このところ高市総裁以上に熱くホットなニュースと言えばこれかと思いますが、漫画家の江口寿史氏がかつて自分で批判していたトレパクこと実際の写真をトレースして構図を取り、それを商業イラストに使ってた問題が未だ炎上し続けています。
江口氏の「ストップひばり君」は自分も年代は違いますが中学の頃に何故かゴミ捨て場で拾って読んでおり、面白い作品だと思って強く記憶に残っています。ただ作品としては「パーフェクトブルー」のキャラデザの方が好み、というかこの映画作品の方がめちゃ好きだったりします。それだけに今回の騒動で、金もらって描く商業イラストでああいう行為していたというのは非常に残念に思います。トレス行為についていろいろ意見がありますが、これだけ検証が進む中で「トレスが悪いとは思いません」と堂々と言えない時点でもはや終わってるでしょう。
このトレパク問題ですが、何かの記事で詳しく解説されていましたが近くは同じイラストレーターの古塔つみ氏の事件で大騒ぎになりましたが、個人的には漫画「ちはやふる」の末次ゆき氏の騒動の方がでかかったなぁという気がします。
末次氏は2005年に連載中の漫画で他の漫画からのトレパクが指摘されるとこれを認め、潔く連載を中止して活動も一時停止しました。ただその後は謹慎を経て「ちはやふる」の連載を開始して大ヒットを記録しており、「あの騒動がなければこの名作は生まれなかった」などという声もあります。もっともそれ以上に潔く指摘を認めて謹慎するなど本人の反省態度がきちんと行動に出ていることから、現在この件で末次氏をなおも批判する声は見受けられず、私自身もすがすがしい態度だったと感じます。
恐らくこのトレパク問題ですが、画像取り込みに至るまでの行為は恐らくほかにもばれていないだけでやっている作家はいるんじゃないかと思います。実際私も過去に「これはトレパクなのでは?」と感じる漫画家というかイラストを何度か見たことがあります。そのうち、今手元にその疑念を感じた画像が1枚だけあるので、実際にここで紹介します。
そのイラストとは、以下の画像です。
そう、ギャグマンガ界の天下の巨匠こと漫画太郎先生のこのイラストです。
一目見て「え、実在の人物相手にこんな似顔絵マジで出してくんの!?:(;゙゚''ω゚''):」と思うと同時に、ところどころのパーツがアッキーナこと南明奈氏の特徴をきちんと捉えてあるように見えて、無駄に作画テクニックの妙が光るイラストだと衝撃を受けました。っていうかこれ、20年くらい前の画像だけど何故未だに保存しているのか自分でも不思議です。
私はこの画像を見て、その妙に骨格などが捉えられていることから画太郎先生がトレパクしたんじゃないかと1分近くも疑いました。っていうか、今回江口寿史氏がトレパクした金井球氏のあの横顔の写真を画太郎先生がトレパクしてイラスト描いたら一体どんな風になるのか、逆に見てみたいです。っていうかこれだけ個性のはっきりした画風なら、構図パクったとしても十分にお金取れる独創性溢れるイラストとなることでしょう。
マジな話をすると、ギャグマンガは他の漫画ジャンルと比べても流行り廃りがはっきりするジャンルで長く売れ続けることは非常に難しいのですが、画太郎先生は新人時代から一貫してそのスタイルを崩さず、それでいて誰も真似できない圧倒的な独創性を維持している点で本当に凄い作家だと子供の頃から思っています。
一般受けする作家でないことは百も承知であるものの、独創性だけならマジで日本一だと思える人なだけに、また「ババアゾーン」の続編作ってくんねぇかなと密かに期待してます。



