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2012年6月2日土曜日

新経連の発足について

新経連が発足 三木谷氏「経団連に対抗する気ない」 味の素、DeNAなど779社が会員(日経新聞)

 久々に面白いニュースが入ってきたので、今日は解説記事を書きます。どうでもいいですが毎日こんな駄々長い記事書いてるくせして、最近仕事では「君の記事はさっぱりまとめられすぎて短すぎる」と駄目出し食らってます。個人的にはこれから書くような、やや難解な話題をかいつまんで説明するというスタイルが一番好きなんですが。

 話は本題に入りますが、既存の業界団体を昇格させる形で先日、新経済連盟(新経連)という経済団体が発足しました。代表は先日に日本経済団体連合会(経団連)から脱退した楽天の三木谷社長で、参加企業数は779社です。個人的に気になるのは楽天と犬猿の仲であるディー・エヌ・エーも参加している点ですが、遺恨とかないのかな。それとも読売のスパイだったりして。
 まずこのニュースに対する私の意見ですが、素直に団体発足を歓迎します。また代表に三木谷社長が就いたことに関しても、期待し過ぎかもしれませんが経団連脱退の経緯がああだっただけにいい牽制となるのではないかとも見ています。

 私が今述べた楽天の経団連脱退の経緯ですが、ネットで検索してもらえばすぐわかりますが東電がきっかけです。昨年の福島原発事故以降に現経団連会長の米倉会長を筆頭に、経団連が東電を擁護する発言を度々繰り返したことが不満だとして、楽天は経団連を脱退しました。元々、楽天が経団連に入ったのはプロ野球に参入を表明した2004年のことで、球団を保有することが狙いの参加で間違いありません。まぁ入った動機はともかくとして脱退した際の言い分はもっともで、私の目から見てもあの時の経団連の態度はちょっとねじが吹っ飛んだような感じがしていただけに、こうもはっきりと行動を起こす企業もいるのだなと当時ちょっと楽天を見直しました。
 その上で今回の新経済団体発足です。三木谷社長は経団連と対立するつもりはないと言ってるようですが、私としては対立とまではいかないまでもお互いに牽制し合って、というよりこの東電の件を含めて経団連の増長を防ぐ役割を果たすことを期待しております。

 ちょっと経団連についても補足しておくと、経団連自体は財界団体として1946年に設立されておりますが、2002年までは日本経営者団体連盟(日経連)という別の経済団体がありました。ただこの日経連は経団連に2002年に吸収され、それ以降の財界は事実上、経団連のみが代表団体として存在し続けておりました。
 この辺については自分の恩師にかなり詳しく話を聞きましたが、やはり日経連があった頃は多少は自制が効いていたものの、経団連単独となって以降は政界に対する発言力などが急激に高まり、ちょうど小泉内閣で規制緩和路線が始まったことから派遣労働解禁などでその意見力を存分に行使したと言われております。また私の目から見ても2006年まで会長を務めたトヨタの奥田氏なんかかなり露骨に政治に口を出しており、その次に会長となったキヤノンの御手洗会長なんか言いたい放題だったように思えます。
 私感ですが、財界が戦後史上最大に力を持ったのは2009年のリーマンショック直前ではないかと分析しています。ただ2009年のリーマンショック以降は企業業績が大幅に落ち込んだことからかなりパワーも落ちた上、さらに翌年にはあまり財界と縁のない民主党が政権与党となったことから、現在においても経団連の発言力は下降傾向にあると言っていいでしょう。さらにかつては支えていた自民党に対しては財界の方からこのところそっぽを向いているようです。これは自民党が悪いけど。
 
 私自身は、日本の国力の根幹は間違いなく日本の高い経済力で、その原動力となっている企業やその団体が政界に対して主張するのは何も悪いことだとは思っていません。ただ唯一の団体が明らかに自分たちにとって都合のいい意見ばかり、しかも露骨に主張し続けるというのは如何なものかと思うところがあり、財界は財界でも業種による違いというか立場の違いというものをお互いに把握して新団体には独自性を出してもらいたいものです。

