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2021年7月20日火曜日

ワクチン記事の裏側


 はいというわけでまたヤンジャン的な自分の記事紹介ですが、今回の記事は企画段階から友人に「ワクチンネタではそこまで稼げないんじゃない?」と言われていました。その友人への返事には「Me too(´・ω・)」と答え、私自身もそんなに受けないだろうと内心思っていました。
 ならなんで書いたのかというと、定例の自動車統計記事を書くにはちょっと情報がまだ足らないし、今日も昼抜きでずっと椅子に座り続けて働くなど仕事が忙しいので、手早く簡単に書ける自己体験記事だとありがたかったからです。ただ普通に書いても仕方ないので、このブログでも取り上げた綿棒について書こうと初めから決めていました。

 そんなわけで出したところ、朝からずっとランキング1位で、まだ結果は出てないですが7/19の終日ランキングでも1位はほぼ確実でしょう。その前の元寇三連発もずっと1位を取っていたので、今回で4連続1位をゲットです。感覚的には4試合連続でホームラン打ってる大谷気分で、めちゃ気持ちいいです。これで仕事が忙しくなければ。
 なおへっぽこ残業時間だけど、土曜と日曜も2時間ずつ計4時間家で作業しています。おかげでメガテン3遊べてないし。

 記事に話を戻すと、編集部の方から「最後の友人のエピソードが面白いから見出しはこれで行く」と言われ、ハーフ芸能人みたいに「うんおっけー」と答えたのが聞いたのだと思います。ヤフコメ見るとほとんどそのエピソードばかり取り上げられてるのですが、なんかやたら「これは作り話だ」と陰謀論を唱える輩が多いので、反撃されないと思っているだろうからと思って一部に「ほんまやで」と返信してみました。
 真面目にこの手のやり取りは日常の冗談としてよく交わす程度のものだと思うのですが、なんか現実だと信じられないのか、やたらあり得ないと否定する人間が多いなと感じました。一人や二人はそんなのもいるだろうと思ってましたが、なんか全体的に多く、日本人同士の交流ってそんな味気ないものになってるのと逆にこっちが信じられない気持ちになりました。

 なお発言をした上海人の友人は、「どうせワクチン打つなら中国製より米国製がいいと言っていたとも書いてね(´・ω・`)」と妙な要求を出してきてました。この記述は文字数の関係から削除されましたが、本気で自分が問いただすまでは「君のことが心配だから早くワクチンを打ってください」などと何度も言っており、これだから調子のいい上海人はと思わせられました。

 と、さらっと読む限りだとこの記事はかなりおちゃらけた感じに見えますが、ただワクチン接種体験を書いてもつまらないと思ったので、実はかなり細工を施した記事構成になっています。はっきり言えば、近年稀に見るほど読み手を選別する記事内容となっており、どこまで内容を深読みできたかで読者の洞察力をかなり試す挑戦的な記事となっています。

 種明かしをすると、具体的には中国のワクチン接種の進捗の箇所です。ポイントは三つあり、一つはワクチン接種スケジュールで「ワクチンが足りない!」的な状況はほぼ存在していないという点です。
 接種スケジュールはむしろワクチン接種を行う労働力面から立てられており、やはりワクチンを自前で生産しているというアドバンテージがはっきり出ています。逆を言えば日本はこれがなく、接種における混乱の根本というか根源になっているように思え、オリンピックやる金あったら何が何でもお金をかけてワクチンを自国で生産するべきだったのではという風に見えます。

 二つ目は、ワクチンの優先接種対象、特に職種です。日本ではほぼ医療従事者のみが対象でしたが、中国では医療従事者のほか、港湾の運送関係者や公共交通機関の運転手など勤務者も対象に入っていました。
 前に私も書いていますが、日本の場合はモノ-ヒト感染を完全に度外視していますが、中国の例などを見るとやはり見過ごせない感染要因になっていると思います。また交通業従事者も自身の感染リスクもさることながら、感染した場合の伝染影響度も大きいだけに、中国のように優先接種対象に何故日本はしなかったのかで疑問を感じます。

