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2022年6月16日木曜日

やたら強い今年の蚊

 上海は梅雨ですがあんま雨は降らず、割と五月晴れな晴天が多いです。でもって晴天の日になると、やばいくらい蚊が飛んで、外出ると蜂の巣にされます。

 気のせいかもしれませんが、今年の蚊はやたらと強い、っていうか刺されたりするとめちゃ痛いです。それこそ夜中ったら目が覚めるくらいの痛さでなのですが、ベープマットを炊いてはいるもののあまり効果がなく、しかも窓とかちゃんと占めてるのにスパイの如くどこかからか入ってきては刺してきたりします。
 全体的な印象としては、サイズはかなり小さいものが多い気がします。小さい癖に刺されるとやたら痛いのだから始末に負えません。なおベープマットは去年頃からあまり効かなくなり、とぐろ巻いた蚊取り線香をこれから買おうかなと検討しています。割とあの匂いは前から好きだし。

 何で今年の蚊は厄介なのが多いのかについて同僚は、封鎖期間中に人間の血を吸えなかったから、解禁されて蚊業界もフィーバーしているのではと、経済通のような解説をしてきましたが、あながちそうなんじゃないかって思うくらい封鎖解禁以来、蚊が飛んでいる気がします。

 なおさっきベープマットが効かないと書きましたが、案外これは事実らしく、かつてと比べて殺虫剤に対し抵抗性を持つ虫が世界中で増えているそうです。体内に入ったウイルスについても、昔は抗生剤がほとんどすべてに効いたのに対し、抗生剤が聞かなくなるウイルスがその後続々と増えているとのことで、この辺は豪というものを若干感じたりします。MMRで言ってたスーパーモスキートも、他人事じゃなくなってきた。

 あと昨日の記事で書いたニトリのベッドマットですが、今日無事に届きました。これでやっと冬用マットからおさらばできる( ´Д`)=3 フゥ

2022年6月15日水曜日

ニトリ、再び……

 恐らく覚えている人はいないかもしれませんが、先月まで続けられた上海の封鎖の最中、封鎖が終わったらニトリの夏用マットレスを買おうと考えていました。いつもは毎年GWごろに冬物と夏物の入れ替えをするのですが今年5月は封鎖の真っ最中でそれが出来ず、夏用マットレスも買い換えたいと思いながら買いに行くことすらできませんでした。

 そんなわけで封鎖が明けた最初の週末に早速ニトリへ向かったものの、まだ封鎖明け直後とあってニトリ、っていうかニトリが入っている商業施設丸ごと営業しておらず、購入はできませんでした。しばらく待てば営業は再開するだろうとは思ってたものの、何とかならんかなと思ってネットで見たら直営サイトで通販もやってるとのことだったので、思い切ってその場で会員登録して夏用マットレス(200元=4000円)をすぐ注文しました。

 それから1週間が経ちました。

 注文して翌日には出荷したとのメールが送られ、荷物の追跡番号もつけられたのですが、出荷地から一切動かないまま1週間が経過しました。まぁ封鎖明けということもあって物流も混乱しているのだし、この辺はしょうがないだろうと思って気にせず待つこととしました。

 それから1週間が経ちました。

 1週間+1週間、つまり注文から2週間が経過しましたが、荷物は依然届かず、追跡番号で見てもびた一文動いていません。物流も大分回復してきているというのに、さすがに2週間何も動かないってのはおかしいだろうと思い、昨夜めちゃ腹立ちまぎれに「おのれニトリめ……」などと呪詛の言葉を吐きながら眠りましたが、このまま何も動かなかったら金だけとられて商品はずっと来ないと思い、今朝思い切ってニトリに連絡してみました。

 連絡方法は直営サイトにあるカスタマーセンターへの文字チャットで、中国語で2週間経ちながら未だに商品が届かないということを注文番号などとともに連絡しました。担当者側もすぐ商品が出荷されながら動いていないということを把握したようで、追って連絡するからと返事しました。
 その後正午になって、日本語が話せる中国人スタッフから電話が来ました。ニトリの倉庫や運送会社などに確認したとのことで、結論から言えば私が発注した商品は行方不明になっているということでした。

