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2024年9月23日月曜日

ストレスに弱い人間を量産する日本の教育と社会

 冷静に振り返ってみると、今の自分の部屋には戦車や戦闘機のプラモがそれぞれ10台以上転がっており、なんか軍事博物館みたいな状態になっていることに気が付きました。最近はもうほとんど1回は作り終えたから2週目も始まりだしたし(;´・ω・)

 話は本題ですがここに書くまでもなく日本では精神疾患者がこの数十年増え続けており、最近だと精神科を受診するまで最低でも1ヶ月は待たなくてはいけないほど溢れており、なんでこいつこっち行くんだろと思ったけど、自分の医者になった友人も精神科いって案外正解だったかもしれません。
 でもそもそも何故日本で精神疾患者が増えているのか。社会のプレッシャーが高まりストレスが増えたというのも確かに事実ですが、それ以上に私は今の日本の教育がストレスに弱い人間を量産しているからではないかとみています。より具体的に述べると、とにかくあらゆることに気を払え、気をつけろとする教育がストレス耐性を下げている気がします。

 片っ端から挙げていくと本当に切りがないのですが、ちょっとしたマナーや言葉遣い、最近だったら体臭とか他人を不快にさせないようあらゆるものに気を付けると、なんかこのところ脅迫的に相手に求める言動が多いような気がします。今はどうか知らないけど15年くらい前はなんか口臭がやたら大きくピックアップされていたような気もしますし、なんかこんな感じで「気にしろ!気にしなきゃ人にあらず!」的に、芸能人でもないのに世の中気を配るよう強要される項目が年々増えている気がします。

 また学校など教育現場では、「相手の気持ちに立ちなさい」という題目が前面に出され、「これが片付いてないと周りはどう思う?」、「言葉遣いが悪いと相手はどう思う?」などと、他人に対する気遣いを強く強制しているように見えます。
 もちろん中にはそうした他人への配慮が必要な点もありますが、中には「本当にそれ必要か?」と思うことまで配慮を強制されている感じがします。具体的には言葉狩りで、キチガイとか死ねとか言ってはならないとか、了解ですは上から目線だから目上に使うなとか、言葉本来の意味から明らかに外れた排除理由に溢れています。

 ともかくこんな感じで、全神経をフルに使って360度24時間常に気を張るように日本の教育や社会は要求しているように見え、結果的にあらゆるものに配慮しようとすることでストレスに弱い人間を増やしているというのが自分の見方です。実際世の中、何もかも無視していいわけじゃないですが大抵のことは無視して気にしないに越したことはないです。
 例えば太陽が50億年後あたりに消滅すると言って、「太陽がなくなったらどうしよう(;´・ω・)」と現代人が気にする必要は全くありません。学者とかがそんな状況をシミュレーションするなら話は別ですが、普通の人が常日頃から太陽の消滅におびえながら暮らしているとしたら可哀想を通り越して逆に滑稽でしょう。けどそんな滑稽ともいえるくらいに不要なものに怯えながら暮らしいてる人間が現代には非常に多く、また怯えるように世の中も若干求めているというか不必要に煽ってきます。

 この手の例だと上がってくるのはまず年金、次に石油枯渇とかで、特に後者は私が子供だった頃は「2000年ごろには枯渇する」などとよく言われてた気がします。この手のものは学者や政治家に任せ、そいつらがうまくやれなかったら引きずりおろせばいいだけです。
 そうそう環境問題もこの手の例に入るでしょう。ただよく言われているように、航空機燃料が出すCO2は1便だけでもポリ袋数千万枚分と言われ、環境問題を個人は完全に無視すべきだとは思いませんが、脅迫的にペットボトルの蓋を集めよなどとすることはもはや本末転倒で意味ありません。それで気に病むくらいなら、環境問題なんてハナから無視した方が精神衛生上にもいいでしょう。

