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2023年4月29日土曜日

コメント一覧の一新

 果たして気づいている人がいるのかちょい自信ないですが、このブログの右サイドバーに設置しているコメント一覧ウィジェットを密かに一新しました。


 今回参考、っていうかそのままソースコードを引用させてもらったのは上記サイトです。自分が使っているブログソフトのBloggerにはコメント一覧を表示するウィジェットが用意されておらず、これまでもフィード欄に最新コメントを表示、反映させる方法や、サードパーティの提供するフィードを使ったりしていました。
 しかし前者は表示できるコメント数が最新5件しかなく、後者は使い勝手悪くなかったんだけど、どうも外部のサーバーを使っているのか、前々からサーバーがメンテに入っていたのか時たま使えなくなり、先々週辺りからは完全に表示しなくなってしまいました。

 そういうわけで困ったぞとばかりにまた新たなコメント一覧表示方法を探したところ、上のIB-Noteさんが実に見事で、尚且つサイズは文字数も自由自在に弄れる素晴らしいのを作ってくれました。何度か試行錯誤して自分的にもこれ以上ないと満足するくらいの表示形態が得られ、まさに痒いところに猿の手が届くかのようなウィジェットで、この場を借りて作ってくれたFumaさんには感謝申し上げます。

 さて中国でも今日から連休ですが、自分は今日、どうも中に入ってた地下鉄やバスの料金に使えるデボジットカードごとパスケースを落としたみたく見つからなくなりました。確か100元(約2000円)くらい入っててかなり気分がブルーですが、財布とかスマホじゃないだけマシだと思って自分を奮い立たせています(´;ω;`)ウッ…

2023年4月27日木曜日

中国人がスラムダンクに熱狂する背景

 コメント欄で質問が来たので、公開された映画が文字通り記録的な売上げとなっているスラムダンクが中国で人気な理由について自分の見解を紹介します。結論から言えば、中国人にとってそれまでにないストーリーであったことが大きいとみています。

 前述の通り中国で今スラムダンクが非常に盛り上がってろ、日系メディアでもその人気を取り上げる記事がいくつか出ています。ただどの記事も盛り上がっている現況の説明だけで、何故スラムダンクが中国でこれほど人気なのかについてはあまり言及がありません。
 かと思えば、「中国で日本のアニメが開放されたばかりの頃にスラムダンクが放映され、初めて見る日本のアニメだったことから人気が出た」ともっともらしく説明している記事も見られましたが、断言してもいいですがこれはフェイクです。中国ではそれ以前から日本のアニメがテレビなどで放映されており、「一休さん」や「ドラえもん」などがスラムダンク以前から人気を得ていました。むしろスラムダンクはこれらに続く人気アニメ第二世代で、その後「ワンピース」や「ナルト」などの第三世代へと続いてく感じです。

 話を戻すと中国である程度日本のアニメが認知されていた頃に放映されたのがスラムダンクですが、細かく確認まではしていないものの、恐らく中国人にとってこの手のスポーツ作品は初めて、少なくともそれ以前はあまり一般的でないジャンルだったのではないかと思います。日本国内では「巨人の星」をはじめスポ根アニメは昔から存在していましたが、中国でスラムダンク以前にこの手のチームスポーツでトーナメント戦を戦うような作品で人気がある作品を私は知りません。個人スポーツ作品だったらもしかしたらあったかもしれませんが、仲間とともに戦うチームスポーツ系ジャンルとしては、中国だとスラムダンクがほとんど初めてみたいな状態だったのではないかとみています。

 それに加えて、日本では当たり前の存在ですが、中国だと「部活」はファンタジーであるという点も物珍しさに一役買ったのではとみています。中国でスポーツというのは最近はまだ変わってきてはいるものン、以前は本当にごく一部の体力に秀でたエリートが選抜されて、オリンピックなどで他国を打ち負かすためだけに行われるという側面が色濃くありました。逆に、一般人は趣味レベルでもあまりスポーツを行う環境や風潮はなく、学校に至ってはそもそも勉強しかさせず、課外教育としての部活は現在でもほとんどの学校で行われていません。

 代替として、近年は学外で青少年向けスポーツクラブや団体が組織され、そういうところでサッカーとかバスケをやる子供が多いです。ただそれでも、学校単位でチームが組まれることはほぼなく、インターハイや甲子園などのように学校別チームが試合するっていう習慣もありません。
 そのため日本のアニメで当たり前のように出てくる部活のことを中国人は、「学校でスポーツが行われるという設定のファンタジー世界なんだな(´・ω・)」という風にマジで見ていて、ああした部活の光景は現実のものではないと本気で信じています。これは実際に自分も中国人に確認しており、マジでファンタージだと中国人は見ているということを教えてもらいました。

 そうした、しかもインターネットのなかった昔の中国人からすれば、スラムダンクは現実には存在しない世界で、高校生がバスケで戦い合うというファンタジーな展開に見えたのではないかと思います。敢えて例えるなら、日本人がドラゴンボールを見ているような感覚に近かったのかもしれません。更にトーナメント形式の試合展開も多分見慣れておらず、ドラゴンボールで初めて天下一武闘会が展開された時に当時の少年少女らが抱く様な感動を、スラムダンクで得ていたのではと推測しています。

 以上のような、日本人からすればバスケ要素を除けば連載当時において比較的見慣れていた、学校の部活単位でのチームスポーツ戦、トーナメント形式の試合展開という要素が、中国人にとってはほぼ初めて触れる要素で、日本人以上にスタイリッシュ且つ新鮮に見えたのではないかと考えています。更に日本国内でも人気が得られたスラムダンクそのものの作品的価値も加わって、中国で当時の世代に強い印象を残したのでないかとみています。

 なおストーリー、というかキャラクターに関して言うと、日本では流川楓や中の人がトレーズな三井寿が凄い人気でしたが、周りの中国人の間では主役の桜木花道が一番好きなキャラによく挙げられます。この点について自分なりに分析すると、多分彼がバスケ素人として一から成長していく要素が中国人の共感を得たのではないかと思います。
 以前にもJBpressで紹介しましたが、割と中国人は小が大を飲む展開を好む傾向があり、弱かった人間が徐々に成長して強者を打ち負かす展開に大喜びします。そうした成長要素がこの作品だと桜木が一身に担っており、またチーム単位でも弱小だった湘北高校が勝ち上がっていく展開に胸を躍らせたんだとも見ています。こうした要素も、それまでの中国の娯楽作品にはなかった要素だったのでしょう。

 現在においてはさすがに中国においても上記のような要素はある程度一般化し、中国国内で作られるスポーツジャンルの娯楽的作品でも見られる要素ですが、90年代のあの頃においては多分マジで存在しておらず、スラムダンクがファーストインプレッションであった可能性が高いですう。特にスポーツに関しては現在でもそうであるように、中国は卓球などの個人スポーツが盛んで団体スポーツはやや弱いところがあり、90年代はその傾向がより顕著だったことを考えると、チームで戦うスポーツはそれだけで物珍しく、尚且つスラムダンクなどの作品で描かれる仲間との連帯は「俺もこんな仲間たちを持ってみたい(´・ω・)」と強く思わせた気がします。

 総じていうと、中国人にとって初めて触れたスポーツジャンル作品であったことが、スラムダンク人気をここまで高めたと考えています。日本でも「巨人の星」が連載当時にすごい人気だったことを考えると、日本人にとっての「巨人の星」が中国人にとっては「スラムダンク」だったのではないかというのが自分の結論です。

 最後に、中国人にとって部活はファンタジーだと言いましたが、現実問題として超能力の出てこないスポーツ漫画における部活であっても、実際ファンタジーじゃないかと自分は見ています。現実の運動部、特に強豪校では陰湿ないじめが多いし、顧問がスポーツ科学の知識なくて子供の体壊したりというのが今でもあって、あんな素敵でキラキラした世界は実際ピーターパンもいいところでしょう。
 警察漫画の「ハコヅメ」みたく、いっそ「これこそがリアルなスポーツ漫画だ!」などと、現実のスポーツ強豪校の実態を描いた漫画とかでないかなと密かに期待しています。まぁ人気でないだろうけど。

2023年4月25日火曜日

上海モーターショーのBMWアイス事件

 すでに報道されていますが上海モーターショーのBMWのブースで、外国人にだけアイス配って中国人は配らないという事件が起きたとのことです。この事件でBMWの株価は激減しており、中国国内では不買運動も広がるなど、日本人からしたらかつて自分たちが見た光景が今まさに広がっている感じがします。

 この事件について一部ネットで「外資を叩こうとする中国政府が煽っている背景もある」と言っている人もいますが、これは確実にデマだと言えるでしょう。中国政府としては日本人と違ってドイツ人叩いてもあんま国内支持率には影響せず、むしろこのところ秋風が吹いているドイツとの関係を気にしており、この問題を抑える立場です。それ以上に、この件はマジで中国人からしたら腹立たしいことこの上ない内容で、普通に一般中国人が本気で怒って騒動が拡大していると私は感じます。

 騒動の影響について述べると、恐らくこれから数か月、下手したら1年くらいは不買運動が続くとみられ、ベンツとアウディが漁夫の利ならぬアイスの利を受け販売を増やすと予想しています。日本のレクサスもこれを機に、「ディーラー店でアイス食べ放題キャンペーン」みたいなの打ちだしたら、いい感じにお客さん来てくれるかもしれません。
 なお騒動の発端となったアイスですが、同僚になると有名ブランドのアイスらしくマジうまいらしいです。値段もそこそこするようなので、自分も外国人だし、せっかく上海いるからモーターショー言って食べてこようかなとちょっと考えました。

 あともう少し情報を加えると、この手のイベントのPRは基本、メーカーが直々にやるケースはほとんどないです。実際には広告代理店にプランニングさせ、展示内容のみメーカーが承認してあとは広告代理店にお任せになるケースがほとんどです。コンパニオンの派遣に関しても広告代理店が仕切ることが多く、そういう意味ではBMWは広告代理店に損害賠償を請求するのか、請求されるのはどこかってのがちょっと気になります。
 それにしてもアイス1本で数千億円単位の株価を溶かしたっていう点では、「アイス1本火事の元」とはいうものです。あと騒動発生後にBMWは「あれはスタッフ用にとっておいたものだ」と発言しましたが、まぁぶっちゃけこれ嘘でしょう。嘘じゃないにしても、客の見えるところでスタッフに差し入れのアイスを渡してしまうあたり、任せる広告代理店を見る目がないと言わざるを得ません。

