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2019年12月20日金曜日

在籍する会社によって変わる意見や立場

奈良エアプ「奈良の南部は橿原とかあの辺でしょ?ww」ワイ「はぁ…(クソデカため息)」(アルファルファモザイク)

 どうでもいい奈良南部の特殊事情はいいとして先日、会社で研修を受けさせられました。研修内容自体はよくあるものだったのですが、この中で行われた性格診断がなかなか面白く、周りに話してもなんか評判がいいです。
 具体的にどういう性格診断だったのかというと、意見や主張に対してその人がどのような態度を取るかを測る心理テストで、自分の意見を通そうとする積極型、相手の意見を受け入れようとする受動型、指標や分析を重視する分析型の三タイプそれぞれでスコアを測り、最終的にどのタイプがどの程度強いのかを出すのですが、面白いのは「平常時」と「衝突時」の二つに分けてスコアが測定される点でした。

 最終的に私のスコアは、平常時は分析型で、衝突時は受動型へと振れるという結果になりました。この結果には私も非常に納得がいくというか、質問に答えている際にまさにこういう態度をイメージしていたこともあって意図した結果に落ち着いたと思います。
 ただこのブログを読んでいる方からすれば、平常時の分析型という結果はともかく、衝突時の受動型という結果については「(。´・ω・)?」と思われるのではないかと思います。むしろ私だったら、意見が衝突したら相手を言い負かせようとするタイプに思われているかもしれません。実際に友人にはまさにそう言われました。

 そうした見方というか評価に対して私自身も否定しません。ただ現在在籍している会社に限れば、恐らくは上記の結果通りの態度を私は取ることでしょう。というのも、今の会社にいる人がまともだと考えているからです。

 このテストを受けている最中、やはり意見衝突時にどのような態度を取るのかという質問がいくつか見られたのですがこうした質問に回答する際、「まぁこの会社にいる人はまともで優秀な人が多いから、自分と意見が異なるとしても滅茶苦茶な方針ではないはずだろう。むしろ自分より賢い人も多いんだし、彼らの意見の方が自分より正しい可能性も高い」という風に考えながら、回答していました。
 ただ、もしこれがスチール棒で殴られて顔面からダラダラ流血しているのに、警察に通報しないばかりか病院にもつれていかず、「お前が悪い」と言い切ってきた上司のいた前の会社だったら、恐らく真逆の態度を取っていたと思います。実際にというか前の会社ではほとんど必要性がないにもかかわらず多くの人間を路頭に迷わせるような意思決定が出され、実行に移させないよう実際に激しく抗弁するなどして私は抵抗していました。

 なおほんの少し顛末を書くと、私が去った後に問題のある上司が飛ばされ、代わりにまともな人が来たことで前の会社の中国法人は毎月数百万円の利益を出すようになったのですが、「もう潰すこと決めているのになんで黒字を出すんだ」などと、代わりに来た人は本社役員に怒られたそうです。でもって赤字から黒字に転換してんのに、そのままその中国法人は潰されたそうです。

 仮にこうした前の会社、っていうか実際には今いる会社以外に過去私が在籍した会社だったらどこも、ガチで気が狂ったかのような意思決定が日常的にバンバン出されていたので、「それはおかしい!」などと激しく抗弁し続けていたでしょうし、実際そうしてました。そうした状態で先の心理テストを受けていたら、恐らく平常時であっても積極型という結果に落ち着いていたと思います。
 そのように考えるとこうした性格判断型の心理テスト、特に企業内部で行われるものについては、一体どんな会社に勤めているかによってもその結果は大きく左右されることになると思います。それこそブラック企業で「受動型」と診断されるのと、ベンチャー企業で「受動型」と診断されるのは大きく意味合いが変わるでしょう。まぁそもそも、ブラック企業の一般社員に「積極型」はいないかもしれませんが。

 逆を言えば、やはり今思い返しても以前に在籍していた会社では自分の判断の方がまともで、周りはほぼ全員がもう判断というか価値観から思考力を含め全体でおかしくなっていたという気がします。初めからそうだったのか段々とそうなっていったのかはわかりませんが、少なくとも判断力がおかしくなっている時点で意思決定を行う立場にいるべきでないのに、そういう立場に居続けられるということ自体が日系企業の問題点かもしれません。
 何も自分の価値判断は優れていて問題ないとまでは言うつもりは全くありませんが、やはり誰がどう見ても明らかに右左すらわからないくらいおかしくなっているのに、本人がそのことに気付いていないという人間は少なからずいると思います。昔も同じこと書いていますが、そういう人間を社会から淘汰できないというのが、日本社会の最大の問題点でしょう。

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