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2024年5月30日木曜日

やりとりにつかれた(ヽ''ω`)


 先日、タオパオで上の天目茶碗を見て、この金色というか黄色を出すのはすごいなと思って注文してみました。そしたら、




 来たのはマジでこれでした。黄色が全く見られないどころか驚くほどの黒一色で、開けた瞬間にこのところ仕事で疲れていることもあってか一瞬思考が止まりました。マジでこれ開けてどんなお茶飲もうかとウキウキしてた矢先だっただけに。

 正直、最初疑ったのは誤配こと出荷する商品を間違えたのではないかと思いました。それでさっそくタオパオ経由で業者に「これ本当に俺が頼んだ商品なの?色が違いすぎるんだけど」と聞いたら、「光に当てれば金色が出る」と返事きました。




 なのでわざわざトイレの蓋の上に立って照明の近くにもってきて光当てましたが、見ての通りやはり黒一色。縁のあたりは確かに金色っぽく見えなくもないですが、少なくとも碗全体では商品紹介ページのような全身金色とはかけ離れており、すぐその場でタオパオの評価欄に「写真と全く異なる商品が送りつけられた」と書き込みました。

 その後、業者の方から「気に入らなかったのなら謝るからマイナス評価を取り消してほしい」と連絡が入ってきました。なので、なんでこんなに写真と商品現物が違うのかと詳しく聞くと、商品ページの写真は光源に当てたもので、ああして当てないと窯変天目茶碗特有の模様はでないと、自分がやり玉にしている色のことはそっちのけで「そもそも、窯変の模様は碗ごとに異なるもので……」などと、延々と模様について語りだしてきました。
 埒が明かないので返品返金を一旦申し出た後、少しかわいそうな気もしたので、「ちゃんと商品紹介通りの交換品を送ってきたらマイナス評価を取り消すので、送る前に現物の写真を見せてほしい」と伝えたところ、光源バリバリというかきっついライトに当てた状態の茶碗の写真を送ってきました。ライト消してもっかい送れと言ったら、案の定また黒一色な小汚い茶碗の写真が送られてきました。

 改めてなんでこんなに商品紹介と現物が異なるのかと聞いたら、また同じように模様の話と窯変の製作がいかに難しいかを延々とチャットで語られ、なんかもうこっちも疲れてきたので、「もう返金も交換も要求しない。なのでマイナス評価も取り下げない(ヽ''ω`)」という投げた回答しました。

 先にも書いた通り、先週から今週にかけてはずっと仕事がつらく、土日も半日くらい自宅で作業して気を抜くとマジで数秒意識が飛ぶくらい疲れていた矢先でこれがあったため、いろいろと人生思い悩むに至っています。挙句に、「同じ系統や色でなくても、光源なしではっきり色が見て取れる代替品はあるか?」と聞いたら、「アップルのスマホ使ってる?動画とか送るから」と、いまいちかみ合わない会話をまたされました。
 若干、この手の茶碗に知識のない自分にも責があるとは思うものの、それでも商品ページ写真と現物のこれほどの見た目の差は看過できないし、あれだけ激しい光当てないと色が出てこないなんてはっきり説明しなければ絶対誤認するでしょう。っていうかあんな黒一色の茶碗が出てくるとはまず思わない。

 変にカスタマー対応の人が丁寧でいちいち的外れな答えをしてくるので長々付き合わされましたが、ところどころ色については話をごまかされている感があり、多分確信犯だと思います。一応まだ代替品がないかについてやり取り続けていますが、これ以上やり取りするのは無駄かもしれません。返金も返品もしないので手元に残るこの黒茶碗ですが、若干怒りもあるので八つ当たりは良くないと思いつつも、もうしばらく様子見てから叩き割ろうと思います。

2024年5月27日月曜日

百合子VS蓮舫

 各所で報じられていますが、来る都知事選に何かとお騒がせな蓮舫氏が出馬することを表明したそうです。このニュースを見て私が真っ先に思い浮かべたのは、映画の「エイリアンVSプレデター」と、そのキャッチコピーであった「どっちが勝っても、人類に未来はない」でした。
 ちなみにパロディB級映画の「エイリアンVSアバター」のキャッチコピーは「勝手に戦え」で、これもあてはめられる気がします。

 ネットのニュースではこのほかにも「学歴詐称VS国籍詐称」などと言われたりして、なんていうか政治家としての能力以前にバックグランドを争っているかのような見方が広がっています。ただその見方はあながちはずれじゃないというか、この都知事選についてはそもそも中身が全くない完全なイメージ争いになり下がっている印象があります。

 本来、政治家というのは社会における問題解決のために存在しうる職業です。もちろん問題がない状態を維持するのも立派な務めですが、地方首長ともなればその地域における問題をどのように解決するかがまず真っ先に求められる能力となります。
 然るに現在の東京都に関しては具体的に何か、解決すべき様な問題は見当たりません。オリンピックもすでに終わったし、公害問題もなければ渋滞問題も前ほど激化しているように見えません。強いて挙げれば、ふるさと納税制度による税源流出をどうするかっていうくらいでしょう。

 本当ならメディアの側もこうした問題提起を行い、各候補にその対策、重視を急ぐ問題分野などを聞かなきゃいけないのですが、メディアにもそのような力はありません。なのでこの選挙は、都知事としての資質を問う以前に、「どっちがイメージ的にいいか」というイメージバトルでしか成立しないでしょう。


 実際上の記事での発言を見る限り、具体的な政策とか、解決すべき問題というのは蓮舫氏において何もないことは明白です。ただ単に都知事になりたいから、オシャレ魔女ラブ&ベリーみたく何となく小池都知事よりましっていうイメージしか売っているように見えません。

 ある意味、争点となるような問題が東京都にないってのはいい状態にあることの裏返しとも言え、そんな状態を本人の努力によるものかは別として維持しているのなら、小池都知事は現職の正当性を訴えるのも別に悪いことではないと思います。ただ現職だからこそ、次の期では具体的にどのような問題に対処するのかなどをはっきり示してもらいたいし、示せないならもっとやる気のある人に変わった方がいいのではというのが私の見方です。

 なお解決すべき問題がなければ、意図的に敵を作って対立構図を作るってのは石原都政でした。ディーゼルエンジンをはじめやたらあちこちに喧嘩売ってはそいつらを退治する自分の正当性を主張し続け、確かに都庁職員のリストラをはじめ見るべき功績もありますが、今思い返すとかなり無茶苦茶な人だったし、現代だとかえって支持を得られなかったかもなという気がします。

2024年5月26日日曜日

国松長官狙撃事件の自称犯人の逝去

警察庁長官銃撃「自白」の男死亡 中村泰受刑者、別事件で服役中(時事ドットコム)

 前略、1995年に起きた国松長官の狙撃事件だと自称していた中村泰が獄中で病死したそうです。この人物については以前、事件を捜査していた元警察の方の手記を読んだことがあり、その内容から判断するに私もこの事件の新犯人は彼だったと思います。

 当時、オウム事件で世の中が大騒ぎとなった中で起きたこの事件ですが、警察は捜査かく乱を狙ったオウムによる犯行だとにらみ、またオウム真理教信者である警官から自白を得たとして彼を逮捕するもまともな証拠は出ず、結局その自白した警官も嫌疑なしで放して時効を迎えています。
 その時効時に警察は、やはり犯人はオウム関係者であると思っていると記者会見で述べましたが、確たる証拠もないのに憶測をあのような形で述べるのは、オウムに肩入れするつもりこそないものの、公平性に明らかに欠けた発言であり現在においても強く疑問視しています。

 話を中村泰に戻すと、彼の場合は米国で射撃訓練を受け、また極端な国粋主義者で警察関係者をつけ狙う動機もさることながら、彼の逃走時にいた協力者がほぼはっきり割れている点から言っても、彼が犯人であると私には思います。その逃走ルートも犯人のみにしか知れない情報が多く、ややうのみにし過ぎとも思いますが十分立証の根拠足るのではないかと思っていました。
 しかし自白さえとれば何でも立件して冤罪を何度も引き起こす日本警察のくせして、何故かこの事件は犯人が自白しているにもかかわらず立件が見送られています。そのりゆつ押しては時効以前に、一度オウムだと見立てた筋から外れる、要するにあてずっぽうな捜査を当初していたことを認めたくないが故の結果じゃないかと考えています。だとすれば呆れるばかりで、こうした体質についてはもっと警察を担当する国務大臣とかがもう少し手を入れてもいいじゃないかと思います。

