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2021年12月31日金曜日

今年書いた記事

 気が付いたら大晦日でした、というのがリアルで怖いです(;´・ω・)
 というのも先週まで割と仕事が忙しく、12月に入って以降の記憶がやや曖昧です。毎年一番忙しい時期の7月はいつも苦しんでいる記憶以外は全部らすっ飛ぶのですが、12月の記憶がこれだけ薄いのは過去初めてです。
 なおコロナが流行してから毎週の週報に体調を書いて報告するよう求められているのですが、ある時を境に、

体調:★★★☆☆

 な感じでゲームのライフ(アクトレイザー)風に表現するようになったら、「めっちゃわかりやすい(´・ω・`)」などとやたら上司から誉められるようになりました。ちなみに夏場はリアルで「☆☆☆☆☆」で提出したことがあります👻

 話は本題ですが毎年年末恒例ですが今年書いた記事について思い返すと、やはり夏場に書いた元寇の記事が一番思い出深いです。毎年の夏の歴史特集向けに比較的早いうちから用意してた記事ですが、以前に書いた一向宗の記事同様、出す前から確実にヒットすると予想していました。野球で言えば投手の球種、コースをあらかじめ分かった上で打席に立つような感覚で、狙ったところにきちんとホームラン打てたという意味で気持ち位のいい記事でした。


 このほか印象深い記事として上の二つの記事はどちらも、環球時報など中国メディアにも翻訳されて掲載されたという意味で印象深いです。周りの中国人の友人らの反応もそこそこよかったものの、下の技術逆転記事については「それでも日本はまだまだ優れた技術が多い」と言われ、ああこんな風に相手を見下さず、リスペクトし続ける連中に勝てるわけないなとも思わされました。

 あと悪い意味で印象に残っているのたタミヤのミニ四駆記事で、時間に余裕があったからタミヤ広報に取材をかけて中国におけるミニ四駆事情や景況について尋ねたところ、回答まで数日待ってくれというのでリアルに数日待ったところ、「売れてます」という一言しか回答なくてびっくりさせられました。
 自分としてもちょっと驚いたのが、中国にある日本の領事館でミニ四駆大会なども開かれているのに、タミヤの広報はそうした事実にも一切触れなかった点です。また売上げについてもきちんと根拠のある数字を出してくると思っていたもののそうしたものは一切なく、コンシューマー品取り扱っているくせにしっかりしていない広報だなと正直思いました。

 逆を言えばもっとちゃんとした広報雇ってマーケティング展開したら、多分この会社はもっと良くなると思います。若干、自社の熱狂的ファンに甘えていると思う節があり、スキャンダルとかは商品的にも発生する可能性は低いものの、広報的にはいろいろもったいないと思いました。


 一方、このブログの中の記事で見返してみたところ、なんかやたらゴルゴについて記事を書いているなという気がしてきました。上記の記事を出した後ですが作者のさいとうたかをは今年亡くなられており、改めて偉大な漫画業界の先駆者、特に分業制の確立という偉大な功績を残した人物を失ってしまったということを思い起こされます。

 最後に来年について少し触れると、最速で来年2022年に比較的自由な国境移動が開放されると去年予測していましたが、やはり最速予測なため外れました。それどころか、2023年になっても海外旅行はコロナで依然規制されたままという可能性も出てきています。去年も今年もそうですが、基本コロナを中心に世界が回っており、コロナ以外で何か中心にならないかなという妙な期待がもたげます。

2021年12月29日水曜日

今日本で一番の家電メーカーは?

 結論から書くと、もうアイリスオーヤマなんじゃないかなと思います。

 自分の感覚では2008年のリーマンショックがターニングポイントで、日系家電企業はあの辺では中国企業に規模や技術力でまだ劣っていませんでしたが、その後の敗北が確定する分岐点になったかと思います。決勝要因はいくつかありますが、その一つは家電エコポイントだと考えており、あれによって市場バランスが崩れたと友人が言ってましたが自分もそう思います。

 話を戻すと、恐らく売上規模とかなら今でもパナソニックがトップでしょうが、日本国内市場の認知度や新製品の供給度とかならアイリスオーヤマの方が上回っているように見える、というよりパナソニックの家電イメージが段々と薄れてきています。なんとなくパナ自体もB2Bへの転換を図っているようにも見えますし。
 それ以外だと、シャープももう「液晶のシャープ」というイメージも薄れてますし「世界の亀山モデル」なんてのも死語でしょう。というより、昭和期の家電大手はほとんどすべて自分で家電作らずOEMブランドになってるし、新しい家電製品も出してこないしで、日本の家電は実質的に死んだ、若しくは植物状態にあると言っても過言でないでしょう。マジ元家電屋とかどうしてんだろうな今。

 一応、この前クソ高いスマホを出した、私は全然その存在を知らないバルミューダという信仰家電メーカーもいるようですが、あのスマホを見るにつけ将来性については正直疑問視しています。もっとも同じスマホならソニーのスマホにはもっと将来性がないとみていますが。

 こうした状況を反映してか、ここ数年でエレキ業界に関する経済記事は本当に見ること減ったなぁという気がします。デジカメに関しては日系御三家が未だ圧倒的に強いけど、デジカメ自体がスマホカメラにやられて市場規模が縮小している状態なだけに先行きは不透明なままです。
 パソコンに関しては地味にパナソニックがレッツノートで頑張ってますが、それ以外はほぼすべて中国メーカーに吸収されて、ブランド名のみ残す状態となっています。

 なお現在使っているマウスコンピューターのPCですが、購入当初からデザインがあまり好きになれなかったのと、時たま「rerun」という謎の無意味なプログラムが動いてCPU食うので早く買い換えたいところですが、日本帰れないため買い替えれずにいます。いい値段で手に入るなら以前も使ってたNEC(今やLenovoだが)のノーパソにしたいですが、コスパ優先ならまたマウスみたくBTOパソコンになるでしょう。
 いくつか調べたらパソコン工房のBTOパソコンが割といいと聞き、実際にサイトで見てみたらいい感じなのがあったので、ここを今度試してみたいです。ドスパラもみてみましたがややデザイン面と、スペックの選択幅で不満足なところがありました。マウスは筐体カラーが選べないのでもう論外です。

 まぁ国産メーカーにこだわる理由もないのですが、わずか十年ちょっとでこれほどまでに市場を失うとは、当時家電業界にいた人たちは想像もしなかったんだろうなと思うといろいろ思うところがあります。プリント基板など電子部品メーカーはめちゃくちゃ絶好調なので日本のエレキメーカー全部が死んだというわけじゃないですが、逆を言えば国内にこれだけ実力ある部品メーカーいるのになんで負けるんだって話になってきます。

 ついでに書くと、なんか日本政府は賃上げした企業に便宜を図ると言っているようですが、あれ見て私が思ったのは逆で、むしろ働かないおじさん問題のためにも賃下げを推奨すべきなんじゃないかってことでした。
 恐らく今回の官製賃上げ運動ですが、あまりパフォーマンスや将来性の高くない中堅、壮年層が挙げられて、末端はあまり上がらない笑える結果になる可能性があるとみています。ああいう賃上げを呼びかけるくらいだったら、20代の平均給与をここまで引き上げろなどと具体的に言うべきだったでしょう。

2021年12月28日火曜日

中国のSteam閉鎖騒動について

 先週のクリスマスごろより、世界最大のゲームプラットフォーム「Steam」が中国国内からのアクセスができなくなったと報じられました。かねてからSteamを利用している私もこの報に驚き、昨日27日にニュースを見てすぐSteamアプリからアクセスを試みてみましたが、結果はというと以前は問題なく閲覧できた「ストア」ページにはエラーが表示され、何度試みてもアクセスすることができませんでした。
 一方、購入済みのゲームの再ダウンロードなどを行う「ライブラリ」ページには一切の遅延なくアクセスができ、買っておきながらやらない「積みゲー」状態だったゲーム(僕らが死ぬまであと七日)を試しにダウンロードさせたところ、こちらも問題なくダウンロードにも成功しました。

 このようにSteamのサイト全体ではなく、一部ページのアクセスは問題なく行えるということから、これまでの私の経験からすると、中国当局によるアクセス制限が行われているとみてほぼ間違いないでしょう。こうした状況は過去のWikipediaやGoogleなどへのアクセス規制の前科から見ても、明確なアクセス制限の痕跡だと言えます。
 なお「ライブラリ」ページにだけアクセスできるのは、消費者利益の保護を目的とした過渡期的措置だとみています。ただ将来的には「ライブラリ」ページも、アクセスが制限される可能性があるだけに、ダウンロードするゲームがあるなら今のうちかもしれません

 以上の通り、27日早朝にアクセスを試みたところ失敗し、明確なアクセス制限の痕跡もみられました。しかし外でスーパー銭湯行って、「蒼穹のアリアドネ」を一気読みして帰ってきた同日夜間、再びSteamアプリを介してアクセスを試みてみたところ、何故か早朝には駄目だった「ストア」ページを開くことに成功しました。もう一つ試しにVPNを通さず、インターネットブラウザ(Firefox)からSteamサイトへアクセスしてみたところ、こちらも開くまで若干もたつく感じはあったものの、問題なく開くことが出来ました。

 是は如何に的な状況になったのでロマサガ風に言えばゲラ=ハ並に頼りになるゲーム業界関係者の友人に尋ねたところ、今回のSteamへの措置は完全遮断ではなく、アクセスし辛くする手法が採られているという情報を得ました。また中国オンラインサービス企業の網易(ネットイース)が提供しているゲーム用VPNの「UU加速器」などを使うことによって、これまで通りアクセスができるようにもなると教えてもらいました。
 以上を踏まえると、時間帯によってSteamへのアクセス可否が分かれたのは、通信規制手段が完全遮断ではなかったことに起因するとみられます。とはいえ、中国国内でSteamにアクセス制限がかけられるようになったという点についてはほぼ揺るぎなく、今後はさらに制限が強化される可能性が高いでしょう。

 なお本日28日のたった今試したところ、再びアプリからSteamサイトにアクセスできました。
 ちなみにこのアクセスを試している過程で「アイ:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ」が来年4月に発売されると知って無駄にテンション上げてました。

 ただこのSteam閉鎖、自分にとっては実はノーダメージだったりします。理由はというと今年十月にもこのブログに書きましたが、いつものようにSteamでゲーム買おうとしたところ、これまで唯一の決済手段だった銀聯カードによる決済方法も受け付けられなくなっており、ゲームを選ぶことができても、買うことができなくなっていたからです。恐らく登録上、外国人であることが原因で弾かれていたと推測しています。
 この時の段階でSteamへの規制が強まっていると感じ、将来的には閉鎖され、中国版Steamこと「蒸気平台」への移行がなされるのかと想起していましたが、これほど早く今回のような事態になるとは思いませんでした。

 もっとも今の自分の手元には「真の仲間」こと「ニンテンドースイッチライト」があるのと、最近はネットでダウンロード出来てPCで遊べる同人ゲームばかりやってるので、Steamがなくても生きてけます。ちなみに前から気になってますが、なんで同人ゲーってホラーゲームが多いんだろ、好きだからいいけどさ。

2021年12月26日日曜日

とうに狂っていても「自分は正常」と言う

 日本も寒いでしょうが上海も寒波来てて寒く、今日なんか抜けるような青空したせいで放射冷却やばく、自分も高島屋と自宅しか往復してません。
 あと関係ないけどさっき「じぶんしか→自分鹿」と変換されましたが、Microsoft IMEは年月を経るごとに変換効率が悪化している気がします。前なんか一度も変換したことなかったのに「せっけい→雪渓」とされて会社で暴れそうになりました。

 話は本題ですが先ほどふと、自分の精神は正常な状態を保っているのだろうかと考えました。理由は何故かというと手に持ってたものを落としそうになって「アブドゥルっ!」と口走ったからです。

 アブドゥルというのはジョジョの奇妙な冒険に出てくる例の濃ゆいエジプト人の名ですが、自分が初めてジョジョ読んだのは幼児の頃で、しかもDIOの館でアブドゥルがゴゥンッされて片手だけ残して異次元に吹っ飛ばされる回で、激しく記憶に打ち付けられる場面でした。
 このゴゥンッの際にその場にいたポルナレフが必死な形相で「アブドゥルーー!」と叫ぶのですが、なんかこれが妙にハマったというか、何か驚くようなことがあった時に何気なく「アブドゥルっ!」とつぶやいてたらガチで「おっと!」という場面でも「アブドゥルっ」というようになっていました。しかも些細なミスを犯すことを「アブドゥる」という動詞で表現することもあり、「アブドゥっちった」みたいに言います。

 この癖、自分から見てもかなり変な癖で他の人には見せないようにしてますが、実際見られるというか聞かれたら「何この人(;´・ω・)」と思われることは必至です。そのため、ガチでこの癖については若干おかしいなと自分でも思っててて「正常」じゃないと思いました。

 そこからまた話が急展開するのですが、思えば傍目にも完全に頭がおかしくなっててまともな判断が下せられなくなっている人も、というよりそういう人ほど自分のことを「正常だ」と言い張る場面をよく見てきたことを思い出しました。具体的にどういう人かというと、明らかに支離滅裂な指示を連発したり、道理に合わないことを急に口走ったり、完全に公私混同な行為を会社や周りのための行為だと言い張ったりなど、まとも判断を期待することの方が難しいと感じさせられるような人たちです。
 一見するこういう人たちは正常に見えるのですが、何度も言う通りにまともな意思決断や取捨選択ができなくなっています。日常生活こそできるものの、集団の行動に係るような決断であっても自己保身を優先したり、どう考えてもその後不利にしかならない方針を選んだりなどと、単純に迷惑な存在です。しかもそうした誤った判断を止めようとするとやたら「自分は正常だ!」などと不必要なくらい正常アピールしてくるのも目立ちます。

 はっきりいえば脳機能が低下したからかどうかまではわかりかねますが、こういうのは本人の個性とかそういう以前にもうとっくに狂ってる人たちです。しかしそんな狂ってる人ほど周りの批判とかに対して正常アピールが強く、いうなれば、正常であろうが狂ってようが、人は自分のことを正常であると言うものなので、自分が狂っていてもほぼ確実に自分自身では気づけないものだと思います。それこそ、多重人格症を自己認識とかしているようなケースを除けば。

 そういう意味で冒頭に書いた通り、私自身が今の精神状態を正常であるかどうかを考えた際、自分自身ではどう頑張ったって判断のしようがないなと思い、それこそカウンセラーとか精神科医にでも相談しないとわからないなと思ったわけです。もっとも精神科医も、「日常生活でよく『アブトゥル』ってつぶやいちゃうんですけど」と相談されたら反応に困る気がしますが。

 その上で、自分自身はともかく他人がもう狂ってるかどうかを判断する指標はないかなと少し考えてみたのですが、やはりキーとなるのはさっきちょこっと書いた「自己保身」じゃないかという気がします。
 基本人間というのは、年を取れば取るほど欲が強くなると言いますが、中でも自己保身欲というものはこれまで自分が見て来た中で例外なく年齢とともに高まる心理だとみています。また私自身が見て来た「とうに狂ってる人」たちもまた、例外なく自己保身が常人より強い、というより自己保身の塊となっている人たちでした。そもそも彼らがめちゃくちゃな判断や行動を採る理由というのもほぼすべて自己保身に端を発するもので、自己保身そのものが人を狂わせているようにすら見えます。

 仮にそうだとした場合、その人が狂ってるかどうかの一つのベンチマークとしては、自己犠牲的な行動を採れるかどうかが大きくなるように思えます。自分が一端しか関わっていなくても全責任をおっ被るとか、助ける義理もなければ将来的なリターンも期待できないのに損失を負ってでも助けようとするなど、こうした行動を直近で大なり小なり採っているかどうかが、少なくとも自己保身に狂ってるか狂ってないかを見る上で大きな指標になるんじゃないかと思えます。
 でもって繰り返しになりますが、「自分は正常」というセリフには何の説得力も根拠もなく、むしろ正常な人は普通自分でそうは言わないだけに、このセリフを言う人ほどもう狂ってる可能性が高いとみるべきでしょう。

 途中で書いたように、人間は精神が狂ってしまっても自分自身で認識することは難しいものです。今これ書いてる自分自身もおかしくなっている可能性もあるし、何か夢見ながら書いてる可能性もあります。といっても、自分が狂ってることを前提にすると何も行動取れなくなるので、そういう意味では狂ってないと思い込んではいるのでしょう。
 それだけに、日常の判断とかで自分が狂ってる要素がないかという点についてはやっぱり注意していきたいものです。狂ってた場合、自分だけでなく周囲の足も引っ張ることとなりますし、精神ケアこそ自分自身でできないものの、体調を整えるなど体力方面から精神の回復を促すことはできるだけに、疲れなどで判断がおかしくなってきていると考えたら意識して休むようにしています。

 もっとも、私は必ずしも正常であり続けたいとは全く思っていません。特に芸術などの方面においては、思考的に狂っている要素が要求されることが多々あり、私に関しては文芸ですが、その作品の価値を高める上では自らが精神的に狂うことを厭いません。
 なお、「チェンソーマン」の作者の藤本タツキ氏の短編集をこの前買いましたが、あとがきで「死んだメダカ食っておなか痛くした」と書かれたエピソードみて、「やべぇこの人(;´・ω・)」と思いました。