 何気にこの辺、以前にまさに自動車会社のイベント運営監査の仕事に係わったので結構詳しかったりします。その時も「コンパニオンがブス」という指摘が書かれてあったけど。

2023年4月24日月曜日

ファイナル今村均

「武士道に触れた」とマッカーサーも感嘆、真の名将・今村均の生涯(JBpress)

 というわけで今日の自分のこの記事ですが、そこそこアクセスもいいようです。なんてったって今村均だから当然っちゃ当然ですが。

 今村均についてはこのブログでも何度も書いている通りに自分の理想の人物であり水木しげるに並ぶ尊敬の対象です。単純に軍指揮官として一流なだけでなく、部下のためパプアニューギニアの刑務所に移るなど極端な責任感は上に立つものの鑑と言っていいでしょう。また何故日本が戦争に向かったのかに関して、石原莞爾らが満州事変を起こした直後に「結果さえ出せば命令違反したっていい」という下克上な風潮が陸軍内部で蔓延したためと、まさにこの一言に尽きる冷静な分析も残しています。
 まぁあの満州事変当時、参謀本部で必死に制止しながら無視された立場だからこそ、気づけた事実かも知れませんが。

 そんな今村均をなんで今回記事化しようと思ったのかというと、やはり年数が経ってきたのと、近年の昭和史議論をリードしてきた半藤一利が亡くなったことを受けて、こうしたもっと評価されるべき昭和の軍人に関する記事がこのところ見られなくなってきたと感じたためでした。自分が学生だった頃も決して多かったわけじゃないですが、この今村均やキスカの木村昌福などを知ってから自分も色々調べるようになった過去があるだけに、今の時代の人もあの時代を学ぶきっかけの一助になれればという思いもありました。
 それともう一つの理由として、今回がJBpressに載せる最後のコラム記事だったからです。実は数か月前にJBpressで誌面刷新を計画しており、このコラムの連載継続について打診されていました。連絡がきたときは最初驚いたものの、自分としてもこのところ抱えているネタが切れてきており、また世を忍ぶ仮の姿の仕事が無駄に責任だけ増やされて結構忙しくなってきていて、連載を終えるにはいいタイミングであるとも感じました。

 実際にこのコラムのため、2週間に1回のペースで土日をほぼ潰しており、結構な労力をこれまでにつぎ込んでいます。打診された当時も、毎年仕事が忙しくて記事書く暇のない夏のため記事をどうするか考えていた矢先で、連載を終えるとしたらもうこういうこと考えなくて済むと考えると、ほっとする気持ちも少なからず抱き、この際コラム連載を終了することとなりました。

 とはいえこのJBpressの連載では非常に多くの経験が得られ、中国や経済記事だけでなく、こうした歴史記事も十分に欠けるという実績方面で強い自信を持てるようになりました。また取材中に人脈も広げられたし、取材をきっかけに自分も中国の今まで気づかなかった点にも気づくようになり、やっぱ仕事を通さないと物事って理解できない部分があるなと今更ながら思います。

 コラムを終了することにして残りのコラム掲載回数が確定した後、「ラストはこれで行こう」とすぐ決めたのが今回の今村均でした。自分としては一番か機体歴史記事はキスカ撤退作戦ですが、あれを書くにはまだまだ自分は未熟と痛感しており、ならば何なら書けるかといったらそこそこ資料も読み漁っている今村均ならいいだろうと判断しました。それ以上に、「わいはあの今村均の記事を書いたことがあるんや」と飲み屋で過去の自慢話ができるような経歴を作りたいという欲もある、っていうかそれが一番大きかったりしたのですが。

 今後の執筆活動については特に何も考えていませんが、やはり不定期にどこかのメディアで記事は発表していきたいなとは思っています。自分からどっかに売り込むことも考えましたがひとまず毎年遺書を書いている夏の激務を生き残ることが第一で、それ終わってからまた考えることにしています。知り合いも、なんか最近話題になっている果物流出など日本の農政に関する調査報告に集中するとか言ってるし。

 なおブログながら、改めてJBpressには貴重な機会を頂けたことにこの場で深く感謝申し上げます。読者の方にも、自分のことは嫌いになってもJBpressのことは嫌いにならないでと、最初はAKBが言ったけどその後すぐパクったつば九郎の発言としてのイメージが強いこんなセリフすらホイホイ出てきます。

2023年4月23日日曜日

ジャニーズ事務所の性的虐待を放置したのは誰か

 定期的に報じられる傾向があるとはいえ、今回は結構広がりを見せているなと感じるジャニーズ事務所、というより故ジャニー喜多川の性的虐待報道です。今回の報道がこれまでと違うのは海外メディアこと外信で、日本国内はいざ知らずワールドワイドで恥をさらす展開にもとよりジャニーズ事務所を快く思っていなかった人たちなどが色めき立っているように感じます。

 今回報道が広がっているのは上記の通り外信というのもありますが、そのほかにも張本人であるジャニー喜多川が亡くなった後だからという指摘もあります。ただこの逝去後という指摘については若干疑問視しており、というのもそれだったら亡くなった直後にもうちょっと盛り上がりがあってもいいのではと思うのですが、あんまそれはなかったというか感じませんでした。
 むしろ自分が思うのは、こうした報道が出てくるまでにジャニーズ事務所の影響力が落ちてきたからというのが一番大きな背景じゃないかと思います。SMAPの解散に始まり、ジャニー喜多川に後事を託されていたタッキーが離れたりと、花形タレントの離脱、離籍がここ数年で大きく目立つようになっていました。SMAPを離脱したメンバーも当初は苦戦が報じられたものの、その後ゴールデン番組にも出られるようになり、ジャニーズ事務所のメディアに対する出禁指令も大分力を持たなくなってきています。

 こうした影響力の低下が今回の性的虐待報道の広まりを支えていると私は睨んでおり、仮に数年前の時点であれば、外信で報じられても日本国内では全く報じられなかったのではないかとも見ています。

 その上でこの性的虐待報道というか問題について、誰が悪いのかというのをもっと議論すべきじゃないかと思います。一番悪いのはもちろん虐待を行った当事者であるジャニー喜多川ですが、それを見て見ぬ振りした人たちはどうなのかという話です。
 彼の性的虐待疑惑は何十年も語り継がれてきており、実際に被害者が裁判で証言していたことから「自白だけがなくほぼ事実状態」にあったと私は見ています。にもかかわらず同じ事務所の人間はおろか、ジャニーズ事務所のタレントを起用するテレビや新聞メディアは完全に黙殺し切っていました。上記の裁判結果についても、ジャニーズ事務所側の勝訴は報じても、文春側の逆転勝訴は当時ほとんど報じられていませんでした。

 彼にこの時、というか疑惑が出た時点できちんとメディアが報じていたら、その後の被害者の発生は防げていたのではないかと思います。そういう意味では、疑惑レベルの報道すらも黙殺したメディアもこの犯罪に対する責任は非常に重いように思え、そうした負い目があるからこそ現在の外信をっかけとしたこの問題の報道も、大手メディアほどあまり取り上げないのではないかと思います。
 しかし仮に私が取材で、「児童への性的虐待疑惑のある会社と取引しますか?」と尋ねた場合、NOと答えないメディアはまずないでしょう。にもかかわらず大手メディアは現在もジャニーー図事務所との取引を中断することもせず、この問題を放置しているあたりは完全なダブルスタンダードと言わざるを得ません。もっとも児童虐待を問題と思わないというのであれば、ダブルスタンダードは言えないのですが、ぶっちゃけテレビ局辺りはマジでそう思ってそうだから怖い。

 こうした黙殺というかこの問題をタブー視した大手メディアの責任はひたすらに重いと思う一方、本当にこの問題を放置して拡大させた最大の責任者は密かに警察だと思います。ジャニー喜多川の性的虐待報道は何十年も語り継がれた歴史があり、仮に成人相手なら本人が便宜との見返りを望んでの行為であれば判断が分かれますが、未成年に対しては本人が望んだかに係わらず完全な犯罪が即成立するものであり、目の前で児童虐待が起きていながら無視する警察がどこにいるんだって話です。
 それこそ被害を証言した元タレントらに事情聴取するなり、所属タレントに対して第三者匿名ヒアリングを開いたり家宅捜索するなどして途中で止めることはできなかったのか。立件にまで持ち込めずとも捜査を行ったと報じることでいくらかの抑止につながったのではないか。そう考えると、この事件を放置してきた警察、都内なら警視庁の責任こそが最も根深いように思えます。

 っていうか今思いついたけど、ジャニーズ事務所を放置しておきながらマイケル・ジャクソンの児童虐待疑惑を報じていたメディアは一体どういう神経してんだろうか。

2023年4月22日土曜日

WIFIルーターの定期的な交換

 先日、なんか夜中に妙なテンションとなっている中でWIFIルーターは定期的に交換した方がいいという記事を見て、高いテンションのまますぐネットで最新位のWIFIルーターを注文してしまいました。通常のインターネット環境と違い、自分は中国のネット検閲から逃れるためにVPNで普段ネットを見ているため、ルーター変えたところでそんな大差はないとは思いつつ妙な期待感とともに新型機を使ってみると、結構びっくりするくらい回線速度が速くなり、安定もしてきました。
 具体的な通信速度を述べると、以前は回線が空いててつながりやすい時間帯だと最高ダウンロード速度は4Mbpsだったのですが、今日にいたっては9Mbpsを突破しており、普段の時間帯でも以前より若干早くなっていると感じます。

 それもそのはずというか、改めてこれまで使っていたルーターの型番を確認したところ最高速度は400MBpsなのに対し、新しいルーターはWIFI6に対応しており、その最高速度は3000Mbpsで、実に7.5倍もの性能差がありましたら。実際に3000MBpsたたき出すことはほぼないですが、それでも以前より祖sく度が上がってストレスが減っています。

 ただ、今回新しいルーターを購入したのは速度アップを期待してもありましたが、それ以上に既存機器が壊れる前に交換しておきたいと思ったからです。貧乏性なソ連人民の敵であるうちの親父なら壊れてから交換すればいいと言い出すでしょうが、実際急に壊れてネットが使えなくなると不便であることが多いでしょう。
 また、仮に壊れたのが普段の日常であればいいでしょうが、非日常で壊れたりしたら目も当てられません。なんでこんなこと言うのかというと、去年の今頃に「もしルーターが急に壊れたらどうしよう」と本気で思っていたからです。去年の今頃というのは、あの上海ロックダウンの真っ最中です。

