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2021年2月28日日曜日

森の最大の功績

 90年代の日本の金融業界を調べるために小説の「金融腐蝕列島」シリーズを読んでますが、一言感想を述べると「やくざがいっぱいたのしいな♪」といったところです。どうでもいいですがメガテンシリーズ屈指の名言は「ヤクザをころしてへいきなの?」だと思います。
 あとまた関係ないけど、第二次スパロボαみたいに部隊名を好きに決められるゲームだと部隊名を「ヤクザ」にすると「ええい、またしても邪魔しに来たかヤクザめ」などと敵キャラに言われます。なお自分はこういう時にはいつも「回し下痢」という部隊名にしています。

 話は本題ですが、先日に例によって失言で降りた森こと森喜朗について友人が、「森の生涯最大の功績はラグビーワールドカップだろうな」と言った際、「いや、それは違う。村山政権成立時の暗躍だろう」と私は答えました。
 詳細はその辺のWikipediaにも書いていますが、1993年に自民党は単独過半数を割り、細川連立政権が成立して野党に転落するという、55年体制の崩壊が起こりました。当時の自民党について在職していた議員らは、「官僚が途端に相手をしてくれなくなって与党でなくなったことを思い知らされた」と話しており、内外で大きな影響を被ったことには間違いありません。

 ところがそうしてできた細川政権が短期間に終わると次にできた羽田内閣も急場で作られた内閣故に求心力不足からすぐに店終いとなり、次はどこが組閣するかが大きな議題となります。ここで森や亀井静香といった自民党内の一部中核メンバーが、何としても「与党に返り咲くため」として、小沢一郎ら新進党との連立に不満を持つ社会党の一部メンバーと接触し、社会党の当時の委員長である村山富市氏を首班指名して連立することを打診します。これらは内々のうちに進められ、自民党内の反発しそうな人(中曽根とか)には内緒で、黙ってると抵抗してくるけどまだ拙速できそうな人(小泉とか)には説得するなどして下地を作っていきました。

 こうした根回しの上、首班指名を誰にするかの会議で森が「自民党は村山富市で行く」と発表したわけです。ただ自民党内には宿敵ともいえる社会党との連立に反発を示す議員も依然と多かったことから、この発表時には相当な怒号が飛び交ったと言われます。その中でも森は態度を崩さずにあくまで村山首班指名を貫き通して会議を終えたとされ、その会議後に亀井が泣きながら「森さん、よくやった」と抱き着いたというエピソードを聞いたことがあります。

 結果論で言えば、最終的に首班指名投票で海部俊樹と争ったものの村山富市が多数票を取り村山内閣が成立し、自民党も連立与党として与党に返り咲くことが出来ました。そして村山の次には同じ連立攻勢で橋本龍太郎が総理となり、名実ともに自民党が完全な与党として復活したことを考えると、当時の森や亀井の策動は結果的には見事成功したと言え、もし仮にあの「社会党抱き込み戦略」がなければ、自民党はあのまま野党として落ちるところまで落ちていった可能性もあったでしょう。そういう意味では、歴史を変える一撃を打ち込む上で、森はかなり重要な役割を果たしていました。

 こうした点を見るにつけ、森は政党内部や国対方面においては非常に高いパフォーマンスを発揮するタイプで、以前から私も主張しているように、表に出てあれこれ取り仕切るのは逆に全く向いていない人間だと改めて思います。自分の得手不得手を把握していない、または把握していても場違いな場所に配置されるほどの人の才能の不幸はないと私は常々思いますが、森に関しては彼にとって総理にさえならなければ今以上に高い評価がなされていたのではないかと思えます。
 そう考えると、小渕恵三の急死は森にとっては天啓ではなく、むしろ死兆星っぽい出来事だったのかもしれません。まぁあれがあったから森派での小泉純一郎氏の会長就任が来て、その後の小泉政権に続くわけなのですが。

2021年2月26日金曜日

本を読んだら作文が上手くなるの?

 今日は金曜日で、しかも今週激務が続いたので帰り際に自宅前にできたローソンに寄り、ポテトチップスといちごシューを購入して一気食いした後、元宵節だからと大家が餃子っぽい皮に包んだ肉団子を作って持ってきてくれて、後回しにするのやだからそれも一気食いしてのけました。なんか餓え過ぎてるような。


 それで本題ですが、上の記事を読んだときに私はどう思ったのかというと、

  そう、関係ないね
  ゆずってくれ、頼む
☞殺してでも奪い取る
 
 というロマサガっぽいチョイスが浮かんだわけではなく、「読むだけ無駄」という感想でした。まず絶対的な事実として述べると、こと文章執筆技術に関しては読んだ量よりも書いた量の方が圧倒的に影響します。それこそ1万字の文章を読むくらいなら1千字の文章を読んだ方が遥かに効率が良く、読む暇あったら日記でもいいから何か文章を書いた方がいいと私は思います。

 なんで実際に書いた方が文章技術は上がるのかというと、単純に書く際に表現を「考える」からです。それこそアクション映画のワンシーンをそのまま文章に書き起こせと言われても、大抵の人はまずどういう風に書いたらいいのかがわからないでしょう。そこから「シュワルツネッガー演じる主役は無言で相手の右手にある拳銃を叩き落とすと、続けざまに重たいボディーブローを入れた。あまりの痛みに相手がうずくまるとそのまま顔面を蹴り上げ、失神したのを確認してからその場を立ち去った」というように、動作とか情景、あと記述する順番とかを意識して考えるようになります。こうした文章表現における意識、あと「こういう時にはどう書くのか」は、やっぱり書かないと覚えないでしょう。

 ただ仮に百歩譲って「読んで鍛える」っていうつもりなら何を読むべきかとなると、自分の場合は記者出身ということもあってやはり記事、それも内容の複雑な金融や不動産系の解説記事を読むことを薦めます。複雑な内容の説明というのはある意味、多くの一般人が文章を書く上で最も求められる能力であり、自分が見ていても書き手の実力がはっきり分かれる分野です。
 こういったところを鍛える上、というか見本にする上ではやはり記者の文章が一番お手頃で、それも実力ある記者の解説記事やコラムなどはそのまま書き写すだけでも価値があります。

 その逆に、お勧めしないのは小説です。引用したまとめ記事ではラノベは良くないと書かれていますが、ラノベじゃない小説でもあんまり読まない方がいいと内心思います。特に、明治や大正頃の文豪が書いた小説は現代とは表現が異なることからも、ストーリーを楽しむ上ならともかく、文章技術向上を目的に参照すべきではありません。あの辺の小説の表現技術を学んだところで、普通の人が生かせるところなんてほぼありません。

 なんとなくですが、「文章を読めば作文が良くなる」というのは、「食べながらダイエットできる」に近い概念だと私は思います。どうせ食べるんならガチで太らないこんにゃくとかそういうのだったら多少は効果あるけど、食事を厳選するくらいなら運動した方がもっとずっと体型整えるのにはいいに決まっており、文章においても全く同じです。
 第一、昔と比べて現代は原稿用紙買わなくてもパソコンで文章書いて残せるのだから書きまくればいいじゃんと思えてなりません。自分が中学くらいの頃はガチで原稿用紙買い過ぎて小遣いがなくなったという儚い思い出があります。でもってそのころはよくラノベっぽいの書いてたけど、高一の段階で社会批評コラム書いたら自分でも「あ、才能あんなσ(゚∀゚ )オレ」とか思ってたら、案外本当にそれで仕事できるようになって自分でも内心驚いてます(;゚Д゚)

2021年2月25日木曜日

最近の株高について

 相互リンク相手の潮風太子さんも言及していますが、最近の株高についてはやはり上がりすぎだという風に自分も懸念しています。日経平均で見ると、直近1年間の最も安かった頃(2020年3月)と比べると、本当に倍近くにまで現在上昇しています。

 直近の株価上昇の背景理由としては、コロナ流行に伴い店舗や工場といった実体経済や不動産への投資が控えられ、行き場を失った投資マネーが株式市場に流れ込んだためとされています。同様の理由で一時はオワコンとまで言われたビットコインもガンガングイグイズイズイ上昇(わかる人今いるのか?)が続いていましたが、なんか昨日にイーロン・マスクとともに一時急落しました。
 上記の背景理由については全く見当違いな推測とは見ておらず、株価上昇の要因の一つであることには異論はありません。しかしそれを考慮したとしても、日経平均がここまで上昇するほどの理由になりうるとは思えず、まどろっこしいことを言わずに端的に述べると、本来あるべき価格からかけ離れて上昇しているのが今の状態のように思えます。





 日本の株価が上昇し過ぎだと感じる理由として、中国の株価の上昇程度と比べても日本の方が高いという事実があります。上の画像はさっきやふーファイナンスから引っ張ってきた直近1年間の日経平均と上海総合指数のチャートですが、どちらもこの1年で大きく上昇し、特に今年1月以降の上昇ペース(米国の大統領選が影響)は共通していますが、上昇幅では日本の方がかなり高いです。
 また日本はバブル期の水準を上回るような歴史的高価格を記録していますが、上海総合指数は確か2015年の上海ショック以前の水準は上回っておらず、歴史的高価格にはまだ入っていません。なお米国のダウについては引用しませんが、日本や中国と比べると随分低い傾斜になっています。