2021年12月25日土曜日

中華カップ麺:過橋米線


 本題と関係ないけど上の広告画像の男の顔、ほんとムカつく顔してんなと思いました。ハラスメントする側の人物描いてんならわかるけど。


 でもって本題ですが、今日湯豆腐でごはん1合食べたけど風邪ひく前なのかやたらおなかすいたので、今日かっておいた上のカップ麺を追加で食べました。普段そんなにカップ麺食べる方ではないのですが、色々食べて記録残しておけばあとでまた中華カップ麺総評みたいな記事にまとめられるかもなと思い、なるべく珍しそうなのを選んでおきました。

 それで今回買ってきた「過橋米線」ですが、中国語で「米線」とは「ビーフン」という意味で、実際このカップ麺も中身はビーフンでした。まずお湯煎れる前に若干ビビったのは、スープの素やザーサイなどの具材だけでなく、ビーフン本体や謎肉とかも袋詰めされてて、計5袋もの構成になってました。そのためお湯煎入れる前に袋開けるだけでも結構時間取られました。


 それでお湯注いだ後がこれ。見ての通り真っ赤っかです。
 何もこれに限らず、中華カップ麺は基本スープが真っ赤で、辛味ベースな味となっています。最初に書いておくと、全部辛い系の味付けで同じようなスープと具材なため、中国のカップ麺業界の同質化は自分から見ていて異常なほど深刻です。直近のデータを調べてないですが二年くらい前に調べた時はやはりそうした同質化が一因となったか、消費量がこのところ落ちてきているという統計になってました。

 話を戻し今回のカップ麺を食べた感想ですが、やっぱり味は激辛とまではいかないまでもビリ辛で如何にもな中華カップ麺な味してて、スープについては何故工夫しないのかと疑問すら覚えてきます。
 一方、麺、っていうかビーフンに関してはいい方向に裏切られました。インスタントだからてっきりパサパサで切れやすい麺になっているかと思いきや、思いのほかコシが強く、噛み応えもよければその味もスープとうまく絡んで意外なほどおいしかったです。分量も結構あり、これ食べてようやくおなかいっぱいになれました。

 このほかだと、今回改めて自分も気が付いたのですが、具材に関しては日本のカップ麺とは比べようもないほどレベルが低いです。謎肉に関してはこのカップ麺に限るわけじゃないですが味も歯ごたえも悪く、またザーサイも切り方が細かすぎるせいか、麺を少しかき混ぜるとほぼすべて一気に底へ沈み込み、浮かんでくることもないため麺をすすってる際にはほとんど口に入りません。もう少し大きく切り分けていたら、麺をかき混ぜる度にいくつか浮上してくるのではと思うのですが、この辺の具材の処理の仕方では日本と中国で雲泥の差を感じます。
 あと単純に、具材自体がそんなおいしく感じられないっていうのは昔からです。

 結論をまとめると、麺に関しては意外なほどしっかりしていて感心させられたものの、スープは保管カップ麺と全く差がないほど工夫がなく、具材も同様に沈み込み、流しにスープ流す時に排水溝のの口をふさぐくらいまとまって出てきます。スープまで全部飲んだら違うかもしれませんが、あのピリ辛味のスープを全部飲む気にはなれません。

2021年12月23日木曜日

自我があるがゆえに淘汰される日本の現状

 かねてから世話してきた中国人留学生が大学卒業を控えるものの内定がなく、今月に入ってようやく自分に泣きついてきたのであれこれ入れ知恵しています。自分の入れ知恵もあって先週の面接は突破し、今日の二次面接もそこそこ好感触を得ているそうですが、この面接対策の際に自分が何度も言った言葉というのも、「俺のアドバイス聞いて役に立つのか?」でした。
 というのも、私自身も新卒時の就活では非常に苦労し、エントリーシート分を含めると100社超からお祈りされてこの際、新興宗教「内定ない」教の教祖にでもなろうかと思ったくらいです。なお中国勤務ファーストツアーを終えた2013年の再就職時も100社超に落ちていますが、今現在はその時落とした全会社、下手すりゃ全部の会社をひっくるめた以上の規模の組織に属していて、人間何がどうなるかわからないものだなという気がします。

 話を戻すと、自分が就活においては明らかな劣等生だったという自覚もあって、自分でやっときながらそのアドバイスには若干自信がありませんでした。もっとも向こうからは、「大学の就活相談窓口よりは頼りになる」とのことで、確かにそいつらよりかは珍しいことはちょっと言えるかなと自信取り戻しました。

 そうした就活アドバイスを通して自分でも再発見したというか、突き詰めると自分が何故就活であれほど苦労したのかというと、日本人離れした極端に強い自我が原因だったのかとこのところ考えています。

 この辺の自我の話はこのブログで何度もしていますが、まず大前提として日本の義務教育は子供の自我を完全に取り除く、叩き潰すことを究極的な目標にしていることは間違いありません。これは話した人間全員が「その通り!」と自分でも驚くくらい同意される意見なので、多分あってるでしょう。
 その上で、日本の教育現場における自我の形成に関して大学が唯一の期間であり機関になっており、この辺が各大学のスクールカラーの形成にもつながっているのではないかと思います。

 ただ、大学在学中にようやく形成し始めた自我を再び叩き潰すのが就活になっている気がします。基本的に就活というのは、面接官が期待する答えを言えるかどうかが重要で、どれだけ内容が優れていたとしても、想定リスト外の答えしてくる人間は無価値と扱われて排除される傾向があります。詳細までは言いませんが、やはり見ていてこういう答えを期待しているのだろうなというのはすぐわかるのですが、だからこそ自分はそういう答えを敢えて選ばず、別の答えを言っていました。理由は単純に、自分は他の人間と違うことをはっきり示すためでした。

 結局はこういうところで、慣例に従わず無駄に自分の頭で考える癖が自分の首を絞めていたのでしょう。その上で、基本的に日本人は自分の考えで行動する自我の強い人間をまず嫌っており、私自身も子供の頃の時点で自分はどうあがいてもマイノリティに属さざるを得ないとはっきり自覚しており、その辺が自分でも異常と感じるほど弱者に対する憐憫的行動を多々取る理由だとも見ています。
 もっとも、この前そんな弱者から強者に見事ランクアップした奴がいて、貸した金の一部がちょっと戻ってきました。ぶっちゃけそいつには累計で150万円も援助してるだけにガチホッとしてますε-(´∀`*)ホッ

 話を戻すと、基本的に日本で生きる上では自我はなければない方がいい、あればあるほど迫害めいたものを受けることになると、そこそこの年齢重ねた上で自我が強いと自覚する自分は言います。世の中や組織に疑問を持つ人間よりも、持たない人間の方がその組織外でも歓迎されるし、余計な苦労も重ねずに済むでしょう。
 そこまでわかってるのにという点については、別に自分は自我を強めようと意識したことは知識に対する追求と違ってこれまでに一切ありません。断言してもいいですが天性のもので、生れ出た時点で他の日本人がまず持たないであろう考えや思考をするように自然になってました。そういう意味ではやや被害者意識が強いだけとも感じるものの、自らはマイノリティであると早くから自覚していた点については能力としては認めるものの、小賢しさも若干覚えます。

 じゃあそんな自我なぞ捨てればいいのではという点については、単純に自由と同じだと考えています。比喩としては知恵のリンゴのがいいかもしれません。
 もっとも創世記の知恵のリンゴは、本当は「果物」としか書いていないようで、実際はリンゴじゃなく多分イチジクらしいです。

 就活で苦労していた時、ロシア語の講師から「当たり前じゃん、あんた愛想ないもの」と言われ、これは「うちらの業界だと誉め言葉だ」と言われましたが、言われた当時は結構ハートに来てました。ただようやく今になって、この「愛想がない=はっきりとした自我を持っている」という意味だと分かり、やっぱ語学屋なだけにそれに近い属性の自分についてよく理解してくれていたんだなと思います。

2021年12月22日水曜日

一番記憶に残るラスボス

 最近疲れているのか、ゲッターロボの主人公三人組がラーメン三銃士にみえてしまうことがあります。ただぶっちゃけ、二人目と三人目はどことなく面影があるような。

 話は本題ですがRPGゲームにおいて何が一番大事かというと、壮大なストーリーとかヒロインとかいろいろ要素ありますが、極端な話で言えばラスボスが一番大事じゃないかという気がします。どれだけいい内容でも最後のラスボスがしょぼかったり、戦闘自体は白熱しても主人公と対立した理由がクソしょうもない理由だったりすると、作品全体で一気に価値が暴落します。終わりよければすべてよしではないですが、ラスボスが駄目だったらすべてダメになってしまうところがRPGゲームにはある気がします。

 いくつか具体例を出すと、真っ先に思い浮かぶのは「幻想水滸伝2」のルカ・ブライトという悪役です。彼自身は実の父親を毒殺したり、戦争を引き起こすため味方を虐殺したり、「豚は死ね!」とか言ってみたりと残虐な一方、個人戦闘力が化物みたいでぶっちゃけ彼一人で戦争に勝ってしまうようなところがあり、日本RPG史上でも屈指の悪役キャラであると今でも超人気です。
 ただ唯一の問題として、彼はラスボスではなく中ボスで、一応彼を倒した後もそこそこ盛り上がるものの、作品全体で一番盛り上がるのはやはり驚異の三連戦ことルカ・ブライト戦だった気がします。名作っちゃ名作だったけど、幻想水滸伝2はルカ・ブライトがラスボスだったらまた別の形の名作になっていた気がします。

 逆にラスボスが良くて盛り上がったという作品としては、ファイナルファンタジー7のセフィロスじゃないかと思います。このキャラはイケメンで単独でも人気があり、またストーリー序盤から強い存在感とともに暗躍し続け、また主人公たちも彼と戦うはっきりとした理由があるだけに、FF7を名作たらしめている要素になっていると思われます。敢えて欠点を挙げると、ラスボスとしてはやや弱い方のキャラで戦闘があんま盛り上がんない点です。
 もっともラスボス戦のBGMは植松伸夫氏の作品の中でも傑作と呼ばれているのと、地味に一騎打ち(カウンターで仕留められるが)で決着つける演出は当時としては画期的でした。

 同じFFシリーズからだと、FF6のケフカはややダメな例になるでしょう。序盤から憎たらしいキャラとして登場し続けるものの、いまいち彼が狂った理由がはっきりしないし、また世界を滅ぼそうとしている理由もあいまいなため主人公側も彼と戦う理由がよくわかんなかったです。でもってラスボスとしてはクソ弱く、実際に全キャラにドリルを装備して挑んだ小学生の私が唖然とするほど弱く、消化不良感が半端なかったです。このFF6も、魔大陸に行く中盤が一番盛り上がってたような。
 それとFF9は私はやってないのですが、人づてに聞くと突如現れるペプシマンで、悪い意味でみんな唖然とするそうです。でもってみんな、「ラスト以外はいいよ」とFF9をよく誉めてました。

 さてそんな感じでラスボス批評を続けていますが、見出しの一番印象に残ったラスボスは誰かってなると、やはり「マザー2」のギーグじゃないかと思います。実際にプレイした人ならわかるでしょうが、ほのぼのとした糸井ワールドにそぐわぬ不気味という概念そのもののようなビジュアルしたキャラで、セリフも「ネスサンネスサンネスサンネスサン……」を始め、正体が一切わからない得体の知れなさで言えば日本RPG史上ぶっちぎりトップでしょう。
 敢えて言うなら、漫画の「ベルセルク」に出てくるゴッドハンドが「ドラえもん」ののび太の家に突如現れるような不気味さで、初見ではみんなびっくりするキャラです。その正体については様々な考察がなされていますが、最近見た中だと実はマザー3のあるキャラクターの成れの果てではという推測が結構面白く、改めてまたこのキャラについて調べていました。
 もっともマザー2については、ラスボス以前にゲーム全体としても名作ですが。あと印象はすごいんだけど、ラスボス戦が実質イベント戦ってのはちょっと惜しかった気がします。

 このほか気になったラスボスを挙げると、あんま遊んだ人はいないでしょうが「ラングリッサー4」のラスボスも最初から因縁ある相手なのと、最終ステージがかなり激ムズだったということで、倒した時はやばいくらい興奮しました。やっぱ感情移入して憎いと感じるラスボスほど達成感があります。
 逆に続編の「ラングリッサー5」は、なんか宇宙にある変な機械が実質的なラスボスで、作業感満載で超つまんなかったです。

 最後もう一つ、いい意味で印象に残ったラスボスとして「サガフロンティア2」のエッグがいます。このキャラも序盤から登場、っていうか主人公のウィル・ナイツの一家を3代にわたり呪い続け、作中世界で100年近く騒乱を引き起こし続けた諸悪の根源の中の根源ともいう敵キャラで、ストーリーの絡み具合で言ったら本当に屈指の存在でした。
 具体的にはこのエッグによって主人公は、両親、叔母、恋人(分岐によるが)、息子が死に追いやられることになり、そんな憎いことこの上ないエッグを、世代を超え、ウィルの孫のヴァージニア・ナイツが叩き割るという最後の展開は非常に興奮させられました(*´Д`)ハァハァ

 しかもこのエッグの場合、非常に強く設定されていてラスボス戦も白熱します……というと聞こえはいいですが、実際には強すぎてゲームが詰む可能性も高く、やりすぎなところがありました。特に設定ミスでほぼ確実に石化をつけてくる特殊攻撃とか、「世界の合言葉は森」と幻想的な技名ながら目を疑うかのようなダメージを叩き出してくる攻撃など、自分も初めて立ち向かった際は「頭おかしいんじゃねぇのか?」と本気で思いました。っていうか攻略情報ないと絶対に攻略無理だった。
 サガフロ1がこの前リメイクされて好評を博しているようですが、サガフロ2ももっとマイルドなシステムにして、むしろ現代のこの技術できちんとリメイクしてもらいたいものです。もっともマイルドにするにしても、「お呼びじゃないのよカス野郎!」などのサガらしいセリフは残すこと必須ですが。

2021年12月20日月曜日

中国オフィス記事の裏側

一等地でも空室だらけ、中国のオフィスビルがガラガラだった(JBpress)

 正直目を開けているだけでも苦痛を感じるくらい疲労しているので簡単にまとめます。
 恒大問題など中国の不動産は個人向け住宅販売ばかり目を向けられるのが嫌なのと、地味にこちらの方が中国不動産業界の問題として大きいのではないかと思い、書くことにしました。

 友人にも指摘されましたが、空き室率について過去の比較データがないというのは自分でも非常に良くないと感じています。できればグラフの一つは用意したかったのですが、月次で直近までデータを後悔しているシンクタンクがなく、またあっても2020年までと古いのしかなかったために、JLLのレポートデータだけ引用することにしました。
 まぁJLLなら権威あるし、一つの機関が全国についてまとめてくれているのでこれはこれで価値あるデータですが。

 なおその空き室率の数値について補足すると、中国では15~20%が健全な水準とのことで30%言ってるからヤバイということですが、直近の東京のオフィス空き室率は大体6%台です。この点についてヤフコメで指摘している人がいて、30%なんて想像もつかないけど大丈夫なのと書かれてあり、良いコメントを書いてもらえました。そのコメントとはまた別のコメントではもっといい内容があり、曰く、資産税がないからこれだけ空きがあってもやってけるのだろうという指摘がされていました。
 実はこの指摘が、敢えて書きませんでしたが今回の記事を読み解く重要なポイントだったりします。日本と比べると中国の商業不動産オーナーが支払う運転費用は施設維持費だけで、資産税がない分、日本より資金的には楽だったりします。上記コメントをした人は、中国では今後資産税を導入しようとしているがそれでどうなるのかとも書いていましたがまさにその通りで、商業不動産に関しては結構逆風が吹いているような状況だったりします。

 上のコメントを読んでみて自分も、改めて資産税の影響というものについて考えさせられました。逆から見れば資産税があるからこそ空きを出さないための工夫、具体的には競争が起こり、その結果として日本みたく低い空き室率が維持されているところがあるでしょう。一方で、資産税の分だけ賃料に上乗せがされる面もあり、消費者も資産税の負担を被っているところもあると考えると、またどうしたものかと思えてきます。

 このほか今回の記事のポイントとしては、自分の肌実感も書いてある点でしょう。本当に夏ごろまでは見ているこっちが大丈夫かと思うくらいテナントの埋まっていないショッピングモールが多かったですが、秋ごろより段々と埋まり始め、アピタの島忠が撤退したスペースもこの前見に行ったらテナントが入る準備をしていました。
 多分今後はある程度は回復するだろうけど、それ以前に中国の商業不動産は新規供給が多いため、地味に住宅よりもこっちの方が爆弾抱えている気がします。

2021年12月18日土曜日

逆転生するキャラの特徴

 諸葛亮が現代に転生するという漫画の「パリピ孔明」の1~2巻が無料中だったのでダウンロードして読んでみましたが、どっかの「一騎当千」な漫画と違ってちゃんと原作の諸葛亮らしさを上手く現代ネタに溶け込ませていたので、そこそこ面白く感じました。「一騎当千」な漫画はさすがに三国志知らないにしてもひどすぎた気がします。