 なお以前にもネタにしていますが、狙撃された国松長官はコルトパイソンの弾を数発受けながらも無事生還しており、バイオハザードのタイラントよりも強いのではないかと騒がれました。まだご存命とのことで、生命力に関してはマジビビるくらいすごいと私も思います(;´・ω・)

2024年5月25日土曜日

ベジータ症候群

 前回記事で私は、なんか日本人が自国の衰退を認め始めてから幸せそうに見えるようになったことを書きました。要するに高すぎるプライドが邪魔となって現状を受け入れようとせず、そのせいで逆にストレスをためて幸福感を下げていたのではないかというのが私の見立てなのですが、こんな感じでプライドが高すぎて自縄自縛となり幸福感を下げている人物ってほかにいるかと考えた際、真っ先に浮かんできたのがそう、ベジータでした。

 ベジータとは言うまでもなくドラゴンボールのキャラクターですが、彼は作中で主人公の悟空に執着し、事あるごとに「おまえを倒すのはこの俺だからな」というツンデレ的セリフを繰り返すほどでした。何故そこまで悟空に執着したのかというと、単に彼に一度負けたというだけでなく、同じサイヤ人、それも承久戦士であるベジータと違って下級戦士であったということから、自らをエリートと自負するプライドからして許せなかった点もあるでしょう。
 とはいえ長い付き合いを経て、魔人ブウ編ではその悟空に対し気を許す態度も持つようになるのですが、そうした自らの変化に対して逆に許せないという気持ちも覚えてたりします。具体的にはバビディの洗脳を自ら受けて悟空と戦い始めた際、地球でブルマと結婚し、トランクスという息子も生まれてこうした生活もいいと幸福感を感じていたものの、かつての自分に合った闘争心が薄れていくということもはっきり感じたがゆえに、バビディのいいなりとなってでも悟空と戦う道を選んだと吐露します。

 この時のベジータの状況ですが、前述のように家族もできて、しかも逆玉で生活に何不自由もないというのに、彼自身は何が何でも悟空を倒すという気持ちが薄れていることに不安を感じるとともに、「このままじゃいけない」とばかりにストレスをためまくっているのがわかります。別に悟空もバトル好きなんだから、死んであの世にいるとはいえ頼めば戦ってくれるというのに、何が何でも悟空に喧嘩を吹っ掛けなければならない、でもって絶対に打倒さなければならないと自らに対し脅迫的な感情も覚えてたりします。そのせいか、セルゲーム以降の彼は悟空への執着を忘れて幸せに生きようかなと思うこともありながら、それを拒否し続けることとなったわけです。
 最終的には魔人ブウとの決戦であの有名な「お前がナンバーワンだ」という名言とともに悟空のことを認めるに至るのですが、これによって険が取れたというか、アニメ版が主となりますがベジータも表情にも少し余裕を見せるようになります。でもって、ギャグマンガへの出演も増えていくことに……。

 以上の下りはまさに自分がこのところの日本人の変化について言いたいことを全部体現しており、もういっそこうした心理的兆候、具体的には高すぎる自尊心、プライドによって自らを縛り、周囲や特定の対象に対し自らが劣るという現状が認められずに幸福感を下げていたところ、現状をありのままに受け容れることでかえって幸せになるような心理を、この際ベジータ症候群(シンドローム)と呼んでいいんじゃないかとすら思えてきました。
 何もプライドをすべて否定するわけじゃないですが、現状とマッチしていない理想を自らに当てはめ続けるのは絶対的に負担だと思え、「ベジータを見てみなさい」とばかりに彼を手本に現状を否定する結果、受け入れる結果を教訓として扱うべきなきがします。

 にしてもやっぱベジータってすごいキャラだったという気がする。先ほどのツンデレっぷりと言い、ギャグキャラっぽいネタになるような負け方を何度もしながらも最後までああして活躍するんだし。

2024年5月23日木曜日

前より幸せそうに見える日本人

 先日、河北省秦皇島市にある山海関に行ったことを書きましたが、この際は上海から直接秦皇島市へ行ったのではなく、途中で天津市を経由、というかここを拠点にホテルを取ったりしていきました。何故天津市から入ったのかというと、上海から日常的に航空便が出ているのと、天津在住の同僚に「日本のファンタみたいな炭酸オレンジジュースが、天津では『山海関』という名前で売ってるよ(´・ω・)」という情報を得たからです。
 ちなみに実際に街中でこの「山海関」というジュースが売ってるのを見つけ飲んでみましたが、味はまんまファンタオレンジでした。

 この情報から天津から山海関には移動しやすいと考え、実際に地図で見たら高速鉄道で移動できる距離にあり、変に秦皇島市に直接向かうのではなく天津を拠点にすれば、天津市内も観光できるし一石二鳥だと考え、天津市を軸に動き回ることにしました。なので天津市内もそこそこ歩いたのですが、その感想を述べると天津の料理はやたら味が濃かったのと(量も多い)、なんか天津の人は表情が柔らかく、幸せそうだという風に見えた点が強く印象に残りました。
 この点について天津の同僚にも話を振ってみたところ、「北京の連中よりは幸せだよ(´・ω・)」という返事もらいました。これには私も同感で、首都ではあるものの街の区画が無駄にでかくてちょっとコンビニ行くのにも結構歩かなきゃいけなかったり、また家賃がえらい高騰していて住みづらさという点で北京は中国屈指であり、実際ほかの中国人の間でも「北京は首都だが住むところじゃない」という話をよく聞きます。

 このような内容を今日上海の同僚に話したら、「上海も同じじゃん(´・ω・)」という返事されました。実際、北京よりはマシだけど上海も家賃や物価が高いし、また仕事や競争も激しいことから、やはりどことなく上海市民は疲れた表情を見せることが多いです。少なくとも、天津の人の方が確実に表情が明るかった、でもって市内を流れる川を平気で泳ぐ人が多かったのは間違いありません。
 ってか泳ぎ過ぎだと思う。

 北京や上海と比べると、天津は確実に平均所得で劣る地域です。また姉妹都市の神戸市と同じく、異国情緒あふれる街ですが近年は衰退が激しく、中国の直轄都市4市の中でも天津のみが年々スケールダウンしており、景気は決して良くありません。
 それにも関わらず、今回歩いてみて天津市民はなんだか上海市民よりずっと幸せそうだとはっきり感じました。ここまで言えばわかるでしょうが、経済成長し続けたり、所得が高くなくても、人間って幸せになれるんだなというか、むしろ所得が高くない方がかえって幸福感があるのかもと思えたわけです。まぁ天津も中国の中では大都市っちゃ大都市だけど。

 それを踏まえて日本の様子を見てみると、何となくここ数年、日本人の表情が明るくなってきているようにも見え、ネットニュースの反応などを見ていても以前より刺々しさがなんかなくなって斬るように感じます。

 この点は以前にも、JBpressで記事を書いていた際、2017年くらいまでは中国のことを紹介する記事を書いたら「中国を持ち上げやがって!」などという批判コメントがたくさんついていたのに、2018年あたりからどんどん減っていたことも関係している気がします。
 端的に言えば、前と違って「日本は経済大国で最強、中国なんか格下」などという妙なプライドがなくなり、素直に日本の衰退を認めるようになるなど丸くなったというか変に肩肘張らなくなり、自らのプライドに急き立てられることがなくなってきているのではとみています。

 それまでは妙なプライドとそれにそぐわぬ現状に対するいら立ちのようなものを日本人からは感じましたが、特に最近は円安などもあってか「日本は別に一等国じゃないし(´・ω・)」などという割り切りができるようになり、無理して上位国民という意識を維持しなくなってきている気がします。そうしたのがあってか刺々しさがなくなり、ありのままレリゴーな感覚を持つようになって、前よりも幸福感を見せるようになっているように見えます。

 それこそ2018年あたりなんかは、芸能人の不倫とかの報道にまるで自分が不倫されたかのように当事者を激しく罵ったりするコメントがよく見られ、以上に攻撃的だった時期であった気がします。それが大体2022年あたりから「また不倫かよ、もう飽きたよ(´・ω・)」みたいに少し冷静さを取り戻したかのように見え、また中国に対しても、「中国産がそんなにトップでいたいなら勝手にやりなよ(´・ω・)」とばかりに、あんま張り合わなくなってきた気がします。韓国などに対しても同様です。

 無論、ここで挙げた理由以外もあるのでしょうが、極論するとなんか国際的に貧しくなったことでかえって日本人は幸福になってきているのではないかという印象を覚えます。お金持ちは実は幸福感が低いというのは心理学でもほぼ証明されていますが、死なない程度に貧しいというのはかえって幸福感を高める効果もあるのではなんて今日思った次第です。
 少なくとも、所得的に豊か過ぎる環境はかえって幸福感を下げることは、北京や上海を見ていてつくづく感じます。そういう意味では中国も、天津や重慶とかの方が実りある生活ができるのかもしれません。

2024年5月21日火曜日

ダイエー松戸駅西口店の跡地はどうするべきか?

