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2023年9月12日火曜日

ジャニーズ事務所の出演妨害というもう一つの疑惑

 余計な小ネタを挟まず本題から入ると、性的虐待問題に対する批判が続くジャニーズ事務所に関して「もう一つの疑惑」を追求するメディアが出てこないのが、密かに不思議に思っています。正確に言えば一部メディアはそれとなく言及しているものの、ジャニーズ事務所に対して直接取材を試みたり、関係者の証言を取ってこないあたり、一定の忖度が働いているように見えます。
 ではそのもう一つの疑惑とは何かですが、いわゆる「やめジャ二」ことジャニーズ事務所を退所したタレントに対する出演妨害です。


 正直に言って日刊ゲンダイは端から信用の置けないメディアだと思っていますが、上の記事に関しては当時の背景状況などを分析していてなるほどと思わせられました。

 ジャニー喜多川の性的虐待と同様、ジャニーズ事務所を退所したタレントに対する出演、活動妨害は公然の秘密でした。このジャニーズ事務所の妨害は若干妄執的なところがあり、SMAPを辞めたボートレーサーの森氏に至っては過去の出演動画から特殊画像処理してまでもその存在自体を消そうとしていたとも報じられています。
 もっとも森氏は芸能界からボートレース界に転身したため仕事に対する直接的な損害はそれほど大きくなかったと思いますが、退所後も芸能界に残ったタレントに対する妨害は文字通りの営業妨害と言ってよく、言うまでもなく現行法でも完全な違法行為です。あくまでジャニーズ事務所は「直接出演を妨害した覚えはない」と言って各メディアの忖度だと言い張るでしょうが、この言い分を真に受ける人間がいるとしたらただの馬鹿だと断言してもいいでしょう。

 自分が知ってる範囲で露骨に営業妨害を受けていたと感じるのは、山Pこと山下智久氏です。映画「あしたのジョー」で伊勢谷友介氏にも劣らない熱演ぶりを見て大した役者だとかねてから評価していたのですが、ある時期を境にぷっつり露出しなくなりどうしたものかと思っていたら、2020年にジャニーズ事務所を退所していたと知って合点がいきました。
 実際にWikipediaの出演リストを見ると、2020~2021年において日本国内の映画、ドラマには一切出演していません。この間は海外で主に活動していて実際に米国でのドラマには出ているようなのですが、真面目に彼には日本国内での活動で何か妨害があったのでは、今がある意味チャンスだから教えてくれないかなとほんとのところを聞いてみたいものです。

 もっともその山下氏は2022年に入って自分も漫画を購読し続けている「正直不動産」の主役を張ってヒットを得ており、それからはほかの日本国内の作品にもこのところよく出ています。この経過を見る限り、やはり去年ごろからジャニーズ事務所の影響力が落ちてきている証左と言えるかもしれません。

 一見すると性的虐待問題とこのやめジャ二の出演妨害問題は分野の異なる問題で、一緒くたに語るべきではないようにも見えますが、芸能界における強大な影響力を行使してメディアに忖度を強要したという点で共通する問題だと私は思います。真に問題があるのはそうした強要にホイホイ従ってやめジャ二の出演を閉ざしたメディアにありますが、こうした強要や脅迫を行ったジャニーズ事務所がそもそも問題であることも間違いありません。
 そういう意味では性的虐待報道を見合わせたメディアらは、今こそジェリド・メサの如く汚名挽回とばかりにこの問題についても余計な忖度をやめ、弱っている今だからこそジャニーズ事務所をもっと叩くべきであるのがメディアとしての反省を示す態度ではないかと思います。いや言い方を変えるなら、今ここでこのジャニーズ事務所の営業妨害問題を取り上げられないのであれば、そのメディアは自らが公平公正をかなぐり捨てた資本主義の走狗であることを証明することになると言っていいでしょう。まぁ社会主義国のメディアも忖度しまくりだけどさ。

 自分が本当に見ていて不思議に感じるのは、今だからこそ全力でジャニーズ事務所を叩くことができるし、また叩くことで視聴率や閲覧数を稼ぐアタックチャンスだというのに、未だに多くのメディアは歯に衣を着せたかのように批判に鋭さがないという点です。
 確かにこの前の記事でも書いたように、本質的にジャニーズ事務所を今批判していいのはかねてから性的虐待を指摘し続けた文春だけだとは思います。しかし本当の意味で過去の報道を見合わせる忖度的態度を反省しているというのなら、本来許されないジャニーズ事務所の問題点、疑惑を今ここで追及しないでどうなのかとも思います。性的虐待に関しては今でも文春以外は報じるべきじゃないと思いますが、この出演妨害に関しては実際に協力してきたメディア(特にテレビ)だからこそ報じられる事実も多いだけに、ここで報じないで何がメディアだ、何がジャーナリズムだと私は思います。

 敢えて多くのメディアが未だにこの出演妨害疑惑に関して忖度して報道を控える理由を推量するならば、ジャニーズ事務所がこの危機を乗り越え再び芸能界で影響力を持つとまだ考えている、またはジャニーズ以外でも特定タレントの出演妨害を行っているほかの芸能事務所に対する忖度が働いているの二択、または両方だと考えています。
 であればこそ、ジャニーズ以外の芸能事務所の出演妨害もこの際暴露しさえすれば、完全な汚名挽回となるわけです。そうした本来あるべき報道をきちんと行うメディアがきちんと現れることを、私は密かに期待しているわけです。

2023年9月7日木曜日

ジャニーズ事務所の記者会見について

 昨夜、夜に訪れた松戸の焼き肉店でぼったくられるという謎な夢を見ました。夢なのに何故か妙にリアルな請求額(371,000円)まではっきり覚えているのもさることながら、一人焼肉でぼったくられるというのは自分でも斬新な展開であるような気がします。

 話は本題ですが本日、少年への性的虐待問題で取りざたされているジャニーズ事務所が記者会見を行いました。いくつか気になった、感じた点はあるのですが、最初に言いたいこととしてこの記者会見には本来、日系メディアの中で文春以外のメディアに関しては出席する資格もなければ報じる資格もないと私は思います。しかし実際には主要な日系メディアはすべて報じており、なんていうか厚顔無恥もいいところではないかという気がします。そしてこの点を、今のところ自分以外誰も指摘していないという点でも違和感を覚えます。

 会見の内容、特にジャニーズ事務所の対応に関して結論から述べると、ビッグモーター以下ではないかというのが正直な結論です。ビッグモーターは不祥事の責任として創業家親子は株こそ手放さなかったものの経営陣から退いたのに対し、ジュリー喜多川氏は代表から降りるものの役員としては残留するとして、あのビッグモーター以上に無責任な対応だという風に見えます。
 そのジュリー喜多川氏は先に出した発表にて、叔父であるジャニー喜多川の性的虐待について知らなかったと言いながらも、今日の会見では「物を申せなかった」と話しており、知らなかったというかこの発言とは全く異なるというか知ってたんじゃないかと言いたくなります。それでいてこの無意味な責任の取り方を取る辺り、はっきり言えばゲマ並みに邪悪な人間だとしか思えません。

 また新社長にはタレントの東山氏が就任するということですが、これも外部からまともな人を連れてこれなかったのかと言いたくなります。もっとも、こんな無責任な体たらくでもテレビ局はジャニーズ事務所のタレントを起用し続けるでしょうが、本来ならば今日広告契約を結んでいるタレントの契約中止検討を発表した東京海上日動のようにこのような反社組織との取引を絶たないのはコンプライアンス的にもおかしいと私は思います。
 そういう意味では、恐らく私が煽るまでもなく多くの人が今後ジャニーズ事務所のタレントを起用する番組、並びにそのスポンサー企業へのボイコット、不買運動が今後広がっていくのではないかと予想します。実際それだけの事件であるように私は思いますし、以前の欧米でのMe too運動じゃないですがまだまだこれでは終わらないでしょう。

 最後に、改めてこの問題に関しては粘り強い文春の報道姿勢に強い敬意を感じます。あと、この記者会見を生中継せず、いつも通り「リーサル・ウエポン2」を放送したテレ東に関しても若干凄いなと感じるところがあります。なんかまた変な記者が「テレ朝はどうせ中継してないだろこの会見!」とか言ってたそうですが(実際は中継してた)、それを言うならテレ東相手に言えよな。

2023年8月24日木曜日

プリプリプリコジン

 自分でもくだらないってことは十分わかってるけど、今日を逃したらもう一生この言葉は使えないと思ったのでこの見出しにしました。後悔はありません。

 さてそんなロシアのPMOのワグネル創設者でありリーダーであったプリコジンが今日、プリ故人になったというニュースが入ってきました。
 結論から言うとあのプーチンに対する反乱からよく2ヶ月も無事でいたなと思うと同時に、この2ヶ月の猶予期間中に何故身の安全を図らなかったのが逆に不思議です。プーチンがあのまま許すはずなど考えられず、まだ手出ししてこない間位にイスラエルやサウジなどロシアが手を出しづらい中東諸国にでも亡命しておけばよかったというのに、呑気にロシアとベラルーシの間をいつまでもうろうろしていた辺り、この暗殺は当然の帰結でしょう。あまりの迂闊さから、同情心は全く覚えません。

 それよりもウクライナ戦争に関しては、ちょっと気になるニュースが入っています。それは何かというとF-16の供与ではなく、あのグリペンの供与です。
 グリペンとはスウェーデンのサーブが作っている小型戦闘機で、現代の偵察、空戦、地上空爆のあらゆる作戦をこなすマルチロール機の走りともいうべき戦闘機で、米露以外の戦闘機としてはフランスのラファール(この前日本に来た)と並び世界各国で比較的セールスに成功した傑作機です。

 このグリペンについてスウェーデンがウクライナに供与する、とはっきり言わないものの、ウクライナ人パイロットの訓練を進めていることを明かしました。実質的に供与することはもはや決定的なのですが、一部の専門家も言っていましたがF-16以上にこのグリペンの方が今のウクライナにとっては有用な戦闘機となり得るのではないかと密かに思っています。
 その理由というのも、グリペンはF-16と比べると操作系がウクライナがこれまで使ってきたミグ29などに近いほか、メンテナンスが圧倒的に簡潔で、1回出撃してから再び出撃するまでほかの戦闘機だと数時間は必要だというのに、グリペンだと数十分ですぐ再出撃できます。また一般高速道路からも離発着できるほど利便性が高く、ロシアから度々飛来するドローンやミサイルにいちいち迎撃せざるを得ない状況を見ると、こちらのグリペンの方が今役に立つように思えます。

 そのグリペンは確か数年前に大幅改修が行われ、電子システムなどが一気に更新されたと言われています。スウェーデンとしてもこのウクライナ戦争でグリペンが活躍すれば更なるセールスにつながる可能性があるだけに、多少の費用が嵩むとしてもウクライナに供与する価値はあるでしょう。

 その上で、このウクライナ戦争は恐らく誰もが今年秋までにウクライナ軍がクリミアまで進出してロシアを追い出して終戦することを願っているでしょうが、現実にはその公算は難しくなってきています。恐らく来年も戦争は続き、ロシアも持久戦によって兵数や物資で劣るウクライナが音を上げるのを待っているようにも見えます。
 しかしこの戦争でウクライナが中途半端な妥協に至ったり敗戦することは、日本のみならず世界にとっても悪影響を及ぼします。そうならないためにも、これまで通り、否これまで以上に世界はウクライナを支援する必要があると感じます。

2023年8月20日日曜日

ビッグモーター元社員は雇う価値があるか?