 その上で、この作品読んでて思い出したのは、タイトルは忘れましたが明治の文豪である森鴎外が現代に転生するという小説です。この作品で森鴎外は、女子高生に本名が森林太郎だから「モリリン」と呼ばれながら携帯電話(当時のガラケー)を使いこなしたりするという話なのですが、こうした過去の時代の人間が現代に転生する話だと諸葛亮や森鴎外のように、やはりインテリキャラになりがちなのかもと思いました。
 何故インテリキャラが使われるのかというと、話の必然的に現代の機器や技術を学ぶ必要があり、そうした学ぶ姿勢がはっきり出るキャラじゃないと成立し辛いところがあるからじゃないかと思います。それこそ張飛とかが現代に転生しても、パソコンとかスマホを使うイメージ持てないし。

 もっとも張飛が現代に転生して、RIZENとかで朝倉未来と戦ったり、鉄球ドッチボールする等という話なら面白くなる気がしますが。

 話を戻すと、上記のように過去から現代ならインテリキャラが使われやすいですが、その逆で現代から過去へ転生するというのならどんなキャラが多いのかなとも考えてみました。真っ先に浮かんだのはまた漫画の「仁」の主人公で、実際にこの作品は読んだことないけど医者という職業上のスキルを幕末にフルに生かすことになるキャラになっています。基本的に現代人の方が過去の時代の人と比べて知識などで勝ることが多いため、むしろ一点物のスキル、上記のような医術や馬術といった何か特定の技術を過去の時代に活かして活躍するというキャラが過去に転生しやすいなのかなと見えてきます。

 ならこの手の一点物のスキルで過去に転生したら面白そうな人はいるかなと考えたその時、天啓が降りてきました。それは誰かというと、永遠の中間管理職こと漫画の「カイジ」シリーズに出てくる利根川幸雄(トネガワ)です。
 悪徳消費者金融会社に勤めるトネガワですが、彼が過去の時代、具体的には江戸時代に転生してどっかの会長によく似た悪代官の腹心となり、天領の農民からあの手この手で搾取する、でもって目付に詰められるのを上手く切りかわす話なんか結構ありなんじゃないかという気がします。っていうか、農民のキャラとかまんまカイジの絵柄がそのまま使えそうで、スピンオフとしてそこそこいけるんじゃないかなという気がします。諸大名の接待でいびられるとかいうのなんかすぐ想像できるし。

 こう考えると、本当にトネガワはなんにでも使えるキャラクターだなという感じがします。あのカイジの第一部は実は思い出があり、連載当時によくゴミ捨て場とかから拾い読みしていたヤンマガをパラパラ読んでいた時、ちょうどEカードをやっているところで出会いました。当時はなんか妙な絵柄の漫画だなぁと感じつつ、やたら心理描写が細かく書かれていて、よくわからないけど強く印象に残る漫画だと思ってみていました。まさかその漫画が未だに続いていて、こうして様々なスピンオフまで作られるようになるとは当時思わなかったけど。

2021年12月16日木曜日

三井住友カードからの不審なメール

 今日会社の昼休みに余った時間に昼寝してたら、夢の中か何かで反応したのか急に足ピーンっとなって机の内側を蹴飛ばし、周りの人間を無駄に驚かせてしまってました。今までこんなこと一度もなかったのに(;´・ω・)

 話は本題ですが、今日メールボックスを開いたら送信者名が「三井住友カード」となっているメールが来ていて、さっそく中身を開いたところ一見して不審な内容であり、詐欺メールか何かではないかと思いました。具体的なその文面配は以下の通りです。

*******************
内臓おろし 様

平素より三井住友カードをご利用いただきありがとうございます。

*******************

 なんだよこの「内臓おろし」、 っていうのが第一印象です。
 いくらなんでもふざけ過ぎた呼び名だし、それをメールの文面に普通出すのかといろいろ疑問に思うし、詐欺メールにしてもおかしいにほどがあると当初思いました。

 しかしその後の文面を見ると、通知に関する規約の変更について真面目な内容が書かれてあり、アクセスを誘導する妙なリンクもつけられていません。これは一体どういうことかとしばし思案に暮れたところ、「内臓おろし」とはかつて自分が設定したニックネームだったことを思い出しました。

 そもそもこの三井住友カードですが、入ったところ約束した給与を支払わなかったため2ヶ月で辞めたマジふざけた会社に入社した際に三井住友銀の口座作らされて、加入したカードでした。しかし私のメインバンクは「世界ふしぎ発見」並にカードをボッシュートするみずほ銀行、ではなくて三菱UFJのため、その会社を離れてからは一切使うことない休眠口座となっています。
 ちなみにその三井住友銀の口座を作る際の申請書類で、本人署名欄に貿易事務時代から使っているローマ字でのサインをしたら、「外国人以外にはローマ字でのサインは認めない」という妙な人種差別を受けて突き返されています。ぶっちゃけ今でも意味が分からない。

 話を戻すと、すぐ使わなくなったけど確か口座できてカードが送られてきた際に、一緒に添付された案内に従ってWeb登録みたいなのを確かやっていて、その際にニックネームだか表示名を記入する欄があり、「どうせ使わなくなるんだし」と思ってなんか適当に「内臓おろし」って記入していた気がします。前述の通り三井住友は口座もカードも一切使っておらず、この「内臓おろし」っていうのも全く見ないまま何年も過ごしているだけに、急にこうして忘れた頃にメールで呼びかけられると焦るに決まっています。

 ただ改めて考えるにつけ、こういう真面目な案内メールを本名ではなくニックネームで送るっていうのも、先ほどのローマ字サインといい、なんか三井住友って変な気がします。マジふざけてんのかと思いますが、ふざけている張本人は自分なだけに面と向かっては言えそうにないです。

2021年12月14日火曜日

自民の公明切り、維新との連結はあるか

 本当は昨日にこのネタも書く予定だったけど、頭文字Dの性転換ネタがなんか楽しくて書くの忘れていました。ちなみに今日も帰り道、「ここでは私がエンペラーよ!」などとセリフを考えてました。

 結論から言うと、これまで全く想定していなかったけど、案外自民が公明党を切って、維新の会と連立組むシナリオも今後は選択肢に入れていく必要があるのではと考えています。それにしても昨日は13日だったけど、正直「13日の金曜日」より「13日の月曜日」の方が恐怖感増す気がする。


 自民と維新の連立について最初に疑ったのは上の記事を見てからでした。出したメディアは当初は気にしてませんでしたが読売ですし、かつてナベツネが橋下氏のことを「ヒトラーのようだ」とお前がゆうな的なコメントをしたメディアがこういう記事を書く日も来るものだと思います。

 ただ上の控室共用の話の時点ではまだそんな気にするほどでもなかったのですが、昨日も書いた通りに例の十万円給付で岸田首相が、当初の謎のクーポン案を放り投げて全額現金給付を容認する姿勢を見せたのを見て、「ああ公明切るつもりなのか」と感じました。
 一体何故かと言うと、昨日にも書いていますが何故クーポン案にこだわったのかと言うと、まず間違いなく中抜きをやるためでしょう。なんか馬鹿などっかのメディアがクーポンにする理由を「現金だとそのまま貯蓄に回るから」と書いてましたが、地域振興券の時のデータ(配ったクーポンの分だけ貯蓄に回った)すら忘れる奴が出る時代になったのかとちょっと思いました。

 13日の月曜日に妙に仕事張り切ったせいか今日はガチ疲れてて話が頭文字Dのバトル並みに二転三転していますが、先ほど言った通りにクーポンにするのは中抜きをするためで、でもってその主力中抜き業者はこのクーポン案に異常なほどこだわる公明党(創価学会)系の業者じゃないかと私は見ています。彼らとしては前回選挙で費消した選挙資金を補充し、来年の参院選に臨むためにも、かなり譲れない点だったんじゃないかと言う気がします。
 何気に先週あたりから、この十万円給付に関して公明党関係者の声がほとんど聞かれなくなったのも密かに気になっています。

 話は今度は自民党目線に移りますが、世間の批判も多いこのクーポン案をなんで飲んだのかと言うと、連立を組む公明党の選挙協力が必要とされてきたからです。何気に公明党との連立は小渕政権に始まってますからかれこれ二十年くらい続いているものの、その選挙協力の効果はこの間、確実に落ちてきているでしょう。

 先の選挙もそうでしたが、このところがっちりとした支持団体の組織票が弱くなる一方、選挙ごとに立場を変える無党派層の投票が決勝を左右する選挙結果が増えてきているような気がします。これは無党派層が投票するようになったかというよりは、組織票の票数が減ってきていることが原因じゃないかと思います。こうした傾向の煽りを受けてか、公明党の選挙協力も前ほどの威力を見せなくなってきている気がします。
 その上で、前回選挙では関西地方で維新の会が連戦連勝を重ねた結果が大きく取り上げられましたが、この結果を見て、改憲方針を始め思想的にも近い維新の会との乗り換えを考えない自民党員はいないでしょう。またうるさいことは言わないけど、今後も付き合っていくべきかで公明党との距離感がなんか遠くなっている気がします。

 こうした過去の積み重ね、そして今回のクーポン案の実質的な放棄を見て、案外自民党は公明党を切って維新と組む可能性も出て来たんじゃないかなと思えてきました。もっとも一番可能性があるのは、公明党とは連立を維持したまま、維新の会が連立に加わるというシナリオでしょう。この場合、公明党が逆に自民と手を切って維新とのコンビで打倒自民に動くシナリオも後々の選択肢に入ってきます。

 最後にどうでもいいネタとして、もはや消滅状態にある社民党の元支持層は今どこを応援してんのかなと気になりました。関西地方は案外そのまま維新の会が吸収したのではないかと思いますが。

2021年12月13日月曜日

頭文字Dでトランスセクシャルしたら……

石原氏、参与の給与辞退 勤務4日、日当2万6千円(共同通信)

 おばかさん( ^ω^ )


 岸田首相は必ず心変わりすると言った翌日に早速これで、なんかあまりにもすぐ予想が当たってしまい自分自身も逆になんだかなという気にさせられます(;´・ω・)
 それにしても岸田首相の風見鶏ぶりは想像以上です。もっともこれまでは他の首相と比べると自分が支持する方向へいい感じに変わっているのであまり敵意は感じませんが、本当にこれほど主体性のない総理も珍しい気がします。元祖風見鶏の中曽根なんかはまだ方針はっきり持ってたし。

 あとまた本題と関係ないけど、買って着てみたところ冬なのにやたらダニに噛まれることとなったふわふわもこもこのパジャマを洗濯した上で昨夜久々に着てみたところ、やっぱりめちゃくちゃ噛まれまくりました。残念ながらこの真冬のダニ騒動の犯人はこのパジャマであると断定せざるを得ません。200元もしたけど、このまま捨てざるを得ないのか……。

 ようやく話は本題に入りますが、今日次の歴史記事にどんな題材を選ぼうかと帰宅途中で考えていたところ、「頭文字Dのキャラクターがトランスセクシャル(性転換)したらどうなるのだろうか?」という方向に考えがぶれていきました。
 具体的には頭文字Dのキャラクター全員が男女逆転するという形式ですが、主人公の藤原拓海はそのまま女性の名前でも通用しそうな感じです。でもって高橋兄弟改め高橋姉妹は弟が高橋啓子、兄が高橋涼子になって、そそっかしい妹に理論派でお姉さまキャラな姉という構図がやけにしっくりきます。セリフとかも書き起こすと、

「曲がる、曲がってよ私のハチロク!!」
「なんですって、慣性ドリフト!?」
「私はバトルがしたいのよ。ついてきなさい、ハチロク」
「あの子は進化している。シミュレーションを少し修正する必要があるわね」
「ハチロクなんて、アウトオブ眼中だわ!」
「私は勝負するつもりなんかない。いわば、これはセミナーよ!」
「私……メカのこと、よくわかんなくて」
「1万1千回転まで、きっちり回しな」(だみ声)
「見えなければいいのよ。さっき私がやられたみたいに、今しかない」(ライトオフ)

 こうやってセリフ書き起こしていて、なんか無性に見てみたいぞこんな作品みたいな感情を覚えてきました。っていうか拓海と涼介(涼子)のやり取りは完全に「エースをねらえ」になりそう。
 なんていうか艦これといいガルパンといい加齢臭漂うおっさん趣味な題材であればあるほど、少女キャラを主体にすることで妙なブーストかかる気がします。

 っていうわけで上記以外で女子ばかりにしたら売れそうなおっさん丸だしな題材は他にないかと少々思案してみましたが、戦闘機なんかまだありかもしれないけどストライクウィッチーズが一部既にやっています。あと三国志は既に美少女ゲーム化されてるし、パチンコもこっちで絶賛連載されてるし、麻雀に至ってはむしろ最近おっさんばかり登場する作品の方が少ない気すらします。
 では逆に女性の趣味をおっさんがやりまくる作品だとどうか。裁縫、茶道、カーリング、ピアノ、バレエなどありますが、「漢のバレエ」とかだったら逆にアリかもと思うけどそれ以外だとなんか絵面が汚くなるイメージしか浮かんできません。ならメイク漫画だったらアリかって思ったけど、メイク漫画は女性主体でもなんか色物に走り勝ちが気がするので、結局そうなるしかないでしょう。

2021年12月12日日曜日

十万円現金一括給付に関するごたごた

 わざわざ私が言うまでもなく、次の十万円を現金一括で給付するか、半分をクーポンにするかと言えば、前者の方が圧倒的に効率がいいに決まっています。にもかかわらず何故政府はクーポンにこだわるのかと言うと、どう考えたって間に入る中抜き業者を潤わす理由以外ないでしょう。でもってこの中抜き業者はクーポンにこだわる公明党系、っていうか創価学会系の関係者が関わる企業と見ても間違いないでしょう。


 それだけに維新の会が主張するように、自民党内でもクーポンを混ぜることについては疑問視する人間も少なくないようです。とはいえ上の西村氏の発言は、政権中枢にいる人間なだけになかなか驚く発言ですが、彼のような立場の者がこういうくらいなんだから、自民党内としてもこの件に関して不満を持っている層が少なくないのでしょう。

 一応政府としては既に、「自治体がやりたいのなら全部現金でも構わない。但しその場合、お金渡すのは6月以降な」と、露骨な嫌がらせともいえる措置を発表しています。ただ上の西村氏の発言で風向きは変わってくると思え、制限なしの現金一括給付に方針を改めるようになるのではないかと自分は見ています。
 特に今の首相は心変わりが早いことで有名な岸田首相なだけに、身内からもとやかく言われればすぐに方針を変えるという点で、変な意味で期待が持てます。心変わりが早い人間は正直あまり信頼がおけませんが、この現金給付に関してはクーポンを織り交ぜるなんて無駄を通り越し、中抜き業者を喜ばす以外に何もないだけに、早いところ心変わりすることを内心祈っています。

 自分は民主主義においては、一定の税金の無駄遣いは必要コストだと割り切ってはいます。しかしこのクーポン案については許容できるレベルの無駄遣いではなく、真面目にこの案を押し通そうとする人間はこの世にいない方が世の中のためだとまで感じます。
 かねてから日本政府は様々な方法でいろんな中抜きをやってきていますが、なんとなく最近見ていて、その中抜きのやり方が杜撰になってきた、というより前みたいにばれないようにじゃなく堂々と中抜きするようになってきているようにも見えます。そういう意味では本当に、中抜きこそが日本のガンなのかもしれません。

2021年12月10日金曜日

奥行きがない漫画の「化物語」

 大暮維人氏が作画を手掛ける漫画版の「化物語」を読み始めた当初、さすがは大暮氏だと思うほどその作画には美麗さを感じたのですが、ある時から途端に、その絵に違和感を感じるようになりました。具体的なタイミングは「傷物語編」が始まってバトルシーンが多くなってきた辺りですが、最初はその違和感の意味が分からず、よくわからないけど妙な君の悪さを感じてました。

 その違和感の意味に気が付いたのは、このところこのブログでプッシュしている「瞬きより迅く!」という空手漫画を読んでからでした。この漫画は以前にも紹介した通り、直線的動きの多い空手という競技で、視点や効果線が非常に効果的に使われていることで異例なくらいに立体感のある動きを漫画で表現していると自分は感じています。これ以前に漫画の立体感についてはあまり意識していなかったのですが、この漫画を読んでからというもの3Dゲームの視点じゃないですが、視覚をどう運用して見せるかがどれだけ重要かが少しわかった気がします。

 話を戻すと、この「瞬きより迅く!」を読んでわかったこととして、大暮氏の漫画版「化物語」は致命的なくらいに絵に奥行きがないということに気が付きました。この点はバトルシーンに特に顕著で、対峙する二人のキャラクターを横側から水平上に描くコマが非常に多いです。敢えて例えればスト2などの2D格闘ゲーム画面みたいな構図が多く、奥行きを感じさせられる斜めからの視点、並びにコマ間の動きの見せ方が非常に少なく、ほとんどのコマが2D画面っぽい構図になっているような気がします。
 しかも大暮氏の場合、背景の作画に関しても主線をはっきり描く傾向があり、その結果、遠近法が全く働かずというか全く使用していないため、余計に絵に奥行きが感じ辛くさせているようにも見えます。