 三つ目は、これが一番の肝ですが、中国は高齢者の方が接種が後回しにされています。記事1ページ目の図表を見ればわかりますが、18~59歳への接種が先で、約2週間の差とはいえ、60歳以上の接種の方が後回しになっています。
 このようにした背景としては、重症化のリスクは高齢者の方が高いものの、感染防止の観点では若年層の方が外出活動も多く(=感染を広げやすい)、またアプリを通した効率的な接種が展開しやすいということもあり、若年層の接種が先に開始されたと言われています。まぁその通りだねと私も同感です。

 特にアプリを通した効率的な接種手続きに関しては、やはり若者の方が分があるでしょう。そうした手間暇が少なく接種を広げるという意味では若者から始め、そうしたアプリに不得手な高齢者は後から記事にも書いたような街頭接種会で逐一拾うという効率性を中国は重視したように見えます。はっきり言えばこちらの方が理に適っていますが、日本だと高齢者をさておいてなどと批判が起きて、できなかったでしょう。もっとも、本気で感染を抑えたいならどんな批判にも負けずにこうすべきだったでしょうが。

 この三点について本当に図表と短いテキストでさらっと流していますが、一読してこの点に気付けるかで、情報に対する感度が試されると思います。ヤフコメを見る限りだとコメントした人の中でこの点を突いている人は皆無でしたが、言わなくてもわかっていればそれでいいでしょう。
 中にはそんな重要だと思うのならちゃんと文字数かけて説明しろと思う人もいるでしょうが、私個人としては一から十まで書いてしまう記事はそれはそれで下だと思っています。如何に短いテキストの中に深遠な内容を盛り込むか、またそれをきちんとキャッチできる読者を育てるかもまた、書き手の役割だと考えています。

2021年7月18日日曜日

中国におけるファーストフードの値上げ

 多分今頃日本はめちゃ暑な状態かと思いますが、上海は月曜と火曜がそれでした。現在はやや気温が収まり風も心地よくなってきているので、多分日本も来週からは少しは涼しくなるのではないかと思います。

 さて最近めったに中国ネタ書かなくなったので何か身近なネタないかと考えたところ、今年4月くらいから週2回は食べているファースト―フードが揃って値上げしてきました。具体的には、マクドナルドはビッグマックもMサイズセットが前は確か28元(約450円)だったのが33元(約550円)になりました。他の料金も大概値上げされており、ダブルチーズバーガーのMサイズセットも25.5元だったのがこちらは確か30元くらいになってたと思います。
 こうした値上げはマクドナルドに限らず、バーガーキングでも同様です。大体どれも3~5元(51円~85円)くらいの値上げで、感覚的にほんと日本と物価の差がなくなってきたなと実感する料金になってきました。ケンタッキーとかも頻繁に値上げをしていますが、中国人消費者からすれば「仕方ないよね」的に受け入れられています。

 やはり全体物価、人件費ともに中国は常に上昇しているので、こうした日本では「不動」とされる物価も引き上げられることが多いです。大分前にも書きましたが、10年くらい前の上海で日本料理の定食メニューは40~60元しましたが、当時蘭州ラーメンとかなら7元くらいで食べられ、中華系の店なら20元も払えば十分食べられました。しかし現在、日本料理は元から値段が高く設定されていたためあまり価格は変動しない一方、中華系の飲食店は価格が引き上げられていて、上記のファーストフード同様にもはや日本料理と価格でほとんど差がなくなってきています。
 そうした背景もあり、かつては値段が高いと感じていてあまり日本料理屋に通えませんでしたが、今じゃあんま値段に大差ないことだしと割り切って、毎週末は決まった日本料理屋に通い、店員に顔を覚えられるに至っています。

 その上で言うと、恐らく中国の方が普通であって、値段がほとんど変動しない日本の方が異常なのではないかと思うに至っています。この感覚自体は10年前の時点で得ていましたが、日本はこの10年間、下手すりゃ20年間くらい本と飲料を除けばほとんど価格が全く上下せずに続いていると思います。まぁデフレも相まって所得が下がっているからその分企業が取得する価値は上がっているかもしれませんが。