 さすがにニトリ側もこの件に関しては申し訳ないのか何度も謝りつつ、すぐに別の倉庫から、別の運送業者に任せて今日出荷し直すと話しました。実際その後夕方になって、ニトリのサイトからのメールで出荷連絡とともに、また追跡番号が送られてきました。何事もなければ明後日には届くとのことです。

 先週あたりからなんかおかしいは思ってはいましたが、まさか自分が頼んだ商品が行方不明になっているとは思いもしませんでした。電話してきたニトリの人によると、やはり封鎖明けの影響から物流がやや混乱気味とのことらしいですが、出荷して、貨物番号も割り振られているのに追跡できなくなるほど行方不明になるって何なんだとか思います。誰かが途中でパクったのだろうか。

 まぁこっちとしてはちゃんと金払った商品が届けばいいのと、カスタマーサポートの人を責めるのはお門違いだろうと思い、カッカした性格な自分にしては珍しく、「ご対応ありがとうございます」的に紳士な態度で発送遅延に対する向こうの謝罪を受け入れました。

 それにしても今回の件と言い、なんか中国でニトリが絡むとやたらトラブルが多く発生している気がします。これまでも、価格が最も近くにある値札と異なっていたとかニトリからの帰り道に自転車で転倒して耳切って大量出血したりとか、組立椅子のねじピッチが明らかに違うとか、敷パッドが宣伝内容と違ってズレまくるとか、自分のブログで検索するとやたらニトリネタが多いです。
 もっともこれらのトラブルに関しては、今回の配送はどちらというとニトリというより運送を任された宅配業者の責任の方が重いし、自転車でこけたのもニトリとは無関係で自業自得です。まぁそのほかは、ニトリ側に若干問題があったと思うトラブルでしたが。

 ぶっちゃけ中国にはホームセンターが少ないのと、自転車でちょっと走りに行くのにいい距離なためよく通っているせいでこういうことが多いのだとも思いますが、それにしてもなんかニトリの買い物にはトラブルが付きまとってくる気がします。自分にとってニトリは鬼門か何かなのかなどという風にふと思ったところ、改めて考えてみたら実際にというか、自分の自宅からみてニトリの店舗がある方向がガチで鬼門に当たるという事実に、今日気が付きました。これって偶然?

 そんなクーロンズゲートな友人みたく風水信じているわけじゃないですが、ニトリ=鬼門説に関してはこれまでがこれまでなだけに、ちょっとビビってます。でもって、ニトリに関しては少し付き合い方を考えてみた方がいいのかもしれません。っていうか今まで鬼門舐めてたけど、これからはちょっと避けるようにしよう。

2022年6月14日火曜日

プレサンス前社長の冤罪事件について


 日本で上のニュースに関心を持っている人がどれだけいるのか、そもそもこの裁判がどれほど知られているのか、中国にいる立場からいまいち把握していませんが、密かに自分はこの裁判に深く注目しています。一体この裁判は何なのかというと、明浄学院事件に纏わる大阪地検特捜部の冤罪事件の第2ラウンドといったところでしょう。

明浄学院事件
山岸忍(Wikipedia)

 今回の裁判のきっかけとなった明浄学院事件については上の二つの記事に詳しく書かれていますが、簡単に自分の方からも説明します。

 事のきっかけは2016年、後に明浄学院の理事長となる大橋美枝子がデベロッパー企業、プレサンコーポレーションの社長だった山岸氏から18億円を借り入れたことでした。この借入について山岸氏は、大橋が勤めていた学校法人明浄学院への貸付だと認識していたと述べていますが、後に特捜部から大橋個人への貸付と認識されたことで、冤罪事件に巻き込まれます。

 大橋はこの借りた18億円を明浄学院への寄付に使ったり、当時の理事長に配ったりと、端的に言って理事長の座を得るための運動資金として使い、その甲斐あって理事長に就任します。ただこんな金の使い方するだけあって頭のねじは吹っ飛んでおり、校舎建て替えのため売却した用地代金21億円をそのまんま流用し、関係者に配ったり、上記の山岸氏への借金返済に使ったりとまるまんま着服してのけたそうです。