 こうした作画パターンのためか、1枚1枚の絵を見る時間が「瞬きより迅く!」と比べて非常に短いです。というのも絵に動きがあまり感じられないため、サクッと見終わっちゃうためです。さらについでに書くと、大暮氏はバトル中の顔面ドアップも多い気がします。
 改めて他の格闘漫画と比較すると、やはりこの絵の奥行きが非常に重要である気がします。視点を動かしたり効果線を付けたりすることで動きを表現しつつ、立体感を作るということがこのジャンルでは特に重要である気がして、1枚1枚の絵は非常に美麗ながら、あまりにも動きの表現がない大暮氏の特徴に気が付いた時にはなんかいろいろ思うところがありました。

 逆に、「瞬きより迅く!」の動きの見せ方は秀逸そのもので、前にも書いたけど後ろ回し蹴りのコマは何度も見返すくらい非常に綺麗に描かれていてびっくりします。一体どこでこういう技法を学んだのか、真面目にどっかで聞いてみたいくらいです。

 なお動きのある絵に関していうと、その表現力でずば抜けていたと感じるのはやはり「頭文字D」のしげの秀一氏です。車などの静物を走っているように描くのは非常に難しいと言われ、実際に他のレース漫画を見ても全然迫力が感じられないのですが、「頭文字D」に関しては全く違和感なく車が走っている条件が読んでて浮かべられ、その表現技法は真面目にこの分野でトップであるという気がします。
 その走っているように見せる表現ですが具体的にいうと、まずは「ギュォォオン!」などの効果音を鳴らす、次に車体の輪郭をぼかして書く、でもって最後に効果線を描くというのが非常に役割として大きい気がします。この点、さっきの大暮氏の背景じゃないですが、輪郭を明確に描き過ぎるというのは動きのある絵にする上ではかなりマイナスになるのかもしれません。

 そのしげの秀一氏の今連載されている「MFゴースト」では最新のシビックタイプRが出たそうですが、今の時代はスポーツカーも少ないから車種選ぶのも大変そうな気がします。レース描写のよかった「カウンタック」という漫画では欧米系スーパーカーをガンガン出してたけど、公道レース的にはスーパーカーだとちょっとなぁ(´・ω・)

2021年12月9日木曜日

三菱、日産の軽自動車生産停止報道について


 上の車はBYDの「漢」というEVですが、マジこれは格好いいと思います。写真だと伝わり辛いけど車体はかなりでかく、これまでのやや安っぽい感じしたBYDの車とは一線を画してて、良い物を作ってきたなとひたすら感心しています(*´Д`)ハァハァ
 ちなみに搭載している電池は、構造体としても使用できるというBYD自主開発の「ソードバッテリー」です。中二病っぽいネーミングだけどBYDのセンスは良くなってきているという感じします。


 それで本題ですが、今日昼頃より読売など一部メディアから、三菱と日産の共同開発車である軽自動車3車種(「eKスペース」、「eKクロススペース」、「ルークス」)が今月より生産、販売を停止していたようです。停止理由について実際に生産を担当する三菱自動車側は取材に回答しなかったと報じられていましたが、一読してまた不正を行っていてバレたのではないかと疑いました。
 理由としては三菱がこの手の常習犯、というわけじゃなく、理由を明かさずに停止している車種がekシリーズ(ルークス)だからです。

 現在、ヤリスが売れまくったかと思ったら今度はカローラクロスが売れまくっているトヨタと違い、三菱と日産がまともに売れる車と行ったらガチで軽自動車しかなかったりします。ほかにもラインナップを揃えていますがぶっちゃけ本当に「揃えているだけ」で、毎月安定的な販売台数を見込める車と言ったらこの軽自動車シリーズしかありません。
 無論、軽自動車だと利幅がやや限定されますが(それでも昔に比べたら価格上昇によりかなり大きくなっている)、一定程度の台数を稼ぐことは工場の稼働率維持の上では非常に重要であるのと、川下のディーラーに現金を流す上で不可欠です。いわば軽自動車は今や三菱と日産の大動脈に当たると言っても過言ではなく、これ止めるっていうことはガチで動脈止めるのとほぼ同義です。

 なお三菱の場合は本当に軽自動車以外は物好きしか買わない車しかないです。日産に関してはノートとセレナはまだ一定の販売が見込めるかなとは思うものの、軽自動車なかったらディーラーの家系はかなりきついと思います。

 話を戻すと、上記のような事情から三菱と日産にとっては軽自動車は何が何でも生産販売を維持しなければならない車種であると自分は考えていました。それだけに生産販売停止と聞いて、最近話題の半導体不足による理由の可能性は低いと当初から見ていました。なぜなら、調達した半導体を優先的に回してでも生産しなければならない車種だからです。
 案の定、続報にて停止は部品不足などによる者ではないと報じられていました。となると、もう残っているのはやっぱり不正で、生産販売停止理由を明かさない上にリコール発表がないということは、前回の三菱の燃費不正事件同様にカタログスペックでなにかやらかしたのではないかと疑いました。

 そう思っていた矢先に日経の報道によると、衝突試験データが基準未達だったという続報が入ってきました。詳細に関してはメーカー側の発表を改めて確認する必要はあるものの、きちんと詳細を明らかにしない妙な態度からみて、日経側の報道が真実なのではないかと思われます。となると次は、基準未達は誰のせい?って話になってきますが、前科的にも開発担当的にも、やっぱ三菱なんじゃねと疑わざるを得ません。

 ちなみに今年3月に出した記事でも書いていますが、マジで三菱自動車は1日でも早くこの世から消滅してほしいと本気で願っています。ランエボの名でSUVで出すとかわけわかんないこと口にしだしたこともさることながら、前回記事でも取り上げた2000年頃のリコール隠し事件の集団的隠蔽行為はやはり許しがたく、こんなクソみたいな連中のために何人も死んで、何人も人生狂わされたのかと思うと本当にやるせないです。しかもあれだけの事件起こしておきながら、2016年にも燃費不正を起こし、内部通報まで握りつぶしていた経緯まで見ると、根っこから腐っているとしか言いようがないです。
 昔、三菱車が大好きだっただけに辛いことこの上ないですが。

 ちなみに上記内容を先月も久々に遭った知り合いに居酒屋で語り始めたら、「声でかい(;゚Д゚)」と止められました。けど、「(三菱自動車関係者が)いるんだったら出てこい!さっさとくたばれって直接言ってやる!俺が言ってやる!(# ゚Д゚)」などと吠えてました。

 どれだけ対策しても、自動車に関しては不具合による死亡事故が発生してしまうのはその利便性を鑑みるに仕方のない部分があるかと思います。しかし空飛ぶタイヤ事件に関しては、確実に事前に防げたと言い切れる不具合であり、またその後の顛末で自殺に追い込まれたディーラー関係者も少なくなかったと聞くだけに、これ以上犠牲者生む前に早く死んでくれと、今回の事件が不正であるかどうかに係らず三菱自動車に対しては願っています。

2021年12月7日火曜日

「など」と「等」はどっちを使えばいい?

 最近しょうもないことばかり書いているのでたまには世のため役に立つことでも書くことにします。ちなみになんでしょうもないことばかり書いてるのかというと、ガチで最近ゲームで忙しいせいです。詳細は言えないけど、多分自分の一生の中で最高のゲームを遊んでいるという気がします。

 話を本題に移すと、たまに「など」と「等」、この単語はひらがなと漢字のどちらを使えばいいのかという質問を受けることがあります。結論から書くと、ひらがなの方が有利だと自分は考えています。

 この「など」は具体名は出さないけど手前の名刺単語に類する、近い意味の名詞に相当する単語がその後に続くことを示す単語です。また手前の単語が例えとして出した単語であるということを示す意味でも使われます。日常生活の口語においても使用頻度が高い単語なのですが、日本語文章での表記では「など」と「等」という具合でひらがなと漢字での表記が両方とも存在しており、どっちかを優先して使うような指針も特にないため、個人や状況によってどちらを使うかは完全に裁量に任せられています。

 私自身、言葉というのはたとえ同じ意味であろうと、よっぽど混同しやすかったり表記し辛くない限りはなるべく幅が広い方がいいと考えており、「こういう時はこっちを使わなきゃ」なんて偉そうに言って表現の幅を狭めようとする輩は殺したいくらい嫌いです。ただこの「など」に関してはあまりにも指針がなく、どっち使う方がいいのとガチで聞かれるくらい曖昧なところがあるのと、冒頭でも語った通りひらがなの方が表現上で有利であることから、漢字を使っても別にいいけどひらがなの方が有利であるということはここではっきり示します。

 では何故ひらがなの方が有利なのかというと、これもあんま表立って教えられていませんが、日本語文章はひらがな部分で文節や単語を区切ることが多く、読み手に文章における区切りを意識させやすいからです。
 これは一体どういうことかというと百聞は一見に敷かずなので具体例を出すと、

・東京法制局局長級幹部会議は午後開かれる予定。

・東京法制局の局長級幹部会議は午後に開かれる予定。

 敢えて漢字でいっぱいな短文を入れましたが、動詞の「開かれる」を除くと使われているひらがなは「の」、「は」、そして「に」だけです。
 日本人はあんま意識していませんが、単語と単語がどこで区切るのかというと間にひらがなが入っているかどうかで判断する傾向があります。逆に、漢字が続いているとその漢字の末端までを一単語として捉えがちです上の文章だと「東京法制局局長級幹部会議」が一単語に見えます。しかし間に「の」が入る下の文だと、「東京法制局」、「局長級幹部会議」という二つの単語に分かれ、でもって読み手としては多分こっちの分割版の方が読みやすいし誤読することも少ないのではないかと思います。

 ついでに書いておきますが、私の感覚では漢字が連続する単語をさらっと読み取れるのは5文字まで、ギリ許されるのは6文字までだと思います。7文字以上も漢字が続くと明らかに読み辛くなり、読み手に負担がかかるため、分割が可能であれば上の例のように間に「の」を入れるなどして5文字くらいの二単語に分けた方が読み手にやさしいです。
 逆を言えば、あんま細かく読まれたくない箇所は意図的に長めに漢字を繋げるというテクニックもああります。

 話を「など」に戻すと、「カレーなどのインド料理のように」といった比喩表現で使う場合ならあまり影響ないですが、並列表現で使う場合だと上記の「漢字とひらがなの境目で区切る」が大きな意味を持ちます。早速具体例を出すと、

・火星、水星、木星など惑星は常に公転している。

・火星、水星、木星惑星は常に公転している。

 一見してわかる通り、漢字の「等」を使うとその前後の「木星」と「惑星」の二単語がそのまま漢字で連結されて、一読して読みにくい印象を受けます。逆に上のひらがなの「など」を使ったバージョンでは、その直前までは並列として挙げられている単語だということがはっきりわかり、その並列対象を総括する単語が「惑星」であることがはっきりわかって見やすいです。
 一応、漢字のバージョンも「~等の」という風に「の」を入れることで見やすくすることはできますが、それでも「木星など」と「木星等の」だったらやはり前者の方が速読とかしたりするうえでは有利な気がします。並列表現では単語がずらっと並んで漢字が多くなりがちなだけに、このようにひらがなの「など」を使う方が単純に有利かなと思います。ついでに書くと「等の」だと発音する場合は音の数も多くなってしまうし。

 逆に漢字の「等」はどんな時に使うのかですが、はっきり言えば文字数が制限されてたり、パワポなどで入力欄が制限されている場合にだけ自分は使っています。もしくは前述のように、読み手に深く読んでもらいたくない箇所を漢字で目いっぱいにする時くらいかな。

 ちなみになんでこんなことに意識を配るのかというと、やはり中国語で苦労しているというのが大きいです。仕事の傍ら、中国語文章を翻訳する機会も多いのですが、中国語の場合だと全部が全部漢字で、この手の単語同士の区切りを探すのがかなり難しかったりします。下手したら名詞と動詞すら判別できず、前の単語の漢字を変に混ぜて読んでしまって誤読したりすることも多いだけに、日本語の単語や文節の区切りでひらがなは重要だという風に気が付きました。
 マジで中国語はその辺、句読点でしか区切り部分を示す手段がないしなぁ。

 最後に、最初に表現は広い方がいいと言いながらですが、「遵守」と「順守」に関してはどっちかに統一してほしいですマジで。両者とも意味はほとんど同じなうえに発音も一緒で、なのに漢字だけ違うので、無駄に紛らわしいことこの上ないです。どっちがいいかというと中国語でも「遵守」が同じ意味で使えるので、「遵守」に統一した方がいいと密かに願ってます。
 逆に「敷衍」って単語が日本語と中国語で全然違う意味になり、中国語だと「ごまかす」、「やり過ごす」という意味で頻繁に使われるのが結構意外です。

2021年12月6日月曜日

ゲーム規制記事の裏側

ゲームの代わりにTikTok?厳しすぎる中国ゲーム規制で起きたこと(JBpress)

 さて「来襲のサザエさん」の時間じゃないですが定期的な自分の記事紹介ですが、あんま今回はアクセスは奮ってないようです。

 記事内容は見出しの通りに最近日本でもよく取り上げられている「厳し過ぎる中国のゲーム規制」について報道目的で書きました。この辺のゲーム業界ネタはガチな業界人の友人がいてくれるおかげで取材に困らないため記事を書くだけなら楽でしたが、改めて読み返すとやや文章のリズムが良くなく、折角の取材内容を自分が料理しきれなかった感があります。

 仮に紙幅が余っていたら、民主的なプロセスを経ていない点で共通する香川県のゲーム規制条例と絡めたことも書きたかったのが本音です。記事中にも書いていますが、中国だとゲームをやらなくなった代わりにTikTokなどの動画サービスに子供が流れているようで、ただゲームを規制したところで他の娯楽に流れるだけというのを若干強調したかったです。要するに、勉強に向かわせたいのならゲームとかを断つのではなく、勉強をする楽しさとか意義を知らしめるべきだと訴えたかったのですが、多分この手のメッセージは文章が稚拙だっただけに伝えきれてないでしょう。
 ちなみに中学受験時に親にスーファミとサターン隠されて、泣く泣く自分は埃被ってたバーコードバトラーⅡを引っ張り出して遊んでました。マジシュールだった。

 敢えて今回の記事の良いところを出すなら、取材で友人が教えてくれた、規制によって中国文化の掘り下げが進んでいるという事実を報じた点だと思います。日本でもゲームから歴史や文化の掘り下げ、普及が進んだという事例は少なくなく、メイド文化なんかまずそれだし、また艦これなどによる二次大戦におけるミリタリーネタの掘り下げも案外馬鹿にならない水準だったと思っています。そういう意味ではこのところの中国のゲーム規制は、デメリットだけじゃなくメリット面にも目を配らなければと改めて感じました。

 ちなみに今思いついたけど、ゲームやアニメ発で歴史や文化の理解や普及が進む例といったら信長の野望や三国志などコーエーのゲームがありますが、改めて考えるとヨーロッパ史を題材にしたものはかなり少なく、二次大戦以外だとない気がします。ドイツ30年戦争辺りは十分ゲーム化とかできると思うのですが、この辺になると小説とかもあんま出てないので、単純になじみが浅いだけかもしれません。
 個人的には前から中世イタリア史を学びたいと考えていたのを思い出したので、また今度本読んでその辺で記事でも書こうかな。

2021年12月5日日曜日

30歳からの終活

 自分が「終活」という単語を初めて見たのは、当時いた新聞社でアジア各国の高齢者の「終活」を比較しながら取り上げようという企画に関わった時でした。日本本部から出された企画で、各地の支局に高齢者夫婦を見つけて話聞いてこいというお触れが届いたので、たまたま知り合いの両親に話を聞けそうだったから自分が中国分を担当しました。
 なおこの時に友人の両親に話を聞いた後、「君んちの両親は仲良さそうだね」と友人に行ったところ、「そりゃ人前では仲良さそうにするよ」と、中国人らしい妙なリアル感のある言葉を口にしました。

 話を戻すと、仮に自分の中での終活という話になれば、自分は30歳から既に始めています。30歳から老後の生活とか預貯金とかを考えるようになった、というわけではなく、30歳からもう必死に生きるのやめて、のんびりとした余生を過ごそう、でもってなるべく早く死のうという風に考え、そのように動いています。

 なんで30歳から終活始めたのかというと、端的に言ってやりたいこと全部やり終えたからです。元々小さい頃から血の気が多かったから20歳までは生きられないだろうと十代の頃からガチで考えていましたが、想定が外れて20歳を超えてしまった時、なら30歳までにとりあえず起業を目標に頑張ってみようと方針転換し、何もせずじまいだったけど起業を一回やって、一応悲願成就となりました。
 そんな感じで30歳をアラサーしたころ、もう完全に自分の想定寿命をぶっちぎった上にやることもないので、死なない程度に生きて、死ぬべき時が来たらすぐ死のうという風に考え、なるべく楽な仕事選んでのんびり余生を過ごすことに決めました。そうして選んだ日本での仕事が、「これ、むしろ存在しない方がいい仕事だよね」というくらいくだらないもので、ぶっちゃけ社会の足を引っ張るだけの仕事内容に呆然としたものです。