 あのロックダウン中、家電が壊れたりしたら買い替えなんて絶対できませんでした。それでいて、全く外に出られないことからネットに対する依存が極端に高くなり、いざとなればLANケーブル直挿しも可能ではあるものの、ルーターが急に壊れたりしたら仕事もできず、外部との通信もできなくなり、軽く積む状態にあったことは想像に難くありません。
 まぁスマホ、パソコンでも同じような状況になったでしょうが。

 幸いにもロックダウン中にそのような不幸に見舞われることはありませんでしたが、周囲では冷蔵庫が壊れたり、炊飯器が壊れたりして難儀した家庭もあったそうです。またああいう極端な状況に置かれることはそうそうないでしょうが、あの時はやはりネット回線が文字通りのライフラインだと痛感し、ルーターとか一定年数たったら性能差も大きいのだしどんどん交換すべきと、購入する前に強く感じました。

 なおルーターが届いて結構悩んだこととして、ルーターの回線名とパスワードをどうするかでかなり時間かかりました。さすがにこのブログでそんな重要情報を書くつもりはないですが、この手のパスワードで私は基本的にアルファベットと数字を組み合わせて作っており、アルファベットは日本語単語なら中国だとまず推定できまいと思ってとっさに思い付いたものをよく使います。
 数字は基本語呂合わせなのですが、比較的使うことが多いのは、

893:やくざ
2943:憎しみ
2971:償い
651:むごい
9643:苦しみ

 これらの数字を使うことが多く、無駄に仕事のテンプレ文章で数字を入れる際もこれらのうちのどれかをほぼ入れてます。そのためテンプレ文章にはやたらと「893」と書かれていて、見る人が見たら変な職場だと思われているかもしれません。

2023年4月19日水曜日

評価が大きく逆転したガンダムキャラ

 最近上海市内のマクドに行くと、ほぼ必ず「ガンダムSEED」の主題歌だった「INVOKE」が流れています。日本語歌詞のままで。
 原曲は20年以上前の曲で、尚且つ日本語歌詞なのになぜ流れるのかいろいろ不思議ですが、この作品自体が平成後期に大ヒットし、中国でもファンも多いので聞きたい人とか、わざと選曲する人がいるのかもしれません。なお「ガンダムSEED」自体は放映当時、非常に賛否両論が激しくてその後の話題になるたびに議論を呼んでいましたが、ここ数年はようやく評価が固まってきたのかそういう議論は見なくなりました。映画化についても、発表以来続報を見なくなりましたが……。

 その賛否両論ではないですが、ガンダムの最初のシリーズ放映からすでに半世紀近く経っていることもあってか、時間の経過とともに評価が変わるキャラクターも見られます。そうした評価の逆転が最も激しいキャラを敢えて上げるとしたら、「0083スターダストメモリー」の敵役であるアナベル・ガトーこそが変動幅ナンバーワンのキャラではないかと密かに見ています。

 ガトーは作品公開当時、ジオンに与する敵役ながらその理想に準じた忠義の士として非常に人気があり、主人公のコウ・ウラキが若干パッとしない(特にスパロボで)キャラであったこともあり、文字通り主役を食う人気キャラでした。
 しかし作品公開から時間が経ち、具体的には2001年のニューヨーク同時多発テロが起きたあたりから、ガトーの人気は目に見えて落ちていったように見えます。というのも当初でこそジオン本国はほろんだけれど、その理想は捨てずに残党として活動し、最後には部下の撤退を支援するため特攻したというサムライチックなキャラとして見られていましたが、同時多発テロ以降は「テロリストでしかない」といった評価へと変わっていきました。

 実際に作中のガトーの言動を追うと、ジオンの理想を掲げてはその理想のためなら何したっていいというなりふり構わぬ態度が見られ、盗んだ核弾頭をぶっ放したり、連邦に痛手を負わせるためだけにコロニーを地球に落としたりなど、巻き添え喰らって死ぬ人なんか全く眼中にない過激な行動ばかりとっています。でもってこれらの行動が彼らスペースノイドに貢献したかというと全く逆で、こうしたテロ行為を取り締まるためにティターンズが結成され、スペースノイドへの弾圧がより強まるという真逆の結果を引き起こしています。
 こうしたガトーの行動は冷静に見た場合、ただ暴れるだけ暴れて全く事態を好転させない、っていうか無関係の人を無意味に巻き込むテロリストに過ぎないという評価が、先の911テロをきっかけに広がっていきました。やはり実際のテロ行為を目の当たりにすると冷静になれるというか、「こいつやっぱおかしいじゃん(´・ω・)」とみんなはっとなって気づいてきたのかもしれません。まぁ公開当初はこうしたガトーの負の面に気づかれなかった辺り、作品上の演出は上手だったんだろうな。

 一方、ガトーの評価が急落するのに反比例してうなぎ上りに評価が高まっていったと思うのは、同じ作品に出てくるシーマ様ことシーマ・ガラハウだと思います。作中で彼女はガトー同様にジオン残党のデラーズ・フリートに合流こそするものの、連邦軍にも内通し、コロニー落とし作戦の最終局面で裏切りを果たしています。結果的にはその後、上官が死ぬきっかけを作った因縁もあり、裏切った後なら本当は味方であるはずの主人公に母艦を撃墜された挙句、本人も彼我機体性能の差に負けて討ち死にする羽目となりました。

 作中で見ると敵軍とはいえ裏工作を経て裏切りを働き、また先に書いた通り主人公の上官が死ぬきっかけを作っていることから憎らしい敵役であるものの、作中のシーマの行為は俯瞰的に見た場合、コロニー落としという無差別大虐殺を止める行為につながる重要な働きになります。むしろシーマの裏切りというか裏工作を、本人らは全くその意識はないものの、主人公らが妨害してしまっており、結果的にそれがコロニー落とし大成功につながるという結果になっています。
 なおゲームの「ギレンの野望」とかでシーマの内通を受諾し、主人公らに余計な活動をさせなければ、物の見事にコロニー落としを食い止めることができたりします。

 以上のように、近視眼的な主人公らの目線だとシーマは憎らしい敵役であるものの、こと連邦軍によるテロ活動防止という面では非常に積極的な役割を果たしています。シーマ自身は大義を以って動いているわけでなく、連邦への内通も自己保身が最大の目的ではありますが、コロニー落としというテロ活動を変に美化してみていないあたりはガトーらよりはずっとまともな神経を持っていると言えるでしょう。

 さらにシーマの場合は、裏設定で元々ジオン軍の正規軍人、しかも女性なのに開戦当初より佐官級という超エリートながら、戦時中は上官命令で毒ガス作戦など汚れ仕事を延々とやらされ、敗戦後にほかの部隊同様にアクシズへ逃亡しようとしたら向こうから拒否されたりという、かなり悲しいバックグランドを持っています。おまけに故郷へ帰ろうとしたら故郷のコロニーは兵器に改造されてもはやなく、食い詰めた部下を生かし続けるために宇宙海賊となるなど、名作劇場のヒロインばりに苦労と慈愛に満ちた生涯を送ってたりします。
 この辺の設定は元ソ連軍士官で、崩壊後に部下を養うためロシアンマフィアとなった「ブラックラグーン」のバラライカと共通する点が多いでしょう。

 以上のような、自己保身に走るのも仕方ないと思わせられる悲しい過去に加え、テロ行為に対する批判的見方の広がりに伴い、悲しい過去を背負いながら最終的にはテロリスト集団を裏切って味方に付こうとした超でかい(推定180㎝超)おばさんという評価が広がっていき、なんかシーマの人気がこの数年内でも急上昇している気がします。
 実際にそうしたシーマ人気を制作側も分かっているのか、「逆襲のシャア」の似たような中堅敵役のレズンとは違い、シーマは外伝作品とかで登場したり、ショートムービーなどでゲーム内に登場するなど、そのキャラの掘り下げが結構多い気がします。特に「ギレンの野望」のムービーで描かれた、知らないまま参加させられた毒ガス作戦直後に半狂乱となる姿には多くの人間が同情したでしょう(´;ω;`)ウッ…

 私の味方だとシーマ人気は未だに上昇カーブを描いているように見え、あと何か一押し、それこそシーマを主人公にした新作外伝漫画なんかが作られたら、一気にその人気を不動のものにするような気がします。最近萌化が激しいハマーンさん同様、シーマも萌えキャラ化するのかなと思っていたら、なんか昔のギャルゲーで「アンナ・デラーズ」という喫茶店でウェイトレスとして働く「嶋さん」ってキャラクターが既に作られていたことをつい昨日知りました。

2023年4月18日火曜日

個人に合わせた教育法に関する考慮

 去年の今頃はロックダウンの真っ最中で、毎日家の中で暮らし、食べ物も野菜チャーハンばかりで今思い出しても涙が出てきます(´;ω;`)ウッ…
 今は普通に夜中とかに喉乾いたらコンビニ行って買い物とかできますけど、こうした自由が一体どれだけ価値があるのか、それがわかっただけでも全くの無駄ではなかったと思いたいです。二度とごめんですが。

 話は本題ですが、先ほどまたWBC準決勝の村上選手のサヨナラ打を見て涙を流してましたが、マジでこの10年くらいで日本の野球は桁違いに実力を上げていると感じます。少子化や野球人口の減少などを考慮するとこの成長は異常発達のようにも見えますが、躍進の背景としては根性論から脱した科学的トレーニングの普及や、前の記事にも書いた各チームがそれぞれ人気を得るようになり、実力を高め、リーグ内で切磋琢磨が働くようになったことが大きい気がします。
 このうちトレーニングに関しては、大体7、8年くらい前から画一的な指導ではなく、選手ごとに特性に合った指導やトレーニングを貸すようになったのが功を奏しているという指摘を見たことがあります。具体的には、同じ投手でも身長や腕の長さ、柔軟さによって最適とされる投球フォームやトレーニングは異なり、誰かが成功したからと言って同じトレーニング法が誰にでも通用しないといった価値観です。

 それこそ、大谷選手がやっているトレーニングをほかの選手がやったところで、大谷選手のように活躍できるわけではないでしょう。また現在の大谷選手がやっているトレーニングを、今の体が出来上がる前の大谷選手がやったところで功を奏すかという点でも疑問であり、同じ選手であってもその時期に応じて必要とされるものは変わってくるというのが常識化してきています。

