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2022年9月29日木曜日

ロシア動員は致命的失敗?


 既に各所で報じられている通り、劣勢続くウクライナ戦争を受けてロシアは予備役を対象に動員、というより実質的な徴兵を行うことを発表しました。結論から言うと、ウクライナ戦争の開戦以降としては最大の致命的な失敗を招く決断になるのではないかと見ています。


 諸説あるものの、この動員令を受けロシア国内では混乱が続いているとされ、国外へ逃亡する人が後を絶たないばかりか、本来の動員対象でない人物に赤紙が来るなど大いに浮足立っています。ロシア政府も一部手続きのミスを認めているあたり、この国内の反発や混乱は想定を超す規模だったのではないかと思われます。
 もっとも下手したら、マジでプーチンらは動員令を書けるとロシア人は愛国心からこぞって応じると本気で信じてた可能性もありますが。

 さてこの動員を巡る混乱ですが、メディアの報道だとプーチンに対する国内の支持だけでなく、ウクライナ戦争に対するロシア国民の意識も揺らいでいるなどと、ロシア国内でのダメージが大きいとよく報じられています。ただ私はこれとは異なる見解を持っており、国内よりも国外への影響、具体的にはロシア人が逃亡しようとしている周辺国への影響波及の方が大きいのではないかという風に素人的に見ています。

 既に地続きでロシア被害者の会代表ともいうべきバルト三国はロシアからの亡命を一切認めないとして、脱出してきたロシア人は受け入れないと表明しています。それもそのはずで、そもそも「ロシア語を話すロシア人がいる」という身もふたもない口実でクリミアや他のウクライナ領土にロシアは攻め込んでいるのですから、脱出しようとするロシア人にも同情心を覚えるものの、バルト三国がこうした措置を取るのも無理ないでしょう。

 問題はこのバルト三国以外の周辺国、具体的にはベラルーシやカザフスタン、ジョージアではないかと思っています。これらの国々が脱出しようとするロシア人をどうするか、恐らく親ロシアの立場を一貫して取るベラルーシは追い返すでしょうが、カザフスタンとジョージアは既に受け入れを表明しており、このところ急激に滞在ロシア人が増えていると報じられています。
 これが何を意味するのかというと、これまでもバルト三国はこの戦争でウクライナを軍備、資金面で強く応援して来ていますが、こうした政府レベルでの係わりだけでなく、民間レベルでもよりこのウクライナ戦争への関与を、脱出してきたロシア人を介して深めていくのではないかと見ています。これはバルト三国以上に、カザフスタンやジョージアの方がより深刻で、何が言いたいのかというとウクライナ戦争を傍観する立場にあった国々が、難民によってその関与を深めており、戦後処理を含めていろいろともつれてくる可能性が高まっているのではないかと思うわけです。
 端的に言えば、今回の動員をきっかけに戦争の影響がより周辺国に波及し始めてきているのではと見ています。

 だからといってすぐ何か起こるわけではないですが、国外に脱出したロシア人を介して、ロシア国内に残っているロシア人にもこの戦争の正しい情報、具体的には敗北に次ぐ敗北、虐殺などの戦争犯罪がより伝わるようになるかもしれません。場合によっては、ウクライナ軍の中に亡命ロシア人部隊ができる可能性もあり、ロシア国内におけるクーデターに大義名分が乗っかり始めてくる可能性も、決して大きくはないですがなくはないでしょう。
 こうした動きは、これまでの国外脱出は一部エリートだけだったことからも、仮に動員がなければ起らなかったとみられるだけに、この動員でプーチンが得たメリットとリスクを比べるならば、比べるまでもないということになるでしょう。

 その上で今後の戦況ですが、仮に予備役を動員したところでロシア軍は兵装はおろか食料さえも補給が払底してきているといわれており、また訓練を積んでいない予備役上がりを投入したところで、戦況に及ぼす影響は本当に限られるでしょう。この辺はプーチンも理解していたようですが、右派からの動員要求に屈して今回発令したと指摘されており、そう考えると御気の毒様という感も覚えなくはありません。
 そういったことを諸々考えると、ロシアが最も損切りをうまくできるチャンスがあったのは、キープ攻略の撤退前だったのではないかと思います。あの時点でウクライナ東部割譲を条件、若しくはナチ勢力打破成功などをうそぶいて講和して全軍撤退を決めていれば、まだクリミアも維持できたし面目も立ったでしょうが、今やもうウクライナも講和を受け入れるはずがなく、国内外から突き上げ食らって破滅に向かうしか道が残っていません。

 また具体的にこの戦争がいつ終わるかですが、やはりカギとなるのは来月10月、それも後半じゃないかと思います。こう思うのも本格的な冬の到来がウクライナの戦場に及ぼす影響は小さくないと思うからで、補給を始め、冬が両軍にどう影響するのかを密かに注目しています。
 また素人的な意見を述べると、どちらかといえば祖国防衛の立場にあるウクライナに地の利があり、逆にロシアはより補給が厳しくなるのではと思います。単純な防衛だけなら冬の寒さは守りのロシア側に恩恵をもたらしますが、今年前半の開戦時においてもロシア軍は冬の備えが全くできず、多くの場所で兵士が凍えていたと言われるだけに、物資を大きく喪失した今になっては今度の冬はさらにロシア軍を苦しめるのではないかという気がします。

 プーチン自体は冬の到来は燃料に事欠く欧州諸国でエネルギー不足が深刻となり、ウクライナへの支援を緩める契機になるとみているようですが、なんとなく、彼を含めロシア指導部は戦場の現場の立場を完全に無視しているように見えます。だとすれば今回の動員みたく、欧州諸国の対ロシア制裁緩和以上に戦場の混乱が大きくなって、また足元をすくわれる可能性も低くはない気がします。

 最後にロシアが核を使うかについては、現状ではロシア側も全く使う気がないように見えます。こう考えるのも、もし使う気があるなら動員発表前に使って、それから動員を出す方が国内世論的にも有利であるように見えるからで、むしろ核を使う気がないから今回動員に走ったのではないかとも見ています。完全な憶測ですが。

2022年9月27日火曜日

夷陵の戦いの開戦は必然だった?

 例によって中国史を勉強しなおしていますが、ちょうど三国志のあたりで夷陵の戦いについて興味深い見解が中国で唱えられていることを知りました。

 夷陵の戦いとくれば三国志マニアには説明不要ですが、簡単に経緯を説明します。蜀を得て、漢中で魏軍を撃退して日の出の勢いだった劉備軍団でしたが、呉の裏切りによって荊州を奪われたばかりか、劉備の義弟の関羽も戦死する事態に陥ります。この呉の裏切りに対する雪辱戦として劉備が呉を攻めてたところ、後の陸遜により大敗したのがこの夷陵の戦いです。

 この戦いは諸葛亮をはじめとする幕閣が反対する中、関羽の仇を取りたい劉備の意思で強行されたと言われているのですが、中国で出ている意見の中には実際はそうではなく、蜀としては何としてでも荊州を取り戻さなければならない事情があったとして、劉備の意思以前に戦略的にも不可避な戦いだったとされています。

 具体的にどういうことかというと、諸葛亮が編み出した天下三分の計に則り劉備軍団は蜀こと益州と荊州を得ることに成功しました。そして漢中を奪取すると、劉備は関羽に指示して荊州から魏の領土、具体的には南陽を攻めさせ、一時は優勢であったことから魏の心胆を大きく寒からしめました。
 実はこの一連の流れこそ、天下三分の計の肝ともいうべき戦略でした。何故かというと、益州と荊州の二方面から攻撃を仕掛けることで魏軍を常に分散、疲弊させるというのが、魏攻略における戦略の柱だったからです。つまり劉備が魏を攻略するためには、軍隊を二方面で展開する必要があり、そのために益州と荊州が揃っていなければならないわけです。