  おまけ
 経団連の会長を輩出する企業は決まって電機や自動車といった重工業系の企業ばかりで、小売りや食品系企業が前面に出てくることはあまり見ません。小売りはかつて栄華を誇ったダイエーが潰れるなど競争が激しすぎるという意味で会長職が難しいのはわかりますが、最近地味に食品メーカーというのは大した仕事をよくしていると思え、その貢献ぶりに比べてなにかこう、世間の扱いが低すぎるのではと思うきらいがあります。っていか、食品系の企業は現在の経済環境とか国の政策に対してどう思っているのかが見えないので、もっと前に出てほしいです。まぁ飲料メーカーが酒税引き上げに反対ってのは痛すぎるくらいによくわかるけど。

  おまけ2
 過去の経団連会長の中で印象が強いのは、生前は見たことないですが土光敏夫氏が私の中で挙がります。学のないうちのおふくろですらこの土光氏のことを絶賛しており、私自身も書籍で生前の業績を窺うにつけ現代の経営者と一線を画す姿勢に興味を覚えるので、もし知らない人がおれば是非リンク先のウィキペディアの記事をご参照ください。

フェイスブックのOpera買収報道について

 やや時間が経った報道ですが、私が愛用しているブラウザのOperaをフェイスブックが買収を検討しているようです。

フェイスブック、オペラの買収を検討?(コンピューターワールド)

 先々週くらいに出ていたブラウザシェアのニュースで、「Google Chrome」が初めて世界シェアトップとなる32.76%となったと大々的に報じられましたが、その陰に隠れてOperaは1.9%で、「俺は1.9%の一人なのか」とちょっとしんみりさせられることがありました。ただ少数派であるのは昔からで、逆に少数派でありながらも今に至るまで支持するほど私はOperaを気に入っております。Ver.10.0に入った直後はいったん見放そうかとも思いましたが。

 そんな私にとってすると、最初のフェイスブック買収報道ははっきり言ってあまりうれしくないニュースです。少数派ゆえのアイデンティティというべきか、あまり大きく取り上げられることなくOperaには独自路線を維持してもらいたいというのが本音で、ほっといてもらいたいのが心情です。
 ただOperaの特徴というか唯一の長所というのは他のブラウザと比べて極端にメモリ使用量が軽く、近年はスマートフォンや携帯ゲーム機などのモバイルブラウザとして採用される例が非常に増えており、引用した記事中でもそうした点で影響力が増してきていると触れられております。

 そうした視点から言うと、まさにスマートフォンユーザーを多く抱えるフェイスブックにとってすればOperaを推奨ブラウザとして使うというのは理に適っており、今回の買収報道には真実味を感じます。買収されるならされるで、きちんと評価してもらってお互いに利益のある展開をしてもらいたいです。
 ただその一方で、日本でもmixiの市場価値というか評価が目に見えて落ちてきているように、私はSNSというのは世界的にピークを既に越しているのではと考えております。フェイスブック自体も今回の上場では公示価格割れを起こしており、あれこれ理由はありますが上場のタイミングに乗り遅れた感がありますし、今後ユーザー数を拡大できるのかはっきり言って未知数です。

 この記事のように極端に文字数が多く発信量が多い私からするとやはりブログが使ってて一番肌に合います。フェイスブック以外にもツイッターなどが数多く出る中で、なんだかんだと生き残ってるあたりはブログの強さなんじゃないかと思う次第です。

2012年5月29日火曜日

中小企業は本当に人手不足なのか

 5月病のシーズンを跨いだこともあって、このところよく失業問題に関する記事を多く見かけます。またどうでもいいことですが、先日に以前の会社の後輩から「花園さんも5月病に気を付けてください」というメールを受け取りましたが、なんか5月病の意味を勘違いしてるんじゃないかと思わせられる内容でした。第一、自分なんか転職して3社目で今年は2年目なのに……。

