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2023年5月22日月曜日

中国で密かにコロナ再流行中

 また土日も短時間ではあるものの働くようになり、若干体力が不足気味です。前より仕事の効率は上がってはいるけど、イメージ的にMPの最大値は変わらないのに以前はベギラマで処理していたのをベギラゴンで処理するようになったみたく、作業効率は上がりつつも稼働時間が減少気味な気がします。

 話は本題ですが、現在中国各地でかなりコロナが流行しています。自分の周りでも感染したという人が多く、今日も同僚が家族が感染してその世話のために会社休みました。
 流行理由は非常にはっきりしていて、5月頭の連休に旅行などで人的移動が激しかったこととみて間違いないでしょう。この辺の事情は日本でも同じだと思え、なんかネットで見てるとだるいとか、コロナ罹ったという人の話をよく見ます。中国も連休が終わってからやたら検査でコロナ罹ってたという人が多く出るようになりました。

 なお友人からは自分もコロナに罹ってないか連絡が来ましたが、検査していないので罹ったかどうかはわからないものの、仕事忙しくていつもだるいのは事実です。でもって最近体調悪くなると、多分リンパ腺の腫れの延長なのか、何故だか耳の中に膿ができて腫れて、耳が聞こえづらくなります。この腫れはしぼむころには流血するため、友人には「時たま耳から血が出てるけど、私、元気です(*´▽`*)」などという返信をしています。マジ耳の中腫れるのはやめてほしい。

 話は戻りますがこうしたコロナ流行について中国国内でも一応報じてはいて、6月末にピークが来るのではなどと言っています。ただ以前みたく封鎖隔離などの社会規制措置は取っておらず、企業活動も制限などは起こっていません。
 またマスクに関しては恐らく日本以上にしなくなる人が増えており、行政も「マスク装着を強制してはならない」と通達しています。一応、地下鉄なんかは「ご協力お願いします」という体を取ってマスク装着を促していますが、先週くらいから地下鉄でもマスクをしない人が増えており、自分の実感でいえば現在だともう半々くらいになっています。なんていうか、何でもかんでも極端から極端に走り過ぎ。

2023年5月20日土曜日

太ももをダニに刺されることが多い場合の対策

 密かに好きな声優をここで急に上げるとイカの人こと金元寿子氏がします。代表作はやはりイカ娘でしょうが個人的にイカ娘以外の、特に帰国子女だったり宇宙人やってたりする時の声が妙にハイトーンで耳に残るので好きだったりします。最近やるゲームではあまり出演してないので耳にすること減ったけど(´・ω・)

 話は本題ですが夏が近づきダニとかに噛まれる人も増えてきているのではないかと推察します。自分の方はというと去年から使用始めたニトリの抗ダニベッドマットがこちらの期待以上の力を発揮してくれて、去年以降はダニに噛まれることが極端に減りました。これまでは毎年やたら虫に噛まれやすく、夏場なんて太ももがハチの巣みたいなハニカム構造になるなど被害もシャレにならないほどでかかったですが、去年から今年にかけてはゼロではないものの噛まれる機会がめっきり減り、太ももも過去にこれほどきれいな状態があっただろうかと思うくらい痕が少ない少なくなっています。

 そのダニ被害ですが、自分の場合だと背中やふくらはぎとかではなく太ももが噛まれることが異常に多く、現在の被害もやはり太ももに集中しています。基本的にダニは柔らかいふくらはぎなどを噛むと言われますが、自分の場合は何故か太ももに集中していて、トイレで便座に座るたびになんでこんな赤いねんと言いたくなるくらい痕も多くありました。
 それだけに前からいろいろ不思議がっていたのですが、ある時ふと、もしかしてこれが原因ではないかと思い当たる要素がひらめきました。結論から述べると、それはポケットです。