 「もしかしたらあるのかな?」と思ってネットで検索したら宦官のBL漫画が存在することがわかりました。このことを知り合いの中国人OLに話したら「中国なら小説だってあるよ(*^▽^*)」と返事され、さすが本場だと思いました。
 っていうか確認するつもりはないけど、宦官なのにどうやってするんだろう?

 話は本題ですが今も新たな情報が出続けているビッグモーターですが、正直ヤクザでもここまで阿漕な商売やるのかって疑問です。ネットで誰か言ってたけど、街路樹切断を鬼滅の刃にかけて「木殺隊」などと呼んでましたが、ほぼ全店舗でやってれば仮に本社指示がなかったとしても経営陣は監督責任を十分問えるでしょう。
 っていうか、この事件で未だ逮捕者が一人も出ていないという点がそもそもおかしいです。仮にヤクザがこういう行為を行っていたら問答無用で逮捕されるだろうことを考えると、ヤクザ差別もいいところでしょう。でもってこの逮捕者に関しては、冷たい言い方かもしれませんが本社指示に従って保険金不正を直接行った従業員も対象とすべきだと私は考えます。

 前述の通り、故意に顧客の商品を壊したり、保険金を不正に搾取するなどといった行為は明確な犯罪です。近畿日本ツーリストの社員が国庫補助金を搾取してこの前捕まりましたが、規模、搾取元の違いこそあれやってることはそんなに変りないと思えるのに、何故かいまだに逮捕者が出ていません。検察が証拠集めを準備しているならまだ理解できますが、100人くらい一斉に逮捕したってもこの事件に関しては全く問題ないでしょう。
 そうはいっても本社のノルマ矯正などでやむなく犯罪に手を染めた現場従業員は可哀そうだという意見もあるかもしれませんが、極端な比喩を用いれば、「命令されたら不要な殺人にも手を染めるのか?」といったところです。ビッグモーターで行われた行為は小学生ですら明らかに犯罪だとわかる行為で、指示命令されたからと言ってそうした行為に手を染めておいて「自分は無罪だ」とほざく人間がまともだとは私は思いません。悪いことだと思わなかったとも言い訳するかもしれませんが、悪いことかどうかすらわからない人間(小学生レベル)だと自分で言っているようなもので、そんな人間を社会に野放しにしていいかと言ったらそうではないと私は思います。

 その上で、買収による救済などはあり得るものの、今後ビッグモーターは破綻することは間違いありません。その破綻時、または現在進行形で離職している従業員をほかの企業が野党価値はあるのかと言ったら、上記理由から私は全くその価値はないと思います。少なくとも騒動が表面化してから離職した人間に関しては全く救う価値がない、はっきり言えば人間だとすら思えません。

 前述の通り、ビッグモーターで行われた行為は小学生でもわかるレベルの犯罪行為です。そうした行為を上が命令した、周りがやっているからという判断理由で実行数らたり、まともな思考判断能力を持っている人間ではないと断言できます。未成年ならまだしも、そのような言われたとおりに犯罪行為すら行うロボットっぽい人間が業務で役に立つかと言ったら、多分物の役に立たないでしょう。まぁ鉄砲玉みたく犯罪のお先棒を担がせる程度ならいけるかもしれませんが。
 その上で実際どうなるかは今後の捜査にも寄りますが、ぶっちゃけビッグモーター従業員はこれまた前述の通り逮捕処分される可能性が全くないとは言い切れません。退職後とはいえ勤務中に行った行為で今後訴追されるリスクがあるように見えるだけに、雇用主の立場で見ればリスクの高い求職者にしか見せません。

 もっとも違法行為を強制指示された際に将来を見越して、強制の証拠を何らかの形で残していた人間であれば話は別かなという気がします。逮捕リスクが劇的に低くなるのに加え、その抜け目なさは業務で役に立つ素養を示しているように思えます。

 何もビッグモーターの社員に限るわけじゃないですが、日本人は自律性、自我があまりにも低すぎることから、本人の素養以上に所属した組織によって犯罪に手を染めるかどうかが左右されすぎる気がします。こういった周りに流されてはならないと戦後に口を酸っぱく散々反省すべきと言われたのに、未だ日本人は自らを律することのできない人間が多すぎると言わざるを得ません。
 どことなく、「上が命令してきただけだから自分は悪くない」という考えを免罪符にしているようにも見えるだけに、将来の禍根を絶つためにも、ビッグモーター従業員に関しては退職済みの人も含めその行為に対ししっかり罪を問うべきだと考えます。

 今日家から一歩も出ずにゲームして、昼寝したからなんか文章のノリがいい。やっぱ普段働き過ぎてるんだろうな(ヽ''ω`)

2023年8月6日日曜日

「いじめの構造」を読んで

 先日、ちょっと興味あったので森口朗氏の「いじめの構造」を読んでみたのですが、期待外れもいいところでした。この本ではいじめが起きる人間関係の構造について、スクールカーストをはじめとする要素をもとに4種類くらいのモデルを提唱していますが、本当に提唱しているだけで、実際の発生例などをもとに4種類のモデルに集約されるといった実証を一切しておらず、「こんな風に思うんだ!」としか書かれていません。しかもそのモデルもわかりやすいく4種類にまとめたというわけでなく、むしろ細かい条件や要素をあれこれ詰め込んでいるため汎用性が低いとしか思えず、当てはめられるケースの方が少ないんじゃないかとすら思います。

 ブログとかそういうレベルでこうしたモデルを提唱するのなら仮説提唱としてありじゃないかとは思いますが、何のデータも分析もなく、一切の検証家庭を省いて本にして出すというのは果たしてどうかというのが、一読して覚えた感想です。更に言えば、この提唱されたいじめモデルには何の発展性もないように思えます。
 具体的には、「このモデルのいじめにはこうした対策がグッド」とか、そういったモデルの応用例が何も書かれていないためです。若干、こういった人間関係にはいじめが発生しやすいのでこうした構造になら似あ要に気を付けるべし見たいには書かれていますが、OBなど学外の人間が絡むケースなんかどうしようもなく、本当に作者はこの本で何が言いたかったのか、マジで「こんなモデル考えたよ!」とだけ言いたかったのかで疑問です。はっきり言って、主観も明らかに強いし。

 その上でこの本読んで思ったこととして、いじめ対策というのは発生前より発生後の方が重要だなということは自分で思いつきました。前述の通り、元先輩などのOBや学外の不良集団が絡むいじめだと学内で事前に発生を防ぐことは非常に難しいです。であれば発生後にどういった対策を行うことで、自殺に追い込むなどの暴行や脅迫への発展を防げるのか、こういった対策手段とかをまとめる方がいじめ対策としては有意義なんじゃないかという気がします。
 現実に行われているものとしては、いじめ加害者と被害者の引き離しは良く行われていると思います。この引き離しがどれほど効果を上げるのか、また効果を上げない場合の要素とは何か、そういったものを私は知りたいのですが教育関係者はあんまこの辺について言及することがないような気がします。

 またいじめ発生後に採用した結果、劇的にいじめを消失させたようなエクセレンスケースなども、あんまり世の中で見ない気がします。ぶっちゃけ作者も言っているように、いじめ問題の議論は基本的に関係者の主観に基づく主張でしか議論されておらず、まずやるべきことは以前にも書いた通りに事例データを収集することに尽きます。犯罪にまで発展したケースと、そこに至る前に沈静化したケース、またいじめがよく起こるクラス状況と加害者と被害者関係や属性、議論の前にこういったデータをまず収集しろと言いたいです。「いじめの構造」の作者にも。

2023年8月5日土曜日

日大アメフト部問題の理解できないタイムラグ

 本当に最近の日本はニュースが尽きないというか、ビッグモーターで盛り上がっている中で日大アメフト部でも違法薬物が出てきて部員が逮捕されるというニュースが出てきました。ちなみに学長の林真理子氏によると大麻は違法薬物ではないとの認識の様です。
 その日大は8月8日に記者会見をやると言っていますが、何でここでタイムラグが空くのか正直理解できません。部員逮捕にまで至っているのだからすぐにも会見を開いて、他の部員も摂取があったのか、ほかの部でもあるのか、二次販売などがあったのかなど現状わかる範囲でもいいから答えるべきなのではないかと思います。

 聞けば日大が違法薬物を発見してから警察に通報するまでもまたタイムラグというかかなりの日数が空いていたとのことです。呆れることこの上ない隠蔽体質としか言いようがなく、根っこが腐ってりゃトップをいくら変えても意味がないのか、トップがそもそも無力であるかのどっちかでしょう。

 こう言っては何ですが、日大OBで宥免字だから林真理子学長が神輿に担がれたようにしか見えません。本来ならば問題解決のためにもコンプライアンス管理に強い人物を学長にするのが筋だというのに、言っちゃなんですが林学長に何かコンプライアンス方面で造詣があるのか私は全く聞きお呼びがありません。っていうかこの際だから、さっさと辞めるのもまた筋でしょう。
 その上でどういった人物が次の学長に望ましいかですが、単純にコンプライアンス管理ということで、警察幹部OBが単純にいいような気がします。もう学校経営なんて二の次であり、とにもかくにも不祥事を隠蔽する体質をどうにかしないと、日大は犯罪学校と呼ばれても仕方なくなるようにすら思えます。

 このほかよさそうな人材でいえば、民間企業のコンプライアンス関係者もいいのではないかと思え、その方面で強そうな企業で真っ先に浮かんできたのは任天堂とトヨタでした。両社とも社会影響力が強い会社であり、特に任天堂法務部なんかは無敗の最強軍団とまで言われるだけに、どうでもいい知名度なんか無視し、こういったしっかりした会社の法務経験者を引っ張ってきたらいいのではないでしょうか。
 っていうか、資質にコンプライアンス経験を無視して選んだ前回の選定がやばすぎる。

2023年7月27日木曜日

第二のビッグモーターは現れるか?