 そういうどうでもいい話は置いといて本題に入りますが、ちょっと前に見た若者の失業問題に触れた記事、というよりももしかしたらNHKニュースの報道だったかもしれませんが、ここ数年間も国は若者の失業対策に取り組んでいるが一向に効果が表れない、3年で新卒者の半分が会社を退職する、といった報道がありました。こうした事実を並べ立てた上でその報道では、「依然と若者は大企業志向が強く、人手不足に悩む中小企業とのマッチングを進めていく」と今後の失業対策などを挙げていましたが、はっきり言いますが若者の失業率が高い理由を個人々々の問題だと考えている限りは何一つ改善しないでしょう。社会学士の立場から言わせてもらえば今の若者の失業問題は構造の問題であって、当事者である若者をどう弄り倒したところで何も動かないと言い切ってもいいです。その上でもう一言言わせてもらうと、そもそも中小企業が人手不足で、人員の募集意欲が高いというのは嘘だと思います。今日はなんかやけに強気な発言が目立ちます。

 上記の報道に限らず、最近の若者は大企業ばかり受けるから内定がもらえないだけで、中小企業を探せばいくらでも募集企業はあるという言質をよく見ます。しかし私の見方はこれと真逆で、中小企業はそもそも募集しておらず新卒で入れるのは大企業だけであることから今の若者は大企業ばかり受験するのではと考えています。
 私が何故こう考えるのかというと、最も大きいのは私自身の経験からです。私の経験、といっても私が就職活動をしていたのはもう大分年季を重ねてしまったのでちょっと時間が経っていますが、その時の経験を振り返ると中小企業が人手不足というのは実感としてあるものの、「うちに来てくれるというのなら大歓迎」というのは真っ赤な嘘としか思えず、やや時間が経った現在においてはなおさらその傾向が増している気がします。

 もはや既に自慢と化してきていますが、私自身は学生時代の就職活動で100社以上の企業採用選考に落ちております。受けた会社にはそりゃ大企業ももちろん入っておりますが割合から言えば圧倒的に中小企業が多く、その後に就職した企業も間違いなく中小の分類に含まれる会社でした。当時の就職活動を通して言うことがあるとすれば、やはり大企業はまだこういった採用選考をどうするかということがわかっているものの、中小企業ではやり方すらわかっていない、下手したらいい人材を取ろうとするやる気が全くないところも珍しくありませんでした。いくつか例を挙げると企業説明会で選考過程も何も説明せずに「次は○日に来てください」と言われるから行ったらいきなり面接が始まったり、「じゃあ明日までに電話を掛けるからそれで面接日を打合せよう」と言われて待ってても梨のつぶて、というような例がたくさんあります。凄いところなんか説明会で、「花園君は○○大学から来たんだね」と、何故かほかの選考者もいる中で私だけ出身大学がばらされました。しかも終わり間際に、「それにしても花園君は○○大学なんだね」と時間差を置いて二回も。そんなにうちの大学の宣伝したいなら他所でやってくれって感じでしたが。

 こうした例はあくまで極端な例ですが、ほかの中小企業の面接ではどうも聞いてて、「そんなん聞いてどないするんやろ」と感じる質問が非常に多かったです。さらに言えば人事に求められるTPO(これももう死語か)もいい加減な面接官も多く、その点で大企業は多くの人間捌くだけあってまだ「この面接、変だぞ」と思うようなことは少なかったです。もっともSPIの問題、特に国語はとんちんかんなのが多いですが。

 こうした私の体験以前に、何故若者の失業率が落ちているのかをマクロで考えてみれば中小企業とのマッチングなんてわけのわからない話はまず出てこないでしょう。そもそもなんで若者の失業率が落ちているかというと、少子化で若者人口が減っている以上に求人数が激減しているからです。では何故激減しているのかと言えばいろいろ背景に複雑な構造があるので一言で語れませんが、結論を言えば新たに新人を雇って育てる余裕が企業にないということに尽きます。これは売上げや手持ち資金が減少しているからで、そのため今の企業はどこも即戦力の人材こと経験者しか雇いたがらないという傾向があります。逆を言えば、転職市場は昔と比べれば非常に広がってきている感があります。
 さてここでクエスチョンです。大企業が余裕がなくて採用者数を減らしている中、どうして大企業よりも銀行の与信や資金に余裕のない中小企業が新人を雇おうとする意欲が高いと言えるのでしょうか。現実はそんなわけなく、リーマンショック以降は特に顕著となりましたが大企業以上に中小企業の方が経営はどこも苦しく、新人を採用する力なんてほとんど残されておりません。私自身がこの目で見ておりますが、どの中小企業も絞った採用数をさらに絞り続ける、もしくは募集を初めからしないというのが今の現状です。

