2009年1月3日土曜日

房総半島自転車一周地獄の旅

 昨日(一月二日)は正月ということもあって朝はゆっくりと起き、目が覚めた頃にはすでに九時半でした。でもって朝食を食べて朝十時にネットを見ていると、

「房総一周をやっとくか」

 と、出発の一時間前に急に思い立って房総半島の自転車一周をやることにしました。

AM11:00
 地図を買ったりなどの簡単な準備をして自宅を出発。使用車は完全競技仕様のロードバイクで、あまり乗り慣れてないが長距離を試してみようかとこれに決断。

PM 0:00
 予定より早く千葉県幕張市に到着。これまでのところ時速30キロペースで来ており、信号のない川原道を通ってきたにしても良いペースで、時間も頃合なので昼食と休憩を行う。

PM 2:00
 午後一時に幕張を出発して千葉市を経由後に市原市、袖ヶ浦市に渡る京葉工業地域に入る。工業地帯で信号も少なく走りやすいことは走りやすいが、あたり中ガソリンの臭いがしてまた変わり映えのない工場が延々と続く風景を見ながら走っていて嫌になる。

PM 4:00
 木更津市に入る。出来れば三時には到着したかったが妙に時間がかかった。正月なのにヤンキーが多くてまたも見ていて嫌になる。

PM 5:00
 館山市への道すがら日が暮れる。辺りが暗くなるにつれて徐々に心細くなって早く帰りたくなるが、館山市に入って初めて中間地点を通ることになるので、早く帰りたいのにどんどんと自宅から距離が離れていくというジレンマに襲われる。

PM 6:00
 館山市到着。房総半島最南端の街ということでひとまず半周達成。さすがに半島の南端に当たる白浜海岸までは行かず、ジャスコにて夕食(ハンバーガー四個)を取りつつ休憩。あたりはもう真っ暗だが、午後七時に方角をこれまでの南から東へと変え再出発。

PM 8:00
 鴨川市に入るが、あたりはもう真っ暗ななのに山道に突入する。鴨川市に入る前の南房総市でも多少山道だったが、もう少し平坦な道が続くと思ってただけに想定外で体力的にもかなりヤバくなり始める。
 しかしここからはこれまで南進だったところが北上に切り替わり、確実に帰路に入るということを意識して少しだけ気分的に楽になる。

PM 8:30
 真っ暗な山道を本当に小さなライト一つで頑張る。しかも歩道もほとんどなく、事実上車に追い立てられながらトンネルを潜り抜け続けるというスリリング。
 そんな中、トンネルを抜けたら下り坂が続き、しかも歩道もあるのでしばらく安心と思っていたその時、突然暗闇の中から目の前にガードレールが現れ激しい正面衝突を起こす。ぶつかる直前に「しまった!」と思うがブレーキを引くまもなく身体が宙に飛び、一瞬何が起こったのかわからなかった。身体はそのまま顔面からガードレールの先の地面に落ち、鼻の下に鈍痛を覚えるが思ったほど痛みはなく、すぐに立ち上がることが出来た。見てみると自分の落ちたところはちょうど土の地面で、わずかながらであるが芝生もあってそのおかげで軽症に済んだようである。
 立ち上がって自転車はどこかと見回すと、自分の着地地点から約5メートル離れた草むらに落ちていた。このサイクリングもここまでかと思いつつ自転車を起こしてみるが、自分でも信じられないくらいに自転車は無傷で、試しに乗ってみてもきちんと走る。
 更に自分の着地地点の近くに吹っ飛んだめがねも発見。こちらも全く無傷で、つくづく奇跡が起きたと感じつつ再び自転車に乗り再開する。

PM 9:00
 山道の上に歩道のないトンネルが続く勝浦市を走行。途中コンビニによってトイレの鏡を覗いてみると、案の定鼻の下がべっとりと血でにじんでいた。軽く擦っただけであったようだが、こんな顔したのが真っ暗闇で自転車に乗って黙々と走る姿を想像するといろいろ笑えた。
 そしてこっちはショックなことに、コンビニの明かりで自転車を再び確認してみると、見事にメインフレームが軽く曲がっていた。走る分には問題なさそうだが、無傷だと思っていただけに非常に残念で、修理代はいくらかかるのだろうかと考えると更に落ち込んできた。とりあえず走れること走れるので、ルートを改めて確認し、ひとまずこのまま海岸沿いを北上しながら千葉県の中央に位置する茂原市を目指すことにして走行を再開。既にひざがガクガク来ているが、こんなところにいてもどうにもならないので頑張ることにする。

PM11:00
 難関の勝浦市を抜けてついに御宿町に到着する。既に気温も下がり、ちょっとコンビニでコーヒーを飲むだけの休憩でも体温が下がり震えが来るところまで来ていた。地図を確認するとこの先は勝浦とは違って高低差の少ない平坦な道が続くのと、茂原市以降は市街地を通って元の千葉市に合流するので、少なくとも山道で孤立するという最悪の事態が避けれるばかりかいつでもコンビニで補給ができるようになるので、茂原市にさえ着けば何とかなると自分に言い聞かせて再出発

