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2016年5月25日水曜日

リクルートスタッフィングのマージン率一覧

 なんか前置き書くのもどうかなと思いますが念のため書くと、去年に引き続き今年一月にも私は派遣業界のマージン率調査を調査し、その結果をまとめた上でこのブログにアップロードしました。

人材派遣業界のマージン率とそのデータ 2016年版

 ただネット検索の影響からか今でも閲覧数では2015年版の記事のが多くて書いてるこっちとしては少し「なんやねん」と言いたい気持ちもあるのですがそれは置いといて、今年の調査では大手とされる派遣企業へ直接メールを出して直近のマージン率データを寄越すよう要求しましたが、初めからホームページ上で公開している会社を除き、一部の会社は素直にデータを出してくれたもののほとんどの大手は返答すらよこしてくれず実に不愉快な思いをさせられました。特にスタッフサービスさんに至っては去年は遠まわしな拒否だったものの返答はしてくれたのに今年は完全に無視してくるという対応でした。何か、ブラックリストに載せられたのだろうか。

 そういった全く返答すらよこさなかった会社の中には就職支援でおなじみのリクルート系列の派遣会社、リクルートスタッフィングも含まれていたのですが実は今回、さる協力者の支援を受けてリクルートスタッフィングの全事業所マージン率データを手に入れちゃいました。そもそもマージン率データは改正派遣法に、「ネットなどを活用して公開するように」と定められているデータであり、今回私が手に入れたデータも広く世間に公開した所で後ろ指を指されることがない、むしろ現時点で既に公開されてあるべきデータであるため、余計な遠慮なくどどんと以下に引用させてもらいます。

<リクルートスタッフィングの各事業所マージン率関連データ>

データ対象企業:株式会社リクルートスタッフィング
データ対象期間:2014年4月1日~2015年3月31日
事業所数:31拠点

拠点名
派遣人数
(1日平均)
派遣先数
労働者派遣に
関する料金の
平均額(8時間)
派遣労働者の
賃金の平均額
(8時間)
マージン率
札幌事業所
290人
357件
12,196円
8,883円
27.2%
秋田事業所
58人
81件
11,862円
8,624円
27.3%
盛岡事業所
45人
65件
12,094円
8,636円
28.6%
仙台事業所
436人
594件
13,452円
9,538円
29.1%
高崎事業所
82人
165件
14,327円
10,230円
28.6%
水戸事業所
63人
98件
14,642円
10,499円
28.3%
宇都宮事業所
63人
126件
14,804円
10,703円
27.7%
郡山事業所
36人
76件
12,593円
8,762円
30.4%
つくば事業所
111人
150件
14,896円
10,844円
27.2%
さいたま事業所
396人
596件
15,877円
11,514円
27.5%
千葉事業所
87人
171件
13,663円
9,998円
26.8%
船橋事業所
126人
200件
15,971円
11,704円
26.7%
幕張事業所
155人
193件
14,411円
10,581円
26.6%
銀座本社
12097人
9797件
18,420円
13,691円
25.7%
新宿西口事業所
2457人
2326件
17,475円
12,935円
26.0%
立川事業所
358人
347件
16,651円
12,307円
26.1%
横浜事業所
952人
1018件
17,171円
12,728円
25.9%
みなとみらい事業所
15人
77件
23,250円
16,133円
30.6%
厚木事業所
162人
229件
16,162円
11,832円
26.8%
藤沢事業所
95人
148件
16,132円
11,796円
26.9%
静岡事業所
123人
197件
13,951円
9,972円
28.5%
浜松事業所
85人
124件
14,427円
10,357円
28.2%
豊田事業所
108人
19件
24,051円
11,869円
50.6%
名古屋事業所
1154人
1499件
15,564円
11,395円
26.8%
梅田事業所
2538人
3111件
15,805円
11,672円
26.1%
京都事業所
220人
282件
13,940円
10,310円
26.0%
神戸事業所
229人
341件
15,145円
11,296円
25.4%
広島事業所
105人
191件
13,710円
9,921円
27.6%
福岡事業所
607人
991件
13,183円
9,470円
28.2%
北九州事業所
153人
129件
11,998円
8,813円
26.5%
長崎事業所
26人
47件
13,833円
9,922円
28.3%

 北朝鮮近くに先週行って以来、腹パンされたら一発でゲロ吐きそうな状態がずっと続いているのでここでもう書くのをやめてゲームしたいところですが、データだけ見てもピンとこない人も多いだろうしもうちょっと頑張って解説します。

 まずデータ全体を見て感じた点としては、マージン率は比較的低い方かなという印象を覚えます。今年の業界調査データ平均(29.3%)をほとんどの事業所で下回っておりほかの大手と比べてもいくらか低めの水準に見えます。
 ただその一方、派遣料金と派遣賃金も業界全体の平均(派遣料金:16,509円 派遣賃金:11,457円)と比べると低めで、マージン率は基本的に派遣賃金と連動することから、リクルートスタッフィングが良心的なマージン率を敷いているというよりは低料金低賃金の派遣を数多く行っていることからこのようなデータとなったと見るべきでしょう。

 そんなリクルートスタッフィングのデータ中、ひときわ目を引くのが赤字で太字にしてある豊田事業所のデータです。事業地から察するにエンジニアなどの技術者派遣中心の事業所とみられ、派遣料金も24,051円と他の事業所を大きく上回る一方、マージン率も50.6%と極端に高くなっております。なお今年の業界調査での最大マージン率は51.0%で次点が48.5%だったことから、仮にこのデータが今年のデータに入っていればマージン率上位二位に入ったことでしょう。
 先程にも述べた通り派遣料金とマージン率は連動しており、どちらかが高ければどちら家も高くなるという明確な相関がみられます。なのでリクルートスタッフィングの豊田事業所もマージン率が高い分だけその分派遣料金、ひいては派遣賃金も高いと言える……のかどうか、検証できてしまう辺り我ながら恐ろしいデータ作ってあんなって気がしてなりません。

 早速今年一月に作ったデータを見直してみるとおあつらえ向きに技術者派遣の雄、メイテックが「豊田EC」という事業所を抱えており、そのデータと見比べてみました。

<株式会社メイテック 豊田EC事業所>
派遣人数(1日平均):144人
派遣先数:22件
労働者派遣に関する料金の平均額(8時間):38,569円
派遣労働者の賃金の平均額(8時間):20,899円
マージン率:45.8%

 以上の様に、メイテックの同じ豊田市の事業所のほうが派遣料金がリクルートスタッフィングより高いにもかかわらずマージン率が低いという、「こいつはニュースだ!」と言いたくなるようなおいしいデータが出てきました。ってか冷静にリクルートスタッフィングのデータを事業所同士で見比べると、豊田事業所は派遣料金高い癖に派遣賃金はほかの事業所とどっこいどっこいですね。

 真面目な話、こんなデータ見てしまうとリクルートスタッフィングの豊田事業所で派遣を受けている人はほかの派遣会社に移籍した方がいいんじゃないかとすら思えてきます。あの辺りだったら技術者派遣を専門とする派遣会社もたくさんあるんだし。
 っていうかほかの事業所でも、大量の低料金派遣で全体平均を下げているだけで、比較的高価格な派遣契約者なんか大丈夫なのと、ちょっと心配になるデータだというのが私の見解です。

2016年5月24日火曜日

ギャグ漫画家は精神を病みやすい?