 寝る際は基本パジャマかジャージを着ますが、基本的にズボンの方にはポケットがついています。このポケット、改めて生地を裏返して見てみると中に結構ほこりとかたまっており、またその構造から肌に直接当たって群れることから汗を吸いやすく、ほかの生地部分と比べてダニが発生しやすい環境が出来上がっているのではないかと気が付きました。
 よくよく考えてみると、この個所は選択する際もその中に入れ込む構造から、小さなごみやほこりが外に出ずにそのまま残る、場合によっては水で浮き上がったほこりが中に入り込んでたまる可能性すらあります。干す際も直接日光が当たらないだけに、あまり水だ今日とならないダニなどにとっては格好の住処足り得ます。

 そこで、このポケットの中にいろいろダニ対策を施してみました。具体的には、まず選択する際は生地を裏返してポケットが飛び出すような状態で洗濯機に放り込み、干す際もポケットを出したままにしました。ただ、このようにしても縫込みの関係から思ってたほどポケット内のほこりやごみは取れず、目視でもわかるくらい残ってました。
 そこで今度は、粘着ローラーことコロコロで直接ポケット内のほこりを取ることとしました。やってみたら意外というかやばいくらいのほこりやごみを粘着シートが吸い付け、こんなにポケットにほこりためた服で寝てたのかよと自分でもマジビビるほどでした。

 これらの対策を施したところ、ニトリのベッドマットの影響のが大きいかもしれませんが、それ以前と比べて太ももに対するダニの被害が極度に減りました。あくまで自分の体験でほかの例にも適用できるか確証はありませんが、冷静に考えるとポケットの存在は太ももへのダニ被害において小さくない存在に思えるだけに、被害に悩む方がおられたら上記対策をご参考に下さい。

 最後に関係ないけど今日窓開けてたら蜂が部屋の中に入ってきて、布団広げて外に追い出したらしばらくしてまた部屋に入ってきて、なんて馬鹿な蜂なんだと思いながら再び追い出しました。

2023年5月19日金曜日

岸田総理の強運

 また一から同人ゲームの「新説魔法少女」を遊んでいますが、このゲームをやると途端にほかのゲームがつまらなく感じてしまうほど相変わらず面白いです。なんでこの出来でお金取らないんだと思いますが、自分はIFバージョン(アドレナ戦記というシナリオが追加)を有料版で買ってたのを思い出しました。
 今2週目しているのは本編ですが、改めて本編と比べるとアドレナ戦記は激ムズだったということを思い知ります。よくあれ無事にクリアできたもんだ(;´・ω・)

 話は本題ですが待ちに待った広島サミットが開催され、各国首脳は現在日本を訪れています。中でも目立つのは焼き鳥食って、赤い靴下履いたスナク英首相ですが、前のボリス・ジョンソンも目立つ人だったけど英国の首相はなんか日本で人気でやすい気がします。
 関係ないけど漫画のナポレオンが単行本だといよいよワーテルローに突入して、ナポレオンに引導を渡した後に首相にもなるウェリントンの活躍というか、恐ろしさが垣間見える内容になっています。神経質そうに書いているけど、「ああこりゃ敵わんな」と感じるほど優秀なように描くあたり、作者の長谷川氏は大したもんです。っていうか、あの巻だとナポレオンの無能ぶりのが目立つというか、何であんなやたらと兵力分けたがるのか見ていて理解できない。

 話を戻すとこのサミットの最大の関心事は、全国から警備に集められた警察官のうち、警備で定評のある奈良県警はどこにいるのかっていうこと(多分呼ばれてないだろうが)、ではなく、なんといっても今も続くウクライナとロシアの戦争でしょう。対中国も睨んでロシアへの圧力を強める方向でこのところ来ており、ロシア側が全く停戦にも事態収束にも動かないのを見てか、戦車→長距離ミサイルと欧米の支援内容は徐々にアップグレードしており、そろそろF-16こと準現行戦闘機の供与も取りざたされてきました。

 今回のサミットでもこうした支援や対露制裁内容が主に話し合われると思われていたところ、なんと今日ウクライナのゼレンスキー大統領がわざわざ訪日し、サミットに参加するとの報道が出ました。私個人としてはこの1年間の苦境を生き抜き、今も先頭に立ってロシアとの戦争を主導する彼には強い敬意を感じるだけにこの訪日は大歓迎ですが、それ以上にサミットで他の首脳と会するという意義は国際社会的にも非常に大きいと思います。