 私個人の意見を述べると、コロナの抑え込みに比較的成功していて経済のコロナ影響が比較的小さく済んでいる中国に比べ、日本の株価が中国以上に上昇するのは普通あり得ない気がします。もちろん中国の場合は輸出額も大きいだけに中国以外の国の経済の影響を受けやすいという特徴もありますが、日本も負けず劣らずの輸出型経済であり、また中国と比べ国内消費の拡大余地が小さいことを考えるとここまで差がつくのは説明がつかない気がします。

 とはいっても、金融というのは必ずしも実体経済に則すわけではありません。そういう意味ではこうした結果もありうると言えばありうるとは思います。なので自分の懸念も杞憂に過ぎないという感情は持ち合わせています。
 ただ今の状況に関して実は一番気にくわないのが、こうした極端な株高状況に対する解説なり評論、今後の見解に関する報道がほとんど全く見られない点です。明らかにこれまでとは異なる異常な状況にも関わらず、どのメディアも原因を分析しあぐねているのか何故かほとんど言及しません。こうして中国や米国のチャートと比較する記事に至っては皆無に近いでしょう。そういう意味では、今の状況で一番腹立つのはメディアやアナリストたちです。

 なお政策面について言うと、株価が上がっているのは事実なんだから、今のうちに日銀や年金機構は買いに買いまくった株を売りぬく、いわゆる出口戦略を採るべきじゃないかと密かに考えています。まだ上がるかもという期待はありますが、現時点で売却しても相当の含み益を確定させることができ、また市場に対する過度な介入も緩和でき、何より今このタイミングを逃したらいつ出口戦略を採るのかという見方を私は持っています。
 いろいろ規定とかあって予告なしに売却とかできないのかもしれませんが、自分にいわせりゃ黙っていっぱい買い支えてるんだし、余計な雑音などは無視して一気に売りぬくべしという立場を取ります。こういった出口戦略にも触れる記事とか読んでみたいのだけれど、どこも誰も書かないというので結局自分が書く羽目になるのが物悲しいです。

2021年2月22日月曜日

ミャンマーの対中感情について

 昨日プラモ買った帰りに自転車パンクして長々歩いたことを同僚に話したら、「またプラモ買ったの( ˘•ω•˘ )」と、第一声がこれでした。

親中にあらず 本音は中国「大嫌い」のミャンマー(JBpress)

 それで本題ですが、先日クーデターが起きたミャンマーについて川島博之氏が上記の記事を挙げていました。クーデター以降、日系メディアは背景には中国の差し金があるなどとミャンマー軍部と中国を結び付けた報道が非常に多かったですが、私自身としては上記記事で川島氏が書いているように、実際のミャンマー関係者と中国の関係は決して良好ではないと思います。

 普通に考えたって、国境が近い国同士が仲良くなることはほぼなく、またミャンマー自体が民族間抗争が激しい国であることを考慮すると、中国が関わってこないわけがありません。まぁそれ以前に、親中国な国がこの世にあるのかって議論した方が早いですが。

 ではなんで日系メディアはやたらとミャンマーと中国を結びつけたがったのか、一言で言えば「そのような構造だとわかりやすい」ということと、「中国だったら適当なこと言って悪者にしても何も問題ないから」という安直な理由からだと思います。後者については私も以前にこのブログで書いていますが、他の国だったらいろいろと問題になるような適当な主張でも、中国に関しては何言ったってOKな風土があります。
 確かに今の中国に関しては露骨に領土線の変更意欲を見せるなどツッコミどころは満載ですが、かといってちゃんとした事実については報じず、逆に憶測でしか内容を他が報じているからとばかりに報じる今の日系メディアに関しては先日も親父と話しましたが、いくらなんでもどうかという気になります。そういう意味ではJBpressが最近質のある国際報道記事増えてきていて、意外といいところで自分も記事書いてるなとも思えてきます。

2021年2月21日日曜日

ロードバイクは体に悪い

【悲報】最近のマツダ車とかいう「マツダ」でさえ無ければ確実に爆売れしてたもったいなさすぎる車達(アルファルファモザイク) 

 上の記事で「マツダの車ってデカイか小さいかだけで全部デミオじゃない?」って書き込みに対し、「よく見たら意外と違いあるで。よく見なきゃわからんけど」ってコメントが秀逸な気がします。
 あとこの記事見て知りましたが、ホンダの新型ヴェゼルがガチでマツダのCXシリーズのデザインパクッててびっくりしました。ホンダはインサイトでもプリウスをまんまパクっており、中国企業もびっくりするようなことをやってきます。

 話は本題ですが前にも似たようなことを書いているものの、ロードバイクはやっぱり体に悪いというかよくないです。なんでかっていうと、お手軽に速度出せるからです。
 今日、またいつもの如くプラモを買ってきてルンルン気分で帰宅していたら、道路の変に陥没した穴を通過した際、変な跳ね方というかタイヤのぶつけ方をして前輪をパンクさせてしまいました。パンクさせた場所はそこそこ郊外にあり、仕方ないのでそのまま自転車を引っ張って街中のGIANTの店まで行きましたが、自転車なら10分くらいの距離を40分くらい歩き続けました。

 そのせいでさっきから疲労感が凄まじく、自転車に乗ってたら全く感じなかったことを考えるとどんだけ楽していつも移動してんだと思えてきます。ロードバイクに乗っているとスポーティなイメージを持たれがちですが、私に言わせればママチャリであちこち走り回っている奴の方がよっぽどスポーティです。
 やっぱりロードは速すぎるというか、乗り手にとっては楽させ過ぎる気がします。今でもよく奈良の移住を考え奈良の物件を見たりしてますが、奈良に移住することがあればロードは買うにしても、普段の鍛錬用兼街乗り用としてママチャリも買おうかなと検討しています。


 その奈良ときたらまた上の記事見てひとりで盛り上がっていました。ぶっちゃけ奈良は自虐で盛り上がる場所だと自分も考えているのですが、なんで損なので盛り上がれるのかというと、上の記事で書かれている内容より現実はもっと凄いことになってるからだと思います。いまいち言ってることが分からないということは、一度奈良南部に足を踏み入れたらすべてを悟ることができることでしょう。

2021年2月20日土曜日

三菱・コルトについて

“まじめ”な力作だけにもったいない!? なぜ三菱はコルトをやめてミラージュを復活させた??(ベストカー)

 なんか二日連続で自動車系の記事ですが、ぶっちゃけ上の記事で取り上げられている三菱・コルトは昔マジで欲しかったです。社会人1年生当たりの頃でコンパクトカーでなに選ぶかと聞かれたら、本当にこれ選んでた気がします。

 一体何故コルトが好きだったのかというと、コンパクトカーにしては走行性能に結構力入れていて、特にラリーアートというバージョンなんかはかなりガチな仕様でした。また全体的に不評だったいわゆる三菱のブーレイ顔と呼ばれるフロントマスクデザインですが、このコルトに関してはブーレイ顔が比較的よくあってて、シンプルでありながら個性の感じられるデザインであったことが大きいです。

 当時のコンパクトカー業界はホンダのフィットという絶対強者がいて、そのほかには日産のキューブ、トヨタのヴィッツ、マツダのデミオなど強敵揃いでしたが、それぞれ個性があって非常に華やかな時代でした。そうした中でまだ三菱びいきだったこともあって何故か私はコルト推しになって、自分で買えないもんだから何故か家の近くでコルトがある駐車場を暗記して、サイクリングコースに組み込んでました。マジで。

 現在の三菱のコンパクトカーはミラージュですが、はっきり言えば好きじゃないです。全くコンセプトが感じられないだけでなく、見るからに安っぽい感じがして、これ選ぶくらいなら10年落ちのコルトを選ぶ方がマシです。真面目に今の三菱には何の哲学も感じません。

 ちなみにコンパクトカーネタで言うと、発売前は期待の高かったホンダの現行フィットですが、ライバルの元ヴィッツことヤリスが異常に絶好調で、やや影に隠れている感があります。自動車業界に詳しい人に聞くと、どうも乗り心地の悪い足回りになってるらしく、その辺が響いてるそうです。実際にというか発売以降、評論でもあまり肯定的なものを見なくなってきています。

 最後に、コルトについてさっき検索したら、


 この記事は2020年4月に出されたものですが、もしかしてベストカー、「コルトは良い車だった」という記事を毎年出してんじゃないかという疑惑が出てきました。まぁここは昔から三菱贔屓だけど。最近はやたらとスバル推しが激しいけど。

2021年2月19日金曜日

曙ブレーキの検査不正事件について

 日本は今頃寒波で寒いでしょうが、上海は昨日まで寒くて今日は大分暖かくなりました。その前に小春日和となって大分暖かく、体もその温かさに慣れた後の寒の戻りだったことから、寒さに強いことが自慢であるもののさしもの自分も昨夜は辛かったです。
 あと明日は振替出勤日なので鬱です(ヽ''ω`)