 時期的には大体7、8年くらい前頃から、「ギャグ漫画家は精神を病みやすい」というような言葉がネットを中心に散見されるようになりました。こんな風に書くくらいだから私がこの意見に対して疑問を持っていることはわかるでしょうが、サッと検索した所、他にも同じような見解を持つ人も少なくないような気がします。

 私が疑問に思う根拠としては言われるほど鬱になったギャグ漫画家を聞かないからです。なんかWikipediaには、「吾妻ひでお、鴨川つばめ、桜玉吉、山田花子、ねこぢる、田中圭一などのギャグ漫画家が深刻な精神状態に追い込まれたことで有名であり、作風からも著者の鬱状態が読み取れる。」と書かれてありますが、なんか見ていて違和感覚えるというか、上の人たちの名前を見ていると何もギャグ漫画家でなくても売れなくなって鬱になるのではという気がしてなりません。「ねこぢる」に至っては、精神病んだ奴が漫画描いてただけで順番が逆だし。

 実際に精神を病んだ漫画家で私が知っている人を上げると、「いいひと」、「最終兵器彼女」の作者である高橋しん氏が鬱だと発表して実際に連載を中断したことがあります。もう一人、こちらは「なるたる」だとわかり辛いでしょうが名作「ぼくらの」の作者の鬼頭莫宏氏も、「なるたる」の連載後半期は鬱だったと言われており、当時の作品を見る限り明らかにそうだろうなと納得するくらいヤバイ状態でした。知ってる人には早いですが「なるたる」は全体的にはかわいい絵柄なのに序盤から激しい暴力描写が多く、後半に至っては更に輪をかけてひどくなっており、特にあるキャラの惨殺シーンに至ってはあれ以上の激しい暴力描写シーンは真面目にこの世にないんじゃないかっていうくらいタガの外れた内容になっています。でもまぁこの人、その後で「ぼくらの」を描いてるんだから見事克服した、というよりもあの精神状態を我が物にしたんだろうな。

 高橋氏にしろ鬼頭氏にしろ、どちらも代表作品がいわゆる「セカイ系」で共通しているのが興味深いです。「セカイ系」というのは簡単に言えばエヴァンゲリオンっぽい退廃的な世界観と終末的な内容の作品群を指しますが、やはりこの系統の作品を書く漫画家に関してはちょっと精神病んでるのではと思う方がちらほらいます。それだけに何故に「ギャグ漫画家は精神を病みやすい」って言葉が流行るのか、むしろセカイ系だろと声高に主張したかったりするわけです。
 ちなみにほかにセカイ系上げろってんなら遠藤浩輝氏の「EDEN」が来ますが、これは途中までしか読んでません。

 話は戻りますが、私の興味としては何故セカイ系の作者ではなくギャグ漫画家が精神を病みやすいと言われるのか、その背景というか動機に興味があります。先週からずっとお腹が痛いので簡単にまとめますが私の推測で述べるなら、「ギャグ漫画家は精神を病んでいる、むしろ病んでなきゃできない、病むべきだ」みたいな願望めいた既視感なり偏見があるからではと勝手に見ています。
 ギャグ漫画は多かれ少なかれ不条理を作品に取り込んでギャグに昇華する傾向があり、見る人からすれば作者はまともな、常識的な人であるとは思えない、むしろ非常識でおかしな人だという風に考えが言ってしまうのかもしれません。確かに故赤塚不二夫みたいにプライベートでもぶっ飛んでいたギャグ漫画家もいましたがそれを言ったら普通のストーリー漫画家でもぶっ飛んでる人は少なくなく、逆に「クレヨンしんちゃん」の作者の故臼井義人は周囲からは物凄い常識人でまともだったと言われており、一概に「おかしな精神の人じゃなければギャグは描けない」ってわけでもないでしょう。まぁ楳図かずお氏は変わった人だとは思いますが、私の中であの人はギャグ漫画家というよりは哲学漫画家だと思います。

【衝撃】干物妹!うまるちゃん作者・サンカクヘッドの人生が壮絶すぎる・・・【画像・性別・結婚嫁情報あり】2ch「うつ病で漫画掛けるんか?」「うまるで一生暮らせるんやろな」(NEWSまとめもり)

 この記事を何で書こうかと思ったのかというと、上のまとめサイトを見たのがそもそもの始まりでした。このまとめサイトではヒット漫画「干物妹!うまるちゃん」の作者のサンカクヘッド氏が過去に何度も自殺未遂するほど追い込まれていたという話が紹介されているのですが、私の知る限りこの情報には何もソースが見当たらず、検索をいくらかけても同じ掲示板というか同じ書き込みしか見受けられません。では一体何故この出所不明の情報を書き込んだ人は「自殺未遂した」と急に言いだしたのか、考えられる理由としてはサンカクヘッド氏のことが嫌いか、上で書いたようにギャグ漫画家には洩れなく精神を病んでもらいたいというような願望があるのかななどと思ったわけです。
 ちなみに私もこの「うまるちゃん」は全巻を購入するほど気に入って読んでる作品ですが、作者のサンカクヘッド氏はサービス精神が旺盛な人のようでどの単行本にも大量の描きおろしおまけ漫画が加えられており、また作者本人のプライベートというか制作風景についてもよく漫画化しています。

 ホームページにもプライベートネタがたくさん公開されているのですが、たとえばこれとかこれを読む限りだと、「とても自殺なんてする人に見えない」というのが私の感想です。自分の経験から言うと、男らしさを前面に打ち出す人のほうが自殺しやすく、逆ほどしないです。

2016年5月22日日曜日

ブラック企業と公表された会社、そして私の過去

「若冲展」 ついに「320分待ち」に呆れる声も(R25)

 また本題と関係ないですが上のニュースを見て、昔京都で開かれた若冲展に行った時のことを思い出しました。確かどこかのお寺で開かれていましたが普通に入って、見て、絵葉書買って帰りましたが、320分待ちになるなんて東京はつくづく文化がないからこういうのに大挙してくるんだなとちょっと京都人みたくせせら笑いたくなります。
 過去にも同じように奈良県興福寺の阿修羅像が東京ツアー(展示)を行った時に大行列となりましたが、私が初めて興福寺でこの阿修羅像を見た時は私以外宝物殿に誰もいない状態だったので、この時も同じように、「東京もんは文化ないんやな」と周囲に話してました。何気に阿修羅像を資産に見立てた場合、キャッシュ・フローはどうなるのか試算してみたい。

残業100時間超が10人以上 ブラック企業の社名公表(朝日新聞)

 それでようやく本題ですが、厚生労働省はこのほど残業時間が非常に長い状態が常態化したまま改善を行おうとしない、俗にいうブラック企業に当たる会社として千葉県にある棚卸代行業のエイジスという会社を公表しました。今回の公表は先だって厚生労働省が規定したブラック企業対策の一環としての公開措置に基づくもので、今回が第一回目の公開となります。
 以前に厚生労働省がこのようにブラック企業を公開すると宣言はしていたものの実効性は如何にという見方がありましたが、一応口先だけでは無かったということは証明してみせました。しかし公開されるとしたらワタミのような飲食系がまず最初だろうと思っていたところ棚卸の代行サービス会社、しかも千葉県かよなどと言いつつホームページを閲覧してみましたが、ここって私がかつて学生時代にバイトしていた会社でした

 会社名、会社ロゴ、でもって私が出勤していた柏営業所の地図、果てには棚卸端末機も自分が使ってたのは「DC2X」だったということまでよく覚えています。なおこの棚卸端末機をどう使うのかというと、腰にベルトをまいて利き手側にだらりと腰から垂れ下げ、左手で在庫数を数えながら右手でブラインドタッチしながらカウント数を入力するというやり方してて、多分これは今も同じでしょう。
 私がこのエイジスでバイトしていたのは大学一回生の夏休みで、夏休みの始まりと共に実家に帰っていたので実家から通える距離にあるここが募集していたため応募したらすぐに受け入れてくれました。エイジスの人曰く、夏休みや冬休みが繁忙期であるため人手はいくらあっても足りないとのことで、その言葉の通りバイトの出勤希望日を出したら確実に出勤できるような状態でした。

