話は本題ですが最近ネットでよく懐ゲー特集とか見ています。2000年ごろはファミコンソフトが懐ゲーと呼ばれていましたが今ではプレステのソフトもどれも20年以上前の作品となり、懐ゲーに分類されてよく特集されています。思えばちょうど自分の子供時代はゲーム技術が急発達した事態で、ドット絵からアニメーション、3Dとグラフィックがどんどん進化するとともに、ゲームデザインもそれまでになかった新たなジャンル、たとえば対戦格闘ゲームの草分けとなったスト2などが初めて世に出てくるなど、世代的にゲームの発達や開拓をリアルタイムで体験できたいい世代でした。
そんな昔のゲームについて語るに外せないのが、地味に中古ゲーム屋です。先に現代の中古ゲーム屋について触れると、もはや絶滅危惧種でブックオフなど総合古物品販売店を除くと中古ゲームだけを取り扱う店はほぼないと言っていいでしょう。これは説明するまでもないですがゲームの販売方法がパッケージ販売からダウンロード販売が徐々に主流となり、中古品として出回るハード形態のソフトウェアが市場に前ほど出回らなくなったためだと断言できます。
先日、ソニーが今後はソフトウェアのパッケージ販売をもうやめると発表したことから、恐らく今後中古ゲーム屋はますます減ることでしょう。ただゲームの制作販売会社にとっては非常に追い風になるとともに、ダウンロード販売でもしょっちゅうセールや価格改定が今では行われるようになっているので消費者にとってもプラスなんじゃないかという気がします。
話を戻すと、ダウンロード販売なんて形式のなかった昔において中古ゲーム屋は小中学生が少ないお小遣いでゲームを買える唯一の手段でした。スーファミ時代なんか新品ソフトが1万円前後もしていただけに、中古ゲーム屋がなければ購入できるソフトは本当に限られていたことでしょう。また中古ゲーム屋にとっても、新品ゲームソフトがそれだけ高額であったことから利ザヤを得やすい価格設定を行うことができ、皮肉な言い方をすると中古ゲーム屋をのさばらせたのはゲーム価格高騰を許容した当時の任天堂だったと私は思います。サードパーティ製ソフトウェアに対し、当時の任天堂が取っていたマージン率はかなりえぐかったと聞くし。
そのため、90年代においては本当に中古ゲーム専門店と言えるお店が各地にたくさんありました。私の近所でも山ほどあり、金のなかった小学生時代の私は各店舗を一つ一つ訪れては欲しいゲームソフトの価格を逐一比較して最安値の店を探すという、価格コムのようなことをよくやってました。また当時のゲーム屋では試遊台を設けていることもあり、ゲームセンターと違って金がなくても遊べることから夏休みでやることなく時間が余っている時なんかは無駄に入り浸っていました。
比較的記憶に残っている試遊したゲームを挙げると、プレステで出たΖガンダムのゲームで、これは試遊で楽しかったからその後きちんと買って遊びました。このほか同じガンダムゲーなら「戦慄のブルー」をよく遊んでいたような。その影響からかガンダムブレイカー3では「先日のブルー」という機体名でブルー1号機使ってたな。
そんな中古ゲーム屋に変化が起きだしたのは大体2000年前後だった気がします。この辺りからマジックザギャザリングや遊戯王などのカードゲームが普及するのに伴い、トレカも一緒に販売する店が増えていった気がします。店によっては鞍替えするようにトレカに注力するようになり、結果的にはトレカへの注力が遅れた中古ゲーム屋ほど早く潰れていった気がします。
PS2辺りまではまだ中古ゲーム屋も元気してましたが、PS3の時代辺りから日本国内のゲーム市場の縮小が影響してかどんどん店が減るようになり、ダウンロード販売が一定のシェアを得るようになったPS4時代になるともはや冒頭にも書いたようにブックオフなどの総合古物販売店を除き中古ゲーム専門店は消え失せた気がします。トレカの店はまだ元気なの見ると、やはり2000年あたりから商売替えに踏み切ったかどうかが生き死にの分かれ目だったのかもしれません。
実際、実家近くの中古ゲーム屋もほかの店と比べてトレカの取り扱いがやや遅く、2005年くらいからやり始めたもののもはや遅く、確か2013年に潰れました。家から近くて比較的安価だったためよく使ってましたが、PS3であのクソゲーとして名高い「機動戦士ガンダム戦記」を買ってからはとんと通わなくなってしまいました。
まぁ通わなくなったのは中国に行ったからで、「機動戦士ガンダム戦記」が何か悪さしたわけじゃないですが。
このほか中古ゲーム屋ときたら思い浮かぶのはワゴンセールで、箱や説明書がなくソフト本体のみで人気のないソフトはワゴンにひとまとめにして売られるのが常でした。一時期、大量に出荷されてモノ余りとなったロマサガ3もワゴンにびっしり敷き詰められていましたが、つまらなくて売れないゲームを「ワゴンゲー」と呼ぶなど、当時のワゴンには一種の呪いめいた雰囲気がありました。
記憶している実際に購入したワゴンゲーでは「三国志3」があり、既に5も出ている時代だったので990円くらいで購入しましたが初めての三国志ゲーだったのでかなり遊び倒しました。確か新君主で初めて蘆江でスタートしてクリアまで行きましたが、まさか後年その近くの上海で暮らすことになるとは。
このワゴンという言葉も、ただ聞いてないだけかもしれませんが一時期と比べるとめっきり耳にしなくなった気がします。ゲーム屋に限らず小売店ではワゴンセールという単語が使われますが、少なくともワゴンゲーという単語は今後消えゆく運命にある可能性が高く、文化の消失というものが今まさに目の前で起きている気がします。
恐らく今後懐ゲーはコレクター向けの骨董品店みたいになり、小学生が少ない小遣いを手にしてやって来るお店ではなくなるだろうし、既にそうなっているのかもしれません。そう思うと、自分はまだそういうお店があった時代に子供時代を過ごせただけにまだ幸せだったのかもしれません。
最後に急に思い出したけど、大学入って最初の夏休みにバイトでプレステ版の「真・女神転生1」を中古で購入し、面白かったから2もやろうとしたけど何故か買わずじまいでした。ただそのプレステ版の2はバグで有名だったので買わなくて正解でした。
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