 もう少し中国のファーストフードについて語ると、やはり外資系が圧倒的に強く、一時はローカル系ファーストフードも頑張っていましたが、なんか一時期と比べると勢力を落としているように見えます。また日系に関してはこのところ吉野家が割と力を入れており、かねてからケータリングに対応していたこともあり、コロナの中で出前需要をそこそこ掴んでいるように感じます。恐らくすき家も同様でしょう。牛丼は包装して運びやすいという特徴が意外にでかい気がします。
 なお中国のマクドとケンタッキーでは早朝メニューに、おかゆがあったりします。自分はいつも油条という揚げパンのセットを買うこと多いですが、日本のマクドもお茶漬けとか出してみたら意外と受けるんじゃないだろうか。

2021年7月16日金曜日

空前の元寇ビッグウェーブ


 朝起きてニュース一覧を眺めて上の見出しを見た際、マジで「あれ俺こんな記事書いてたっけ?」と思ってしまいました。ほんと自分でも失礼な奴だと思います。

 リンク先をみてもらえばわかりますが、この記事は私が主戦場としているJBpressに川島博之氏が寄稿した記事です。川島氏とは面識もないしこの記事について聞いたわけじゃないのですが、タイミングといい内容といい、自分が先週まで出してた元寇の連載記事にフォローアップしたものなのではないかと勝手に想像してワクワクしてます(∩´∀`)∩
 仮にそうだとしたら非常にうれしく、「フォローアップありがとう(/・ω・)/」的にお礼を言いたいです。

 ただどちらにしろ、改めて元寇は日本史の中でも特にホットになっているのだなと思えてきます。背景は漫画の「アンゴルモア」のヒット、あとゲームの「ゴーストオブツシマ」などの影響もあるでしょうが、単純に国威高揚しやすい歴史事件であるのと、近年になって新説がどんどん出てきていることが大きいでしょう。そうして盛り上がっているからこそ私自身もヒットすると踏んでネタに選んだわけですが、割とピタリと戦略通りに事を運んで、野球に例えるなら外角低めギリギリに入るフォークボールを上手く救い上げてホームランにしてやった気分です。

 それにしても、JBpressだけで一体どれだけ元寇の記事を量産してんだとか、ちょっと思いました。友人もこの前「JBpressで歴史記事がやけに増えてない(。´・ω・)?」と言ってましたが、実際に歴史記事増やしている張本人である私ですら、他にも歴史記事書く人が増えている気がしてなりません。なんで増えているのかというと「俺がめちゃアクセス稼いどるからや( ・´ー・`)」みたいにどや顔して友人に言いましたが、もしそうだといいなと直接確認することは一切せずに信じ込んでいます。

 一応今のところ私はJBpressでは中国ネタと歴史ネタばかり書いていますが、書こうと思えば基本度のジャンルでも書く自信があります。別の友人からはサブカルネタとかどうかと言われましたが、割とサブカルネタって懐古ネタになりがちな傾向があるため、一応控えて書いてはいません。
 ただ自分としてはもっと幅を広げたいさらに言えばJBpressの記事ジャンルを無駄に広げてやりたい気もするので、なんかあり得ないジャンルについて今度書いてみようかな。アッシマーの兵器としての幅広い応用性とか。

2021年7月15日木曜日

朝令暮改と懐かしきGoToトラベル

 相変わらず暑いし忙しいしでイライラの止まない毎日ですが、そんな中でも真・女神転生Ⅲの攻略を進めています。評判通り面白いゲームで楽しんでやってますが、やっていてこのゲームのキーワードの「コトワリ」こと思想に関して思うことが合うのでそれはまた今度書きます。

 話を本題に映すと、来週にも開催予定の東京五輪がほんとグダグダで見ていて笑えてきます。飲食店への金融封鎖や酒類販売妨害などギャグみたいな政策が提案されてはすぐ撤回され、まさに朝令暮改とはこういうことを言うのだということを目の当たりにしています。まぁこの件は西村大臣はまず間違いなく菅総理の承認を得て発言したのでしょうが、見事にはしごを外されてその点はやや気の毒です。もっとも発言する前に、別の人間に発言させるなど逃げ道を作ってないのが問題ですが。
 なお酒類卸への圧迫に関してはその後補填とばかりに助成金の増額が発表されました。その過程から察するに、政府が供給停止を提示したところ業界団体から猛烈な反発がきて票田に影響しかねなかったから撤回せざるを得なかったのでしょう。酒類業界はよく増税のターゲットになるなど政権に対し従順だからと思って政府もやったのでしょうが、想定をはるかに超す反発を受け融和策を出さざるを得なくなった辺り、落ちたものです。

