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2019年4月30日火曜日

近況

 各ネタはいくらでもあるのですが平成最後の日ということも合ってあからさまに時期を外すのも何なので近況を書くことにします。

 日本はすでに10連休の真っ只中でしょうがこっちは明日からようやく四連休が始まります。ただ本来のお休みは5/1のメーデーだけで、残り3日の休みは1日は土曜、残り2日は前後の日曜を振替出勤とすることによって無理やり移動させたものであるため、前の日曜と次の日曜日は中国だと出勤日になっています。
 そんな連休前にもかかわらず先週から今週にかけては半端なく忙しい日々で、仕事中にSNSで何気ないメッセージを送ってきた友人に対し「静かにしろ」とだけ返信するくらいしんどかったです。今日ようやくめどが付いて少し楽になりましたが、連休明けも仕事が大量に来そうなので、今のうちにどれだけ休めるかがマジ勝負です。つってもこの四日間でまた中国自動車業界の記事書き上げないといけないんだけど。

 話は変わりますが、実は先週から部屋の浴室天井から水漏れが有り、結構難儀していました。今日になってようやく原因がはっきりしましたが、2階上の部屋につながっている水道管が犯人だったようで、すでに修理も施されました。漏れ出した際に1階上の部屋は調べていたのですがこのときは原因がわからず、昨日再び漏れ出したことをこれまでにも事態を報告していた大家に改めて伝えたところ、今日大家側でまた動いてもらった結果、解決へと至りました。
 恐らく日本国内の家屋で天井から水漏れでも起こったら結構大騒ぎすると思うのですが、中国だと水回りのトラブルは日常茶飯事で、私自身も慣れてしまっていることから全然慌てることなく、「一応大家の資産損失にもつながるから連絡しなきゃな」というくらいで対応していました。実際にトイレとか壊れても全く動じることがなく、どこかから異臭がしても多分3日位続かなければ気にしないでしょう。ここらへんは中国を経験しているか否かで神経の太さが変わってくるところで、日本の友人の住宅トラブル話とか聞いてもなんでその程度でと本気で思ったりします。

 そういう背景からあんまこのトラブルで申告に悩んだりすることはなかったのですが、発生タイミングから体力は取られました。というのも日本旅行から帰ってきた当日、しかも飛行機がディレイして深夜二時に帰宅したら浴室が漏水痕でベッタベタな状態で、それを拭き取ったり大家への報告用写真撮影とかして、翌日八時前にはまた出勤したりで、非常に疲れました。
 先週土曜こそ昼間に四時間くらい死んだように昼寝するなどして体力確保に努めましたが、それでも完全復調には至らず、月曜当たりは視界も悪く作業にも集中できませんでした。おまけにまた上海では雨が多くなってきてダニも出始めるし、漏水より虫のほうが悩まされます。

 とはいえ明日からはまた休日だし、DMMの電子書籍も半額還元セールやってるのでゆっくり過ごそうと思います。

 あ、書き忘れたけど今日スーツのズボンの右内腿外側部分がほつれてた、というより縫製部分が破れてたのに気が付きました。ちょっと前にも同じズボンの右内腿内側部分が同じように縫製部分が破れてたのですが、念の為に書いておくと体重は一切増えておらず、むしろ減少気味です。だけど自転車のせいか太もも部分が明らかにかつてより太くなっており、流行りに乗ってタイトなスーツ買ったもんだから、最近着ていてキツイとはっきり感じるようになりました。
 太もも部分だけでなく上半身もジャケットがきつく、昔安売りされていたゆったり気味のスーツを着るとなんかホッとするようになってきています。なお私がスーツを購入する際は、「ウエストが一番細いやつで(;゚∀゚)=3」と店員に言って、出されたのを試着すれば大体フィットするくらい異常なくらいウエストが細いです。

2019年4月29日月曜日

メーカーはどちら様?

中国の麺マニアが激推しする日本の即席麺は何か(JBpress)

 今日配信された記事ですが書いたのは先々週。というのも先週は日本に旅行していたため締切的に早めに書く必要があったためですが、仕事が忙しく、神経もやられており、なおかつその一週間前にも記事かきあげてたので、今回の記事を書いている最中はゲロ吐きそうなくらい辛かったです。まぁリサーチ込で脱稿まで半日とめっちゃ短時間で書き上げましたが。

 記事内容について解説すると当初は「中国人の即席麺離れ」と見出しをつけて、中国即席麺市場の動向を中心に据えようとしていたのですが、編集部からはおまけでつけた中国人の日本で食べるべき即席麺リストの方を見出しにもってきたほうがいいとの提案を受け、こっちの見出しになりました。結果から言えばこの試みは大成功だったと思え、アクセスランキングも現在2位に入っています。1位は昨日配信の「「旭日旗を拒否せぬ中国」に韓国メディアが大慌て」という記事で、このネタに叶うはずはないということを踏まえると十分アクセスを稼いでいるのではと思います。

 ただ今回の記事で知りましたが、ヤフコメを見ると「リストがない」、「見出し詐欺だ!」などとコメントを書き残している人間がやたら多いことに驚きました。ちゃんと読めば、っていうか一般常識的にYahoo配信記事上では画像やグラフが全部表示されないということは私の記事読んでもわかるというのに、どうしてわざわざそこまでちゃんと文章を読んでいないことを書き残していくのかがやや不思議です。黙ってりゃいいのにさ。

 ただこれだけ書き残す人が多いということは、私としては一般常識レベルだと思ってはいたものの、世間ではそうではなかったのだということに初めて気が付きました。個人的にはこれは自分にとっては前向きな材料というか、普段からグラフを大量に投入する記事を書いているだけに、Yahooで記事読んでいる人たちはこうしたグラフを一切見ていない、気づいていない可能性が高いという事実は意外と悪いものでは有りまえん。
 私個人の考え方として、経済記事というのは文章自体が蛇足で、知見を得るに足るグラフさえ出せばそれで十分だと考えています。それだけに経済記事のグラフは結構力入れて作っていますが、それが通常読まれていないということを考えると、今後Yahooでは見れないことがより周知されればもっとアクセスを高められる可能性があるとも考えられます。まぁ、そこまでしてアクセス稼ぐ必要はありませんが。

 で、ここで話は変わりますが、今回の記事はリサーチですぐアナリストの分析や動向、データ資料を集められ執筆事態も楽なものでした、一点だけ迷った箇所があります。その箇所というのも最後の日本で食べるべき即席麺リストで、この中にある「黒ごまたくさん担々麺」のメーカー名をどうするかでパソコンとしばらくにらみ合いました。
 というのもこの商品はセブンプレミアムのPB商品で、セブン&アイがメーカーポジションで売り出されている製品だったからです。ただメーカーポジションとはいえ実際にセブン&アイが製造しているわけではなく、生産機能に関してはサンヨー食品が実際に果たしています。