 実際、この戦略は見事にはまっていました。先にも書いた通り、漢中では大勝し、荊州でも関羽があまりに勝ち進むことから魏では首都遷都も検討されたほどでした。また魏の立場からすると、距離の離れた二地域から、どちらか手薄なところを常に攻撃してくるとなると気が気でなく、防衛においてはその広大な領土が却って仇となる面があります。

 しかしこの後、こちらも前述の通りに呉が劉備との同盟を破棄して関羽を攻撃し、荊州を奪取することとなります。蜀としては益州側から魏に攻撃することはできるものの、史実の北伐の様に魏側としては防衛ラインを絞ることができ、対策することが出来てしまいます。一応、北伐時には呉も牽制のため魏に攻撃を仕掛けていますがあまり熱意はなく、そもそも漁夫の利が発生することを恐れ真剣に戦うことはありませんでした。実際に出兵してもすぐ撤退することが多く、蜀が魏を倒すためにはやはり自らが二方面で戦線を展開し、連携する必要があったでしょう。

 こうした魏討伐という戦略のためにも、蜀としては何としてでも荊州を呉から奪い返す必要があったというのがここで紹介している意見です。もちろん関羽の弔い合戦という面もあったでしょうが、冷徹な目で見るのなら単純に蜀が生存していくためにも荊州は必要不可欠で、夷陵の戦いの発生は不可避であったと言えます。もっとも呉が同盟復活のために荊州を差し出すと提案してきた際に受け入れていれば、というイフは成り立ちますが。
 逆を言えば、夷陵の戦いに敗北後、益州一つだけでその後も魏と戦い続けられたのは、ひとえに諸葛亮という大天才がいたからであって、実際に諸葛亮が亡くなるや蜀は斜陽の道を歩むこととなっています。そういう意味では彼一人で荊州一つ分の価値がリアルにあったと言えるでしょう。

冷凍焼肉のたれ事件

千葉県松戸市の女児行方不明、情報求めチラシ配り 県警は約120人態勢で捜索を継続(日刊スポーツ)

 このところ報じられている上記の松戸に住む女児の行方不明事件ですが、周辺現場はかなり地元というか、朝早くだと人いないから無駄に高速で自転車に乗りながらカーブを曲がる練習をしていた現場もあり、個人的な興味も手伝って注視しています。早く無事に見つかるといいのですが。

 この事件について今朝、ソ連人民の敵であるうちの親父とチャットを交換した際、親父は子供だからそれほど移動できるとは思わないんだけどといったのに対し、「子供は予測のつかない行動を取るものだ。俺も小1くらいの頃、焼肉のたれを凍らせようとしたことがある」と、妙なことをまた口にしてました。

 この事件について少し解説すると、当時学校で「オリジナルな氷を作ってみようぜ!」的な授業が行われ、自分は無難にビー玉入れた氷を作ったのですが、クラスメートの中にはジュースを凍らせてカラフルな氷を持ってきた奴もおり、「いいなあれ(´・ω・`)」的に思い、帰宅すると自分も作ってみようと思ったわけです。

 早速自宅の中で凍らせるのにいい材料はないかと探したところ、カルピスがあったのでこれを水で薄めてワンブロック入れました。他に何かないか、なるべく色付きだといいんだけどと探したところ、目に入ってきたのが焼肉のたれ(ジャン)で、何の迷いなくワンブロックに注ぎました。
 こうして妙な液体ばかり注いだ氷受けを作ると冷凍庫に放り込んだのですが、結果から言えば焼肉のたれは凍りませんでした。液体っていうかソースなんだから当然と言えば当然ですが、子供の自分は理解できず「なぜ……(;゚Д゚)」的に納得いきませんでした。あとカルピスは凍ったけど、色が元から白いから普通の氷と大差なく、なんかこれも満足感低かったです。

 なお氷受け放り込んだ冷凍庫はしばらく、焼肉のたれのにおいで臭かったです。

2022年9月26日月曜日

ベッドマットレス交換


 上の画像は昨夜撮影した、自分の部屋のベッドマットレスの写真です。見ての通り、縁のところから綿がはみ出る有様で、その他の箇所も使い古していたことからそこそこボロボロになってました。少なくとも自分が入居してからだけでも6年が経過していることもあり、知人によると店子が大家にマットレス交換を申し出るのは中国では珍しくないというので、上の写真とともに大家に「交換してくれるなら半額自分が出すけど」とWeChatで送ったところ、返事はありませんでした。
 まぁ大家はそこそこ年齢が高く、WeChatも若者ほどには細かくチェックしないので、しばらくしたら返事来るだろうと考え、今朝はさほど気にせず会社に行きました。そしたら今日の午前中に大家から、「新しいマットレス買って交換しておいたから(・ω・)ノ」という事後報告が送られてきました。値段聞いたら980元(約2万円)だったので、約束通り490元(約1万円)をすぐまたWeChatで送金しました。

 その後、さほど忙しくなかったので午後は半休を取り、お昼の1時くらいに自宅へ帰って、早速交換されたマットレスを確認しました。その場で大家とも話したところ、昨夜の自分のメッセージを見て今朝寝具屋に行ったところ、ちょうど在庫があってすぐ持ってこれるとのことだったので購入を即決したそうです。こういうところ、中国人って妙に決断と行動が早いと感じます。
 新しいマットレスは既に部屋に運び込まれ、古いマットレスと入れ替わる形でベッドの上に設置されていました。この時、実は心配だったのがベッドわきの床几にあるプラモデルで、でかくで思い(セミダブル)なだけに、設置する際に叩き壊したりしていないかとはらはらしていました。 


 案の定というか、ユーロファイターのカナード(前翼)が折れた状態で、それとなく安置されていました。あとスミスキーも普段座っているのに、なんか寝っ転がってました。ただ被害はこれだけで、前翼もすぐ接着できる程度だからこの程度で済んだだけマシというべきでしょうが。

 なおこの後はまたプラモ屋行って新しいキットを買うと、そのまま極楽湯に行って風呂入って、ニンテンドースイッチで遊んでました。いい年こいてやる行動かと疑いつつも、なんか妙に楽し気な1日でした。

いい漢字

実は外来語だった「反面教師」という言葉、生み出したのは誰もが知るあの人物(JBpress)

 今日いろいろあったせいか今日配信だったという事実をすっかり忘れていたのがこの記事です。

 この記事を書いた頃、先月までも忙しさが一気に止んで気分的にやや高揚気味だったのと、土日共に知人に会うためあんま時間がなく、なんかあまり記事書きたくないなぁ、すぐ終わる記事ないかなぁとサボる気満々な状態でした。
 そんな状態でこのところ呼んでいる「如果歴史是一群猫」という猫歴史漫画を読んでいたところ、記事にも取り上げている「尊王攘夷」の成り立ちというか出典が中国にあったことを知り、ちょうどいいやとばかりに中国発祥だと思われていない漢字をまとめて手早く記事一本仕上げることとしました。書き上げた後、恐らくあまりアクセスは稼げないだろうけど比較文化的にはまぁまぁ面白くはまとめられたかなという気はしました。

 案の定というかJBpress内のランキングを見る限りそこまでアクセスはよくないものの、ヤフコメを見ると割とこっちではかなりガチな外来語議論がされており、我が記事へのコメントながら結構見入ってしまいました。若干年寄りが多い気がしますが、私同様に漢字単語が減って変な横文字が増えていることを憂えている人が多く、この手のコメントを見れただけでも書いた甲斐はあったかなと思えます。
 なおそのコメントの中で、「コンピューター=電脳」という中国語の訳し方の見事さを誉めるコメントがありますが、これは本当に同感です。