 同じく業界向けバラマキ政策と言ったら旅行業界向けのGoToトラベルなんてもんが前ありましたが、感染者の増加に伴い3月5日に中断されています。やはり当時を思い起こすと政府関係者の危機感のなさがはっきり出ていて、このGoToトラベルに関しても菅総理を始め「できる限り早期に再開したい」などと言っていました。
 当時この発言を聞いてアホちゃうかと思っていましたが、それ以上に事態の深刻さを理解していない状態に恐怖感を感じました。恐らく政府や省庁は昨年夏に感染者が一時減ったのを見てコロナウイルスは夏場や湿気に弱いと考え、オリンピックの夏ごろには沈静化すると踏んでいたのではと思います。またワクチンも、それこそ現場の苦労を知らずに1ヶ月程度で全国民に打ち終わるとか思ってたんじゃないでしょうか。

 ただ当時の時点でも指摘されていましたが、現在猛威を振るう新型の新型コロナウイルス(最新型?未来型?究極型?)のインド株や英国株が従来よりも感染力が強いという要素を、完全に無視していたのでしょう。その結果がご覧の有様だよ(元ネタめちゃ古い)なのですが、ここまでリスク管理できない人間が上位に上るというというのも、平和ボケにもほどがあるでしょう。
 またGoTo中止以降の政策を見ても、緊急事態宣言を出して市民に外出を控えてもらうよう呼び掛ける、飲食店の営業時間を制限するだけだったようにしか見えません。逆に言えば、それ以外で何か感染対策を日本はやったのか、強化したのかが見えてこず、最も警戒すべきインド株の上陸阻止に関しても、未だ海外からの帰国者の強制隔離がゆるゆるなのを見ると、下手すりゃヒアリ対策より緩いんじゃないかって気がします。

 ちなみにこの前また日本から交代の派遣要員が来ましたが、中国での2週間の隔離を「地獄だった( ;∀;)」と話してました。まぁそれくらい徹底しているからこそなんですが、そこまでやってでも流行を阻止するという熱意は日本には感じられず、むしろ感染対策よりもかつてのGoTo再開への熱意の方がなんか高かった気がします、マジで。

 ワクチンについてもう少し書くと、7月5日の時点で中国は接種回数が13億回に達したそうです。ただ中国は去年の10月から特定職種従事者への接種を初め、3月から一般人への接種を開始しました。そう考えると、いくら日本の人口が中国の10分の1以下だと言っても、日本での接種開始時期は遅きに失したものだったようにしか見えません。
 また中国の場合はワクチンを自国で生産しており、供給量をある程度コントロールできる立場にありました。反対に日本はワクチンを買う立場であり、不効率な供給などもあるでしょうが自前で揃えられないというのが迅速な接種に当たり大きく足を引っ張っているようにも見えます。

 あと他の人が言わないから自分が書きますが、ワクチンの供給が滞ったり足りないという状況にもかかわらず、他の国に日本がワクチンを供与するのは何故なのかという疑問を感じます。無論、経済や発言力の弱い国へ寄付することは美徳でありますが、オリンピックを控え感染者が増大している自国を差し置いてまでやるべきことなのかと言うと、やはり何か違うような気がします。きちんと自国内で流行を抑えきってから、またはワクチンの余剰分をはっきりと計算できる段階になってからやればいいというのに。

2021年7月13日火曜日

どうやれば行動力を高められるのか?

