした末端に至るまで中国で技術が向上しているという実感を覚えます。さらに付け加えると、前述の通り英吉利の剃刀は高品質である一方でかなり割高ですが、それでもこうした製品が流通するほど中国人消費者も価格より質を負うようになってきているとも見られ、時代が進歩しているという実感も覚えます。
 改めて考えてみると、かつて中国製品の質が悪かったのは、高価格・高品質の製品の需要がなかったから、消費者がそこまでお金を出せなかったからだったと思えてきます。今は逆に所得の向上によって安くとも質の悪い製品は買わなくなり、結果的にこうした日用品レベルでも高品質製品が現れ、それに伴い技術も向上を続けているともみられ、好ましい循環が起きているようにも見えます。

 と、ここまで書いておきながらなんですが、最近上海市内の日系スーパーで貝印の安全カミソリが流通するようになったので、一気に買い置きしました。値段も英吉利に比べ替え刃1枚当たりで安かったし(・ω・)

監禁型ホラーにおけるおっさんの台無し感

 セール中ということを今日たまたま知ったので、90年代にセガサターンで発売された「慟哭 そして…」という脱出系ホラーアドベンチャーゲームのニンテンドースイッチ版を先ほど購入しました。このゲーム自体はセガサターン版が出た当初はまるで気にならなかったものの、「善人シボウデス」をしてから脱出系ゲームが好きになり、2018年にPSVitaでリマスターが出た頃から気になっていました。
 ならなんでPSVitaで買わなかったのかってことですが、リマスター作品のくせにやたら値段が高く、そこまで払ってまで買いたいとは思わなかったのが偽らざる心情です。ちなみに今回のセールでの購入価格は3000円強で、これくらいが相場だと思います。

 さてこのゲーム、まだ遊んでもないですが概要だけ触れると見知らぬ洋館に監禁された主人公がヒロインとなる美少女たちと一緒に脱出を図るというゲームで、割とぽんぽんヒロインの美少女が罠にかかって惨殺されるそうです。この手のホラーは別に珍しいわけではないのですが、今日このゲームを買うと決めた際、「これ美少女だからゲームとして成立するわけで、おっさんどもが監禁させられて、次々惨殺されることになっても誰も楽しくないだろうな」とか思いました。

 それこそ男塾に出てきそうな濃い面々が監禁されて、「なんじゃこりゃー!」などと喚き回って、「くっ、罠か!」などという感じで罠にはまって死んでいくとなるともはやホラーを通り越してギャグにしかなりません。っていうか男塾メンバーなら後で生きていたというか甦ってきそうで、そこまで含めてお約束的な感じです。
 変な言い方ですが惨殺されるのがか弱き美少女だからこそこの手のゲームは初めて成立するわけで、おっさん満載な監禁ホラーとか言ったら別の意味でのホラーになり下がります。っていうか犯人も、おっさん監禁して何が楽しいのかっていう逆の意味でのミステリーに発展してきます。

 これと関係するのか自分でもはなはだ疑問ですが、ジュール・ヴェルヌの少年冒険小説の名作と言ったら「十五少年漂流記」ですが、この作品は米国や英国、フランスなど各国出身の少年たちが無人島に漂流する話で、各国の特徴をキャラクターに反映されていると言われています。

 そうした裏設定を聞いた上で読み終えた私は、「十五中年漂流記」だったらどんな話になるんだろうとか一人で考えあぐねていました。マジで。
 仮に「十五中年漂流記・イン・ジャパン」とかだったら、東京出身のおっさんに大阪出身のおっさんがやたら絡んで反発し、京都出身のおっさんがシニカルな立場を維持し、埼玉出身のおっさんは東京出身者に無条件で従って、鹿児島出身のおっさんは会話が通じないとかになるのではと想像していました。でもって最初の評流シーンでは、「なんやこれ、どないなっとんねん!」、「あかん、もうあかん!」みたいな感じでみんな海の上で大慌て、っていうか関西系のおっさんがやたら大暴れするシーンしか浮かんできませんでした。

 以上を総括すると創作物におっさんが入り込むと、一瞬で別の話になってしまうから入れない方がいいという結論になります。日本の漫画や文学作品の少年少女ジュブナイル重視は内心どうかと思うけど、かといっておっさん増やすと一瞬で別の話になってしまうので、やっぱ若い方がいいのかていう意見に傾いてきます。