 その後も大橋は学校法人の金を1億円ちょろまかして仮想通貨につぎ込んだものの、仮想通貨の暴落で穴が出たところで内部告発され、理事長の座を下ろされることとなりました。なお告発した理事はその後、大橋の取り巻きの理事らによって辞めさせられたそうです。
 大橋はこの後、この1憶円の横領だけでなく21億円の着服の件もバレたことで、大阪地検特捜部に背任や業務上横領の罪で立件され、一審で執行猶予なしの懲役5年6ヶ月の判決が下されています。

 ここで話をプレサンス元社長の山岸氏に向けます。
 上記の通り、山岸氏は社長時代に大橋に18億円の貸し付けを行っていますが、この貸付を山岸社学校法人に対するものだと認識しており、大橋に貸したつもりはなかったそうです。しかし結果的にこの金は学校法人には直接渡らず、大橋の私的目的のため使われてしまいました。

 また18億円の貸付後に行われた、明浄学院による校舎建て替え目的で売却した用地は、仲介会社を通じてプレサンスが購入することとなりました。こうした経緯からどうも大阪地検特捜部は、

山岸氏が大橋に個人融資を行って機嫌を取る
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山岸氏のお金で大橋が見事理事長になる
↓↓↓
理事長となった大橋が見返りとして学校用地を山岸氏(プレサンス)に売却
↓↓↓
ついでに用地売却金から最初に個人融資された18億円を返済する計画だった

 といったような構図を立てたのか、山岸氏を逮捕するに至ります。なお学校用地の売却に関しては事件発覚後に契約解除となり、21億円は返金という形で清算されることとなりました。もっとも支払われた21億円の現金は行方不明なため、負債のまんまでしょうが。

 話を戻すと、検察は他にも逮捕したプレサンスの子会社社長や仲介会社らに、「山岸氏は大橋に個人的に(利益誘導を目的に)18億円を貸した」と証言させ、これで山岸氏を有罪に追い込めると思ってたようです。
 ところがどっこい、実際の裁判で山岸氏は無罪を勝ち取りました。

 何故山岸氏が無罪となったのかというと、まず18億円の貸付時の書類にはっきりと、借手が「学校法人明浄学院」であり、大橋個人への貸し付けでないことが明記されているという確固たる証拠がありました。また「大橋個人へ貸し付けた」と証言したその他逮捕者らは捜査中、大阪地検特捜部に「そう言え」と証言を迫られていたこともわかりました。
 特に滑稽なのはある逮捕者の録画録音された取り調べシーンで、その逮捕者が「山岸氏には学校法人への貸付だと説明した」と証言したら検事が、「そうじゃないだろう」的に特捜の見立て通りの証言をするよう強要するシーンがばっちり映ってたという点です。

 こんな風に客観的証拠がある上に他の逮捕者の証言が全く信用できないことから、一審の段階で山岸氏には無罪判決が下りることとなりました。さらにその後、検察も控訴を断念しており、恐らく特捜側も無理やりな逮捕で有罪に追い込もうとしたことを認識していたのでしょう。でなきゃ控訴しない選択肢を連中がとるとは思えません。

 こうした無罪判決を経て、冤罪に対し山岸氏が補償を求めたのが冒頭の記事に報じられた裁判です。山岸氏のWikiページによると弁護士は大阪地検特捜部を「厚生労働省の村木厚子氏の冤罪時から何も変わっていない」と批判したそうですが、実際その通りだと私も思います。この批判に対し検察側は「反省はするけど、ちゃんと改革はしている」と返事したそうですが、何も変わってないからまた冤罪引き起こしたというのに、本当に反省感のない呆れた発言だと感じます。

 最初の18億円の貸付に関して、もしかしたら山岸氏に何かしらの裏心とかそういうものがなかったのかもという可能性は、人の心に関することなので私には断定できません。しかしこの件は上記の通り不法なやり取りではない明確な証拠がはっきりある上、証言者も当初は山岸氏が共犯ではないとする証言を行っていたことからすると、証拠捜査的には絶対にあってはならない逮捕であったということは断言できます。