 連日ビッグモーターのニュースが続いていますが、掘れば掘るほど出てくるというか街路樹枯らしていたとか草も生えない内容ばかりで毎日楽しんでみています。このほかにもサイン偽造、違法走行、不当要求などがネットで指摘されているだけに、あと1ヶ月はこのニュースは続くと思うとウキウキした気分になります。
 っていうか個人ではなく法人ってのはありますが、ネットで過度な誹謗中傷してはならないと最近言われる中、どれだけ叩いても非難されないどころか、過去の悪事を批判しきれない存在ってのは本当に希少だと思います。

 それで本題ですが、結論から言うと恐らくこれから第二、第三のビッグモーターともいうべき業者が報じられてくるのではないかと予想しています。今回の事件を受けて中古車業界がブラックだと思われなくないという業界からの声がたまに報じられていますが、中古車屋、特に大手はビッグモーターに限らず強引な営業ぶりで悪い評判をよく聞きます。それだけに今回のこのビッグモーターの事件を受け、「実はあそこも……」的な感じで、騒動が波及していくのではないかという風に考えています。

 具体的にどういった問題行為があるのかというと、やっぱりよく聞くのは買い叩きです。タマとなる中古車を得るため売却希望者に一回でも見積りを取りに行ったらしつこく何度も売却をするよう求め、でもって売却してもらえる段階になったら急に見積り価格を下げるといった話をよく聞きます。中でも笑えたのは見積りで、「9万9800円でどうですか?」と、売却なのに何故かねんだを小さく見せようと10万の大台を切ってきたという話を昔見たことがあります。

 ただこの問題行為を繰り返す中古車屋ですが、いろいろ聞く限りでは実は四輪ではなく二輪の方が根深いという噂をよく目にします。四輪と比べると市場が限られてくるためかあまり目立たないものの、ビッグモーター同様にテレビやラジオCMをバンバン流す大手ほど営業の仕方が強引且つ悪質だとよく聞き、次に槍玉にあがるとしたら内心二輪中古車チェーンじゃないのかなと勝手に思ってます。
 私としてはこうした業者が市場を歪めるだけに、せっかく社会が大きく注目しているのだから叩けるうちに叩くべきだという風に考えています。別に何か私が動かなくてもきっと波及してくと思いますが、この際だから禍根を一気に絶つよう、二輪化四輪化に係わらずこうした悪徳業者は市場から淘汰すべきでしょう。何もしないくせに偉そうなこと言うなって自分でも思いますが。

 なお自分は車は割と好きだけど中国にいるせいでこの10年一度も運転しないままゴールド免許となりました。あと中古車に関しては、埼玉県三郷市にでっかい中古車ヤードがあって越谷レイクタウンとかにサイクリングする際に無駄にあのあたりも走ってました。行けども行けども中古車ヤード、たまにロードサイドの飲食店が広がるあの埼玉の道はずっと走っているとなんか精神衛生的に悪い気がします。

2023年7月21日金曜日

日本人の見えない理想のリーダー像

 最近頭の中を「草履取りが草履になる」という謎の単語がずっと駆け巡っています。かなりファンタジーな展開だと思う。

 話は本題ですが、かねてから私は昨今の日本の低迷や混乱に関しては「これという人材が世に出てこない」ということが原因だと主張しています。政治家など枢要な職位に関しては維新の会を筆頭に、本人の実力以前にただ単に目立ちたがり屋ばかりがこのところ多く、また政党も票を得るため芸能人をはじめただ目立つ人ばかり候補に採用し、自分の知る過去の時代と比べても政治家の質は間違いなく下がっていると感じます。
 また企業に関してもいわゆるサラリーマン的経営者が多く、事業拡大よりも維持の方に目が行くばかりか、中には世間慣れしてなくて話題のビッグモーターをはじめ口を開けば自社への批判をさらに炎上させるしかないなど、一般人として見てもやばい奴が何故か上の地位に就くことがよく見られます。

 こうした情勢を見て私は、人材自体は全くいないわけではないものの、優秀な人材が上に上がってこない日本の昇進システムに欠陥があるのではないかと睨み、このブログでもそうした持論を展開してきました。そこそこ自信をもって主張している持論ですが、そもそも何故優秀な人材が上に上がってこないのかという背景については、日本人的な保守的な集団思想が大きいと前から思いつつも、そうはいっても昭和はそこそこの人材が上がってきていたことと矛盾もしており、なんか意見が弱いなとこの前ふと感じました。その上で、「そもそも、日本人はどんな人をリーダーとして扱うのだろうか?」という疑問を覚えました。

 最近見ないですが、以前はよく「上司にしたい有名人ランキング」などが行われ、北野武氏やイチローなどがよく上位にいました。最近だとこうしたランキングを見る機会が減りましたが、今やったら恐らくWBCを制した栗山監督辺りが上位に入ってくるような気がします。
 このような上司、リーダーに求められる人材、要素に関して、なんか最近これはという固定的な意見を見る機会が減っているように思えます。具体的なリーダーのモデルを挙げるとしたら、

1、チームを強い目的意識をもって引っ張る理念(カリスマ)型
2、集団の利害を調整してうまく話をまとめる調整型
3、単純に実力が高く誰も逆らえないから従わせられる強権(エース)型

 大きく区分するとしたら恐らくこの三つに分類されると思います。卑近な三国志の例で言えば、1は劉備、2は孫権、3は呂布みたいなイメージになるでしょう。

 代々、日本においてはやはり2番の調整型がリーダーとして求められる傾向が強く、私が子供だった頃もこの手のタイプがやはりリーダーに推されやすかった気がします。小渕総理なんかまさにその典型でしょう。
 しかし現代において、なんかこの手の調整型はリーダーとしてあまり好ましいと思われていないような気がします。現在の岸田総理なんかまさにこの調整型だと自称していますが、実際にそれだけの調整力があるかどうかは別として、「そんなの求めてない」的に政権の不人気にもつながっているようにすら見えます。

 一方、3番の暴君型ともいうべきタイプは一時期はロシアのプーチンなどが日本でも持てはやされ、強いリーダーが求められたような空気を感じましたが、最近だと同じく独裁色の強い中国などを見てか、日本国内でもこうした強権型はやや距離が置かれている気がします。1のカリスマ型に至っては論外というか、理念よりも経済や賃金などの現実が重視されている時代もあって全くお呼びでない感じすらします。

 さすがに政治家トップレベルとなるとリーダー像でもめるのはわかるのですが、もっと小集団、具体的には企業トップや組織内チームトップに対する理想像でも、なんかあまり今の日本を見ているとこれといった固定的理想像がない気がします。強いて言えばパワハラ、セクハラなど暴力は論外というのが大前提で、それさえ守られればどうでもいいといったような見方があるような気がします。

 思うにこうした求めるリーダー像の欠如が、よくわからないというか上げてはならない人間が上に上がってきてしまう要因の一つになっているような気がします。誰を推戴すればいいのかわからないがゆえに、自らが上の地位に就きたいと望む目立ちたがり屋が空席を取ってしまい、やばい奴が上にきてしまうような構図なんじゃないかというのが自分の見立てです。

 では自分自身はどんな人にリーダーになってほしいかというと、はっきり言えば権限と責任をきちんと区分してくれる人だと助かることが多いです。どこからどこまでを自分の判断でやっていいのかはっきり境界をつけ、その範囲内で自由にやらせてくれると自分としては仕事しやすいのですが、日本型組織だとまさにこうした責任権限の区分が苦手、というかわざと曖昧にするので、日本の組織がいかに自分に合ってないのかを改めて痛感します。
 この手の権限移譲(担当)型リーダーでいえば小泉元総理辺りが近い気がします。よく投げっぱなしなどと言われましたが、あの頃は各大臣の個性もはっきり見られて楽しかった。

2023年7月15日土曜日

ビッグモーター事件における損保ジャパンの怪しさ

 今日は自転車で20分の日本料理屋に昼間行った際、到着してから自転車のカギを持ってくるの忘れたことに気が付いて一度帰宅し、再び戻るという1時間のサイクリングを行った結果、その後で熱中症になり吐きそうでした。1時間のサイクリングで熱中症になる情けなさもさることながら、マジあのわんこそばを無理やり食わせられ続けるような吐き気は辛いです(新井さん風)。


 話は本題ですが、中古車大手のビッグモーターが車検時に敢えて車体を傷つけ、保険金を過大に請求していたという事件が大きな話題になっています。自分はこの事件を上記の今年4月に出たフライデーの記事で知ったのですが、その驚愕するような報道内容に対して当時の世論の盛り上がりは非常に小さいものでした。この点について他のメディアやフライデー自身も報じていましたが、報道に対しビッグモーターは一切悪びれることなくノーコメントを貫き、企業側がダンマリを決め込むのを見てたの新聞やテレビなどの大手メディアも黙殺していたということが背景にあります。

 これは自分も経験あるのでよくわかるのですが、テレビや新聞などの大手メディアは記者クラブ外の週刊誌メディアを低く見ている節があり、彼らが報じた内容について「週刊誌のフライデーの報道によると――」などとニュース引用をすることを意図的に避ける傾向があります。実際に過去にあるニュース番組が週刊文春の報じた内容をほかにソースがないにもかかわらず文春の名前を隠した上で勝手に引用したことがあり、文春側の抗議を受けて後から渋々「文春さんの報道を引用しました( ゚д゚)、ペッ」みたいな感じでいかにも嫌そうな態度で体裁を取ったことがあります。