 以上は野球の話ですが、勉強面においても結構同じことが言えるのではないかと前から密かに考えています。例えば進学校の生徒が受ける授業を底辺校の生徒に受けさせたところで、成績が上がるかと言ったら多分そうはならないでしょう。下手したら授業についていけず、従来の授業を受けるよりも成績が低下する可能性すらあるのは、検証するまでもない事実でしょう。

 では進学校の生徒は同じ授業を受けていたら成績も同じようになるのかと言ったら、進学校の中でも優劣は当然分かれてきます。その分かれ目とは何なのかですが、単純な地頭の良さの差と言ったらそうでもないような気がします。というのも、入学試験である程度水準は均されており、極端な差は本来なら出ないとも考えられます。
 私自身もちょっとそういうところがあったというか、学校の授業だとあまり覚えが良くなく、外部の予備校とか自習の方が成績に直結しやすい傾向がありました。はっきり言えば通った学校の指導法があまり合っておらず、無理して通わず自分で勉強していた方が効率よかったなと今でも本気で思っています。

 私のケースで言うと、一つ一つ足場を固めながら知識を広げるのではなく、まず全体像を見てから重要な個所をピンポイントで埋めていき、ある程度埋まったところで残った余白を埋めるような勉強法が肌に合っています。恐らくこうしたタイプはレアな方なので学校が悪いわけではないですが、とにもかくにも指導法は私には合っていませんでした。
 その上で、仮に私のようなタイプの人間であれば、学校の授業を受けて成績が悪くても、勉強法を変えることによって劇的に成績を上げる可能性もあるんじゃないかと思います。それどころか、上記のようなタイプに限らず、個々人によって合う勉強法、合わない勉強法があるのではないかと思え、その辺のマッチングをよくするだけでも全体の学習力や意欲も向上するんじゃないかというわけです。

 本来ならそういうのは学風というか、学校の指導方針や教育理念とかで大雑把にとはいえ擦り合わせていくべきものなのですが、近年の中学や高校の募集要項とか見ていると、あんまそういう大方針には触れず、校舎施設や制服、あと部活動などをアピールして募集するパターンが多く、こと勉強に関してはどんな指導方針なのか読み取りづらくなっている気がします。まぁ昔からでしょうが。
 また学校全体の指導方針があっていたとしても、教師との相性も存在するだけに、学校選びが正解であっても授業が正解となるわけでもありません。そう考えると、自分に合った教育法、学習法を見つけ、それを受けるのは難しいことかもしれません。

 唯一の効率的手段としては、少人数、場合によってはマンツーマンの指導が受けられる予備校などがそれに当たるかもしれません。コストは高いですが、こうした指導を受けることで花開く人もいるかもしれないので、自分に合った教育法を探すうえではすごくいいのではないかという気がします。自分も中学に受けたマンツーマン授業を受け、「学校の授業は無理して聞かなくてもいい、っていうか時間の無駄だな(´・ω・)」とぶっちゃけ理解するに至ってますし。

2023年4月17日月曜日

予想外の岸田内閣の高支持率

 最近になってようやく「真説・魔法少女」と同じ作者の「ハーチウム」というゲームを遊び始め、時間が取られがちです。どちらもかなり激ムズなシミュレーションRPGで、殺す前に殺さなきゃあっさりゲームオーバーな展開がリアルで面白いです。

 話は本題ですが週末の各種世論調査によると、岸田内閣の支持率がここにきて40%を超えるという高騰ぶりを見せています。理由ははっきりしていてやはり土曜の襲撃未遂事件に尽きるでしょう。馬鹿な人がこの結果にあの襲撃はやらせじゃないかとか言って非難を浴びているようですが、結果的に未遂に終わったのと、犯人をすぐ取り押さえたおじさんに岸田総理が直々にお礼の電話を掛けたというのは私も非常に好感が持て、否が応でも支持率は上がるだろうと思ってたらまさか40%超えになるとは想像してませんでした。

 去年の時点で私は4月の統一地方選で割と敗北が続き、菅前総理もやや怪しい動きを見せ始めていたことから、このあたりで岸田おろしみたいなのが起きて、新たな総理を迎えた上で総選挙に出ると読んでいましたが、先々週の統一地方選は分裂選挙となった奈良県をはじめ確かに敗北が続いたものの、先週の襲撃未遂で一気に敗色ムードが吹っ飛んだ感じがします。岸田総理としても今の時点で退陣する理由は全くなくなり、予想が外れて恥ずかしい限りですが、少なくとも秋まではこの内閣が続くでしょう。

 ただ、政策面に関して岸田内閣は未だ芳しくありません。花粉症対策とか、確かに必要だと思うけど若干思い付きに近い政策を出したり、異次元というけどあんま実効性の感じられないというか朝令暮改な少子化対策など、世の中をいい方向に向ける政策については依然期待できません。まぁOpen AIの人と会って、AI産業振興するっていう発言は歓迎できるけど。

2023年4月15日土曜日

岸田総理の何が嫌だったのか

 今日のトップニュースは言うまでもなく、遊説先である和歌山県での岸田総理への襲撃に尽きます、事件詳細については割愛しますがこの事件に関して自分が真っ先に考えたのは、犯人は岸田総理の何が嫌だったのかというと点です。

 昨年の安部元総理の襲撃事件が起きた直後は、まぁ恨む人間がいても不思議ではないと当時私は思いました。森友問題をはじめ、総理任期後半においては自身の影響力でもって明らかに壟断しており、結果的に死人も出しておきながら最後まで自分は無責任だと貫き通したり、もはや中抜き業者のために行ったとしか思えないアベノマスクなど、好き勝手が過ぎたという風に私も感じていました。また憲法改正問題に絡んで一方的に恨みを持つ人間もいるであろうことから、安倍総理への襲撃事件の発生に関してはさほど不思議に感じる点はありませんでした。
 もっとも、犯人の動機は上記のいずれでもなく統一教会絡みのものではありましたが。ただ犯人が主張していたように、安部元総理が存命中であれば統一教会は現在においても自民党で影響力を行使し続けたことでしょう。

 話を元に戻すと、上記の安部元総理の件と違い、岸田総理が襲撃されるほど恨まれる理由はどこにあるのかがぱっと思い浮かんでこないのが本音です。政治的に無色透明というか個人のはっきりした意思をあまり持たない人ということもあり、決断が遅いのはどうかと思いますが、何か恨まれるような政治的信条はほぼ持っていない人だと私は考えています。それだけにどうして狙われたのか、単純に自民党総裁ということから狙われただけなのか、今後捜査の進展とともに明らかになるとは思うものの犯人の動機については正直わからな過ぎて若干興味があります。

 仮にネットで言われている「コオロギ食激推し」とかだったら、本当にどうしようかって気になります。あれもこの前の自衛隊ヘリ墜落事故同様、実際には何も補助金は存在しないためデマもいいところなんですが。

2023年4月14日金曜日

リスキリングに成功例あるの?

 昨夜何故か深夜二時にスピーカーで商店宣伝らしき文句を30分くらい延々と繰り返し流し続けた狂人がいたせいで今日はやや寝不足で、些細なメールに「てめぇどういうことだ(´・ω・)」といちいち凄んで返信するなど露骨にイライラしていました。まぁ「ファイル10個くらいあるけど作業するのはこのうち6種類くらいで、そのうち2つは分割されてるよ」とか言われたら普段でも怒ると思うけど。
 ちなみに騒音に関しては団地内のグループチャット見ているとほかにもキレてる人がいて、この点は中国人みんながおかしくないって意味でほっとしました。まぁどこの世界にも狂人はいるんだろうけど、バット持って自分も出動しとけばよかった。マジで団地全体に響くくらいの大音量だったし。


 話は本題ですが、さっき上の記事読んでて「リスキリング」という単語がふと目につきました。関係ないけどさっき変換したら「李スキリング」って表示されたよ。
 そういうどうでもいい誤変換は置いといて、岸田首相辺りが口にしたからかこのところ確かにこのリスキリングという単語を見かけることが増えている気がします。ぶっちゃけ横文字にしなくても再教育とか再研修、社内研修とかでもいいのに横文字で表現する当たりは政府もプレミアムフライデー並みに普及させる気がないとは思うのですが、それ以前にリスキリングで成功した事例ってあるのかなと疑問に感じました。

 一応の建前としては、社内の不要となった業務部門人材を必要な業務部門に配置転換できるように別部門業務を覚えさせるのがリスキリングとなっています。A製品の営業部門からB製品の営業部門への転換のように営業スキルで共通する部門転換ではなく、それ以前とはほぼ全く無関係な経理とかIT業務スキルの習熟並びに実際の配置転換がリスキリングに当たるとされますが、そもそもこれ、実際に日本人にできるのかと言ったら甚だ疑問です。何故疑問に感じるかというと、自分の目から見て日系企業の場合は業務が属人化しやすいからです。
 本来であれば業務手順などで共通化すべき業務を現場猫のように「それはそれ、これはこれ」的に無視して、現場担当者が自分の都合のいい手法に変えてそれで通してしまうことが日系企業に多い気がします。同時に、本来なら同じスキルなら他企業でもある程度共通するはずの業務でも、ジョブ型雇用が日本だと非常にレアなため、一般化されていないため属人化している点もあります。そのような属人化された業務をリスキリングで必要な技能を得られるかと言ったら、かなり疑問なわけです。

 それ以前に、実際にリスキリングでこれだけ業績伸びました、給料増えました、彼女できましたとかいうかなり都合のいい話すら、何故か耳にしません。普及させようってんならステルスマーケティングのように架空の人物でっち上げてでもリスキリングのメリットを謳うような話を誰か流布させると思うのですが、そんなおとぎ話のような話すらリスキリングに関しては目にも耳にもしません
 唯一、若干ステマっぽく見えるけどディープラーニング協会のこの記事だけは個人の実際体験談としてリスキリングの効果を取り上げています。逆を言えば、この記事以外には実際に効果があるという紹介が一切されていません。あるのは「日立製作所ではこんなリスキリングプログラムがあって、こんなに参加者いるよ」という、企業側が行っているリスキリングの取り組みの紹介しかなく、実際に得られたメリットや効果、実績はみられません。っていうか日立の紹介がやたら多いな。