 自分のこのブログは固定読者が多いためどの記事もPV数は大体50前後で頭打ちするのですが、先日書いた「千葉のマッドシティ~ダイエー松戸駅西口店(Dマート)」の記事にはなんかやたらアクセスが多く、現在のPV数も460件超と、通常の記事の9倍くらいに達しています。それだけここのダイエーが気になっている人、思い出を持っている人が多いのでしょうが、それ以上にここのダイエーがなくなった後はどうなるのかを気にする人も多い気がします。

 この点はすぐ近くにある伊勢丹が撤退し、キテミテマツドができるまでの経緯に近いでしょう。あの時も何らかの運営が入ってきてほしいものの、ロケーション的にも伊勢丹でダメだったのだから新しい運営になってもうまくいかないかも、なら建物取り壊すべきなのかなどがよく議論されましたが、今回のダイエーでも友人がやたらと言及することが多く、撤退後の計画について関心を高く持っています。

 その撤退後の土地、建物の利用に関してですが、前の記事のコメントにも書いたようにまず高層マンションだけは避けた方がいいと私は考えています。何故かというとこのところ松戸駅前では高層マンションの建設ラッシュが続いており、あのわらそう跡地にも建てられて分譲もすぐ終わったと聞きます。そのためダイエー跡地にさらに高層マンションが建つとなると、駅に近い区画でもあるだけに、駅周辺の人口密集度が急激に高まって周辺の混雑だけでなく、松戸駅構内でもラッシュ時に混乱が頻発する恐れがあるとみています。
 何も高層マンションを一切建てるなとは言いませんが、自動車の往来も含めて考えると、もう少し郊外に立てた方がいいように思います。

 では何ならいいのか。ダイエーのように商業施設ならいいのかという声もあるでしょうが、すでに駅の反対側に当たる東口にはイトーヨーカドーがあり、ノジマがキテミテマツドからヨーカドーに今度移るあたり松戸のヨーカドーは閉店計画がないようなので、これ以上商業施設を作って過当競争に向かわずともいい気がします。そもそも、西口側にはキテミテマツドもあるんだし。
 そうした考えからどうせダイエーの正面には公園もあるんだし、この際更地にして公園の敷地にして大規模な公園にしてしまえば、いざという時の避難地にもなるんだしいいんじゃないかなと当初考えていました。ただ改めて考えてみたところ、もっといい用途があるのではないかと気が付き、勿体ぶらずに言うと駐車場にしてはどうかと今は考えています。

 一体何故駐車場なのかというと、松戸駅周辺は何かヤクザが土地を手放さないなどの理由であまり再開発が進んでいません。そのため小規模の建物が変に密集しており、さらに松戸駅を挟んで西側と東側できっかり分断されており、両側とも駅前の道が狭く車とかが通りづらくなっています。その上で駐車場もないことはないですが、なんか狭いところに小さい駐車場が乱立していて、停め辛いし出し辛いというやな空間になっています。
 一応、東側には複数階層もある大きな駐車場がありますが、そこの目の前には病院があり、歩行者も多いというのに道幅は異様に狭く、はっきり言って停めたくない駐車場となっています。そのため松戸駅前に用事があるとしても車ではあえて行かず、自転車か電車で行くのがマイセオリーとなっています。

 このように、地味に松戸駅前のウィークポイントとなっているのが駐車場で、停められる場所がないから一時的に路駐する人も多く、それがかえって道路の混雑を高めている要因になっています。そうした点を考慮するなら、ダイエー跡地はそこそこ広い土地で駅前もあるんだし、大量の車を収容できるタワー駐車場にしてしまうのも一考なのではないかという風に考えたわけです。でもってほかの駐車場は潰すことになるけど料金なども定期利用者には思いきり優遇して、いわゆるパーク&ライドのコンセプトで松戸駅前まで車で移動し、そこから電車で都内に通勤できるような体制を作れば、松戸の更なる発展を促せるじゃないかとも思います。
 特に北松戸、東松戸あたりに住んでいる人からすればこの通勤方法はかなり楽になる気がします。

 以上から自分は駐車場案を提唱するわけですが、果たして同感する人はどれだけいるのやら。まぁ結局は居ぬきみたくまた別の小売り商業施設が入ってくることになりそうですが。

2024年5月19日日曜日

山海関行ってきた


 この週末、前から行ってみたかった河北省秦皇島市にある山海関に行ってみました。ここがどんなところかというと、中国における関ヶ原みたいな場所です。

マジで地平線まで見えそうなくらい長い

 この山海関は万里の長城の一部で、要塞化された砦です。漢民族にとっては北方異民族に対する最前線であり、この山海関を境に東側を「関東」、西側を「関西」と呼ぶなど、異界の境界みたいな扱いされていました。


 その位置もあって歴史的な戦いの舞台に何度もなっているのですが、一番ハイライトともいえるのは明末期の1644年のことです。この時、明の首都である北京は李自成によって攻略され、皇帝も首を吊って亡くなり、まだ皇族が逃げ延びてはいたものの明朝はほぼ滅んだも同然でした。一方、この山海関には勢力を強める、後に清王朝を作る満州族が近づいてきており、守将の呉三桂は多くの兵とともにこの山海関で守りを固めていました。

城壁は全長4キロあるらしい

 仕えるべき明朝がすでに滅んだ中、呉三桂に対して李自成は自らに従うよう通告してきます。また満州軍(清軍)の側も、最高司令官のドルゴンは「俺たちと一緒に皇帝の仇である李自成を倒そう」と呼びかけられていました。

なんか妙にツボった日本語

 ちょうど南北の勢力から誘われつつ、挟まれるという立場となった呉三桂ですが、両方の軍勢が同時に近づいてくる中、悩んだ末に清軍に降伏し、山海関を開放することを決断します。こうして万里の長城における最大の難関を突破した清軍は山海関に押し寄せる李自成の軍勢を一瞬で叩き潰すと、その勢いのままに北京も攻略し、さらには中国全土も支配するに至るわけです。


 この辺の下りは以前にJBpressでも連載でまとめましたが、この時の功績で呉三桂は雲南省に半独立国(藩)を構えることを許され、裏切り者ながら厚遇されますが、晩年に領土を取り上げられることが決められるや反乱を起こします。ただ満州族を中国に引き込んだ張本人であったことから支持が得られず、反乱は失敗し、失意の中で病死する結末となっています。
 真面目に挟まれたときの呉三桂は、その後の中国の数百年にわたる歴史がどっちに転ぶかのキャスティングボートを握る立場でありました。もし李自成の軍について清軍に抵抗していたら、清朝自体成立していなかったかもしれません。それだけに関東と関西の境界であることもさるものながら、天下分け目の場となったため勝手に中国の関ヶ原と呼んでいます。


 さてそんな山海関ですが、思ってた以上にでかくて見て回るのにすごい疲れました。城壁に囲まれたエリアには土産物店や旅館などもありましたが、上から見た限りだと運動場やアパートメントもあり、多分軍や工事関係の寮じゃないかと思うのですが、街がそのまますっぽりと入っている印象があります。
 ただ歴史的にも非常に重要な場所でこれだけ立派な城壁が残っているにもかかわらず、観光地としてはやや整備が足りていない印象がありました。案内板やマップなども明らかに不足してるし、また過去にどんな歴史があったのかなどのパネル展示もあまり見られませんでした。北京や天津からなら日帰りでも行ける場所にあり、エピソードにも事欠かないというのに、なんかちょっと力が入っていない感じがして非常にもったいない気がします。まぁ自分は今回行くことができて満足してますが。