 その副効果として、恐らく次の世論調査で岸田総理の支持率はまた一段と上昇すると思われます。サミットそれ自体も十分プラスですが、ゼレンスキー大統領の訪日参加が加わればかなりの上昇が期待され、場合によってはこの余勢をかって解散総選挙に出るのも選択肢としてありうるのではないかと思います。
 そうした先の展開を予想するにつけ、このところの岸田総理の強運ぶりには舌を巻く思いがします。

 先月の和歌山県での襲撃事件も警備に定評のある奈良県警とは違って和歌山県警が警備していたことや、勇敢な漁師の方がすぐ犯人を取り押さえたこともあり奇跡的にも死傷者ゼロで犯人確保という最良の結果に至りました。どうもこれ以降、あらゆる政局が岸田総理有利に傾き出し、恐らく事前に内定していてサミットに合わせて発表されたのでしょうが、マイクロンなど半導体世界大手の日本投資発表がこのところ相次いでおり、株価も今日記録的な高値をつけ景況感も悪くないものとなっています。
 そこへきて前述のゼレンスキー大統領訪問ときたもんで、またしゃもじを送るのかは知りませんが、日本人の中でもゼレンスキー大統領に好感を抱いている人は私以外にも数多くいるように見えるだけに、到着時には大きな報道がなされ最近の阪神や横浜みたく盛り上がるかと思います。

 私自身は岸田総理の政策についてあまり評価しておらず、現在までの施策に関しても増税は日本で税金支払う立場じゃないのであんまどうこう言うべきではないですが、子育て支援とかあんま魅力的に見えないだけに期待も高くありません。それだけに先月の地方選で敗北した後にすぐ総理の座から降ろされるのではないかとも思っていましたがここにきてやたら強運ぶりを発揮しており、この分だと今年1年は確実持ちそうで、先にも述べた通りタイミングが合えば総選挙でも大勝が狙える可能性も高まってきました。
 ちょうど維新の党の議員がロシアのスパイかと思うくらいのセルフネガキャンやったばっかだし。

 過去の総理で強運だった人を挙げるとしたら小泉元総理が真っ先に上がりますが、このところの岸田総理についても小泉元総理に負けないくらいの強運ぶりを感じます。地味に運がいいかは政治家としても大事な要素だと思うので、政策能力は期待しないものの、このところの強運は手放さずに強く持ち続けてほしいものだと密かに願う次第です。

 なお治安に不安はありますが、今でも奈良に移住したいという気持ちに変わりはありません。まぁ治安の悪さならマッドシティで十分慣れたし( ゚∀゚)アハハ

2023年5月17日水曜日

ジャニーズ問題における沈黙の春

 最近仕事モードになってきているのかあんまりこのブログで書きたい内容が浮かばないのですが、それでもあえて書くとしたらこの前にもちょこっと触れた、ジャニーズ事務所の性的虐待事件についてです。

 この問題は今週に入って動きがあったというか、現社長が「報道されている疑惑について謝罪」を発表しました。ただ事実に関しては「当人であるジャニー喜多川が故人であるゆえに確認できない」と濁しているうえ、被害者のプライバシーを盾に詳細についてはいろいろ語れないなど、いろいろと及び腰な姿勢、というか真摯に対応する気のないということだけがよくわかる謝罪でした。
 ぶっちゃけ、被害を主張している人が一人だけなら詳細を確認する必要があるとは思うものの、何人もの人間が被害に遭ったと証言しており、尚且つかこの裁判でも当該行為が行われていたと認定されているこの状況で、事実であるか確認できないというのであれば、まともな判断力がない人間としかいいようがないのだから社会かこの世から早く出て行けと私自身は言いたいです。まぁ前社長の問題で振り回される身というのはいくらか同情はしますが。