 はっきり言えば、リスキリングは先ほどの日系企業で多い業務の属人化以前に、日本人にとって物凄く相性の悪い行為だと考えています。日本人は基本的に業務に関して「何ができるか」よりも「何年やってきたか」という年紀で遂行能力を推し量る傾向が非常に強く、途中で方向転換して学びなおした人間に関しては見下げる傾向すらあるように思えます。誰も言わないから私が言うけれど、リスキリングで配置転換した従業員の給与はどうするのかと聞いて、きちんと答えられる日系企業は多分ないでしょう。それもこれも、ジョブ型雇用じゃないので技能給与じゃなく、勤続年数による給与テーブルしかないからです。
 仮にそうだとすると、従業員側にリスキリングに応募する動機はなくなります。下手すりゃ上記の業務経験年数による判断から配置転換後に給与額が下がる可能性もあるだけに、誰が好んでリスキリングするかってんだって話になるでしょう。

 敢えて日本でリスキリングを本気で実態あるものにしようというのなら、対象者は戦力外通告者ことリストラ予定の従業員に限定すべきです。これら解雇対象者に対し半年または1年など期限を区切ってリスキリングを受けさせ、検定など一定基準に合格した場合に再雇用するという条件でなければ、企業側にも従業員側にもリスキリングのメリットが感じられず、採用する企業も従業員もいなくなるでしょう。更に言えば、雇用が継続される既存従業員で応募しようっていう人はかなり少ないだろうし、希望するリスキリング内容とのマッチング面でも齟齬が出てくる可能性もあると思います。

 最後にまとめると、リスキリングを流行らせたいのなら御託はいいから成果を出せ、それ以外出すなと言いたいです。でもって成果を出す方法のみを採用し、出さないならすぐ廃止しろと言いたいのですが、リスキリング自体に疑問を持っているのは本当にごく限られるだけなので、恐らく2、3年は無駄なことを繰り返すのだろうなとみています。

2023年4月13日木曜日

黄砂にまみれた世界







 同僚から「北京・天津で黄砂が酷い」というメッセージとともに送られてきたのがこれらの画像です。中国人って、なんかこういうシュールな世界観を作るのがやたらうまい気がする。

2023年4月12日水曜日

自衛隊ヘリ墜落事件の中国関与デマについて

 プラモとかゲームのことばっかじゃなく真面目なことも書かないとなぁと思って記事ネタを考えたところ、今話題のネタと言ったらこれしかないでしょう。

 先週、自衛隊所属のヘリコプターが沖縄の海域で突如消息を絶ちました。飛行していたと思われる海域ではヘリ本隊はまだ見つかっていないものの、ヘリのドアなどの部品はすでに見つかっており、墜落した可能性が高いとみられています。事件発生から既に時間が経っており搭乗者の生存可能性は厳しいものの、早くヘリ本体を含め発見されることを祈っております。

 この墜落事件に関して、その原因は突如連絡が途切れたことから突発的な事故と考えられています。しかし突然の消息不明に、自衛隊幹部も搭乗していて、尚且つ事件発生直前に中国の人民解放軍所属の空母が近海を航行しているという報道があったことから、「中国にヘリが撃墜された」というデマがネットを中心に盛んに唱えられました。
 しかし撃墜されたというのであれば爆発音が周辺に伝わるし、破片なども激しく飛び散るはずが見当たらず、そのような撃墜行為は確実にないという専門家の解説がほどなく出されます。そしたらそしたらで「電磁波などの未知の指向兵器に攻撃されたに違いない」などと言い出す奴がいて、あまりにもデマが多いことから防衛相も「人民解放軍から如何なる攻撃も受けていない」という声明を後から出すに至りました。自衛隊としても、こんなことをいちいち言わなきゃいけないとは思ってなかったのでしょう。

 この辺のデマは私が見る限りヤフコメでかなり激しく報じられており、「自衛隊は何をやってるんだ」とか、「電磁波攻撃の可能性も考えられないあたり、日本の国防は大丈夫なのか」などと主張するアホがあまりに多くて私もかなり唖然としました。っていうかこんな根拠も何もないデマを信じたり主張したりする連中がこんなにも多くいる事実の方が、日本の未来は大丈夫かと不安を感じさせられます。
 それこそ爆発音が聞こえたなどと攻撃をうかがわせるような根拠が少しでもあるなら話は別ですが、今回に関しては「突如消えた」という事実と、発生前に「中国空母が太平洋を航行」という報道の二点だけでありとあらゆるデマが噴出しており、これだけで攻撃があったと考えるにはあまりにも思考が飛躍し過ぎているでしょう。言うなれば、体調が崩れたのは直前に食べた食べ物に原因を求めるくらい安直です。

 しかも前述の通り、ミサイルなどの兵器攻撃説が否定されるや「未知の兵器があるじゃないか」と電磁波攻撃を主張してきて、そんなのあったら中国はとっくに台湾を攻めてるだろとか言いたくなります。パナウェーブ研究所の残党がまだいるのかもしれませんが、なんか日本人はやたらと電磁波攻撃が好きな人が多いし、最近聞くこと減ったけど電波系の概念も日本特有と聞くだけに、いろいろ根が深いです。

 確かにこのところの中国の台湾に対する軍事的圧力の強化など、解放軍に対する警戒感が強まるのは理解できますし実際警戒すべきだと思いますが、今回のヘリ墜落事件に関してあんな薄弱な根拠で解放軍に結び付ける人が多かったというのは、日本の教育水準は戦前からあまり進化していないのかもと思わせられるくらい酷いものがあります。見ていて、そんなに中国と戦争したいのかよと思ったほどでした。

 こうした日本国内でのデマ流行に関しては中国国内でも報じられていますが、そこまで極端に大きく取り上げられてはおらず、むしろ自衛隊がデマを否定してからようやくまともに報じられ始めてきた傾向があります。恐らく中国としてもあんまこういうデマは流れてほしくないのと、向こうも馬鹿馬鹿しいデマだと初めからあんま相手にしてなかったのではないかと考えています。

 さすがに防衛省の発表や、デマ主張の穴を突かれるようになって昨日あたりから鳴りは潜めましたが、なんとなく以前と比べて合理的な考えのできる人間は減ってきているのかなと思わせられた事件でした。さすがに大手メディアはこの手のデマは出しませんでしたが、ネット上で馬鹿にしか見えないのにああした主張を平気で行える人間があれだけ出てきた辺り、意外と馬鹿にできない規模だなぁとも思えます。馬鹿に対して馬鹿にできないというのもあれですが。
 っていうかそんなに中国と戦争したいなら、中国との戦争に勝てるような兵器や技術をもっと考えたり開発しろとよ言いたいです。差し当たって私が推薦するのは、下手な地上、空中兵器よりも海洋国家たる日本は潜水兵器こそ至高であるだけに、潜水艦……ではなく、新たな潜水兵器こそが次代を担うとにらんでおり、差し当たってはハイゴッグの量産を急ぐべきだと思います。っていうかガンダムはもっと潜水兵器を活躍させろ(´・ω・)

2023年4月11日火曜日

賃上げを発表する日系企業に対する不安視

 最近自分のどうでもいい趣味のことばかり書いているのでたまには真面目な記事を書くと、先月位にかけて日系企業でベアアップでの賃上げ発表が相次ぎました。中には初任給も大幅に引き上げるという発表もした会社もいましたが、正直に言ってこれらの会社の先行きについて非常に不安視しているというか、端的に言ってやばい会社なのではないかと疑っています。

 賃上げを発表した会社の多くは人材不足への対策とともに、昨今の物価高への対応を口にしています。前者の人材不足について初任給を引き上げるというのは確かに人材を呼び込む上で一見すると有効な処置のように見えますが、不足しているのは人員数なのか、それとも特定の能力を持った人材なのかでいうと、恐らく後者じゃないかと思います。
 AI開発能力など特定の専門人材に対し高額報酬を用意して呼び込むのなら理解できますが、これまでと同じく総合職採用で初任給を引き上げたところで人材の補充になるかと言ったら疑問で、であれば既に雇用している人材に再教育を施すなどした方がもっとお手頃ではないかと思います。

 次に物価高対策についてですが、個人的に意味が分からないのは何故物価が上がったから社員の給与を上げなくてはならないのかです。給与を引き上げなと労働者が離職するというのなら理解できるものの、あまり反抗する傾向のない日本人社員相手だったらぶっちゃけ上げなくたってこれまで通りに働くでしょう。一般労働者が物価高で生活が苦しくなると言っても、会社の経営的には知らんこっちゃない話です。
 と、労働者には冷たいことを言いますが、こういうのには訳があります。というのも、会社自体これから存続できるのかという点で、非常に懸念しているからです。

 結論から書くと、経済規模が拡大(好景気)していて物価も上昇しているのであれば企業もどんどん賃上げをするべきだと思いますが、現状はさにあらず、物価は確かに上昇しているものの経済に関しては明らかにリセッションに入っています。

 米国のIT大手や金融、コンサル機関などがこのところ数万人単位でのリストラを発表しており、中国でも大手ほど早め早めとばかりに人件費削減に動くところが出ています。私の目から見ても最低でもこれから1年間はかなりきついリセッションに入り、各社で多くの経営課題に直面するとみています。
 そうした状況を勘案するに、物価が上がったからと賃上げするのは如何なものとしか思えません。景気拡大が見込まれるのならともかく実際は真逆であり、むしろ切れる人材や事業は今のうちに切って、余計な出費は減らして既存事業の継続にリソースを集中させるべき時期にあると思います。それなのに何故かこのタイミングで初任給を含む賃上げに踏み込む企業については、いくら何でも無謀すぎやしないかとハラハラしています。

 私自身は基本弱者の味方というか強者の側に入れないだけですが、その私からしても、今このタイミングで労働者の賃金を引き上げるのは避けるべきだと思います。物価が上がって大変なのはわかるものの、ベアアップでは会社にしがみつくだけの無能な人材の給与も無条件で引き上げることとなるため、結果的に給与リソースを避けることができずに才能ある人材が逆に出づらくなる、採用できなくなる可能性もあります。虻蜂取らずというか。
 そういう意味では前述の通り、特定人材への報酬引き上げ、または好待遇での募集をするのには大賛成です。でも報道見ている限り、そんな動きを見せる企業はあんまいません。

 以上のような観点から、今年に入って賃上げを発表した企業に関しては正直株とかあまり買いたくないなというのが本音です。逆に今このタイミングで既にリストラしたり、事業分割や売却している会社の方が経営者はしっかりしているように見えます。
 なお中国も前述の通り結構景気悪くなってて、今年は自分もあんま昇給を期待できそうもありません(ヽ''ω`)

2023年4月10日月曜日

TACTICS FAMILY FANTASIA(戦略的家族幻想)