 今回子のリストには商品名とともにメーカー名も一緒に加えて紹介していますが(元のリストにはメーカー名は書かれていなかった)、この黒ごまたくさん担々麺に関してはどっちの会社名をメーカーとして書くべきかで悩んだわけです。最終的にサンヨー食品と書いた判断理由は、「造り手として敬意を払うべきはどちらか?」という自問自答からですが、何ていうかやっぱり紛らわしいからOEMを含めてこの辺のメーカー名の区別は必要なんじゃないかと内心思います。
 法的にはおそらく、この黒ごまたくさん担々麺の製造責任はセブン&アイがメーカーとして負うようになっているでしょうが、仮に何か問題が起きたときに最終的に詰め腹を切らされるのは生産機能を果たすサンヨー食品でしょう。セブン&アイはこの際、通報窓口としての役割を果たすだけで、損失に関してはおそらく最終的には負わないということを考えると、やっぱりメーカーと名乗るのに違和感があります。

 それこそゲーム業界のように、開発会社(メーカー)と販売会社(パブリッシャー)というように、OEMでも分けて呼んだほうがいい気がします。この辺、若干専門も入りますが、ブランド名をつけるだけでも対価を伴う機能を果たすわけですから、それ相応の役割名をつけて、実際に製造業務を担う側とは区別するべきでしょう。

2019年4月28日日曜日

我が名とその思想

 先週の日本旅行時、大学受験時代に世話になった予備校を訪れたところ、もう何年も立っているにもかかわらず自分のことを覚えていてくれた講師がいました。
 もっともその講師曰く、自分のような生徒は非常に希少で目立つことから忘れようにも忘れられないそうです。私自身もその点は自覚していたというか、その予備校の日本史の授業においては、

講師「〇〇、これは何だ?」
〇〇「わかりません」
講師「なら次☓☓」
☓☓「わかりません」
講師「花園、答えてやれ」
花園「足高の制です」

 などと、毎回こんな感じで授業の進行役になっていました。

 その講師と久々に会った際、自分の近況を少し話した上で現在は花園祐と名乗って文筆活動をしていると伝えました。無論この名前はハンドルネームで本名とは違うのですが、私の本名より確実にこちらの花園祐のほうが通りがいいことを考えると、戸籍名は戸籍名であり、真に本名たるはこっちの花園祐ではないかともはや考えています。
 この花園祐という名前ですが、つづりに関しては「Hanazono Yuu」または「You」の両方で有りだと勝手に定義しています。というのあるガンダムのゲームで「ユウ・カジマ」という戦慄のブルーなパイロットが登場するのですが、彼の「ユウ」という名前は「You=プレイヤー」ということを暗示する名前として設定されたものであり、そうした意味合いからこのキャラは、プレイヤーの没入感を高めるためゲーム中で一言もしゃべらない寡黙な性格にされています。

 どうでもいいですが最近のガンダムのゲームでこのキャラが登場するブルー1号機は「腹パン」が強いということで有名だそうです。実際遊んだことないけどそのゲームは。

 話は戻りますが、実際発音の面で見ても「ユウ」と「ユー(You)」は日本語発音ではほぼ区別されず、同じ発音の仕方で十分に通用します。狙っていたわけではありませんが私のハンドルネームも「祐=ユウ」という同じ発音であり、上記のような背景もあることからたまに敢えて「祐=You=ヨウ」という読み方を自分ですることがあります。
 この「ヨウ」という音ですが、実はこっちの方には非常に強い思い入れがあります。というのも中学生から高校生時代にかけて使ったペンネームの名前部分には「葉」という字を入れており、その字から自分を一文字で表す号として「葉」一文字を当時使っていました。

 この「葉」の字の音はもちろん「ヨウ」なのですが、こうした経緯から割と昔から「ヨウ」という発音が好きで、このブログのタイトルを決める際もまず「ヨウ」という字を入れようと考え、「ヨウ→陽→陰陽思想の平衡思想感的に『陽月(=陰陽)』+『秘話』で『陽月秘話』」と相成りました。
 以上から見て分かる通り、「ヨウ」という発音に絡み旧ペンネーム、現ハンドルネーム、ブログタイトルでそれぞれ「葉」、「祐」、「陽」の三つの文字を使っております。これは何も今思いついたわけというものでなくかねてから意識しており、そうしたことから先程も書いたように「ヨウ」の発音には思い入れが強いわけです。

 ただ今日ふと考えたところ、「陽」の字を使ってはいるものの、もう片方の概念である「陰」を表す字は現在表立って使っていない事に気が付きました。そう考えると今現在の私は「陽」の側で活動していて、まだ「陰」の概念なり活動を掴めていないのか、今後老成していくことで掴めていけるようになるのだろうかと少し考える羽目となりました。
 その上で、もし今後仮に名前や号を変えるとしたら、やはり「陰」にちなむべき字を用いるべきだろうと思います。さしあたって浮かぶのは「祐」ならぬ「夕」で、いつかこっちに名前を変えるかもしれません。思い切って「宵」の字でもいいですが、下の名前は非線対称に限ると思うので、あまりこっちは今現在だと使い勝手よくないと思うので多分ないでしょう。

 以上をまとめると、私は自分に関わる物の名前において「ユウ・ヨウ」の発音を贔屓にし、且つ陰陽的なバランスを表す文字をつけたがるというわけです。世間はプラスイメージの「陽」にまつわる名前ばかりつけたがりますが、生あれば死あり、死道を見つめるによって生道はなお輝くというのが私と殺人鬼ジグソウの思想であることから、今後は意識的に「陰」にまつわる名前をつけてこうと思います。

2019年4月27日土曜日

不動産の保証人制度の弊害

 先日、同僚と日本の不動産事情について話をした際にやり玉に上がってきたのが、言わずとしれた保証人制度でした。同僚の家族らはほぼみんな海外に居住しており、勤務する会社がどれだけグローバル大企業であっても日本の不動産会社は保証人としての資格を認めず、日本に残った両親の賃貸住宅契約の際には保証会社と契約するよう求めてくるそうです。
 そもそも賃貸契約で保証人を立てること事態が私にとっては異常としか思えず、私自身もかつて契約した際に、「半年分を前もってまとめて払うからこんな無駄なことやめようよ」と不動産会社に離したところ、「法律でそういうことはできなくなっているんです」と言われ拒否されたが、無論そんな法律などなく、面倒だから嘘ついて拒否しただけだったのでしょう。あのアパマンめ。

 中国の場合、基本は1ヶ月分の敷金を支払った上で翌1ヶ月分、または2ヶ月分の家賃を前払いするというパターンが主です。私は後者で、2ヶ月毎に2ヶ月分の家賃を大家に支払っていますが、これだととりっぱぐれはあるはずもなく、仮に家賃を滞納した場合でも1ヶ月以内に交渉し、退去を迫れば敷金によって大家の権益は保証されます。
 そういう意味で、私がかつて提案したように半年、または1年分を前払いするという方式であれば保証人を立てる必要もなく、翌年のよくわからない更新料を伴う更新時に契約延長の医師を確かめれば損することは理論上起こりえず、無駄な中間業者を太らせることもありません。っていうか考え方次第によっては、家賃を前払いした賃貸人にこそ住宅保証をすべきで、保証金を大家に請求するのが筋ではないかと思います。

