それでこのニュースに出てきた体臭についてですが、去年あたりからアイドルの交流会やカードゲーム大会にやってくるお客の体臭がひどい、ヤバ過ぎるというニュースをよく見るようになってきました。実際にそうした現場に行って嗅いだわけでもないためどれほどの体臭なのかは測りかねますが、私個人の見解で述べると、「そんな大騒ぎするほどかよ」と疑問に思う節の方が多いです。何故かというと、日本人で体臭が気になるほど臭う人はそんないないだろうと高をくくってるからです、なんでそんな風に言えるかって、自分が今いるのは中国だからです。
断言しますが、街中で感じる体臭で言えば中国の方が圧倒的にきついです。上海とかならまだマシですが、地方都市なんか行くと周りの中国人ですら表情から見て明らかに引くようなレベルの体臭を出している人間なんて手の指が足りないくらいいます。また上海市内でも、地下鉄とか乗っているとえーって言いたくなるくらい臭う人がおり、でもってそういう人に接近されると大抵その日はダニに噛まれる羽目になり、「臭いくらいなら実害ない」と言いたくなります。
また私の場合だと北京での留学時代、相部屋のルーマニア人がガチでシャワーを浴びるのは月に1回程度で、部屋の中は体臭に満ちていました。なので玄関ドアとか開けておくとその臭いが廊下中に蔓延して、別の日本人も今日自分が部屋を開けているとエレベーターから降りた瞬間にわかったそうです。
もっともこんなの慣れてしまえばどうってこともないのですが、数ヶ月にいっぺん、彼が洗濯するときは自分も夜は寝れなくなりました。何故かというと当時の学生寮には洗濯機がなく、基本手洗いで下着とか洗うしかなかったのですが、彼は洗面器に下着を水につけるだけで、ゆすいだりとか以前に洗剤も一切使用しませんでした。でもってそれを部屋干しにするもんだから、さすがにその時は自分も眠れないほどの悪臭に悩まされ、洗面器につけてる間にそっと洗剤を少し蒔くようにしてました。
そんな私のハードな体験、そして冒頭に書いたように日本人より体臭がきつくてもそんなに気にしない中国での生活を踏まえると、元々異常なくらい臭いを出さないし、普段から割と清潔にしている(中国人基準で)日本人が体臭でどうこう言うのはちょっと過剰過ぎるのではという疑念を持っています。鈍感力じゃないですが、礼儀マナーなどと同様に必要以上に過敏に気にするというのはむしろ社会にとっても本人にとってもマイナスで、逆にそうしたことを気にせず寛容に受け止める西郷さんのような人の方が私は立派だと思います。
なので日本人は、もっと西郷さんを見習うべきだと無駄に薩摩推しな感情がこのところもたげます。
4 件のコメント:
ドゥーフェイ氏と比較になるか分かりませんが、昔のバイト先では通った道に臭いが残る最臭兵器レベルの人がいました。皮脂系の臭いだったのでお風呂に入ってないんだと思います。
うちの祖父も皮脂系の強烈な臭いを放つ人で、亡くなってから暫く経っても遺品から臭いが消えず、1年以上過ぎてようやく無臭になった頃には少しさみしい気持ちになりました。
臭いというのは脳の海馬に結びついているらしく、月日の経った今でもそれらの臭いを思い出すことができます。
嗅覚って、視覚や聴覚以上に感情を揺り起こすというか記憶を一気に掻き立てる感覚である気がします。日本にも香道があるけど、この嗅覚については欧米の方が香水で発達しており、もう少し日本でもいろいろなところで嗅覚を活用した取り組みとかあっていい気がするんですけどね。
日本人の、特に女性がどんどん肉体的にも精神的にも潔癖になっていっているなという感覚は、色々な分野で感じます。
最近では柔軟剤の匂いに耐えられない人が香害と呼んで、タバコの煙のごとく社会から消し去ろうとする動きもあります。
本能的に清潔を求める傾向は強いのだと思うのですが(出産・子育ての都合上)、それにしても声の大きい人にそういう傾向は感じています。
男女の力関係の変化、環境の浄化も影響していそうですが、ちょっと病気なのでは?と思う人も少なくありません。
大衆に限らず最近の日本はあらゆることに対し神経を研ぎ澄ますように学校でも社会でも要求するようになって、社会におおらかさがなくなったというかギスギスしてきたという気がします。ほかの記事にも書いていますが自分から見てもはや精神病と言っていいくらいの強迫観念をあけすけに公言する人もおり、この流れには早く歯止めがかかってほしいです。
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