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2024年2月14日水曜日

精神病対策としての日光浴

 今日の上海は昼間に気温が20度を超えるなど春を超えて初夏のような日となり、連休をゲームばかりして過ごす自分も妖気に誘われて昼食がてら家の周りを数キロ散歩していました。WeChatの歩数表を見たら友人も歩数が増えてたので聞いてみたら、やっぱり同じような理由で散歩していました。
 なお今日は天津も15度に達するなど、中国各地で異常に気温が高かったようです。ところが明日から上海は雨で、気温もまた冬の一般的な水準に戻るとの予報が出ています。

 で話は本題ですが、今日散歩に出かけたのは家でゲームばかり(FF3)し過ぎている懸念もさることながら、友人から聞いた話がちょっと頭に残っており、わざと日に当たるようにして外へ出かけました。その友人とは先月に日本へ行っている最中にあった高校の同級生で、紆余曲折あって今精神科医をしている友人です。
 なお敢えて二つ名をつけるとしたら、「最も精神年齢が幼い精神科医」と呼ぶのがその友人には一番合っている気がします。こう言うと冗談っぽく聞こえるかもしれませんがシャレじゃなくマジで精神年齢が異常に幼いのに精神科医やってる変わった奴で、患者たちもどういう風に接しているのか密かに気になっています。

 話を戻しますがその友人に、いい機会だからと前から気になっていたことを一気に尋ねてみました。まず一つ目としては、現在精神科は患者で溢れており、「私、精神病かも?」と思った人が診断を受けようと尋ねても、初診を予約するまで最低1ヶ月くらいかかるくらいの大渋滞になっているという話を聞いたのでその真偽を尋ねたところ、「よく知ってるね(´・ω・)」という回答でした。
 友人曰く、精神科の数も精神科医の数も年々増えてはいるそうなのですが、それ以上に患者の増加ペースのが早く、診断済みの患者への対応だけでもほぼ手一杯になっているそうです。そのため初診までに時間がかかり、実際診断を受けるころには症状を悪化させてしまっているというケースも見られるそうです。

 次に聞いたこととして、鬱や精神病を発症するまでの過程は諸条件が複雑に絡み合っているとは思うけれども、一番トリガーとなる最大の条件というか最後の決め手になるような要素は何かと尋ねたところ、てっきり少しくらい逡巡するのかなと思っていたら「ストレスだね(´・ω・)」と、一瞬で即答してきました。
 基本的にストレスがなければ精神病にはならないとのことで、精神病を発症する人はそのほかの発症条件もそろった上で、高いストレスを抱えた状態に至ると発症しやすくなるとのことでした。いわれてみれば当たり前のように感じますが、単純にストレスが最大の懸念要因だと言われて自分としては得心した思いがしました。

 続いて、「じゃあ精神病を予防するためにストレスを減らすとして、ストレス軽減には何が一番効果的なんだ(。´・ω・)?」と尋ねたら、こちらもまた一瞬で「日光浴だね(´・ω・)」と即答してきました。

 日光浴に関してはかねてからストレス解消とかメラトニンの生成などは聞いていましたが、本職の精神科医から最大のストレス解消方法として挙がってくるとは思ってこず、意外でした。ただ言われてみるとすごく納得できるというか、自分は学生時代によく自殺の統計などを調べていましたが、基本的に冬は雪に閉ざされる北方の雪国ほど自殺率が明確に高く、逆に太陽カンカンな南国ほど低いという傾向が日本国内はおろか、世界単位でも明確に表れていました。
 この背景理由をを「南国育ち」だからで片づけない場合、やはり日照時間こと太陽に浴びた時間の長さは人の精神に大きく影響するのではないかと前から考えていました。そこへきて上の友人の回答で、自分としても至極納得したというか、精神病を予防するための対策として日光浴というのが単純で重要なのではないかと自分も深く納得したわけです。

 そうしたやり取りもあったため、自分のストレス管理として空が晴れていたら敢えて日光を浴びるよう自分も意識するようになりました。元から鬱気味だったというわけではないのですが実際問題として日焼けを気にせず日光を浴びるのは重要だと思えるだけに、今日のように冬にして珍しいくらい暖かい晴天とあってわざわざ袖まくってまでして日光を浴びるよう心掛けました。

 そのうえで実際に入ったことがあるわけじゃないですが、何となく精神病棟、特に重度の精神病患者が入る病院というのは窓がなく、閉ざされた印象があります。実際はどうだかわかりませんが仮にもしそうだとしたら上記の友人の言葉とは真逆の環境で、日光を一切浴びるどころか見ることすら叶わず、なんか余計に精神病を悪化させてしまうような環境に見えます。
 そういう意味ではその手の精神病棟ほど、鉄格子は必要となるかもしれませんが、日の光を入れる窓が非常に重要になってくるかもしれません。なんかYKK APの宣伝文句みたいですが。

 だったらいっそのこと、360度全面ガラス張りで太陽の光から一切逃れることのできない部屋に入れた方が、精神病患者の症状の改善するかもしれません。ただ実際にそんな部屋を創造したところ、夏場に至ってはむしろ一種の拷問部屋のように見えてきたので、やはりほどほどに窓の大きな部屋にするのが無難かもしれません。

2 件のコメント:

川戸 さんのコメント...

妖気に包まれた終末的な散歩は楽しそうですね。
精神科の初診は大変ですが、逆に一度かかれば以降は電話一本で予約できてとても楽出来るのですが、かかりつけの精神科医がヤブだと思ってもセカンド・オピニオンにたどり着くのが困難なので、最初の病院選びがとても大事です。
よく日光に当たる職業としては建設業が真っ先に挙げられますが、業界別の精神疾患の罹患率の統計があれば興味深いと思います。
医療従事者はあまり外出しない印象がありますが、案外ああいった内勤に就いている職業の人たちが一番病みやすいのかも知れませんね。

花園祐 さんのコメント...

 「妖気」のところは変換候補の中にあるのを見つけて「これだ(σ・∀・)σゲッツ!!」と思いました。実際、中国には妖気があふれていると思う(´・ω・)

 自分もあまり相性の良くない精神科医にあたって、症状が一向に改善しないことを苦にしていた友人がいました。担当医を変えようにも引き継ぎなども大変だろうし、おっしゃる通りに最初の病院選びがそこはかとなくシビアです。
 直木賞作家の奥田英朗氏も、鬱だったときに精神科医の当たりはずれがひどく、彼の場合は何度も変えた挙句に最後にいい人にあたって緩解したと話してました。こうした医師と患者の相性も事前に測れる仕組みができたらいいのでしょうが。