 この逮捕の結果、山岸氏はプレサンスの社長から降りることとなったそうですが、それ以上にも逮捕による社会的打撃はきっと大きなものがあると推察します。この点に深く同情する一方、前述の弁護士の発言の通り大阪地検特捜部が未だに証拠を無視した見立て捜査で無関係な人間を無理やり有罪に追い込もうとする姿勢を持っているという点は、一個人としては見ていて許せない怒りを覚えます。
 なお村木氏の冤罪事件で証拠を捏造した元検事は、今したり顔でYahooの刑法関連ニュースにオーサーコメントを書いたりしており、個人的に呆れています。こんな厚かましい人間だからこそ平気で証拠を捏造して無実の人を苦しめられるのだなと思うととに、こんな最低な人間にオーサーコメントを許するYahooニュースに対しても管理が緩いのではと密かに見ています。

2022年6月13日月曜日

封鎖明けで初の出社

 本題と関係ないですが封鎖前にオーダースーツ頼んだ仕立て屋で先週に仮縫い採寸に行きました。その際に胸ポケット付近に好きな文字入れられるよと言われ一瞬「Yakuza」と入れてもらおうかと考えましたが、中国人に見つかって「哎呀,这个人是Yakuza!(アイヤー、この人ヤクザ!)」とか言われたら屋だなと思って思いとどまりました。
 っていうかこういう刺繍入れるヤクザっているのだろうか。

 話は本題ですが今日所用があってオフィスに出社してきました。封鎖明けとしてはこれが初めてですが、3月中盤にはもう自宅勤務が始まっていたので、実質的には3ヶ月ぶりの出社となりました。
 一部で報じられている通り、現在上海ではPCR検査を受けていないと商業施設はおろか地下鉄にも乗れません。先週までは72時間以内でしたが今週からは1週間以内に1回となったので多少気が楽ですが、それでも忘れずに受けないといけないから面倒です。

 そんなわけで約3ヶ月ぶりに出社というか出勤しましたが、ちょっと驚いたのが地下鉄で、封鎖前と比べて9割くらいの混雑率でした。もっとスカスカ、具体的には6割くらいじゃないかと見込んでましたが、思ってた以上に出勤を再開する人が多くてびっくりしました。
 なお途中「死刑囚042」を読んでたため、立ちながら涙でそうでした( ;∀;)

 そうして出社したところオフィスはやはりスッカスカで、来ている人は多くありませんでした。それでも来ていた同僚と感動の再会を果たすといつも通りに仕事をしてましたが、地味に面倒だったのが食事です。
 今現在の上海市内は飲食店内での食事が駄目なため、基本的には食べ物を買ってオフィスに持ち帰って食べる必要があります。ぶっちゃけオフィス内で飲食したら変わんないんじゃないのって気もしますが、折角だからと昼、夜ともにバーガーキングで食べましたが、やはりなんか店内で食べる方が落ち着きます。明日はパンにしよう。

 でもって帰宅して今に至りますが、帰る途中は足が痛かったです。革靴履くのも3ヶ月ぶりだし、それでそこそこ歩くもんだから足の裏が地味に痛みます。この前の土日に自転車をそこそこ漕いでいたから体力的にはまだ余裕があるものの、足とか負荷のかかる部分はまだ本調子でないようです。
 明日もまた出社しますが、一応会社からは今週は自宅勤務でいいと言われているので、明後日以降はまた自宅勤務にするかもしれません。朝寝坊できるし。

 もっとも上司からは、他の人は承認制だけど自分はもう承認なしで来てもいいよ、っていうか来いとか言われ、若干困ってます。

2022年6月12日日曜日

80型スープラのプラモ

 上海封鎖前に注文していたプラモのキットが2ヶ月を経た先週にやっと届いたので、今日は雨だったこともありプラモ作ってました。マジ久しぶり。


 そんなわけで作ったのがこちらの通称「80型スープラ」です。知ってる人には早いですが、現在トヨタが販売している「スープラ」の1世代前で、映画「ワイルドスピード」にも出演していることから、質のいい中古車なら1000万円はまずくだらないほどの超人気車です。