 話は本題ですが今日中国人の知人から、「曙ブレーキの事件は中国にも影響しそう?」と問われました。


 この事件、一応一昨日辺りにYahooのトップにも出ていましたが、それ見た時の私の感想としては「まぁやっててもおかしくないのかな、曙だったら」って感じでした。元々、私は以前に曙ブレーキの株を買うなど個人的にこの会社を贔屓にしてました。何故かソ連人民の敵であるうちの親父もこの会社を贔屓にしていて、日光の近く寄る度に「曙ブレーキはえらい会社や」などと二人して曙マニアでした。
 一体何故私と親父のこの会社への評価が高かったのかというと、自動車の中核部品であるブレーキを独立系の企業(現在はトヨタ系の資本が幾分多め)ながら供給しており、その世界シェアも非常に高かったからです。地方のメーカーでありながらこれだけの実力ある企業はなかなかなく、そうしたところから評価していました。

 しかし、見方が変わったのは2019年のことでした。この年、曙ブレーキは事業再生ADR、いうなれば民事再生手続きに入ることを発表しました。当時のことを今でもよく覚えていますが、曙マニアの親父とともに「なんであそこ経営傾いたんや?」などと、その原因について不思議がって議論をしています。
 当時の曙ブレーキの発表では、海外市場、特に米国市場向け販売(特にGM向け)が思ったより伸びず、投資負担が大きくなったためなどと説明してましたが、はっきり言えばこれは嘘だと今でも考えています。当時、米国市場における日本車販売はスバルを中心に絶好調で、米国市場全体も勢いがありました。また世界シェアも依然と高いままで、極論を言えば何もしなくても売上げや利益が増大するような状況にあり、にもかかわらず急に財政が傾くというのはどう見ても腑に落ちない状況でした。

 とはいえ、さすがに不正とかはしていないだろうという変な信頼があったため、親父とともに「きっとトヨタが安く買い叩き過ぎたんや」と、何故か根拠なくトヨタを悪者にして結論付けてました。ごめんよトヨタ。でも業界トップだから、叩かれてなんぼやと思うよトヨタ。

 そうした背景もあった、っていうか我ながらよくもまぁ細々覚えているもんだと思いますが、今回の検査不正事件をみて、やっぱり内部に闇抱えてる会社だったんだなという風に変な納得感を持ちました。しかも検査不正は調べた限り20年は続いていたと言ってますが、これって検査記録がPL法の期限に相当する保管期限分しか記録がなかっただけで、記録はもう消されているでしょうが実際にはもっとずっと続いていたと考えるべきでしょう。報告書も読みましたが、「事件は現場で起きてんだ、役員は無関係だ!」という切り口ですが、20年という月日を考えたら品管から役員入りする従業員がいてもおかしくないだけに、それを考慮すると会社ぐるみ組織ぐるみと判断するべきだと私は思います。


 それで話を最初に戻すと、上記リンク先のように今日になって中国でもこの事件が一気に報じられるようになったことから、先ほどの知人から私に問い合わせが来たのだと思います。日本と中国で報道にタイムラグがあったのは、昨日から春節からの復帰が始まり、現場の記者が動き出して記事書いて、原稿がリリースされたのが今日になったためだと思います。
 なおその知人は今まで私にこういうことはあまり聞いてこない知人であり、自動車業界関係者でもないだけに、中国の自動車関係者の間ではこの事件は大きく注目されている気がします。

 それでこの事件の中国の反応ですが、やはりというか「なんでリコールしないの?」という言及が目立ちます。日本でも冒頭の時事通信の記事でもその点について言及していますが、実際にこれだけの検査不正でリコールが起こらないのは過去のタカタの例と比べても不自然としか言いようがありません。
 まぁただでさえADRによる再建途上であることから、リコール起きたら吹っ飛ぶことは確実です。今吹っ飛ばされた供給途絶えるし、その点を完成車メーカーも空気読んであまり突っ込んでいないような気もします。

 ただこの事件、この二日間くらい見ていてなんか報道が異様に少ない気がします。それこそさっきも出したタカタと比べると世間の反応が小さいというか、直接的な死亡事故がまだ報じられていないからというのはわかるけれども、それにしたってあまりにも小さいです。逆を言えば、海外の方がこの問題に注目して報道が大きくなり、今後逆輸入的に日本でも盛り上がる可能性もあるかもとも見ています。さっきにも書いていますが、これでリコールが起きないことの方が不自然なのですし。

 また報告書の内容もやや疑問点が多いです。自分が一番気になったのは、どこから発覚したのかですが、報告書によると2019年11月、ADR以前の旧経営陣が山形工場の検査不正に対策を講じていない報告を受けて調査を指示した後、2020年3月に顧客の完成車メーカーから指摘を受けて岩槻工場の事案が発覚したとしています。なんで2019年の段階で山形工場しか調査してないんだと思うのと、20年物検査不正をどうしてこの段階で完成車メーカーが気付いたのか、いろいろとツッコミどころがあります。でもって調査は2020年3月から開始して1年近くも発表が遅れるってのも、内心どうかなぁって気がします。あと、なんとなく旧経営陣に全責任をなすりつけよう、っていう味付けもこの報告書からは感じられます。

 最初にも書いていますが、やはりこの会社に関しては闇が多いように思えます。ADRの発表時も説明の仕方が奇妙であったりと、うかつにその発表内容を信じることができない所があります。今回も検査不正はあったものの性能的には問題ないからという理由でリコールを行わないとしていますが、本当に検査不正に起因する事故とか起きてないのか、仮に因果関係を結ぶ事案が1個でも出てきたらとんでもないことになりかねません。っていうかこの言い訳で得するのは例の上級国民くらいじゃないかな。
 その上で、まぁ部品供給が滞るのを恐れていきなり契約切るメーカーはそんなないとは思いますが、2~3年先はわからないなって感じがします。となるとどこが来るのかですが、あんまこの業界詳しくないけどパッと浮かぶのは日清紡あたりです。

2021年2月18日木曜日

ハドソン川の奇跡に居合わせた日本人

 一週間ぶりに今日仕事でしたが、鬱で死にそう(ヽ''ω`)

 話は本題ですが、前回VF-11Bという架空の機体をプラモで作った後、やっぱリアルな機体を改めて作ってみたいなーとか思っていたら何故か航空事故についてまた調べ始め、「フィクションじゃないのかよ!騙された!」のページをずーっと見てました。でもって今更ながら、フランス航空事故調査局(BEA)の建物がしょぼくて、「しょぼいから簡単に作れそう」って理由でダンボール職人がBEA本部をダンボールで再現して作って見せたら、BEA本部からリアルに問い合わせが来て、寄贈されて、その年の年次報告書の締めの写真を飾ったという驚異の事実を知りました。
 BEAの調査能力はさすがです。

 それはさておき航空事故についてまた調べていたら、「ハドソン川の奇跡」ことUSエアウェイズ1549便不時着水事故の詳細についてまた調べる機会がありました。この事故については以前にもブログで紹介しているように私も把握しており、概要を簡単に話すと、離陸直後にバードストライクで両エンジンがいきなり停止した後、空港には戻らずそのまま近くのハドソン川に不時着水を試み、死亡者を一人も出さずに完璧に危機を乗り切った奇跡のような航空事故を指します。
 この出来事はクリント・イーストウッドがトム・ハンクス主演で映画化しているのですが、今日何気なくその映画について調べていたところ、なんとこの事故機に日本人二人が搭乗していたことを初めて知りました。


 詳細は映画公開時に出された上記記事にまとめられていますが、二人とも企業の駐在員で、商用で搭乗したところ事故に巻き込まれたそうです。事故当時の状況についても語られていますが、不時着水に至るまで機内に大きな混乱はなく、機長が完璧な対応を行っていたなどと証言しています。
 今の今までこの軌跡のような出来事に日本人も立ち会っていたことを知らずにともかく驚きでいっぱいなのですが、別のインタビュー記事では事故の後に機長が訴訟を起こされたということを二人とも知らなかったとのことで、映画によってはじめてその事実を知った旨が書かれてありました。

 この辺はクリント・イーストウッドが過去に撮影した「父親たちの星条旗」、「アメリカン・スナイパー(アメスパ)」でも描いていますが、輝かしい功績が称えられる英雄はその裏で大いに悩ませられる現実があるということを、ハドソン川の奇跡でも描いているのだと思います。ハドソン川もみたいけど実はまだ見てません。
 なおその英雄ことサレンバーガー機長ですが、元は軍人でF-4ファントムⅡに乗ってたそうです。離発着の難しい機体だから着陸上手にできたのかなと直感的に思いました。また事故当時の状況についてはこちらのページに詳しく書かれていますが、マジで秒単位で的確な判断を行い、それを実行してのけてる辺りは神がかっています。奇跡は常に努力しているものに起こるというのを体現しているようにも見えます。

2021年2月17日水曜日

人出が多かった今年の春節

 最近ふざけたことばかり書いていたので、そろそろ真面目な話題に舵を切ろうと思います。

 さて今日は中国の春節休暇の最終日で、明日からまた通常勤務が戻ります。例年であれば春節後しばらくは復調期間というべきかあまり仕事が多くないのですが、春節前の一部仕事が残っているのと、最近無駄に業績良くて仕事増えているため、なんかあまりサボれそうにないです(´Д`)ハァ…
 それはともかくとして今年の春節ですが、一言で言えば上海市内の人出が非常に多かったです。誇張抜きで自分が今まで中国で春節を過ごした中で、過去最大の人出でした。一体何故こんなに多かったのかというと単純に、コロナの感染拡大予防のため、中国政府が帰省自粛を求めていたからで間違いないでしょう。