 逆にというか精神疾患を減らしてストレスに強い人間を増やそうというのなら、「余計なことは気にするな」的な教育をもっと広めた方がいいと思います。いわゆる鈍感力に近いもので、真面目に日本はストレスに強いメンタル強者を量産する方向に舵を切った方が国家的にもいいでしょう。
 金がなくても何とかなる、職歴がなくても何とかなる、俺はまだ本気を出していないだけ……とまでいう人間ともなるとさすがにみていて若干不安を覚えますが、ちょっとやそっとじゃへこたれず「またやり返してやるさ!」的な逆境においても前向きな思考を持つ人間をもっと称賛し、世の中に増やす努力を日本はやるべきでしょう。少なくとも、新卒終活にこけたらもう一生終わり的な価値観が強い今の日本社会は、日本人自身は自覚がないもののかなり異常な価値観だということに早く気付くべきでしょう。

 ぶっちゃけ、日本でいい就職できなければ海外行けばいいだけだろうと私も思っています。でも海外怖い、言葉出来ないという人もいるでしょうが、意外と行けばなんとかなるし、私自身もそんなにメンタル強い方だと思ってないけど日本国内にいる時よりも正気保っている自覚があります。

 まぁグダグダ書きましたが、一番日本人が「気にしてはならないもの」というのは実は「周囲の目」で間違いないんですけどね。そういう意味でも他人の目を気にせずに発言や行動を取れ、なおかつそこに一貫性があるのはほんと貴重な人材だと思います。兵庫県知事も他人の目を気にしませんが、あの人は発言が不規則に変わるから逆に一番排除すべきクズですけど。

2 件のコメント:

ルロイ さんのコメント...

日本人が色々気にしすぎる要因に「不安耐性が低い」ことが挙げられるかと思います。不安になるのは確信がないからで、確信を持てないのは知識と経験がないからで、特に不安耐性が低い層が「専業主婦」です。早々に社会からドロップアウトし、社会的な情報はテレビ新聞と井戸端会議だけだったこの層と、それに育てられた子供世代が、特に不安耐性が低いのと、それを食い物にする「不安商法」をする人たちが余計にそれを助長しているように思います。悪徳商法のようなものに限らず、ガン保険やら将来の貯蓄やら、とにかく不安にさせようとしてきます。

もう一つ最近感じるのが、そんな不安耐性が極端に低い層と2極化ふるように、全く周囲に無頓着な層が増えていることです。特に車の運転をしていると、周囲の迷惑を省みない運転をする人が本当に増えたと感じます。コロナでも極端に感染を恐れる層とマスクを拒否してコロナの存在を認めない層の断絶を感じましたが、無知というものが不安耐性の低さとは逆に、自分の目で見えない物の存在を認めない思慮の浅さを生み出しているようです。この辺はネットの影響が強そうですし、今度はそういう層を食い物にする人達が増えているということかなとも思います。

自分の同級生で凄くイケメンではないけど、勉強もスポーツもできて異性にもモテるスーパーマンがいましたが、彼が言っていたことの中で印象に残っていたのが「自信と責任感があれば大抵のことはなんとかなる」ということでした。学校教育に欠けているのは、まさにこの点だろうなと思っています。

花園祐 さんのコメント...

>自信と責任感があれば大抵のことはなんとかなる
 そのイケメンではない同級生のこの言葉は至言ですね。実は続きの記事で「どうすればメンタルは鍛えられるの?」について書く予定で、「実績」、「経験」がメンタル強化で重要だと主要するつもりですが、恐らくご友人の「自信」と意図するものは同じだと思います。
 このあたりのメンタルは第三者的視点こと客観を持つかにも左右されると思いますが、おっしゃる通り視野の低い人間が増えたというか目立つ世の中だと思います。前もこのブログの河野氏の記事に媚中派なのになんで誉めると根拠ない主張してきたアホがいましたが、裏付け取らずに誰かの言っている内容を真に受けて、しかもそれであほな行動に走るのが自分には理解できません。