2021年3月21日日曜日

東京五輪の海外観客受け入れ断念について

 既に各所で報じられている通り、今夏の東京五輪でコロナ流行対策から海外観客の受け入れは断念することが発表されました。この受け入れ断念の決定については素直に支持します。

 仮に受け入れた場合、それでコロナ感染者数が日本だけでなく世界各国で少しでも増加した場合、強引なオリンピック運営によるものと非難を浴びることとなるでしょう。かといってオリンピックそのものを中止した場合、これまでのスポンサーからの協賛金の返金などで大混乱となり、何が何でも開催する、でもってコロナ流行は最小限にするという二条件を達成するには、正直これしかないと思います。
 無論、この方針においても海外観客向けチケット売上げがゼロとなるわけなため、日本が被るダメージは半端なく大きいことに間違いありません。また今のところまだはっきりとした方針を示す国は見られますが、海外各国が選手を派遣するかどうかについても今後また議論となってくるでしょう。

 それにしても仮にこの場に森がいたらどうなってたのか。自分の憶測で述べると、「外国人は日本に来たくないって人の方が多いんだからいいじゃないか」とか言っていた気がします。

2021年3月18日木曜日

三菱自動車のリコール隠しの訓練ぶり


 上の動画の冒頭で、「なんや野田ナンバーやんけ( ^ω^ )」と見ていて笑い出したらそのすぐ後に流山のディーラーが出てきて「えっ?(;゚Д゚)」とか思いました。っていうかこのディーラー、確実に過去に目の前何度も通ったことあるはずです。でもってまさか流山の三菱ディーラーがあのリコール騒動の初めの第一歩だったということにマジ驚きでした。

 本題というか真面目に話すと、上記動画は日テレが昔作った2000年代初頭における三菱自動車のリコール隠し騒動に対する特集番組です。たまたまある掲示板を見ていてこの動画を知ったのですが、長めの動画なら面白くてそのままずっと見てしまったのと、改めて三菱自動車の隠蔽工作がガチな組織ぐるみだったということを今更ながら知り、非常に驚きを感じました。

三菱リコール隠し(Wikipedia)

 三菱自動車のリコール隠しは大きく分けて二回あり、一つは上記再現番組で取り上げられた運輸省(現国土交通省)の調査で発覚した2000年のもの、もう一つは2004年における大型トレーラーのタイヤ落脱による死亡事故をきっかけに発覚したもので、一般的に三菱自動車のリコール隠しと言ったら社会的影響的にも後者を指します。上記番組も、後者のリコール騒動が起きた後に制作されたものです。

 個人的にこの動画を見て驚いたのは流山のディーラーってことだけじゃなく、三菱自動車のリコール隠蔽工作のあまりの組織ぐるみぶりです。詳しくは動画を見てもらえばわかりますが、三菱自動車品管部では運輸省の監査で余計な不具合情報見つけられてリコールに追い込まれないよう、常日頃から重要な不具合情報を隠す隠蔽対策を行っていました。
 具体的には、市場から上がってくる不具合情報をランク分けして、運輸省に見せる情報と見せない情報に区分する、次に、急な監査にすぐ対応できるようデータを保存しているコンピューターを簡単操作で秘匿情報を出力できなくする。でもってさらには、「監査が来たぞー」って一声かけたら品管部全員が見せてはならない書類などを一斉に紙袋に詰め、倉庫などに隠すということを、わざわざ定期的に訓練してまでやっていたそうです。

 その訓練課程は上記動画でも再現されていますが、それこそ火災の避難訓練みたくみんな一斉にバサバサバサッと動き出した上、「30分かかりました、次は10分で完了させましょう」などと無駄に努力していて、実際こうした訓練の賜物もあって2000年より前の監査は上手くやり過ごしたそうです。
 しかし運輸省に内部通報があり、また隠蔽工作とその対策内容もばらされたことから、2000年の監査では秘匿場所となっていたロッカーを後から抑えることによって査察官は秘匿情報を入手し、出力されたコンピューターデータとの食い違いを突くことに成功します。苦しい言い訳をして一旦査察官に帰ってもらった後、三菱自動車品管部は徹夜をしてバレた情報との整合性を合わせるためにコンピュータープログラムを弄り、書類の情報はわざわざ書きかえるなどしたそうですが、朝6時になってやっぱ無理ってことで白旗上げたそうです。あくまでフリでしたが。