2024年5月16日木曜日

和風RPGのラスボス

 先日、ふとしたことから「ONI零〜復活〜」という昔のゲームの紹介動画を見ていました。時期的には2000年ごろの作品ですが、当時はこのほかにも「俺の屍を超えて行け」をはじめ昔の日本を舞台にしたRPGがよくあったなと思うと同時に、最近この手の和風RPGが減ってきているような印象があります。ただ単に自分が知らないだけかもしれませんが。

 アクションゲームだったら「ゴーストオブつしま」をはじめむしろ増えているのですが、何故RPGはここにきて和風は減っている、少なくとも印象が落ちてきているのか。一つの理由として挙がるのは日本を舞台にしたRPGならメガテンやペルソナシリーズのように現代が世界観の作品の方が人気が出やすい点があると思います。
 次に、西洋系ファンタジーと違って和風というか時代劇風RPGだと時代考証が面倒というか、日本人相手だと消費者も知識あるだけに、適当な世界観だと「こんなんちげーよ」とか言われる確率が高いから敬遠されるところもあるでしょう。そもそも勝手知ったる自国の古き世界観なだけに、西洋系ファンタジーと違ってエキゾチック感もないし。

 さてそんな和風RPGについてですが、ぶっちゃけ作ろうと思えばドラクエやFFみたいに全く問題なく作ることができるとは思います。RPGでよくある職業も、勇者には貴種流離譚大好きな日本人に向けては「皇室の御落胤」を使えばいいし、戦士には武士、と思いきや「力士」を、盗賊には「やくざ」がぴったり当てはまってきます。
 微妙に悩んだのは僧侶で、ドラクエ風に僧を使うなら普通に「坊主」でいいかもと思ったけど、女僧侶は「尼」になるのかなと思ったところで、「巫女」のが癒される感じがしたので「坊主」の方も「神主」とみせかけて「禰宜」が対応してくると思います。
 そんな僧侶の対となる魔法使いはよくある感じで「陰陽師」が浮かびましたが、よくよく考えると式神使う時点で魔法使いというより召喚士のが近く、だったら魔法使いはさっきの「坊主」でいいやという結論に至りました。となると賢者は「阿闍梨」なのかな。

 こんな感じで職業は割とすぐ日本のメンバーでも組めますが、地味にラスボスが作りづらいなという感じがします。というのも和風RPGのラスボスは化け物系だとほぼ確実に八岐大蛇が使われる、っていうかほかにいなくて選択肢がなかったりします。鬼系のラスボスなら酒呑童子がいますが、こっちもほかにネタないのかよと思うくらい使いまわされているように見えます。

 この点、西洋世界だと倒した相手の民族の宗教における神を悉く悪魔に変えて吸収していったユダヤ教では、サタンやパンデモニウム、ベルゼブブなど威厳もあって外観も派手な化け物というか悪魔がたくさんおり、ラスボスの選定でも逆に迷っちゃうくらいです。
 それに対して島国からあんま宗教間交流のなかった日本神話の古事記においては、前述の八岐大蛇くらいしか化け物はいません。今昔物語を探せば土蜘蛛や鵺とかもいますがこいつらはよくて中ボス程度でしょう。ザコ敵ならたくさんの妖怪がいて困りはしないのですが。この辺の威厳あるラスボス級キャラが和風RPGの障害になっている気がします。

 もっとも、人間タイプの黒幕、魔王的なラスボスなら作れないこともないです。戦国時代を舞台にしたものならほぼ確実に織田信長がラスボスになりやすく、キャラが濃くて知名度もあるだけに使い勝手のいい奴です。逆に秀吉とか家康はこの手のラスボスとして使われるのは見たことない。
 信長以外だと怨霊系として菅原道真もラスボスとまでいかずともボス級として採用されることがありますが、同じ怨霊系のゴッドバインこと後鳥羽院はゲームとかで使われるのを見たことがないです。まぁ皇室キャラで弄っていいのは聖徳太子くらいでしょう。

 密かに使ってみたら面白いかもと思うのは天皇家の簒奪を企てた弓削道鏡がおり、彼なんか工夫次第で魔王っぽく活躍できる気がします。奈良時代を舞台にして、和気清麻呂とその姉ちゃんが主人公となって、聖徳太子が残した伝説の武器とか勾玉使って道鏡に立ち向かう話とか作れば、奈良市も盛り上がってくるでしょう。

 ただ仮に創作の人物も使っていいとなると、和風RPGで最もラスボスに相応しいキャラとなりうる人物として加藤保憲がいるんじゃないかと考えています。これはわかる人には早いですが荒俣宏氏の小説「帝都物語」に出てくる悪役キャラですが、日本陸軍の軍人でありながら陰陽道に通じ、五芒星入りの手袋を常につけるなど存在感が非常に強い人物です。
 キャラ設定だけでも十分濃いですが、映画版では嶋田久作氏がこのキャラを怪演し、原作者の荒俣氏をして「加藤がいる(;゚Д゚)」と言わせたあのビジュアルはすさまじく、そのまま加藤と言わなくてもこのキャラをモデルとしたキャラなら和風RPGでラスボスを務めても全く問題ないと思います。っていうかもっとクローンキャラが出てきてほしいくらい稀有なキャラだと思うのですが、最近見ないなぁそういうの。

2024年5月15日水曜日

シャープの堺工場ごとの液晶事業売却

 昨夜は夜中まで次のロボティア記事を書いていましたが、そのさなかにニュースを見たら大体日本時間で夜11時ごろだったと思いますが、シャープが堺工場を売却するというニュースが出ていました。翌日となる今日には液晶事業丸ごとの売却も計画しているという続報も出て、液晶のシャープに終止符が打たれることとなったわけです。

 何気に、その昨夜書いていたロボティアの記事は東芝のウエスチングハウス買収に絡んだ内容でした。東芝にしろシャープにしろ、たった1件の投資案件でその身を亡ぼす結果となった点で共通しており、あまりの偶然もあってか書き途中の記事の末尾にシャープの液晶投資破綻についても書きこんでしまいました。

 シャープ堺工場についてはもはやあれこれ言及するまでもないですが、真面目にこの工場一つないだけで、シャープは少なくとも鴻海に買収されることはなかったと断言できます。もっとも液晶以降、シャープは何も新しい事業や成長を生み出しておらず、現在は黒字を出してはいる複合機事業も今後は事業が先細ることはほぼ確実なだけに、東芝と違って堺工場がなくてもいずれ会社規模の縮小は避けられなかったとは思いますが。
 ちなみにシャープが次の主力事業として力を入れていたロボホンですが、この前知人との会話で出てきましたが、一応まだ続けているようです。続けるんだったらもうちょい何かアップデートすりゃいいのに、何もてこ入れしていないあたりもうやる気を失っているのでしょう。

 話を戻すと、東芝にしろシャープにしろ何故一度にあんな巨額の投資を行ったのか。投資規模が3分の1くらいであれば全然話は違ったのですが、何気に東芝もシャープも00年代中盤にあのやらかし投資をやらかしている点で共通しています。
 当時は郵政選挙後で景気が一時上昇していた時期です。しかしその後の2008年にリーマンショックが起き、特に家電はその後のエコポイント制度による需要の先食いにより国内市場が大きくゆがんだこともあり、完全に立ち行かなくなりましたが、このリーマンショック直前の好景気感が両社を身の丈を超えた投資に駆り立てた一因であるような気もしないでもないです。でもって両社とも、「無謀すぎる」という批判が当時からなされていただけに、なんかその辺の慎重さを欠いたがゆえに互いに身を滅ぼしたように思います。