 これに限らず、日本の場合はよくわからない、保証にもなっていない保証に金を払うことが多く、リスクと対価が見合っていない取引が多く見られます。
 少し方向が違いますが、先日友人がある会社から取引を持ちかけられたところ個人事業主だと伝えたら、「商社を通すように」と言われ、向こうから持ちかけられてきた取引なのに拒否されたそうです。友人はカネを払うのではなく受け取る方だというのに何をもって商社を噛ませようとするのか私には理解できず、そこそこ大きな企業だったそうですが、ケツの小さい話でしょう。

 不動産に関してはいろいろと最近勉強しているので、また今度詳しくまとめてみようかなとも考えています。

  追伸
 日本旅行して帰宅したら天井から漏水があり、勤務しながらそれに対応していて今週は疲れたのか、昼間横たわったら4時間位死んだように昼寝してました。

2019年4月24日水曜日

隙間なき日本のマンション敷地

 今回日本に滞在していて改めて感じたこととして、マンション、特に築年数が浅い新築のものほど敷き詰めた設計をしているなと強く思いました。具体的にいうと敷地内目いっぱいに立体駐車場を含めた建物を建てており、空余地的な共有空間がほぼまったくないといったマンションです。はっきり言えばあまり住みたくはないと思うようなマンションです。
 空余地がないとどうなるかというと、まず第一に窓から眺めた景観が悪くなります。これは高層階ならまだカバー効くかもしれませんが、近くに同じような余裕のないマンションがあると低層階同様の結果となるでしょう。次に、こっちのほうが影響大きいかもしれませんが日当たりが確実に悪くなり、特に低層階は近くに同じようなマンションあると本当にごく短い時間しか日差しを期待できなくなるでしょう。

 なんとはなくですが、やはりデベロッパー側も余裕がないからこういうマンションをバンバン建てているのかなと推測しています。敷地目いっぱいに建物を置くことで1戸当たり部屋面積、戸数は稼げるというメリットはありますが、住心地という点では確実に低下するでしょう。ましてや、こういったマンションが最近バンバン立っていることから、どこもかしこも空余地のないマンションばかりが立ち並ぶ都市風景が広がりつつ有り、都市全体でみてもそれが見えづらく、あまり住んでて楽しくない世界が広がる気がします。この辺は中国とか香港いて普段から強く感じていますが。

 不思議なのは日本全体で人口が減っているにもかかわらず、こういった余裕のない設計をしたマンションが増えていることです。もう少しくらい満足度を高めるような設計をしてもいいのではと思うのですが、敷地を目一杯使うために建物の向きが道路などに合わせられず変に斜め向いたものとか見ると、時代に逆行しているような感じもします。
 やはり空余地があるかないかでは住環境は全然変わる上、街中でも敷き詰められた建物が並んでいるといくらか圧迫感を覚えます。

 すこし論点が変わりますが、近年はいわゆるタワマンことタワーマンションの売れ行きが伸びていますが、この背景としては相続税対策もあります。タワマン高層階は価格が下落しにくいことから、死ぬ間際の資産家が購入して、持ち家登録することで通常より割安な相続税で近親者に相続することができます。
 このためタワマンの活発な売れ行きは相続税対策という一面も持っているのですが、こうした事由、実際にはほとんど住まずに財テクとして用いられることが多いということも敷き詰められた設計での高層マンション続出に拍車をかけているのではとうがっています。

 なお上記のタワマン相続ですが、実行できるのは高所得の資産家に限られて且つそのメリットも非常に大きいことから高所得者優遇との見方もあり、規制すべきではないかという意見も聞かれます。私としては相続税に関してはどうでもいいですが、これほど敷き詰めた設計の高層マンションが増え続けると都市全体の住心地を低下させる恐れが高いと思うだけに、規制されるならされたほうがいいのではと考えています。

2019年4月23日火曜日

セブンイレブン

 昨日までまた日本に一時滞在していましたが、同僚の中国人に頼まれたお土産を予め友人にネットで買わせておいて、落ち合った際に私が代金を支払って品物を受け取る際、「おい、札束そんなバラっとテーブルに広げるな。運び屋にしか見えない」と友人に言われました。もっとも、もはや純然たる運び屋なのですが。

 話は本題ですが今回の滞在でももはや定宿となっているルートインに泊まったのですが、チェックインを済ませて鍵を受け取った際になにか違和感を覚えました。一体なんだろうと思ってもその場ではわからず、しばらく外を歩いていた際にハッと気が付きました。その後、ホテルに戻ったあとでフロントに、

「あのさ、この部屋番号はやっぱ、裏で『セブンイレブン』とか呼んでたりするの?」

 と、部屋番号711と書かれた鍵を見せながら尋ねましたが、「いや、そんなの初耳です」と笑いながら否定してくれました。
 何となく自分の中では、「セブンイレブンに1名様ご案内!」とか、「あいつ、何も知らずに鍵を受け取りやがった。セブンイレブンだとも知らずに……」などと言い合っているのを想像していましたが、他のホテルとかどうなんだろうか気になってます。

2019年4月20日土曜日

自我を削ぎ落とす教育

 先日知人と話をした際、日本の教育について話題が及びました。知人からは日本の、特に学校現場の教育は従順な子供を作ることが強調されているような気がすると、中国での学校と比較して述べたのですがそれに対し私は、「従順な子供を作るのは目的であってそれは正しいと思いますが、では手段は何だと思いますか?」と尋ねました。一思案したあとすぐ降参した知人への答え合わせとして私は、見出しに掲げた「自我を削ぎ落とす教育手法こそがその手段で、日本の教育の根源的な哲学は個々にあると思います」と話しました。

 自我を削ぎ落とすとはどういうことかというと、端的に言えば個性を認めずむしろ排除する、個人的欲求を認めず集団に従うことが最上であると教える、周囲の人間と同じ価値観を持つと信じ込ませるなどなどです。この中でも一番理解されやすいと思うのは、「集団に従うのがベスト」という点だと思え、日本の学校だと小中校のどこでも集団に溶け込むことこそが最大の美徳であることが強調されているのは事実以外の何物でもないでしょう。
 逆を言えば集団に溶け込めない、いじめによって排除されたり、身体的・出身的特徴で差別されたりすると途端に学校には居場所がなくなるわけで、真面目に全人格を否定されかねないような事態すら招きます。何故こうなるのかと言うと、私自身はやはり集団の価値観が強すぎることと、集団への服従強制が異常過ぎることが大きな要因ではないかと考えています。

 もちろん人間が社会で生活していくためには集団性を持たなければならず、集団生活やその価値観を教える必要性までは否定しません。ただ日本の場合は、それでもやはり集団の価値観が強すぎるきらいがあるように思え、ちょっとこの方面の教育ではやりすぎと思えるところがあります。

 次に個性を奪うという点ですが、一番わかり易いのは制服と丸刈りでしょう。髪型とかに関して私は本人の自由だと思うので気にしませんが、一定の髪型を校則で強制したり、部活動などで丸刈りに統一するといった行為は、強制する側がどのような意図で行っているとしても確実に個性というか自我が薄れ、他の同一集団内のメンバーとの差異が減少します。制服も同様ですが、自我を削るには何が一番いいかと言うと、周囲の他の人との区別をなるべくできない環境に置くことが手っ取り早い方法であり、そういう意味ではこういった行為は実に理に適っています。
 なお中国の学校では制服はあまり見られません。

