先週は記事書いたりするのに忙しかったことから、買ってくるだけで製作まで手が回んなかった「F-4 ファントムⅡ」を今日作りました。
今回作ったのはアカデミーという韓国のプラモメーカーのキットです。このメーカーのキットを作るのは初めてでしたが、前から興味あったF-4のキットがプラモ屋に置いてあったので、メーカーを試す意味合いも含めて買ってみました。
作ってみた感想としては説明書がとにもかくにも丁寧でわかりやすく、また塗装しない人向けとして、外部装飾用にプラモに一般的な水転写デカール(水シール)とともに、同じデザインの通常シールも入ってあっていい意味で驚きました。私は塗装まではしないので、今回このキットは通常シールで装飾を行っていますが、デカールと比べると作業は非常に楽で、且つシールデザインも良くそこそこ見栄えのいい出来になったと思います。
唯一ダメ出しをすると、黒色パーツのプラ素材があまり良くないせいか、接着剤を付けるとすぐに溶けだす傾向がありました。これさえよければほぼパーフェクトなのに惜しいところです。
それでこのF-4ことファントムⅡですが、先日出た記事にも「初代ファントムがあまりにも影薄いから、『ファントム』と言ったら実質これ」と書かれてあるので、私も普段から「ファントム」と呼んでいます。
このファントムは冷戦期、というより二次大戦以降に生産された米国製戦闘機としては生産機数が最大で、現代のベストセラー戦闘機のF-16すら上回っています。日本もF-15を買うまではこのファントムが実質主力戦闘機として全国各地に配備され、現在も同業関係者から「鬼のように強い」と言われる自衛隊の茨城県百里基地航空隊で使用、運用されています。
今回作ってみて、改めて非常に特徴的な機体構造をした戦闘機だと思いました。写真を見てわかると思いますが、尾翼の三枚の羽根がちょうど真円を三等分するかのような角度で取り付けられている上、主翼も先端部分がやや上に跳ね上がっています。
これは主翼が尾翼より低い位置につけられていることから、通常の角度(地面に対して水平)で主翼と尾翼を配置すると、飛行中に機首を上げると急激に反り返るピッチアップという現象が起きると、試作段階で分かり対策を施したからです。現在この問題の対策としては、主翼の位置を水平尾翼より高い位置に取り付ければ解決できることが分かっており、主翼はほぼ確実に水平尾翼より高い位置に取り付けられています。
逆を言えば、このファントムのように水平尾翼より低い位置に主翼を配した構造の戦闘機は、今後もう出てこない可能性があります。
主翼と尾翼の位置関係はこの後部からの写真を見るとわかりやすいです。それにしても今見るとほんと凄い翼の形してる気がします。
真上からの撮影
なおこのキットのエアインテーク(空気吸入口)部分は、接着剤を一切使わずに組付けています。全体としてこのアカデミーのキットは取り付けやすいように杭と穴がたくさん配置されており、エアインテークもそれら構造体だけでカチっとはまってしっかり組付けられました。
ただ杭と穴が多くて一部組付けにくいところもあり、この辺は痛しかゆしです。
先月暇だから3時間くらいで作ったS13シルビア池谷先輩カラー(タミヤ)
せっかくなのでサイズを比較してみようと、家にある他の戦闘機プラモといくつか並べてみました。まず中国が誇るステルス戦闘機のJ-20との比較ですが、改めてJ-20が馬鹿でかいことがよくわかります。J-20の場合、全長だけでなく胴体もめちゃごんぶとだから実際迫力あります。
実質的にF-4の後継ともいえる米国代表マルチロール機のF-16との比較。F-16自体がちっちゃい飛行機の代表格なのでファントムのがもちろんでかいですが、こうしてみるとファントムはメインフレームがわりと骨太で、頑丈そうな印象を覚えます。
こっちはロシアが誇る「空の女王」ことSu-35Sフランカー。比較対象が悪いのはよくわかっていますが、フランカーでかすぎ。っていうかファントム乗っててこんなでかい飛行機相手する羽目になったらそりゃ怖いと思います。
マイお気に入りなMig-29ことフルバック。よくMig-29は小型の飛行機という人がいますが、それは「空のジャイアン」ことフランカーと比べるからであり、実際にはファントムよりやや大きく、またユーロファイター・タイフーンよりも全長だと大きいです。Mig-29自体、F-15を
S13シルビアとの比較
不動明王との比較
こうやって撮影していて、改めてうちの中にはいろんなもんあるなと思いました。
今回のファントムの作業時間は大体5時間くらいでしたが、我ながらプラモづくりが随分うまくなったという実感があります。個人的には前回のGDB型インプレッサがデカールの貼り具合も含めて最高傑作だと考えていますが、素組だけだったら素人から脱出できたのかなと思うに至ります。
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