 この辺、ソニーなんかは強かに立ち回って現在も強勢を維持しており、日立やパナソニックもそれぞれの生きる道を見つけて大手企業としての地位を保っています。特にパナソニックに関してはプラズマテレビでシャープに敗北してはいるものの、そのプラズマテレビを約10年前にあきらめている点で、シャープよりも経営感覚はしっかりしていたように思えます。
 その上でシャープについていえば、もし仮に堺ではなく中国とかの新興国に最新の巨大工場を作っていたら、なんていうシナリオを考えずにはいられません。投資額はもとより、あの時期に日本国内に大工場を作ったというのがなんか失敗だったように思え、後の祭りですがいろいろ思うものがあります。

 そういえば、堺工場計画が立った時に「話が違う!」と言われた亀山工場のある亀山市とはその後どうなったのかが気になります。パッと調べたところまだ操業しているようだけど、堺工場を売るなら亀山工場も売却することになりそう。

2024年5月12日日曜日

那須2遺体事件の「トクリュウ」こじつけ報道

〈那須2遺体〉犯人は「トクリュウ」でも「チャイニーズマフィア」でもなかった。“主犯”逮捕直前まで誤情報を垂れ流し続けた“コタツ”メディアの罪(集英社オンライン)

 最近読んだ中では最も納得感があったのがこの記事です。

 現在もニュースを騒がせている那須2遺体事件こと上野宝島ロードの経営者夫妻の殺害事件で当初、この事件は流動型犯罪グループの呼称である「トクリュウ」によるものという分析や報道が出されたのですが、蓋を開けてみるとまだ容疑段階とはいえ首謀者は被害者の親族で、また実行犯らも顔見知り同士という古来から実によくある人間関係でした。
 上の記事にもある通り、恐らく川原で死体を燃やそうとした犯行の杜撰さなどからトクリュウではないかと勝手に考えたのでしょうが、お門違いもいいところな分析でしょう。それ以上に呆れるのが、犯人グループの全容がわかり始めた段階においても「今後はトクリュウに対する対策を強めねば……」などと、依然トクリュウにこだわる輩が多く、端的に言って呆れます。

 一体この手の人たちはトクリュウにこじつけようとしたのか。一つは最近できたこの言葉を使って、注目を集めようという狙いがあると思います。いかにも新しい形態の犯罪だというアピールってやつでしょう。
 もう一つは、単純に論理能力がない、または詳細が明らかでない段階で判断してしまう、経営とか絶対やっちゃいけない人間だという点でしょう。番組とか出て意見求められたら何かしら口にしなくちゃいけないとはいえ、さすがにこのトクリュウこじつけはデマをまき散らしているも同然であり、もう少し言い方とか内容はあったんじゃないかと思います。そういう意味ではリンク先のライターの人も言っているように、記者も含め日本の現場人材のレベルダウンが問題なのかもしれません。

2024年5月10日金曜日

戦争で稼ぐ日本の武器商人……っぽいの

 武器商人と言うと、戦争を商売にして戦火拡大の要因となったり、時には争いあう双方に供給して同時に利益をむさぼるなど、ダーティな存在として聞こえます。そのため日本国内では実際に自衛隊に重火器を供与していてもそうした事実をあまり表に出さず、隠したりする企業が多いです。
 まぁ中には、「言うこと機関銃」、「無い方がマシンガン」で有名になった住友重機みたいな会社もありますが。

 そんな日本において戦車、軍艦、戦闘機とオールラインナップを揃え、海外にも輸出しまくっている武器商人が存在します。そう、みんな大好きプラモデルのタミヤで、プラモデルとはいえ日本の武器のラインナップではナンバーワンというか、恐らく世界レベルでもナンバーワンでしょう。

 もちろんこれは冗談的な言い方ですが、タミヤが戦争で儲けているというのはあながち嘘ではないかとも思っています。というのもウクライナ戦争でドイツがレオパルト2という戦車を供与するや、付属のシールをドイツ国旗からウクライナ国旗に変えただけで新発売するなど、うまいこと時流に乗っかって商売しています。まぁ欲しがるユーザーは確実にいるんだけど。
 もっともこうした動きはタミヤに限るわけじゃなりません。ほかのプラモメーカーでも戦闘機のミグ29をウクライナマークで再発売したり、ロシアの戦車にZマークを付けて売ったりなどと、それぞれかつて起こした金型を活用しながらあの手この手で売り込んでいます。でもって今回の戦争で注目を浴びたことをきっかけに、これら兵器のプラモに手を出す人も多いでしょう。

 実際、うちのソ連人民の敵である親父も触発されて、レオパルト2のプラモを買ってたりしました。また私も「博物館に置かれていたT-62が引っ張り出された」と聞いて、安かったのもありT-62のプラモを買って組んでたりしました。
 ただ言い訳をすると、こうした流行に乗っかって兵器のプラモを買って組んだりするのは決して悪いことじゃない、むしろいいことだと思います。仮にウクライナ戦争が起こらなかったらこうした兵器のプラモには一生係わることはなかったかもしれず、そう考えるときっかけ自体はウクライナの国民にとって大きな不幸ではあるものの、知らずに人生を終えるよりかは触れておいたほうがどう考えてもプラスです。むしろこういうちょっとしたきっかけを普段から大事にすることで、知識や体験というのは深まるものだと思います。

 なので、今日またゲパルトのプラモを買ったのも何も悪くないはずです。


 知ってる人には早いですが、このゲパルトというのはラインオフから50年と半世紀以上も過ぎて初めて実戦に投入された対空戦車です。古いこともさることながら、現代の早いミサイルには一切対応できないとしてこのまま歴史の闇にうずもれるかと思いきや、対ドローン対策兵器としてウクライナが供与を要望してドイツから譲られるや、見込み通りにドローンをバンバン撃ち落として半世紀を経て初めて評価されたという、数奇な運命をリアルタイムで辿っている兵器です。
 晩年になって評価されたという意味では黄忠とか伊能忠敬っぽい。

 前からその特異な形状が気になっていたのですが今日タオパオ開いたらお勧めに出てきやがって、どうしようかと迷ったら購入ボタン押してて、しかもタオパオがパスワードなしで注文受け付けるようになっていたせいで、そのまま注文してしまいました。
 注文した際、部屋に組み上げたゲパルトを置いて「すぐそこにゲパルトがある空間なんてすごくいいかも」とか想像しましたが、そんな空間普通ねぇだろとすぐ自分で突っ込み入れました。

 このゲパルトも、ウクライナ戦争がなければきっとその存在を知ることなく自分は人生を終えていたであろうことを考えると、この数奇な出会いに対しいくらか運命めいたものを感じます。ただマジな話、対ドローン対策としてはまさしくもってこいの兵器であり、今後ドローンの活用が増えることを考えると、このゲパルト的な対空戦車の価値もどんどん高まる気がします。そういう意味では今のうちに構造を把握しておくのは無駄ではない、はずです。

2024年5月8日水曜日

千葉のマッドシティ~ダイエー松戸駅西口店(Dマート)

【これは衝撃!】ダイエー松戸西口店内のテナント閉店が相次いでいると思ったら「ダイエー松戸西口店」そのものが閉店する事が判明!!(松戸つうしん)

 先日の記事にも書いた「パノラマサイト」というゲームを松戸のソウルメイトに勧めてみたら何も反応しなかった癖に、こっちのダイエーの記事を送ったら即返信してきました。っていうかお互いもう松戸に住んでない、自分に至っては日本にすらいないのに夜な夜な松戸について語り合い続けることにいくばくかの疑問を感じたりします。

ダイエー松戸西口店(Wikipedia)

 それで話は本題ですが、上の記事の通りに松戸駅西口にある、っていうか結構歩いた距離にあるダイエーがどうやら閉店するとのことです。ダイエーとは言いますが、自分にとってはここは2006年までの屋号である「Dマート」の方がなじみ深いです。自分にとって松戸のダイエーと言ったら新松戸店の方がイメージとして強いし。

 それでこの元Dマートですが、ダイエーが全盛期だった頃の1990年代においては松戸駅近くの商業施設としては一番流行っていたお店であった気がします。近隣の大型商業施設としては、松戸駅東口にヨーカドー、そしてより西口に近いところには伊勢丹(現キテミテマツド)がそれぞれありましたが、客の入りようとしてはこのDマートが一時期一番多かったように見え、一階の生鮮品売り場なんてよく繁盛していました。
 このDマートの特徴としては、ダイエー社のディスカウントショップブランドということもあってとにもかくにも値段が安かったです。基本的に希望小売価格より下げられており、ガンダムのプラモとかもほかの店が定価の500円で売るとしたら470円程度に下げられており、特にこだわりがなければ自分も子供の頃はこのDマートで買ってました。