 少し解説すると、バブル期に開発されたこともあってそこそこ装備が豪華であることはさておき、自主規制値いっぱいの280馬力というハイパワーである、且つ4WDのインプやランエボと違ってハチロク同様のFRという駆動方式から、ハイパワースポーツカーが出そろった90年代においても独自の存在感がありました。
 また聞くところによると単純に車両の剛性が極めて高い車だったようで、改造に置いてのベースカーとしては非常に優秀な車だったそうです。


 上の写真は作り途中のものでエンジンルームですが、車のプラモってこういう完成したら見えないところの作業が9割だったりする。まぁこのキットはボンネット開けられるけど。



 自分の中では未だにトヨタ史上最強のスポーツカーと言ったらこの80型スープラだと思っており、かねてから1回はプラモ作ってみたいとも思っていました。今回こうして作ってみましたが、やはりというか本当にシンプルなデザインだなと思います。なんとなく、ミニバンのエスティマを彷彿させるような丸っこさとシンプルさで形作られたデザインに思えるのですが、それで映画に出てくるほどの個性を出せるというのだから、この時期のトヨタのデザインは侮れません。

 ただキットに関していうと、1993年に制作されたもであるであることから、ライト周りを中心に比較的最近のキットと比べるとやや見栄えが劣ります。そのため完成した時も、なんかあまりアドレナリンが出ませんでした。悪くない車なんだが。

 なお現行のスープラの値段確認したら最低価格で499.5万円と、いいお値段以上ニトリしています。あんまこっちのスープラについて話聞かないけど、また伝説とか作ってもらいたいものです。

2022年6月11日土曜日

中国人エリートの優秀さ

 今日上海は全市でPCR検査をするため午前の一時の間は団地内に封鎖されました。また封鎖かと自分を含めみんな警戒してましたがそんなことはなく、午後には解放されて自分も懸案だったスニーカーを買いにアシックスのアウトレットモールへ行きました。
 やはり非日本ブランドの靴だと横幅がやや狭く感じるだけに中国ではいつもアシックスの靴を買ってますが、前回600元くらいの靴にしたらこれが非常によく、満足度が高くて2年くらい問題なく履けたので、今回は450元(クーポン使ってさらに20元引き)の靴を買いましたが、前まで1元=18元だったのが今は1元=20円なので、日本円換算するとえらい高い靴を自分は買ってるんだとビビりました。まぁ長く履けるんだから費用対効果は悪くないはず(;´・ω・)

 それで本題ですが、飽きっぽくてほぼ2年ごとに勤務先を変えていた自分ですが、今の会社は珍しく長くもち、現在すでに満6年も在籍しています。この在籍期間について友人にも「あり得なくね?」と言っているものの、「人として当然のことだよ(´・ω・)」と回答されるなどあまり誉めてもらえないのですが、そこそこ長くいるだけあって、業務関連で中国人スタッフの知り合いも増え、仕事中にあれこれ相談を受けるようになっています。
 自分が今いる会社ですが中国ではブランド価値が高く、在籍している中国人社員に関しては間違いなくエリートと呼んでいい人材しかいません。で、実際そんなエリート中国人と仕事していて思うのは、本当にこの人ら優秀だなぁという一言に尽きます。

 基本的にどの人も英語は当たり前のように使うし、日本語もこっちがビビるくらい敬語をきちんと織り交ぜたメールを送ってくることがあります。また単純に体力も豊富で、夜中とかに次の仕事の打ち合わせメールとかも送るくらい稼働時間が長いです。もっとも始業時間はあんまきちんと守らないところありますが。
 中でもある部署で自分が最優秀だとかねてから評価している中国人社員に至っては、こっちがギリギリ断れない量の業務量で仕事を的確に割り振ってきて、無茶振りはするもののうまいことこちらを動かす限度というのもびっくりするくらい把握して振ってきます。実際にその部署の人に聞いたらやばいくらい優秀らしく、この人がいるかいないかで支店とか業務量が変わってくるとすら言われています。

 やはり中国人は人数が多いだけに競争が激しく、その上澄みとなるエリートの質で言ったらやっぱり日本よりも上なのではないかという気がします。ただ現場を担当する日本人社員に話を聞いてみると、中国人エリートは優秀な人とそうでない人の差が激しく、反対に日本人エリートは中間くらいにびっしり集まっているところがあるので、集団で見たらそこまで差はないとも言っていました。
 ただ個人レベルで最優秀な人材で見たら、やはり中国人エリートの方が際立っているとのことで、自分もこの見方に同感しています。