 この他にも、英語の授業とかで実際には正しい発音してるのに、他の未熟な生徒の発音と異なっていれば笑われたりする(教師も黙認)のは、ある意味日本の教育の賜物かもしれません。私自身はあまり気にせずに発音してよく授業中に笑われていましたが、あの時教室にいた誰よりも今英語が上手であるという自身はあります。

 他にも細かい点をあげたらキリがないですが、私から見て日本の教育は生徒の自我を削ぎ落とすことに全力を注いでいるように見えてなりません。「個性を伸ばす教育」などという標語をたまに謳いますが、これは真に受けたが最後、空気が読めないやつだと思われ確実に教師にマークされますし、現実に日本人で個性に溢れた人材が生まれるのは稀な方でしょう。少なくとも自分より個性が強い人はあまり見ないし。
 他の国とかでも多かれ少なかれこういった自我を削ぎ落とすプロセスはあるでしょうが、それにしても日本のやり方はやや強すぎるように思え、なおかつ私が子供だった頃よりも今のほうが更に程度が増しているのではと思う節があります。具体的に言えば、生徒だけでなく教師も学校内で更に個性を削がれているような。

 その上で言えば、やはり世界で戦っていく上では一定度の個性こと自我が必要不可欠です。周囲にいる誰もが敵となる状況下で自分を保ち闘い続けるためには、周りが否定する言葉を浴びせたとしても自ら信じ続けるような頑固さが時には求められます。全く周りを省みないのはもちろん問題ですが、周りしか見ていない人間なぞ最初から役には立ちません。
 そういう意味で、今日本の教育下では突然変異的な無駄に自我が強い人間か、自我を保ちつつそれを表に出さずうまくまわりとに合わせる振りができる人間しか、使い物になる人材が生まれてこないのではとまで考えています。自分の場合は圧倒的に前者ですが、言い訳をすると少年期はやはり今考えても圧倒的に理解者がおらず、そのため自分の方針が正しいということを認めさせるためにやや躍起になっていましたが、一人くらいちゃんとした理解者がいれば牙を隠すこともできた気がします。

 自我を育てる教育、なんていうと一歩間違えるとテロリストを生む可能性があるだけに、私個人としては自我を潰さない教育あたりが標語としては有りなんじゃないかと思います。少なくとも、名前と成績以外で他者との違いを認識把握できない人間は作るべきではないというのが人文主義ゆえの立場です。

2019年4月18日木曜日

Amazonの中国撤退報道について

米アマゾンが中国のネット通販撤退へ(共同通信)

 時間がないのでさらりと書きますが、まぁそうなるよなというのが本音です。
 中国でのネット通販は中国系、というかソフトバンクが支援していたアリババグループの一社独占状態のような市場で、他にも中国資本のネット通販会社がありますが正直比較にならないほど小さい存在です。
 また日本においてアマゾンは支配的地位を築いていますが、中国は小売業界については外資に開放しすぎたとの反省から、ネット通販業界の外資参入に対しては非常に厳しい制限をかけ、米ウォルマートに至っては中国資本との合弁によって参入を果たし、徐々に資本比率を上げてこうとしていましたが、その度に政府が待ったをかけて止めていました。

 一見するとこれらは閉鎖的な措置に見えますが、今日のGAFAことネットサービスで支配的地位を築き米政府に個人情報を差し上げ、ハッカーにパスワードを漏らすようなフェイスブックなどの存在を考えると、こういうやり方もありっちゃありだったのかもなと思うところがあります。日本もこういった超巨大ネットサービス企業への規制が議論されるようになってきましたが、租税回避問題を始め、私自身も規制がなさすぎると思うがゆえにこうした方向を歓迎しています。
 ただ、日本の政治界にこういったIT方面の政策がわかる人間がいるのかという点でやや不安が残ります。例の兵庫県警の問題もそうですが、かつてのなりすまし誤認逮捕事件など行政レベルでとんでもない規制運用の仕方が一部見られるだけに、逆におかしな方向でネット規制が行われるのではという懸念もあります。

 今更ながらですが、かつてのWinny事件の裁判でもこういった方面の政策議論はあまり進みませんでした。どうせやるならあのときにしっかり議論し、ちゃんとした制度を作り、その上で支配的地位を乱用する外資等を厳しく制限すべきだったのかもしれません。

2019年4月17日水曜日

弱小球団の思わぬ活躍

 今日発売の「五等分の花嫁」最新刊がめちゃ面白かったです。っていうか、前から腹黒いとは思ってたけど全力で妹たちを蹴落とそうとする長女が凄かった……。

 話は本題ですが、プロ野球はシーズン開幕から数週間経て一巡し、対戦成績も徐々にさが開いてきました。今年は番狂わせが多いと言うか、ここ数年我が世の春を謳歌してたカープがぶっちぎり最下位に沈んでいるということもさることながら、シーズン開幕前にそれほど期待されていなかったチームが検討するなど、去年の実績があまり参考にならないという状況を呈しています。

 セリーグにおいては下馬評が低かった中日が健闘していて、今季から就任した与田監督としてはほっと一安心といったところでしょう。ただそれ以上にすごいのがヤクルトで、首位に立ったこと以上にカープとの延長戦で1回12得点を叩き出すなど、明らかに打撃力が他のチームを凌駕しています。実際に青木、山田、バレンティンと続くクリーンナップはスポーツ新聞にも「メジャー級」と書かれていましたが、あながち間違った表現ではないと思うくらい強力なクリーンナップです。やはり2番に強打者を置くのは有りなのかもしれません。

 パリーグではロッテに元日ハムのレアードが加入したことで、これまで、っていうか過去のチーム史においても一貫して弱点として有り続けた長打力が一気に補強されたのがなかなかに見ものです。それにしてもレアードは本当に打つな。
 それ以上に注目しているのは実はオリックスで、かねてから評価していましたがここの4番の吉田正尚選手が徐々に調子をあげてきて、それとともにチーム順位も上昇してきました。吉田選手についてはやはりここぞというところでホームランを打つイメージが強く、将来は筒香選手に続く形で日本の4番を背負うのではないかと密かに期待しています。
 その同じオリックスでは先日9回1安打完封をしてのけた、今年から先発復帰した山本選手に目を見張ります。エースの金子選手(ネットでの愛称は「ちひろたん」)が抜けたことでどうなるかと思ってましたが、早くも次のエースが出てきて、これにて投打の柱が確立されるのではないかとも思えてオリックスの動向が気になってます。

 この他のチームも当初の予想とは異なる選手が活躍したりするなどいろいろと面白い要素があり、仕事中とかもよくチラチラニュース見ています。っていうか今日気がついたけど、去年まで自分が担当していた仕事を今年もやりつつ、別部署で2.5人くらいが対応していた業務も今自分が一人でやってて、なんかおかしくねとちょっと思えてきました。っていうかマジで増員ほしい。