 さてこの問題ですが問題の本質は実際の加害行為というよりかは、これまでずっと暗黙の事実として黙認してきた日本のメディアや社会の闇の方が深いと言わざるを得ません。今回も外信が報じたことをきっかけに初めて取り上げられたといってもよく、もし取り上げられなければ本当に闇の中に事実が消されていた可能性も十分あったでしょう。
 しかも根深いと感じるのは、これだけ巷間でこの問題が認知されてきているにもかかわらず、未だテレビや新聞などの大手メディアは積極的に疑惑を追及しようともせず、その一方で西武の山川選手の不倫プラス加害行為は報じる辺り、ダブルスタンダードもいいところでしょう。まぁ過去、意図的に黙認してきたメディアほど、この問題について敢えて触れようとしないともいえるでしょうが。

 ただそんな大手メディアも、ここにきて急に色めき立ってきているように見えます。というのもスポンサーとなる企業らがジャニーズ事務所の問題に目を向け始め、タブロイド紙などの報道だからそこまで信用していいものかと若干不安はあるものの、スポンサー企業のジャニーズ離れが起きようとしている気配を感じます。仮にスポンサーがこの問題に関心を持ち、ジャニーズ事務所のタレントを起用する番組でスポンサーを降りたりでもしたら、一気にムードが変わる気がします。

 そういう意味ではこの問題を本当に追求したいという人なら、ジャニーズ事務所や問題を報じないメディアよりも、タレントが出ている番組のスポンサー企業を批判するというのが最も効果的である気がします。こういうとスポンサー企業がとばっちりみたく批判されるよう煽っているように見えるかもしれませんが、仮にこの事件が男性タレントではなく女性タレントであったとしたら、長年にわたり数えきれない女性に性的加害をしてきた企業を間接的に支援する企業が、批判されずに済むのかと言えば私はそうは思いません。少なくともこの期に及んでは、ジャニーズと縁のある番組に出資する企業に対し、軽蔑めいた感情を私は覚えずにはいられません。

 少し話を戻すと、今回のこの事件で誰も触れないけど本当はもっと話を聞くべきだと思うのは、現役のジャニーズ事務所のタレント以外いないでしょう。無論、聞き方によっては本人を著しく傷つける可能性があるだけに注意を払う必要がありますが、少なくとも同じ事務所内にて、そうした行為があることを知ってて黙認し続けていたのか否か、今後はどういう風に考えているのか、それでもまだジャニーズ事務所に在籍し続けるのか、この三点くらいは聞くべきだと思うし、本人らも語るべきだと私は思います。
 率直に言えば自分も被害に遭ったのかとストレートに聞きたいものですが、逆に口をつぐまれる可能性があるだけに、聞くのを我慢する必要がある質問になるでしょう。ただ先の三点、特にジャニーズを牽引してきた元SMAP、V6、TOKIOのメンバーらには、本当のところどうなんと聞いてみたいですが、この件の報道で具体的なユニット名が一切出てこないあたり、やはりメディアはまだ不要な報道規制を自ら行っていると思います。ビッグな事件なのだからビッグな人間こそが答えるべきだと思うのですが。

 唯一、一時経営を担っていたタッキーこと滝沢氏については「何か語ってくれないかな?」的な報道を見ることがありました。もっとも私自身は滝沢氏は現在すでにジャニーズ事務所と袂を分かっているだけに、この件に関しては無理して答えなくてもいいんじゃないかなと勝手に思っています。もちろん語ってくれたら面白いでしょうが。

 それにしてもこの事件に関しては本当にメディアが報道に対して物凄い恐れているというか奥手になっているのを見て取れます。そんなことだから見出しの通り「沈黙の春」だと感じるわけですが、張本人がすでに死んでいるからという理由で放置していい事件だとは、私は思いません。少なくともジャニーズ事務所が存続しており、この問題に真正面から向き合っていない限り、再びこうした事件が起きるとも限らないだけに、徹底した究明と黙認してきた人たちへの何らかの制裁は必要ではないかと思えてなりません。
 まぁ一番誰が悪いかと言ったら、当時まだ親告罪だったけど、長年にわたり捜査してこなかった警察だと思いますが。