 割と日本人、特に製造業で中国に係る人は中国人の資質を舐めてかかる人もいますが、優秀なエリート層を見ていない一面的な見方じゃないかと内心思っています。もっともそれを言ったら日本も同じで、中小企業なんかは人材がいなさ過ぎて井の中の蛙なお山の大将になっている人が溢れているだけに、もっと世の中見て、自分の立場というか実力をしっかり把握しろよと言いたくなる人も多いです。
 この辺、端的に言ってしまえば直接見たことがある最優秀な人がその人の上限になってしまうので、若いうちに非常に優秀な人に出会えなかった人ほど狭い視野になりがちだと思います。

2022年6月10日金曜日

黒田日銀総裁の家計許容発言と保身

 自分の悪い癖なのですがかなり決まった時間に食事取らないと子猫みたく急に電池切れすることがあります。夕食は封鎖中から決まって7時に取っているのですが、今日も7時前は血糖値落ちたのかぼーっとしてだるく、でもって食事取ったら急に血糖値上がるからまたぼーっとしての悪循環の最中にいます。脂肪少ないせいだろうか。
 なお封鎖中に自分はやや痩せましたが、同僚は「何故?(´・ω・`)」と言いつつ太ったことを明かしました。

「家計は値上げ許容」 黒田「前代未聞」失言生んだ日銀ロジック【解説委員室から】(時事通信)

 さて本題ですが今話題の失言と言ったら黒田日銀総裁の「家系は値上げ許容」発言でしょう。正直言って、何故こんな低次元な失言をしたのかということより、高まる円安について今日になってようやく「あかん」と発表しましたが、この発言が1週間くらい前までにでなかったことの方が結構深刻なような気がします。まぁ黒田日銀総裁の立場を慮れば、出ないというのも無理ないのですが、

 結論から書くと、黒田総裁は就任当初に目標に掲げた2%のインフレ目標達成しか今やもう目に入っていないのではないかという気がします。このインフレ目標は当初期限の2年を過ぎても一向に達成されず、既にもう10年くらい経っていますが、世界的なインフレと原油高のおかげで、言い方変えると日銀の介入は全く無関係に今年は達成できそうです。やったね(´∀`*)
 内心、当初期限にした2年で達成できなかったら日産のコミットメントみたくすぐ辞めとけばよかったものの、そのまま安倍政権とともにずっと日銀総裁にい続けましたが、やはり本人としても目標を達成できず居づらかったのだと思います。だからこそ外部要因ながら今回達成できそうになって、インフレ万歳、値上げはいいことだ的に悦に乗って上記の家計許容発言が出たのだと思います。

 しかし方々から指摘されている通り、物価が上がる一方で日本の所得は増えてません。っていうより減ってます。この辺は卵が先か恐竜が先かという議論にもなりますが、基本的にはわずかなタイムラグの間に、いくらか指数に差があっても両方が一緒に上がらないとスタグフレーションと言って最悪な経済サイクルになってくるのですが、正直言って既に若干そのサイクルに入りかけている気がします。少なくとも政策担当者であれば、所得変動との相関を無視して家計許容という発言はさすがに捨て置けないなという風に自分も感じます。

 何度も言う通り、あの失言が出たのはやはり黒田総裁自身がインフレをともかく待ち望んでいたからに尽き、それは彼の保身的な価値観が源泉だと思います。やや言い方きついですが、保身的価値観に凝り固まった人間がいい政治や政策なんてできるわけないと自分は思うだけに、最後にインフレ目標達成したことを記念に、そろそろ黒田総裁はその座を降りるべきなのではとお節介ながら思います。このまま続けていても、自らの価値を落とすだけだと思いますし。

 まぁこのまま円安が続いてくれれば、中国で人民元もらっている自分としては割とおいしい立場が続きます。そう考えると「黒田さん、まだまだこれからっすよ(^ω^)」みたいに言いたくなる自分も少なからずいるので困ります。