 仮にフライデーの報道を受けてビッグモーター側がコメントやプレスリリースを出した場合であれば、「ビッグモーターの発表によると――」という風に報じることができるので、大手メディアも報じていたことでしょう。ただ前述の通りビッグモーター側は大手メディアのそうした週刊誌軽視の風潮を知ってかこの件に関して一切何も反応を出さず、ダンマリ戦術で逃げようとしていた節がありました。しかし事件の大きさや内容のひどさ、そして恐らく不必要な保険求償を受ける羽目となった保険会社側の抗議もあってか外部調査を入れざるを得ず、その報告書が今回発表されたことを受けて大手メディアもようやく重い腰を上げ、今になって雪崩を打つかのように報じるようになったと私は見ています。

 上記のような背景から、最初にこの事件というかビッグモーターの従業員がタイヤに穴をあける衝撃的な内部告発動画を報じ、ビッグモーターにも他のメディアにも黙殺される中も続報を出し続けたフライデーに関しては、その粘り強く報じ続けた姿勢に感嘆するとともに、もっと世の中に評価してもらいたいと陰ながら感じています。不正に関する報道自体は以下の2022年8月に出た東洋経済の記事が先行しており、恐らくこれが初報だったのではと思いますが、今回はっきりと事件化にまで至らせたのはフライデーの功績も小さくないでしょう。


 さてそのビッグモーター事件ですが、自分の目から見ていくつか不審な点があります。一つは、何故監督当局はビッグモーターに対し査察を行わなかったのかという点です。
 最初の東洋経済による保険金の不正請求報道に関しては疑惑レベルだったのでまだしも、フライデーの報道に関しては故意にタイヤに穴を空けることを指導する不正以外の何物でもない行為が、歴とした動画で公開されました。私はこの時点で陸運局など国交省傘下の監督当局から何かしらの査察なり調査に入るかと思っていたのですが、前述の通り大手メディアがスルーするほどなにも音沙汰がなく、これほどの不正を見て見ぬふりする行政の態度の方がビッグモーターの態度以上に驚きを感じました。

 もう一つの不審な点はほかならぬ保険会社、それも損保ジャパンの怪しい動きです。

ビッグモーター不正請求、窮地の損保ジャパン(2022年9月、東洋経済)
ビッグモーター、保険金不正の真相究明に新展開(2022年12月、東洋経済)
ビッグモーターと損保ジャパン、不正請求の蜜月(2023年7月、東洋経済)

 この事件での損保ジャパンの動きに関しては東洋経済がいい意味でしつこく、詳細に報じ続けています。不正の実態に関してはフライデー、保険過大請求に関しては東洋経済がこの事件の報道で本当に活躍されています。

 話を戻すと、上記の東洋経済の報道によると不正疑惑が持ち上がった当初、本来なら保険金を過大に求償された被害者の側である損保ジャパンは、ほかの保険会社と違って何故かあまりビッグモーターを追求せず、ビッグモーター側の言い逃れを受けるや「はい終わり、この問題は終わり!」的に早々に幕引きを図ろうとした節があったそうです。実際にフライデーの報道以降、私の方でも保険会社の動きも軽く見ていましたが驚くくらいにビッグモーターへの批判や追及がなく、大手メディアはともかくとして何故保険会社も黙っているのかと不思議で仕方ありませんでした。

 それもそのはずというか、一部で指摘されていますが保険会社としてはビッグモーター側の府政によって払う必要のない保険金をビッグモーターに支払うことになるものの、その後に車両の保有者に対し保険金支払いを口実に保険等級を引き下げ(=保険料を引き上げ)ることで、後々回収に至ることができるという構図が成立します。言い方を変えると、ビッグモーターが保険金を求償することで保険会社は保険料の引き上げを行うことが可能となり、最終的に両社はWin-Winで儲かる一方、負担は消費者個人にだけ向かうわけです。そのため当初より、ビッグモーターと保険会社、特に怪しい動きを見せていた損保ジャパンは癒着しており、その不正も知ってて黙認または推奨していたのではないかと東洋経済も暗に指摘しています。

 仮に損保ジャパンもグルだった場合、最初の監督当局が全く調査に動かなかった理由にもつながってくるのではないかと思います。これは具体的根拠のない完全な私の憶測ですが、損保ジャパンほどの大企業なら一定の政治力を有しているだけに、監督当局に対し「自分たち保険会社の方で調査するから」などと言って、ビッグモーターへの査察にブレーキを掛けていたというシナリオも、可能性レベルならありうる気がします。かなりぶっ飛んだ推測だと思いますが、それほどまでに自分は行政がこの問題に当初全く動こうとしなかったのが不思議に思っており、東洋経済の損保ジャパンの報道を見てこれが背景なら納得できると初めて得心を得た次第です。

 とはいえ、損保ジャパン以外の保険会社はこの問題に対しビッグモーターへの不信を高めており、またビッグモーターをかばう幹事保険会社の損保ジャパンに対しても反感を持ちつつあると報じられています。まぁ実際、下手すりゃ関電に騙されたほかの電力会社みたくカルテルの疑いをかけられる恐れもあるだけに、ちゃんととるべき対応を取らなければほかの保険会社も相応の打撃を被ることでしょう。

 それにしてもこの事件、消費者への補償を行うとなると相当な金額に上ることは間違いないでしょう。補修範囲がどこまで故意なのかが明確に区別できない以上は、過去に請求した保険金額全額が補償対象になり得る可能性もあり、また保険金支払いを口実に保険会社が保険等級を引き上げていた場合、加算分の保険料も補償しなければ話にならないでしょう。後者の負担に関しては、補償するのはビッグモーターなのか保険会社なのかでまた揉めると思われますが、それだけにほかの保険会社は責任を損保ジャパンにうまくもっていかないとえらいこっちゃになるでしょう。
 それ以前に、明確な不正対策が実施されていないにもかかわらず未だビッグモーターが営業停止になっていないという事実に日本の闇を感じます。中国だったらこの辺わかりやすいくらいにすぐ行政が制裁をぶつけるか、損食わされた消費者が「金返せ!(# ゚Д゚)」的に雪崩を打って店舗や会社に突撃するので展開早いのですが、日本はジャンプ漫画の引き延ばしみたく展開が遅いのでこの辺はもっと中国見習った方がいいなという気がします。

2023年7月10日月曜日

また大阪府警のやらかし

SNSのなりすまし見抜けず 無関係の男性2度誤認逮捕、40日勾留(朝日新聞)

 まぁ呆れるとしか言いようのない事件ですが、大阪府警がまたやらかしたそうです。記事を読む限り、最低限のアリバイ確認や発信情報、履歴すら追わずに、メールアカウントに苗字が入っているだけで無辜の市民を40日間も拘留していたそうで、その労力をまっとうな方向に向けていたら、今頃真犯人は捕まってたんじゃないのと言いたくなります。

 かねてから自分は栃木県警、群馬県警、愛媛県警と並び大阪府警のことを信用していません。というのも、前三つの県警は目立った警察不祥事事件(特に愛媛白バイ事故)の印象が強いのですが、大阪府警に関しては何度もあり得ないと思うレベルの業務ミスが多すぎるように思え、殿堂入りの神奈川県警には劣るものの、あんま世話になりたくないなと本気で思います。
 特に2018年に起きた富田林署の被疑者脱走事件は、アクリル板の固定不備、監視の警察官のサボタージュ、事件発生後に周辺へ周知なかった初動ミスなど、奇跡の不祥事コンボを見事に決めています。警察官の業務が大変なのは理解できるにしろ、これほどのミスを重ねるってのはやろうったってなかなかできるものじゃありません。

 それにしても自分が大人になったからかもしれませんが、子供の頃だった90年代と比べると警察官に対する信頼は激落ち君もいいところです。逆に中国の警察官は昔に比べて笑顔を見せるなど態度が劇的に良くなってきているので、マイナスからスタートしていることもあって自分の中で評価は激増しています。

 なお中国の警察ではシステムを使った顔の自動識別を使って追跡する人物を一瞬で特定しているそうですが、日本の警察もこれ速く導入するか、自分で作るかした方がいいと思います。なんとなく警察を見ていると昔の中国みたく人力で無理くり解決しようとしているところがあり、システムの活用なんか全然頭に入っていないように見えるだけに。

2023年6月22日木曜日

「2年ごと」の意味って?

 今日ケンタッキーでセットメニュー注文したら「アイスは今できてないから出来上がるまでちょっと待ってて」といわれ、1時間待っても出てこなかったのでそのまま帰宅し、日本人らしく家帰ってからあちこちのレビューサイトで「サービス態度:最悪」というレビューを片っ端から打ち込んでいきました。こういう時、自分が日本人であることを強く自覚します。
 なおアプリ経由でケンタッキーにも直接チャットで事のあらましを伝えたところすぐ電話きましたが、なんか代わりにアイスのクーポンとかあげるなどといってましたが、もう行くことないからいらないと断りました。っていうか、マジでカウンターの真ん前の席で延々と待ってたのに忘れられたのがショックです。

「ジュンさんと繋がってるんじゃないか」 広末涼子が「週刊文春」に激白した事務所への不信(文春オンライン)

 話は本題ですがあんまこういう話題に触れるのもどうかなと思う一方、現在日本一ホットな話題はこの広末氏の不倫なだけに、自分も追加報道が出てくるとみてしまいます。

 それで今日出てきたのは報道元の週刊文春に当事者である広末氏が直接電話してきて弁明したという内容ですが、ネットでのほかのコメントにあるように「なんで被害者ぶってんの?」というのが自分の感想です。
 この不倫劇については先週末に夫であり騒動以降に株が急上昇しているキャンドル・ジュン氏が会見を開き、その発言内容と真摯な態度に注目が集まりました。この会見についてはいろんなメディアが内容が取り上げていましたが、自分として不思議だったのは、「(広末氏は)大体2年ごとに化粧や格好を派手にすることがあった」といった内容の発言について、どこも掘り下げていなかったという点です。もったいぶらずに端的に言えば、これは2年ごとに不貞に走っていたという事実を暗に示した発言だったのではないかと、私は思いました。