 またブログの更新が空きましたが一昨日と昨日は次のJBpress記事書いてたせいです。前回までは毎年恒例の夏の歴史特集記事を仕事の繁忙期に合わせてため記事として書いて出していたので、JBpress用記事を書くのはリアルに1ヶ月ぶりくらいでした。っていうか普通にサラリーマンしながら毎月2回記事書いて出してるのってかなり異常だと思う。仕事も決して暇じゃないし。
 あと昨日から上海めちゃ熱い。昼間は会社オフィスで冷房浴びれますが、家帰ってさっきまでは扇風機でこらえてたけど室温30℃ぶっちしていてこれもう無理と思って冷房つけました。気にせず冷房つけられる身分になれたことが単純にうれしく、10年前は扇風機でリアルに我慢してた頃を思い出すと泣けてきます。

 話は本題ですが前回このブログに書いた通り、今の日本の教育問題は突き詰めると日本人全体で行動力を失ってきている点だと私は考えています。じゃあ行動力を高めればいいってことになりますが、これがどうすればいいかって点でかなりむずいです。ただ少なくとも、かつてと比べると現代日本人と子供は明らかに行動力を失った無気力人間となっているので、その辺から攻めて行けば何かヒントが出てくるのではないかと思っています。

 まずいきなり挙げる一つの手段として、大学の定員を大幅に削減するってのがいいと思います。知識を身に着けることで行動力を高める人もいますが、大多数はむしろ無駄な知識とともに無駄に行動力を減らすパターンが多く、むしろ高卒ですぐ就職する層を増やせば全体で行動力は高まるんじゃないかと思います。
 一体何故知識がつくと行動力が落ちるのかというと、将来を予測することが増えるからだと思います。基本的に人間はリスク回避思考で動きますが、全く予想がつかないとある程度行動はするものの、変に予想できてしまう、一例を挙げると三流私大だとあまりいいところに就職できないという先入観持つと、やはりその行動力は限定されてしまう気がします。であればかえって将来が見えない方が当人にとってもいい結果をもたらすのではないかと日ごろ思います。

 次に、単純に挑戦ということを重視させるというのを挙げます。これなんか小中学生辺りには良いと思います。
 むしろ今の日本ほど「挑戦」することへの価値が低くなっている時代はなかったんじゃないかと思います。企業も余計な事せず既存事業の深堀だけしかやらせようとしないし、学校でも部活の拘束が変に激しくなって、部活を掛け持ちするような子供なんて今皆無でしょう。っていうか自分も部活参加日がもう少し限定されていた茶道部とか入りたかった。

 なんだかんだ言って昨日に1件で5件分くらいのクソ重たい仕事してフラフラなのでもう最後の挙げちゃいますが、単純に行動力を高めるのに一番いい方法は何といっても欲望を刺激することに尽きます。物欲だったらお金を稼ごうと動くし、女性にもてようと思ったらいろいろ聞かざるなど、人間の行動原理において欲求や欲望というのは非常に重要なポイントです。
 ただ言うまでもないですが、その欲望が異常に大きすぎると満たすことができない現実とのギャップで心理的圧迫を生みます。また充足手段がないにもかかわらず充足させようと変な行動力が出てしまうと、犯罪行為につながってしまいます。

 こうした点から古来より宗教を始め、如何に自らの欲求を抑制しコントロールするかが重視されてきましたが、近年の日本においては抑制され過ぎというか、欲求がもはや高まらなくなるに至っています。敢えて言うなら、モルヒネ打ち過ぎて痛覚なくなってしまったというべきか。
 かくいう私も出世欲とかは昔から皆無だし、生活に関しても華美なものはあまり好まず非常に質素です。物欲においても、近年最もときめいたのはこのブロンズ不動明王像くらいです。

 逆を言えば、ブロンズ不動明王像を見た時は本当に小学生くらいのときめきを感じて、「ああ物欲ってあり過ぎてもだめだけど、なさ過ぎてもだめだな」と本気で思いました。やはり一定の欲望があると何とかして達成しようという意識が働くし、何もしてない時も「あああれ欲しいなぁ」みたいな感じで思考が動きます。欲しいものが全くない時なんか、「これから何しようか」みたいな途方に暮れた感情を覚えますし。

 そういう意味で、適度に子供の段階から「欲しい物は欲しいと考え、真っ当な手段で得られるよう努力しなさい」と教えるのは良いことだと思います。でもって日本社会はもっと欲望を刺激する、具体的には広告業の連中もっと頑張れよとか思います。ライフスタイルも最近はミニマリストばかり取り上げられてタワマン成金がむしろ叩かれる現状ですが、自分に言わせればタワマンはやや極端すぎるもので、もう少し手の届く、100万円以内、できるなら30万円以内の単価の商品なりサービスで世間に注目を集めさせるべきでしょう。