 やはり中国で暮らしていることもあるためか、日本人が「こんなのカタカナじゃないと表現無理」っていう単語も中国が漢字に直しているのを見て、日本人は中身より外側を重視して取り込むようになってきているのではという懸念をよく持ちます。ちゃんと考えて選べば漢字で作れそうな単語すら作らないし、また「ひきこもり」を「とじこもり」に言い換えるという妙な言葉遊びまで始めており、真面目に国語教育を国全体で考えるべき時期にあるとすら思っています。

 まぁこう言いながら、漢字の書き取りとかの点数ずっと低かったけど……。

2022年9月25日日曜日

光秀は激怒した

光秀は激怒した。
必ず、かの邪智暴虐の信長様を除かなければならぬと決意した。
光秀には茶道がわからぬ。
光秀は、純朴な戦国武将である。
丹波を平定し、鉄砲を撃ち暮して来た。
けれどもキンカン頭に関することに対しては、人一倍に敏感であった。

 なんかまた突然浮かんできたのでメモっておきます。このシリーズ、作ろうと思えばいくらでも作れるな。

 また関係ないけどダイソーの窓用おそうじシート使ったらびっくりするくらい手軽に窓綺麗になりました。さすがに窓用洗剤使った程にはならなかったけど、濡れ雑巾で前拭きした後に使ったら水滴痕が残らないくらいにはきれいになり、手軽さを相まってかなり満足です(/・ω・)/

パンターG型後期のプラモ


 このところ戦車のプラモばかり作っており、今回もドイツの5号戦車ことパンターG型後期です。


 処す愛はWikipediaを見てもらう方が早いですが、二次大戦中にドイツ軍が生産した中戦車(実質的には重戦車)で、先に登場してこっぴどくやられたソ連のT-34への対抗を主目的として開発された戦車です。


 その特徴はT-34同様に前面に傾斜装甲を置き、またT-34の堅牢な装甲をぶち破るためにかなりでかい砲を備え付けられ、尚且つ一定の機動性こと速力も要求されました。ぶっちゃけ全取り的なコンセプトで作られています。


 なかなか高い要求であったものの開発部は見事にその要求に応え、結果的には量産性を含む総合バランスで二次大戦中でドイツ軍の中では最優秀な戦車という評価を得ています。どちらかといえば戦った相手としてはその宿敵T-34というより、西ヨーロッパ戦線における米軍のシャーマン戦車の方が多かったとされ、両者はよくライバル扱いされています。


 今回作ったのはタミヤのパンターG型後期のキットです。何故かパンターは最初に生産されたタイプがD型と呼ばれ、後半期がG型とややこしい言われ方をしています。中でもこの後期型は実質的に量産された中では最終形態であり(試作ではまだアップグレードあり)、米軍にかなり恐れられた機体だそうです。

 もともと、そうした高い評価もされていることからドイツの戦車の中ではかねてから一番作ってみたい戦車でした。単純な戦闘能力ではティーガー戦車の方が上ですが、量産性とバランス性ではパンターの方が上であると衆目一致しており、そうした器用貧乏というかバランスのいい形態が好きな自分としてはパンターの方が興味ありました。
 そんなわけで作ってみたのですが、正直言って完成時の感動はあまりありませんでした。完成後に頭痛起こして吐き気を催していたのもありますが、出来上がってみると砲塔を含め、全体的に角ばったデザインをしており、最初見た時は「弁当箱」という言葉が浮かびました。米国やソ連の戦車と比べると、ドイツの戦車はどれも生産体制のためかやたら角張っており、なんかこれが自分の戦車観というか趣味と合わない感覚をはっきり覚えました。車だと角張っている方が好きなのですが。

 なお以前に作った4号突撃戦車も最初は同じように四角い形から違和感を覚えましたが、見慣れてくるとかわいく思えるようになり、今の自分の中では「T-34>シャーマン>よんとつ>パンター」という順番ですが、よんとつは今後シャーマンを抜くのではないかという気がします。


 例によって今回のキットには兵士人形もついていたのですが、上の人形には双眼鏡もつけられていたものも、なんかつける気起きなくてパントマイムしてるような格好になりました。


 こちらの人形も本当は戦車の上に載せるのですが、何故か友人からもらった超感じのいい柿の実の陶器の上に載せて、メルヘンな感じを出させています。

2022年9月24日土曜日

自分の職業病

 今日は涼しいながら天気も良く、特に用事もなかったので普段掃除しない細かい隙間なども雑巾で誇りを取っていたのですが、雑巾で何度もこすっている際に何故か違和感があり、掃除を終えた後で手首がやたら痛くなりました。恐らく、手首を返して磨く動作が負担かかったのでしょうが、それ以前に先月あたりずっとパソコンに向かってキーボード叩き続けていたため、手首の筋肉が変な風に固まってしまったのもあるかと思います。
 今回に限らず、先月の激務から左手の親指と人差し指の間もずっと鈍い痛みがあり、最近になってようやく引きました。これは前にも書きましたがキーボードを叩く際に左手親指を常にスペースキーの上に固定する一方、他の指は常にキーボードを叩くという動作が負担となり、筋肉が痛んだのだと思います。マジでここ2ヶ月くらいずっと痛かった

 上記の通り現在の仕事は忙しさにもよりますが、基本キーボードを叩き続けて文章を書く仕事なため、時たまこういう風に妙な職業病を起こします。なおそれくらいキーボードを叩くこともあってしょっちゅうキーボードを壊しては買い換えています。あとノートパソコンであろうが、外付けキーボードを常に使っています。

 一方、記者時代は職業病というわけではありませんが、右手人差し指の関節の片側に常にペンだこができていました。当時、記事は手書きなんてせずに同じくパソコンで書いていましたが、取材時なんかはボールペンで聞いた内容をともかくメモし続けていたこともあり、こうしたペンだこが常にできていました。
 よくドラマとかでペンだこがあるかないかで記者だと見破るシーンがありますが、まさか自分にもこういうペンだこができるとはなどと当時思っていました。そうした記者としての仕事を離れた今、ペンだこはいつしかなくなりすらっとした人差し指に戻っていますが、これを見るたびにあの頃は記者だったんだなぁなどと思い出したりします。

2022年9月21日水曜日

中国人のウクライナ戦争に対する見方

 今朝五時半ごろ、1階の住人が何を思ったのか外で鍋を打ち鳴らし始め、上の階の住人が「うるせぇ!」と叫ぶと、「何がうるせぇだ!」と言い返したりするなどカオスでした。おかげでやや寝不足です。

 話は本題ですが、ほぼウクライナの戦略的勝利が決まった状況ではありますが、ウクライナとロシアの今回の戦争は未だ続いています。数年続くという予想も出ていましたが、ロシア軍のあまりの脆弱さとウクライナの戦術の上手さからこのところ戦線が動き続けており、早ければ年内、遅くとも来年中には完全決着するとみてもう間違いないと思います。
 個人的な素人意見を述べると、ロシア側はシリア人傭兵部隊を投入したなどといろいろ言われていますが、中東出身の兵隊がウクライナのこれから来る冬に堪えられるのかが気になっています。仮にこうした傭兵部隊が前線で重きをなしていた場合、冬の到来とともにまた劇的な変動が起こりうる可能性があるでしょう。