 中にはハローワークなどでは募集を続けている企業がたくさんあるのではと言われる方もいるかもしれませんが、私はハローワークの求人というものを非常に怪しんでいます。中にはギャグで書いているとしか思えない求人もあり、なんか求人出すことでお金がもらえるから採用する気ゼロで募集をかけているのではという疑念が強いです。昔見たのなんか23歳以下で司法試験合格者という、今の制度じゃありえない募集がありましたし。

 若者の失業問題の原因は何もこれだけではありませんが、中小企業とのマッチング云々に限っていうのなら上記のようなのが私の意見です。あとこれは蛇足かもしれませんが、就職活動前にやけに他人に厳しい友人が絶賛していた会社があったのでエントリーシートをかなり早い時期に送ったのですが、その会社は私に対して何も返事することなくその年の募集を打ち切りました。回り回って今年、っていうかタイムリーなことに今週の話ですが、いつも通りに仕事していると日系企業の進出リリースが発表されていたので見てみると、まさに私のエントリーシートを無視した会社でした。
 「ここの会社と俺には因縁がある」と言い切り、普段は面倒くさいリリース記事は同僚に回したがるくせにこの時だけは私がふんだくるように奪って直接この会社に電話取材して記事を書きました。なお電話かけた際に、「なんかお宅、最近中国に拠点を増やしているけど、以前は中国語使いに冷たかったのに急にどうしちゃったの?」って真面目に聞いてみたかったです。そこそこ大きい会社なのに、対応悪かったなぁこのメーカー。

 ちなみに中国語使いは今の時代、どこの業界も引手数多と言われますが、上記のように私はHSKという中国語資格試験でかなり上位の点数だったのに何故か就活で苦労しました。友人曰く、「人を見下す態度が見透かされてんだよ」と言われて何も言い返せませんでしたが。あと現在私のいる会社でも中国語使いが不足しており、上海市内に住んでいる方で留学経験、もしくはそれに準じる中国語の技能があって「お仕事したいかも」と考えている人がいたら真面目にメールください。この際、上海以外でも構わないけど。

上海のペット事情

 コメント欄でリクエストを受け付けたので上海のペット事情について簡単に解説します。まず結論から言うと、やっぱり中国人も豊かになってきたのでペットを持つことが今とてもブームです。

 たまに日本のネット上の掲示板を見ると中国人は犬を食べるから中国には野良犬はいないと書く人がいますが、地方ならまだしも都市部においては野良犬を捕まえて食べる人なんてまずいないでしょう。そもそも野良犬自体凄い少ないですし。それどころか最近の中国ではペットを飼うことが一種のステータスとなっているところがあり、「犬を飼えるくらい生活に余裕がある」というような感覚で犬を飼う人が非常に増えています。ただちょっと始末に置けないのは、狂犬病対策として犬を飼う際は当局に届け出が必要なのですがみんなこんなの無視して飼いまくっているという事実です。
 これなんか上海で、それも高級住宅地に生活している人には話が早いですが、一部の住宅地だと早朝に散歩をしようものなら道の上の犬の糞のあまりの多さに辟易しているかと思います。私が住んでいる近くでも休日早朝にはあちこちに転がっており、意識しないと真面目に踏んでしまうくらい多いです。こういった飼い主のマナーの低さははっきりしており、犬が立ちションした後にペットボトルの水をかける香港人とは雲泥の差があります。

 中国人に飼われる犬の種類についてですが、これはもう圧倒的にミニチュアダックスフントを筆頭とした小型犬が圧倒的に大きく、大きな犬を見るとなんか物珍しくて興奮してしまうくらいです。これは日本みたいにリードにつないで外で飼うという習慣がないためで、基本住宅内で飼われていることが原因とみて間違いないでしょう。もっとも中には私の友人みたく、チベット犬のような成長すると馬鹿でかくなる犬を欲しがる妙な上海人もいますが。
 こうしたペットブームを受けて、このところ上海市内にはペット関連のお店も明らかに増えております。私の生活圏内でもペットそのものを売るお店はもとより、毛並みを揃えるお店からペットフード専門店まで全部揃っており、店の前を通るとなかなか繁盛しているような印象を受けます。また去年夏に私もペット関連商品の展示会を見に行きましたが、やはり市場としても大きく、日系企業もいくつか出展しているのを目撃しております。