 この辺昔考えたけど、女性だったら化粧品なり宝飾品などいくらでもありますが、男だとかわせる商品自体がなかったりします。昔だったら自動車がありましたが今はそれほど価値がなく、あと自分だったら自転車なら興味持ちますがこれもみんながみんなってわけじゃありません。となるとやっぱり行きつくのはプラモかと、何故か自分の趣味に入っていきます。しかもプラモだと安いし。

2021年7月10日土曜日

報道に対する責任が弱いメディア、強いメディア

 今日雨予報出てたけど朝から改正で、1ヶ月ぶりくらいに土日完全オフになったからテンションよくラーメン屋行って、スーパー銭湯行ったら、途中で自転車の変速機ワイヤーがブチ切れて変速できなくなりました。しかも断続的に雷雨となり、自転車屋行く途中に何度も雨宿りする羽目ともなりました。でもって天候不順で頭痛も起こして、夕飯のそうめん食べる前に1.5hほど寝込んでました。

 話は本題ですが自分もブログに上げたミートホープ道新こと北海道新聞についてほかにもメディア業界関係者がコメントする記事が増えてきました。やはりどの人も「電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップが指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしない」という記述について、「いやそれわかるだろ普通」というツッコミ入れてます。ぶっちゃけお前らでわからないなら一発で犯人見つけたやるので俺に見せろよと言いたいです。

 各コメントについてそこまで深くは触れませんが、一点だけ気になった点として何人かが捕まった新人記者が警察に48時間も拘束されたことへの批判なり正当性主張がないと指摘した上で、これは不当な拘束だと書いているのがやや目につきました。断言しますがそれは「安全な立場と場所」から無遠慮に言っているだけの発言でしかならず、公権力が何たるかをまるで理解していないと私には思います。
 それこそこっちが殴りかからなければ向こうから殴られることはないという頭の中がお花畑した発言であり、アフガンや北朝鮮とまでは言いませんが、いっぺん中国や香港で活動してみろよと言いたいです。

 なおこの拘束について道警に関しては、まぁ初めから道新の人間だとわかってただろうしこういうこともやりたくなるだろうねという風には思います。何も拷問加えたり近親者拉致って脅迫するわけでもないんだから、そこまで大騒ぎするものではないと自分は思います。

 とここまで書いた上で前回の記事で書き忘れてたことが一つあります。先ほどのいくつか出ている他の人のコメントにも一切なかった点ですが、この件で道新は誰も処分していないんですよね。そもそも責任者を不明確にしている時点で論外ですが、取材方法が違法だったと認めておきながら誰も処分せず、反省しましたなどと言っても誰が信じるかってところです。言い換えれば、何も悪いと考えてないんでしょう。
 この件でなにが一番悪いかというと取材した学長問題よりずっと大きなニュースを道新は自ら作ってしまったという点じゃないかと密かに見てますが、こうした逮捕にまで発展した事件で、一切処分者を出さないってのは結構凄いものだと思います。もっともメディア業界の身内びいきは結構激しく、東京中日新聞も以前にインタビューを捏造(二度も)した記者を解雇せず停職にとどめるなど、社内処分で明らかに緩いところがあります。そういう連中が「政治責任を取れ!」などと言うのだからそりゃ政治家も責任取らんわな。

 ただ、逆に厳しすぎるんじゃないかと思うメディアもあります。それは共同通信で、共同の報道に対する責任感はまず間違いなく業界ナンバーワンです。
 具体的には、部下がなにかしたら不祥事を起こしたら指示側の責任者が必ず責任を取らされます。以前も取材内容を捏造して記事を書いた記者がいて、外部指摘で発覚した際にその記者は問答無用で解雇し、担当していた編集長も辞任させられ、系列会社へ出向させられました。そのほかの事件でも一見すると編集長がもらい事故みたいな感じで責任取らされて更迭される話が共同通信には多く、その報道に対する責任感の強さには強い経緯を覚えます。