 意味わかんない見出しですがこれはゲームのタイトルです。どんなゲーム化というと、横スクロールシューティングで、宇宙生物殺しまくって、フォースとかいう攻防一体兵器を操りながら波動砲打つゲームです。わかる人にはわかるでしょうが、本当の名称は「R-Type FINAL 2」というゲームです。

 R-Type自体はアーケードの頃から存在する三大横スクロールシューティングゲームの一つですが、ほかのグラディウスなどと同様、ゲームハードの進化とともにひっそりと消えていったゲームシリーズでした。ただ制作していたアイレムはその後もゲームを作っていたこともあり、2000年代前半に「R-Type FINAL」というシリーズ最終作をPS2で出して一旦はこのゲームシリーズは完結ましたが、アイレムから独立したグランゼーラというゲーム会社が再びこのゲームを復刻して去年出したのが「R-Type FINAL 2」でした。

 元々、アイレムのゲームは「パチンコパラダイス」や「絶体絶命都市」は遊んでいたので交換持っていたのと、R-Typeはパイロットの四肢を切り離してむりくり機体に乗せているとか、大ボスを倒して地球に戻ってきたら宇宙生物に寄生されてて、味方だった仲間たちに撃ち殺されるとかえげつない設定から興味があり、ファイナル2が出た際もSwitch版があると知り、興味を持っていました。
 そんなシューティングゲームを遊んでいるわけではないものの、このファイナル2でも前作同様に100種類くらいある機体を自由に選んで遊べるということから、そこそこ長く遊べそうだと思い、先日の40%オフセールの時に自分へのご褒美として買っちゃいました。

 実際遊んでみた感想としては「激ムズ系シューティング」の名の通りになかなか攻略できず、最低難易度でも何度も死に続けました。延々とコンティニュー繰り返して2種類のエンディングを見ることはできましたが、期待通りに多くの機体を徐々に解放しながら使えるというのは楽しく、持続波動砲とかで雑魚一掃するのはかなり快感です。
 一方で2種類目の最終面は当たったら即死な障害物と無害な背景の区別が見た目で突き辛く、かなり何度も死に続けました。あとで攻略法見たら左上が安全地帯になってるらしく、知らなければかなりストレスフルな面構成で若干不満を覚えました。とはいえ、全体としては名作シリーズの名に恥じず楽しく遊べています。やはりフォースという、防御にも攻撃にも使い分けられるオプションの存在がでかいです。

 それでこの記事の見出しについてですが、このファイナル2は1回エンディングを見ると、なんとゲームタイトルを自由に編集することができます。通常は「R-Type FINAL 2」となっているのですが、順番を入れ替えて「FINAL 2 R-Type」みたいにすることもできれば、ほかの既存単語を組み合わせて全く別のタイトルにすることもでき、作り替えたタイトルはそのままオープニング画面やエンディングのスタッフロールにも反映されます。
 いろいろいじくった結果、「FINALFANTASIA TACTICS」などと某有名PSのシミュレーションゲームタイトルに近いのも試したりしましたが、最終的に自分が行き着いたのが「TACTICS FAMILY FANTASIA」でした。ただこれ作った後、無駄に長いなとも感じたので再び「893」ってタイトルにまた変えました。

 関係ないけど会社でテンプレ文章とか作るときに適当な数字を入れる際、3桁なら「893」、4桁なら「2971(つぐない)」か「2943(にくしみ)」にしています。

読まれないけどスパイ記事

諜報活動を厳しく摘発、それでも中国ではスパイドラマが大人気(JBpress)

 というわけでまた今日の自分の配信記事ですが、全く読まれていません。中国ネタのためYahooとかにも配信されていないってのもありますが、記事的に反省点が多く、単純につまらなかっただけでしょう。

 元々、この会は別のネタで記事を書こうとしていたものの、例のアステラス社員のスパイ容疑逮捕事件が起きて、尚且つ以前に中国人がスパイ好きだということを書こうと準備していたこともあったのでこの際これで行ってしまおうと思ったのが運の尽きでした。内容的に全体としてちぐはぐなのと、独自の情報とかもなく、川島芳子を「闇堕ちしたダークヒロイン」と表現しただけの記事となり下がりました。
 またこの記事書いた当時、仕事の方がシーズン迎えてラッシュかけて処理してかなりスケジューリングはうまくいったものの、疲労で結構参っていたのも記事に影響したかと思っています。完全な言い訳に過ぎませんが。

 基本的に自分が記事を書く場合は自分で面白いと思わなければ他人もまず面白いと思わないだろうと考えます。今回の記事は自分自身では決して面白くはないとは思わないものの、内容はかなりちぐはぐに感じる点があり、反省すべき点は非常に多いです。次の記事から本気出す(´・ω・)

2023年4月9日日曜日

ムキンクスの罠

 いきなりですがかなり太ってきています。原因は非常にはっきりしていて、去年秋に日本で滞在していた時にほとんど動かず食事もずっとソ連人民の敵である親父に作らせ、どこのお嬢様かよというくらいな生活を送っていたせいです。ただそれ以上に大きかったのは中国に戻ってからのホテル隔離で、隔離中にやたら大盛な弁当を毎日出され、尚且つホテルの部屋に閉じ込められていたこともあり、隔離明け後に同僚からリアルに「太った?」と言われました。

 実際、自宅にないのでスーパー銭湯で体重測ってみたらどう頑張ってもこれまでずっと超えられなかった60㎏を優に越しており、自分でもはっきりわかるくらい腰とか太くなっていました。さすがにこれだと不格好だし何より運動していない自負があったので今年に入ってから運動量とか増やして絞りましたが、先週風呂屋行ってまた体重測ったらいまだに62㎏ありました。
 ちなみに自分の体重は中学生以降からずっと55~60㎏の間にあり、平均で58㎏をずっと維持していました。そのため実質的に4㎏プラスなのが現状です。

 ただ体重こそ4㎏プラスであるものの、そこそこ体絞ったこともあり腰回りは元通りに、顔もほっそりしたのか同僚からは「体重減らしたようだね(´・ω・)」と言われるに至りました。つまり、増えた脂肪分をきちんと筋肉に変えており、実際腕周りとかも前より太く逞しくなっていると自分でも感じます。
 実際に自転車に乗ってみると、サドルを変えて体重がかかりやすくなったのもありますが、明らかに以前より強いパワーを出してペダルを漕げるようになっています。以前では重たくてほとんど使用することのなかった重たいギアでも軽々と踏み込め、普通に乗って意識しないうちに最大のギアに切り替わってて、乗ってて一人で驚いたりしています。元々筋肉がつきやすい体質ながらこれまでは体重が増えずにパワーアップできなかったのが、隔離生活での肥満をばねに一気にパワーアップを果たせた感じです。

 しかし、そこに罠があった。

 確かにパワーは確実に以前より出るようになった一方、依然と比べて極端に持久力が落ち込みました。自転車乗ってても前より高いスピードを出せるようになった一方、一定時間こぐとすぐ息切れし、昨日もなんか耳の奥から顎の先までしびれるくらい息キレて苦しかったです。このところが運動不足なだけかもしれませんが、自分の実感としては増えたパワーを引き換えに持久力が落ちている、というより持久力は以前のままでパワーが増えた分だけ活動時間が減少したような感じがします。

 以上のような状態に陥った私が思い浮かべたのは、ムキムキのトランクスことムキンクスでした。ムキンクスとはドラゴンボールにてトランクスがパワー偏重で変身したスーパーサイヤ人形態で、パワーこそ圧倒的であるものスピードは極端に落ち、且つ消費が激しいことから長く戦えないなどの弊害が大きく1回こっきりの登場で終わった形態です。

 上記のムキンクスじゃないですが私の実感で語ると、体重が増えると明らかに単位消費が増え、活動時間も目に見えて短くなる気がします。よく中年男性が若いころに比べて体力が落ちたと言いますが、実際には体力、持久力はそのままながら体重が増えたことによって消費が増え、長く持たなくなっただけではないかとも思います。太ったマラソン選手なんていないように、やはり体重の大きさは持久力に直結するのでしょう。

 そういうわけで自分としては現在二択に迫られており、体重を落とすか、今の体重で持久力をあげるかで悩ましいところです。個人的には長い間同じ形態でいたので60㎏以下に戻したいなというのが本音で、もう少し筋肉付けて基礎代謝上げた後で体重減らしたいところです。

2023年4月8日土曜日

撮影できるから迷惑行為が行われる?

 本題と関係ないけど自分市場過去最高のフィット具合だった、眼鏡市場で買ったメガネのフレームの塗装が剥げてきました。あまり風采にこだわらない私でもさすがにこれはまずいと思い、予備のために去年秋に日本で買っておいたZoffのメガネをマークⅡからΖガンダムに乗り換える気分で装着しなおしました。
 眼鏡市場のメガネとサービスが凄い良かったので予備も当初は眼鏡市場で買う予定でしたが、Zoffは以前上海でフレーム曲げた際に直してもらった恩があり、その借りを返すために前回はZoffで購入しました。ただ店員のサービス面、特に出来上がった眼鏡のフィッティング調整などは眼鏡市場の方が抜群に良かったなぁ。

 改めて本題に映ると、迷惑行為動画がなぜ起きたのかに関する自分の妄想を話すネタも3本目の今回が最後です。改めて話を切り出すと、このところの飲食店などにおける一連の迷惑行為動画について私は、何故このような馬鹿らしい事件が起きるのかという背景にはタブー破りの快感が最大の要因ではないかと睨んでいます。このタブー破りの快感については前回記事で詳しく解説していますが、要するに禁止されているからこそやりたくなるという行動原理を指しており、タブー破りに伴う制裁や代償の度合いが大きければ大きいほど破った時の快感もでかくなるという謎理論を提唱しました。
 その上で迷惑行為動画を撮影、投稿した連中に関しては、普段から飲食店で不衛生な行為を繰り返し行っていたとは思えない様子から、「注目を浴びたかった」に関してはまだ理解できるものの、彼らが供述する「周囲に受けたかった」という動機はほんとのところどうなのか、むしろ自分自身が上記のタブー破りの快感を自制できなかっただけではないかという見方を最初の記事で提唱しています。

 それでそもそも何故ああした行為を流出する、バレるリスクがあるにもかかわらず動画で撮影したのかという疑問が発覚当時によく溢れていましたが、私に言わせればむしろ逆で、動画で撮影できるからこそああした不衛生な行為を率先して行ったのではないかと考えています。