 あくまでアルバイト経験者としての視点でこのまま書き続けますが、正式なバイト出勤へと出る前二はまず最初に幕張にある研修センターで先程の端末機の使い方を半日で教わりましたが、この研修中にもきちんとアルバイト料は支払われます。実際の出勤だと大体夕方の六時か七時くらいに事務所へ集合し、そこから車に乗せられて請負先の小売店へ赴くというスタイルでした。在庫数を調べる棚卸という作業上、請負先が就業を終えた夜間でしか棚卸が出来ないためここのアルバイトというか業務は実質的に夜間しか行えず、夜のうちに作業を行って翌早朝に引き上げるというのが作業の大まかな流れでした。事務所に返って帰宅できる終業時刻は私の感覚だと確か午前四時くらいが多かった気がして、よく始発列車を柏駅でジュース飲みながら待ってたりしました。
 業務時間帯が深夜であるため、アルバイト代には基本的に深夜割増がつくだけに給与はそれほど悪くなかったと感じていました。ただ夜中ずっと作業するため翌日は朝から昼過ぎ、下手したら夕方近くまで寝るため一回作業に出ると翌日もほぼ潰れてしまうということから、ある程度お金を稼いだ後はそんなに出勤せずに大学生になって初めての夏休みをを満喫するように過ごしました。

 その後、同じ年の冬休みにもエイジスからは出勤しないかと促す電話を受けましたが、これ以降は長期休み中であってもほとんど実家に戻らず京都で過ごすことが多かったため、再びここでアルバイトをすることはありませんでした。エイジス側としては折角研修を受けさせて経験者でもあることからなるべく出てもらいたかっただろうと思うだけに、期待に沿えず少し申し訳ない気持ちを今でも覚えています。

 繰り返しになりますがあくまでアルバイト経験者としての視点で述べるなら、ブラック企業と言われるほどの会社なのかなという疑問は覚えます。今はどうか知りませんが少なくとも私がアルバイトをした以前であればバイトの人間に無理な要求はせず、きちんと時間管理してその分の給与はくれたし研修もちゃんと受けさせてもらえました。
 ただ、これが社員の立場だったらどうなのか。先程にも書いた通りにここのサービスは繁忙期に仕事が過度に集中するためその間はずっとでづっぱりで、バイトが集まらなかったら社員も現場にずっと出て作業する羽目となることを考慮すると、言われているように残業時間が月100時間を超えるのも確実な気がします。改善しろったって人員増やしても閑散期だと人手が余っちゃうわけだし、その点はどうなのかなという疑問はややあります。それとも、こんな時こそ派遣使えってか?

 実際の現状を見ていないことからここで私があれこれ言うのもお門違いだと思うのでもうやめますが、アルバイト側から言えばそこまで変な会社じゃなかったというのが私の感想です。今回の公表の件についてもきちんとプレスリリース出して改善に取り組むと言っている辺りは、ワタミとかよりはずっとマシなんじゃないかという気がしてなりません。

 最後に、アルバイトだったので基本的に社員の方と絡むこともなければ他のアルバイト仲間ともそれほど親しくすることもほとんどなかったのですが、印象深い記憶として出勤二日目か三日目に社員らしき人たちが履歴書を見ながら、「なんでこんな学歴ある人来てんの?」と呟きながら私の方を数人がちらっと見てきたことがあります。別に不快感などを覚えたわけではありませんが、ツッコむべきところは「何で京都の学校通ってんのにここいるの?」じゃないのかなと、妙に納得しない気持ちは覚えたのを今でもよく覚えています。

  おまけ
 請負先へ向かう途中ミニバンの後ろの席で同じバイトの男性同士が、「女の子に着てもらいたい格好といったらなに?」、「スク水、ナース服?」なんて会話をしていたこともあり、なんか議論の論点がくだらないなぁなんて思ったこともありました。ちなみに過去に同じ質問を私が受けた際には、「全身タイツ」と即答しています。

2016年5月20日金曜日

北(朝鮮)の国から~丹東旅行記 お土産など

 何故か知りませんが今凄く眠いです。仕事は繁忙期過ぎてそんな忙しくないのに、丹東旅行の疲れがもしかしたらあるのかもしれません。後また南京虫かダニがどっかから入ってきたのか、上半身の所々に針で刺したかのように出血しだすのも鬱陶しいです。

 さてようやくこの丹東旅行ネタも最後というわけで、前回までで大まかな旅行行程については書き終えております。今回は補足情報としていくつか追記するわけですが、最初に書いておきたいこととしては宿泊した「新安東大酒店」についてです。「安東」というのは丹東の旧地名なのですが、このホテルは恐らく市内のホテルとしてはトップクラスの規模で宿泊期間中はイベントスペースで常に結婚披露宴が開かれておりメジャーなホテルなのだと思います。
 しかしその一方、出資者は香港資本であることは確認しましたが、恐らく北朝鮮の資本も入っている、もしくは何らかのつながりなり便宜なりが確実に存在するホテルだと確信しています。理由としてはホテル内では常に金日成バッジをつけた北朝鮮政府職員らしき人物が見られたということ、もう一つ、ホテル設計が明らかに中国の物とは異なっているからです。

 あまり世間で言われることがありませんが中国の大規模な建物には特徴的な設計が必ず盛り込まれており、具体的にあげると「吹き抜け」が絶対存在します。風水の概念で龍が上に登るようにという意匠らしいのですが、ショッピングモールやホテルなどでは最低でも一階から三階程度までは必ず中央またはロビーに吹き抜けが設けられています。
 然るにこの新安東大酒店にはそうした吹き抜けがないばかりか廊下が極端に狭くて細く、一見して強い違和感を覚えました。もっとも一緒にいた上海人の友人は私が指摘するまで気が付かなかったけど。

 しかも四階から十九階は何故かホテル宿泊客用のエレベーターでは行くことが出来ず、多分これも北朝鮮の事務所なり北傭船人労働者の宿泊スペースになっているせいではないかと思います。フロントも、顔つきからして朝鮮族系に思えたし。


  なお、何故かホテル前の駐車場にはGE型インプレッサWRX STIが駐車してて無駄にビビって写真撮ってました。やはりこういう中国でレアな車を見ると興奮する。


 話は変わって買ってきたお土産についてですが、今回買った中では上の写真のコーリャン酒用ボトルがめちゃ気に入ってます。酒飲めないくせになんでこんなの買ったのかというと単純にこのボトルが欲しかったためで、サイクリングの最中にさりげなくこのボトルを取り出して水とか飲みだしたらかっこよさそうと思ったためでした。値段は30元(約540円)で、中に入っていた酒は友人と一口だけ飲んで洗面所に流したら洗面所がしばしコーリャン酒の臭いに包まれました。

ベルトつけるとこうなる

ベルト脱がすとこうなる


 この写真は買いはしなかったものの土産物屋で売っててなにコレと思った商品です。見たところなんかの魚の干物のようですが、表面に妙な日本語が書かれていました。

「せいか味のあめ」ってなんだ?