 ただ00年代に入ってからというものの、自分が当時住んでた流山市にもこの手の商業施設が増えていき、Dマートに行くことも減っていきました。私の足が遠のいていただけかもしれませんが、何となく同時期あたりからDマートにいる人の数が減っていったようにも見えましたが、一番の凋落の理由として思い当たるのは、真向かいにあった松戸シネマサンシャインの閉館だと思います。

松戸サンリオ劇場(Wikipedia)

 何度か名前が変わっているので最後に呼ばれたシネマサンシャインで表記を統一しますが、この映画館はDマートと公園を挟んで真向かいにあり、基本的にここで映画を見た後はDマートで買い物して帰るというのがお決まりでした。ちなみにシネマサンシャインで見た映画としてパッと思い浮かんだのは、

・クリフハンガー
・ロードオブザリング

 今ウィキペディア見て知ったけど、ヤマトタケルの主役は高嶋雅宏氏で、阿部寛氏に藤岡弘氏も出演してたんだな……。

 話を戻すとそのシネマサンシャインは2013年に閉館されました。集客力の高い施設だっただけに、地味にDマートにとってもこの閉館は打撃になったんじゃないかと思います。もっとも先に挙げた商業施設のうち松戸伊勢丹の方が先に2018年に撤退しているので、むしろDマートはよくぞここまで持ちこたえたというべきかもしれません。

 それにしてもこのDマートの跡地ですが、旧わらそう跡地などのほかの土地みたくまた高層マンションが建つのだろうか。ほかの街でも同じことが言えますが、商業施設や店舗がどんどん減っていくのに対し住宅ばかり増えることで、街としてなんか活気を失っていくような気がします。ただでさえ松戸駅周辺はマンションばかり増えているので、敢えてDマート跡地はこの際公園でもいいから住宅以外の用地にした方がいいような気がします。プラモ屋にしてくれたら日本行くたびに通うんだけどな。

2024年5月7日火曜日

一番気になるのはミャンマー情勢

 先日の記事で自分は、これまでアジア情勢は中国が中心だったため中国さえ見ていればある程度全容が見えたが、中国はこのところ不景気で明らかに影響力が落ちる一方、インドネシアなどが飛躍的に伸びてきており状況が変わってきたと述べました。その上で今後アジアはむしろ、中国以外の国がどのように転換していくかを見定めないと情勢がわからなくなるという風に言いましたが、地味に自分が一番気になっているのはインドネシアでもなく、ベトナムでもなく、ミャンマーだったりします。

 ミャンマーについて決して詳しいわけではないのですが、同僚でミャンマーに留学経験ある人がいたり、また傭兵でミャンマーのカレン族側で戦っていた高部正樹氏の本などを読んでかじった程度ですが、内戦というか紛争の多さと長さで言えばアジアでミャンマーがナンバーワンではないかという風に思っています。アフガニスタンを除いて。
 そのミャンマーですが、日本とはあまり関係が深くないこともあって報道されることもあまり多くないと思います。それだけに先の留学経験のある同僚などからも話を聞いたりしていますが、ミャンマーの代名詞ともいうべきスーチーさんについて、

「あの人は反軍事政権を掲げた民主主義者ではあるが、ミャンマーの国粋主義者でもあり、カレン族などの少数民族に対する同情とかは一切なくむしろ叩き潰そうとする側だ」

 という風に語っていました。何となく自分も報道を見る限りだとそういう価値観の人であるように見えるとともに、ミャンマーというのは民族勢力同士の争いが激しく、今後統一国家としてやっていくべきなのだろうか、むしろばらけたままの方がいいのではないかなどとも考えたりします。

 そのミャンマーが何で今気になるのかというと、このところミャンマ国軍の苦戦のニュースをよく見るからです。先日も徴兵逃れを防止しようと国外での勤務を希望する若者へのビザ発給を止めたり、路上で着の身着のまま徴兵したりするなどなりふり構わぬようになる一方、重要な拠点を他の民族勢力によって陥落させられるなど、端的に言えば政権基盤が不安定となってきているようです。
 もちろん現場ではまた違うのかもしれませんが、仮に今後戦闘が激しくなったり、ミャンマーの軍事政権が揺らいだりした場合はタイ、中国と国境を接するだけに、その影響も波及するのではないかという気がします。

 何気にこのところのミャンマー国軍の不振は、中国の不景気も影響しているという声も見ます。中国の不景気を受けこれまで中国と取引していた軍事政権の台所事情が悪くなり、治世も悪化しているという分析で真偽は確かめられませんが、こうした影響の波及というのは陸続きの国だとやはり大きくなるようにも見えます。それだけにミャンマーの戦闘が今後どうなるかはあながち対岸の火でもないように思え、こうして気になっている次第です。

 逆にというかパレスチナの戦闘には関わりたくないため、あっちはなるべく対岸の火として扱うのが日本の国益的に正解である気がします。岸田総理もその辺わかっているのか、変にしゃしゃり出ずあまり言及していないように見えますが、意図的な態度でしょう。

2024年5月6日月曜日

入社後すぐ退職する若者を見て

 発売から約1年を経たパラノマサイトというアドベンチャーゲームを昨夜クリアしましたが、前評判に違わない素晴らしいアドベンチャーゲームでした。ここ数年遊んだ中でばぶっちぎりの面白さで、ほかの人も書いているように黒鈴ミヲという如何にもエコエコアザラクとかに出てきそうな名前のキャラがぽっちゃり系でかわいく、且つここぞという場面で空条承太郎並みに頼れる存在というのがすごかったです。
 このゲームに関してはたくさんよそでもレビューされているので取り立てて書くことはないのですが、一言だけ言えば、高校生キャラがセーラー服を着ているのがかえって新鮮でした。最近はブレザー制服のところが多いのと、なんか依然と比べ薄い色の制服が増えているように見え、セーラー服の濃紺が背景の上ですごい際立っているような印象を受けました。何となく、現代日本のファッションは色が薄くなってきている気がします

 話を本題にもっていきますが、GWに入る直前の先週まで退職代行屋で注文がひっきりなしに来るというニュースがよく出ていました。恐らくGW明けにはさらに増えると思いますが、最近ではこうした代行屋が「リピート割り」を設けるくらい繁盛するなど、入社してすぐに早期退職する若者が増えているようです。
 まぁここで早期退職という言葉を使うべきか、若干違和感を覚えますが。

 こうした若者の早期退職を見て私が思ったこととしては、「最近は若者も賢くなったもんだ」という感想でした。私自身も中国に流れるくらい就職に苦労したというのもありますが、基本的に日本の雇用、特に就活環境は企業側、求職者側の双方にとって誰も得しないおかしな慣習がまかり通ってて、お互い損しあっているような状況だとかねてから見ています。

 早期退職を決断した若者の動機についていくつかニュースで見ましたが、当初約束していた待遇でなかったというほか、希望する部署に配属されなかったといういわゆる「配属ガチャ」を口にする人も少なくないようです。
 好きな仕事を選べないからやめるというと若干贅沢なようにも見えますが、私自身は希望部署に配属されなかった時点ですぐやめる決断するのは正しい気がします。やはり日系企業においては部署によって仕事内容が大きく異なり、メーカーでも開発部門と品質部門では大きく違うし、同様に文系でも企画部門と営業部門では全然異なり、その後のキャリアアップも大きく変わってきます。

 そもそも入社前の面接時点で特定の職種に関して募集する、職種別採用をしていない時点でおかしいのでしょう。また先ほどの待遇にも係わってきますが、日系企業は採用において情報を出し惜しみする傾向が強く、きちんと説明しないから入社した人間が「話が違う」と感じるのも当然と言え、はっきり言えば企業側の説明努力不足がこのようなミスマッチを生んでいる主原因だと考えています。
 この点、中国の場合は職種別採用がはっきりしていてその辺のミスマッチは少ないです。