2023年5月15日月曜日

死者との対話がなされなくなった現代

 日本では今気温が乱高下している最中でしょうが、上海では程よく気温が上昇して安定してきており、今日も最高気温が35度くらいの真夏日となってみんなで「地上はやめて、地下通って飯食いに行こうぜ!」というノリになりました。
 このように夏が近づいてきているのですが、夏というと自分は仕事の繁忙期で、ほぼ毎年6~8月の記憶があいまいになるほどへとへとになります。今年もその時期が近づいてきて戦々恐々としていますが、夏とくればかつては心霊特集があったということを急に思い出しました。

 90年代後半にデジカメが登場する前のフィルムカメラの時代、フィルムの特性や現代のデジカメに標準搭載されているブレ防止や光の歪み補正がなかったことから、当時はちょっとしたことで撮影した映像にブレが生じ、いわゆる心霊写真ぽいものがたくさん量産されていました。それら撮影に失敗した心霊写真もどきは夏場の心霊写真特集などに用いられるなど効果的なリサイクルがなされていましたが、デジカメの発達に伴いこうした心霊写真ができることも減り、いつしかあの手の胡散臭い番組は見なくなりました。

 もっとも心霊写真がでてこなくなる以前に、2000年代に入ってから東芝とかが言い始めたコンプライアンスという言葉が出始めて、全くコンプライアンスのなかった東芝はともかくとして、テレビ局も怪しいオカルト番組を出すことを控えるようになっていました。そうした影響からか、夏場の心霊写真特集はおろか、怪しげな霊能力者が出てくるオカルト番組自体も消え失せ、夏と言ったら心霊という言葉もなんだかここ数年聞かなくなった気がします。

 もちろん根拠なく人を不安にさせたりするような番組を報じるべきではないし、FBI超能力捜査官のジョゼフ・マクモニーグルなどの詐欺師を出したりすべきじゃないのですが、その一方で心霊番組が減ったことから、死者について考える機会も減ってきているのはマイナスじゃないかとふと思いました、3分前に)。
 なんだかんだ言って当時の心霊番組では、先祖供養がいい加減だから化けて出てきたとか、死んだ友人が守護霊になっているとか、死んだ人間が今どのようになっているか、そして生きている人間とどうつながりがあるのかについてもっともらしい適当なことを言っては、「死んだ人はどうなるのだろうか」という問いについて視聴者に考えるきっかけを与えていた気がします。それ以前に「死んだらどうなるのだろうか」という問いを考える上では、やはり幽霊の存在を肯定するにしろ否定するにしろ、頭の中に入れておく必要があるでしょう。

 私自身は神を信じていないし今日の仕事のメールでも「あまりにもきつい環境ゆえに神を呪いながら仕事してやるんだから」などとわけわかんないことをリアルに書いたりする人間ですが、人の霊魂については半々みたいな感覚を持っています。死後についてはそこまで差し迫って死にそうなわけじゃないからあんま考えてませんが、人間が生きていく上では「死んだらどうなるのか」という問いを持つことは非常に重要だと思います。
 その死を考える上で、上記心霊番組などの「生者と死者のつながり」をストーリーにして映すことは、こうした死者との対話めいたものを考える上では非常にいいきっかけだった気がします。具体的には、生前の恩を思い出したり、逆に悪いことした相手に祟られるかもと意識したりなど、ああした死者が死後も何らかの意識や価値観を持つと想定してあれこれ考えるのは、自分がこれから死を迎えるにあたって準備すべき思考を育む上では意外と大事だったりする気がします。

 然るに冒頭でも書いた通り、このところはそういった心霊番組とか特集を見る機会がなく、ネットにおいても「本当にあった?心霊体験」的な掲示板もなんだか見なくなっている気がします。怪しい噂が流布されるのは問題ですが、一方でこうしたオカルト話がなくて死について考える機会がなくなるのも、何か不健全であるような気がします。
 なお昔ネットで見たオカルト話で、峠道をバイクで走ってる最中に急にトイレしたくなり、仕方なくガードレールを乗り越えて、ガードレールに掴まりながらトイレをしようとしゃがんだところ、道路側からピカッとライトに照らされ、それからしばらくその峠道ではガードレールに生首が突然現れるという噂が出るようになったという話がお気に入りです。