 そこへきて今回の文春の記事ですが、もうはっきりと「つまり、キャンドル氏はかつて広末の不倫を巡り、『相手方と示談したことがあったというのだ。」と書いちゃっています。これ見て自分は、「やっぱ2年ごとだったんだね(σ・∀・)σゲッツ!!」と得心しました。
 というか、最初の報道でも「これっきりっていう書き方じゃないな」という印象を覚えました。イメージ的にはかつての考古学会における石器発掘捏造事件みたく、「たまたま今回だけ」と当事者たちは言うものの、実際は過去ずっとやり続けた延長線上であることが分かっているかのような記事の書き方だったという気がします。具体的に言うと、当事者たちへの糾弾がやや弱いというか、相手の出方を意図的に待っているような書き方であるように見えました。

 もちろん以上は若干私の憶測が入っていますが、仮にその通りだったとした場合、これから第二、第三のスキャンダルがさらに出てくるかもしれません。っていうか文春なんか「その相手として浮上したのが、現在もドラマや舞台で活躍している2人の俳優だ。」とまで書いているし。
 私自身は別に不倫に走ろうが何しようがそれは当人の勝手だという風に思うものの、子供抱えていて不倫に走る人、相手に子供がいるとわかってて家庭を壊す行為に走れる相手に対しては軽蔑めいた感情を覚えます。子供がいなければまぁ本人の気持ち次第というところもありますが、子供がいる時点ではやはり責任というものを自覚すべきでしょう。そういう意味では会見でキャンドル・ジュン氏が子供のことを考え報道を控えてほしいといったあの発言には打たれるものを感じました。

2023年6月14日水曜日

自衛隊の銃乱射事件を見て、しごきに関して

 既に各所で報じられていますが、本日岐阜市の自衛隊基地内で隊員候補生が射撃訓練中、指導係の自衛隊員らを撃ち殺害させるという事件が起きました。出ている報道によると、犯人は指導教官を狙ったとはっきりとした殺意を持った行為だと述べており、自衛隊内でのしごきなどが原因ではないかと指摘する声も出ています。
 実際のところはまだまだ分かりかねますが、自衛隊内のいじめやしごきが激しいというのはかねてから言われており、否定するような証言の方こそ私は見ることはありません。それだけに今回の事件についても映画「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹と「微笑みデブ」と呼ばれるあるキャラクターに重ねる声が多く、そういう見方が出るのも仕方ないという気がします。

 そうした憶測の中で実際の自衛隊内でのしごきはどんなものかという実例を挙げる人もいて、なんでも新人はベッドメイクをやらされて、うまくできていないと色々罰を受けるそうなのですが、ベッドメイクを終えた後に敢えて先輩隊員がベッドめちゃくちゃ、具体的にはマットをひっくり返したりベッドを外に出したりするしごきが行われると紹介されており、実際そうだとしたら理不尽だなぁという印象を覚えます。
 もっともこういう理不尽に耐えられなければ戦場で耐えられるはずがないという理屈もわからなくはないのですが、その一方で、そんなのしなくても耐えられる人は耐えるし、耐えられない人は耐えられないのではないかという風にも思います。何故かっていうと、自分が割とそんな感じだったからです。

 ぶっちゃけこれまでかなりの数の転職を繰り広げており、ほぼ2年ごとに転職していたから周りからは「余命(=在職期間)2年」とか、「辛抱が足りない性格」などといわれてましたが、自分に言わせるとこれまで所属した企業なり組織がかなり問題の多いところばかりで、自分が転職に至ったのも仕方がないと思うし、むしろ惰性でそのまま残り続けた連中よりも素早く見切りをつけられただけ感覚がまともなんじゃないかと考えています。
 とはいえ実際に辛抱強く我慢した経験がなく、周りの言うとおりに自分はあまり我慢のできない性格なんじゃないかと信じかけたときもありましたが、現在いる組織には既に満7年所属できており、仕事や環境がまともならちゃんと我慢できるんだということを証明して、「やっぱ俺が正しかったんや( ・´ー・`)」などと強気になっています。

 特に、今の職場で自分が担当する仕事は繁忙期がかなりハードで、過去の担当者はどれも2年くらいでみんな去っていました。それに対し自分は過去の担当者よりも使えるスタッフ数が大幅に削られ、自分一人にかかる負担が明らかに歴代の数倍とかいうわけわからない状況ながら持ちこたえており、周りからは「辛抱強い人だ(・∀・)」などとかつてとは真逆な評価を受けるようになっています。
 そのきつい業務を何故我慢できるのかというと、季節的な業務なので繁忙期が発生するのは仕方ないのと、踏ん張れば踏ん張るほど価値があるというか、苦しい中だからこそ残業して迅速に処理することで価値が出る仕事だと認識していることが大きいような気がします。つまり、「耐えなければならない」と思うことについて自分はマジで求道者ばりに堪え切ることができる一方、何の価値もない鬱憤晴らしのような理由のないしごきとか圧迫に対しては、余計な我慢などせずすぐ拒否して去る性格なのだと思います。実際、過去の職場は去らなければ本当にやばいことになっていたと思う職場ばかりだったし。

 そうした自分の経験から、理不尽なしごきは果たして必要なのかという疑問があります。先ほどのベッドメイクのしごきなどはその典型で、根性を鍛えるというのなら通常の訓練できつい課程を設ける方がもっと建設的なのではないかという気がします。今回の事件がいじめに端を発するものかはまだわかりませんが、通常の業務や任務で根性を鍛えられずにいじめで鍛えようという発想自体がいくらか問題のある思想というか、ハートマン軍曹的な印象を覚えます。
 まぁハートマン軍曹というと、自分の中では「フルメタルジャケット」よりも「ファミコンウォーズ」が来るのですが。昔のCMはよくできてたなぁ。


2023年6月1日木曜日

年1回のメンタルヘルスチェック義務化に関する提議

 中国のECサイトは最強大手タオパオのほかモニターなども作っている京東方もそれに次ぐ勢力なのですが、京東方が毎年6月18日にセールやってるのを見てタオパオも6月入ってから対抗セールをやりだしたので、ちょっと妙な時計を自分も注文してしまいました。届くのがマジ楽しみ。

 話は本題ですが、先日長野県で起きた四人の死者を出した立てこもり事件について犯人にはかねてから精神疾患を抱えており、それが事件を引き起こしたとの見方が強まっています。またかつて山口県で起きた連続放火殺人事件に関しても、こちらに関してはすでにはっきりと犯人が事件当時に精神疾患を抱えていたと判定されています。もっとも後者に関しては逮捕拘留後に疾患が深まり、罪の認識すら覚束なくなっているとも報じられていますが。

 どちらの事件も地方を舞台に短時間の間に多くの人間が殺害されるという凄惨な事件内容となっていますが、事件の根本的原因を求めるなら犯人の家族関係や経歴、事件の舞台ではなく、やはり犯人の精神疾患こそが大きな影響力を持っていたと窺われます。もちろん精神疾患を抱えている人がこのような事件を起こすとは必ずしも限らず、精神疾患そのものだけが起因して起きたと判断するのは以ての外です。自分がここで言いたいのは、「精神疾患+α」でこういう事件が起きることもあるということで、精神疾患者に対し偏見を持つべきではないという立場を取ります。

 ただ、これほどの大事件を起こさないまでも、日本国内には潜在的にかなり多くの精神疾患者で溢れていると前から思っています。その率は前回記事でも書いたように成人の約3割くらいに上るのではないかと思え、この数字の判断根拠としては、自分が日本で会話していて生気が感じられず、機械と会話しているような印象を覚える日本人の割合が3割だからです。
 文字に起こすとしたら「イラシャイマセ」みたいな感じに、言葉そのものとしては丁寧であるものの何か思考して出した言葉というより、その場や相手の種類に応じて機械的に打ち出されたような言葉で会話する人が凄い多いと自分は感じます。

 このように感じる理由ははっきりしていて、普段会話する中国人と差を感じるためです。中国人はまさに日本人とは対照的に、シロッコ風に言えば生の感情むき出しで一方的に言いたいことを言ってきて、こっちの言葉に対し不快感や喜びの感情をはっきり出してきます。ありていに言えば中国人は表情を多く見せるのに対し、日本人は顔に表情を見せずに会話するし、街中を見ても表情に乏しいというか張り付いたような顔面している人が多い気がして、自分から見て軽度だろうが鬱を含む何らかの精神疾患を抱えているのではと思う節があります。

 言うまでもなく、精神疾患はあるかないかでいえばない方がいいに決まっています。仮に私の想像の通りに日本人の少なくない割合が診断が出ていないだけで潜在的に精神疾患を抱えているとしたら、社会はギスギスしてみんなしてストレス増やすし、死ななくていい人が自殺したり、日常の仕事においても効率下げたりと悪いこと尽くしです。
 特に最初のギスギス感に関しては、不倫などした芸能人に対して過激なバッシングが行われることがあり、自分から見ていてなんとなく怒りをぶつけていい相手というか、ストレスの捌け口を日本人はみんなして探しているような気がします。更に言えば、自分以外でこうした日本の風潮について誰も言及しない、気づいていないのも、密かに異常だと感じています。

 以上のような考えから、前々から日本人は健康診断みたく、毎年1回はメンタルヘルスチェックの受診を義務付けた方がいいのではないかとこのところ思うようになりました。具体的には年1回のメンタルヘルスチェックに対して国が税金を投入して無料で受けさせる形が望ましく、毎年1回受けさせて潜在的な精神疾患者を早期発見し、早期に治療する流れを作るべきじゃないかと思います。
 税金を投入することにはなるものの、この措置によって潜在的精神疾患者が減れば経済効率は改善を期待でき、また冒頭の事件のような犯人の発生も防ぐ可能性もあるだけに、最終的には投入した税金を上回る効果が得られるのではないかと取らぬ狸のスキンフォーミュラーを立てています。