 前述の通り、一連の迷惑行為動画で槍玉に挙げられた人たちについて私は、普段からああした不衛生な行為を繰り返し行っていた可能性は低いとみています。こう考える理由としては普段からやれていれば余罪がドバドバ出てくるだろうし、また実際の動画を見ていてもああした行為に不慣れというか気恥ずかしさを明らかに見せていて、いかにもタブーを破ってやったぞ的な印象をはっきり覚えたからです。っていうか繰り返して行っていたら、多分普通の生活していないだろうし。

 では何故彼らは急に不衛生な行為を行ったのか、私の言葉で言い換えればタブー破りの快感を求め始めたのか。言ってしまえば、同じようなタブー破りをほかにも行う機会はあったでしょうが、前述の通り彼らは繰り返しああした行為を行っていた素振りはあんま見られません。見えないところで程度の小さいタブー破りはやってたかも知れませんが、少なくともああした大それたリスキーな行為をしょっちゅうやっていたようには見えません。
 回りくどくせず結論言ってしまうと、動画で撮影できるという環境があったからああした不衛生な行為をやろうという気になったのではないかとみています。それは何故かというと、動画で撮影することで、流出した場合の代償が極端に大きくなるからです。代償が大きくなるということはつまり、タブー破りで得られる快感もでかくなります

 仮に動画を撮影するツールがなければ、少なくとも話題になった連中はああした行為は行わなかったのではないかと思います。動画で撮影し、また身内にだけ見られる範囲でアップロードすることで流出リスクは飛躍的に高まり、いうなればスリルも高まります。それによって得られる快感もでかくなるわけだからこそ、わざわざ証拠となる動画を撮影して、アップロードしたりしたんじゃないかと考えているわけです。

 もちろん彼らも流出した場合の代償を全く考慮しなかったわけではないでしょう。ただ実際に流出するかと言えば公開範囲を制限すれば大丈夫という正常性バイアスが働いて、「流出しない」確率の方が高い、っていうか流出する確率はゼロと見込みを誤っていたのだと思います。動画ファイルがある限り、永遠に流出するリスクがあるというのに。

 以上のように、動画で撮影することで流出時の代償が高まり、タブー破りの快感も高まるけれど、実際に流出することはないだろうからやってみよう的に、ああした行為に走ったのではないかというのが自分の見方です。中には動画なしでもやってたやつもいたかもしれませんが、私的には動画で撮影できないのであれば、ああした行為はタブー破りの度合いが小さくなるため、実行しなかった連中が多いのではないかとも見ています。
 そのように考えると、ああした動画の撮影は非常にリスクが伴うと警鐘したところで、逆にスリルを感じてそうした行為に走る連中も出てくるかもしれません。重要なのはタブーを破ることで被る代償よりも、動画に関しては流出確率が意外に高いと意識させることが、ああした行為の抑止につながるのではないかとも思います。

 どちらにしろ、そもそもタブー破りの快感に負けないだけの自制心を身に着ければいいだけの話です。悪ふざけに通じますが、度が過ぎると手痛いしっぺ返しを食らうことを教えるとともに、しょうもないタブー破りで悦に入るような小さい人間になるなと子供には教えるべきでしょう。まぁでっかいタブー破りだったらいいわけでもないですが。

2023年4月7日金曜日

万引きを例としたタブー破りの快感の計算式

 前回記事で私はこのところの迷惑行為動画事件の犯人らは動機を「周りに受けるため」などと言っているものの、実際にはタブー破りの快感を自制できなかったゆえの結末じゃないかという主張を説明しました。

 ここでいうタブー破りの快感という言葉ですが、これは自分がこの前適当に作った造語で、意味としては「禁止されているからこそやりたくなる、でもってやると快感を覚える」といった心理を指します。正式な用語はないのかなと探してみたところ「カリギュラ効果」という単語があるそうですが、この言葉の正式な学術用語でないらしく、また字面から内容がぱっと連想できないので、自分の造語のままこのまま突っ走ります。まだ「見るなのタブー」の方がカリギュラ効果よりも通りがいい気がする。

 さてそのタブー破りの快感ですが、自分はこれを人間の本能に近い心理現象だと考えています。そう考えるのもアダムとイブのリンゴ丸かじり事件や、イザナギによるイザナミのすっぴんノーメイク目撃事件をはじめ、世界中のどの神話にも「禁止されている、だからこそ破りたい」的な話が存在するからです。また日常生活においても「押すなと言われているボタンほど押したくなる」のは誰もが経験あるし、子供であるほどいわゆるいたずら行為が見られることからも、原始的な本能に近い心理または行為と考えています。

 では具体的にこのタブー破りの快感ですが、どういった状況で起こるのかと言えば割と簡単に数式化できる気がします。具体的には

・タブー破りで得られる快感>タブー破りで支払うこととなる代償

 この計算式が成り立った瞬間、人はタブーを破ることになると私は思います。でもって「タブー破りで得られる快感」は、その支払う代償にある程度連動するというか比例する、言い換えればタブーの禁止度合いが大きければ大きいほど「やっちまったぜ(・∀・)ヘヘヘ」的に得られる快感がでかくなる気がします。
 この数式でもう少し掘り下げると、「タブー破りで支払うこととなる代償」はまさしく主観的なものであり、絶対的な基準は存在しません。具体例を出すと、万引き行為に対して過去に何度か企図して成功している人物に対し、一度も企図したことがない、または企図したものの捕まったことがある人物からすれば、その「支払う(と見込まれる)代償」は当然大きくなり、実行に至る確率も低くなるでしょう。
 まぁ人によっては、何度も捕まることで「どうせ捕まってもあの程度で済む」と思うようになり、逆に予想する代償を低く見積もるようになるかもしれませんが。

 またこのタブー破りで支払うこととなる代償ですが、実際にはタブー破りで負う代償というより、「タブー破りが発覚した際に追う代償」と言った方がより正確です。先ほどの万引きの例でいうと、100%捕まるとわかっているお店で万引きやる馬鹿はいないでしょう。いるとしたら、精神にかなり重篤な障害があると言ってもおかしくないと思います。
 やはり万引きが行われるのは、「バレずに済む」確率が存在するからに尽きます。仮にバレずに済むならタブー破りで支払う代償はゼロになるわけで、上記数式に当てはめるなら確実にタブー破りで得られる快感が代償を上回ることになります。

 もっとも、全くリスクを考慮しないでやるというわけではなく、実際は各人が見積もる捕まる確率が分かれており、その確率で代償を乗算した期待値で比較されるのではないかと思います。適当な数字を当てはめると、

<万引きを実行に移す人と移さない人のリスク計算モデル>
万引きで得られる快感(≒スリル):100
万引きで捕まることによる代償:500
Aさんが見積る万引きで捕まる確率:50%
Bさんが見積る万引きで捕まる確率:10%

万引きに対するAさんの見方:100<250(=500×0.5)
万引きに対するBさんの見方:100>50(=500×0.1)


 こんな感じの損得勘定して、万引きを実行に移すか否かが分かれるんじゃないかなと考えています。もっとも最初に書いたように得られる快感も固定ではなく変動的であり、代償に連動すると思うので、

万引きに対するAさんの見方:125(=100+10×2.5)<250(=500×0.5)
万引きに対するBさんの見方:95(=100-10×0.5)>50(=500×0.1)
※得られる快感=ベース値(100)+係数(10)×代償ベース値の変動倍率

 の方がより実態に近いかもしれませんが。

 仮に上記計算式の通りとなる場合はBさんは、よくスリルと表現されるタブー破りの快感を求めて万引きを実行に移すわけですが、Bさんの万引きを止めるにはどうするかとなると、最も直接的なのはBさんが予想する代償を大きくさせるのが一番です。
 具体的な手段としては、万引きによって失うもの(社会的評価など)をより意識させる、または防犯対策を行って捕まると考える確率を引き上げるというのが有効打になるわけです。回りくどい方法使うならタブー破りの快感そのものを引き下げる、具体的には「万引きしてもスリルを得られない」ように思わせるというのもありますが、これはさすがに回りくどすぎるやり方です。

 その上で万引き、もとい迷惑行為をやる人間というのを上記数式をベースにして分析するなら、リスクを低く見積もる傾向のある人物が当てはまる気がします。悪いことしても自分は捕まらない、捕まってもそんなに失うものはないと低く見積もるからこそ予測快感が上回り、ああいう行為をしでかしてしまうんじゃないかと思います。
 子供であればこうしたリスク見積りが甘くなるのはまだ理解でき、教育によって矯正することも十分可能でしょう。しかし一定の年齢にもなってリスク評価がまともにできずタブー破ってしまうのであれば、まぁぶっちゃけあまり仕事は任せたくない迂闊な人間だと言えそうです。

2023年4月5日水曜日

迷惑行為を敢えて行おうとするのは何故なのか

 最近ちょっと落ち着いてきましたが、今年に入ってから飲食店などで不衛生な行為をわざと行った上に動画で配信し、捕まったり裁判起こされたりするケースが頻発しました。後に人物特定された犯人らはこうした行為を行った理由として、「悪ふざけだった」、「周囲に受けると思ったから」などと動機について言及しているのですが、正直言ってこれらの供述を鵜呑みにしていいのか、密かに疑問に感じています。

 同じ動画を配信した理由については「ここまで大ごとになるとは思わなかった」、「身内だけにしか見られないようにしているつもりだった」と話しており、これらに関しては特に疑問を持ちません。特に後者に関しては、単純な設定ミスにより流出するケースが多いことが裏付けています。ただ身内にしか見られないようにしていたということは、流出した場合、公の目に映った場合は非難されることがわかっていたということの証左になるでしょう。

 話を戻すと、行為を行った動機についてはちょっとしっくりきません。犯人らが嘘をついているというわけはなく、恐らく正直に話しているとは思うのですが、「本当にこうした行為が周囲に受けると思っていたのか?」という点で疑問を感じます。
 仮にその通りだとしたら、犯人らは普段から不衛生な行為や後ろ指さされるような行為をして、周りの人を楽しませていたのかと聞きたくなります。程度の差はあるかもしれませんが、勝手な想像でいえばそこまで頻繁に事件となるような行為は起こしていないのではないかと思います。これまでの悪ふざけがエスカレートして、臨界点を超えたところでたまたま動画を撮影して配信してしまっただけなのかもしれませんが、それが「周囲に受ける行為」なのかという点で不思議に感じるわけです。

 またこうした不衛生な行為が、本当に周囲の人間を面白がらせていたのか。少なくとも多くの人は不快感を感じたからこそ大事になっているわけで、身内間だからとはいえ、こうした行為が面白く映るというのはかなり異常な価値観だと私は思っています。まぁそういう異常な価値観を持ち合う者同士しか周りにいなかったという理解もできなくはないですが。