 自分自身としてはなるべくのんびり野心なく生きたかったのですが、既に当時の時点で日本にはまともな精神ではやれる仕事はないとはっきりわかり、こりゃなにがなんでもまた中国に戻らないと、のんびりどころじゃなく頭やられると考え、すぐまた中国に戻れる仕事を探すようになりました。そんなこといろいろやって、中国でまた更に転職したりして今に至りますが、根っこのところでは今も余生を過ごしているというはっきりした自覚を持っており、「いないよりいた方がいいから」という理由で今の仕事も続けています。少なくとも、社会の足は引っ張ってないつもり。

 こうした価値観について知り合いに話したところ、「大きな仕事を成し遂げたり、偉大な記事やルポを書き残したいという欲求はないの?」と聞かれ「ない」と即答しました。自分にできる仕事で頼まれるならやってもいいですが、わざわざ自分から率先して成り上がったり、何かしたりしたいというのはなく、過剰なストレス感じない範囲で適当に仕事してお金もらって食いつなぎ続けて、どっかのタイミングで交通事故とかで余計な事何も考えずに死ねればいいと今でも思っています。
 果たしてこれが終活と呼べるのか自分でも意味わからないですが、死んでもいいという覚悟に至ることが終活と呼ぶなら、30歳くらいからもう自分は始めています。

 ただ、今年に関しては無駄に途中で死なずに生きながらえて本当に良かったと思える出来事として、野球での大谷翔平選手の活躍が見られたことが挙がってきます。彼に関しては本当に同時代にその活躍を見ることができて、本当に幸運だったと感じるほどの活躍ぶりで、この点に関しては途中で無駄死にせず本当に良かったと思います。
 このほか今年あったいい出来事を挙げると、やっぱ元寇の記事あげたことかなぁ。強敵集うようになったJBpressで久々の大型ヒット記事になったし。これに限らず今年はアクセス数を狙った記事では確実にアクセス取れてて、大谷選手みたく狙ったところにホームラン打てたような年でした。

2021年12月4日土曜日

またコルセア作ってた


 前にもタミヤ製キットで「F4U コルセア」という二次大戦期からしばらく活躍した米軍戦闘機のプラモを作りましたが、その際は翼を折りたためて組み立てられることから、折りたたんだ状態で組み立てました。ただ逆ガル翼という特殊な形状のこのコルセアなだけに、きちんと羽を広げた状態で作ってみたいと前から思っていたことから、今回改めて通常状態のコルセアを組み立てました。


 今回組み立てたのは韓国のアカデミーというメーカーのキットです。ここは以前にもF14とかF4も作っていますが、とにもかくにもデカールなどの絵柄が良く、見栄え良く組み上がる点で高い信頼を置いています。今回も最初はお店に置いてあったタミヤのモスキートを買おうと思っていたのですが、このコルセアのキットがアカデミーのコーナーにあり、しかもプラスチックが初めからネイビーブルーに着色されてあるのを見て、一瞬でこっちに切り替えて買ってきました。


 先に見せた同僚も「塗装したのかと思った」と言わせるほどの色合いで、自分の思った通り非常にいい見栄えのキットになったかと思います。塗装をやらずに素組みで済ませる自分からすると、こうしたプラ本体そのものに着色してくれる配慮はこの上なくありがたく、やはりこの点でアカデミーのセンスは頭抜けていると感じます。


 それで今回のメインイベントですが、以前に組んだ折りたたんだ状態のタミヤのキットと並べてみました。


 やはりどちらも味があり、前回に折りたたんだ状態を選んだことに公開はありません。でもってこうして並べてみると、やはり二つ揃ってなんぼな感じもします。


 組立てに関して言えばアカデミーのキットはパーツ数が少なかったこともありすぐ組み立てられたものの、やや古いキットなのか少し整合性が悪いところがありました。致命的っていうものはないものの、整合性さえ完璧であれば確実にタミヤのキットに全分野で勝ると感じただけにやや惜しいです。



 前に作ったフォッケウルフも気に入っていますが、このコルセアも逆ガル翼という、翼の根本がやや反り上がっている特殊な形状なだけに、それだけで他の戦闘機と比べても見栄えがいいです。特にこのアカデミーのキットはネイビーブルーないろなだけでなく、デカールも少ないながらいい絵柄が選ばれてて、家のどこに置こうかとかなりウキウキしました。

 しかし既に部屋の中は戦闘機と車のプラモでいっぱいで、洗面所はおろか、衣装棚、食器棚の中にすら所狭しと置いている有様で、暫定的に冷蔵庫脇に置いたけど若干納得いっていません。会社に持ってってもいいけど、既に会社にもインプとフェアレディZ置いており、このまま増えるとやばい人に認定される恐れすらあります。
 小さいボックス棚があれば収納が増え、且つその天板にプラモ置けるので、明日当たり探しに行くかもしれません。マジほんと作り過ぎた気がします(´・ω・`) 

2021年12月2日木曜日

岸田内閣の朝令暮改

 冬に備えて保温性高いふわふわもこもこなパジャマ買ったけど、これ来てるとやばいくらいダニにかまれまくってまじやばたにえん。今年夏場はダニ対策効いて久々に綺麗な太腿となっていたのに、いつの間にか再び蜂の巣ハニカム構造な感じで皮膚に穴開けられまくっています。っていうかなんでこの時期に噛まれるのかわかりませんが、気に入ってはいるものの、そろそろこのパジャマもあきらめざるを得ないかもしれません。意識ある状態ではっきり噛まれている感覚するのは辛い(´;ω;`)ウッ…


 さてそれで来世のサザエさんですが、オミクロン株を巡って国際線の発着や予約をどうするかでてんやわんやです。何気に自分の周りでもこの件に関しては注目が集まっており、特に年末年始に2年ぶりくらいに一時帰国しようとしていた同僚なんかも影響受けてそうです。また在中国日本大使館からも一昨日からひっきりなしにこの件でメールが来てて、ブログへのコメントかと思ってうきうきしてメール開けたらハイ残念ってことが多いです。

 今回、自分は特に日本にとこする予定は一切ないため特に影響を受けていませんが、やはり海外駐在員に対する影響をかなり大きいです。それこそ数年ぶりに日本で家族と会おうとしていた人や、急な治療や親類の病気のため帰国しようとしていた人たちのことを考えるとやはり気の毒です。
 ただ日本政府が警戒されているオミクロン株の流入を防ごうとする方針も理解できなくもなく、海外で対症療法が確立するまではこうした発着規制についてもやむなしかと私は考えていました。

 そう思っていた矢先、「航空会社に予約受けんなと言ったように聞こえたかもしれないが、ありゃ嘘だ」とばかりに、あっさりと前言をひっくり返してきました。聞くところによると国土交通省への通知もこの過程で一切なかったらしく、まぁ一言でなんやねんと言いたくなります。

 ただこうした朝令暮改については、岸田内閣ができた時点ではっきり予見できていました。単純に岸田総理自体が優柔不断な性格しているくせに、思い付きですぐ口に出す癖も持ち合わせているため、総裁選においても「森友は再調査する→そんなこと言ったっけ( ^ω^ )」とすぐ手のひら返しムーブを見せてきました。この手のタイプって次々と問題が起こる現場でサクサク処理するのには向いているけど、しっかり方針を決めてそれをしっかり守って達成するような仕事は明らかに向いておらず、この辺の自分の適性を完全に間違えてしまっているようにも見えます。

 先の菅内閣も朝令暮改が非常に激しい内閣でしたが、恐らく今後も岸田内閣は決めたそばから撤回する、翻すことが多くなると予想します。無論、ダメな政策をいつまでも続けるというのは良くないのでダメならダメで撤回するのは決して間違いではないのですが、第一弾を出す前の段階でしっかり検討するというプロセスを怠るため、無意味な政策転換による混乱を今後も引き起こすんじゃないかな。

 ぶっちゃけこのオミクロン株に関して本当にやるべきは、海外からの入国者の徹底的隔離措置であり、それこそ強制的に空港脇のホテルに2週間隔離収容させるなどの措置だと思います。パイロットやアテンダントなどの国際線関係者に関しても、ほぼ空港内で過ごさせるなどの措置が必要でしょう。英国株第1例目なんか確か、無条件で帰宅させたパイロットだったらしいし。

 そういうわけでやけに尻と太腿が痛くなるパジャマズボンは脱ぎ捨て、以前のジャージに履き替えました。脱ぐ前なんか太腿をかいていた手すらかゆくなり始めてたし……。

2021年12月1日水曜日

日本人の宗教アレルギー

 結論から書くと、以前と比べれば大分緩くなったなという気がします。まぁ日本に住んでないで言うのもなんですが。

 日本人は海外でも平気で無宗教と自称(欧州などでは「=社会主義者」ととられることもある)するくらい宗教的色彩が弱い国ですが、1995年に起きたオウム事件、そして割と身近にいっぱいいる創価学会の勧誘や選挙運動などから、そもそも宗教そのものに嫌悪感を持つ人間は確実に少なくありません。大学時代の友人なんか中国よろしく「宗教は心のアヘン」だと言ってきかず、基本的に宗教に対する悪口しか言いませんでした。
 ただその友人、通っている大学がミッション系なのに、「講義で講師が『キリスト教は虐殺を繰り返して信者を増やしていった』と言ってて、やべぇなこの大学と思った(;´・ω・)」という一言も言ったことがあります。神学部もあるのに、実際その学校はフリーダム過ぎる。

 話を戻すとその日本人の宗教アレルギーは間違いなくオウム事件発生直後がピークで、当時流行ったカルト系団体の概念とも結びついて、印象的には木下都議くらい最悪でした。恐らく当時、仏教や神道を除けば何かしらの信仰を持っていた人はその信仰を口に出すのも憚るような思いをしたのではないかと思います。キリスト教にすら結構な警戒感が当時はあった気がしますし、イスラム教に至っては2001年の911によってテロリスト扱いするような風潮もありましたし。

 そうした約20年前と比べると、最近は宗教に対する批判が以前と比べると大分柔らかくなってきた、っていうか減ってきたなという印象を覚えます。イスラム教についてもなんとなくテロリスト団体との同一視は前より減ってきており、この点に関する偏見はなくなってきているように見えます。
 もっとも、そうした偏見を助長してきたのはマスコミであるような気がしますが。

 その一方で、日本人の宗教嫌いを最大化させた元オウムのアレフなどに対する警戒感も、同時に薄れてきているように思います。先日、定期提出が義務付けられている報告書を出さなかったことで公安から提訴されたところ、ようやく出したのでその提訴が取り下げられたというニュースを見ましたが、関連事件の被害者への補償などもあまり行われていないと聞き、やはり依然として私の中では信用のできない団体です。上祐氏の団体についても、うかつには信用できないように感じます。

 私自身は自分では宗教に寛容な方だと自認しており、出身が社会学ということもあって信仰を持ってる人に会うとあれこれその信仰の概念などについて質問することも多いです。一時期はプロテスタントに傾いた時期がありましたが現在は「神は存在しない」という考え方から無宗教であるものの、それはあくまで自分個人の考え方であり、信仰を持つ人を否定したりはしないように意識しています。
 なお神はいないけど、妖怪はいると信じています。

 私自身の考え方で言うと、信仰を持つと思考の幅や範囲が制限される一方、意思判断の基本コンセプトというか芯は確実に補強され、自我の安定や強化面ではプラスの面もあると考えています。そういう意味では自我が弱い、周りにひたすら追従して合わせようとする一般的な日本人にとっては、何かしらの信仰を持つ方が精神バランス的に悪くはない選択じゃないかとも思うのですが、前述の通り日本の宗教アレルギーの活発化に伴い、そうした動きはこれまでついぞ見られませんでした。

 その上で、やはりこういうのは定期的な波があるというか、最初に書いたように宗教アレルギーが和らいできている今だからこそ、またなんかその手の信仰ブームとか広がるのではないかという妙な懸念というか期待みたいなのがあります。イメージ的には戦前の昭和初期における新興宗教ブームみたいな感じで、令和のこの時代になんか新しい信仰とか広がってくるんじゃないかななどと勝手に思っています。

 なんでそう思うのかというと、地味に創価学会が弱体化しているとはっきり感じるからです。平成期にかけてブイブイ言わせた創価学会ですが、近年は従来信者の子息くらいしか新規獲得はなく、日本同様に少子高齢化が進んできていると言われ、某会長の安否などもいろいろ取り沙汰されています。
 そもそも創価学会自体、集団就職で上京してきた人たちが主要な加入者であったことから、時代的な流れを見れば縮小していくのも当然です。先の選挙においても、やはり平成中期の選挙と比べると創価学会の動員力や影響力、特に維新の党と比較した場合で明確に落ちてきていると感じました。

 そうした創価学会の弱体化を受けて、また何か新しめな信仰が流行るんじゃないかなと適当に感じただけです。流行るとしたらどんなものかですが、流行りそうで全然流行らないデジタルの神という概念がありますが、その逆転でアナログな神とか流行ったらの楽しげです。アナログな神ってどんなんなのかですが、ガラケーとかポケベルをご神体にするのかもと思うと、なんか面白そうな宗教な感じがします。
 でもまぁある意味で、デジタル化の波についていけない層を取り込む宗教あったら意外と伸びるかもしれません。メールやパソコンは禁止して、八木アンテナで電波飛ばし合う古い電波系な組織とかあったら加入はせずとも見てみたいです。

2021年11月29日月曜日

鬼束ちひろ容疑者の自称報道について

 具体名は明かせないけど、今月発売されたゲームが楽しくてしょうがない、というより感動して毎夜号泣しています。真面目にドラクエとかFFがかすんで見えるくらいの名作であるように思います。


 それで本題ですが、昨日に救急車蹴って逮捕された鬼束ちひろ容疑者、それとも鬼束メンバー?について、朝日新聞がその職業について「自称シンガー・ソングライター」と書いたことが各所で波紋を呼んでいます。この件について自分は最初、脳科学者(自称?)の茂木健一郎氏が違和感あると述べたことの報道を見て知りましたが、茂木氏の疑問には自分も同感で、誰もが歌手だと認識している鬼束氏についてなんで「自称~」と表現したのだろうと思いました。

 敢えて勝手な推測を述べると、往年と比べて歌手活動が目立たなくなっていたことから、今でも歌手と呼べるのかという点で変に慎重になって「自称」と朝日はつけたんじゃないかと思います。ただかえってこの表現は読者を混乱させる方向にしか働いておらず、はっきり言えば悪手この上ない表現だったと思います。実際に今回、朝日も修正に迫られてもいるわけだし。
 ちなみに自分だったら、どうとでも逃げられるように「シンガーソングライターとして活躍した鬼束ちひろ容疑者」と表現します。これなら過去形にしつつ現況に関してどうとでも取れるようになります。

 そもそもの話、個人の職業や肩書なんてその本人のみならず周囲の人間においても個人の裁量が大きく作用するものだと思え、むしろ自称以外の職業や肩書なんてあんのとすら内心思います。それこそ古いのだと「ハイパーメディアクリエイター」というのもありましたが、これについても「自称ハイパーメディアクリエイター」と書いた記事は過去に見たことありません。
 また複数の肩書がある場合、たとえば橋下徹氏なんかは「弁護士」とも書けるし「元大阪市長」とも書けるし「芸能コメンテーター」とも言えます。けどこれ全部羅列したら「弁護士兼元大阪市長兼芸能コメンテーターの橋下徹氏」になりますが、誰もこんな風に言う人はいないでしょう。でもって上記肩書のどれを使うかは、大きく事実から外れてさえいなければそれこそ紹介する人や記事書く人の裁量で好きに決めるべきであって、こうじゃなきゃダメと限定するのは野暮もいいところでしょう。仮に本人が、「こっちの肩書で紹介してほしい」と普段からアピールしてるなら別ですが。

 もっともそう言いながらですが、この件でちょっと思い出したのは過激な発言で知られる漫画家の平野耕太氏のエピソードでした。平野氏は以前、同じ漫画家(自称)の江川達也氏について、「現在漫画を一切書いてないのにテレビに出て漫画家と名乗っている」と述べて激しく批判していました。
 実際に江川氏は昔は売れっ子漫画家だったけど描かなくなって久しく、にもかかわらずテレビなどのメディアに出る際は漫画家という肩書を使っており、これにはこれで私もいくらか違和感を感じます。漫画家として名乗るには連載を抱えている必要はないとは思うものの、果たしていまの江川氏は立ち位置的に漫画家と名乗るのはどうなのかなというもやもや感は確かにあります。
 なおそういう平野氏は自分の職業について一時期、「江川達也をテレビで見るたびに舌打ちをする係」と名乗ってました。