 では犬以外のペットはどうなのか。まず猫に関しては衛生面は別として、ちょっと小汚い飲食店とかに行くと飼われていることが多いように感じます。自分が通っているあるお店(そこはべつに小汚くない)なんかお昼に行くと、子猫が常に暴れ回っててカウンターで飯を食べているといきなり膝の上に飛び乗ってきます。だから行くんだけど。
 ただ一般世帯の話になると、まだ猫はそれほど人気とは言えません。これ以外の動物となると亀なんかは昔から手がかからないので買う人もおりますが、ハムスターとかはあまり話にも聞いたことありません。ただ先にも書いたとおりに中国人は明らかに生活に余裕を持つ層が増えてきているので、今後もペット関連市場は膨らみ続けると私は予想します。

2012年5月27日日曜日

ゲームレビュー「PSP スターウォーズ バトルフロント」

 このところのフォースの目覚めというべきかスターウォーズ熱が上昇していることから先日、「スターウォーズ バトルフロント」というPSPゲームを仕入れました。このゲームPS2バージョンでは以前に一回友人に遊ばせてもらったことがあり、「なんか前線で前転しながら突撃していった兵士がいるけど、あれ花園君?」とわけのわからない突っ込みをされるほど熱中したゲームで、またやってみたくなったのでPSP版を日本で購入し、親父にこの前持ってきてもらいました。このPSPのバトルフロントですが基本的な中身はPS2版と変わりないものの、日本国内では発売しなかったので米国内で販売されている、英語版を仕入れました。最近のアマゾンはこういうゲームも簡単に買えるからいい。

 このゲームの具体的な中身はジェダイとなって帝国軍をバッタバッタ切り倒すというわけではなく、むしろ帝国なり共和国軍、果てにはバトルドロイドの一人の兵士となって、文字通り戦場の犬のように戦場で走り回るゲームです。それこそブラスターガンを持ってひたすら撃ちまくったり、戦闘機を使って神風アタックを仕掛けたりとかなりやりたい放題が出来ます。武器もいろいろ充実していてブラスターガンのほかにもスナイパーライフルとかショットガンなど自由に選べ、間違ってロケットランチャーを選んだ直後にダースモールが突然現れた際にはなすすべもなく切り倒されたのはいい思い出です。あんな動きの速い奴、どうやってロケットランチャーで狙えっていうんだよ……。
 現在のところ一応のストーリーモードをクリアして、「銀河戦争モード」をちょこちょこしながら遊んでます。スポットタイプなゲームなので短い時間でも遊ぶことが出来、またプレイごとに色々展開があるのでなかなかの良作だと感じています。操作法はアメリカナイズされたものなので最初に慣れるまでは時間が食いますが、一旦慣れてしまえば大雑把なアメリカらしく比較的ラフに動かせます。

 そんなこのゲームですがこれ以上は取り立ててコメントすることがないものの、上にリンクを張ったウィキペディアの記事についてはちょっと言っておきたいことがあります。まず見てもらえばわかりますが、やけに項目の説明が充実していて半ば攻略サイトのような構成になっております。各ステージの攻略法まできちんと開設されているし。その中でも特に気になる部分として帝国軍ダークトルーパーの欄で、

「2人プレイ時専用の技。「マッスルドッキング(Muscle Docking)」ともしばしば言われる。ダークトルーパーやジェットトルーパーの上に人が乗った状態でジェットパックを使用すると、上の人間が普通は行けないような高い場所に上ることができる。」

 一体誰がつけたのかわかりませんが、「マッスルドッキング」なんて言葉もあれば地雷ごと敵を爆破する「自爆テロ」という技の解説まであって、相当面白い内容に仕上がっています。ちなみにこの件を同僚に話したら、「マッスルドッキングなんて書いているあたりで年齢がわかる」と言ってました。

2012年5月25日金曜日

次長課長河本氏の生活保護需給問題について

「恥ずかしい」 母親からは「しっかりしゃべってこい」と言われ…(産経新聞)