 それこそ就職氷河期であれば望まぬ部門であろうともほかに雇用先がないため我慢して働く人も多かったでしょう。またそれ以前の時代であれば、マジで不祥事とか起こしても会社は雇用者を雇い続けて社員を守る意識も高くありましたが、失われた十年でそうした社員を守ろうとする企業倫理は日系企業からはなくなり、社員が忠誠を尽くしたところで今の時代に会社から返ってくるものはありません。そんな時代背景において、会社のいいように労働者がホイホイいうことを聞くと思ったら大間違いでしょう。
 そうした視点で見ると、若年労働者側は意識を改めつつあるのに対し、日系企業側がその辺の意識を改革できずにいるのが今の状況じゃないかと思います。

 ついでに書くと、ほかに同じこと言っている人はいませんが大体2021年ごろから、ブラック企業という単語の出るニュースをほぼほぼ見なくなりました。やはりコロナの影響、特に時短営業やリモートワークの普及を受けて、勤務時間が膨大なブラック企業は営業が成り立たなくなり、この数年でかなり減ってきているのではないかと思います。
 雇用状況的にも現在人手不足な状態が続いているだけに、このままのペースが続いたらブラック企業はますます減って、日本の労働環境はどんどん良くなっていく気すらします。もっとも関係機関においては手を抜かず、ブラック企業の撲滅摘発に今後も力を入れ続けるべきでしょうが。

2024年5月4日土曜日

表具師マジリスペクト(ヽ''ω`)

 このところ中国が不景気ということからやや貯金のある自分は積極的に消費して少しでも助かる人を増やさなきゃと、この1ヶ月くらいやたら激しく消費しています。ちょうど長く使って劣化も激しかったので会社と自宅用のキーボードも新調しましたが、こちらは新たに買ってみたk-ボードが悪かったので、結局また従来と同じロジテックのキーボードを買いなおすなど、我ながら反省する消費も少なくないです。

 そんな感じで毎日タオパオを見る日々ですが、ちょうど一昨日「これええやん」と思って購入した商品が今日自宅に届きました。それは何かというと断熱材入りの壁紙で、シールで貼り付けられる代物でありながら値段は約30元(約630円)という、日本円換算していて「円安やべえじゃん(;´・ω・)」と思いつつもお手頃な価格の商品です。
 前回のキーボードの反省から購入後のレビューを見たところ、基本的に誰もが商品の質を誉めており、またダメな商品であってもそんな致命的な金額ではないことから思い切って4ロール、計120元払って注文し、今日届いたわけです

 そんなわけで今日さっそくDIYタイムに入り、これを自宅というか借家の壁に貼り付けました。借家なのにいいのという話になりそうですが、すでにこの部屋はリーフォーム後に自分が借りてから8年も経っており、大家とも関係いいしこれまでにもいろいろ家具とか自分で用意したり、大家と話して新調してたりします。カーテンはニトリの防音性の強いのに買えたし、ベッドも2年前に古くなったので自分が半額出して新調しています。
 そして今回の壁紙ですが、シールなので剥がすのに手間ですが原状復帰事態は可能であるし、今回貼り付けるところは窓枠下のコンクリがむき出しとなっている個所です。ここはタイル状の装飾が施されてはいますが完全にコンクリのままで、夏は熱気を放ち、冬は冷気を放ちで自分の部屋における最大のウィークポイントとなっており、部屋の温度管理において長年悩まされていた個所でした。

 この個所に行った過去の対策としては、余ったシーツをクリップでたらしたり、発泡スチロールのタイルマットを立てかけたりなどをしてきました。後者のタイルマットは今日まですっと使用してきており、それなりに効果も実感していました。しかし壁にピタッと貼り付けることはできずどうしても壁との間に少しの空間ができ、パソコン作業で壁の近くに座る際は直接冷気を浴びるのを防ぐ効果はあったものの、室温全体の改善にはつながっていないのではという風に思っていました。それなので今回、壁に直接貼り付けられる断熱材入りの壁紙ならさらなる効果も期待できると思ったわけです。

 そういうわけで商品が届いた6時あたりから、途中で晩飯休憩をはさんで約2時間、決して広くない窓下にある外に面したコンクリ壁に壁紙を貼り付ける作業をしましたが、最終的には一応想定していた面にすべて貼り付けられました。ただ上下の寸法は既存サイズにピタリとはまらず、変に細かく裁断して隙間できると嫌だったので、真ん中のところがやや重なる形で2枚上下に貼り付ける形としました。そんな分厚い壁紙でもないので目立つわけじゃないけど。

 ただ細かいところ、端っことか壁紙同士の接続箇所とかはさすがに完ぺきとはいかず、ちょこっと変な感じになってたりします。また一部個所では当然ながらしわも見られ、自分としては素人ながらうまく貼れたとは思いますが、それでももっとうまくやれたのでは、二人で作業出来たらどんだけ楽だったのかと思う結果となっています。
 こうした結果を受け、壁紙をきれいに貼り付ける表具師に対するリスペクトが自分の中で急激に膨らみました。でもって壁紙の小さいしわくらい、いちいちケチつけんなよ、こんなのできるのが当たり前なんだと、なんか壁紙の質について変に寛容になってきた気分がします。

 ただ真面目に話をすると、こうした作業や技術とかは実際にやってみないとその凄さや偉大さっていうのはわからないものだと思います。車の修理や菜園の管理など、普段人にやってもらっているとそのありがたさはわからないもので、自分がやってみて苦労してみて初めてこうれらの作業をする人がどれだけすごいのかってわかるもんです。
 そういう意味では今日やった2時間の壁紙作業も、長い人生において表具師の方にリスペクトするいい機会を得たものだと思えてきます。でも大変だったから、生まれ変わっても表具師はあまりやりたくないです( ´Д`)=3 フゥ

2024年5月3日金曜日

日本の労働災害死の全体概要

 今日は上海市内にある低い山(佘山)まで往復で3時間自転車に乗り、30分で登って降りてきたので今なんかだるいです。数ヶ月前に自分が血栓症になりやすいことに気が付いて対策してからはめちゃくちゃ体調良くなって、今日も比較的好調に走り続けられて筋肉痛も起こしてないけど、絶対的な運動量が足りないからか疲労がたまりやすくなってる気がします。
 っていうかあんま意識してなかったけど、この年齢に至っても高校生時代とほぼ全く変わらない体重と体型を維持してるのは自分でもびっくりです(;´・ω・)

労働災害で亡くなる人はどれくらいいる?(生命保険文化センター)

 話は本題ですが、先日のデイリー新潮が出した山崎製パンの工場で死亡事故が相次いでいるという報道について、ヤマザキ製パンの死亡事故数はそこまで多いかということを疑問視する記事を書き終えた後、果たして実際の労働災害死というのは年間でどれくらいの規模なのかが気になりました。
 なので即調べたのですが、統計が出ている直近の2022年を例にとると死亡者数は774人、また休業四日以上の死傷者数は132,355人(どちらもコロナ関連を除く)だそうです。死亡者数は2014年までは千人を超えていたのですがそれ以降は漸減していたものの、2022年は再び前年比プラスとなっています。背景としてはコロナ規制が緩和されて現場就業者数が増えたものの、経験の浅い人員が多く配置されたことにより事故も増えたのではないかという分析が出ています。

 以上の統計を踏まえると、この10年間において大体9000人が労働災害で死亡しているという計算になります。このうち4人が山崎製パンとなると、山崎製パンは日本の労働災害死亡事故の約0.04%を占めているという計算となり、これを大きいと取るか小さいと取るかで新潮は前者を取ったようです。
 ただやっぱり世間の共感は得られなかったというか、自分が見る限りこの報道に関してはその後に後追い報道は出てきませんでした。自分が感じたようにこの数字をデカいと取る人はあまりいなかったというでしょうが、記事書いた人間は工場勤務経験がないんだなということだけはよくわかる記事であったという風に思います。


 さらに気になったので新調の報道以降に見かけた労働災害死亡事故の記事を自分が見た範囲で保存していましたが、上記の通り探そうと思えばいくらでも出てきます。労働現場において死は身近なもので、発展途上国とかでしか起きないようなものではないです。多分本気で探せばもっといくらでも出てきて、毎日それだけで記事を書くこともできると思います。