2023年5月14日日曜日

まるで議論の出てこない考古学

 ネット上でその方面のまとめサイトに行けば現在ホットな歴史トピックの議論を読むことができますが、比較的議論が熱いなと思う時代としては今も昔も戦国時代で、逆に人気が下がってきていると思うのは昭和前期と幕末です。昭和前期に関してはこの時代の関係者が亡くなってきており、それに伴い研究者も減ってきていることが原因だと思いますが、幕末に関してはこの時代を取り扱う小説が昔より減ってきているのが理由かなと推測しています。

 一方、全く議論に上がらない時代を上げるとしたら考古学で取り扱う先史時代で、かつてあった邪馬台国論争なんてもはや論争の態を成さないほど誰も議論していません。それどころか、大和王朝に関する話題だったり、日本人の民族的ルーツに関する話も何も見られません。
 これらの時代は元から決して人気であったというわけではないものの、それでも20年くらい前だったらネットに限らず書籍などでもある程度の話題というか議論の主張を見ることはありました。しかし2000年に発覚した旧石器捏造事件によって、多くの遺跡で発掘物が一切の証明能力をなくしたことから、東日本における考古学はその後研究を行うことは実質的に不可能となりました。

 もっともこの事件は日本の考古学が明確に終わるきっかけに過ぎなかったという声もあります。事件以前からも日本考古学会が発表する論文はずさんなものが多く、証拠の管理能力も低かったと言われており、私も専門家でないもののいくつかの発表論文を見ていて疑問に感じる点は少なくありませんでした。

 話を戻すとあの事件をきっかけに、捏造を行った張本人である藤村氏が関わっていない西日本の遺跡はその後も研究が続けられたものの、事件のマイナスイメージもあってか冒頭に述べた通り現在考古学は盛り上がりを見せていません。そもそも考古学自体が異常に金のかかる学問で、景気の悪くなった日本においては研究をサポートするスポンサーどころか、国も若干及び腰になっていることも影響しているように見えます。

 そんな感じで考古学の「こ」の字すら見なくなっていた私ですが、去年に対馬と壱岐島の博物館に行ったときに、かなり久しぶりに発掘物の展示を見ることがありました。どちらの島も日本本土と比べると道路や宅地開発がそこまで激しく行われてなかったこともあったのと、朝鮮半島からわたってきたと思われる出土品が出るなど、比較的良好な発掘地となっているそうです。
 特に壱岐島に関しては比較的平野が多く農耕も行える環境であったことから、当時の住宅の跡地と思われる当たりでまとめて出土品が出るなど、地元も中学生なども呼び集め結構盛んに発掘とか行っていました。

 もっとも、個人的には対馬と壱岐島については地形的に東シナ海における倭寇などの海賊活動の拠点だったと思え、この辺の海賊の歴史についてもっと解説されているのかと思い期は完全スルーで、もっとこの辺を掘り下げた方がいいのにと思ったりしています。

 ただこうした離島ならともかく、日本本土においては今後考古学で何か大きな発見が出るかと言ったら恐らくないんじゃないかと思います。先の捏造事件の影響もさることながら、先史や古代史学会は古事記の記述を無理やり中国の歴史書の記述になぞらえようとするファンタジー作家が異常に多いことなどから、あまりまともに科学的な活動が行われているように見えません。「卑弥呼は〇〇皇后だ」などと、よく根拠もなくああしたこと言えるなと呆れています。

 そうした学会の質の低さから、もし考古学をやりたいっていう人がいるならまず外国語を学び、日本国外で考古学活動をすべきだと思います。ちなみに中国は未開の土地がマジでゴロゴロあり、そこから思わぬ遺物が出てきたりするので結構考古学が盛り上がっています。曹操の墓だって見つかったし。