 正直、こういうのまでいちいち取り上げるべきなのかちょっと自分でも疑問を感じてしまいますが、まとめて書く話題があるので取り上げることにします。
 既に各所の報道で皆さんも知っておいでかと思われますが、お笑いコンビ次長課長の河本氏が高額所得者であるにもかかわらずその母親が生活保護を受給していた問題で本日に当人が会見を行い、需給の事実を認めた上で謝罪を行いました。結論から述べると要点をうまいことすっ飛ばされた感がある上、厳しい言い方をすると本当に反省しているのか疑問に感じる会見でした。

 まず一番疑問に感じた点として、誰に対して何について謝っているのかが見えない点でした。私の感覚ならば本来であれば生活保護を支給させていた行政に対して謝罪すべきだと思うのですが、「不正受給だとは思っていなかった」、「行政の了解を得ていた」と、むしろ暗に行政側に問題があったかのような発言が繰り返されております。こういっては何ですが、現在の収入状況などをきちんと報告しなかったからこそこういう不備が生まれたのではと考えないのでしょか。
 次の疑問点、というより何で誰も聞かないんだと思うところで、どうして今日の会見までこれほど時間がかかったのかという点について何も言及がありませんでした。今回の不正受給の事実は週間新潮が報じたことからネットを中心に火がつき、自民党の議員らが追求する姿勢を見せるなど徐々に拡大して広まっていきましたが、この間に長い時間があったにもかかわらず河本氏はなんらコメントをすることがありませんでした。きつい言い方をすれば、しらばっくれれればどうとでもなる、ほとぼりが冷めるのを待って受給を続けるつもりだったのではないかと疑わざるを得ません

 そして最大の疑問点、というかこれも何で誰も聞かないのか不思議でしょうがないのですが、河本氏が所属している吉本が当初に発表した内容と事実が異なっているのはどうしてかということもスルーでした。なんていうか危機管理に弱いんだなぁと微笑ましく見えてしまいうのですが、吉本側はこの問題に関して当初、母親が生活保護を受給していたのは河本氏が芸人として売れていなかった一時期だけで問題がないと発表したと報じられていましたが、この報道が出た当日に母親本人のインタビューで、「報道を受け、先月(四月)に受給を停止した」という発言があり、受給を受けていた時期で真っ向から食い違う報道が同時に出ておりました。
 今回の会見によると正しかったのは後者、つまり受給は先月までだったわけですがとなると最初の吉本の発表はなんだったのか、事実を誤認したのか身内を庇い立てるために嘘をついたのかを私としてははっきりさせてもらいたかったです。まぁ口が裂けても後者の理由だったとは吉本も後からは言えないでしょうが、前者だったとしても企業運営をしていくに当たって致命的な対応といわざるを得ず、一部で言われているように「ほかにも似たようなケースがあるのでは」と思ってしまいます。

 あとこれはまだ未確定で実物ソースもまだ確認できていませんが、ネットを経由した情報によると今回のスクープをものにした週間新潮の最新号で、河本氏の周辺で生活保護を受給をしているのは母親だけでなく、近い親類が複数世帯受給していると報じられているそうです。仮にこれが事実だとしたら確信犯的に生活保護を得るための手段を講じていたのではないか、それこそ収入があることを隠蔽して受け取っていたのではないかとこれまた疑わざるを得ません。
 この点に関しては会見でもきちんと聞かれていますが、その回答というのも、

 --母親以外にも受給を受けている親族はいるのか
 渡辺弁護士「大変申し訳ないですが、親族の生活状況はきわめて個人的な話になるので、お答えを控えさせていただきます」

 これまた厳しい言い方をせざるを得ませんが、もし本当に反省しているのであれば、といっても不正受給ではないと言い切っているあたりで反省しているとはとても言い難いですが、現状の事実をすべてありのままに明かすべきだと私は思います。仮に親類が受給していたとはいえ、それが理に適った受給であるのであれば隠し立てせず、堂々と言えばいいだけの話です。逆にこうも隠されると、やっぱり何かあるのではないかと勘繰ってしまいます。