AM 0:00
 いすみ市、一宮町を抜けて確実に茂原市に近づく。なんで正月のうちからこんな泣きそうな苦労をしなければいけないんだろうという考えが何度もよぎるが、こういう長距離のサイクリングで物を考えたらいろんな意味で負けてしまうので、できるだけ何も考えないように無心で自転車のペダルを踏む。時速は平均20キロペースで走れてはいるが、すでにこの頃になると休憩する度に立ち上がれないほど足が痛むようになってきているので、なんといか休んだらもう二度と立ち上がれなくなるというような状態で、休憩回数も減らして走り続ける。

AM 0:30
 長尾村を経由して、とうとう茂原市に到着する。こっから先は大きな市街地を通るので、仮に道端で倒れても何とかなるという安心感が出来たのと、帰宅こそ出来ないながらも、ゆるいルートながら房総半島一周が達成できたことを素直に喜ぶ。

AM 1:00
 簡単な休憩を取り、最後のもう一踏ん張りだと帰路に着こうとまた自転車に乗るが、先ほどからなんか耳鳴りがするかと思ってたら、信号待ちから出発しようとしたら鋭い音と共に自転車のフレームが先ほどの衝突でフレームが曲がった箇所から真っ二つに折れ、まるで刀で一刀両断したかのように大破する。
 ちょうど十分前に親父から「大丈夫か?」というメールが届いていたので、応じる形で電話にてSOSとギブアップを訴え、自宅から車で迎えに来てもらうことにした。

AM 2:00
 親父が車に乗って茂原駅まで迎えに来てくれた。その間、約一時間に渡り気温-1℃の中で待っていたせいで車に乗り込んでも身体の震えが収まらない。

AM 3:00
 車に乗って無事帰宅。車から降りようとするが少し休んだせいでひざなどへこれまでのダメージが一気に現れ、階段すらまともに昇れないくらいに痛み出す。それでも家に帰って風呂に入って布団に入り一安心、かと思いきや、全然震えが止まらない。恐らく身体の芯が冷えたせいだろうが、そのまんま眠りの浅いまま一夜を越す。


 と、いう具合で今日に至ります。午前中まで震えが止まらず風邪を引いたのかと思ってたら、風邪薬を飲んで寝たら午後には全然元通りに元気になりました。擦り傷の出来た鼻の下はもっと大きな傷がついているかと思ってたら、お湯で張り付いた血を流したら案外キレイなままで、今現在は少し腫れただけで済んでいます。
 改めて地図を見てみると、ちょうどJRの内房、外房線沿いに延々と走ってきており、その走行距離を見ると我ながらよく走ったと思います。それにしても衝突事故を起こしておきながら、その後も茂原市で大破するまで100キロ近くを走り続けてくれた自転車には本当に助かりました。親父に迎えに来てもらうにしても、山の中では位置もわからなかっただろうに。

 それにしても衝突事故のところは、すでに述べていますが奇跡的としか言いようがありません。もし身体がガードレールの上に落ちたり、自転車のフレームが折れて刺さったりでもしたら大怪我だったでしょうに、同じ顔面からの着地でも少しでも位置が違っていれば鼻の骨だって折れてた可能性もあります。12月31日に友人とゲームセンターに行って大当たりをしたから、「来年の運はもう期待できないな」と思っていたらこの事故で、なんか今年はいろいろ私に来ているのかもしれません。

 たださすがにひざや手首に筋肉痛やら関節痛が来ており、立ったり座ったりするのも一苦労です。そんなわけで、もうこんな馬鹿なことはやめようと誓う新年でした。

4 件のコメント:

  1. お疲れさま。そんなことをやっていたんですね・・・。仕事始めまでには体調を整えてくださいな。

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  2.  何とか明日にはそれなりに動けるようになりそうです。それにしても、新年早々我ながらあほな事をするもんだ。

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  3.  すさまじいですね。やっぱり、疲労で注意力がなくなったりするので、1日60キロぐらいでやめといたほうが良いですね。ユースホステルかなんかでとまれば素泊まり2000円くらいのとこもあるので休憩しながら行った方がよかったですね。

     フレームを真っ二つにした事故を起こしておきながら生きてるなんてすごいです。よく無事でいたもんだ笑
     

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  4.  うん、ほんと休めばいいだけの話なんですけど、前の琵琶湖一周をやった際に「一日で達成」というのが結構周りに受けたので、今回も一日でやってみせようと妙な功名心を抱いたのが最大の失敗でした。

     あの事故は今でも思い出すと震えが来るくらいに奇跡的です。やっぱりその反動なのか、昨日にいただきストリートをしたら滅茶苦茶に負けました。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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