 なお私は電話取材とかする際には「フリージャーナリストの花園祐です」と名乗りを上げますが、これはこれで実態とは少しずれがあります。実際の私はメディア業とは関係ないサラリーマンだし、生涯のキャリアにおいて正式な記者として活動した期間もわずか2年と極端に短いです。とはいえ取材でいきなり「某社でサラリーマンしている花園祐です」と名乗られたら企業広報もビビるだろうし、取材目的という立場をはっきり示すように敢えて「フリージャーナリスト」などとうそぶいて名乗っています。
 じゃあどんな肩書が自分には適切なのかですが、敢えて言うなら「兼業ライター」あたりが一番いいかもしれませんが、これはこれで名乗っても相手が分からなくなって困りそうです。ほか思いつく辺りで挙げるとしたら、

・歴史コラムニスト
・名ばかり松戸市民
・元品質管理従業員
・サイクリスト
・ハイパー中国記事クリエイター

 こんなのが出てきますが、意外と自分はハイパーメディアクリエイターって肩書気に入ってんだなって気がします。あと散々ネタにしている松戸市については、実は一度も住民票を入れたことがなかったりします。

2021年11月28日日曜日

税金関連の書道とかポスターのきな臭さ

 昨日の日本シリーズ第6戦は見てるだけでもしんどい試合でしたが、実際に戦っている選手たちからすれば本当にきつい試合展開だったんじゃないかなと思います。自分はこのにオンシリーズ、先発ではオリックス、中継ぎではヤクルトに分があるとみていましたが、両チームともに先発投手全員があり得ないくらいの好投をみせており、結果的にその中継ぎの差が最終的なヤクルトの勝利につながったような気がします。
 まぁマクガフ打たれたけど、昨日の試合はリベンジ決めてくれた。


 上の記事ではどうも国税庁かなんかが主催したポスター、書道コンクールに出品された小中学生の作品が展示されていますが、これ自分が以前住んでたマッドシティこと松戸市もやっていました。しかも松戸市、元からやや頭おかしい地域ということもあって、このコンクールで出された書道作品を松戸駅に展示していました。
 その結果、駅中に「青色申告」、「確定申告」、「正しい納税」などと書かれた書道作品がずらりと並び、これ見た知人が「怖い、北朝鮮っぽくない?」と言ってましたが、激しく同感です。

 単純な話、なんでこんな内容を小中学生に書かせるのか意味が分からないです。むしろ税金を実際に支払っている社会人にこそ書かせるべきコンクールでしょう。もっとも社会人に書かせたら、「苦しい納税」、「青色申告(建前)」、「やさしい脱税」などという文字が踊るかもしれませんが。
 少なくとも小中学生に書かせるんだったら、もっとましな標語とかの方がいいと思います。環境問題とか教育問題(いじめなど)、あと差別問題などもっと穏健なテーマがあるっていうのに、税務なんてマジで思想教育にしか見えず、やろうと言い出した奴の気が知れません。

 ちなみにその税務について、私は周りに詳しい人間多いこともあって成人になってからいろいろ勉強しましたが、なんでこういう重要なことを中高の教育で教えないんだろうなと前から思っています。相続税は相続者が多い方が節税しやすいとか、損金算入の構造、基礎控除など、普通に生活する上でも必要な税務知識は教育の現場ではあまり教えられません。というより、意図的に教えていないと断言できます。

 日本は他の国と比べても国民の税務への関心や知識が低いと一部で指摘されていますが、私もそのように考えています。こんなわけわからない税務標語の書道とかやらせる暇あったら、簡単な税務知識くらい中学生の間にしっかり教えろと言いたいです。

2021年11月25日木曜日

左投手は寿命が長い?

 今日ほんとは切れたバナナ買う予定でしたが、帰宅途中でおなかがやや痛くなり、寄り道せずに家に向かって事なきを得ました。こういう時、なんとなく冬山登山してるような気分になります。

 話は本題ですが今年の日本シリーズはめちゃ楽しいです。どの試合も白熱しており、また両チームともに先発がかなり奮闘した上で、打つべき打者が要所でちゃんと打ったりして、テキストでしか負えていませんが見ていてかなり楽しませてもらっています。今やっている試合も、今日はオリックス勝つかなと思ってたらいつの間にかヤクルトの山田選手が3ラン打って同点にまで持ってきてるし(;´・ω・)

 なお素人的な選評をすると、両チームともに主軸打者に対しては徹底的な対策を施しており、どちらの3番、4番もあまり打率は高くありません。特にヤクルト側では、オリックスの三振をほとんどしないことで有名な吉田正尚選手を何度も三振させているあたり、相当研究しているのではと伺えます。
 その分、主軸以下の下位打線の選手の方が打率がやや高く、この点でヤクルトの中村選手がかなり活躍しています。上位打線をお互い封じている分、下位打線と代打が勝敗分けているようにも見えます。

 そんな日本シリーズ第4戦の昨日の試合ですが、カツオことヤクルトの石川選手がアラフォーで勝利を挙げました。今朝は石川選手の熱投を称える記事が数多く出ていましたが、これ読んでて地味に気になった点として、「なんで左投手って寿命長い選手が多いんだ?」ってことでした。
 石川投手は言うまでもなく左投げの投手ですが、その彼と同じく球速は高くないのに何故か勝利を上げ続け長く活躍したことからよく比較されるのは、言うまでもなく元中日のプロラジコンレーサーの山本昌氏です。山本昌氏は日本プロ野球において数々の最年長記録を保有しており、そのご長寿ぶりでは間違いなく日本ナンバーワンの投手ですが、言うまでもなく彼も左投げです。

 そしてその山本昌氏に抜かれるまで投手で多くの最年長記録を持っていたのは、今年で辞めちゃうけどソフトバンクの工藤公康氏で、彼もまた左投げです。このほかソフトバンクだと今も現役の和田投手が、このまま松坂世代のラストワンになるだろうというくらい長年にわたり投げ続けています。


 このようにご長寿投手に左投げが異様に多いことについて検索してみたら、つい先日に同じく左投げで現役時代は一切怪我せずやたら投げ続けた元阪神の下柳氏がまさに同じことを言及していました。まぁ怪我無く投げ続けたけど、スタミナなくて試合後半はJFK任せでしたが。
 また上の記事を見て自分も気が付いたのですが、元中日の岩瀬氏もあれだけ毎年投げ続けながら長く現役生活を続けています。詳しい統計は手元にないですが、一定上の投球回を投げた選手に限定した場合、左投手の寿命は確実に右投手より長い気がします。

 ではなんで左投手はこんな寿命が長いのか。その点について下柳氏は、左投手の方が腕の投げ方が自然体に近くなり故障し辛いためと言及しています。この点はアンダースロー投手についてもよく同じことが言われています。
 また記事にも少し触れられていますが、左投手の方が希少でかつバッターを抑えやすいことから、その点でも長く活躍が続けられる点もあるでしょう。同じ球速、コントロールなら、確実に左投手の方が球団も重宝するでしょうし。

 などと語っていたら9回にオリックスがA・ジョーンズがホームラン打って勝ち越しに成功。ソフトバンクによる巨人の公開処刑だった過去2年の日本シリーズと比べ、本当に今年の日本シリーズは面白いなぁ(∩´∀`)∩

2021年11月24日水曜日

上杉謙信には野心はなかったのか?

 最近こっちのブログの方であんま歴史記事書いてないので、JBpressには出せないような推論、仮説記事を書くとしたら、やっぱ上杉謙信の野心アリアリナシナシ議論だと思います。結論から書けば、彼も天下を取るという野心はあったと自分は見ています。

 上杉謙信に関しては自分が以前に取り上げた元寇のように、この10年くらいで研究が進んできたというかこれまでの評価がかなり変わってきた武将であるという気がします。彼の評価が変わってきた原因としてはやはり、一昨日に出した記事で私も取り上げた、彼の関東地方に対する干渉が以前と比べ知られてきたからでしょう。それ以前はというと、上杉謙信とくればまずは武田信玄との川中島の戦い、そして織田家との手取川の合戦ばかりがクローズアップされ、極端な話、それ以外の面に関してはほぼ無視されていたような節すらあります。

 特に川中島の合戦に関しては、信玄に追いやられてきた村上義清などの武将を受け入れ、彼らの救援要請に応えるようにして武田家と戦っているように見えることから、謙信の「義の武将」というイメージを確立させたように見えます。実際のところは亡命武将の要請に応えたというよりかは、勢力を拡張してきて国境が接することとなった武田家を抑えるという明確な領土保全目的、それと対立する北条家の同盟相手である武田家との二面抗争的な面で川中島の戦いは起きているように見え、義のための戦ではないように自分は見ています。

 その上で、やはり上杉謙信としては、勝ち取っても実りのあまり多くない信濃ではなく、鎌倉時代から一応は武士の聖地でもあった関東を支配、つまり北条家との戦いが主目的であったと思います。大義名分としても自らが匿った関東管領の上杉憲政が致し、また京都の足利幕府とも外交を行っており、そうした権威面での補強をしたうえで関東に攻め込んでいることから、領土拡大意識は明確にあったと言えるでしょう。
 またあまり知られていませんが越中こと石川県方面にもしょっちゅう攻め込んでおり、この点一つとっても領土拡大意識が明確にあったと断言出来ます。ただこちらは一向一揆がめちゃ粘り強く抵抗したことで、謙信の思っていたようには領土を切り取ることはできませんでした。確か織田信長包囲網が出来たことで初めて一向一揆と和解してるし。

 ではなんで、戦国最強と言われながらも上杉謙信は領土を拡張できなかったのか。理由としては大きく二つあり、一つは武田信玄同様に本拠地に恵まれなかったことがあるでしょう。雪深い越後を本拠としていたことから冬の間は完全にオフシーズンとせざるを得ず、かといって夏の間は農作業があってあまり兵を動員できずで、戦闘可能な期間はかなり限定されていたでしょう。
 また領土を拡大しようにも、関東には北条家、信濃には武田家、越中には一向一揆と強敵に三方を囲まれており、広げようにも相手が強くてなかなか広げきれないというところもあったかと思います。この点、織田信長なんかは、朝倉義景という無能がまだ相手だった分、得だったでしょう。

 次に、こっちがメインの問題点でしょうが、やはり本拠地が安定しなかった、というより家臣団の団結や忠誠が弱かったため、謙信自らが自国経営にしっかり取り組まざるを得ず、分業が思ったより捗らなかったところもあるでしょう。

 この辺、上杉家に詳しい人ならわかるでしょうが、上杉家(長尾家)は本家と分家の抗争が結構激しく、家臣団も本家派と分家派で根強く対立していました。実際に謙信が死んだ後の後継者争い(み御館の乱)で上杉家は激しい内部抗争を繰り広げており、また謙信自身も当初家督を継いだ兄から、家臣団の後押しもあったとはいえ、家督を奪う形で当主になっています。粛清とかしていたらまた違ったかもしれませんが、カリスマ性抜群だった謙信が生きていた時代ですら上杉家中はもめ事に事欠かない状態でありました。

 また先日の自分の記事に対するコメントにもたくさん書かれていますが、北条高広を始め、上杉謙信を裏切った武将は実はかなり多くいます。無論、裏切りの背景としてはいろいろあるでしょうが、かなり有力な武将ですら裏切っているものがおり、家臣団、また支配地域の統制面が他家ほど上手くいっていなかったように見えます。謙信に責任があるかという点については議論の余地がありますが。

 このように、外的要因もさることながら内的な問題、現代風に言えば内部統制に不備が多かったことから、野心も実力もあったものの謙信はその領土をそれほど大きく拡大することはできなかったと自分は考えており、その上で「義の武将」というのはやはり間違った見方だと考えています。
 逆に内部統制が優れていたとなると、やはり織田家はあれだけ支配地域を広げ、非血縁関係者である重臣に方面軍を任せたりした点から言ってもかなりの水準にあったと思います。まぁ最後は光秀に裏切られたけど。同様に、謙信とメインで対立していた北条家も関東支配に関しては比較的よく収めており、小田原攻めでも圧倒的不利な状況にありながら最後まで裏切らずに戦い続けた武将も多い点から言って、内部統制に優れていたと考えています。

 このように考えてみると、戦国時代の成功のカギは武力以上に内部統制、如何に配下や親戚を裏切らせずに使えるかにあったのかもしれません。これはこれでまた記事書くネタに使えるかもしれません。

2021年11月22日月曜日

佐野記事の裏側

もはやあっぱれ!あの上杉謙信を裏切りまくった武将がいた(JBpress)

 またヤンマガ的な自分の記事紹介ですが、この記事は去年このブログに書いた記事の焼き直しです。内容自体は把握できているけど年数や経過を細かく追う必要があるので思った以上に執筆作業に時間食いましたが、記事自体は書いてて楽しかったです。
 肝心のアクセスはまたも武藤さんの韓国記事にやられて2位ですが、リンクのつけられた上杉謙信の関連記事を書いている乃至政彦さんの記事もアクセスランキングを押し上げており、JBpress編集部にはある程度貢献できたと考えています。

 基本的に追記することはない記事ですが、最後の締めの部分は当初、「こんな『裏切られるより裏切りたい』みたいな人生を送ってみたい」と書いていました。わかる人はいるのかわからないですが、これはキンキキッズの「愛されるより愛したい」という曲のパロディめいた言葉で、何故か知らないけど執筆中に浮かんでそのまま書いていたのですが、文字数的にもかなりキツキツだったため、編集段階で削除されてしまいました。
 地味にこの記事、3000字でこの内容を収録してあるのは我ながら大したものだと考えています。多分普通の人が書いたら1200字か5000字になるのではないかと思います。

 あとなんかヤフコメでわけわかんないコメント書いた馬鹿いたから、記念がてらにリンクをここに残しておこうと思います。

byl*****

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上海在住ジャーナリストが知ったかぶりして
嘘八百の出鱈目を書くな!


 以前の記事でもそうですが、記事の内容ではなく書いた人間の属性で以って恥ずかしげもなく批判する人間っているもんだなぁと思います。まぁいること自体は別に何とも思わないけど、相手を見て言えよなぁ。

2021年11月21日日曜日

呪われたスズキ車

 昨日今日ともに日本シリーズのヤクルト対オリックス戦は白熱した試合展開で、今シーズンの優勝チーム動詞に相応しい熱戦で密かに楽しんでいます。特に第1戦はどちらもエース、4番がはっきりと存在感を見せつけ、明後日以降の試合も非常に楽しみです。



 さて話は本題ですが、昨日上海の街中でこの車を見て一瞬目を疑いました。この車を一目見てピンときたら110番というわけじゃないですが、一般的にはあまり知られていないものの、そこそこ自動車に詳しい人からしたら別な意味で有名な車です。


 やや影となって見えづらいですが、この車の名は「キザシ」といって、メーカーは日本のスズキです。そしてこの車は、「呪われたスズキ車」として有名です。

 そもそものこの車の成り立ちから話すと、軽自動車メーカーを代表するスズキは2000年代後半、自社の空白となっている高級セダン車の投入を決め、開発したのがキザシでした。


 そうした経緯を経て2007年にドイツで初公開されたのが上のキザシのコンセプトカーでした。見るからにラグジュアリー感のあるモデルで、価格などはおいといて市場関係者からはそこそこ期待感とともに好評を得ていました。

 しかし開発が進むにつれてデザインはどんどん普通っぽく、っていうか安っぽくなっていき、満を持して出てきたのが最初の写真の姿でした。恐らく対抗馬としてトヨタのクラウンが想定されていたんじゃないかと思うのですが、結果的に言えばキザシはクラウンというよりはカローラっぽい姿と変り果て、走行性能はまあまあ評価されていたものの、このデザインでそこそこ高めな値段が設定されていたこともあり、全く売れませんでした。これはスズキの販売力云々ではなく、明らかにコンセプトに齟齬が見られた結果でしょう。

 そんな感じで大量に売れ残ったキザシの処理に困ったスズキは、在庫一括処理とばかりに静岡県警へまとめて供給することとしました。その結果、キザシの全登録台数のうち約1/4が静岡県警の所有車となったため、「キザシを見たら覆面パトカーと思え」と言われるほど「「キザシ=静岡県警」というイメージが定着してしまいました。実際間違ってないですが。
 そのため一般ユーザーがキザシに乗っていると、周りの車が速度を下げたり、道を譲ってくれたりなどとやけにおとなしくなるというオプションが付いたと言われています。ある意味、お金で買えない価値を持った車でした。

 そうした経緯もあって、性能よりも個性やレアリティを重視する自分も日本にいた頃にこのキザシを買ってみようかなと思った時もありました。しかしネットで新車価格を見て、すぐにその考えを打ち消しました。それくらい価格と風采の不一致が激しい、っていうかカローラっぽい車にクラウンの価格がつけられているに納得感が得られませんでした。

 最初に話を戻すと、そのキザシが何故中国にあるのか。この一点で以って激しく動揺したというか、静岡県警関係者でもいるのかと思ったわけです。真面目にオーナーがいたら「なんでこの車買ったの?この車が日本で呪われていることを知ってるの?」などと聞きたかったのですが、生憎そばにはオーナーらしい人はおらず、聞けずじまいでした。
 さすがに近年はランエボは見なくなりましたが、上海市内だとたまにWRXなどレアな日本車を見ることがあり、そういう時はかなりうれしく感じます。しかしこのキザシに関してはうれしさというより困惑しか覚えず、まぁレアなものは見れたのだから何かいいことがある兆しなのかもしれません。

 なお最近見たものだと、上海市内で「レクサス・LC」を見ました。それ以前はLCの存在自体知らなかったのですが、実物を生で見るとそのボディ全体の流麗さはすこぶる良く、こんな車があったのかとかなり魅了されました。レクサス車についてはフロントマスクは好きじゃないですが、ボディ全体のデザインというか形は確かによくできている気がします。

2021年11月20日土曜日

オレオレ詐欺をより厳罰化してはどうか?