 回りくどく書かずに言いたいことを書くと、犯人たちの供述は本人も嘘をついているつもりではないのでしょうが、私は彼らがこうした不衛生な行為を行った本当の理由というのは、タブー破りの快感が最大の原因じゃないかと思っています。


 こういうのは心理学の「見るなのタブー」でおなじみですが、禁止されているからこそ人はかえってその行為を働きたくなるのは、間違いなく真実だと私は思っています。でもって、禁止されている行為を規則を破って実行したり、一定の基準を満たして解禁されたりすると、やっぱめちゃ気持ちいいと思います。上の現場猫なんか、まさにそうした心理を最大限に反映するキャラでしょう。

 改めて一連の迷惑行為動画について話を戻すと、ああした不衛生な行為を普段から彼らはやっているのかと言ったら、多分そうではないと思います。更に言えば、絶対に人目につかないような場所ではああした行為はやらなかっただろうし、人目に付く、ばれたら後ろ指さされるというリスクがあるからこそ、彼らは実行したのだと思います。
 もちろんこうしたリスクある行為を敢えてやることで周囲が面白がることはあると思いますが、本質的には周囲を楽しませるというより、本人が「タブー破り」の快感を求めて、ああした行為を実行に移したのではないかという風に見ています。こう考える根拠というのも、先に述べた通りにああした不衛生な行為を普段から繰り返しているのかという点で疑問なのと、敢えて人目に尽きそうなギリギリのラインを狙ってやっているからです。

 以上の観点に立つと、事件発覚時に犯人らについて人の迷惑を考えない連中だと非難する声がありましたが、むしろ逆で、人に迷惑となる行為だからこそタブーとなり、それを破るからこそ快感になるのであって、迷惑行為だということを彼らははっきり認識していたと私は考えます。では何故彼らはああした行為を行ったのかというと、単純にあの程度のタブー破りの快感を我慢できないほどに自制心が欠けていたに尽きると思います。更に言えば、あの程度のタブー破りで快感を感じるほどつまらない人生送っていたのでしょう。

 敢えて話を発展させると、お笑い芸人というのは多かれ少なかれ、このタブー破りの限界を探るというのが彼らの仕事だと思います。世の中でやっちゃいけないということを敢えてやることで笑いに昇華させるというのが自分の理解で、それが臨界点を超えた場合、この前のスッキリのペンギン池飛び込み事件みたいになるものだと考えます。政治や社会風刺も、こういった「タブーのギリギリを攻める」というところがあるでしょう。

 話をまとめると、犯人らは周りを笑わせようとしていたなどと他人本位な動機を語っていましたが、私の見立てでは実際の動機は自分本位であり、しょうもないレベルのタブー破りの快感すら自制できなかっただけだと思います。
 その上で、何故彼らは自分の動機を上記のように他人本位な理由で語ったのか。仮に私の解釈が正しいとしたら、単純に自分の心理すら分析できなかったとも考えられますが、「タブー破りを我慢できなかった」という自分の浅はかさを認めることができなかったのではないかと疑っています。あくまで周りに影響された風にして、この期に及んでも自分を守ろうとしているのではないかと私は見ており、本当にしょうもない連中だなぁと思えてなりません。

紅旗のミニチュア模型


 模型ネタが続きますがひとつ前の記事に書いた「宏光ミニ」と一緒に、中国のVIP用高級車である「紅旗(H9型)」の組立済み模型も購入しました。なんで買ったのかというと紅旗に興味があるというわけではなく、友人の上海人がやたらこの車を好きだったのを思い出し、プレゼント用に送ろうと思ったからです。


 広東料理屋で友人に渡したのですが、なんか窓際の席だったので無駄にいい感じな写真とか取って遊んでました。上海に詳しい人ならこの背景だけでおおよその場所が見当つくでしょう。


 予想に違わずというかプレゼントしたら友人はやたら喜び、値段を聞かれて本当は78元(1500円)なのにふざけて1万元(19万円)と嘘言ったら、マジ信じそうなくらい冷静さを失っていました。喜ばせるのが安上がりですごくいい。

 ただ送ったその場で開封してこうして写真撮ってみたりしたところ、思ってた以上にきりっとしたデザインで、悪くないなという印象を覚えました。もっとドイツ系高級車の影響が強いかと思っていましたが、意外や意外に独自性もしっかり醸し出しており、普通にいい車だと思います。
 そんなことから興味を持ってネットで調べたところ、値段は日本円で大体600万~1000万円くらいで、価格帯としてはレクサスに近いでしょう。また自分も知らなかったのですがEVモデルもすでに発売されていました。

 日本では大阪に輸入総代理店があるというので、うちのソ連人民の敵である親父にも購入を進めてみたところ、「習近平の真似はしたくない」などとよくわからない断りのメッセージを送ってきました。その親父は先日、現在最もホットな兵器というかドイツ戦車のレオパルト2のプラモを組み立てて写真送ってきましたが、相変わらずドイツ戦車ばかりでソ連戦車は一切作ろうとしないあたり、自分が適当に付けた二つ名はあながち間違っていなかったと思えます。

宏光ミニの組立済み模型


 普段から頑張っている自分へのご褒美として、中国の格安EVでおなじみの宏光ミニの組立済み模型をこの前購入しました。


 もともとこの車は発売当初より注目しており、自分が小型車好きということもあってかねてから強い興味がありました。そこへ先日訪れた模型店で、組立済み模型が売られていることを知ったこともあり、今回思い切って購入することとしました。


 期待に違わずというか、よくもこんなコンパクトな形でEVを仕立てたなという印象を覚えます。またフロントマスクはやや地味な顔してますが、地味だからこそこのコンパクトな形に物凄いあっているように感じられます。



 なんかほかのものと大きさを比較する上でいいのないかなと思案したところ、家にあるスミスキーが浮かんできました。

 あと折角だからソ連戦車兵も引っ張ってきました

 ついでにドイツ戦車兵も

若干運転に疲れてる

元々この戦車兵は双眼鏡を見てるのですが、接着さぼったところ手でスコープ作ってます


新手のスミスキーが現れた

 この宏光ミニの模型ですが、お値段はなんと38元(740円)でした。値段の割には精巧だと思え、久々に満足度の高い買い物をするに至りました。現在はパソコンの横において、パソコンしている間は横目にちらちら見ては満足しています。

 あと同僚とかに「宏光ミニ買ったんだ(´・ω・)」とって写真見せると、遠目からだとマジ実車に見えるのか「すげぇ(;゚Д゚)」などと言い、続けて値段を聞かれるので38元だと答えると「えっ、38万元?(;゚Д゚)」などと聞き返されて面白いです。なお実車の宏光ミニは3.3万元(60万円)位から買えます。

2023年4月3日月曜日

朝日新聞の国交省OBによる人事介入報道について

 今朝地下鉄駅のエレベータに乗り込む際、やたら動きがスローな若い女性が前にいてトロくさいなと思った時、トロくさいとは全身からトロのにおいを出す様を言うのかなどとまた妙なことを考えていました。


  それで本題ですが上のリンク先の朝日新聞の記事について、見事なスクープだと初動から感じていました。このところ政治、社会系のスクープは文春にやられっぱなしでしたが、この1年間は朝日新聞がモノにすることが多く、地味に報道の実力が上がってきているように感じます。

 記事内容については直接読んでもらった方が早いのですが、簡単に言えば国交省OBが中央省庁の権威をちらつかせて自分を空港施設の副社長にするよう要求していたようです。いわゆるスネ夫案件ですがこの報道について本人は否定するも、今日の別メディアのインタビューで既に辞意を示しています。

 なくなることはないでしょうが、かつてと比べると官僚の天下り案件の報道はすっかり鳴りを潜めています。それでも国交省は許認可権限が強いだけに未だにこういうゆすりみたいなことをやる連中がいるんだなと今回感じましたが、自らの経営手腕を理由に自己推薦するならともかく、出身省庁の威光をかざすあたり、大した人物ではないのでしょう。それだけに朝日の報道で要求されていた人事が白紙化されたことは社会にとってもよかったような気がします。

2023年4月1日土曜日

上海ロックダウンから1年

 4月1日というと世間はエイプリルフールですが、自分にとってすれば去年の上海ロックダウンが始まった呪われた日以外の何物でもありません。正確には3月中頃から自分の住んでいた区ではロックダウンが行われており、4月前に一旦は解放されたものの4月1日からは再び全市を対象としたロックダウンに巻き込まれました。

 ちょうど1年が経つのを迎えてかこのところ同僚などともあの当時のことについていろいろ話す機会があり、私の住んでた団地では途中から団地敷地内は歩けるようになったものの、団地ではなく独立したマンションに住んでいた同僚は封鎖期間中、一切建物の外に出られることはできなかったそうです。また当時、新規感染者が発見されなかった団地は周辺であれば外出できると上海市政府は発表していましたが、こうした措置は一部の区に限り、大半は発表内容とは裏腹に6月になるまで一切外出することができませんでした。

 自分などはまだ単身生活者とあって苦労は少なかったものの、家族、特に子供を抱えた家ではシャレにならない苦労があったと聞きます。受験期(中国では6月)を控えていた家では自宅内で受験に向けた学習をしなければならず、また小さい子供を抱えた家ではそのミルクやおむつなども確保しなければなりませんでした。
 ちなみにロックダウン中、敷地内でも運動できるということでバトミントンセットを購入する人が非常に多く、実際当時の夕方はバトミントンする人で溢れていました。

 このロックダウン中、自分が一番恐れていたことは食料もさることながら家電の故障でした。仮にパソコン、いやそれ以前にルーターが壊れたりしたらインターネットに接続できなくなり、情報発信はおろか仕事すらできなくなる恐れがありました。なお友人によると、冷蔵庫が壊れた人がいて食事の保管に難儀した人が出ていたなど、そこそこ被害を受けた方はいたそうです。

 ぶっちゃけあの一点だけでも中国指導部を恨むに足るほどの出来事で、自分の一生の中でもマジで笑えないくらいの一大イベントでした。あれからちょうど1年経った今日は日柄もよく、街中ではマスクなしで歩く人も溢れていましたが、ちょうど1年前と比べると非常に大きな差を感じずにはいられません。

 恐らく日本ではもうこの出来事について忘れている人も少なからずいると思います。しかし実際に体験した身からするとこうして4月を迎える度に今後も思い出すであろう出来事になると思います。