2019年4月16日火曜日

ちょっと凝らした表現

中国の伝統的“建築コンサルタント”、風水師の実態(JBpress)

 このところ忙しいというか、社内で自分だけ二部門(二社?)に跨いでサポート業務していておかしいくらい働いてるので更新が遅れましたが、昨日上記記事がJBpressでアップされました。こちらの記事は昔友人が風水師になろうとしていたのを思い出して書いた記事で、その友人からは大好評だったのと私自身も非常に気に入っている内容ではあるのですが、いかんせん地味ゆえかアクセスは芳しくありませんでした。まぁいいけどさ。

 内容に関しては読んでもらえばいいのでいちいち解説しませんが、この記事の中でいくつかちょっと凝らした表現を盛り込んでいます。具体的にどこかと言うと3ページ目の「自己研鑽派」に関する説明で、「ニューウェーブ系」、「風水マニア」などという風に紹介していますが、実はこの表現はある作品から着想を得たと言うか引っ張ってきた表現です。それは何かと言うと、今も一部で引用されることのある「ラーメン発見伝」という漫画だったりします。

 というのも最近通っているスーパー銭湯においてあるので行く度にちょこちょこ読んでいるのですが、この作品では主人公の壁となり、何度もラーメン対決で苦渋を舐めさせてその度に現実的な意見を吐いて圧倒しながらも、実は最も理想を追っているラーメンハゲこと芹沢というキャラクターが登場します。
 このキャラは作者の目線に立つならば一番言いたいことを漫画の中で言わせる、ある意味裏主人公的なポジションに立っています。そんな彼が理想ばかり追う主人公を揶揄してよく「ラーメンマニア」と呼んでおり、風水師の自己研鑽派が他の風水師二派からやや馬鹿にされて見られているという状況を見てすぐ、「そうだ、芹沢さんだ!」と思って、中国語では「票友」という表現でしたが、敢えて「風水マニア」と訳しました。

 続いて「ニューウェーブ系」という表現もこの漫画からで、豚骨ラーメンブーム以降に広がっていた新しいジャンルのラーメンをよく「ニューウェーブ」と説明されてて、「ここまで来たらこのまま行こう!」と、推敲を重ねる途中でこの「ニューウェーブ」という表現も加えました。個人的には割とイメージしやすい言葉をうまく盛り込めた気がします。

 あともう一つ裏話をすると、当初は日本の建築に関して「機能性ばかりやたら負いすぎて床面積や建材を始め、空間に余裕のない設計が多い」という批判も入れていたのですが、これは編集段階でマイルドにされました。この点について風水師志望だった友人は、「無駄なものを敢えて建築に取り込むなんて、一種信仰じみた思想がなければ行われないだろう」と述べましたが、この風水を含め、実際その通りだと思います。逆を言えばどういった思想のもとで無駄を建築やインテリアに取り込むのか、こうした思想が存在するのかが建築の価値を左右するように言われて思いました。
 なのでもし日本に帰ることがあれば不動産屋に、「この部屋にはどういった思想がある?」とか聞いてみたいですが、多分不動産屋からしたらうざい客としか思われないだろうなって気がします。

2019年4月13日土曜日

メディアコースに進学しなかった理由

 死ぬほど忙しいのに締切より1週間早く記事書かなくてはならなくなり、現実逃避のためにブログ書いています。ああでも夏以降はこの状況が常態化するのが怖い。

 先日、知人にあった際に自分の進学先選択に関するエピソードを話しました。私は進学した大学で社会学部の社会学コースに進みました。ただ同じ社会学部の中にはメディアコースもあったのですが、高校生の時点からジャーナリスト志望だったにもかかわらず私はこっちのコースは受験せず、はじめから選択肢として放棄していました。
 偏差値的にはほぼどっこいどっこいなので学力的なもので選ばなかったというわけではなく、当初から確信的にこっちには進むべきではないと判断していました。どうしてかというと、「なるだけならこっちだろうが……」という風に考えたからです。

 単純にジャーナリストとなるため新聞社やテレビ局といったメディアに就職する上では、メディアコースの方がそりゃ有利だったと思います。にもかかわらず何故こちらを選ばなかったのかと言うと、メディアコースではメディア絡みの成り立ちや現在の議論などは学べるとしても、それ以外の周辺内容については学べないのではないか、という風に考えたからです。そしてそれらの知識はメディアに入るためには役に立つとしても、ジャーナリストとして大成する上では必要なのかという疑念があったからです。
 結論から言うと、メディアコースで学ぶ内容はまさに上記のとおりです。大学学部が同じということでいくつかメディアコース向けの授業も選択しましたが、やはり新聞メディアの発達の歴史とか、昨今のジャーナリズムにおける問題点や課題といった解説の記事が多く、業界同士の人間で盛り上がるのにはいいネタですが、こと報道に関しては役に立ちません。それであれば、経済記事に関しては財務諸表の見方とか過去の会計不正の歴史や手法とかを学ぶ方がよっぽど役に立ちます。

 そういう意味では、社会学を専攻として選んだことは自分にとって正解でした。ジャンルの広い学問分野であるだけに法学以外のあらゆる文系ジャンルを同時並行で学ぶ事ができた上、授業の一環として設けられた統計手法の実習などを経たことで、明らかに他の記者と比べても数字に強く、またグラフ作成量で頭抜ける実力を持つに至れました。財務諸表に関しては在学中に簿記の勉強をしてある程度基礎は身につけられましたが、今思うともうちょっと頑張って内部統制方面も学んでおくべきだったかなと反省はしていますが。

 以前にも書いていますが、メディアの専門家というのは記者としてはなんの勲章にもなりません。こと報道においては、メディアとは関係のない幅広い分野に渡る知識や考え方が必要であり、最終的には何かしら専門とする分野を持つに至るにしろ、メディアと関係のない知識や学問の方が報道においては強く要求されます。それこそさっき言ったような会計知識や統計手法だけでなく、機械工学や文化的な視野などがそれに当たり、勤務開始以降にこうした知識をみにつけるにしろ、ある程度の視野や思考手段を在学中に身に着けておくに越したことはありません。
 特に私の場合だと、社会学の中でも人類学を専門としただけに、やっぱりこの方面で他の記者とは目線が違うなとこの頃特に強く思うようになってきています。来週月曜にJBpressで出る記事なんかまさにその典型で、テーマ自体は他の記者でも書けるだろうが、比較文化論的な結論部分は人類学者やその業界関係者ならともかく、一般記者の中では案外私以外には気づけもしないだろうし書くこともできないのではないのではと、書いてて思いました。

 もっとも最初に書いたとおりに、メディアに就職する上ではメディアコースの方が圧倒的に有利であり、私は過去にも書いている通りに新卒就活時にメディア企業各社からはまるで相手にされませんでした。文章力であれば当時としても、素材レベルでは間違いなく一級品といえる実力を持っていたと断言できるのですが。
 ただ、ジャーナリストとなった上で更に大成しようと望もうとするならば、私個人としてはメディアコースへ進学することはお勧めしません。まだ経済学とか法学のほうが視野や幅を広げられるし、私のように社会学に行って理屈が通用しないようなバラエティぶりを持つのも一つの手ですが、メディアコースではジャーナリズムは学べても、報道は学べません。