2023年5月12日金曜日

2027年までに台湾有事が起こる確率

 最近また仕事が忙しくなってきて暴れちゃいそうです。ストレスたまってるのか、まだ作っていないキットあるのにまた別のプラモも買っちゃうし……。っていうか仕事でもずっとキーボード叩いているのに何で家でもまたブログ書くのにまたキーボード叩き続けてるのか意味不明です( ;∀;)
 話は本題ですが米軍は2027年までに大陸の中国が台湾に攻め込む台湾有事が起きると予想していますが、結論から述べると自分は逆に、2027年までは台湾有事が起きる確率はもはやほぼないと楽観視しています。

 まず今回の予想の大前提として、中国が台湾を占領するに当たっては去年の2022年が千載一遇のチャンスの年であったと私は確信しています。このチャンスはそれこそ十年に一度と言っていいほどの奇跡的なもので、準備不足だったとはいえ中国がみすみすこのチャンスを逃したことから、2027年まで台湾有事はもう起きないだろうと自分は予想しています。

 何故2022年が中国にとってのチャンスだったのかというと、言うまでもなくウクライナ戦争の影響です。ロシアに侵攻されたウクライナに対し米国は多大な軍事支援を行った結果、本国においても予備の弾薬が払底する有様でした。そのため仮に去年のうちに中国が台湾に軍事攻撃をかけたとしても、ただでさえウクライナへの支援で手一杯の米国には台湾を支援する余裕はなかったでしょう。下手すれば沖縄にいる在日米軍ですらあまりの備蓄不足により、台湾への攻撃を目の前で眺めるだけとなっていたかもしれません。

 その米軍の弾薬不足状況は今年2023年においても続いてはいるものの、すでに米軍は補充に向け軍需メーカーに発破をかけており、その資金調達のためか日本にもデッドストックとなりつつあったトマホークミサイルを買わせたりしており、少なくとも去年よりは台湾を支援するリソースが整いつつあります。
 またウクライナ情勢についても、ロシアの劣勢がもはや明確となっており、戦闘種類も今後は戦車などが中心となる地上戦に移行していくとみられ、米国の支援の種類や形態もこれまでとは変わってくるでしょう。

 このほかウクライナ戦争の別の影響として、ロシアの威信や影響力の低下もまた、中国が台湾を攻略する上のハードルを上げています。現在戦争中のロシアは中国がある意味支えていますが、台湾有事の際に中国がロシアに期待していたのはまさにこの役割でした。
 しかし今回のウクライナ戦争によりロシアは経済制裁を受けて国際影響力が低下しており、半同盟国だったインドだけでなく、手下のように見ていた東欧諸国にすら距離を置かれる有様です。仮に中国が台湾有事を起こして欧米と関係を悪化した場合、国際社会で中国を支持して支えるだけの影響力はもはやないでしょう。恐らくこれから起こるウクライナの反転攻勢によりますますロシア、そしてプーチンの威信は落ちるとみられ、中国が有事の際に頼れる同盟相手としての役割を果たすことはもはやできないでしょう。ほかに頼れそうなのになるとあとはもう反米同士のイランと北朝鮮だけでしょうが、むしろ足を引っ張る存在になりかねません。

 以上の要素に加え、対中国包囲網が着々と構築されつつあります。先日にインド空軍が日本に来たりもしましたが、それ以上に大きいのは韓国外交の180度転換です。前のムンジェインが極端な左寄りだったのに対し、かわって大統領となった尹大統領は日米との関係を重視してその連携を深めています。

 何気にこれまで台湾有事を分析する上で自分にとっての最大の不確実要素は、韓国がどう出るのかがわからない点でした。ムンジェインの頃であれば確実に台湾が攻められるのを傍観し、在韓米軍に対してもその行動を阻害してくるとみられました。下手したらもっと中国寄りの姿勢を取り、自衛隊や在日米軍に対し露骨な妨害もしてくる可能性も考えられたでしょう。
 しかし新しく大統領となった尹大統領は北朝鮮にも突き放す態度を取り、中国に対しても脅しに屈さぬ態度を見せています。ぶっちゃけ自分からみて韓国としては今の尹大統領の外交方針こそがその利に適うと思え、日米をバックにすることで中国の強請りにもある程度対抗しやすくなると考えています。それ以前に韓国の半導体産業にとっても、TSMC擁する台湾を守る必要性と価値は十分あるでしょう。
 恐らく今の尹大統領がいるうちならば、中国が台湾有事を起こした場合は日米との連携を実現してくれると期待できます。