 自分でも内心大げさかなと思う一方、自分が精神疾患を抱えていないと思い込んでいる精神疾患キャリアほど、本人にとっても周りにとっても危険な存在はない気がします。

 また診断結果を統計化することで得られるメリットは確実にあります。例えば企業別に潜在的精神疾患者の割合を調べることで、どんな業界のどんな仕事が精神疾患を発症しやすいのかがわかり、対策につなげることができます。また一つの企業で従業員の精神疾患診断割合が30%などのラインを越えたりしたら、ブラック企業と判断して労働改善を勧告または処分を科すことにより、通報がなくともブラック企業を見つけ淘汰することもできると思います。
 これは学校などにも同様に使えることができ、いじめなどが発生しやすい学校や教師の特定につなげられるでしょう。

 こうしたデータの社会活用を含めても、毎年のメンタルヘルスチェックをこの際義務化するというのはこの際ありじゃないあkと思います。ただ日本の精神医療は患者を薬漬けにすることが多く、治療を開始してから症状が悪化するという例もよく聞くだけに、診断後の処置をどうするか整備してから進めるべきかもしれません。

2023年5月31日水曜日

長野立てこもり事件と山口県連続放火事件に感じた共通点

 このところのワイドショーで主役と言えるニュースとくれば、岸田首相の評判よくなかった息子の秘書辞職と、長野県中野市で先日起きた警察官二人を含む四人殺人事件でしょう。わずか短時間の間に4人も死者が出て、またその凶器には猟銃が使われた上に犯人が立てこもるというショッキングな内容から、犯人を検挙した後も動機などを巡り今も活発に報じられています。
 事件発生から日数も経ってだんだんと犯人同期についても捜査情報からか報じられるようになってきていますが、殺害された地元住人二人が精神病を発症していたと思われる犯人の家の近くを散歩して談笑することがあり、その声が自分を馬鹿にしているように感じたからなどという説が出ています。真偽は分かりかねるものの、仮に実際に馬鹿にする言葉があったとしても殺害していい理由にはならないだけに卑劣な犯行であることに間違いないですが、この犯人が語ったとされる動機を聞いて真っ先に思い出したのが「つけびの村事件」こと山口県連続放火殺人事件でした。


 上のリンクはその事件を負ったノンフィクション本に対する私のレビュー記事ですが、端的に書くと、この事件の犯人も今回の長野県の犯人と同じような動機を持っていた可能性が高いとみられます。上記の本の作者が現地で取材したところ、近くの住人が生協で一括購入した商品を村の住人に分配していた場所が犯人の家近くにあったそうです。ほぼ毎週行われる分配時に住人同士で談笑する声を、ほぼ確実に精神病を発症していた犯人が「自分を馬鹿にしている」と妄想し、主に談笑していた住人を狙った可能性があると本ではまとめられています。

 多分人によりけりかもしれませんが、長野事件といい山口の事件といい、なんてことのない外から聞こえてくる声に思い悩むというのは十分ありうるのではないかと私は思います。自分も精神的にかなり参ってたときなんかは外から聞こえてくる声に結構負い目を感じたというか、率直に言ってストレスを感じたことがあります。もちろん正常な状態ならそんなことないし、中国なら日常茶飯事的なおばさんの応援合戦みたいな大声も今じゃ気にならないものの、若干精神が病みがちな時というのは何気ない声が結構胸に来たりします。
 ましてや、長野の事件はこれからの鑑定待ちでしょうが、山口の事件に関しては犯人は事件当時、精神病を発症していたことがほぼ断定されています。そうした精神病を抱えた人間からすると、本当に些細なことをきっかけに大きな殺傷事件を引き起こす可能性があるのをひしひしと感じます。

 そういう意味では、今回の事件に関して一部犯行の凶器が猟銃であったことから猟銃許可について議論する声も見られますが、論点はやはりそこじゃない気がします。本当に論ずるべきは「精神病になっている人はごく身近に溢れている」という点で、こうした精神病キャリアをすぐ見つけ、治療することこそこうした事件を防ぐ上では重要な一手になるのではないかという気がします。

 一部報道では、事件前に犯人の両親らが心配して犯人に精神科の受診を勧めたものの本人が拒否したという内容が書かれてありました。こちらも本当であるかはわかりませんが、仮にその通りだとしたら正しい対応に動いていた両親の無念を考えると強い同情の念を覚えずにはいられません。

 その上で、田んぼの持ち主にカエルの声をどうにかしろと抗議する人がいるという報道がこの前ありましたが、自分は診療関係者ではないものの、この抗議をした人も多分精神を病んでいるなとはっきり言って思います。っていうか日本では診断されていないだけで、鬱を含め何らかの精神疾患を抱えている人が潜在的にかなり多い気がします。
 具体的な率で言うと、日本人の3割くらいは精神疾患キャリアだと私は思います。この辺についてはまた次回にでも詳しく書いていくこととします。

2023年5月17日水曜日

ジャニーズ問題における沈黙の春

 最近仕事モードになってきているのかあんまりこのブログで書きたい内容が浮かばないのですが、それでもあえて書くとしたらこの前にもちょこっと触れた、ジャニーズ事務所の性的虐待事件についてです。

 この問題は今週に入って動きがあったというか、現社長が「報道されている疑惑について謝罪」を発表しました。ただ事実に関しては「当人であるジャニー喜多川が故人であるゆえに確認できない」と濁しているうえ、被害者のプライバシーを盾に詳細についてはいろいろ語れないなど、いろいろと及び腰な姿勢、というか真摯に対応する気のないということだけがよくわかる謝罪でした。
 ぶっちゃけ、被害を主張している人が一人だけなら詳細を確認する必要があるとは思うものの、何人もの人間が被害に遭ったと証言しており、尚且つかこの裁判でも当該行為が行われていたと認定されているこの状況で、事実であるか確認できないというのであれば、まともな判断力がない人間としかいいようがないのだから社会かこの世から早く出て行けと私自身は言いたいです。まぁ前社長の問題で振り回される身というのはいくらか同情はしますが。

 さてこの問題ですが問題の本質は実際の加害行為というよりかは、これまでずっと暗黙の事実として黙認してきた日本のメディアや社会の闇の方が深いと言わざるを得ません。今回も外信が報じたことをきっかけに初めて取り上げられたといってもよく、もし取り上げられなければ本当に闇の中に事実が消されていた可能性も十分あったでしょう。
 しかも根深いと感じるのは、これだけ巷間でこの問題が認知されてきているにもかかわらず、未だテレビや新聞などの大手メディアは積極的に疑惑を追及しようともせず、その一方で西武の山川選手の不倫プラス加害行為は報じる辺り、ダブルスタンダードもいいところでしょう。まぁ過去、意図的に黙認してきたメディアほど、この問題について敢えて触れようとしないともいえるでしょうが。

 ただそんな大手メディアも、ここにきて急に色めき立ってきているように見えます。というのもスポンサーとなる企業らがジャニーズ事務所の問題に目を向け始め、タブロイド紙などの報道だからそこまで信用していいものかと若干不安はあるものの、スポンサー企業のジャニーズ離れが起きようとしている気配を感じます。仮にスポンサーがこの問題に関心を持ち、ジャニーズ事務所のタレントを起用する番組でスポンサーを降りたりでもしたら、一気にムードが変わる気がします。

 そういう意味ではこの問題を本当に追求したいという人なら、ジャニーズ事務所や問題を報じないメディアよりも、タレントが出ている番組のスポンサー企業を批判するというのが最も効果的である気がします。こういうとスポンサー企業がとばっちりみたく批判されるよう煽っているように見えるかもしれませんが、仮にこの事件が男性タレントではなく女性タレントであったとしたら、長年にわたり数えきれない女性に性的加害をしてきた企業を間接的に支援する企業が、批判されずに済むのかと言えば私はそうは思いません。少なくともこの期に及んでは、ジャニーズと縁のある番組に出資する企業に対し、軽蔑めいた感情を私は覚えずにはいられません。

 少し話を戻すと、今回のこの事件で誰も触れないけど本当はもっと話を聞くべきだと思うのは、現役のジャニーズ事務所のタレント以外いないでしょう。無論、聞き方によっては本人を著しく傷つける可能性があるだけに注意を払う必要がありますが、少なくとも同じ事務所内にて、そうした行為があることを知ってて黙認し続けていたのか否か、今後はどういう風に考えているのか、それでもまだジャニーズ事務所に在籍し続けるのか、この三点くらいは聞くべきだと思うし、本人らも語るべきだと私は思います。
 率直に言えば自分も被害に遭ったのかとストレートに聞きたいものですが、逆に口をつぐまれる可能性があるだけに、聞くのを我慢する必要がある質問になるでしょう。ただ先の三点、特にジャニーズを牽引してきた元SMAP、V6、TOKIOのメンバーらには、本当のところどうなんと聞いてみたいですが、この件の報道で具体的なユニット名が一切出てこないあたり、やはりメディアはまだ不要な報道規制を自ら行っていると思います。ビッグな事件なのだからビッグな人間こそが答えるべきだと思うのですが。

 唯一、一時経営を担っていたタッキーこと滝沢氏については「何か語ってくれないかな?」的な報道を見ることがありました。もっとも私自身は滝沢氏は現在すでにジャニーズ事務所と袂を分かっているだけに、この件に関しては無理して答えなくてもいいんじゃないかなと勝手に思っています。もちろん語ってくれたら面白いでしょうが。

 それにしてもこの事件に関しては本当にメディアが報道に対して物凄い恐れているというか奥手になっているのを見て取れます。そんなことだから見出しの通り「沈黙の春」だと感じるわけですが、張本人がすでに死んでいるからという理由で放置していい事件だとは、私は思いません。少なくともジャニーズ事務所が存続しており、この問題に真正面から向き合っていない限り、再びこうした事件が起きるとも限らないだけに、徹底した究明と黙認してきた人たちへの何らかの制裁は必要ではないかと思えてなりません。
 まぁ一番誰が悪いかと言ったら、当時まだ親告罪だったけど、長年にわたり捜査してこなかった警察だと思いますが。

