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2021年6月29日火曜日

日本に必要なのは行動力を育てる教育?

 今日は締切にあんま追われてないからすぐ帰ってきたけど、明日当たりからなんか仕事やばそうで、ブログ書く機会も減るだろうからもうこのネタ放出します。最初にネタと関係ないけど、今日のJBpressで出てた「逃走事件のヘビより巨大だった我が家の4メートル『アナコンダ」の記事を見て、「こんな見出し反則だろ」と思いました。こんなの見たら読むしかないじゃん。

 結論から言うと、今の日本の教育で最も足りておらず、最も必要なのは「行動力」を育てる教育なのではとう気がします。

 私がこのように思ったきっかけは結構ありますが、一つはあるゲーム専門学校の話です。その学校の講師によると、就職率はほぼ0%で誰もまともに就職できないのですが生徒はやってくるそうです。で、何故卒業後に就職できないのかというと、とにもかくにも生徒らが無気力だそうで、あれこれ熱心に教えようとしても全然反応がないということだそうです。厳しく指導しても、「なんでこんな風に怒られてんだろう」みたいなキョトンとした顔されるとのことで、講師たちとしても指導しあぐねるという話を以前みました。
 また今回記事を書くきっかけとして、最近の子供がゲームを遊ばなくなってきた原因の一つとして、「ゲームを起動させるのが面倒だから」という理由があるという話をネットで見ました。ほんとかどうかわかりませんが、私個人としては実際ありうるのではないかと思え、そう思うくらい確かに最近の日本の若い世代は何事にも無気力で、何か自分が求めることを追うよりも、すべてめんどくさいからとりあえず生きていけるレールになった人生を消極的に選ぶ人が多いように見えます。

 突き詰めると、日本全体でこのところ盛り上がらないのは日本人がみんなして無気力化していて、特に若い世代で深刻だからではないかという結論に至りました。では何故若い世代ほどこの傾向が顕著なのか、理由はいくらでも挙げることができて、PCやインターネットの発達で社会の利便性が高まったから、日本全体の経済と社会が縮小しているから、苦労しなくても死なない程度に生きられるようになったからという風に、理由づけしようってんなら無限にできます。
 ただ一つだけ強めにいうこととして、「裕福になったから」というのは確実に理由として当てはまらないでしょう。90年代くらいなら通用したかもしれませんが、2000年以降の日本は相対的に貧困化が進んだ一方、無気力な子供はこの間も増加しているように見えるからです。むしろ近年は「金持ちの子供は無気力」というよりは逆に、「金持ちの家ほど行動力がある」ように見えます。逆は私に言わせちゃなりません。

 私の見立てでは無気力化は先ほどに上げた理由がそれぞれ一部ずつ当てはまって、複合的に作用した結果ではないかと見ています。その上で、同じく無気力化の原因でもあるものの、歯止めをかけられるスイッチ部分に当たるのが教育だと思え、やっぱこの点で「行動力」、「ガッツ」というものを根本的に教え込むことが日本、ひいてはアレフガルドを救うことになるのではという風に思えてきました。
 自分で言っててなんですが、今のちびっこはもうアレフガルドと言ってもわからないんだろうな。

 私が小学生だった頃は数年ごとに起きる自殺問題が盛り上がってて「ゆとり教育」とともに「生きる力」が教育の重点に掲げられましたが、結局それは何だったのか未だにわかりません。どうせ教えるんならメタルギアソリッド3ばりにサバイバル能力とか教えればよかったのに。
 話を戻すと、中途半端に知識を授けるから無気力になっているのではと思う節があります。失敗する未来が見えると誰もが歩みを止めますが、それが見えなければ誰もがそのまま突っ込みます。そうした無謀のような行動力こそが今の日本に絶対的に足りてないように思え、「ダメかと思っても何も考えず取りえずやってみよう」的な精神こそ、教育で教えるべきでしょう。

 実際にというか、社会においては知能よりもこの手の体力と行動力に溢れた人の方が頼りになります。また学生においても、片っ端から手を出していろいろなことを経験している人間の方が、やはり伸びしろがあるように思います。まぁそれくらい行動力あって、知能も備わっていればさらに強いわけですが、少なくとも知能だけの人よりは行動力のある馬鹿の方がずっと社会には有益です。

 そんな感じで考えていって何かしらモデルとなる人物像はないかと考えてみたところ、最終的に行きついたのが「こち亀」の主人公の両津勘吉でした。彼みたく後先考えず目先の欲だけで無限ともいえる行動力を発揮できるような人こそ、現代日本においてもっと増やすべきタイプの人間だと思います。まぁああいうのが多すぎても問題で、ちょっと前の中国がそれに近かった気がしますが。
 以上を踏まえて日本の義務教育、特に小学校くらいでは「両さんみたくとりあえず何も考えず、自分がやりたいと思ったらとにかく行動しろ」みたいに教えるのが今の日本には一番いいのではと密かに考えてます。真面目に。

 かくいう自分もどちらかと言えば無気力な方で、あんま旅行もしないし、休日も家でゲームばかりですが、この方面で自慢できるとしたら興味を持った後の動き方は明らかに他の人より早く、粘り強い気がします。マジで。
 記事の取材なんかでその手の行動力が発揮されることが多いですが、そういう意味では本当の意味で自分は記者が天職だったのかもしれません。


  追記

 書きそびれていましたが、行動力がなく無気力になってきていると思う一方、上のニュースのように変なところで行動力を発揮してしまう人も最近増えてきているような気がします。そういう意味では行動力を高めるだけでなく、その正しい方向性も養う必要があるかもしれません。ってかあるだろ。

2 件のコメント:

ルロイ さんのコメント...

背景にあるのは「親にとって都合の良い子」に育てられてる問題で、家事の効率の追求の延長みたいな感じで、なるべく手がかからないように育てられると、自分のやりたいように行動することができない人間に育つと思ってます。
母親がワンオペで育てるとそうなりがちで、核家族化と家庭の孤立化が大きな要因だと思うのですが、共働き世帯が増えて保育園が当たり前の今の子供世代は、また傾向が変わってくるのではと思ってます。自分の世代だと、幼稚園卒より保育園卒の方が明らかにヤンチャでしたし。

母親に精神的に去勢されちゃってる男子は特に中流家庭以上に多いと思います。大人になってから取り戻すのはかなりのハンデだと思いますね。

花園祐 さんのコメント...

 偶然でしょうが、昨夜うちの親父と電話している最中もこの記事について「言い方悪いが今の日本人は去勢されているようなもんだ」と自分も発言しました。極端な例えとはいえ、マジでこう言いたくなるほど近年の日本人の行動力のなさは深刻であるように思います。
 共働きの家庭についての話ですが、めっちゃ分かります(σ・∀・)σゲッツ!!
 というのも自分の周りでも割と行動力ある友人の家は例外なく母親が専業主婦でなくパートタイムでも何かしら働いている人で、やっぱ共働き家庭の方が行動力を持ちやすい傾向が男の場合ははっきりあるでしょう。逆に行動力ある女性はどういう家庭だったなのか、この辺改めて観察してみようと思います( ..)φメモメモ