 なお先ほどの例で辞任させられた編集長はその後私の前の職場に上長としてやってきたのですが、あまり背景を知らない営業の人間が「左遷された人がくんの?」などと言ってました。実際に私もその人の下で少し仕事しましたが、人格、実力ともに非常にしっかりした人で、これほどの人間ですら不祥事の際には責任を取らせ、一時的かもしれないが役職から離れさせるのかとまた別な意味で尊敬心を覚えました。
 真面目な話、記者と言っても千差万別ですが、共同出身の記者に関しては人格はともかく記者としての実力だったらその経歴一つである程度高く見ていいかと思います。どの人にも共通して報道に対する意識、注意力が高く、個人として能力の高い人が多いです。

 ちなみに逆なのは、こういっちゃなんですが朝日、特に新卒からずっと朝日って人です。明らかにあそこは記者育成が下手なのと、給料が高いから実力ある記者が他のメディアから中途でやってくるので、実際にスクープ取るのはその中途の人たちです。偏見かもしれないけど、朝日のプロパーは自分はあまり信用しないです。
 なお、自分のように異業種からメディア業界入って来た人間はやはり変則的な人が多いです。ややねじの外れたプロパーの記者たちと違って考えが開けているというか、金の方面の経営に対する意識がやっぱみんな強いように思え、「いい記事をどう書くか」よりも「稼げる記事をどう書くか」に意識を向けることが多いです。この辺はJBpressとで自分は同じ方向向けるのでありがたいです。

2021年7月8日木曜日

取材時の受け答えのいい、悪いプロ野球選手

 ブログの記事には書いてませんが今年の米国での大谷選手の活躍に毎日心躍らせています。ただその活躍ぶりもさることながら、フィールドでの振る舞いやインタビュー時の受け答えなどみてもとても20代とは思えないくらい堂々としていて且つ落ち着きがあり、非常に好感が持て、ヒーローというのはまさに彼のような人物だろうと思えてきます。
 なお友人の大学時代の指導教授は昭和という時代について「長嶋茂雄」と答えたそうですが、その意はやはり時代を代表するヒーローであったためだそうです。この話を聞いた時はいまいちピンときませんでしたが、今大谷選手を見ていてようやくそういう意味だったのかと思えてくるようになりました。

 さてそれで本題に入ると、前述の通り大谷選手はインタビュー時の受け答えが抜群にいいというか、どんだけ粗を探しても落ち度という落ち度が見当たらないほど完璧です。ただ野球選手全員がみんなこういうわけじゃなく、やはり取材時の受け答えには甲乙あり、いくつか気になった選手を以下にまとめます。

1、田中将大選手(マー君)
 はっきり言って完璧、というか大谷選手よりも受け答えに関しては上だと思います。とにもかくにも礼儀正しい上に発言が謙虚この上なく、また誰かを批判するような発言も一切聞かれません。やはりプロ一年目に野村監督にこの辺しっかりしごかれていたのかもしれません。オコエもそういう人がいればな。
 ただどんだけ年齢重ねても「マー君」呼ばわりされるのは内心どうかなと思う節があります。「マーさん」にランクアップしてもいいような。

2、松井秀喜元選手
 ある意味でマー君以上の受け答えだったのが松井氏でしょう。確か米国の記者投票でも取材対応のいい選手でトップに入ったこともあり、どんだけ成績が不振でも必ず試合後にインタビューに答え、また自分の苦しい状況に関しても誰かを批判したりすることなく自分に責任があると言い訳せずに答え続けるなど、落ち着きという面ではぴか一でした。この辺は間違いなく親御さんの教育の賜物だと思え、特に巨人での優勝パレード後に浮かれた姿を見せた際、すぐに一喝が飛んできたというエピソードからしてもしっかりしたおうちなんだと思います。
 まぁそれ以上に、甲子園での敬遠事件に関しても一切批判しない点でも頭抜けていましたが。

3、イチロー元選手
 はっきり言って取材対応は悪い方でしょう。クールそうに見えて割と感情がはっきり顔に出るタイプであり、またうれしい時はやたら饒舌になり、不機嫌なときは本当に人を小馬鹿にしたような態度を取ることがあり、落差が激しい人でした。
 なんとなく見ていて、記者を値踏みするところがあり、ちゃんと知識持った人には敬意を払うけどそうじゃない人はもう本気で馬鹿にしようとするところがあった気がします。雑誌インタビューを見るとその片鱗が見え、専門的な質問には熱心に答えようとしているのですが、上記の松井氏と対照的に嫌なものに対する嫌悪感を露骨に出す癖はもう少し直した方が良かったのではと今でも思ってます。