2023年5月15日月曜日

死者との対話がなされなくなった現代

 日本では今気温が乱高下している最中でしょうが、上海では程よく気温が上昇して安定してきており、今日も最高気温が35度くらいの真夏日となってみんなで「地上はやめて、地下通って飯食いに行こうぜ!」というノリになりました。
 このように夏が近づいてきているのですが、夏というと自分は仕事の繁忙期で、ほぼ毎年6~8月の記憶があいまいになるほどへとへとになります。今年もその時期が近づいてきて戦々恐々としていますが、夏とくればかつては心霊特集があったということを急に思い出しました。

 90年代後半にデジカメが登場する前のフィルムカメラの時代、フィルムの特性や現代のデジカメに標準搭載されているブレ防止や光の歪み補正がなかったことから、当時はちょっとしたことで撮影した映像にブレが生じ、いわゆる心霊写真ぽいものがたくさん量産されていました。それら撮影に失敗した心霊写真もどきは夏場の心霊写真特集などに用いられるなど効果的なリサイクルがなされていましたが、デジカメの発達に伴いこうした心霊写真ができることも減り、いつしかあの手の胡散臭い番組は見なくなりました。

 もっとも心霊写真がでてこなくなる以前に、2000年代に入ってから東芝とかが言い始めたコンプライアンスという言葉が出始めて、全くコンプライアンスのなかった東芝はともかくとして、テレビ局も怪しいオカルト番組を出すことを控えるようになっていました。そうした影響からか、夏場の心霊写真特集はおろか、怪しげな霊能力者が出てくるオカルト番組自体も消え失せ、夏と言ったら心霊という言葉もなんだかここ数年聞かなくなった気がします。

 もちろん根拠なく人を不安にさせたりするような番組を報じるべきではないし、FBI超能力捜査官のジョゼフ・マクモニーグルなどの詐欺師を出したりすべきじゃないのですが、その一方で心霊番組が減ったことから、死者について考える機会も減ってきているのはマイナスじゃないかとふと思いました、3分前に)。
 なんだかんだ言って当時の心霊番組では、先祖供養がいい加減だから化けて出てきたとか、死んだ友人が守護霊になっているとか、死んだ人間が今どのようになっているか、そして生きている人間とどうつながりがあるのかについてもっともらしい適当なことを言っては、「死んだ人はどうなるのだろうか」という問いについて視聴者に考えるきっかけを与えていた気がします。それ以前に「死んだらどうなるのだろうか」という問いを考える上では、やはり幽霊の存在を肯定するにしろ否定するにしろ、頭の中に入れておく必要があるでしょう。

 私自身は神を信じていないし今日の仕事のメールでも「あまりにもきつい環境ゆえに神を呪いながら仕事してやるんだから」などとわけわかんないことをリアルに書いたりする人間ですが、人の霊魂については半々みたいな感覚を持っています。死後についてはそこまで差し迫って死にそうなわけじゃないからあんま考えてませんが、人間が生きていく上では「死んだらどうなるのか」という問いを持つことは非常に重要だと思います。
 その死を考える上で、上記心霊番組などの「生者と死者のつながり」をストーリーにして映すことは、こうした死者との対話めいたものを考える上では非常にいいきっかけだった気がします。具体的には、生前の恩を思い出したり、逆に悪いことした相手に祟られるかもと意識したりなど、ああした死者が死後も何らかの意識や価値観を持つと想定してあれこれ考えるのは、自分がこれから死を迎えるにあたって準備すべき思考を育む上では意外と大事だったりする気がします。

 然るに冒頭でも書いた通り、このところはそういった心霊番組とか特集を見る機会がなく、ネットにおいても「本当にあった?心霊体験」的な掲示板もなんだか見なくなっている気がします。怪しい噂が流布されるのは問題ですが、一方でこうしたオカルト話がなくて死について考える機会がなくなるのも、何か不健全であるような気がします。
 なお昔ネットで見たオカルト話で、峠道をバイクで走ってる最中に急にトイレしたくなり、仕方なくガードレールを乗り越えて、ガードレールに掴まりながらトイレをしようとしゃがんだところ、道路側からピカッとライトに照らされ、それからしばらくその峠道ではガードレールに生首が突然現れるという噂が出るようになったという話がお気に入りです。

2023年4月23日日曜日

ジャニーズ事務所の性的虐待を放置したのは誰か

 定期的に報じられる傾向があるとはいえ、今回は結構広がりを見せているなと感じるジャニーズ事務所、というより故ジャニー喜多川の性的虐待報道です。今回の報道がこれまでと違うのは海外メディアこと外信で、日本国内はいざ知らずワールドワイドで恥をさらす展開にもとよりジャニーズ事務所を快く思っていなかった人たちなどが色めき立っているように感じます。

 今回報道が広がっているのは上記の通り外信というのもありますが、そのほかにも張本人であるジャニー喜多川が亡くなった後だからという指摘もあります。ただこの逝去後という指摘については若干疑問視しており、というのもそれだったら亡くなった直後にもうちょっと盛り上がりがあってもいいのではと思うのですが、あんまそれはなかったというか感じませんでした。
 むしろ自分が思うのは、こうした報道が出てくるまでにジャニーズ事務所の影響力が落ちてきたからというのが一番大きな背景じゃないかと思います。SMAPの解散に始まり、ジャニー喜多川に後事を託されていたタッキーが離れたりと、花形タレントの離脱、離籍がここ数年で大きく目立つようになっていました。SMAPを離脱したメンバーも当初は苦戦が報じられたものの、その後ゴールデン番組にも出られるようになり、ジャニーズ事務所のメディアに対する出禁指令も大分力を持たなくなってきています。

 こうした影響力の低下が今回の性的虐待報道の広まりを支えていると私は睨んでおり、仮に数年前の時点であれば、外信で報じられても日本国内では全く報じられなかったのではないかとも見ています。

 その上でこの性的虐待報道というか問題について、誰が悪いのかというのをもっと議論すべきじゃないかと思います。一番悪いのはもちろん虐待を行った当事者であるジャニー喜多川ですが、それを見て見ぬ振りした人たちはどうなのかという話です。
 彼の性的虐待疑惑は何十年も語り継がれてきており、実際に被害者が裁判で証言していたことから「自白だけがなくほぼ事実状態」にあったと私は見ています。にもかかわらず同じ事務所の人間はおろか、ジャニーズ事務所のタレントを起用するテレビや新聞メディアは完全に黙殺し切っていました。上記の裁判結果についても、ジャニーズ事務所側の勝訴は報じても、文春側の逆転勝訴は当時ほとんど報じられていませんでした。

 彼にこの時、というか疑惑が出た時点できちんとメディアが報じていたら、その後の被害者の発生は防げていたのではないかと思います。そういう意味では、疑惑レベルの報道すらも黙殺したメディアもこの犯罪に対する責任は非常に重いように思え、そうした負い目があるからこそ現在の外信をっかけとしたこの問題の報道も、大手メディアほどあまり取り上げないのではないかと思います。
 しかし仮に私が取材で、「児童への性的虐待疑惑のある会社と取引しますか?」と尋ねた場合、NOと答えないメディアはまずないでしょう。にもかかわらず大手メディアは現在もジャニーー図事務所との取引を中断することもせず、この問題を放置しているあたりは完全なダブルスタンダードと言わざるを得ません。もっとも児童虐待を問題と思わないというのであれば、ダブルスタンダードは言えないのですが、ぶっちゃけテレビ局辺りはマジでそう思ってそうだから怖い。

 こうした黙殺というかこの問題をタブー視した大手メディアの責任はひたすらに重いと思う一方、本当にこの問題を放置して拡大させた最大の責任者は密かに警察だと思います。ジャニー喜多川の性的虐待報道は何十年も語り継がれた歴史があり、仮に成人相手なら本人が便宜との見返りを望んでの行為であれば判断が分かれますが、未成年に対しては本人が望んだかに係わらず完全な犯罪が即成立するものであり、目の前で児童虐待が起きていながら無視する警察がどこにいるんだって話です。
 それこそ被害を証言した元タレントらに事情聴取するなり、所属タレントに対して第三者匿名ヒアリングを開いたり家宅捜索するなどして途中で止めることはできなかったのか。立件にまで持ち込めずとも捜査を行ったと報じることでいくらかの抑止につながったのではないか。そう考えると、この事件を放置してきた警察、都内なら警視庁の責任こそが最も根深いように思えます。

 っていうか今思いついたけど、ジャニーズ事務所を放置しておきながらマイケル・ジャクソンの児童虐待疑惑を報じていたメディアは一体どういう神経してんだろうか。

2023年4月15日土曜日

岸田総理の何が嫌だったのか

 今日のトップニュースは言うまでもなく、遊説先である和歌山県での岸田総理への襲撃に尽きます、事件詳細については割愛しますがこの事件に関して自分が真っ先に考えたのは、犯人は岸田総理の何が嫌だったのかというと点です。

 昨年の安部元総理の襲撃事件が起きた直後は、まぁ恨む人間がいても不思議ではないと当時私は思いました。森友問題をはじめ、総理任期後半においては自身の影響力でもって明らかに壟断しており、結果的に死人も出しておきながら最後まで自分は無責任だと貫き通したり、もはや中抜き業者のために行ったとしか思えないアベノマスクなど、好き勝手が過ぎたという風に私も感じていました。また憲法改正問題に絡んで一方的に恨みを持つ人間もいるであろうことから、安倍総理への襲撃事件の発生に関してはさほど不思議に感じる点はありませんでした。
 もっとも、犯人の動機は上記のいずれでもなく統一教会絡みのものではありましたが。ただ犯人が主張していたように、安部元総理が存命中であれば統一教会は現在においても自民党で影響力を行使し続けたことでしょう。

 話を元に戻すと、上記の安部元総理の件と違い、岸田総理が襲撃されるほど恨まれる理由はどこにあるのかがぱっと思い浮かんでこないのが本音です。政治的に無色透明というか個人のはっきりした意思をあまり持たない人ということもあり、決断が遅いのはどうかと思いますが、何か恨まれるような政治的信条はほぼ持っていない人だと私は考えています。それだけにどうして狙われたのか、単純に自民党総裁ということから狙われただけなのか、今後捜査の進展とともに明らかになるとは思うものの犯人の動機については正直わからな過ぎて若干興味があります。

 仮にネットで言われている「コオロギ食激推し」とかだったら、本当にどうしようかって気になります。あれもこの前の自衛隊ヘリ墜落事故同様、実際には何も補助金は存在しないためデマもいいところなんですが。

