話は本題ですが自分もブログに上げたミートホープ道新こと北海道新聞についてほかにもメディア業界関係者がコメントする記事が増えてきました。やはりどの人も「電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップが指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしない」という記述について、「いやそれわかるだろ普通」というツッコミ入れてます。ぶっちゃけお前らでわからないなら一発で犯人見つけたやるので俺に見せろよと言いたいです。
各コメントについてそこまで深くは触れませんが、一点だけ気になった点として何人かが捕まった新人記者が警察に48時間も拘束されたことへの批判なり正当性主張がないと指摘した上で、これは不当な拘束だと書いているのがやや目につきました。断言しますがそれは「安全な立場と場所」から無遠慮に言っているだけの発言でしかならず、公権力が何たるかをまるで理解していないと私には思います。
それこそこっちが殴りかからなければ向こうから殴られることはないという頭の中がお花畑した発言であり、アフガンや北朝鮮とまでは言いませんが、いっぺん中国や香港で活動してみろよと言いたいです。
なおこの拘束について道警に関しては、まぁ初めから道新の人間だとわかってただろうしこういうこともやりたくなるだろうねという風には思います。何も拷問加えたり近親者拉致って脅迫するわけでもないんだから、そこまで大騒ぎするものではないと自分は思います。
とここまで書いた上で前回の記事で書き忘れてたことが一つあります。先ほどのいくつか出ている他の人のコメントにも一切なかった点ですが、この件で道新は誰も処分していないんですよね。そもそも責任者を不明確にしている時点で論外ですが、取材方法が違法だったと認めておきながら誰も処分せず、反省しましたなどと言っても誰が信じるかってところです。言い換えれば、何も悪いと考えてないんでしょう。
この件でなにが一番悪いかというと取材した学長問題よりずっと大きなニュースを道新は自ら作ってしまったという点じゃないかと密かに見てますが、こうした逮捕にまで発展した事件で、一切処分者を出さないってのは結構凄いものだと思います。もっともメディア業界の身内びいきは結構激しく、東京中日新聞も以前にインタビューを捏造(二度も)した記者を解雇せず停職にとどめるなど、社内処分で明らかに緩いところがあります。そういう連中が「政治責任を取れ!」などと言うのだからそりゃ政治家も責任取らんわな。
ただ、逆に厳しすぎるんじゃないかと思うメディアもあります。それは共同通信で、共同の報道に対する責任感はまず間違いなく業界ナンバーワンです。
具体的には、部下がなにかしたら不祥事を起こしたら指示側の責任者が必ず責任を取らされます。以前も取材内容を捏造して記事を書いた記者がいて、外部指摘で発覚した際にその記者は問答無用で解雇し、担当していた編集長も辞任させられ、系列会社へ出向させられました。そのほかの事件でも一見すると編集長がもらい事故みたいな感じで責任取らされて更迭される話が共同通信には多く、その報道に対する責任感の強さには強い経緯を覚えます。
なお先ほどの例で辞任させられた編集長はその後私の前の職場に上長としてやってきたのですが、あまり背景を知らない営業の人間が「左遷された人がくんの?」などと言ってました。実際に私もその人の下で少し仕事しましたが、人格、実力ともに非常にしっかりした人で、これほどの人間ですら不祥事の際には責任を取らせ、一時的かもしれないが役職から離れさせるのかとまた別な意味で尊敬心を覚えました。
真面目な話、記者と言っても千差万別ですが、共同出身の記者に関しては人格はともかく記者としての実力だったらその経歴一つである程度高く見ていいかと思います。どの人にも共通して報道に対する意識、注意力が高く、個人として能力の高い人が多いです。
ちなみに逆なのは、こういっちゃなんですが朝日、特に新卒からずっと朝日って人です。明らかにあそこは記者育成が下手なのと、給料が高いから実力ある記者が他のメディアから中途でやってくるので、実際にスクープ取るのはその中途の人たちです。偏見かもしれないけど、朝日のプロパーは自分はあまり信用しないです。
なお、自分のように異業種からメディア業界入って来た人間はやはり変則的な人が多いです。ややねじの外れたプロパーの記者たちと違って考えが開けているというか、金の方面の経営に対する意識がやっぱみんな強いように思え、「いい記事をどう書くか」よりも「稼げる記事をどう書くか」に意識を向けることが多いです。この辺はJBpressとで自分は同じ方向向けるのでありがたいです。
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