 さてそんなウクライナ戦争に対して日本人は、鈴木宗男や橋下弁護士などごく一部の変わった嗜好をする人を除けば、首尾一貫してウクライナを応援し、ロシアに対し批判的な見方を持ち続けています。この辺りは日本も長期にわたりロシアとの間で北方領土問題を抱えていることもありますが、それ以上の終戦間際の横紙破り、そしてシベリア抑留などの歴史を経験していることから、ロシアに対する反感がかねてから強かったことが大きいでしょう。
 やや差別的な言い方となるかもしれませんが、もしこれがアフリカにおける国同士の侵略戦争で、今回のロシアのような捕虜虐待や虐殺が行われていたとしても、恐らく日本人は歯牙にもかけないし、虐殺行為を今回ほど批判することもないのではと思います。やはり侵略者がロシアだったからこそ、今回の戦争に対する反感がはっきりと世論に出るに至ったのでしょう。

 ではそんなロシアのお友達、というかロシアがかなり依存してきている中国にいる人はどうなのか。本当はこの辺、JBpressに載せようかとも考えたのですが、主観の強い見方となるためこのブログで書くことにしました。結論から言うと、日本人がかつてのベトナム戦争当時における米国に対する見方が、今の中国のロシアに対する見方に近いのではないかという気がします。

 中国はその立場から、国内でのウクライナ戦争は日本でも報じられている通りロシア寄りの報道がなされ、虐殺などについても敢えて触れないようにされています。あくまで、ロシアとウクライナの間で起こっている大規模な紛争といったトーンで報じており、日本や欧米と比べるとロシアへの批判はほぼ皆無と言っていいでしょう。
 そうした報道もあってか、大半の中国人はこの戦争においてロシア寄りな見方をしています。ウクライナに対して憎いとかそういうのはなく、単純に「ロシアはお友達だし勝ってほしい」的なスタンスで応援しているように見えます。少なくとも「原発攻撃や虐待を繰り返す卑怯な野蛮人のロシア」といった日本人の見方はまるで存在しません。

 とはいえ、虐殺などの報道は完全に封じ込められているわけではなく、ウクライナ側の発表や王エビの報道を引用する形で中国でも報じられることはあります。もっとも、その手の報道の際には「ウクライナ軍もロシア兵捕虜を虐殺している」というロシア側の発表も必ずセットでつけられるのですが。
 何気にちょっと自分もビビったのですが、百度で「ロシア 虐殺」と検索すると、まさに上記の様にロシア兵がウクライナによって虐殺されたニュースしか検索で出てきませんでした。もっとも海外メディアの報道を見ている中国人などは、ロシアの蛮行をちゃんと把握している人も多いですが。

 ただ全体としてみると、私個人の所感で見た場合に中国人はこの戦争について、「ロシアとかが現地で虐殺しているらしいけど、それは戦争でよくある出来事」的に、全く大事だと捉えていないように見えます。その上で先にも書いた通り、心情的に、また米国への対抗意識から、中国としては戦況は今良くないにしてもロシアにこの戦争を勝ってもらいたいという感情を持っているように見えます。

 敢えて比較するなら、冒頭にも書いた日本人の「ベトナム戦争における米国」に対する見方に近いのではないかという気がします。もっとも当時、日本国内にも米国に戦争反対を掲げる層は多かったですが、「虐殺とか現地でやってるらしいけど一応同盟国だし、勝つなら勝ってほしい」的な見方であれば、この時代のベトナム戦争に対する見解に近いように思えます。そういう意味では、現在のロシアに対する日中の見方の違いは、同盟国かそうでないかが大きく影響していると言えるかもしれません。

 やはり自分も日本人であることから、ロシアに対する反感は正直強いです。だからこそというわけではないですが、最近のロシアに対する中国の距離の近さには、逆に中国が心配に思えてきます。
 図らずも、今回の戦争でロシア軍の化けの皮がはがれるとともに、ロシアに兵器を大きく依存している中国の解放軍も、その実力に疑念を持たれるきっかけとなりました。そうした単純な軍事力だけでなく、頼れる相手がウクライナにも勝てないロシアしかいないという中国の現況もさることながら、約束破りの常習犯ともいうべきこの国を頼ることについて、中国は危ないと思わないのか、見ていてこっちがはらはらします。

 この点、マジで周りの中国人に私は、「あいつら平気で後ろから鉄砲撃ってくるよ(´・ω・`)」と、ガチで中国人の知り合いに警告しています。なんか無条件にロシアを信用し過ぎているように見えてならず、中国がどっかでロシアに寝首かかれないか心配です。逆を言えば、結構中国の外交というか外交官の間で怜悧な合理性を失いつつあるようにも見え、その点では日本にとって追い風かもしれません。

2022年9月19日月曜日

日本に期待しなくなった現在

 今日のソフトバンク対オリックスの試合はまさに首位決戦、天王山に相応しいシーソーゲームで、10回サヨナラでのオリックス勝利という結果で終わりました。仕事中、両者の点が動くたびにちらほら詳細追っていましたが、これで両チームはゲーム差なしとなり、やばいくらいパリーグ盛り上がっています。っていうか本当に吉田正尚選手はスランプがないな(;´・ω・)

 さて最近こういう野球とかプラモの記事ばっかで全然政治に関する記事を書いていませんが、理由としては書けるような政治インシデントが全くないのが本音です。この前の選挙と安倍元総理の襲撃事件はまだ分析のし甲斐があったけど、それ以外は国葬とかあまりにもグダグダで、話題にする気すらあまり起きません。しいて言えば、国葬と統一教会だけでここまで支持率落とすことができる岸田総理は一種の才能だとすら思います。なんていうかわざとドツボにハマる選択肢を的確に選んでいるような。

 このブログを始めた当初は、まだ政策とかに関して提言めいた話とか自分の主張をよく載せていましたが、最近だとそういう記事はほとんどありません。理由は上記の通り話題のきっかけになるインシデントが発生しないこともありますが、私自身がもはや日本に対してあまり期待しなくなったというか、無理して日本は良くならなくてもいいよ的な価値観を持つようになったことも影響しています。

 既に中国で勤務して長く、また私の場合は日系企業ではどこも持て余し、自分の才能をほとんど活用できず食いつぶされてきたという実感があり、外資系にて初めてまともに活躍できる場を与えてもらったという感覚を持っており、周囲も同じような評価をしてくれています。そういう意味では正直に言って、日本社会そのものにやや嫌悪感を抱いており、たまに書くけど一回死ぬような痛い目見て現実みろ的な思いもなくはないです。
 また政策に関しても、派遣社員のマージン率などそこそこ有用な情報を自分でまとめて提供したりしてきましたが、それに対してほぼ無反応というか誰も活用しなかったことなどを振り返ると、どれだけ自分が頑張っても無駄なんだなというあきらめを持つようになってきました。少なくとも、自分の提言やデータを活用できるような層は今の日本にはないし、期待する方がかえって日本人の反感を買うだろうとすら主に至っています。

 こうした諸々の事情から政治や社会に関する主張はほとんどやる気が起きず、このところは中国のびっくりドッキリ的な話を紹介することの方が価値があるとすら考えています。まぁ歴史に関してはまだまだ書きますが。
 一応、物書きとしてある程度実績つけたし、コラム連載の場ももらえていることから現状に満足感があり、求められるならば自分のできる範囲で物を語りはしますが、積極的に世の中に訴えるようなことはもう今後もやらないと思います。少なくとも、日本で何か変わるきっかけみたいなものがない限りは、合理的に考えてそういうことするだけ無駄でしょう。

 このような目で改めて見ると、このままだと日本が大変なことになる、世の中変えなきゃと言っている人ほど、日本の変化を阻害している連中にすら見えてきます。なんでそう見えるのかというと、それらの主張に驚くほど中身が備わっておらず、「改革」とか「危機」という単語ばかりを並べ立てているからです。あるいは昔の自分もその類だったのかもしれず、現在の境地に至ったのはまだ発展があったからかもという風に自分で見ています。