 そういう意味では日本でまるで相手にされなかったものの中国で無理やりメディアに入って力づくで記者になれたという事実からも、自分の選択はあながち間違っていなかったとつくづく思います。にしても力づくっていい方ですが、ほんと自分の人生を思い返してみると一切の幸運というものはなく、何でもかんでも力づくで運命捻じ曲げるようにして今の地位築いている気がします。ええ身分になれたもんや。

2019年4月11日木曜日

大阪府警、というか西淀川警察署

ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか?(Gigazine)

 今ネットで一番ホットな記事というか連載じゃないかと思いますが、他の大手メディアはあまり追随してないので、知らない人は知らないと思うので紹介しておきます。
 詳細はこの記事と続編記事(今の所計三本)のとおりですが、読んでて地味に気になるのはこの問答無用の建造物損壊への西淀川警察署の対応ぶりです。「民事だから話し合え」といって、目の前で無許可で建物破壊が起きているのに実質的に見て見ぬふりして全く止めようとしない対応は、記事を読んでいるだけでも激しく腹が立ってきます。仮にGigazineの立場であったら、自分がトラックで西淀川警察署にトラックで突っ込んで、「連絡を取ろうとしたんだけどさ」とか言いたくなります。

 それに対して三本目の記事に出てくる茨木警察署の頼もしいこと。同じ大阪府警でもこんなに対応に差があるのかと思えますが、比較対象が悪すぎるだけかと気づいて思い直しました。

 真面目に頑張っている警察官の方々には申し訳ないですが、昨年の留置所脱走事件を始め大阪府警に関しては正すべき点がやはり多いかと思われます。それだけにこの件での西淀川警察署の対応は理解できず、とりあえず西淀川区と、かねてから信用していない群馬県警がいる群馬県には住みたくないと今回感じました。
 それにしても自分が子供だった頃はやたら日本人は治安の良さに自己満足を覚えていましたが、ここ十年くらいはそういった発言は随分見なくなった気がします。体感治安と実際の治安はどこも隔たりがありますが、やはり大阪府警のこれまでの不祥事を見るといくらなんでもというレベルのものが多いだけに、体感治安が悪くなるのも無理ないなという気がします。

2019年4月9日火曜日

紙幣新デザインについて

 この前ニトリ行ったら売れ残った加湿器が安売りされてましたが、今冬に限ってはガチで除湿機を買うべきかどうか悩みました。実際4月に入って以降、湿度は12~3月の頃より下がってますし、70%超える日もなくなりました。っていうかマジ今年の冬はおかしかった。

 話は本題に入りますが、紙幣のデザイン変更ニュースが話題となっています。人選に関しては私の見方だと無難かつ適切だと思え、渋沢栄一を持ってくるのは自然な成り行きかと考えます。あと一分で何故変えるんだとか無駄金だとかいう人もいますが、偽札対策のことを考えたら変えるのが当たり前で、実際に今日も台湾で大量の偽一万円札が見つかったというニュースが出ています。文句をいうのはそれぞれの勝手ですが、どうせ口に出すならもっと面白くて建設的なこと言えよなと思います。

 話を戻すと、紙幣デザインに使う人物に関しては昔に友人とも話題になって誰がいいかという風になり、最終的には日ハムや巨人で活躍した小笠原道大選手(ヒゲ有り)がいいという結論に落ち着きました。それにしても思い返すにつけ、統一球最大の被害者だろうなこの人。
 改めて今回考え直したところ、やはりこのところは明治以降の人物に限定されていますがもっと遡っていいのではないかと考えたところ、最初に浮かんできたのはマッカーサーでした。まぁ日本にとって必要な改革をバンバンやり遂げた人には間違いありませんが。それ以外となると、渋沢栄一に連なる人物として田沼意次が浮かびます。田沼意次の紙幣で賄賂送ったらいろいろと楽しめそうです。

 そのほか好きな人物を選んでいいんだったらやはり、水木しげるが一番に来ます。っていうか生誕100年に当たる2022年には何かしら記念紙幣を出してほしいです。八百万の神様にかけて水木しげる800万円札(妖怪銀行券)とか出たら、国債でも構わないから借金してでも私は買うでしょう。
 このほか文化人枠なら不倫を文化にまで高めた石田純一氏とか、国際的な知名度を考え安藤広重とかも有りでしょう。

 あと、ガチで選ぶとしたら立花宗茂を推します。理由は全国に名を轟かすほどの猛将であるのと、関ヶ原の合戦で領地をまるまる失いながらその後見事本領復帰を果たしており、七転び八起きを実践した点からも、今後の日本の目指すべき姿と重なるためです。

2019年4月7日日曜日

フランカー(゚∀゚)


 昨日からも書いている通りハセガワのSu-35S、通称セルジュコフカラースキーム・フランカーと呼ばれるプラモを作りました。このキットは去年に発売されたばかりのもので、通っているプラモ屋でも、旧共産圏の戦闘機は人気なためか入荷していたので、自分もこの度買ってみました。


 上の写真は以前に作ったSu-34・フルバックです。同じフランカー系列の期待ですがこちらは前述爆撃機ということもあって今回作ったフランカー(後ろ)と比べると、フルバックの方がかなりでかいです。
 逆にと言うか、前回フルバックを作ったときはでかすぎてあまり愛着を感じなかったのですが、スリムなフランカーは素直に好きになりました。

清明節なので草団子と比較 

 実を言うと前回、スバル・サンバーという軽トラのプラモを作ったものの技術不足から完成に至らず、少しプラモから離れようかと考えるくらいショックを受けていました。ただ三連休で何もしないのも何だし、改めてフランカー作りたいと思って今回買ってみましたが、買う前からキットがタミヤ製じゃなくハセガワ製だから難しいかもとやきもきしてました。

草団子(左)とフランカー(真ん中)とF-16(右) 

 ただ実際作ってみたところ、最新のキットであることも大きいでしょうが思っていた以上に組みやすく、割と短時間で完成に至りました。パーツ同士の合いも非常によく、説明書もわかりやすかったので太鼓判の押せるキットです。

裏から見た形

 作ってみて感じたこととしては、現役戦闘機としてはぶっちぎりなくらいにでかい機体なだけあって、平気の搭載量が半端じゃないです。上の写真を見てもわかるとおりに翼だけでミサイルを計8本も載せられ、更に真ん中には今回付けませんでしたが増槽(追加タンク)も搭載可能と、桁外れな武装量を誇ります。

 あと、これまでのフランカーの代名詞と呼ばれた前翼(カナード)はこのタイプからとっぱらわれています。なぜかって言うとこのフランカーからエンジンの噴出口が推力偏向ノズルといって、状況に合わせてノズの向きを変えられるようになり、カナードがなくても縦横無尽な機動力が確保できるようになったためと説明されています。
 上の写真だと少し分かりづらいでしょうがこのキットでも推力偏向ノズルは再現されており、噴出口のパーツは水平に向いたものと、やや斜め内側下向きに傾いたパーツの2種類が用意されています、自分が採用したのは後者で、写真でも少し内側を向いています。