4、野茂英雄元選手
 取材対応の善し悪し以前に明らかにマスコミ嫌いでそもそもインタビューにも応じることも多くありませんでした。ただ野茂氏がマスコミ嫌いとなった理由は十分理解でき、この辺に関しては自分も同情し、ああした態度になるのも仕方ないと考えています。プライベートでは饒舌で面白い人だと聞くので、一回会ってみたい人なのですが。

5、新庄剛志元選手
 マスコミにとって多分一番助かる人だと思います。というのも読者や視聴者を盛り上げる発言を自分からパフォーマンスとともにやってくれるので、メディアからすれば神様みたいな人でしょう。ただ彼の場合、盛り上げるだけでなく他のチームメイトも持ち上げるなどやはり周囲を慮って発言していたように見え、自分勝手ではなく非常に献身的な性格の人だったと考えています。

6、松坂大輔元選手
 この記事書くきっかけになった人。はっきり言えばこの人の取材時の対応は好きでなく、というのも発言にはっきりと驕り高ぶりが見られたからです。それでも成績上げている時は良かったものの、プロリハビラーとなってからは何かにつけて言い訳がましいことを発言し、球団などに対する感謝の言葉もあまり聞かれませんでした。っていうかソフトバンクには足を向けて寝るべきじゃない。

7、斎藤佑樹選手
 最悪の一言に尽きます。驕り高ぶりが激しいだけでなく「課題を見つけたから問題ない」といって何も成績上げないまま年齢を重ね続けています。彼の場合はさらにチームに対する発言もほぼ皆無で、チームメイトからも距離置かれているという話も納得できます。
 真面目に日ハムはリハビリやらせる前に取材対応をきちんと教えておくべきだったでしょう。それさえしっかりやっておけば球団側の人間として残すことも可能だったでしょうが、今のままでコーチとかやらせたらとんでもない舌禍事件を起こしそうです。

8、赤星、藤川元選手
 人気球団阪神のスター選手二人ですが、この二人は非常に取材時の受け答えが良かった印象があります。どちらも責任感が強いのとチームメイトに対する感謝の意識がはっきり出るタイプで、新庄氏みたいに面白いことを言うわけではないものの、インタビューに対して率先的に応じて球団を引っ張っていたように見えました。
 ただ赤星氏は時たまカッとなることがあり、有名な「入ってねーんだよこの野郎事件」なんか典型です。この前の矢野感得といい、やはり阪神の選手は血の気が多い気がする。
 一方、藤川元選手は要所でチームメイトを庇う発言があり、マートンの「ノウミサン」発言の時も「俺もノウミサン嫌いだよ」と冗談言ったり、また優勝を間際で逃したシーズンの終盤で涙ながらに「選手も頑張っているから批判しないでほしい」というなど、割と熱いスピリット感じます。解説者としても評判がいいので今後も楽しみな人です。

9、原監督
 顔芸の王。インタビューどころか写真だけで充分なニュース価値を持つことが多く、トークはもはや不要なんじゃないかとすら思います。もっとも、こんだけ顔芸が多いというのは普段から身振り手振りなど視覚で相手に訴えかけるコミュニケーションが多いのだと思え、これは多分外国人選手らには凄くいいんじゃないかと思います。
 インタビューに関しては硬軟を織り交ぜるというか、選手を叱咤するべき時はしっかり叱咤し、必要なときにはフォローに回るなどその監督としての手腕通りに指導者として見事だと感じます。一時はナベツネに目をつけられて可哀想でしたが、ナベツネが弱ってよかったなと本当に思える人です。

10、ダルビッシュ
 ぶっちゃけ、チャラそうな発言とは裏腹にかなり考えて発言を選んでいるように思え、かつての江夏氏を彷彿させるように裏IQの高い人のように見えます。その発言は他の選手個人に関してより球界全体に対するものが多く、この点だけでも他の人とは違った視点で発言していることが窺えます。
 まぁでもオフシーズンは自分から見てもややゲームやり過ぎで、ゲームのことばっかしゃべり過ぎじゃないかと思いますが。