  こちらはちゃんと買ってきたお土産で、なんと北朝鮮の紙幣+コインです。



  なんかいかにもちゃちいというか偽物っぽいお金ですが売店の人曰く「本物」とのことです。そもそも偽札作ってる国の本物の紙幣っていうのも変ですがそれ以上変なのはこの紙幣セット、全部で約8000北朝鮮ウォンあるものの、これが何と35元(約630円)で買えてしまいます。逆を言えば北朝鮮の為替はそれだけ低いというかほとんど交換価値がないようなものだということです。
 個人的にはこうしたお金以外にも将軍様グッズが何かあれば買っていきたいと思ってはいたものの、その手のグッズは他にはほぼ何もありませんでした。っていうかまともなお土産なんて無く、どこいっても干したブルーベリーとかよくわからないゆで卵、本物かどうか怪しい朝鮮人参ばかりしかなく、後なんか韓国製のお菓子ばかりが売られていました。

 一応会社へのお土産として恐らく韓国製と思しき「朝鮮人参キャンディー」を買って帰りましたが、今日同僚から、「お腹すいているけど花園さんの買ってきたくそまずいキャンディーしかない(´・ω・`)」とリアルに言われました。
 私も舐めてみましたが実際にくそまずく、なんていうか砂を噛むような味がする上にやたらと匂いが強烈だから近くで誰かが封を開けただけでわかってしまうほど臭います。無駄に二袋も買ってきたから、多分向こう半年は放置されることになると思う。

2016年5月19日木曜日

北(朝鮮)の国から~丹東旅行記 二日目

 前回に引き続き北朝鮮との国境沿いにある丹東に旅行してきた話を書きます。
 二日目の日曜日は一緒に来た友人と共にあらかじめ申し込んでいた現地旅行会社の半日ツアーに参加しました。なお申し込んでたのは180元のコースでしたが向こうのミスで150元のコースに入れられていたため、見に行く予定だった観光スポット一つを訪れることなくツアーが終わってしまったので友人が文句言ったら二人分の差額60元を返してくれました。

 ツアーはバスで移動するというものでしたが生憎この日は雨で、バスから降りる度に傘指してバスに戻るもんだから湿気ムンムンのツアーでした。しかもかねてから楽しみにしていた「朝鮮戦争記念館」は現在改装中なので中には入れることが出来なかったり、雨で視界が悪いのに丹東が一望できる山の上行って案の定何も見えなかったりと、隣にいた友人はずっとブツブツ文句言ってました。
 ちなみにツアーの参加客はざっと見たところ中高年しかおらず、ほぼすべて華北の人間で北方訛りの強い中国語で会話していました。恐らく華南から来たのは私と友人くらいなものだったのですが、逆を言えば北の人間からすれば丹東はそこそこ観光地としてみられているのかもしれません。

 このツアーバスでの移動中にはガイドが北朝鮮の事情について説明する場面もあり、ガイドによると丹東にはたくさんの北朝鮮人が出稼ぎに来ており、その収入は月収で1000元(約1万8000円)だとのことで実質的にこの地域の最低賃金で働いているそうです。参考までに、上海と深圳ならもう最低賃金は2000元を超えています。
 ただこれで終わらないのがやはり北朝鮮。一人月収1000元で働くのですがこのうち六割に当たる600元は強制的に北朝鮮政府が徴収するとのことで、労働者が受け取れるのはわずか400元だそうです。しかもそのお金の大半は本国の家族らへ送金するとのことで、恐らく中国国内の衣食住は保証されているでしょうが、自分で自由に使うお金はほとんどない模様です。この中国での出稼ぎでは大体3年くらいいるそうなのですが、北朝鮮に戻った後で貯めたお金で何を買うかっていうと一番多いのは自転車とのことで、向こうではまだ自転車が高級品として扱われているということも教えられました。

 ここから私の考察ですが、ざっと見まわしたところこの丹東の街の住民はやけに裕福層に見えました。というのも中国の地方都市にしては日本車やアメ車など比較的いい車が走っており、安い中国国産車がほとんど見られないほどでした。中国の地方都市でなおかつ主要な産業がないにもかかわらず一体何故かと疑問に思ったのですが、考えられる理由としては一つには観光産業がきちんと成り立ってサービス業でやっていけている、もう一つとしては北朝鮮人を安い賃金でこき使えるからではないかと推察しました。途中で土産物屋の親父にも話を聞きましたが韓国人もたくさん敢行に来ているとのことで、実際に街中歩くと韓国人向けと思しきクラブが林立しています。逆に、日本人はほぼ全く来ないと話していて、「お前、小日本なのか」と言われた挙句にせがまれてパスポート見せる羽目になりましたが。


 この前の記事の写真で国境の川幅がどれだけあるかがわかりにくかったので、上野写真を用意しました。大体上の写真位がスタンダードでこれくらいの川幅なら両側にフェンスも設けられていませんが、場所によってはジャンプすればすぐ飛び越えられるくらい狭まっている所もあり、そういうところだと有刺鉄線も張られてたりしました。


 話はツアーに戻りますが昼食に食堂へ連れてこられましたが友人が、「衛生的によくない」と拒否したため、我々だけ持参してきたパンを食べて昼食とした後、さっきの川幅の写真のところからボートに乗り込み北朝鮮側の陸地へ近づいてきました。先程にも書いたようにこの日は大雨でなんとなく気分的には強襲上陸をやるような感じだったのですが、この上の写真がそれらしい雰囲気を出せたと思います。
 真面目な話、かなりスピード出すボートで5元でビニールの合羽買って着込んだけどすごい寒かった。


 これもボートで近づいた北朝鮮側の埠頭ですが、この埠頭は戦前に日本が建てたものらしいです。この写真は一切ズームをしておらず、実際に数メートルの距離まで近づいています。
 このボートでの移動中、北朝鮮の見張りの兵士にもかなり近づきました。さすがに兵士に対しては「カメラを向けるな」という指示があったので写真を撮りませんでしたが、ライフル持っているのもいれば、女兵士が立っていたりする場所もあり友人はやたら興奮していましたが、自分としては北朝鮮人を見たところで何の感動もなくやや冷めた目で見ていました。
 それにしても、なんだか人間サファリパークみたいな感じで一方的に観光の材料とされる北朝鮮側の人たちはどんな気分なんだろ。


  ボートで北朝鮮側を見て回った後は市内の歴史博物館やらお土産屋やら万里の長城の始点地などを見てホテルへと戻りましたが、ちょうど夕方頃には雨が止んで晴れ渡り、ホテルの部屋から臨んだ北朝鮮の風景も遠くまで見られるようになりました。

上の写真のズームアップ

 同じくズーム。なんか政府系の建物らしいのが見えた。

しつこくズーム。これらすべて同じ場所から撮影してます。

 この後軽く市内を散策して、夕食は四川料理のお店入って海鮮料理を食べてきました。料理はおいしかったものの四川風なだけあって半端なく辛く、貝を三つくらい食べたらもうそれ以上は食べられませんでした。

 翌日、正午の便で上海へと戻りましたが丹東の空港は軍民共用のため、飛行機乗るのを待っている間に練習機とみられる戦闘機の離発着を複数回見る機会がありました。主な旅行内容についてはほぼ書き終えましたが、もう一回おまけとして戦利品を紹介します。

2016年5月17日火曜日

北(朝鮮)の国から~丹東旅行記 一日目


 先週土曜から昨日までの三日間、中国東北部にある遼寧省丹東市へ友人とともに旅行していました。この街は一体どんな街かというと、よく日本のテレビニュースとかで「北朝鮮との国境沿いにある中国の街では今何が起きているのだろう?」というナレーションと共に紹介されるあの街で、鴨緑江を挟んで北朝鮮と国境を接する場所です。なんでこんなとこ来たのかっていうと、上海人の友人が「どうしても行きたい!」と去年くらいからずっとねだってたからで、私の方から行きたくていったわけではありません。興味はあったけど。