 春節の時期において中国は、出稼ぎ労働者の多い大都市ほど人口が減り、帰省で戻ってくる人が多い地方都市ほど人口が増える傾向にあります。前者の大都市に属す上海は、さすがに平常時と比べると人口が減ったというか、明らかにネットの通信速度が春節休暇前半は跳ね上がってましたが、街中、それもショッピングモールなどの繁華街に行くと通常なら閑散となるところが今年はわいわいがやがやなくらい家族連れなどでにぎわってました。前に見た記事でも、今年は帰省を自粛して仲間と過ごすというから、やたら雀卓が売れてるという話も真実味があります。

 それこそコロナが流行し春節休暇も各所で延長された去年と比較した場合、今年の人出は天と地ほどの差があります。去年なんかは本当に昼中でも人の姿が見えずゴーストタウン化していて、自転車で外出た時は快調に走らせられたほどでしたが、今年は最初の数日だけがやや閑散としていて、それ以降は日常と変わらないくらい人が多く、自転車で走る時もやや減速気味となりました。
 もっとも昨日、高架下で長い距離で信号がなく、快調に飛ばせるルートを新たに開拓しましたが。

 経済的な視点で見た場合、今年の春節においては大都市での消費が増えた一方、地方都市の消費が減少しているのはほぼ確実です。その上で案外今年をきっかけに、「無理して帰省しなくてもいいかも」と考える中国人が増えるのではという気もします。この辺りは日本の流れとほとんど同じで、年末年始に義務的に実家へ帰省していた昭和の時代から、核家族化と合わせ帰省せず実家とは別々に正月を過ごすライフスタイルが平成で定着していきましたが、中国は今年がその分岐点というか、来年以降から帰省をしない家族が顕著に増えてくるんじゃないかと勝手に予想しています。

2021年2月16日火曜日

ぴあ死ね(# ゚Д゚)シネ!

ぴあ、最終赤字65億円に転落へ コロナで市場消失「顧客心理が一段と冷え込んだ」(ITmedia ビジネスオンライン)

 恐らく多くの人にとって上のニュースはどうでもいい話でしょうが、私はこれを見て「ざまぁ(σ・∀・)σゲッツ!!」とリアルに思いました。なんでかっていうと、かつてぴあに相当腹立つことされたからです。

 事の次第を話すと、それは8年前の春のことでした。当時日本帰って浪人中だった私は観光客誘致を目的としたメディアのライター募集というぴあの求人広告見て、まぁこれならやれるだろうと思って応募し、面接に呼ばれました。指定された面接時間帯が夜の7時というなんか変な時間帯だと思いましたが、案の定変な面接でした。

 まず聞かれることは日系企業お定まりの「趣味は?」からで、その後は履歴書に書いてあって読めばわかる経歴をまたつらつらと説明させられました。その上で、「2012年の反日デモの時の上海はどうだったのか?」と聞かれたので、自分が直接目にしたことを話し始めたら、「長い、もういい!」と、話し始めて2分も経たないうちに話せと言った奴がいきなり打ち切ってきました。
 その後も内容のない質問が延々と続き、何のために自分呼んだんだと疑問に思っていたら、「最後に質問は?」と急に切り替わったので、ライターを募集しているメディアの刊行ペースはどんなものなのか、また具体的な掲載内容とかはどのようなものかと聞いたら、

「隔週だっけ?月刊だっけ?」

 と、さっき話を切ってきた奴が他の面接官に何故か聞いていました。つまり、ライターを募集しているメディアの概要すら把握してない人間が面接官をしていたわけです。こんな有様だから掲載内容も「観光をアピールするメディアです」(別の面接官が回答)と全然具体的でも何でもないよくわからない説明しかできず、全く要領を得られませんでした。そんな感じでお互い無意味な面接は終わり、帰りに交通費も一銭もくれませんでした。

 真面目に上記のぴあ側の対応は未だに腹が立つというか失礼極まりないと思えてなりません。それ以上に個人的に気になったのは、あの面接においてライターとしての実力、具体的には1日何本記事書けるのかとか、どのようなコンテンツの記事を書くのが得意なのかという質問は一切なく、聞いてるこっちが逆に不安になる有様でした。もちろん、そんな具合だったのでそのまま落とされました。
 第一、記事やコラム執筆において真面目な話、私以上の人材を採ろうっていうのは相当ハードルが高いでしょう。並み居る強敵を押し退けこのところJBpressで上位3位以内をずっと死守するっていうのは地味に自慢できる実力だし、昨日の記事だってYahooの国際総合ランキングで3位に入ってました。そんな自分以上の人材をどうやってぴあ如きが得ようってのか、身の程知らずも甚だしく思えます。あと何気に観光系の記事は昔から得意としてるというのに。

 っていうか本当に面接呼ぶなら交通費くらいよこせよと思えてなりません、本当に失礼な連中だった( ゚д゚)、ペッ

2021年2月15日月曜日

おにぎり記事の裏側


 例のヤンマガ的隔週自分の記事紹介ですが、今回の記事は今のところ、っていうか朝からずっとJBpressアクセスランキングで1位で、全日1位はほぼ確実な結果を叩き出してくれています。もっともこの結果は記事を提出した当時から予想しており、「今度のは確実にトップ取れる(;゚∀゚)=3ハァハァ」と意気込んでいたので、この結果には非常に満足しています。でもって色々裏ネタもあるので紹介していきます。

 まずこの記事を書こうとしたきっかけは、記事中にもある通りに日本の友人から記事ネタを提案されたためでした。ちょうどその直前に最近のスカスカ軽食についてチャットで話してて、「中国のコンビニはどうなの?記事にしたら?」的に言われました。この時、世を忍ぶ仮の姿の仕事が忙しく、なんか新規に取材とかしてらんない状態だったこともあり、このコンビニネタなら写真用意すればその解説だけで記事書けるし楽でいいかもというノリでやることとしました。
 なお当初このくだりについては、「『ユー、中国のコンビニ調べちゃいなよ』と故ジャニーさん風に友人に言われた」と記事に書く予定でしたが、さすがにふざけ過ぎかと思ってやめました。

 次に肝心の記事ネタですが、ヤフコメでも書かれている通りこのスカスカ軽食問題で一番批判されているセブンイレブンが、今回検証したツナマヨおにぎりで一番ボリュームがある結果は自分にとっても意外でした。記事での消化の順番通り、ローソン→セブン→ファミマの順番で調べていったのですが、ものの見事に3社で明暗が分かれ、記事書く側としては非常にありがたい結果でした。
 特に最後のファミマについては記事中で、包丁で割って中見開けた時に変な声出たと書きましたが、これは盛っているわけじゃなく本当の事実です。リアルに「ナニコレ!?」的に声上げて驚くとともに、あまりのスカスカぶりに呆然とする一方、「これでアクセスランキングトップはいただきだ」という妙な打算も働きました。

 このほか一部ヤフコメで、「この記者は中国を揶揄して何が楽しいんだ」的な私自身への批判が見られましたが、これは恐らく「分量をごまかすことにかけては定評のある中国ではどうなのか?」という記述が気にくわなかったのだと思います。ただこの記述、ネタをばらすと私が言ったわけじゃなく、実は中国人の友人のセリフです
 これも当初は記事に書く予定で最終的には載せなかったのですが、今回の記事企画を中国人の友人に話したら、「そういう分量をごまかすのは中国の方が多いじゃん。なんで日本で話題になってんの?」とリアルに言われました。実際に最近は昔ほどじゃないけど、今でも中国はこうした見せ方とか工夫して分量をごまかす行為は日常茶飯事であり、私自身も先ほどの記述は中国を特別揶揄するものではなく、現実を端的に述べた記述であると考えています。逆を言えば、こういう行為はないという中国人は自国のことをあまりにも知らなすぎだと正直言って思います。

 ただ、上記の記述はある意味で今回の記事の一番重要なメッセージ部分であり、痛烈な皮肉も形成しています。というのも、分量をごまかす行為が横行する中国を馬鹿にしていたら、日本も中国を笑えなくなってきているというのが今回の記事のメインテーマだからです。この点に関してはヤフコメでもまさにそのように指摘している人も見られ、きちんと私のメッセージが届いているという実感を感じます。
 少なくとも今回、中国でファミマは完璧なスカスカおにぎりを出していることははっきりとした事実であり、「日系だからごまかしはない」というのは今や通じなくなってきています。またこうした商法を消費者は許容するのか、それならば値上げを許容するのか、やはりこうした議論はもっと盛んになってもいいと思います。その上で敢えて中国を当て玉とばかりに、「あなたたちが馬鹿にする(かつての)中国のように日本はなっていってもいいのか?」という問いをぶつけたいという狙いを込めて、今回記事を書いています。