2023年4月12日水曜日

自衛隊ヘリ墜落事件の中国関与デマについて

 プラモとかゲームのことばっかじゃなく真面目なことも書かないとなぁと思って記事ネタを考えたところ、今話題のネタと言ったらこれしかないでしょう。

 先週、自衛隊所属のヘリコプターが沖縄の海域で突如消息を絶ちました。飛行していたと思われる海域ではヘリ本隊はまだ見つかっていないものの、ヘリのドアなどの部品はすでに見つかっており、墜落した可能性が高いとみられています。事件発生から既に時間が経っており搭乗者の生存可能性は厳しいものの、早くヘリ本体を含め発見されることを祈っております。

 この墜落事件に関して、その原因は突如連絡が途切れたことから突発的な事故と考えられています。しかし突然の消息不明に、自衛隊幹部も搭乗していて、尚且つ事件発生直前に中国の人民解放軍所属の空母が近海を航行しているという報道があったことから、「中国にヘリが撃墜された」というデマがネットを中心に盛んに唱えられました。
 しかし撃墜されたというのであれば爆発音が周辺に伝わるし、破片なども激しく飛び散るはずが見当たらず、そのような撃墜行為は確実にないという専門家の解説がほどなく出されます。そしたらそしたらで「電磁波などの未知の指向兵器に攻撃されたに違いない」などと言い出す奴がいて、あまりにもデマが多いことから防衛相も「人民解放軍から如何なる攻撃も受けていない」という声明を後から出すに至りました。自衛隊としても、こんなことをいちいち言わなきゃいけないとは思ってなかったのでしょう。

 この辺のデマは私が見る限りヤフコメでかなり激しく報じられており、「自衛隊は何をやってるんだ」とか、「電磁波攻撃の可能性も考えられないあたり、日本の国防は大丈夫なのか」などと主張するアホがあまりに多くて私もかなり唖然としました。っていうかこんな根拠も何もないデマを信じたり主張したりする連中がこんなにも多くいる事実の方が、日本の未来は大丈夫かと不安を感じさせられます。
 それこそ爆発音が聞こえたなどと攻撃をうかがわせるような根拠が少しでもあるなら話は別ですが、今回に関しては「突如消えた」という事実と、発生前に「中国空母が太平洋を航行」という報道の二点だけでありとあらゆるデマが噴出しており、これだけで攻撃があったと考えるにはあまりにも思考が飛躍し過ぎているでしょう。言うなれば、体調が崩れたのは直前に食べた食べ物に原因を求めるくらい安直です。

 しかも前述の通り、ミサイルなどの兵器攻撃説が否定されるや「未知の兵器があるじゃないか」と電磁波攻撃を主張してきて、そんなのあったら中国はとっくに台湾を攻めてるだろとか言いたくなります。パナウェーブ研究所の残党がまだいるのかもしれませんが、なんか日本人はやたらと電磁波攻撃が好きな人が多いし、最近聞くこと減ったけど電波系の概念も日本特有と聞くだけに、いろいろ根が深いです。

 確かにこのところの中国の台湾に対する軍事的圧力の強化など、解放軍に対する警戒感が強まるのは理解できますし実際警戒すべきだと思いますが、今回のヘリ墜落事件に関してあんな薄弱な根拠で解放軍に結び付ける人が多かったというのは、日本の教育水準は戦前からあまり進化していないのかもと思わせられるくらい酷いものがあります。見ていて、そんなに中国と戦争したいのかよと思ったほどでした。

 こうした日本国内でのデマ流行に関しては中国国内でも報じられていますが、そこまで極端に大きく取り上げられてはおらず、むしろ自衛隊がデマを否定してからようやくまともに報じられ始めてきた傾向があります。恐らく中国としてもあんまこういうデマは流れてほしくないのと、向こうも馬鹿馬鹿しいデマだと初めからあんま相手にしてなかったのではないかと考えています。

 さすがに防衛省の発表や、デマ主張の穴を突かれるようになって昨日あたりから鳴りは潜めましたが、なんとなく以前と比べて合理的な考えのできる人間は減ってきているのかなと思わせられた事件でした。さすがに大手メディアはこの手のデマは出しませんでしたが、ネット上で馬鹿にしか見えないのにああした主張を平気で行える人間があれだけ出てきた辺り、意外と馬鹿にできない規模だなぁとも思えます。馬鹿に対して馬鹿にできないというのもあれですが。
 っていうかそんなに中国と戦争したいなら、中国との戦争に勝てるような兵器や技術をもっと考えたり開発しろとよ言いたいです。差し当たって私が推薦するのは、下手な地上、空中兵器よりも海洋国家たる日本は潜水兵器こそ至高であるだけに、潜水艦……ではなく、新たな潜水兵器こそが次代を担うとにらんでおり、差し当たってはハイゴッグの量産を急ぐべきだと思います。っていうかガンダムはもっと潜水兵器を活躍させろ(´・ω・)

2023年4月8日土曜日

撮影できるから迷惑行為が行われる?

 本題と関係ないけど自分市場過去最高のフィット具合だった、眼鏡市場で買ったメガネのフレームの塗装が剥げてきました。あまり風采にこだわらない私でもさすがにこれはまずいと思い、予備のために去年秋に日本で買っておいたZoffのメガネをマークⅡからΖガンダムに乗り換える気分で装着しなおしました。
 眼鏡市場のメガネとサービスが凄い良かったので予備も当初は眼鏡市場で買う予定でしたが、Zoffは以前上海でフレーム曲げた際に直してもらった恩があり、その借りを返すために前回はZoffで購入しました。ただ店員のサービス面、特に出来上がった眼鏡のフィッティング調整などは眼鏡市場の方が抜群に良かったなぁ。

 改めて本題に映ると、迷惑行為動画がなぜ起きたのかに関する自分の妄想を話すネタも3本目の今回が最後です。改めて話を切り出すと、このところの飲食店などにおける一連の迷惑行為動画について私は、何故このような馬鹿らしい事件が起きるのかという背景にはタブー破りの快感が最大の要因ではないかと睨んでいます。このタブー破りの快感については前回記事で詳しく解説していますが、要するに禁止されているからこそやりたくなるという行動原理を指しており、タブー破りに伴う制裁や代償の度合いが大きければ大きいほど破った時の快感もでかくなるという謎理論を提唱しました。
 その上で迷惑行為動画を撮影、投稿した連中に関しては、普段から飲食店で不衛生な行為を繰り返し行っていたとは思えない様子から、「注目を浴びたかった」に関してはまだ理解できるものの、彼らが供述する「周囲に受けたかった」という動機はほんとのところどうなのか、むしろ自分自身が上記のタブー破りの快感を自制できなかっただけではないかという見方を最初の記事で提唱しています。

 それでそもそも何故ああした行為を流出する、バレるリスクがあるにもかかわらず動画で撮影したのかという疑問が発覚当時によく溢れていましたが、私に言わせればむしろ逆で、動画で撮影できるからこそああした不衛生な行為を率先して行ったのではないかと考えています。

 前述の通り、一連の迷惑行為動画で槍玉に挙げられた人たちについて私は、普段からああした不衛生な行為を繰り返し行っていた可能性は低いとみています。こう考える理由としては普段からやれていれば余罪がドバドバ出てくるだろうし、また実際の動画を見ていてもああした行為に不慣れというか気恥ずかしさを明らかに見せていて、いかにもタブーを破ってやったぞ的な印象をはっきり覚えたからです。っていうか繰り返して行っていたら、多分普通の生活していないだろうし。

 では何故彼らは急に不衛生な行為を行ったのか、私の言葉で言い換えればタブー破りの快感を求め始めたのか。言ってしまえば、同じようなタブー破りをほかにも行う機会はあったでしょうが、前述の通り彼らは繰り返しああした行為を行っていた素振りはあんま見られません。見えないところで程度の小さいタブー破りはやってたかも知れませんが、少なくともああした大それたリスキーな行為をしょっちゅうやっていたようには見えません。
 回りくどくせず結論言ってしまうと、動画で撮影できるという環境があったからああした不衛生な行為をやろうという気になったのではないかとみています。それは何故かというと、動画で撮影することで、流出した場合の代償が極端に大きくなるからです。代償が大きくなるということはつまり、タブー破りで得られる快感もでかくなります

 仮に動画を撮影するツールがなければ、少なくとも話題になった連中はああした行為は行わなかったのではないかと思います。動画で撮影し、また身内にだけ見られる範囲でアップロードすることで流出リスクは飛躍的に高まり、いうなればスリルも高まります。それによって得られる快感もでかくなるわけだからこそ、わざわざ証拠となる動画を撮影して、アップロードしたりしたんじゃないかと考えているわけです。

 もちろん彼らも流出した場合の代償を全く考慮しなかったわけではないでしょう。ただ実際に流出するかと言えば公開範囲を制限すれば大丈夫という正常性バイアスが働いて、「流出しない」確率の方が高い、っていうか流出する確率はゼロと見込みを誤っていたのだと思います。動画ファイルがある限り、永遠に流出するリスクがあるというのに。

 以上のように、動画で撮影することで流出時の代償が高まり、タブー破りの快感も高まるけれど、実際に流出することはないだろうからやってみよう的に、ああした行為に走ったのではないかというのが自分の見方です。中には動画なしでもやってたやつもいたかもしれませんが、私的には動画で撮影できないのであれば、ああした行為はタブー破りの度合いが小さくなるため、実行しなかった連中が多いのではないかとも見ています。
 そのように考えると、ああした動画の撮影は非常にリスクが伴うと警鐘したところで、逆にスリルを感じてそうした行為に走る連中も出てくるかもしれません。重要なのはタブーを破ることで被る代償よりも、動画に関しては流出確率が意外に高いと意識させることが、ああした行為の抑止につながるのではないかとも思います。

 どちらにしろ、そもそもタブー破りの快感に負けないだけの自制心を身に着ければいいだけの話です。悪ふざけに通じますが、度が過ぎると手痛いしっぺ返しを食らうことを教えるとともに、しょうもないタブー破りで悦に入るような小さい人間になるなと子供には教えるべきでしょう。まぁでっかいタブー破りだったらいいわけでもないですが。