 ホテルから望む北朝鮮側の風景

 上記写真のアップ

 上海市から青島を経由して約5時間かけて飛行機で丹東市に降り立ちました。上海からの直行便はなく、また上記の経由便も早朝六時のフライトであったため昼前に丹東に着いたとはいえ眠くてフラフラでしたが、ホテル側の送迎車に載せられてホテルについてチェックインし、最初に取ったのが上の二枚の写真です。
 このブログにアップする写真は基本的に携帯電話のカメラで撮影することが多いものの、今回の旅行では自慢の富士フイルム製デジカメ「F770EXR」を使用しており、コンパクトデジカメでありながら20倍までズームする性能をいかんなく発揮してくれました。真面目な話、100m程度の距離であれば窓の中だってこれ一つで覗けます。

 左側が北朝鮮、右側が中国

 あまりいい対比になっていませんが、中国側には高層ビルがいくつもそびえたつのに対して北朝鮮側にはビルはおろか建物すら見えません。同じ社会主義国家でありながら、指導者ひとつでこの差です。

 観光地でもある鴨緑江にかかる橋の手前

 改めて写真見直してたら左のおばちゃんがめっちゃこっち見てた

 泊まったホテルは「新安東大酒店」というホテルですぐ目の前に中朝国境の鴨緑江という河が流れる場所で、そのまま徒歩で観光客が集まる鴨緑江橋まで行けました。この橋周辺には天気が悪かったにもかかわらずこの日もたくさんの観光客と土産物売りが集まっており、恐らく修学旅行と思われる大連の高校生集団も来ていました。



 手前の橋は観光用の橋で、後ろのは鉄道用の橋です。手前の橋を建てたのは何気に戦前の日本でしたが、朝鮮戦争の折に米軍によって爆撃され(中国側の主張)、今に至っても北朝鮮側の半分が途切れたままとなっています。


 橋を見終わった後、すぐ近くにあった北朝鮮レストランに昼食のため訪れました。上の写真はその昼食の最中に予告なしで行われた店員による余興ですが、ぶっちゃけ上手な歌ではありませんでした。また昔の中国みたいに北朝鮮人店員にはサービス精神が全くなく、店内でずっと大声でしゃべるは、オーダーは取りに来ないわ、そもそもメニューはなく上の写真の後ろにある料理の写真を見て注文するという斬新なシステムで友人とともに呆れてました。
 でもって頼んだ料理も、野菜炒めは全く味がせず、豆腐の鉄板焼きはやばいくらい塩辛く、まるで味付けがなっていないひどい代物だったため結局ほとんど食わずに残して出ていきました。同じ北朝鮮レストランでも、上海のだったらまだ食べられる物を持ってくるというのに。


 昼食後、再び鴨緑江に戻って河岸から出ているフェリーに乗って北朝鮮国境へと近づきました。鴨緑江は中朝の共同管理河川であるためこの河自体が文字通りの「国境線」なのですが、北朝鮮へと近づくこのフェリーには中国人も大量に乗り込んでみんなしてカメラを構えるなど立派な観光スポットとして機能しているように見受けられました。


 北朝鮮側ではあまり人の姿が見られませんでしたが、ある一角に集中してたむろしていたところを捉えたのがこの写真です。写真だとかなり近づいているように見えますが実際はかなり距離が離れている所をズームを活用し、揺れる船の上で撮影しています。


 北朝鮮側にある観覧車らしき物体。近くにはウォータースライダーらしきものもありましたが、この観覧車は滞在中には回転するところを一度も見ることがありませんでした。

 なおこの鴨緑江は場所にもよりますがそれほど川幅の広い河ではなく、感覚的には関東の利根川に近い印象を覚えます。そのためそれこそ夜などであれば人目を忍んで泳ぎ渡ることもそれほど難しくないように思え、中国側も北朝鮮側も川幅が狭い所でなければ河岸にフェンスすらないので脱北自体は極端に難しくはない気がします。もっとも、亡命するには中国側に渡った後が大変だと聞くので渡るだけではどうにもならないのでしょうが。

 この日はフェリーに乗った後はホテルに戻り、仮眠を取った後でホテル内のレストランで飯食いました。ホテルの詳細についてはまた明日にも詳しく書きますが、ホテル内のテレビでは日本のNHKだけでなく北朝鮮のテレビ番組も視聴することが出来ましたが、見ていてつまらなかったのですぐに切りました。
 ホテル内のレストランでは友人の要望もあり海鮮系のメニューを多めに頼みましたが、昼間の北朝鮮レストランとは違ってこちらの料理はどれもおいしかったです。さすがに海に近いだけあって素材はどれもよく、海鮮料理を食べに来るだけでも観光地としては成立する気がします。

 なお、会計の際に私が中国語を話したらチマ・チョゴリをきた女性店員がやけにびっくりしてました。っていうかこの北朝鮮人店員、全くしゃべろうともせず物凄い無愛想でしたが、多分客としゃべるなと言い含められてたんだと思います。ということで、続きはまた次回に。

2016年5月16日月曜日

立ち向かっていく覚悟

 このところブログ更新が滞っておりましたが理由を明かすと、先週金曜日は夜に飲み会があり、その翌日の土曜から今日の夕方までは友人と一緒にちょっと旅行に行っていました。旅行内容についてはまた明日からゆっくりと紹介してくつもりですが今日は疲れてもいるので適当にかける内容でまとめます。

 さて今年の大河ドラマ「真田丸」はネットでの評判を見る限りだと非常に好評で、ほぼ毎週どの俳優のどういう演技が良かったかなどと話題になっており、もはやタイトルすら思い出せない昨年の大河ドラマは最低視聴率を更新するか否かしか話題にならなかった(後半に至っては話題にも出なかった)ことを考えると近年としては上々の出来なんじゃないかと思います。

 ここで話は主役の真田信繁(幸村)について触れますが、真田家の旗印は「六文銭」といって、当時流通していた貨幣を六つ並べるという意匠です。知ってる人には有名ですがこれは三途の川の渡し賃が「六文」であることに由来しており、渡し賃は準備済みで死ににいくことを恐れないぞという意思表示を込めてこうした旗印となったわけです。なお渡し賃がなかった場合は三途の川のほとりで「脱衣婆」というババアに渡し料金代わりとして身ぐるみ剥がされるとされており、もし自分が臨死体験するならこのババアが本当にいるのかどうかをまず確かめたいと思っております。

 この真田家の旗印、並びに随筆「葉隠」にある「武士道とは死ぬことと見つけたり」という文言といい、実際は別として日本人が理想とする精神形というのは「決死」こと「死ぬことを恐れない」という精神状態だと私は考えています。なもんだから事ある毎に、「死ぬことを恐れたらそこで日本人終了だよ」などと妙なことをリアルでたまに口走ったりもしますが、半分本気であります。
 もちろん決死の覚悟とはいうものの戦時中の特攻作戦などは礼賛するつもりはなくあくまで理想的な精神形として扱っていますが、極端な話をすると実行するしないは別として、こうした感情を持つ日本人は最近いるのかなと少し気になります。というのも私の場合は、「誰かを殺すこととなってでも~をしたい」というような感情を頻繁に覚えるとともに、その際には必ず自分の死もカウントに入れています。