 上の記事は今日出たオレオレ詐欺を未然に防いだコンビニ店長に関するニュースの反応をまとめた記事ですが、相も変わらずオレオレ詐欺は続いており、且つその手口も巧妙化していると感じる内容となっています。この元記事をたまたま今日昼めしに入った日本料理屋で食事が出るのを待つ間にスマホで見ていたのですが、「この際、シャレにならんくらいオレオレ詐欺は厳罰化した方がいいのでは?」という感想を持ちました。

 率直に言って、オレオレ詐欺の最も恐ろしい点は何かというと、被害金額の大きさや謙虚の難しさではなく、犯罪者を再生産する点にあると自分は思います。「うそつきは政治家の始まり」というように、基本的に犯罪者は小さな犯罪を重ねて学んでいき、大きな犯罪へと手を染めていきます。それまで犯罪と縁なかった人がいきなりビッグな犯罪を手掛けるということは、ないことはないものの稀であり、やはり犯罪の入口となる軽犯罪の時点で検挙補導、若しくは実行をあきらめさせることが犯罪抑止において重要だと思われます。

 その上でこのオレオレ詐欺ですが、かけ子や受け子たちが捕まった後によく、アルバイト感覚だったとか先輩に頼まれたからなどと、非常に軽い理由で犯罪に手を染めたという供述をすることがあります。実際にオレオレ詐欺は、その犯罪手法から入り込みやすい上に、かけ子、受け子、出し子という風に役割が分担されていて、一から十まで同一人物が実行する訳じゃないことから罪悪感を感じにくいところがあるでしょう。それこそ軽い気持ちで、黒幕からお小遣いやるからと言われて手を染めて、その後自らも主導するようになるというパターンも少なくない気がします。
 また大きな詐欺事件などで捕まった人たちの経歴でたまに、最初はオレオレ詐欺からやり始めて、次第に規模を発展させた(電子通貨軽犯罪で多い)という報道もみられます。こうした点を踏まえると、やはりオレオレ詐欺というところから大きな犯罪が生まれているようにも見え、犯罪者の強化、再生産という点でオレオレ詐欺はかなりのポテンシャルを持っていると感じます。

 以上から、オレオレ詐欺自体撲滅する、減らすことは、それ以降の大きな犯罪の減少にもつながると思われ、もっと本気でこの犯罪の対策に取り組む必要があると思います。ではどうすればいいかですが、単純に厳罰化することが一番効果的だと考えます。


 実際のオレオレ詐欺逮捕者の量刑はどの程度なのかと調べてみたところ、上記ページによると被害額などによってやはり差が出るものの、令和2年の犯罪白書統計では懲役2~3年が最も多く、これが一つの基準になっているようです。ただこの刑期ですが、執行猶予がつくというパターンもあるようで、刑期から察するに初犯に関しては詐欺を主導しておらず指示を受ける側であれば執行猶予を得る確率も高いのではと思います。
 また刑法規定ではどうなっているのかというと、オレオレ詐欺は詐欺、窃盗などに分類され、懲役10年以下、つまり最高で10年となっている模様です。

 以上を踏まえてどう厳罰化するかですが、やはり最低基準を引き上げるのがベターである気がします。具体的には、執行猶予は基本設けず、オレオレ詐欺に加担したら確実に懲役刑を喰らうようにするのが一番いいかと思います。その上で懲役期間も最低2年、もっとメリハリつけるなら5年にするのが望ましいかと思います。
 そして最高刑に関しては、この際だから死刑にしてもアリじゃないかと思います。理由は前述の通り、オレオレ詐欺は犯罪の再生産性が高すぎるのと、多分この手の犯罪者は懲役から出たところでまた同じことを繰り返す可能性が高いと感じるからです。そのため、非常に悪質なケースは殺人などと同様に更生不能と判断して、パパっと死刑にするのが手っ取り早い気がします。

 「オレオレ詐欺をすると死刑になる可能性も」という風にすると、やはり迫力が違います。また出し子、受け子であろうと例外なく確実に懲役刑にするというのも、アルバイト感覚で入り込む輩に対しては結構な抑止力が働くのではと思います。やはりオレオレ詐欺は、リスクの低さに対する実入りの大きさがなくならない要因であるだけに、捕まった場合の損害リスクを大きくしてその犯罪の期待値を下げるのが効果的だという気がします。
 この辺を検討する政治家とかいないのかな。いたら応援するんだけど。

 最後に、カフェオレと言いながら抹茶オレを出した場合も、オレオレ詐欺というべきなのかが気になります。

2021年11月19日金曜日

マンネリ化するスパロボの打開案

 スパロボときたら誰もが知るゲームの「スーパーロボット大戦」シリーズのことですが、私も子供の頃は遊んでて、第二次αまでは大概のシリーズ作品に手を出していました。ただ第三次αをやった際、なんとなく「同じキャラで同じことを繰り返している」という感じがした上、第二次αから大きく内容変わってないし主人公キャラも魅力がなかったことから確か一桁台のステージをクリアしたところでそれ以上やる気が出ず、放り出してしまいました。
 こうした、スパロボのマンネリさに懲りて遊ばなくなった旧ファンは恐らく私以外にもいるかと思います。その後も新しいテレビ作品のキャラクターを取り込みつつスパロボの新作は作られ続けていますが、いくつかでもシーンをYoutubeで見ることはあっても、買ってまで遊びたいという気持ちは未だに持てずにいます。

 じゃあどんなスパロボなら遊ぶかって話ですが、逆転的に、これまで敵側だったキャラクターを使ったスパロボなら遊んでみたいという気がします。具体的に言えばあしゅら男爵とかシロッコ、ギレンなど、通常のスパロボではボスキャラとなるようなユニットを駆使してνガンダムやゲッターロボを倒すような、「悪をプレイする」スパロボならちょっとやってみたい気がします。
 それこそこれまで味方としては頼もしかったビルバインなどのユニットが、敵としてその牙をむいてくるという展開はそそられます。同時に、これまでボスキャラだったジ・オとかターンエックスが、何故か敵だった頃と比べ弱くなっているけど味方ユニットとして使えるというのもなかなか乙な感じがします。

 もっともこうしたプレイだとシナリオ書くのが大変で、恐らく企画はされていても実現されずにいるんじゃないかって気がします。主人公となれそうな敵役がいないと恐らく実現しないでしょう。

 なお関係ないですが、最近「∀ガンダム」の中国語が「逆A高達」と表記することを知って興奮しました。

2021年11月17日水曜日

パワーカップルは本当に存在するのか?

 不動産業界関連ニュースを見ていると相も変わらずタワマンが売れて価格が高騰しているという情報ばかり見るのですが、オリンピックも終わったにもかかわらず一体何故高等が続いているのかという理由に関して、「パワーカップル」という単語をよく見ます。っていうか、ほぼこれしかありません。
 パワーカップルの定義はややばらけていますが、夫婦共働きで世帯年収が約1000万~1500万円に家庭や夫婦のことを概ね指しています。この手の夫婦は社内結婚した大企業社員で、そのため夫婦そろって高い年収を維持し、且つ共働きによってその年収は約倍となるため高い購買力を有し、数年前からずっとタワマン関連で出てきました。っていうか、不動産業界から出てきた単語であるように思います。

 率直に結論を述べると、実はこのパワーカップルが本当に存在するのか、やや訝しんでいます。

 ネットでいくつかの検証、試算関連記事では、日本の全世帯のうちパワーカップルが占める比率はこちらもややばらけているものの、ざっと見た感じでは0.5~1.0%と推算されており、私の実感でも大体こんなもんじゃないかという気がします。多めにとって1%のパワーカップル世帯ですが、東京周辺に集中していることは理解でき、世帯年収が高く比較的若年夫婦都内易いことからタワマン購買層というかメインのターゲット顧客となるのも理解できます。では一体何に私が訝しんでいるのかというと、タワマンの価格高騰をけん引するほどの購買力と規模を持つのかという点でやや合点がいかないからです。

 前述の通り、タワマン価格は高騰が続いているという報道を見ます。詳しい価格調査統計などは見ていませんが、少なくとも価格が下落、横ばいと言った報道は一切見たことがないため、これも正しいと仮定します。
 その価格を釣り上げている要因として解説記事に出てくるのが前述の通りパワーカップルで、この層がタワマンをよく買うため価格が高騰していると書かれてあるのですが、タワマンの主な購買層という説明なら納得いくものの、価格高騰をけん引するほどパワーカップルが世の中に溢れているのかという点で疑問を感じます。

 なんか同じ言い回しが続きますが前述の通り、パワーカップルの世帯数比率は多くても大体1%です。無論、年数とともに大企業内で再生産されてはいますが、日本全体で平均所得が下がり、東芝やJALなどの大手企業の業績が深刻に落ち込んでいること、あと根本的なところとして出生率と婚姻率の低下などを考慮すると、単一年代においてパワーカップルと呼ばれる世帯比率は拡大よりも縮小しているのではないかと推測しています。少なくとも、拡大しているとは到底思えません。
 そうした再生産環境で、タワマンの価格を高騰させるほどの購買力と世帯規模が本当に日本で存在するのか。このからくりがどうにも納得できないのです。端的に言い換えると、タワマン高騰がパワーカップルによるものという説明が腑に落ちません。それだったらむしろ、コロナでほかに金の使い道のない資産家が投資目的で買い漁っているという説明の方がまだ納得いきます。

 しかもこのタワマン高騰パワーカップル理論は、私の実感では3年くらい前から延々と言われ続けているように思います。直近1年間など短期的なブームとかならまだわかりますが、数年にわたり価格高騰要因として挙げられるには何度も書いている通り規模的に変じゃないかと思います。何もパワーカップルは存在しない等というつもりはなく、確かに大手企業の社内結婚夫婦なら世帯年収が1000万オーバーも十分あると思いますが、パワーカップルだけでタワマン高騰がこれほど続くというのが妙に思えてなりません。

 となると、じゃあ何故タワマンの価格高騰が続いているのかとなります。仮に私の見方が正しいとしたら、パワーカップルを背景理由とする多くの不動産業界解説記事は分析を見誤っているということとなります。
 ぶっちゃけいうと、この手の解説記事でタワマン購入層の世帯分析統計は一切見たことがないです。ちゃんと調べりゃあると思うんだけどな。

 何故が続きますがなら何故分析を見誤っているのか。最悪のシナリオを述べると、何故タワマンの価格が高騰しているのか業界の中でもわからなくなっているのではという可能性を今疑っています。なんでわからないのかというと、そもそも理由がない高騰だからになるでしょう。言うなれば、需要とは無関係に価格が先行して上昇するバブルになっている可能性もあるんじゃないかってことです。


 夕刊フジの記事は基本信じないのですが、上の記事というか寄稿に関してはちょっと目を引きました。それくらい最近の価格推移は妙だと感じています。

 それこそコロナ前であれば都内への人口集中が続いていましたが、今も集中化しているとはいえコロナ以降は前ほどではなくなっている気がします。学生アパートでこの辺は顕著だそうですが、こうした点を考えると、やはりこの1年間のタワマン価格の変動はこれまでなされているパワーカップル理論だけでは説明がつかない気がします。誰か詳しい人いたら教えてほしいのですが、中国の不動産問題をいちいち報じたり、知らない分際で偉そうに解説している暇あったらむしろこっちのほうを解説してもらいたいものです。

2021年11月15日月曜日

細木数子VSレイザーラモンHG

 今年も終盤に入り物故する人も多く出てきて、漫画界からは白土三平とさいとうたかをという大物も逝去されました。ただこうした有名人の物故者においては、その知名度や業績以上に「殺しても死ななさそうな人」のほうがやはり印象としては強くなる気がします。そういう意味では、先日報じられた細木数子なんかは自分でも意外というかびっくりしました。そしてその細木数子逝去の報以降、以下のような話題をよくネットで見るようになりました。


 上のまとめ記事ではかつて放送されていた細木数子の冠番組こと「ズバリ言うわよ」で、当時一発屋として最盛期を迎えていたレイザーラモンHGが出演した際の回が話題となっています。見出しの通りあの回は神回だったとして、ぜひともまた見たいから再放送してほしいという話題なのですが、非常に同感というかやれるものならやるべきだと私も思います。

 というのもこの回、私もリアルタイムで放映されたいたのを見ていました。「ズバリ言うわよ」は毎回見ていたわけじゃなかったものの当時最盛期にあったレイザーラモンHGが出るということで見てみるかと久々にテレビの前で待ち構えてみていましたが、想像を絶する内容に驚愕したのをよく覚えています。
 詳しい内容については上のまとめ記事にも書かれていますが、例の如くハイテンションでレイザーラモンHGが登場して大騒ぎしたことに対し細木数子が苦言を呈したところ、

「謝ってくださいよ!」

 と、何故かレイザーラモンHGが逆ギレするかのように細木数子へ詰め寄り、謝罪を要求してたりしました。

 一体これは何なのかというと、細木数子の苦言に合わせて番組スタッフがレイザーラモンHGに対し「(細木数子に)謝ってください」とカンペを出したところ、幾らかテンパってたレイザーラモンHGが曲解して、細木数子に対し「謝ってくださいよ!」と逆に謝罪を要求し出したというのが裏側だったそうです。
 当時テレビで見ていた感じとしては、品行方正とは見た目からして言えないものの、それまで極端に常識に欠けた人物だとは思えなかったレイザーラモンHGがあの細木数子に対し横柄にも謝罪を要求し出したの見て、なんか変だなという違和感は強く感じました。それこそ当時も何か番組側で仕込んでいるのかと疑ったのですが、それにしたって細木数子とレイザーラモンHGの会話が全く噛み合っておらず、何がどうなっているのかが見ていて一切わかりませんでしたが、雰囲気がどんどん険悪化していくのは画面越しからもはっきりわかり、何故だかわからないけど目が離せない展開ではありました。

 その後、「謝罪しろ→何を?→僕を否定していることを→あんたなんか否定していない」などという噛み合わない会話を繰り広げた後、さぁ占いへと行こうとしたところでまたも会話が噛み合わなくなって、結局番組史上初の占いNGとなってレイザーラモンHGはスタジオから退場することとなりました。番組後にカンペのミスマッチがあったことを知ってレイザーラモンHGは楽屋で細木数子に文字通り謝りに言ったそうですが、「あんたも大変ね」と細木数子からは声をかけられたと後の報道で見た気がします。

 この時の放送回の何が凄いかって、番組に仕込みを入れようとスタッフが動いたところ、出演者が全く想定外の行動を採り、誰も一切先が読めないくらい仕込みゼロなカオスな展開になったってところでしょう。まさにトラブルがトラブルを呼ぶような展開で、そこへきて細木数子とレイザーラモンHGというビジュアル的に激しい二人が画面上で「謝ってくださいよ!」などと激しく言い合いするもんだから、画面映えの良さと言ったら桁違いでした。
 結果的には放送トラブルに近い回でしたが臨場感はすさまじく、お蔵入りさせずに放送した当時の番組スタッフは大したものだったと今更ながら思います。そういう意味ではやはり、番組というのは仕込み一切なしの予想の付かない展開こそが一番面白いと思え、この辺は「たかじんのそこまで言って委員会」で生前のたかじんも同じこと言っていました。

 なおこのほかで「ズバリ言うわよ」で記憶に残っているものとしては、元琴光喜が出演して、ライバルと言われた朝青龍相手に延々と負け続けるVTRを流した回を覚えています。今思うとこうした著名人から話引き出すのは細木数子は上手かった気がします。

2021年11月14日日曜日

反ワクチン派と極左の共通性


 上の記事は今をときめく(?)反ワクチン派だった女性の後悔をつづった記事ですが、これ読んで感じたこととしては、赤軍派をはじめとする全共闘時代の極左の人たちと話し方、考え方、行動の仕方が非常によく似ていると感じました。具体的には、

1、実証的観点を一切持たない
2、人の言うことを聞かない
3、他人を大きく見下している
4、やたら攻撃的
5、他人にも自分の考えと行動を強制してくる
6、金持ちを目の敵にしている

 最も代表的なのは1番の「実証的観点を一切持たない」ところで、基本的に社会主義、共産主義の人たちは「社会主義の皮を被った超資本主義」の中国人を除き、頭の中の理論だけで完結して実証、再検証の段階は一切踏みません。頭の中で全部完結していてその理論を無理やり現実に当てはめようとし、上手くいかなかったら統計を弄ったり情報統制をして上手くいっているように仕立てるのですが、反ワクチン派に関しては自らに都合の悪い情報はシャットアウトするか、「隠蔽されている」などと割り切っている節があり、敢えて自分の言葉で言うと「頭だけで考えて、体で考えていない」連中です。直感的、常識的におかしいと感じること(=気づき、体で考える)を一切無視するところがあり、はっきり言えばこの辺は生物として大きな欠陥を持った人たちに見えます。