2019年4月6日土曜日

甲子園記事の裏側

甲子園DVDから見えてくる高校野球の不思議な世界(JBpress)

 先週は本気で倒れそうなくらい忙しかったので全くかけなかったこの記事の裏側について書きます。ちなみにフランカーは無事作り上げ、明日に武装つけてステッカー貼るだけです。
 あと先週は本気で仕事が忙しく、残業時間はそれほどでもないもの仕事内容が常に9回裏みたいな緊張感強いられるくらい集中の必要な作業であることから、これまでやってきたどの仕事よりも疲労感が高いです。幸いというか、昨日は二回も昼寝を取ったことから今日になって体調が劇的に良くなりました。

 話は本題に入りますが、この甲子園の記事は以前ブログで高野連を批判した際に友人から、「もっとやれ」と言われ、「高野連の財務諸表とか見れたら面白いんだけど」とつぶやいたら速攻でリンク送られてきたので書き始めました。見ての通り取材料は半端なく、先月の国際電話料金は高くつきました。
 しかし配信後の結果はあまり良くなく、アクセスは壊滅状態、ツイッター等につぶやかれることもほぼなく記事としては失敗しました。友人からはタイミングが悪かっただけだと慰めてもらいましたが、結果が第一の世界に置く身としてはやはり反省せざるを得ないところです。

 ただ、配信前の段階でこの記事は多分受けないだろうという予感はありました。その理由というのも私の記事の場合、記事への反響は取材量の多さに反比例する傾向があるからです。これまでも派遣マージン率や職場受け取り事情の記事で取材範囲を大きく広げたことがありましたが、こういった記事ほどあまり反響は良くなく、逆に何も取材せずに思い付きで書いた記事ほど大反響となるパターンが多いです。
 こうした傾向は何もジンクスというわけではなく、そうなるべき理由も確かに存在します。単純に取材量が多いと記事内容は複雑化し、読む側としては負担が大きくなります。そのため周りにも言っていますが、取材記事を書く際に何が重要かというと、いい取材内容を得ること以上に無駄な取材内容をそぎ落とす作業だと日頃考えています。まぁそれが出来なかったんだから今回外したんだけど。

 取材時の裏話をすると、今回は高野連事務局、朝日放送、毎日放送へ取材を行っていますが、意外だったというか一番取材対応が良かったのは高野連でした。最初に電話をかけたら事務責任者が不在とのことでまた明日かけてくれと言われたのですが、メールで質問まとめて送るから担当者のアドレスを教えてほしいと頼んだところ、「でもそれってそちらの都合ですよね(^ω^)」と結構痛い切り返しのされ方され、ぐうの音も出ませんでした。
 仕方ないので言われたとおりに翌日電話をかけたら予告通りに責任者がいて、電話もすぐ繋いでもらえました。でもって質問にもよどみなく迅速に答えてくれて、こっちとしては気持ちのいい取材でした。

 一方、テレビ局というかマスコミ二社はひどいもいいところでした。記事中にも書いていますがどちらも質問には回答せず、毎日放送に至っては都合のいいように質問を解釈して聞いてもない内容を回答として出してきました。でもって突っ込んだら、「忙しいのでお宅ばかり相手にしてられない」と言って対応を拒否してきました。
 実は最初、夏の甲子園DVDを作っている朝日放送だけ取材すればいいかと思って毎日法曹は無視する予定だったのですが、一番答えなさそうだと思っていた高野連から契約内容とか聞きだせ、朝日放送が完全回答拒否してきたから、毎日放送の見解も聞いといた方がいいだろうと思って追加取材を決めました。そのため毎日放送には接触の段階から、「別方面への取材から事実背景については既に大方把握している。契約など最低限の事実認定さえしてくれれば悪いようには書かないよ」と好意から教えてあげたのですが、どうも毎日放送の担当者はこれを挑発と受け取ったのか、「おたくの取材姿勢は正直不愉快だ」と、広報なのに自ら火の粉を振りまいてきました。

 それどころかやり取りの中では、「うちは既存メディアだけではなくウェブメディアなどの新興メディアも相手してやっている」、「ウェブメディアの人とも仲良くしようと思ったのですが無駄でしたね」などと、やたら既存メディアと分けて、っていうかウェブメディアを見下すような発言を何度も繰り返してきました。そもそも自分はフリーの立場でJBpressの専従者でもないのですが、なんか勘違いしているなと思うとと同時に、大丈夫かここの広報と疑問に感じました。
 内心というかこういう会社だろうなという予感は普段の放送を見ていて最初からあり、だからこそ当初取材対象に入れていなかったのですが、ちょっと挑発して左右に振ればどんどんぼろを出しそうな広報で、見ていて不安です。っていうか偉そうなこと言う割にはマスコミなのに取材に何も答えないってのはどうだろう。

 このほか余談を書くと、何気に自分の祖父は高野連の理事を務めていたことがあったりします。なのでこの取材の最中、ちょうど「金田一少年 犯人たちの事件簿」とか読んでたこともあって無駄に「じっちゃんの名に懸けて!」などと呟いてました。まぁあんま祖父とは年も離れてたので交流はなかったんだけどね。

2019年4月5日金曜日

産経の中国批判記事への逆批判

 フランカー作るのに忙しいので、先日友人から来た質問への回答をそのまま流用します。

【田村秀男のお金は知っている】中国「6%成長目標」は真っ赤な嘘なのか 信憑性を検証(産経新聞)

 上の記事は産経新聞上で連載されているコラムなのですが、この記事で中国経済、特に建設投資に関する発表は嘘っぱちなのではという主張が展開されており、この主張は事実なのかと友人から尋ねられました。
 実はこの記事、掲載当初に私も読んでいて、このブログでも取り上げようかと考えたもののその時は見送った経緯がありました。それが思わず友人から直接尋ねられたので驚くとともに、やっぱきちんと解説したほうがいいのではないかと思ってこうして書いています。

 さてまずこの記事ではどんな主張が展開されているのかざっくりまとめると、

<固定資産投資(建設投資)が伸びているのにセメント生産量が減少している。
→だからデータは偽装だ!中国の経済成長は嘘だ!>

 という主張が展開されていますが、まず考えてほしいのはセメントの増減は建設投資と完全にリンクするのかです。というのもセメントに関しては生産量データが使われているのに対し、建設投資は金額で測られています。スパッと言うと、セメントの使用量が減った(≒建築面積)としても、土地取得費や鉄骨といった資材費など、建設費に含まれるほかの費用項目が高騰していたら、結果的に建設量が変化しなくとも建設投資は増加(≒成長)することとなります。
 特に中国では近年、日本以上に人件費が高騰しています。セメント価格なってよっぽど逼迫しているのなら話は別ですが普通そんな変動するとは思えず、建設作業員の人件費、あと不動産(建物)の取引価格が高騰しているのなら、セメント生産量が減っっていたとしても建設投資額は増えることも十分有り得るかと思われます。