 要するに「死んでも~したい」という感情を自然に持つわけなのですが、実際に誰かを殺したり自分の死を犠牲にしてでも何かを奪うというようなことは今の所実行してはいませんが、それくらいの覚悟を持って生きている日本人は今どれくらいいるのかと疑問に思うわけです。このような危険思想を持つ私に言わせると、自分の死すら秤にかける覚悟を持つと案外何にでも立ち向かえるというか、腹が座ります。
 これまでの人生で私もそれなりに、恐らく普通の日本人からしたらまず渡るまい危ない橋を敢えて渡ってきた自負がありますが、その際には「失敗したら死ぬか?」という問いを必ず行っていますが、実際には命に係わる決断なんてそうそうあるわけじゃなく、どんな決断であっても最低限「死ぬ」ことはありません。大金を失ったり安定した身分を失ったり人間関係を失ったり修羅道に落ちたりすることはありますが、実際に命を落とす程の決断を迫られることはほとんどありません。いう必要はないでしょうが、命を懸けるくらいの感情を持てば基本何でもできるというわけです。

 恐らく普通の日本人が決断する際は生活を懸けたり、預金を懸けたり、将来を懸けたり、安定を懸けたり、世間体を懸けたりするでしょうが、それらを秤に懸けたところで悩みは尽きるどころかむしろ増えることの方が多いと思います。日常での決断であればそれでもいいと思いますが、リストラされたり、追放されたり、陥れられたり、裏切られたり、追い詰められて選択の余地のない状態であれば上記の存在をベットしてしまうと、リターンが得られる見込みが低いため心理的な負担になりやすく、逆に命をベットしていればどんな逆境であっても大抵は「必ず死ぬ訳じゃない」と開き直れます。実際私も、何も死ぬわけじゃないという言葉を覚悟にして逆境に対し何度か立ち向かっており、周囲から精神的に非常にタフだという評価を得るに至りました。
 生存権を主張するわけじゃないですがもし自分が死ぬような目にあうのであれば、そうそうそんな場面は実際ないですが、ためらいなく他人を殺したって別にいいと私は思っております。逆を言えば、「自分は死ぬかもしれないが他人を殺してはならない」という価値観は無駄に自分を追い詰めかねず、危険なことを言っていることは百も承知ですがそういう概念は持たない方がいいと、少なくとも強くい来るためにはお勧めしません。

 その上で、「自分が死んでもこうしてやりたい」という概念があるとすれば、上記の覚悟を持っているのであればそれは追いかけた方がいいのではとも思います。無論、そんな命を懸けるような概念が見つからないに越したこともないっちゃないですが、いざって時に命を秤に懸ける覚悟というのは持っておくと強いというのが私の持論です。

2016年5月12日木曜日

三菱自動車のルノー・日産連合入りについて

 見出しは普通に「日産傘下に」出もよかったのですが、今回の提携に伴うインパクト説明する上ではやはりルノーの名前は外せないでしょう。

 既に報道も出ている通り、また燃費不正をやらかして私も「来年には経営破綻する」と予言した三菱自動車に対し軽自動車(+ディグニティ)で提携をしていた日産自動車が本日、三菱自動車に出資すると両者揃って発表しました。今回の出資は新株発行方式によって行われ、これにより日産自動車は三菱自動車の発行株式の三割強を握り筆頭株主となるため、事実上、三菱自動車は日産傘下の子会社になります。またそれに伴い、日産の親会社である仏ルノーと合わせるとトヨタやフォルクスワーゲンといった世界大手グループとも販売台数で肩を並べるようになり、「日産が三菱を救済した」というよりは「ルノー・日産連合が世界大手グループに並び立った」という風に見るべきニュースでしょう。

<出資準備はいつから?>
 それにしても気になるのは一体いつからこの出資提携を両社、特に日産が準備していたかという点です。
 カルロス・ゴーンがいくら決断が早いとはいえ一朝一夕で2370億円もの巨額の出資を決められるわけはなく、恐らく三菱の先月20日の記者会見以前、具体的には日産から三菱側へ燃費不正の疑いを持ちかけた今年二月頃から両社で入念に準備していたのではないかと思います。

日産自動車と三菱自動車、戦略的アライアンスを締結 日産、2,370億円で三菱自動車株34%を取得へ(三菱自動車)

 上記は三菱自動車のプレスリリースですがその内容を子細に見てみると、今回の出資金額の根拠となる株価について、「株価は、2016年4月21日~2016年5月11日までの期間の出来高加重平均とします。」と書かれてあります。
 先にも書いたように三菱自動車が燃費不正を発表した記者会見は4月20日で、翌21日から昨日までは株価はストップ安を決めるなどほぼ一方的に下がり続けていた時期でした。直近という意味では非合理ではないものの、このタイミングを見る限りだと記者会見以前から日産と三菱の間で出資提携に関する協議があらかじめ進められており、日産の出資額を低く抑えられるようにスケジュールを組んでいたのでは、というのが私の見立てです。仮にそうであれば三菱グループからの了解も最初の記者会見以前の段階で日産は取り付けていたとみるべきでしょう。

 日産側からすればこれによって比較的安価で三菱自動車を傘下に収められ、三菱側からすれば一見すると低い出資額で甘んじるように見えるものの、日産の救済が無ければ業績は低迷したままで株価も下がり経営破綻待ったなしな状況であったのも真実で、特に既存株主の三菱重工や三菱商事からすれば株価を一気に回復させられる手段であるのならばやむを得ないと判断するのも無理な話じゃないと私には思います。
 以上で語った内容は私の推論ですが、仮にこの通りであれば実に周到に準備されたディールであってその手際の良さには皮肉ではなく真面目に大したものだと感嘆させられます。逆を言えば被買収まで散々すったもんだした挙句に債務超過もやってのけたシャープとは、段取りや裏準備の仕方で大きな差があり、さっき友人にも言いましたが大人の会社と子供の会社の違いがはっきり出ています。

 最後に今後気になる点として、どこのグループにも所属していない残った日系三社のホンダ、マツダ、スズキはどうなるのか。スズキは多分デマだと思いますが縁を切ったフォルクスワーゲンの代わりにこの前トヨタと提携話がでていると報じられましたが、マツダもスズキも高い技術力を持ちながら資金と販売力のない会社で、組むとしたら「金はあっても技術のない」ところが一番相性がいいです。そういう意味ではトヨタの軍門に下るというのも非合理じゃありませんがどちらもオーナーシップの強い会社なだけにそうそう簡単には身代渡しはすまいでしょう。
 となるとフォルクスワーゲンはこの前やらかしたし、残ってるのはGMとの浅い提携とかかなとも思いますが、その辺は今後の展開を見ていくしかなく予想といえるレベルでは何も語れないのが本音です。しかし今回の三菱のルノーグループ入りは上記三社にとっては大きな衝撃になると思え、今後業界再編がさらに進むこととなるかもとは言えそうです。

2016年5月11日水曜日

自殺の実況中継

 なんか昨日からやたら飛ばし気味な気がしますが気にせず書き続けると、昨日に私は「DEAD Tube」というエログロ漫画のレビュー記事を書きましたが、この漫画の三巻にて「自殺の実況中継」という話が描かれてあります。この回は自殺する場面を自殺する本人が撮影して後に自動でアップされた動画に視聴者数がどれだけ集まるかを競う、というネタで、正直ほかの回と比べて格段につまらなかったのですが、この回を読んだ人は「漫画の世界だしな」と思う人と、別の感想を持つ人の二種類に大きく分かれると思われます。というのも、実際に自殺の実況中継が本当にあったからです。

ユーストリームで予告繰り返し 24歳男性が自殺実況中継(J-CAST)