2022年9月18日日曜日

中国人の好きな寿司ネタ

 大分前ですけど以前に上海で活動されている日本人寿司職人の方と話をする機会があり、中国人が好きな寿司ネタは何かと聞いたことがありました。その時の答えは、「特に特定のネタが好みというわけではなく、味とは関係なしに値段が高い寿司ネタを選ぶ傾向がある」というものでした。

 この点、中国事情に詳しい方ならすぐ合点がいくと思いますが、割と中国人って如何に高い物にお金を払ったかをステイタスに感じるところがあります。同様に先ほどの寿司職人によると、このところ中国でも人気が高くなっている日本酒の「獺祭」についても、その味を評価してではなく、ただ最も値段が高い日本酒だから買って飲んでいるだけだと分析しており、やはり提供する側としてはちゃんと味を評価して寿司ネタともども消費してほしいということを話していました。

 こうした中国人の消費行動は食べ物に限りません。車や家電などでも、お金に余裕があるのなら性能とか度外視で一番高い物を選ぼうとする傾向があり、日本人でもなくはないですが、こうした買い物における虚栄心は桁違いに高いです。もっとも、チープブランドを好んで買う人もいなくはないですが。

 無論、こうした消費行動はお金に余裕のある中高年層の特徴で、近年の若年層ではまた異なる消費習慣、具体的にはもう少し怜悧にコストパフォーマンスを考えて消費する傾向があるとも言われています。ただ敢えて自分の目から見ると、やはりバブル時代の日本人みたいな消費行動を上記の中高年層は採っているように見え、日本の後をちょうど辿っているようにも見えます。
 仮にこのまま日本を辿るとしたら、消費に対して非常にシビアな若者が増えていって、日本のデフレ下で牛丼の消費が伸びていったように消費金額は縮小し始める可能性もあります。まぁまだまだ分かりませんが。

 ちなみに自分は8月までの激務によるストレスからこのところお金を無駄遣いすることが増えています。まぁ飲食店とかだったら、ロックダウンの影響とかまだ尾を引いていると思うので今こそお金を使ってあげるべきだとは思いますが。

2022年9月15日木曜日

読んでていい感じに思うスポーツメディア

 今年はヤクルトの村上選手やエンゼルスの大谷選手など歴史に残る大活躍を続ける選手が多く、ネットで同じニュース内容の記事を複数メディアで何度も読むことが多いです。日本にいた頃から野球を見るのは好きでしたが、競馬とか流行らないためスポーツ紙はほとんど手に取らずスルーしてましたが、改めてこうして読み比べると好みというか自分がいいと感じるメディアがはっきり出てきます。

 まず一番自分がいいと感じるのは、ほかならぬスポニチことスポニチアネックスです。どの記事も簡潔で要領よくまとまっており、また一番読みたいインタビューの核心部分を拾ってたり、評論家のコメントも本当にいい内容を選んでくるので、どの記事もハズレがないです。同じような見出しが並んでいたら、迷わずスポニチの記事を読むようにしています。
 次にいいと思うのは、阪神応援団のイメージが強いデイリースポーツです。こちらも記事の構成が基本優れていて読みやすく、また阪神以外のチームに関してもきちんと試合のハイライト部分をうまく取り上げてなぜそこがキーになったのかなどを書いてくれているので、読後の満足感が高いです。

 このスポニチとデイリーに関しては、単純に記事を書いている記者の質が高いと感じます。細かい点などでも技巧を感じる書き方がされており、また取り上げるニュースの核心部分もハズレがなく、他のスポーツ紙と一線を画している様にすら感じます。

 逆に、心底読んでてつまらない、ガッカリ感の強いのはNumberです。なんかどうでもいいニュースを延々くどくど書いている印象があり、読んでてさっぱり内容が入ってこない上、読後感に強い失望感すら覚えます。むしろ、同じ会社が出している文春の野球記事の方が読んでて面白いと感じ、専門誌なのにNumberの連中は何書いてるんだと疑問に感じます。
 同じ無駄にくどくどしていて読み応えのなさをはっきり感じるのは、ベースボールキングです。こちらも野球専門紙なのになんかふわふわとした内容が多く、他所からの引用で文字数をひたすら埋めるような仕方なく書いているというような作業感満載な記事が多いです。

 このほかはそれほど印象がありませんが、意外性という点ではサンスポことサンケイスポーツが、よくいいネタを拾って記事化しているなと思います。他のメディアと同じニュースでは悪くはないけどそれほどいいとも感じない記事が多いですが、そうではない独自記事は割と内容に富んでおり、しっかり取材して書いてきているという風に見えます。そういう意味では編集部がしっかりしてそうなメディアです。

 まぁそれにしても、自分なんかは経済紙出身で記事ネタが被ることはよくありましたが、ネタが被る以前にそれ以外の周辺記事をどう埋めるかが重要視される業界だっただけに、ネタ被りは特段気にすることはありませんでした。
 それに対し野球の記事は各社一斉に大谷選手の活躍となおエを報じるのだから、単純に記者の質が問われやすく、その点では結構大変な業界であるように見えます。逆を言えば、腕自慢の記者だったら速報性も求められるだけに、短時間でどれだけいい記事にまとめられるかが要求され、活躍が目立ちやすいともいえますが。

2022年9月14日水曜日

五輪贈賄事件で気になるコンサル成果物

 すでに報道されていますが旧電通の東京五輪理事に纏わる贈賄事件で今日、カドカワの会長が逮捕されました。逮捕前のインタビューでは知らぬ存ぜぬですっとぼけてたようですが、報道されている内容によると、何とカドカワは「経費」として贈賄した金額をきちんと帳簿に計上していた(金額ピッタリ)とのことで、何も言わないのに向こうで証拠作ってたようなので無罪はあり得ないでしょう。
 またこの件で、先に捕まった袖の下のAOKI関係者の音声データには、「講談社はけしからん」とモリモトが吠えている音声が記録されていたとのことで、出版社のスポンサーには当初2社が予定されていたということを考えると、講談社側もほぼ内定していたものの賄賂を要求され、それを突っぱねたがゆえにカドカワとは違う結果になった可能性が指摘されています。まぁこれが講談社とカドカワの違いといえるでしょう。

 そんな漫画みたいな展開を繰り広げ、ネットでも「中国を笑えない」という自重まで聞こえるこの五輪汚職事件ですが、最初のAOKIの件で密かに気になっていたのは、実はコンサル成果物です。
 疑惑が立ち上がった当初、AOKI側と理事側は口裏を合わせたのか、理事の会社にAOKI側から振り込まれた金は五輪とは無関係のスポーツビジネスに関するコンサル費用だったと主張していました。その後、逮捕されたAOKI関係者は前述の、恐らく保険のために取っておいた音声データを提出し、また捜査関係者に対し五輪スポンサーの口利き目的での贈賄だったことを認めているそうですが、最初の言い訳の時点で、「じゃあ成果物は?」という問いをどこも出さないのが気になってました。

 数千万円単位の金額払っておいてパワポなどコンサルの成果物が一切存在しないということはまずあり得ません。仮になかったとしても、具体的にどんなアドバイスを得ていたのか、その辺をまとめた議事録などがない場合、実態(成果)のわからない取引に対し巨額の資金を費消したとも捉えられ、この場合であっても経営者は背任に問われても仕方ないでしょう。