 なお「~は定評のある」の記述に関してヤフコメで、「ディフエンスに定評のある池上かよ」とツッコミ入れている人がいましたが、「ナイスツッコミ(σ・∀・)σゲッツ!!」と凄い安心感に包まれました。割とこの書き方、昔から好きです。

 あとコメントに関しては、

「この手の調査は、くだらないけど気になるものが多いので、これからも色々なモノや事象を調べて記事にしてください。」

 地味にこのコメントが一番うれしかったりします。実際に私も書きながら「くだらないよなぁこのネタ」と思いつつ、だからこそみんな面白がって読むという確信がありました。くだらないネタだからこそ軽く読めるし、またそうしたところから消費者観点の議論は生まれてくると思うので、上記コメントを書いてくれた人が言っているように、こうした記事はもっとどんどん出てくるべきだと密かに考えています。

 とはいえ、この記事は我ながら非常に反則な記事だったなと今でも思っています。同業者からしたら「ずるいだろてめぇ!」とか言われても仕方ない気がします。まぁでもアクセス稼げるのだから書いたわけですが。
 ちなみにJBpressの編集部には、「絶対当たる記事ネタだから日本でも同じような検証して誰かに記事書かせた方がいい」とアドバイスを既にしています。あとソ連人民の敵であるうちの親父から、「見出し見ただけでお前が書いているのが分かった」と妙に理解のあるコメントがさっき送られてきました。まぁ実際、こんなネタで本当に記事にするのは自分くらいな気がしますが。

2021年2月14日日曜日

昨夜の地震の政権への影響について

 既に各所で大きく報じられている通り、昨夜に最大震度6強という大きな地震が東北地方を襲いました。幸いというか夜の時間帯ということもあり、大規模停電や揺れに寄る怪我人は発生したものの、大火災や津波といった副次災害は発生せず、その震度に比べ被害は比較的少なくて済んだのではないかと素人目に思います。

 またこの地震ですが、菅政権にとっては非常に大きな追い風になるとみています。つい昨日まで森の辞任問題や菅総理長男の官庁口利き問題などスキャンダルに関する報道が溢れていましたが、昨夜の地震によってこれらの報道量は今日、一気にブレーキがかかりました。また深夜にもかかわらず菅総理は会見を行うなど災害対策に当たり、自衛隊の災害派遣もすぐに決断するなど、この点に関しては文句のつけようがありません。
 そのほかタイミングがいいというか、季節的な影響の可能性も否めないものの、コロナ対策における緊急事態宣言の発令がじわじわ効いてきたというか、各地の新規感染者数がこのところ確実に減ってきています。先週に一部地域で宣言解除が取り沙汰されたものの、安倍政権の頃と違ってあっさり解除することなく継続し続けたことは私自身も支持する決断であり、初動はGoTo継続などで明らかにとちったところがあったものの、ここにきてコロナ対策方面で成果を上げつつあり、ひょっとすれば4月の地方選で逆転の芽が出てきました。

 一方で、今回の地震はオリンピックそれ自体には逆風となりうるでしょう。日本人からしたらまだしも、外国人からすればこんな大きな地震があるところで大丈夫かと、不安に感じる国も出てくるかもしれません。それだけに逆に今回の地震の災害状況を日本はアピールして、「震度6という大きな地震があっても、地震対策が徹底されている日本の被害はこれほどしかない」という風な感じでガンガン世界に発信すべきじゃないかと思います。
 真面目に3.11以降の大きな地震を見ていても、震度6程度では建物が完全崩壊する例はほとんどなく、ひび割れとか居住不可能になる建物が出るのは仕方ないにしろ、生き埋めになるような事態がほとんどないという事実は地味に凄いことだと前から感じていました。それこそベンチマークがてらに、欠陥住宅でお馴染みのレオパレスでもほれこの通りみたいに、「日本は欠陥住宅でも地震で壊れない」アピールしたらどうかと内心考えています。まぁレオパレスは会社自体が今や風前の灯火ですが。

2021年2月13日土曜日

マクロスのVF-11B製作


 日本で一世を風靡した悪魔のおにぎりですが、中国のローソンでも売られています。っていうか知らぬ間に第6段まで出てるし。


 それはさておきまたプラモですが、マクロス(性格にはマクロスプラス)に出てくるVF-11Bという、ガンダムで言うとジムみたいなやられメカを昨日から今日にかけて作っていました。


 メーカーは見ての通りハセガワで、組立て自体は胴体、機種、エンジンの3ブロックに分かれているため時間はかかりましたが、説明書はアニメ出身機体であるため低い年齢層にも配慮したのか細かく書いてあり、それほど難しくありませんでした。


 ただシールことデカールが、私の期のせいかもしれませんがハセガワはやたらと質が悪い上に、無理に半円上せず2枚に分けりゃいいと思うデカールすら貼り辛い半円状にしたりして、デカール貼りで大いに苦しみました。しかもやたらと破けやすく、一見してわからないでしょうが多くの箇所で敗れており、破れた風に見せないよう貼るのに苦労しています。
 っていうか凄いのになると、水付けただけで切れ目入って破れるのすらありました。他のプラモでこういうのはないものの、ハセガワのプラモだと決まって毎回起こっており、デカールに関してはハセガワのことを私は信用していません。


 それでなんでこのVF-11Bを作ろうとしたのかというと、たまたま店に置いてあったからという理由以外ないです。そんな思い入れがある機体でもないし。

後部バーニアは開閉可能

 ただ、原作となるマクロスプラス自体は映画版を昔ビデオ借りてみたことがありました。スパロボから興味持ってみた作品でしたが、いろいろと言いたいことはたくさんあります。


 マクロスプラスは戦闘シーンことドッグファイトのシーンは非常によくできているのですが、作品全体で評価するとそれほどとは内心思っていません。何故かというととにもかくにも脚本がお粗末この上なく、内容知っている人にしかわかりませんがある友人はこの作品の脚本について、「これってただガルドが痛い奴だっただけなんじゃ?」と言ってましたが、実際そうなのが悲しいです。
 また敵キャラも暴走したAIアイドルが操る無人戦闘機で、現代風に言えば初音ミクが無人のF-35を操って襲い掛かってくるような内容です。なんで暴走すんのかという過程もよくわかんないしで、もっとやりようがあったのではと思えてならない内容でした。

 また先のガルドが痛かった件についても不信感アリアリで、ガルドの暴走を目の当たりにしていたヒロインはストーリー中、全くそういったことがあったことをおくびにも出さず、なんていうか行動が異常に不審です。下手すりゃこいつがなんか黒幕で、初音ミクも暴走させたんじゃないのと言いたくなるような人間関係ですが、実際そんなことはなく不審な行動をとりながらただの一般人で終わっています。
 っていうか真面目にヒロインがAI暴走の黒幕だった方がよかったんじゃないのだろうか。

 監督はガンダムの0083の政策にも参加していたそうですが、0083といいマクロスプラスといい、どちらもトム・クルーズの「トップガン」を明確にモチーフにしており、でもってヒロインが悪目立ちするところも共通しています。でもって、脚本はよくないけど戦闘シーンは非常に栄えがあるって点まで共通しています。
 なんていうか90年代中盤のロボットアニメが全体としてそういう雰囲気にあったのか、戦闘シーンさえバリバリ動かせば脚本はどうでもいい的な風潮でもあったのかと思うところがあります。もっともガルドを演じ、後にハチロクの親父も演じる故石塚運昇はマクロスプラスを絶賛していたそうで、この作品をきっかけに映画吹替だけでなくアニメにも率先して出演するようになったそうなのですが。

 最後にVF-11Bの機体構造について思ったことを述べると、意匠のモデルはソ連のフランカーシリーズだったらしく、やや首を傾げたような機首、そして尻尾のように長く伸びたテールノーズはまさにフランカーの特徴を再現しています。カナード(前翼)がついているのも中期フランカー型の特徴から取ったのでしょう。
 作ってみた感じとしてはやはりロボットアニメ故かエンジン部分が派手に大きく見せるようにして作っている感じがします。一方、翼に関してはこのプラモもトムキャットのように開閉できますが、思いきり広げても全幅はそれほどでもなく、なんか翼面積が小さい印象を覚えました。武装についてはマクロスの代名詞ともいえる機体下部につけるバルカンポッドはごつくていい感じがします。

2021年2月12日金曜日

野球選手の山口俊と映画のターミナル

 昨日から春節休暇に入りやばいほど、具体的にはこの二日間は半日寝ています。そのおかげで首回したときに出る痛みが減ってきてホッとするとともに、日常どれだけ忙しく毎日働いてるんだといろいろと自覚させられます。
 ただ寝過ぎたせいでこのあとやること多過ぎ。晩御飯の焼きそば作って、その後作りかけのプラモも作んないと(;´・ω・)

山口俊は巨人復帰も!自由契約なら交渉へ(日刊スポーツ)

 そういうわけで話はプロ野球ですが、昨年メジャーに挑戦してブルージェイズに入団した元巨人の山口選手ですが、昨日ブルージェイズ側から支配下登録を行わないことが発表されました。去年の成績を考えたらやむなしな結果ではあるもののネットを騒がせたのはそのタイミングで、というのもこの発表の直前に山口選手は飛行機に乗って米国に飛び立っていたからです。
 タイミング的にも山口選手は上記発表を機上で聞くことになったと思われ、ネットでは「隔離されるためだけの渡米になるのでは」などという言葉とともに、「ターミナルになるんじゃないのこれ?」という人もいました。