 その辺は番組の最後にも描かれていますが、この時に隠蔽工作がばれて運輸省などに謝罪をした三菱自動車でしたが、実はこの時にもまだ全不具合情報を出してはいなかったそうです。その結果が2004年のタイヤ脱落事故などの重要事故で、当時の査察官も「あれだけのことしてバレたのに、まだ情報を隠していたとは当時思わなかった」と話していますが、この言葉には私もそりゃそうだろうという感覚があります。というより、あれだけのことがばれたにもかかわらずそれでも悪あがきして重要情報を隠蔽していた三菱自動車という組織の膿の根深さに言葉が出ませんでした。

 2004年のリコール隠し発覚後、三菱自動車は心を入れ替えますと言って、2016年には再び燃費不正事件を起こしています。彼らの心を入れ替えますというのは、「別のところで不正します」といった類のものだったのでしょう。ついでに書くと、2016年に燃費不正で他人した相川哲郎元社長については率直に、「ヤバイ奴だ」という印象を強く持っています。
 というのもこの人、2004年のリコール隠して開発中止命令が出ていたにもかかわらず、上層部に内緒で開発作業を続けて「三菱・ⅰ」を完成させたことを公のメディアで堂々と自慢していたからです。やったことについては黙ってりゃいいのに、上司命令を無視する行動を社長自ら堂々と礼賛していた当たり、三菱自動車のコンプライアンス意識は元から半端じゃなく薄かったのでしょう。それだけに燃費不正事件もさもありなんという結末と言えますが、さらについでに書くとそうやって命令違反してまで作った「ⅰ」自体がそんな売れなかった点を踏まえると、何を考え自慢したのか意味が分かりませんでした。自分は比較的好きな車だったけど。

 ここまで書いたのを見るとさも自分が三菱嫌いな人間に見えるかもしれませんが、ぶっちゃけ2010年頃までは一番好きなメーカーで、今でもFTOとかギャラン、レグナム、ミラージュサイボーグなどはマジ大好きで、ゲームでも優先的に使います。しかし「ランエボをSUVにして出す」などと発表する辺り、今の三菱自動車ははっきり言うが頭おかしいんじゃねぇかとしか言いようがありません。実際にというかたまに酒飲むと「あいつらより俺のが三菱愛してんだよ!」と本当に言うことあります。言ってどうなるんだと自分でも思いますが。

 ただ今回改めて冒頭の動画を見て、やはり三菱はあの時に何が何でも潰しておくべきだったのではと思うようになりました。もしあの時に潰すかどこかに吸収させるかしておけば、2004年の事故やリコール隠しの余波は起こっていなかったでしょう。
 自らの不始末で自分が苦しむのは自業自得ですが、タイヤ脱輪事故のトレーラーを運転していた方はリコール隠しが公になるまでは周囲から激しく非難されていたそうです。またそれまで三菱を応援していたディーラーの方々も、一連のリコール隠し発覚で商売を畳まざるを得なくなったことを当時の私も見聞きしています。どちらにしろ潰れるなら、早く潰れてくれていた方が死ぬ人間は確実に少なく済んだでしょう。

 その上で先ほどのランエボSUVじゃないですが、今の三菱自動車は存続すればするほど過去の栄光を汚し続けるようにしか思えなくなってきています。それならばいっそとばかりに、早くこの会社はこの世からなくなった方がいいのではという心境に至っています。

 なお私の三菱贔屓はソ連人民の敵である親父から引き継いでいるのですが、その親父は昔はトヨタ車を馬鹿にしまくってた癖に、数年前に型落ちのクラウン買ったらめっちゃ気に入って乗り回しており、トヨタの悪口を急に言わなくなりました
 ただ自分も以前中国人の運転手に話聞きましたが、いろんな車を乗り継いだけどトヨタ車が一番ハンドリングなどでバランスがいいと言っており、ドライバー目線ではトヨタ車はレベル高いのかもしれません。っていうか自分も自動車記事をたくさん書いてるくせに、日本にほとんどおらず車のらないからペーパードライバーなんだけど。