 なんでこんなこと言うのかというと、中国のこういった捜査、主に税務調査などでは、こうした成果物の有無が物凄く成否を分けるからです。例えば親会社または地域統括会社に経営アドバイスなどのコンサルを受けており、費用を払っているとした場合、調査を受けて上記のような成果物を提出できなかったら、取引実態のない架空取引だとみなされて罰金及び追徴税が課されたりします。成果物としては市況を解説するパワポ資料のほか、担当者同士のメールのやり取り、そして議事録などが挙げられ、税務調査に対する備えとしてこの手の資料をあらかじめ保管しておくのが結構重要とされます。
 まぁ備え以前に、なきゃおかしい資料なのですが。

 こうした中国の実務経験から、コンサルを受けていたと主張するのなら、AOKIはそのコンサル成果物を持っているのか、提出しているのか、この辺が主張を証明する重要な根拠となるだけに、この点がどうなっているのかが気になっていました。まぁ恐らく、カドカワと違ってAOKIの帳簿には贈賄額を計上していなかったそうなのでそんな資料全くなかったのでしょうが、こういった点をもっと記者らも突っ込んでほしかったものです。

 その上で言えばこうした偽装資料すら用意できず、捕まったらあっさり自供する辺り、分を弁えない行動だったとしか言いようがありません。

 個人ブログからの引用ですが、先の講談社周辺の妙な動きを考慮すると、ここに入っている企業のどれもが贈賄に係っているのではという疑念を抱かずにはいられません。この辺一気に捜査を進めるために、先着5社に限り自供した会社は損失金額を支払うことで放免にする形を取り、一網打尽にした方がいいのではとすら思います。多分、5社どころじゃないでしょうし。

2022年9月12日月曜日

冷凍食品記事の裏側

冷凍食品の謎、日本では大人気なのになぜか中国人が食べない中華メニューとは(JBpress)

 というわけで今日出たこの記事ですが、個人的には今年一番目の付け所がプシャーな記事でめちゃ気に入っています。内容は読んでわかる通りに中国の冷凍食品市場の記事で、前々から日本とラインナップが異なることから記事化出来るネタとして温めてきたのですが、先週に他にいいネタもないことだからそろそろ放出しようと書き始めたところで、

「あれ、俺って冷凍チャーハンをここ数年一度も食べたことない?」

 という事実にはっと気が付き、すぐ周りにも確認して中国国内で冷凍チャーハンはほとんど流通していないことを確認しました。

 真面目にこの冷凍チャーハンの真実は、中国在住日本人のほぼすべてが見落としていた事実じゃないかと思います。私自身もこれまで一切気づかず、また同じような話題に触れる人を見たことがありません。日本では当たり前すぎるくらいに存在しているのに、中華料理なのに中国では一切見かけないこの状況はかなりおいしいと思い、また記事にも書いている通りにニチレイがちょっとマーケティングを強めていることも分かったので、一気にこのネタで書き上げました。まさに盲点を突いた記事であると自負しています。
 なお記事中にある、「日本人の方が中国人よりお米のこだわりが強い」というのは割と賢い知人OLのコメントで、このコメントも非常に生きました。マジ賢くて頼りになるあの子(´∀`*)ウフフ

 JBpressのランキングではさすがに1位は取れませんでしたが、4位くらいをうろついており、ウクライナ情勢などホットなニュースが多い中でこの順位は健闘している方だと思います。

 なおこのひとつ前の記事もインスタントラーメンと食品系の記事で出していますが、食品系の記事は調べている最中も書いてても楽しいので割と好きだったりします。というのも、単純に商品の質や価格以上に、文化的な側面が業績に大きく影響する分野であるだけに、自分の専門が社会学でもあるだけに、文化比較的な話で記事書けるのが面白いんだと思います。そういう意味では食品系のマーケティングは文化的な素養や知識が実は一番求められるのだという風にも思え、この点、時間あればニチレイとかにもじっくり取材してみたかったです。

戦場の記憶と記録 後編

 前回記事では漫画「機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー —カイ・シデンのレポートより—」で言及されている、「記憶と記録」の相互比較の重要性について少し触れました。この点についてもう少し触ると、例え本人に関する記憶であっても、時間とともに変化することはままあります。具体的には、十年前にある事実について語った内容が、十年後にはかなり異なる内容になるとかです。
 この点は半藤一利が戦後の旧軍人らへのインタビューで非常に多かったと話しており、大抵は自己弁護のため責任箇所をぼやかしたり、美化したりするような形で変容します。それに対し半藤一利は徹底的に記録を漁り、「当時の任地はここで、あんたはその場にいなかったはずだ」などと事実面から追及してたりしたそうです。
 
 一方、記録についても同じ事実内容が永遠にそのままというわけでもありません。時々の情勢や政治などによって記録が改竄される、都合のいい内容に置き換えられるということは古今数多く、中にはそれほど特段の事情がなくても、枝葉を切り落とすような感じで整理される過程で、なかったことにされる歴史も少なくありません。

 映画「父親たちの星条旗」で語られている内容なぞ、まさにその典型と言えます。現在、米国海兵隊のシンボルともなっている「硫黄島の星条旗」の写真ですが、現代においては当時の細かい事実背景なども詳細に記録されていますが、発表当時はいろいろと現場の事実とは異なる点が多かったそうです。
 具体的には、この写真は硫黄島で2度目に掲げられた旗でした。1度目に掲げた際に旗が小さく見栄えが悪いとのことで、改めて大きな旗を用意して撮影しなおしたものですが、発表当時はこの辺の事実はあまり語られなかったそうです。

 また1度目と2度目で旗を掲げたメンバーも異なっていたほか、2度目に掲げたメンバーも一1人が別人(1度目のメンバーだった)であったりしました。旗を掲げたメンバーらはその後国債募集のヒーローとして全米各地を回らせられるのですが、若干PTSDも入っていたメンバーもおり、その後精神病となった人もいました。
 そもそも、この旗が掲げられた当時はまだ硫黄島の戦闘は終わっておらず、1度目に掲げたメンバーも複数人が戦闘中に亡くなっています。こうした事実は後年になって当事者以外にも明らかになっていきましたが、当事者付近、具体的には遺族らはこうした自らが聞き及んだ事実との相違に苦しんだと言われます。

 こうした現場の事実と報道されている事実の相違を「父親たちの星条旗」は細かく取り上げており、私は見た当初は「そこまで気にするような内容なのかな」と正直思いました。しかし冒頭に挙げた「カイ・レポ」を読んで、実際に戦場を共にしたメンバーやその遺族らからすると、ほんの小さな事実の相違とはいえ、現場の記憶と報道内容との差はいかんともしがたいストレスを感じるものになりうるもので、それほどまでに戦場の記憶というのは深いものがあるのだという風に思えるようになりました。

 この点は今のウクライナ戦争においても言えるかもしれません。ロシア軍の軍人はロシア国内では正義のための戦争に出征していることになっていますが、実際は何の大義もなく、また多くの民間人が被害に遭い、ロシアを疎む現実から脱走兵も多いと言われ、実際に亡命した兵士らもロシア国内とウクライナの現場とのギャップに我慢できなかったとも語っています。
 戦場というのはやや特殊な環境であり、その刻まれる記憶も日常のものとは一線を画すとされ特に戦友との記憶は深いものといわれます。そうした戦争体験の記憶が報道、公式記録とギャップがあれば、他の一般人からしたらそうではないものの、当人らにとっては耐え難いものにもなりうる気がします。

 一方で冒頭でも語ったように、記憶は時とともに変容しやすいです。そうした意味でも、記憶と記録をともに絶対視せず、時折比較するということは非常に重要なプロセスとなりうると思います。そうした価値観を身に着けるに当たり、この漫画はマジおすすめです。



  