 最後に吉本について前から書こうかと思っていたことですが、どうも島田伸介騒動以降、明らかな迷走というか不安定振りが目立ちます。島田伸介の時といい今回の件といい会見で発言した内容がその前後に報じられた事実と異なる点が非常に多く、ただでさえコンプライアンスが強まっている中で異常とも言える位に危機管理に欠けている所が目立ちます。これならまだ市川海老蔵氏の会見の方がマシでした、比較対象としては如何なものですが。
 さらに吉本に関してはちょっと気になる噂も耳にします。

スクープ公開 この大赤字、ヤバいんとちゃう!?吉本興業「中間決算書」から分かったこと(週刊現代)

 上記リンク際の週刊現代の記事によると、関西芸能界を仕切っていると言ってもいい吉本の中間決算が赤字だったようです。しかも今後の負債返済計画も見通しが明るいと言えず、屋台骨の明石家さんま氏が、「沖縄映画祭、まずまずの失敗やったんやろ」と、どこまで本気かは量りかねますが、言うほど台所事情が厳しくなっているそうです。
 関東と関西でそれなりに暮らした経験がある自分に言わせると、関東のテレビ局というものは放送中に発言してはならないタブーが非常に多いのに対して関西圏では比較的緩く、「たかじんのそこまで言って委員会」を筆頭に見ているこっちが不安になる発言まで平気で飛び出してくるのですが、唯一吉本に対しては「ケチな会社や」と言うことはあっても、黒社会との結びつきなどで表立って批判されることはありません。それだけ関西圏では圧倒的な力を持っているのですが、このところのふらつきといい週刊現代の報道といい、今後どうなるか怪しいところがあります。

 仮に弱り目となったらこれまでブイブイ言わしてきた分、一斉に叩かれる事も有り得るのではと見ており、この手の報道に強い週刊誌メディアの活動に期待します。

2012年5月24日木曜日

元星風の解雇に対する不満

元星風の解雇は「有効」=八百長への関与認定―東京地裁(時事通信)

 非常にショックなニュースなので、孤軍奮闘とばかりに私が取り上げることにします。
 かつて相撲業界を大きく震撼させた野球賭博、ひいては八百長問題は皆さんの記憶にも新しいかと思います。特に後者では人気力士も含めて多くの力士が角界から去りましたが、その中の一人に今回取り上げる星風も含まれておりました。

 この星風が解雇された背景ですが、はっきり言って非常に不可解な経緯を持っております。八百長騒動の際に星風はもちろん行為を否定し、委員会も特に深く追及することなく最初に発表された処分者の中に加えられることがありませんでした。しかし最初に多くの力士を処分した後に突然、記事にも書かれている通りに元千代白鵬と、仲介役だった元幕下恵那司が星風も八百長に関わっていたと証言したことから、突如星風も処分対象者に加えられることとなりました。
 しかも相撲協会の怪しい、というか不可解極まりない点で、八百長を指摘した星風に対して勧告に従って引退すれば退職金は満額出すと提示したのです。もっともこれはほかに引退を勧告した力士も同じではありましたが、星風の場合で何が違ったのかというと、不正は一切行っていないのだから復帰させてほしいとこの退職金の受け取りを拒否した点です。

 この星風の本名ですがボルド・アマラメンデといい、見てわかる通りに日本国籍者ではなくモンゴル人です。相撲協会が彼に提示した退職金額は母国であれば年収の十年分以上に相当する額だったそうですが、それすらもはねつけてまで彼は相撲を取りたいと言ってくれました。またそもそもの八百長に関しても、元々日本人力士が多く関わっていた中で外人力士は言語の問題からあまり加わっておらず、どうしてこの星風だけがこうもしつこく追及されることとなったのかも傍目には怪しく感じます。
 今回、東京地裁の渡辺弘裁判長(竹田光広裁判長代読)は相撲協会の解雇は有効として、星風の処分撤回請求を棄却しました。やや性善説に偏った意見かもしれませんがこれだけ熱意を持って復帰を希望している星風が八百長をしたとは私には思いづらく、また八百長をやっていた当人である恵那司らの証言がどうして丸ごと信用されるのかという疑問が強いだけに、今回のニュースは非常に残念であることと世間ももっともこの問題に注目してほしいと思い、筆を取った次第であります。