ターミナル(Wikipedia)

 そのターミナルというのは映画のことで、米国到着直前に本国でクーデターが勃発し、ビザの証明性が揺らいだことによって米国に入国できず、やむなく空港の一部エリアで寝泊まりを続ける男性のお話です。この脚本には原作があり、実際に難民認定などを巡って欧州のあちこちの空港間を移動し続け空港で暮らし続けた男性の話がモデルとなっています。
 さすがに山口選手がこの映画のように空港内で寝泊まりしながらメジャー契約を模索するということはないと思いますが、改めて関連ページを見ていたところ「空港に居住した人物の一覧」というページもあり、この手の空港居住者ってのは意外とたくさんいるという事実を知りました。

 もっとも、政治的な理由で移動できない人というのはやや限られており、どちらかというといろんな方面のアピール的に空港でわざと生活するような人の方が多い印象があります。ただこの手の話を見て恐らく誰もが思うのは、やはり空港は冷暖房完備で飲食店も多く、「1回でいいから空港で生活してみたい」という感情を一度は思うからこうした話に興味を覚える気がします。
 ちなみに空港ではないですが、鉄道駅で一夜を明かしたことはあります。真冬の大雪の日に。改めて当時の記事を読み返してみますが、これほんといろんな意味でJRの対応とかおかしくないかという気にさせられます。マジあの時寒かったことだけははっきり覚えています。

2021年2月11日木曜日

森の辞任について

 前略、森が組織委員会の会長を降りる方針であることが報じられています。この問題については差別発言があってからいろいろ取り沙汰されており、中にはこれまでの森の功績にも目を向けるべきだという人もいますが、たとえこれまでにどれだけ功績をやっていてあの発言をしてしまった時点で全ておじゃんになるものであり、過去の功績どうこうというのは無駄に議論をかく乱させるものでしかないと私は見ています。今に始まるわけじゃないですが、「過去に何をしたか」ばかりみて、「これから何ができるか」が見えない日本人がやはり多いです。

 そもそも論で言うと、森を組織員会の会長に据えた時点でこうなるだろうと私は初めから思っていました。自分で言いながら、「後出し孔明」っぽいなとは思いますが。
 むしろ、今回の発言まで森が致命的な発言をしてこなかったこと自体がある意味奇跡的だと感じていました。なんとなくですが、ラグビーワールドカップの頃と比べると顔の血色が良くなってきているように見え、発言が大人しかったのは体調が悪かったからではないかと勘繰っています。逆を言えば、このタイミングで無駄に体調を戻してきて、しなくてもいい余計な発言して周りに迷惑かけたとするとつくづく存在そのものが迷惑な人間であるように思えます。

 その上で私が今一番言いたいこととしては、誰が森を会長に据えたのかです。先にも述べている通り森は本当にこういうところで余計なこと言う、言うなと言っても絶対に言う人間であり、そんな人間をこういう表に出る立場には絶対に据えてはならないというのはミッフィーでもわかることでしょう。なんでミッフィーが出てくるのかは自分でもよくわかりませんが。
 それこそこれまでの森の功績を評価する人はいろいろ取りまとめで活躍してくれたなどと言いますが、だからこそ表ではなく裏方で動ける人間だと判断できないのか、表に出ないでいろいろ取りまとめるそういう役職につかせればよかったとは言えないのかと、マジで見ていてなんだこいつみたいに疑問を覚えています。知った風な口ききやがって。

 森のこの人事ははっきり言ってミスキャスト以外の何物でもなく、私は彼を子の地位に据えた人間も含めこの際罰した方がいいのではと考えています。でないとまた同じことを繰り返しかねません。

 それにしても同じく失言の多い麻生財務相と比べると、やはり森は一味、いや次元が違うレベルでその上を行く気がします。よく麻生財務相の発言も私は批判しますが、森の例と比べたら批判するまでもなかったなと正直反省しているというか、内心謝りたい気すらしてきました(m´・ω・`)m ゴメン…

2021年2月10日水曜日

連続ドラマに使えそうな偉人

 よく一人で日本人に会った時に適当にごまかすための職業をよく考えることが多く、つい昨日も「中国で空飛ぶアッシマーを作る仕事」などを思いつき、「飛ばないアッシマーはただのアッシマーがー」などとぼやいていたら、


 というニュースが来て、一人でビビってました。ちなみにその前に思いついたのは「ジム2アサルトバスターの研究開発職」でした。

 話は本題ですが、またこの前JBpressで出したような歴史人物の評価転換をテーマに書いてみようかななどといろいろ考えている最中、最近になって徳川吉宗の評価が年々落ちてきていることが気になってきました。江戸幕府の組織構造改革自体は一定の成功を収めたものの、肝心の財政再建についてはただ増税しただけで、根本的な解決には導いていないことなどが指摘されるようになり、その次の田沼意次と比較して過大評価だとする声をよく目にするようになりました。まぁ私も同感だけど。

 こうした吉宗の評価下落は歴史検証が進んできたこともさることながら、暴れん坊将軍の放送がなされなくなり、現代日本人の親近感が落ちてきていることも影響している気がします。逆を言えば水戸黄門と言い、連続ドラマになったらその人の人気はある程度上がると見込まれ、この二人のように連続ドラマで使えそうな偉人、それも史実をガン無視した内容でできそうなのは他にいないかなと少し考えてみました。

 パッと思い浮かぶのだと松尾芭蕉で、この人なんか全国回っているから水戸黄門っぽい話は簡単にできそうだし、また伊賀出身だから無理やりに忍者説とかも出ているので、その辺も組み合わせて連続ドラマ化はかなり余裕そうです。
 次に安土桃山時代に限定して選ぶとしたら、細川忠興が自分の中で上がってきます。美人の奥さんに頭が上がらない一方、ちょっとしたことですぐキレて人を殺しまくるのが史実ですから、ドタバタアクション活劇なんか意外と向いているキャラな気がします。そもそも茶人としての側面もあり、キャラ的に立つ要素が多いです。

 続いて明治時代で選ぶとしたら、ダントツで森鴎外がいいと思います。文人以前に軍人であることもさることながら、極度の甘党であったなどエピソードに事欠きません。それこそドイツでゲルマン忍法を覚えてきて、軍医の傍ら東京都内の不逞な輩を成敗する系の話ならどんと来いって感じです。敵役は山縣有朋とかになるのかな。となると支援者は児玉源太郎と乃木大将になりますが、乃木大将はドイツ留学でも一緒だったし割といいキャスティング。

 こうやっていくつか出しましたが、やはり暴れん坊将軍の大岡越前のように、主役のみならず脇を固める偉人がいるかどうかがやはり重要な気がします。そうした人物配置を上手くすることでかえってノンフィクションな部分が際立つ気がします。

 なおなんでこんな記事いきなり書き始めたのかというと、昨日スパロボα外伝の戦闘シーンを見直してて、改めてヴァルシオーネの動きがオーパーツ的なまでに激しく動くのを見て何故か調べなおし、パイロットのリューネ・ゾルダーグが時代劇好きというプロフィールを見てなんか思いつきました。スパロボはOGシリーズはやったことないけどなんか興味出てきた

2021年2月9日火曜日

文化人が減りゆく日本

 日本のテレビとか見ていないで言うのもなんですが、やはり昔と比べると文化人気取りの芸能人は前から多かったですが、文化人を気取る芸人がやたら増えたなという気がします。背景としてはやはり、映画監督としても成功を収めその発言が注目されることも多い北野武氏の影響が大きいと思います。
 もっとも、北野氏のようになろうとして映画を作り続けたダウンタウンの松本人志氏は、さすがに何度かのチャレンジを経て才能の限界にようやく気づいてくれたか、ここ数年は映画の「え」の字すら言わなくなりましたが。でもって前と比べると文化人気取りがやや鳴りを潜め、前より芸に磨きかかっている気もしないでもないです。

 話を少し戻すと、一体何故芸人が文化人を気取ろうとするのかというと、単純に文化人の方が各上だと考えているからでしょう。芸人として一定の成功を収め、今度は文化人としてさらに世間への影響力を高めたい、ひいては北野氏みたいな大物になりたいという欲から政治や社会への発言を増やす芸人がよく見られるものの、所詮は功名心に突き動かされての行動であり、その発言には一貫性もなければ確固たるバックボーンもないだけに、自らの無教養を晒すだけの結果になっている人も少なくない気がします。
 個人的に北野氏がそうした文化人になろうとする芸人と異なっている点は、あくまで「芸人としてこう思うんだけど」という風に、芸人としての角度を維持して発言している点だと思います。その上で、芸人としての角度が不要な議論には敢えて何も言わないなど発言する内容かどうかをきちんと分けているように見えます。他の芸人はやはり功名心から自分のわかる問題にやたらと首突っ込んで発言するだけに、この点で明確にその差がはっきり出ます。