2022年9月11日日曜日

戦場の記憶と記録 前編

 中国は明日が中秋節でお休みなため三連休の真っただ中にあります。ちょうど自分の毎年における繁忙期が先週に完全に終わりをつげ、またJBpress記事も先週に出して(明日配信)今週は書く必要がないため、かなりリラックスした気持ちになれているのですが、緊張感がなくなって疲れが出たのか今日は割と重めの頭痛をして頭痛薬を先ほど飲んでテンション上げています。

 先月の段階ではそれこそ土日返上でずっと働いててキーボードの叩き過ぎで常に手が痛む状な状況だったのですが、DMMの電子書籍が半額セールしていて、ストレスが溜まってたこともあってか割と目につく漫画を片っ端からやけ買いしてました。そうして買っていた漫画の中に、ことぶきつかさ氏の「機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―」が含まれていました。


 この漫画はアニメのガンダムに登場するカイ・シデンというキャラクターを主人公に置き、彼の目から見たガンダム本編の裏側を見る、言い方を変えると作品設定の行間というか隙間を埋めるような作品となっています。最初に発表されたのはZガンダムを舞台にした「カイ・シデンのレポート」、通称「カイ・レポ」でしたが、非常に評価が高かったこともあり続編が期待されていました。
 その後、数年のインターバルを挟んで、「逆襲のシャア」の後の時代にいるカイが、初代ガンダムの1年戦争を振り返るという切り口で描かれたのが「カイ・シデンのメモリー」こと「カイ・メモ」でした。

 結論から言うと非常によく面白く、その作品構成上からセリフが異常に多い漫画なのですが、漫画の描き方が非常に巧みなこともあって読んでて文字の多さが気にならないほど滑らかに進行されています。またガンダムのキャラデザを元祖である安彦良和氏が推薦したというだけあって、ことぶき氏の描くガンダムキャラクターはどれも非常に原作に近く、雰囲気からして他の作家と一線を画すなど、再現性の高い作画となっています。
 特に圧巻なのが、主人公であるカイのセリフです。読んでて全くキャラに違和感がないというか、原作のカイだったら間違いなくこんな風に話すだろうと思わせる語り口で、ことぶき氏もカイが非常に好きなキャラだと話していますが、その本質を完全に掴み、カイというキャラの新たな姿をものの見事に生み出しているとすら感じます。

 なお自分の世代からすると、あの「セイバーマリオネット」のキャラデザをやって、「いけいけぼくらのVガンダム」を描いてたことぶき氏なだけに、こんな骨太な作品とのギャップを激しく感じます。まぁセイバーのキャラデザは確かに一時代を築いたけどさ。

 話を本題に戻しますが、二つの作品のうち「カイ・レポ」に関してはまだ、ジャーナリストであるカイから見たZガンダムの裏側的な物語で、面白くはあるけどよくあるガンダム系派生作品という印象でした。一方、「カイ・メモ」に関しては圧巻というべきか、安彦氏も述べているように「戦後」をはっきりと実感させられる唯一のガンダム作品といえ、その構成の妙は群を抜いていると感じます。

 具体的なあらすじを述べると、「逆襲のシャア」の戦後の時代において、かつてのジオン公国であるコロニー(サイド3)で、1年戦争展が行われることとなり、その監修としてカイが招かれます。案内役のコンパニオンのロゼを伴いながら、かつて自分が戦ったホワイトベースの企画展を回るカイですが、その見学中に自分の記憶とは異なる点をいくつか発見します。
 具体的には、第三者の介添えのあった戦果が当時のエースであったアムロや自分の戦果としてカウントされていたり、短いながらも一緒に戦った戦友が存在ごとなかったことにされたりしていました。

 どれも戦争全体からすれば些細な違いでしかなく、この企画展の目的(連邦が正義的)から察するに戦争の英雄であるアムロの存在を際立たせるための措置と考え、コンパニオンすら抗議するも、カイ自身は展示内容の修正を要求せず見なかったことにします。また「ジオンは悪、連邦は正義」という図式の展示内容と、次の戦争ビジネスのために元ジオン国民をやや煽るような展示に対して会場周辺では反対運動が起きており、それに対してもカイは他人事として見て見ぬふりを決め込もうとするのですが、展示会場内で自分のジャーナリストの原点ともいうべきあるものを見つけ、その初心を取り戻すと、一つの決心を行うというお話となっています。

 この作品のテーマは、上記にも書いた「記憶と記録のズレ」で、作中でも何度か言及されています。具体的には、「記憶は感情によって変化し、記録は情勢によって改竄される」と言明し、同じ過去の出来事であっても記憶と記録の間にはしばしばスレが生じるという事実をはっきり指摘しています。これは歴史学においても非常に重要な概念であり、まさにその通りというべきポイントです。
 その上でカイは作中にて、こうして記憶と記録を折に触れて比較することに価値があるとし、記録を見た上で、各自がそれぞれ異なる記憶を持ち合うことが大事であるということを口にします。暗に、記録は必ずしも絶対的なものではないというような意見であると自分には感じました。

 このくだりを読んで、自分は始めて映画の「父親たちの星条旗」の意味を理解することが出来ました。この点については、また次回に掘り下げます。


  

2022年9月10日土曜日

よんとつ


 こちらも作ったのは結構前ですが、二次大戦におけるドイツの4号戦車突撃砲のプラモを組み立てました。




 こちら戦車といっても突撃砲と呼ばれる兵器で、その大砲は普通の戦車と違って回頭せず、ほぼ真正面にしか撃てません。これは一体何故かというと、クソでかい大砲を置くために回頭する構造(砲塔)を取っ払って、大砲だけ乗っけたからです。


 なんでこんな戦車が生まれたのかというと、最大のきっかけはソ連のT-34という戦車でした。このT-34ですが、登場した時代を考えるとオーパーツ的に性能が極端に優れており、当時のドイツの3号戦車、4号戦車ではいくら砲弾を命中させても破壊できない一方、T-34からの砲撃をくらうとこっちは逆に一発で沈む有様だったようです。有体に言えば、初めてガンダムと戦ったザクみたいな状態だったそうです。
 なんでT-34がそんなすごかったのかというと、正面の装甲が目線に対して斜めとなる斜形装甲をしていたからです。砲弾が飛んでくるベクトルに対し装甲が斜めに入ることでその貫通力を劇的に抑えることができ、これにより同じ厚さの装甲でも、それ以前の戦車とは比べ物にならないほど耐貫通能力を持つに至りました。また装備している砲もやたら当時としては強力で、文字通り攻守に圧倒的に秀でる戦車でした。


 このT-34ショックを受けてドイツ軍では急ぎ対策が立てられたのですが、T-34の装甲をぶち破る砲を載せるとなると既存の戦車のシャシー(車台)では支えられないことがわかりました。そこで仕方ないので、でかい砲を載せるため、真正面しか撃てないけど砲塔を取っ払って無理やりシャシーに砲を乗っけるという案で生まれたのがこの4号戦車突撃砲、通称「四突(よんとつ)」でした。
 なお3号戦車バージョンは「三突(さんとつ)」といわれます。

 既存のシャシーをそのまま流用することからコストは比較的抑えられ、且つすぐ量産できて数を揃えられたことから、実際の戦闘においても活躍したそうです。ただ真正面にしか砲が撃てないことから側面の守備に弱く、対策としてつけられたのが「シュルツェン」と呼ばれる防弾壁でした。
 「シュルツェン」とはドイツ語で「エプロン」を意味する言葉で、薄い鉄板や金網で作られ、弾が当たった際にほんの少し弾道をそらすことで戦車内部への貫通を防ぐ役割を持っていました。今回このよんとつを自分が作ろうと思ったのも、このシュルツェンを付けた姿がかなり独特で見た目的におもろいと感じたからです。なんとなく両手シールドっぽく、ガンダムで言えばギャプランのようなイメージがあります。