 この事件は2010年11月に起きたものですがマスコミも遠慮したのか当時はあまり大きく報じられておらず、恐らく事件自体を知っている人はそんなに多くない気がします。逆を言えばなんで自分は知ってるのか、本人でありながらやたら不思議です。あとどうでもいいけどちょうどこのころに中国渡ってます。

 事件内容をざっと説明すると、新卒で働いていた24歳の独身男性がネットの動画サイトの実況中継機能を使い、これから自殺するということをほのめかした上で本当にそのまま首吊るまでの過程をネットに配信し続け、動画を見ていた人たちから通報を受け出動した警察によってその死が確認されたという事件です。この動画の配信前から自殺した男性は2ちゃんねるなどに自殺するという計画を書き込んでおり、その書き込みを見ていた人たちの一部が当の実況配信も眺めていたそうですが、事件後に実際に見ていたと主張する人が書き込んだ書き込みなどによると、「あれあれって思って見ているうちに本当に自殺してしまって呆然とした」という書き込みを見たことがあります。真偽は計りかねますが。

 一体何故この男性は自らの自殺を実況配信したのか。承認欲求があったからとか何か考えがあったからとかいろいろ理由を問う議論も出ていますが正直なところ私はこの方面には興味が無く、むしろ何をすれば自殺を実況配信するのか、こっちの構造的な議論の方が興味あります。
 邪推な言い方ですが実況配信する自殺方法なんてアノミー(自己本位)型自殺の究極系と言ってもいいような自殺方法で、思考が完全に自分自身に向いてて振り切っているような印象を覚え、どういうタイプ、どういう環境、どういう手段でこういう自殺をして来るのか、分析すべきはこっちの方なのではというのが私の見方です。

 でもってひとつ予想を書くと、これからこういう形態の自殺が増えていくのではないかという風にも見ています。リンクは貼りませんが2013年にも自殺の実況中継があり、これも影響を考慮してかメディアはそれほど報じていませんが、何故こうした実況中継が起こるのかというと自殺する人間は昔も今もいるという前提で、一番大きい理由としては実況中継出来るツールが整っている事に尽きます。昔と違って個人でも簡単にリアルタイムで動画を配信できる時代となり、敢えてこうしたツールを活用する自殺者が単純に現れるようになったと見るべきだと考えます。
 ただ別に誰がどう自殺しようが私はあまり気にしませんが、こうした実況中継型自殺が増えていくと社会不安は確実に増すと断言できます。有名人が自殺するとそれに影響されてか社会全体で自殺者が増えるということは世界各国で確認されており、これは私も過去に調べたことがありますが練炭自殺も大きく報じられた時期に件数が増える傾向がありました。いちいち説明するまでもないですが、自殺という者は目に入れば入るほど増えてく概念です。

 何が言いたいのかというと、仮にこれから私の予言通りに実況中継型自殺が増えていくとなると社会はどう対応していくべきなのか。ここまで読んでいればわかるでしょうがある程度の情報のシャットアウトが必要で、過去の事例の様に発生したとしてもメディアはそれを敢えて報じるべきではなく、また各動画配信サイトも、アップロードされることは完全には防ぎようがないので、事がわかり次第に関連動画を規約を頼りに可能な限り削除して拡散を防ぐといった対応が必要かと思われます。

 最後にどうでもいい自殺ネタですが、たまに「日本の20代から30代の若者の死亡原因第一位は自殺であり、これは大きな問題である」と書く記事とか広告ありますが、戦争中とか犯罪の多い国を除くと死因一位が自殺じゃない国なんてほぼなく、単純に若いうちは病気しないから死ぬとなると自殺しかないだけです。しかも日本の場合、明らかに他殺だろうと疑われるケースでも警察が捜査サボろうとして自殺として処理することもあると言われており、要するにあんまこの手の統計でれこれ言うのはやめた方がいいってことです。元となるデータに問題あるんだから。

漫画レビュー「DEAD Tube」

 なんかアマゾンで今漫画買うと20%のポイントつくってんで前から少しずつ買い集めていた「ヒナまつり」の買い残していた巻を全部購入した後、やや表紙とあらすじが気になったので「DEAD Tube(デッドチューブ)」という漫画の一巻も購入しました。でもって20%ポイント還元その後も続いてたのでそのまま最新刊の四巻まで買って、今こうしてブログ書くに至っています。
 この漫画がどんな漫画かというと一言でいえば「エログロ」に当たるジャンルなのですが、作品のテーマ性とその背景には現代的な要素をなかなか上手く取り入れているように思え、また前に私も取り上げた「DEATHTOPIA(デストピア)」にとって好対照であるとも感じたため、ちょっと気分転換がてら紹介します。

 デッドチューブの一巻までのあらすじを簡単に書くと、映研部に所属する男子高校生の主人公がある日学校一の美少女とまで言われるヒロインに、「二日間、私のことを撮影し続けて」と頼まれます。依頼を受けた主人公は翌日からそのヒロインの授業中、部活中、帰宅中、デート中、トイレ中、入浴中に至るまで延々とカメラを回し続け、二日目もそのヒロインに言われるがまま、ヒロインがクラスメートを撲殺する一部始終も撮影してしまうこととなります。
 しかし撮影、っていうか殺害を終えた後でヒロインは録画したデータを受け取ると翌日以降も普段通りに学校に通い続け、警察などは殺害犯であるヒロインを逮捕するどころか逆に無関係の人間をクラスメート殺害の犯人として逮捕してしまいます。状況がいまいちつかめない主人公に対してヒロインは、「ゲームに勝ったから問題ない」と言い切り、撮影のお礼として500万円を主人公に渡した後、「また次の撮影よろしくね!」と声をかけるわけであります。

 多少それ以降のネタバレになりますがこのヒロインが語る「ゲーム」というのはタイトルにもなっている「DEAD Tube」のことを指しており、これはみたまんま動画配信サイトの「Youtube」をもじった漫画に出てくる動画配信サイトです。ただYoutubeとは少し異なり、期間ごとにテーマに沿った動画のみがアップロード&配信され、その配信者同士でアップする動画の視聴者数を競うというシステムになっています。そして、アップする動画は視聴者数さえ稼げれば何をしてもよく、犯罪だろうがなんだろうがやりたい放題で、最終的に最も視聴者数が多かった動画配信者には多額の賞金が与えられ、逆に最も少なかった配信者は一連の動画撮影にかかった経費と犯罪に対する責任の一切を負わされる、いわば「All or Nothing」のゼロサムゲームになってるわけです。

 恐らく原作者も意識していると思うのですが、この作品のテーマとしては「視聴者数さえ稼げれば何をしてもいいのか?」にあると思います。これは報道界においては昔からある議論で、目の前で人が殺されようとする場面をカメラに収めるか、それともカメラを捨てて助けに行くべきかというように、報道と倫理というのは時に秤にかける場面というものが出てきます。しかしデッドチューブの世界ではただ視聴者数を稼ぐだけの動画が求められ、そして視聴者数を稼ぐためにはエロとグロがとことん追及され、視聴者数を稼げるのであれば殺人や暴行すら許されます。またエログロが追及された動画ほど視聴者を集められるわけで、求められるからこそ応えるという点についても、求める側の善悪も暗に問うような構成がこの漫画には仕掛けられている気がするわけです。