 という具合で文化人について少し考えたのですが、改めて見てみると最近日本でオピニオンリーダーと言えるような文化人が減ってきている気がします。それこそ司馬遼太郎のような作家を本職とする文化人なんて皆無に近いし、そのほかの哲学家、思想家に至っても、パッと浮かぶのだと東浩紀氏がいますが、昭和とかと比べるとなんか随分少ないなという印象を覚えます。
 この辺の文化人論争はやはりオウム事件以前と以後で大きく変わるところがあります。ただそれを考慮しても、現代はこうした思想や概念面、国際意識などで集団を形成するような潮流がほとんど見られなくなりました。経済学も2000年代までは前に私が取り上げたグローバル化VSアンチグローバル化の対立があったものの、リーマンショックでこの論争がある程度ケリがついたこともあって、今やかつての保護貿易主義が世界で一般化しつつあるので、日本に限ったわけじゃないかもしれません。

 文化人が少なければどうなるのか。はっきり言ってこの辺は出たとこ勝負な感じもしますが、私自身としてはやはり心もとない気がします。個別化という言葉で片づければ楽なもんですが、やはり集団という概念が非常に薄まっているというか、人類における最小手段単位の家族ですらなんか日本では揺らいできている気がします。まだ「ホウセイイズフレンド」の方がつながりを感じるというか。
 このほかついでに書くと、投資先がないからマネーが集まるのは理解できるものの、このところの株価の異常な高騰ぶりには懸念をはっきり感じます。今年は恐らくあんまもめ事ない気がしますが、来年とか何か起こるかもしれません。

先日の日曜出勤について

 中国は木曜日から春節休暇に入るのですが、1週間連続の連休とするため、何故か前後の土日のどちらかが国指定で出勤日設定されています。そのせいで7日の日曜日は出勤日で、私も普通に会社行って仕事してきました。

 ここだけの話、何も仕事なければ有休使って休もうと思っていたのですが、春節間際の駆け込み需要のせいでいろいろと対応する案件が多く、結局フルに出勤する羽目となりました。しかも当日になって「これ明日までにお願い(/・ω・)/」と緊急案件振られ、めっちゃ時間のプレッシャー感じながら作業する羽目となりました。
 さらに同僚のご機嫌取りのために昼食に誘って四川料理屋に行ったところ、割と辛めの料理頼んで、同僚があんま食べないもんだから自分が多めに食べたら夜になっておなか下し、リアルに30分くらいトイレに籠る羽目となりました。マスク拒否おじさんじゃあるまいし。

 そんな感じでいろいろあって、なんか久々に長々と残業する羽目となりました。本来この時期は閑散期であるはずだというのに。帰宅は10時前となり、おなか下したせいで夕食も食べる気起きずそのまますぐ寝てまた今日仕事行きましたが、やはり体力的にフラフラで、あまり集中できませんでした。
 幸い、日曜に振られた緊急案件は無事処理できたので、明日は午前に半休を取ってゆっくり寝てから出勤する予定です。なお今夜は同僚に中国自動車市場の解説を頼まれ、9時過ぎまで喫茶店で粘ってあれやこれや話してたので、今日も帰宅は10時過ぎでした。まぁ明日は朝寝てられるからいいけど。

 それにしても中国でおなか下したのもかなり久しぶりです。最近は昔と比べて裕福になり、あんま安い店に行かなくなったことがでかい気がしますが。

2021年2月5日金曜日

私大の一般入学者率データについて

 今日はサブウェイでご飯食べた後、物足りないから自宅で買っておいたカップヌードルビーフカレー味を食べましたが、控えめに言ってもまずかった。なんていうか薄めたカレー汁に面を入れただけにしか思えませんでした。まずかった上に、なんか無駄に喉が渇く。


  それで本題ですが、前々から気になっていたものの具体的なデータに触れることのなかった私大の一般入学者比率、裏を返せば内部進学など無試験進学比率のデータがまとめられている掲示板を見つけて、昨夜友人と盛り上がっていました。そのデータを早速引用すると、

私立大学一般入学者割合(2019)

明治大学 69.9%
東京理科大学 68.5%
立命館大学 60.9%
青山学院大学 59.7%
法政大学 58.5%
慶應義塾大学 56.3%
早稲田大学 55.8%
中央大学 55.5%
同志社大学 51.8%
関西大学 51.1%
学習院大学 46.2%
上智大学 44.5%
関西学院大学 36.6%

 一目見て驚いたのはトップの明治大学で、受験者数が多い大学ということもあってかリストアップされた中で堂々のトップを張っています。ぶっちゃけ大手私大はどこも内部進学率が5割程度あると思っていたので、一般入学者比率や約7割というのはマジびっくりです。もっともその次の東京理科大は逆に、十分高いけどもっと高いのではと当初思っていました。

 その次に、めちゃくちゃ納得したのは上智大学です。この大学の人には悪いですが、あまり上智出身でこれはと思う人物に私は会ったことがありません。上智のブランド力が低い関西地域で学生時代を過ごしたこともあるでしょうが、なんでこの大学が世間で持て囃されるのかは実は疑問に感じるところが多いです。

 でもって最後、っていうかドベの関学ですが、実は以前から最近の関学の凋落ぶりは目に余るという話を薄々聞いていました。とはいえ大学入試データを見るとそこまで入試難度(偏差値)は落ちていなかったので一体どうしてそのように言われるのだろうと思っていたのですが、今回このデータを見てひどく合点がいきました。っていうか一般入学者が1/3しかいないってヤバイを通り越した水準にある気がします。

 逆にこういうのを見ると、小さくてもいいから国公立大学の方がまともであるようにも見えてきます。まぁ自分も関西私大出身ですが、真面目に一般入学者比率は最低でも6割以上はキープするようしてもらいたいものです。

2021年2月4日木曜日

自分の趣味一覧

 昨日も記事に書いたけど今日も失言飛ばしまくった森喜朗は見ていてわざと東京五輪をぶっ潰そうと活動してんじゃないかとすら思いました。個人的には下の臼北氏がJBpressに寄せた記事に書かれている通り、ボランティアの辞退が相次ぐことが影響としては一番大きい気がします。
 ってかJBpressはほんといい記事増えたなぁ、昔と比べて(;´・ω・)


 それで本題ですが、上記の問題を始め別に書くことがないわけじゃないものの、なんか書いてて楽しい趣味の話でも書こうかなと思ったところ、自分の趣味一覧を書くことにしました。

・歴史
・コラム執筆、文章表現
・ソリティア(現在レベル185)
・窓ふき
・プラモ組立て
・相撲(最近はあんま見ないけど)
・野球
・サイクリング
・ゲーム(最近はずっとPCゲーム)
・中国語(趣味というか仕事)
・戦闘機
・漫画(きめつはまだ読んでないけど)
・陶器集め(特にカップと茶碗)
・ノートパソコンの値段比較
・政治談議

 パッと浮かぶのはこんなもんです。なんか以前と比べると減っている気はします。
 改めて眺めてみると大学時代に野球と相撲を見始めるなどスポーツ系趣味が出来たのに対し、社会人になってからどうしてプラモとかミリタリーやり始めたのかがかなりミステリーです。自転車もロードバイクに本格的に乗り始めたのは6年前だし。

 あと個人的な実感で話すと、近年新たな趣味を発掘していませんが、それは恐らくそうした刺激を与える人間となかなか巡り合わないせいだと思います。やはりこの辺は出会いが物を言うというか、そうした趣味を持つ人間と接触するか否かが要素としては何よりもでかい気がします。仕事が前と比べると負担でかくなってるし、また上海の日本人社会でもあんまり人脈広げないようにしていることもあって、ちょっと広がりが亡くなっている気がします。

 一方で既存趣味のプラモとかは最初作り始めたころと比べると随分細かいパーツも余裕でくみ上げられるようになり、自分でも技術の向上をはっきり感じます。また歴史に関しても、メジャーなところはかねてからカバーしてましたが、先日についに五胡十六国時代にチャレンジするなど、かなり奥深い内容までマジで一人で調べ始めるなどますます深まっています。もっとも西洋史は最近刺激が少ないせいか、なんかあまり手を付けてない気がします。

 このほかだと陶器集めは去年は全然日本帰れなくて全然新しい道具買えずじまいでした。一応、上海高島屋でも日本の陶器を扱っててたまにもの慰みとばかりに眺めに行きますが、やはりできることなら日本でその筋の店をじっくり眺めたいところです。

 もっとも陶器というのは買わないでいるとストレスがたまるので、周囲の人への贈答用として上海高島屋で買ったりすることがあります。その際に実はこの前失敗したことがあり、コーヒーとかと相性のよさそうな鈍い土色したマグカップを見つけ、一目で気に入ったので誰かにあげる前提ですかさず購入しました。
 買った後で誰にあげるかを思案したところ、よく一緒に仕事している若い中国人女性の同僚のご機嫌を最近取ってなかったと思い出し、その子にあげることにして昼飯の時に「いつもお疲れ様(・∀・)」的にあげたら、