 一応こちらもブックマークしてたので貼りますが、なんでITメディアの記事はどれも無駄に長いんだろう、無駄に長くて起承転結がはっきりしない記事ばかりなんだろうとか思いますが、参考までに貼っておきます。

 工場勤務経験者としてこの労働災害について少し語っておくと、現在日本のどの工場でもかなり厳しく安全については指導されます。というのも労災事故が起きた場合、取引先の大メーカーなどからも厳しく追及されるし、その大メーカーとかも下請けメーカーを招いて安全講習を度々行い、各社の取り組みを毎年報告させるくらい徹底しています。
 こうした安全意識が広まってきた時期についてはさすがに定かじゃないですが、やはり90年代くらいまでは結構いい加減で、プレス工場とかでも指1本潰してから一人前という感覚が残っていたそうです。話を聞く限りだと00年代に入ってきた辺りからこの手の安全意識が強まり、現在に至っては製造業全体でほぼ定着するに至ったのではないかとみています。

 具体的な安全指導としては、基本的には現場猫でネタにされている事故例を見せつつこういうのはやっちゃだめだよ的な指導が主です。自分が受けた中では回転機動をする装置には用もなく近づいてはならない、装置周辺に書かれた白線の内側に入ってはならないなどということを厳しく教えられました。
 一方、さっきにも言及した大メーカーでの安全対策指導ですが、聞いてていくつかは「これお前らも実際はしっかりやってないだろう」と思うくらい効率性が悪く、無駄に大掛かりな対策を下請けに強要する大メーカーもありました。中には質問時に「こんな現場に無茶を押し付ける大メーカー側に正義はあるのか?」と質問した人もいて、その際には会場で大拍手が起こるなど、安全を題目に現実性を無視した指導も少なくないと感じました。

 無論、労働災害は少なければ少ないほどよく、その対策はいくらやってもやりきれないというのは間違いないでしょう。ただ一部の労働災害に関しては、自ら機械に飛び込むような例も聞き、電車に飛び込むじゃないですが半自殺的な労災も耳にします。そういう意味では物理的な対策はもとより、自分も前回記事で書いたように自殺対策としての精神面のケアも、労働現場だからこそ必要なんじゃないかと思います。

 などとITメディアの記事に負けないくらいの脱線記事を書いていますが、結論を述べると山崎製パンを非難するなら、もっと掘り下げて労働災害の現状や対策についてまとめた方がいい記事になったんじゃないの、というのが私の見方です。っていうか鉄工所とか探せばもっと人死んでる現場は見つかると思うだけに、変に山崎製パンを狙い撃ちにするのは失敗であったような感じもします。

2024年5月2日木曜日

上海の次郎ラーメン人気


 去年もGW中に映画を見に行ったのを思い出し、どうせ暇なんだからと思って何か見に行く映画はないかと探したところ、ちょうど「スパイファミリー」の映画が公開されていることを知って見に行きました。映画観る前にトイレに行ったら扉に上の写真のような絵が描かれていたのですが、わかる人には巣がわかる「パルプフィクション」でユマ・サーマンとジョン・トラボルタが踊るあのシーンです。
 「パルプフィクション」は暴力性からテレビ放映はまずされない作品ですが、上のダンスシーンをはじめ自分も深く印象に残った作品なのでまだ見てない人にはお勧めです。

 で以って「スパイファミリー」ですが入場前に係員から「中国語版だけど大丈夫?(;´・ω・)」と聞かれましたが「なんとかなるよ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾」と答えてみたものの、さすがに陰謀シーンの下りは全部聞き取ることはできませんでした。それ以外は大体聞き取れたけど、中国語字幕もついている方がまだ楽です。
 朝10時からの上映でしたが大体半分弱くらい客席は埋まり、子供連れがやはり多くおっさん一人で見に来たのは自分だけでした。中国語版の声優は原作に寄せた声の人たちでしたが、さすがにアーニャのあの声だけは再現できてませんでした。こればっかりは仕方ない。


 で、話は本題ですが上の写真は上海のAPITAというショッピングモールにある次郎系ラーメンのお店です。運営主がどういう形態、直営かフランチャイズなのかは知りませんがオープン時に次郎系ラーメンのお店ができると日本人社会では噂になってました。でもって見ての通り、いつ行っても行列ができてるくらい繁盛していて、最近の日系飲食の進出ではスタートダッシュにかなり成功している方だと思います。

 元々、日本のラーメンは中国だと「うまいけど量が少ない」と量にこだわる中国人から不評が出ており、その点をカバーできる、っていうか量が多すぎる次郎系ラーメンは元から売れる要素を多分に備えており、この繁盛ぶりも納得できます。逆を言えば日系ラーメンはもっと、一杯当たりの麺の量を増やした方が中国では売れやすい気がします。
 なおその量について補足すると、多分日本ではラーメンと一緒に白米とか餃子ーを食べる習慣がありますが、中国ではこの習慣はないです。中国人からしたらこれらの組み合わせは炭水化物+炭水化物で、パンをおかずにご飯食ってるような感覚するらしく、ラーメン屋ならラーメンだけ食べに行くものと考えているそうです。それを踏まえると日本のように副食を前提とした麺の量だと中国的にはNGとなり、上の自分の理論も正しいことが証明されるでしょう。

2024年5月1日水曜日

けじめをつけた読売、けじめをつけられるか日テレ

 先日買ったパソコン用の無線キーボードですが、購入から1ヶ月もしないうちにEnterキーが硬くなって押しづらくなりました。会社用に同時に買った同じメーカーの有線キーボードも会社でBackspaceキーが異音を出すようになり、いくらなんでも耐久性がなさ過ぎて驚いています。
 レビューを見ると同じようにすぐ壊れたと書いている人が非常に多く、メーカー名は「双飛」ですが、最近この手の安かろう悪かろうな中国製品を見ることが少なくなっていただけに、まだこんなメーカーあったんだなと感慨に耽っています。


 話は本題ですが先日自分もこのブログで取り上げた読売新聞の小林製薬事件を巡る談話捏造問題について、捏造を行った記者を休職させ、記事捏造を暗に促した主任を解雇したとのことです。このほかの上長らも給与返上の処分が下されており、捏造自体は悪いことながら読売はこの問題についてきちんとけじめをつけたという印象を受けます。
 以前の記事にも書きましたが、今回のよりもっと激しい捏造報道を行った中日新聞では担当記者にのみ短い謹慎だけさせており、処分の軽さにほとほと呆れることがありました。記者にとって捏造は自殺も同然であり、本人のみならず関係上長らに対しても処分を行い、また直接責任者を解雇した点は評価できると思います。


 一方、まだやってんのかと呆れてくるのがこちらの日テレのセクシー田中さん問題です。原作者の自殺というショッキングな事件が起きた当初は「関係ないから」という態度を取り、世間の批判を受けて自殺に至った経緯などを調べる調査委員会を作りましたが、その時に5月初めには結論を出すと語っていたものの、このスケジュールだとやっぱ難しいと言い出したのがこちらの報道です。

 かねてから5月に発表すると思って続報なきやと思って検索したら上の記事が出たわけですが、確か制作子会社は直接子会社で実質的に同じ社内であることを考えると、外部脚本家を除けば調査なんてすぐ終わるだろうし、どう長く見繕ったって3日もあれば十分じゃないかと思います。にもかかわらず数ヶ月の時間を敢えてかけたということは、問題の鎮静化を優先するあまり日テレは実態解明をわざと遅らせたていると断言してもいいでしょう。逆を言えば、ハナから原因を究明するつもりすらなかったのかもしれません。

 それだけにこれだけ待たせたんだからさぞや立派な報告書が仕上がってことだろうと、私の中で日テレに対する期待感が膨らんでいます。っていうか厳格に関係者の処分を行えるんだし、読売新聞がこの件についてもっと日テレに対して取材、報道したってもいいんじゃないかと思います。
 ただマジな話、もしこの調査が中途半端な結論に陥った場合、今後日テレのドラマ制作に対する原作提供に影響が出てくる気がします。これを機に漫画原作者らも声を上げるようになってきていますし、実際原作者の地位が日本だとまともな契約書も交わさないなどひどい状況なだけに、きちんと団体同士でガイドラインとかこの際作るべきだと思います。