 その上で想定されるシナリオとしては、中国が台湾のみに攻撃を行う場合、沖縄の在日米軍(場合によっては自衛隊も)が出動して台湾を支援し、この場合は台湾と中国間の海上が主な戦場となるでしょう。
 問題なのは在日米軍が出動する沖縄に対し、中国が攻撃または海上封鎖をしてくるというシナリオです。この場合、確実に自衛隊も台湾防衛戦に参戦することとなり、台湾と沖縄諸島が戦場になってくると思います。

 どちらのシナリオにおいても、韓国がどう動くかは大きなファクターになると思います。一番韓国に期待したいのは中国と韓国に挟まれる黄海における中国軍艦に対する航行妨害で、これがあるかないかで戦況はかなり変わってきます。また中国が沖縄を攻撃して自衛隊が参戦した場合、韓国軍も参戦するか否か、これは文字通りに戦況を左右するだけのファクターでしょう。
 韓国軍が参戦するかという可能性は、その影響力のあまりの大きさから、実際に参戦するかどうかにかかわらず「場合によっては参戦してくる」という可能性そのものだけで、中国に対する大きな抑止力になると断言できます。それだけに今の尹大統領が日米、特に軍事面で強い連帯感を示し、いざとなれば韓国も黙ってないよという姿勢を見せることは、中国に台湾有事を躊躇わせる大きな要因になると思います。

 以上のような分析から、今の尹大統領の任期が切れる2027年まで中国が実際に台湾有事に踏み切る確率は、去年からのロシアの国際的影響力の低下、韓国の外交方針転換を受け、今や大きく低下したと私は考えています。正直、たった1年でこうも状況が変わるのかと思うくらい確率が低下したように見え、それだけに去年、特に韓国大統領選が決まるまでの間のチャンスを中国がみすみす逃したのは、中国に「状況はどんどん悪化している」と意識させ、台湾有事をあきらめさせる上で非常に大きいという気がします。

 無論、ウクライナ戦争の勃発のように予測されなかった事件が起きることで状況がひっくり返り、中国にとってより有利な状況に転んで台湾有事が起きてしまう可能性も十分あり得ます。それだけに今の状況、中国から見て「分が悪い」と感じさせる状況をもっと作り、維持するため努力を払うことは非常に重要です。

 日本においては当事者である台湾との連携を深めるほか、「仮に沖縄の在日米軍基地が攻撃されたら自衛隊はほぼ確実に参戦してくる」という観測を中国に持たせることが何より重要です。台湾のみが攻撃される場合も、公海での中国軍艦の妨害をどこまで行うかはかなり重要になるでしょう。
 また前述の通り、韓国との連携も台湾有事を防ぐ上で非常に重要です。日米韓が台湾防衛に異常にやる気を見せれば中国もまず台湾に手出しできないと予想されるだけに、三ヶ国揃って「俺たちの台湾に何してくれんだ」という姿勢を見せることが、戦争回避のため最も重要だと私は思います。

 なお仮に台湾防衛に韓国が参戦する場合、北朝鮮がどう動くかはやや未知数です。ただこの場合、反対に台湾有事が起きるや韓国軍が北朝鮮に攻撃を仕掛けるというのも、中国にとってはかなり痛いシナリオになってくると私は思います。場合によっては韓国は台湾有事が起きるや北朝鮮攻略を優先して祖国統一に動く方が、中国への妨害という面で価値を持つかもしれません。なおこの構造は冒頭に挙げた「ウクライナ支援に手いっぱいで台湾に手が回せない米国」の立場に今度は中国がなるということを意味しており、中国が逃したチャンスを韓国は逃すべきではないと密かに思います。