 ただそれ以前というか、とりあえず下記アドレスを開いてください。

2018年全国水泥产量21.77亿吨同比增长3%(東方財富網)

 こちらは中国セメント協会発表の、中国国家統計局調査に基づく2016~2018年における毎月のセメント生産量データ(一番上)です。見てもらえば分かる通り、春節による季節変動を受ける1、2月を除くと、2017年後半から減少トレンドに入っているもののその下がり幅は前年比5%未満と小さく、ほぼ横ばいと行っていい程度で、また2018年下半期からは再びプラス成長に転じています。でもって、2018年通年では同3.0%増と報告されています。
 一方、産経の記事グラフを見ると2017-2018年でマイナストレンド、右肩下がりとなっており、中国の統計とは真逆の結果となっています。なお、産経のグラフは年次であるのに対し、中国の統計は月次で、統計偽装の何度で言えば年次に対し月次は跳ね上がります。

 無論、結果が真逆のデータが二つあることからどっちかが間違えているということになるのですが、最初のセメント生産量が建設投資に完全リンクするという主張からして無理があると思うのと、中国のデータのほうが月次で細かいという点を加味して、私としては中国のデータに肩を持ちます。

 このように、この記事に関しては前提となるデータからして間違っている、とまでは言わずとも議論の余地があります。しかし仮にそれを指摘したら、「中国の統計の方が弄くられているんだ!」と反論されて話にならないのが目に見えているので、前回は記事化を見送った背景があります。
 そもそも産経はあからさまに中国を敵視して、これまでにも根拠のあやふやなネガティブな記事を量産しており、私自身もかねてからその姿勢に関して疑問視しています。なので友人には、日経メディア、特に産経に関しては中国報道をあまり鵜呑みにしないほうがいいというアドバイスを行いました。中国報道で比較的信用できるのは日経ですが、それ以上にどこがというより誰が書いているかのほうが案外重要なのかもしれません。中国批判で飯食っているライターも少なからずいるだけに、誰がこれまでどんな記事を書いてきたのかを見るのも割と重要だということを最後に添えておきます。

2019年4月2日火曜日

元号記事エクスプレス

 っていうかマジ倒れそう……。

特撮オタクも! 中国人が日本の新元号に大興奮(JBpress)

 昨日に甲子園のDVD販売について記事を出しましたが、今日も二日連続で上記記事を出しました。理由は簡単で、緊急オーダーに対応したためです。
 もともと、編集部から何も言われなくても需要があるだろうし求められるだろうと考えていたことから、日本の新元号に対する中国の反応というテーマで記事を書いて、「もしよければ使って」といって出そうと考えていました。そう思っていた矢先に昨夜帰宅してメール見たら「なにか書いて♪」と依頼が来ていたので、そんじゃやるかと調べて書いてすぐ出しました。

 あらかじめ記事を書く腹づもりと言うか覚悟はあったものの、ネタとなる中国の反応は元号が発表されなきゃ出てこないわけで、準備の類は一切ありませんでした。そのため、帰宅して雑炊作って食べてパソコンに向かった夜8時からネタ探しから執筆まで一からやって、10時半までの約2時間半で一気に記事を書き上げました。
 記事を書くにあたって重視したのは、とにもかくにもネタが被らないようにするという点でした。中国側の反応については他のメディアも昨日夕方の時点で数多く取り上げており、一夜明けた今日にもたくさん出ることが予想されたため、仮に内容が被ってしまったら記事が埋没する恐れが高かっただけに、他の連中がまずは書かないであろうというポイントを意識して選びました。

 編集部からは依頼にあたって、初めて中国の古典以外から引用がなされたことへの反応などについて書いてほしいと言われたので、一応まずはこの点に触れることとしました。ただこの点については他の日系メディアで既にたくさん報じられていたので普通に書いては面白くなく、そこで思いついたのが中国外交部報道官への質問でした。
 記事中にも書いていますが中国メディアから外交部へこの点が質問されており、しかも一回ノーコメントと言ってるのに再び質問されたというやり取りがあり、それだけ中国メディアも関心持ってるということを紹介するのにいいなと思ったのでここを拾いました。

 続いて拾ったネタとしては、「令」と「和」の漢字意味についてでした。なんとなく他のメディアの報道を見ていると「令和」とひとくくりの単語で意味を推測、当てはめようとする報道が多かったように見え、中国の掲示板でちょうどそれぞれの個別の意味について議論があったのでここを引用し、その上で「一見すると女性っぽい印象のする年号」という友人のコメントを引っ張ってきました。
 なおその直後に「和」の漢字は中国語で柔らかいといった意味を持つと書いた直後、「柔な印象を受ける」と書いて、「和」の漢字には「柔」という漢字の組み合わせがあることを敢えて強調してみせました。まぁ中国語に限らなくても「和」が柔らかいという意味は日本語にもありますが。

 その後、中国の古典に関する意識や教育について、多くの日本人はないがしろにしていると誤解していることが前から気になっていたので、実際には大学受験とかでも要求されて割りと勉強しているというエピソードを、ちょうどいいので載せました。その後の日中共通の使用元号も、ネタ探し中に見つけた解説でしたが自分好みのエピソードだったので入れました。

 そして最後ですが、実質的に今回の記事で最大のストロングポイントとなった令和ウルトラマンの話を持ってきました。一応言っときますがこの話は作ったわけではなく、実際に中国人がネットに書いていたのを見つけ、ひと目でこれは絶対に記事に入れようと思ったくらい興奮しました。
 この話の何がいいのかと言うと、日本人を含めまだ誰も「令和〇〇」の話をしていなかったからです。「平成ライダー」、「平成ガンダム」という言葉はよく使われていて実際に認知されているものの、この言葉の発展形に当たる「令和〇〇」は昨日の時点で私が確認する限りは誰も言及しておらず新鮮味があるのと、「令和ウルトラマン」って書くとなんか公家っぽい響きがして印象に残るはずだと考えたわけです。

 なおこの手の元号と合わせた呼び方では上にも書いた通り「平成ライダー」こと仮面ライダーのほうがメジャーですが、敢えて記事中では触れませんでした。これは触れずとも「令和ウルトラマン」を見れば仮面ライダーを連想する人は多くいるだろうし、むしろ敢えて書かないことで「令和ライダー」って言葉を話題にしたくなるだろうと考え、話題を広げさせるよう仕向けました。Yahoo記事へのコメントを見ると実際にこの計算は当たってたのかやはり「令和ライダー」について言及する人も多く、うまく読者のイメージを醸成できたのではないかと考えています。

 ざっとこんな感じで今回の記事は書き上げたわけですが、唯一の問題はタイミングでした。というのもこの時期、年で二番目くらいに仕事が忙しい時期で、昨日は記事書くだろうと思って残業はしなかったものの就業時間中はフルパワーで稼働しており、体力的には結構来てました。でもって今日は昨日早く返った分だけ残業する羽目となり、帰宅したのも9時過ぎで、今こうやって記事書いててなんか視界霞むし体の節々が痛いです。まぁ今週過ぎたら多分楽になるだろうからまだいいけど、夏場は多分、もう桜の花を見ることできないくらい忙しくなりそうです。