 その上で、極左ともども「自分たちは高等で社会大衆は下等」という前提も完全に共通しています。そのため2番、3番のような行動につながってきます。もっとも自己完結するならそれでいいですが、この手の輩って4番の通りむやみやたらに攻撃的で、自分たちの意にそぐわぬ行動を採る人間に対してよせばいいのに激しく突っかかってくるし、直接的な攻撃(海外で相次いでいるワクチン接種妨害)までやってくるので迷惑この上ないです。
 でもって最後の6番に関しては、上の記事で反ワクチン派はコロナとワクチンのことを人口を減らすこと目的とした資本家の陰謀と取っているようで、他の反ワクチン派は知りませんがなんでここで金持ちを敵にしようとするのかが極左ともども意味が分かりません。金持ちの中にも反ワクチン派の人はある程度いる気がするのですが。

 あくまで与太話程度ですが、案外今の反ワクチン派の人間は時代が違えば赤軍派みたいな極左に加入して活動していたのではないかという気がします。それはつまり、どの時代においてもこの手の輩は存在し、その時代ごとに形を変え、姿を変え、いつでもそばにいるよ敵な存在であるということになります。彼らが拠り所とするのはその時々の思想や概念であり、根本的には社会に反逆する、したいという心理が初めからそこに存在するのかもしれません。
 この辺、もう少し詰めて共通性や行動の起因要素とか調べたら、反逆者になりやすい人間とか特定しやすくなるかもしれません。無論、この手の人間には反ワクチン派ではありませんが戦ってなんぼ的な主義の私も入る可能性が高いのですが、きちんと研究とかすべきだと思います。

2021年11月13日土曜日

日本企業がしてきた言い訳のツケ

日本の製造業「技術はあるのに売り方がヘタ」は本当か? 数字から見えた「意外な真実」(現代ビジネス)

 上の記事は自分が密かに尊敬している加谷珪一氏の記事ですが、見出しの「技術はあるのに売り方がヘタ」というのは10年くらい前は飽きるくらい使われてきましたが、この数年間はあまり見当たらず、割とデジャビュ感のある言葉となっています。
 この言葉と同時期によく使われていたものに、「日本は人件費が高すぎる」というのもよくありました。結論から言うと、両者ともに的を外れた言い訳であり、その結果が今の現状に直結している気がします。

 特に後者の人件費に関しては、最近やたらあちこちのメディアで見られるようになりましたが、今の日本の人件費は先進国中最低クラスにまで落ち込んでおり、且つ直近10年間で一切成長していない唯一の国となっています。無論、東南アジアなどの発展途上国と比べれば人件費に格差はありますが、同じ条件である先進国と違ってどうして一切成長がないのかって話にもつながってきます。
 はっきり言えば、途上国への生産移転は今や一般的であり、日本国内の人件費が高いから経済が好転しないという理由にはつながりません。また前述の通り日本はむしろ先進国としては人件費が安い国となっており、その上で、ハイクラス職種に関しては正直もう中国のが上に来ている職種も多い気がします。でも商売に勝てないわけです。

 ではなんで勝てないのか。単純に競争力、能力がないに尽きます。突き詰めれば10年前によくわからない言い訳をしていた時点で競争力を失っており、自身が頼みにしていた技術力も実際存在しなかったと私は見ています。
 この辺は当時の記事にも書いていますが、自分がこうしたからくりに気が付いたのは当時やたら日本が自慢していた環境対応技術です。実際にこの手の博覧会とか回ってみて思ったこととして、日本が世界的に高い技術があるという省エネ・環境技術の大半は金をかければ誰でもできる程度の水準で、際立ったパフォーマンスはごく一部を除いて感じられませんでした。日本はこれらの誰でもできる技術を国内の環境規制で導入しているだけで、技術そのものはほとんど空洞だと気が付き、言うほど日本は技術はなく、商売がうまくいないことを上記の言い訳で逃げているに過ぎないと感じていました。

 この辺の実態が段々と自分たちでも理解できて来たのか、この数年は加谷氏の記事を読むまですっかり見なくなってきていたのですが、ふと気が付くと人件費云々の言い訳も鳴りを潜めてきています。
 特に人件費関連の言い訳については、本来人件費の介在要素が低い設備型製造業企業もアホみたく言ってて、あの矛盾に当時誰も突っ込まなかったことが非常に不思議です。具体的にはプシャーっぽい会社とかその類です。

 今更かもしれませんが、負けを認めるところから始まるものも少なくない気がします。もっともそこまでに至るには、あと10年の時間が必要だろうと私は見ています。

ニートを生む教育法

天才なんJ民「過干渉な母親には、ある日"子育ての大変換"が起きる」(暇人速報)

 上のまとめ記事は先月見たものですが、非常に納得感があるというか金言だと感じる内容が書かれてあります。直接抜粋すると、

32 風吹けば名無し 2018/10/17(水) 04:34:04.69 ID:fBdqdJ6Yd
子供をいつまでも幼児扱いする過保護過干渉な母親と、寡黙で子育てに無関心な父親
ことあるごとに母親が口を出してくるので、子供はどんなことでも母親に意見を仰ぐようになる

入る部活から、家庭科で使う裁縫道具のケースのデザインまで何でも口出しされる
母親に反対されそうなことは怖くてできないので、行動力の無い子供になる

また、こういう母親は往々にして他人の悪口を平気で子供の前で言うため、子供も人嫌いになったり、対人関係における好き嫌いが激しくなり友達もできない
しかし、人生の出来事において全て母親が過保護とはいえしっかり面倒を見切れるのならニートになることはないかもしれない

問題は、高校大学受験や就活などの人生の大きな節目になると、母親がビビって急に口出しをやめることである

それまで何においても干渉してきたくせに、子供の人生を大きく左右するそれらのイベントに直面すると途端に怖じ気づき、「自分の人生なんだから自分で決めなさい」と一切の口出しをやめてしまう(子育ての大転換)

突然母親という羅針盤がなくなった子供は、どうすればいいかわからず受験や就活に失敗し、ニートになる
ここに来て、ようやく重い腰を上げた間抜けな父親が叱責を始めるが、自分に無関心だった父親が今更何を言い出すのか、と子供は反発し、更にニートの地位にしがみつくようになる

というわけや

 簡単に言いなおすと、子供の進学や進路について小さい頃から細かく口出す母親の元で育つと、子供は自らの方向性や将来について考えられなくなるのに、大学神学者就職などの重要なシーンになって母親が怖気づいて急に指示しなくなると、子供はニートになりやすくなる、といったところです。この主張ですが上にも書いてある通り私としてはまさにその通りだと感じるとともに、まさにこういうケースだと感じる人を実際に何度か見ています。それまで過干渉だったのに突然干渉をやめ、ある意味悪い場所で突き放されることで躓くような人がまさにそういう人でした。

 先日に私は「日本人の自我形成における大学教育の重要性」という記事も書いていますが、実はこの記事を書くきっかけとなったのも上の書き込みです。上の書き込みを読んで、またかねてより日本の教育は大学を除いて自我を叩き潰すことが目標になっているという前提を掛け合わせたところ、結局のところ日本人の自我はどこで形成されるのかというと大学在学シーンで、だからこそ各大学の学風というかスクールカラーも成人において比較的わかりやすくみられるのではという結論になりました。

 話を戻すと、仮にニートになる人の一部原因がまさに上の書き込みの通りであるとしたら、その対策はやはり子供の節目節目で、自らに自分の生き方や価値観を自己決定させ、自らが判断する重要性とその責任をはっきり自覚させることに尽きると思います。具体的にはまとめ記事にも書いてある通り習い事や高校などの進学先については強制はせず、本人が望むものを取捨選択させたり、誤った選択であることをわかっていながら本人が望むのなら敢えて選択させて、失敗の経験を敢えて積ませるなどが対策となりうるのではないかと思います。

 その上で、前の記事で主に取り上げた自我について、地味に日本人とその教育を分析する上でかなり重要なワードじゃないかとこのところ思うようになってきました。突き詰めれば自我が未発達の状態で突き放されるということが上の書き込みの内容で、自我をどのように形成させるか、またその自我が暴走しないようにどう抑えるかをもっと日本は考えるべきだと思います。
 具体的には、小中高の自我を叩き潰す教育は早くやめるべきだと思います。この教育法の中で自我を発達させるには既存権力(両親や学校)への反抗しかほぼないように見え、仮に家庭教育の中で自我が育成されなければ本当にもうどうしようもなくなります。

 一方で、現在の大学教育はやはり日本だと非常に重要だと思います。カリキュラムに関してはもっとどうにかしてほしいという気持ちがありますが、授業出席を強制せず、本人の自主性にある程度委ねる姿勢はやはり維持されるべきでしょう。真面目に日本の自我教育における最後の砦な気がします。

2021年11月9日火曜日

中国のケンタッキーのオーダーの取り方


 上の写真はみんな大好きケンタッキーの店内ですが、友人に「这个在日本也有吗?」と聞いたら「ない」と言われました。なんでいきなり中国語書いているのかというと今日いきなり日本語から中国語の翻訳やらされて色々疲れてるからです。

 話を本題に戻すと、現在の中国でケンタッキーをはじめとするチェーン系飲食店では、店員に直接オーダーすることの方がもはや珍しくなっています。基本はテーブルや壁などに貼られているQRコードを読み取ってアプリを起動した後、そこから注文、決済まで済ませます。テーブルのQRコードはテーブル番号と連動しているため、店員も注文来て品物が用意できたら運ぶだけで、決済はオンラインで既に済んでるためレジすら動かしません。

 でもって上の写真ですが、ケンタッキーの場合はアプリか店内のタッチパネル式注文機械に注文出すと上の表示パネルに書かれてある番号がアプリに表示、若しくは感熱紙で出されます。左の画面が準備中を意味するのですが、自分の番号が右側の「出撃可」に表示されたら、手前のロッカーについているQRコード読み取り機にアプリか感熱紙についているQRコードを読み取らせると自分のが入ったロッカーだけがパカッと開く仕組みになっています。
 これデリバリー業者も同様で、自分が運ぶ品物に連動しているQRコードを読み取らせることで間違いなく自分の運搬対象だけ持って行くことができます。むしろこっちの方が本命な気がします。

 なんでこんなの紹介したのかというと、日本ではこういうのはないと聞いたからです。友人によるとアプリで注文して番号を店頭で言って品物を受け取る店はあるそうですが、上海だとむしろそれがデフォで、その機能がない店の方がもはや少なくなっています。
 何が言いたいのかというと、地味にこういう草の根の現場における技術差は笑えないということです。ロケットとかステルスなどのごく一部の最先端分野の技術以上に、市井に溢れている技術力の差の方が本当の実力差を示すものだと自分は考えており、この辺で日中間の差が先ほどにも書いたように笑えなくなってきていることを示すのが上のケンタッキーの写真だと私は考えています。

2021年11月8日月曜日

新エネ車ベンチャー記事の裏側

この4社に注目せよ! 中国EV市場を牽引する新興メーカー(JBpress)

 いつものように自分の記事紹介ですが、前回の第3四半期中国自動車統計記事で新エネルギー車のベンチャー企業がかなり大きくなっており、こうした存在を知らない日本人にも紹介しておこうと思ってこの記事書きました。書いてる間、というより4社について調べている間は興味ある分野であるだけに楽しく、また写真も、自宅からチャリで10分の距離にどのショールームもあったので撮影しやすく、尚且つ被写体の車がどれもいい感じなので撮ってて楽しかったです。

 こんな具合で楽しいこと尽くしでしたが、アクセスはあんま伸びてないようです。その辺は想定内でしたが、アクセスがないとはいえこの記事はまさに今日本が必要とする情報をまとめたという自負があり、読んでくれた人の一助になればと考えています。

 記事内容に少し付け加えると、読んでみてわかるかもしれませんが一番肩入れして書いたのは3番目の哪吒汽車です。記事でも触れている通りこれまでは蔚来汽車、小鵬汽車、理想汽車がベンチャービッグ3と呼ばれていたのですが、突然この3社に割って入るかのように哪吒汽車が今回のし上がってきました。自分も先月までこの会社の存在すら知らず、改めて調べてみたらこの業界には珍しくプロパーの自動車業界エンジニアで、しかも昔から新エネ車を研究していた人だと知って興味が湧きました。

 その創業者の経歴についてはたまたま見つけた中国語記事に細かく書かれてありましたが、2000年頃に試作したEVが途中で止まってしまい、20キロくらい仲間とともに車を押して帰ってきたとか、大学で研究したりとかそういう話が載っていました。中でも面白かったのは出身の奇瑞汽車から独立する際に奇瑞汽車のトップから、「この恩知らずめ!」と言われたそうなのですが、「あなたは40歳近くで独立して奇瑞汽車を作りました。私の年齢は今それに近く、あなたに学んだだけです」と言い放ったセリフなどからも人間的魅力を感じます。


 なお哪吒汽車のホームページ行くと、上記の「魔童版」と称する電動カートも紹介されています。お値段2999元(約5.5万円)で一瞬「買ってみようかな?」とか思いました。iPhoneより安いし。

 勝手な想像ですが、やはり自動車業界出身なだけあって資金調達では他のベンチャーに後れを取ったものの、開発から量産に至るまでの過程は経験者なだけに早いと感じます。また量産中のコストダウンにおいても知見があるのではと期待されるだけに、個人的にはこの哪吒汽車はかなり推したい会社です。

 なお今回ショールームを回っていて感じた点として、どのメーカーも自動車のショールームというより、なんとなく高級家電のショールームみたいな雰囲気を感じました。唯一、これまた哪吒汽車だけ狭いスペースにおばちゃん一人で案内していて、街のディーラーっぽい雰囲気を感じましたが、やはりこの辺は会社の成り立ちがはっきり出ている気がします。

2021年11月7日日曜日

中国滞在10年超にして初の……

 本題と関係ないけどたまに漫画でトランプなど本来武器じゃないものを武器に使って戦うキャラがいますが、こういう意表を突く武器として他に何があるだろうかと考えた際にふと「下剤」が浮かんできました。キャラ的にも嫌すぎますが、対峙したらすごい嫌な相手となる気がします。



 話は本題ですが、本日このPC用ゲームコントローラーを受け取りました。一体なんでこんなのを受け取ったのかというと、これまで使っていたエレコムのゲームコントローラーが壊れたからです。3日くらい前に家で遊んでいたら突然接続が切れ、コードを揺らすとたまに接続されることから、恐らくコード内の電線が断線したのではないかと思います。
 っていうか勝手から2年程度で壊れるなんて、マジで最近の日本製品の品質低下が笑えません。そもそもボタンからしてLRボタンが購入当初より押したらへこんだまま戻らないということが異常に多かったし。

 そんなわけで困った困ったとなり、上海市内のPCパーツ屋が集まっているエリアとかにも行きましたが何故だかこの手のゲーム用コントローラーって中国だとやたら手に入り辛かったりします。エレコムのを日本滞在中に買ったのも、中国じゃ手に入らなかったからだし。
 散々探し求めても人の夢のように結局手に入らず、かといってこの手のコントローラーないとPC上でアクションゲームは無理だし、RPGゲームも移動とかでやっぱりキーボードよりこっちのが使いやすいだけに困ったわけで、最終的にネット通販で買うしかないと決断しました。

 実をいうと、中国でネット通販を使ったのは中国滞在暦が10年超であるのにこれが初めてでした。日本ではもちろんネット通販は使っていましたが、何故だか中国だと使う気になれず、また身近なお店で大概のものは購入できることから利用する機会もありませんでした。そうこうしているうちに長い年月が経ち、あとから来た赴任者にタオパオの商品画面を見せられて、

赴任者「これで買いたい物が購入できるんですか?」
自分「ええ、これで問題ないはずですよ(多分)」

 などという、なんか妙で不毛なやり取りをすることも増えてきており、さすがに一度も使わないってのはどうなんだろうかと前から自分でも少し思っていました。ついでに書くと、どうしても必要なものはたまに友人に代理購入してもらっていました。

 今回、どうしても店頭で買えないゲームコントローラーであることから、新しい自分への第一歩として初めてタオパオことアリババこと「天猫(TMALL)」を利用し、上記のゲームコントローラーを購入するに至りました。なおXbox用コントローラーとしても対応しており、PCに差したらいろいろ画面表示出てきてびっくりしました。
 あと前のコントローラーが黒だったのと、窓際に置くため黒だと日光吸収し過ぎてやばいだろうと思って数あるカラーバリエーションの中から白を選びましたが、改めてみるとボタンや十字キーの配色と合わせてすごくダサく、なんでこの色選んだんだろうとちょっと思いました。まぁ持ってみた感じとしては悪くないけど。

 なお、今回購入するに当たってゲームコントローラーだけだと寂しいと思い、何故か会社用にとロジテックの有線マウスも購入しました。今回検索してみて思ったけど、なんか中国だとマウスのブランドがやたら少なくほぼロジテックしかない気がします。