「あ、ありがとうございます(;´・ω・)」

 と、かなりはっきりと微妙な顔を見せられました。
 一体何故かというとその昼食後、同席した別の日本人の同僚に、「あのマグカップ、確かにいい物だと思うけど、明らかにオッサン好みで若い女の子にはきついと思うよ」と言われました。自分もあげた後になって、その事実に気が付きました。

 ちなみにそのマグカップ、やはりオッサン好みなのか別の上海人男性の友人に写真見せたところ、「めっちゃええやん!(・∀・)」とこっちは一目で気に入って、まだあげると一言も言ってないのに「早くちょうだい」とも言ってきました。最終的には買ってあげましたが。
 このエピソードを別の中国人女性の同僚に話したところ、「女の子だったらスタバのマグカップあげるのが一番いいよ(´・ω・)」とアドバイス受けました。ぶっちゃけスタバ嫌いなので個人的には納得いかないものもありますが、ちゃんと相手の立場に立ってこれから若い女の子になんかお土産も足すときはスタバで買おうと思います。

2021年2月3日水曜日

菅総理長男の官僚接待報道について

 結論から書くと、次は5月くらいかなと予想します。

菅首相の長男 総務省幹部を違法接待【決定的瞬間をスクープ撮】(文春オンライン)

 よくもまぁこの情報と写真を撮ってきたものだと文春に対し素直に尊敬心を覚えます。朝日新聞も恥をかなぐり捨ててほぼそのまんまな引用記事を出しているあたり、新聞社を遥かに凌駕する取材力を今回発揮したと言えるでしょう。

 報道内容については記事を見てもらえばいいだけなので詳しく語りませんが、一読して感じたのは「親孝行な息子さんだな」という感想でした。というのも向いていない仕事について苦労しているお父さんを、その仕事から開放してあげてるからです。
 断言してもいいですがもうこれで菅政権は終わりでしょう。たとえこれからどれだけ頑張って功績を上げたとしても、年内には総辞職に追い込まれ新しい首相が発生すると予想します。まぁ選挙に関しては新しい総理がうまくハネムーン期間に乗っかれば意外と何とかなるものですが、やれるとしたら夏から秋のコロナ少なめシーズンしかないでしょう。

 個人的に気になった点を挙げると、接待が行われたのは去年の10月から12月にかけてのことですが、報道された今日は2月です。裏取りなどに時間がかかったのではとは思いますが、恐らくは敢えて狙ってこのタイミング、具体的には改正感染症法の成立を文春は待ったのではないかと思います。そこそこ重要な法案でもあり、きちんと成立まで待ってあげた文春に菅総理はちゃんとお礼を言うべきだと思います。
 ただこの法律、報道でも指摘されていますが入院拒否したら罰則とあるのに、入院したくてもできない人が多い現状を考えると実に空気を読まない法律だと成立したてながら思います。それこそ去年の今の段階であれば話は違いましたが、何故ここである意味神経を逆なでするような改正をやってしまうのか、やはりそういう意味では菅総理には向いていない仕事だったのかもしれません。

 それにしても森喜朗といい、一般党員投票を省いて就任する総理ってのはみんな揃いも揃って空気の読めない人ばかりです。恐らくこれに懲りて次は一般党員投票は行われるでしょう。
 その森喜朗は文春以上にタイミングをうまく合わせてきているのではと思うくらい、絶妙なタイミングでまた失言をかましました。なんか今日は本当に政治ニュース多いとちょっとびっくりです。

 なんとなくですが、先週あたりからようやく菅総理は状況が呑み込めてきて、コロナ対策に関しては比較的真面目に対策して、低めに対応するよう心掛けるようになってきましたが、まぁ時既に遅しでしたね。そもそもなんでそういう風に態度を翻したのかというと、はっきり言えば羽田議員がコロナでなくなったからだと思え、他人事だと感じなくなったからだと推測しています。二階幹事長もあのタイミングから急に態度変わったし。
 逆を言えばそれまではコロナについてやはり他人事だと、自分たちとは違う世界にいる国民で蔓延している問題と見ていた節があります。はっきり言えば今の発言などからも、そうした国民との一体感のなさ強く感じるほどです。自分は内心、空気を読むことを強制する人や社会をいいとは思っていませんが、政治家でありながら世論を読めないというのはやはり向いていないと言わざるを得ません。

 菅総理自体、政策よりも党運営方面で生きて来た人間でもあり、沿って井出はそこそこ私は評価していましたが、やはり総理には向いていなかったのでしょう。今回は馬鹿息子のせいで( ´Д`)ノ~バイバイですが、下手に長くやるよりかはかえって踏ん切りついて、彼のためにも良かったのかもしれません。

2021年2月1日月曜日

宏光MINI記事の裏側


 「次号は休載」と予告したのに何故か普通に掲載してくることのある「彼岸島」が読めるヤンマガ的な隔週の私の記事紹介ですが、今回は四半期ごとに出している自動車業界の統計記事です。JBpressサイト内のランキングでは1日を通して3位前後を維持するなどアクセス面でも検討している節がありますが、地味に経済記事できちんとアクセス稼げたのは久々だったりします。

 さてその記事内容ですが、一応全体としては中国自動車業界の2020年統計を振り返る内容となっていますが、主役はやはり見出しにも書いた中国の超低価格EVこと「宏光MINI」です。この車の何がいいかって、「ひろみつ」と入力するときちんと「宏光」に変換されるので記事が書きやすいって点です。マジで。

 それはともかくとしてこの宏光MINI、実は単独でも記事化しようかと考えたことがありました。しかしどうせ時期的にも統計記事が出せるタイミングだったのでこうしてまとめて一括にして書いたわけですが、結果的には統計内容にいい塩梅のスパイス的要素になり、記事全体が締まった感じが出てきたので、こういう風な記事構成にして結果的には正解でした。
 なおそうした記事構成からやはり宏光MINIの写真は絶対必要でした。なので写真撮ろうと思い、路上とかで見かけた奴じゃなくちゃんとディーラー店言って撮ろうと思って地図探したら、上汽五菱通用のディーラー店はやたら辺鄙なところにしかなく、自転車で片道1時間かけて撮影する羽目となりました。ちょうど体力的に弱ってた頃で、近くに大江戸温泉もあったことからそのまま風呂入ってからその日は帰りました。

 今回この記事のヤフコメを見ると、自分でも意外だったのですが思ってた以上に中国自動車業界に詳しい方々からこの宏光MINIに関するコメント、それも大半がそのポテンシャルを認めるというコメントが多く集まりました。大半のコメントが見応えがあり、日本電産トップ陣がこの車についてコメントしていたことも恥ずかしながら初めて知りました。
 実際にというか、この宏光MINIは真面目に凄い車だと思います。中国の自主ブランド車種としては多分私が見た中でこれまでで一番驚いたというか凄さを感じた車で、はっきり言えばその衝撃はテスラのモデルSとかよりもずっと大きかったです。

 この車の第一印象としては記事にも書いている通り、「自動車」というより「電動バイクのハイグレード版」というイメージでした。自動車としては最低グレードにおいてはエアコンもないという貧相ぶりですが、電動バイクとしてみたら屋根があって雨に濡れない、冬場はヒーターがある、同乗者も荷物も載せられるというプレミアムが付き、価格的にも頑張れば電動バイク通勤者にも手が届く値段です。これは言い返せば、従来自動車を買おうとしなかった層が買えるし欲しがる車となりうるということで、新規顧客層と市場を一気に切り拓くような車だと直感的に感じました。
 実際に記事にも書いている通り現在この車は馬鹿売れしており、価格こそ低いものの、これだけ量が吐ければスケールメリットも十分狙えるようになるだけに、開発者及び経営者の目の付け所というか市場のポジショニングの取り方にははっきりと舌を巻きました。

 それ以上にこの車については、何度も書いていますが最低グレードにはエアコンに冷房機能は乗っていませんが、4千元(約6.5万円)上乗せした真ん中のグレードになると冷房機能がつくようになります。なら冷房機能を全グレード標準搭載にすればよかったのではと正直私も最初思いましたが、逆を言えば、メーカーは冷房機能のないグレードを設けてまでも値段を下げようとしたということになり、この辺に開発者のコストダウンに対する物凄い執念を感じます。
 そもそも冷房の有無以前にこの車はEVでありながら50万円を切るという恐ろしい低価格です。どっかの解説で見ましたが、日系メーカーはこの車と同じ装備のEVは作ろうと思えば作れるが、この価格と同じEVは絶対に作れないという指摘があり、その点を取ってみればコストダウン技術で中国メーカーは日系を既に遥かに凌駕しているということになります。高性能な車を作れることは技術的に必ずしも高くないということを上手く示している車であるようにも思え、真面目に私も恐れ入る車です。

 最後にヤフコメで気になったコメントを一つ挙げると、

「最近、衰えてきた母に買い物用として原1か原2のEVを買おうとしたのですが、買い物袋を下げることやちょっとした登坂を考えると、残念ながらマッチするものがありませんでした。
このMINI EVなら雨風凌げて、坂でも問題なく、荷物もゆったり置けて良さそう。夏場はファラリスの雄牛みたいになるかもですが。

 この最後の「ファラリスの雄牛」の引用の仕方が絶妙で、このコメント主にはすさまじいセンスを密かに覚えました。自分もどっかで使ってみよう。