 なお突撃砲にとって最大の敵は、戦車ではなく対戦車ライフルだったそうです。垂直に組み立てられた装甲のもろさはいかんともしがたく、至近距離から対戦車ライフルを打ち込まれるといい感じに操縦室に弾が入り込んで兵士を死に至らしめてたそうで、その対戦車ライフに対してもシュルツェンが結構役に立ったそうです。

 出来上がりの感じとしては、やはり砲塔がないため先に作ったT-34やシャーマンと比べるとやや見劣りする印象を覚えましたが、やはりその独特な形状、そしてシュルツェンを付けた姿(取り外し可能)から、徐々に味を感じるプラモとなっています。ただ元のキットが作られたのがやや古く、組立て時はやや組み立て辛さのようなものを覚えました。またオプションパーツもシャーマンと比べると少なかったです。

2022年9月7日水曜日

やっぱ国葬反対(^o^)丿

 今も話題が尽きない安倍元総理の国葬について私は先月、在任期間も長かったし外交の手段にもなるのだからやるだけなら別にいいのではと、賛同を示す記事を書きました。ただ現在、というより今準備されているこの国葬の中身を見て、節操がないと自覚しつつも一気に反対の方向に考えを改めました。

 直接的な原因としては、この国葬を仕切るイベント会社があの桜を見る会に係っていた会社だということを知ったからです。最初見た時はそれこそ本当に何かのギャグかと疑ったほどで、ある意味で安倍元総理に深い関係を持つ会社だろうけど、あれだけの騒動の中心にあった会社をここで使うなんて、国民を馬鹿にするのにもほどがあるでしょう。しかもあまり入札もせず1社単独応募というか発注だったそうで、最近何かと話題のオリンピックといい、いろいろよからぬ背後関係があるのではと思わざるを得ません。
 っていうか最低限、相見積りくらい取れよ。またはコストカットのためにカルロス・ゴーンでも呼んで来いとすら思います。オリンピックもゴーンに任せときゃ自分の懐に直接お金は入れただろうけど、全体のコストダウンはやってのけた気がします。

 また諸費用に関しても当初は2.5億円といっていたのが、もっともっとかかるよと話が進んできてから言い出すあたり、確信犯でしょう。さすがに批判の声が多かったことから警備費用などで16.6億円になると、当初隠していた具体的な金額をこのほど発表しましたが、実際にはもっとかかり、百億にも行くのではという観測が早くも出ています。
 内心、当初発表した2.5億円以上の費用に関しては、自民党が自己負担すりゃいいんじゃないかという気すらします。そしたらみんな丸く収まるだろうし、自民党も自己負担となれば費用について試験にコストダウンを検討するだろうから、誰もがハッピーになるでしょう。

 それにしても本当に岸田政権は目に見えて迷走してきています。円安対策もウクライナ対応も非常に中途半端になってるし、早けりゃ今年中かもしれません。

2022年9月4日日曜日

買ってはいけない(アウディ)

「テメェ遅えよ!!」ガススタの店員さんに横柄な態度の某自動車ディーラー営業が晒されるwwwwwwwww(ハム速)

 上のまとめ記事でアウディディーラーの店員がガソリンスタンドの店員に失礼な口きいたそうですが、これ見てあんま驚きないというか、やっぱそうなのかって気になりました。っていうのも、うちも以前にアウディにかなりやられてるからです。

 昔、ソ連人民の敵でドイツのものならなんでも信奉するうちの親父が見えはってアウディの車を買ったことがあったのですが、これがやばいくらい故障が多く、修理代だけでもう1台買えるほどの虚弱振りでした。結局その後三菱のギャランに乗り換えたのですが、こちらは逆にやばいくらい故障がなく、飲酒運転車に横腹へタックルされるまでほぼ一切故障することなく走り続けました。

 この体験、そしてよく外国車は壊れやすくて修理代が高いという評判から私自身、あまり外国車に対してあまりいい印象を持ってないのですが、前に見た報道では外国車が壊れやすいというよりも、輸入車を出荷前に整備するディーラーの不作為の方が大きいと書かれてありました。
 やはり本国と日本の車道では環境も異なり、また納車前の部品の検査や確認、必要なオーバーホールなどは、ディーラーの対応次第で仕上がる車が大きく異なってくるそうです。この点でベンツの特約代理店だったヤナセはそこそこよかったのか、日本では外国高級車ではベンツが強い立場となっています。まぁアウディも、ヤナセがやってた時代もありますが。

 なんとなく、上のアウディディーラーの対応の話を見て、やっぱ車本体よりもディーラーの質の方がその後の走行に大きく影響してくるのかなという気がしてきます。不動産みたく売りっぱなしではなく、自動車の場合はアフター消費の方がむしろでかいだけに、普通のディーラーは末永い付き合いを念頭としたサービスを行うのですが、外車だとその辺がやや売りっ放し的な価値観になりやすいのかもしれません。まぁどっちにしろ、自分がドイツ車を買うことは今後も一生ないでしょうが。

2022年9月2日金曜日

超級任天堂風遊戯手柄


 最近ストレスたまっているのか一人で爆買いしていて、電子書籍の漫画とかならともかく、何故かPCゲーム用コントローラーを買いまくっています。

 きっかけはこれまで使ってたのが「アストリブラ」で酷使し過ぎたのか方向キーの反応がおかしくなったので、折角だから今度は無線USBのコントローラー買おうと買ったところ、ちょい手持ち重く、また無線だと反応が少し遅れるというか変な挙動も感じたのですぐまた別のとして、上の写真のような有線USBコントローラーを買って、今日通販で届けられました。
 なお普通に撮影したのに、何故か写真は上下逆に反転させられて保存されました。顔認識されたのだろうか(;´・ω・)

 このコントローラー、見ての取り往年の「超級任天堂」ことスーパーファミコンのコントローラーを模したものとなっています。「8bitDo(八位堂)」というブランドの商品ですが、一目見て面白そうと思ったのと、タオパオだと先に買った二つのコントローラーを販売している「北通」というブランドの商品ばかりしか見当たらなかったので、別ブランドも試したかったのでこれにしました。
 なお値段は115元(2300円)で結構高かった(;´・ω・)この前に買った北通の無線コントローラーも同じくらいした(;´・ω・)

 早速箱を開けて本体を手に取ってみると、非常に小さいという印象を受けました。恐らくこれはかつてスーパーファミコンを遊んでいた頃と比べ自分の手が大きくなったのと、やや大きいプレステ用コントローラーに慣れてしまった反動故と思われます。ただ、表面にはそれこそかつてのスーパーファミコン用コントローラー同様のややザラザラした表面処理がなされており、手に持った感じの感触はかなり良かったです。
 でもって、さっそくこのコントローラーを使って「アストリブラ」を遊んでみましたが、思ってた以上にボタン押してて楽しかったです。やはり一番でかいのは任天堂が特許まで持っているあの十字キーがきちんと再現されており、これがかなり押しやすかったりします。もちろんアナログジョイスティックもあるのでこっちも使えますが、やっぱあの十字キーの形はかなり神ってたんだなと再認識ました。

 また最初気になったコントローラーサイズの小ささも使っていると段々気にならなくなり、他にも使えるコントローラーあるのに無駄な買い物したかなという気持ちもあったものの、案外こうして買ってみて良かったかもと今は満足感があります。

 にしてもこの8bitDo、このマウスはかなり反則な気がする。調子に乗ってまた買ってしまうべきかマジ悩む(´・ω・)