 自分も何気に驚いたのですが昨年に行われた子供がなりたい職業ランキングの調査で上位に、Youtubeに動画(主に自分が出演する)を投稿して広告料を稼ぐという「ユーチューバ―」という職がランクインしたそうです。自分も子供の頃は注目願望からかテレビに出るという行為に憧れがあったことからそういう系統なのかなと少しは理解できるものの、既存の番組などと言うメディアを使うのではなく自ら番組を作って出演したいという子供がいるという事実には素直に驚かされ、時代が変わったなと思うニュースでしたが、何気にリンク結んでいる潮風大使さんのお子さんもユーチューバ―になりたいと言ってたそうで、あながち無視できない社会変化だと実はちょっと注目してました。

 しかし、曲りなりに編集が入るテレビ番組と違ってユーチューバ―の動画は検閲に引っかかりさえしなければどんな動画だって規制なく上げられてしまいます。実際にツイッターなどでは一時期、注目されたいという欲求からアルバイト先などで馬鹿な行動を取って大きな責任問題に発展する事態が続発しており、その度に「注目を集めれば何をしてもいいのか」という言葉があちこちで聞かれましたが、そうした声をあざ笑うかのように他人の迷惑を省みない行為や、全裸になった写真を公開する人間がその後も出続けました。

 こうした時代背景を逆手に最もタブー視される殺人を映した動画、いわゆるスナッフムービーを率先して撮影しようとするこの「デッドチューブ」のテーマ性はなかなか評価できるというのが一読した私の感想です。無論、そうしたテーマであるためエログロシーンはかなり豊富というかメインなだけに半端なく多く、読む人によって好き嫌いははっきり分かれるでしょう。エロ方面に関しては作画担当は元々エロ漫画家出身と聞くだけにかなり目いっぱいあります。

 ではグロ方面はどうかとなると、まぁたくさん殺されて死体もたくさん出てきますが、私個人の見解を述べるとどうもこの漫画の死体の絵は見てて面白味がないというか。もはやウィークポイントと言っても差し支えない気がします。なんというか背景っぽく見えてしまい、見ていて全然ゾクリともしません。絵がかえって小奇麗だから死体も小奇麗に映っちゃってこうなるのかなといろいろ想像めぐらせていますが、私の好みなだけかもしれませんが死体そのものを見せるよりも道具とかをもっと効果的に見せて読者にイメージを抱かせる方がいいような気がします。
 具体的には小手川ゆあ氏の「アンネ・フリークス」が私の中で一番グロいと思う漫画で、この漫画だとよく死体になる前の人の顔を見せた後でハサミとかペンチと言った道具を次のページで見せたり、「お母さんはここよ」というセリフと共に手提げサイズのゴミ袋を出すなど、この私ですら人に見せるのをためらう作品です。作者の小手川氏はこういう漫画書き続けて何十年っていうベテランなだけあります。

 話はデッドチューブに戻りますが、読んでてそこそこ面白いと思うもののこういうエログロ物は賞味期限が早いのが常で、現在四巻まで出ていますが、今のところはまだ許容できるものの今後も続けていくとなるとかなり厳しいのではと思う節があります。延々とスナッフムービー作るだけの作品になりかねないし。
 原作者もそうした懸念を持っていたかまではわかりませんが、三巻からはちょっと趣向が変わり、無人島で殺人者とサバイバルという展開に入りますが、この決断は連載を続けていく上では英断だったなと思えます。なんか見ていて金田一少年っぽい展開のような気もしますが。

 それと冒頭に前にレビューで酷評した「デストピア」を引用していますが、展開が全く以って遅く話がちんたらとして一向に進まなかったデストピアと違い、デッドチューブの展開はかなりハイスピードです。なんせ一巻だけでヒロインがクラスメートを撲殺した後、主人公の身の回りの映研部員が次々と殺害され、身の危険を感じた主人公が今度はヒロインをバッドで撲殺するというノンストップな展開ぶりです。先程にも書いたようにエログロ作品は賞味期限が短いだけに、こうした展開の早さは理に適っている気がします。

 最後にもう一つ、二巻から主人公のクラスに担任教師として赴任する「別木エリ」という新キャラが出てきますが作中で「ハーフっぽい顔立ち」と言われる、というかどっからどう見ても「ベッ〇ー」にしか見えず、見ていてオイオイこれ本人に許可取ったのかよとかなんか心配にさせられました。ちなみにその回の話が描かれたのは去年なので騒動前ではありますが、なんていうかいろいろとタイミングのいいキャラを出してきたなと妙なもやもやを抱えさせられます。

 にしても、俺って本当にエログロ好きだな……。


<2017年9月24日追記>
 上記レビューは4巻まで発売されていた時点で書いたものです。
 残念ながらこの漫画はそれ以降、どんどんと話の価値が落ちていき、7巻に至っては妙なバトル物へと路線を変えてしまって当初の良さが今は全く感じられず、正直に言えばお勧めできる作品ではなくなりました。私ももう読むのをやめていて、ちょっと前に8巻が発売されたようですが買うのはやめておこうと思います。

2016年5月9日月曜日

日露首脳会談と今後の北方領土交渉について

 報道されてはいますが果たして世間でどれだけ注目されているのかちょっと計りかねるこの前の日露首脳会談についてですが、個人的には今後も含めロシア外交を注目しています。というのも今回の会談に先立ちクレムリン(グレムリンじゃないよ)ことロシア政府は日本側に対し、「北方領土について交渉する余地がある」と発表していたからです。

 従来、ロシア政府は日本との領土問題は存在せず北方領土はロシアが合法的に支配する領土であるという姿勢を取り日本政府の返還要求に対して聞く耳すら全く持たなかったのですが、何故今頃になって急に交渉に応じる態度を取ってきたのか。このロシアが姿勢を転換した背景は実に簡単で、米国による経済制裁とそれに合わせた原油引き下げによる嫌がらせが結構応えており、日本側との交渉によって米国によるロシア包囲網の連携を崩す、なおかつ日本との経済協力を狙っているとみてほぼ間違いないでしょう。

 無論、ロシア側の狙いは経済的打開であって日本との領土交渉は本気ではなく、上記の北方領土交渉も口先だけで返還する気はさらさらないというのが実態でしょう。しかし口先だけとはいえ領土問題における強硬な立場を崩してきたということはそれだけ困っているということも事実で、打開策のなかった日本側にとっては大きな前進と言えるしチャンスでもあることは間違いありません。このチャンスを生かすためにも、日本側は北方領土についてどういう立場で臨むのかを今一度考えておく必要があると思います。

 大きな論点としてはやはり、北方領土の四島一括返還を求めるのか、それとも二島で妥協するのかという点でしょう。二島をまず返してもらい、その後で段階的に残りの二島を返還してもらう「二島先行論」というのもありますが、現実ではもはや四島か二島か、もしくは何も返ってこないかの三択に絞られているような気がします。恐らく二島返還で行くのであればロシア側も妥協する余地はあるように見えるのですが、もし可能であればもう一つ、北方領土四島すべての非軍事化をロシア側に飲ませたいところです。
 北方領土は太平洋に面していることから核ミサイル搭載原子力潜水艦も停泊していると言われ、日本側にとって脅威と言えば脅威ですがそれ以上に米国側の方が鬱陶しく思っているように見えます。仮に米国が経済制裁をしている中でロシアとの交渉で妥協すれば米国としてはいい気持ちしないでしょうが、二島+非軍事化を飲ませられれば米国への面目もやや立ち、なおかつ日本にとっても国防面でプラスの影響を受けられるのでは……などと素人ながら思います。

 ロシアとしては非軍事化は絶対に受け入れないでしょうが、そこは被爆国として「核抜き」を徹底的に追求し、核兵器など一部軍事力の削減にまで持って来れたら御の字だと思います。たとえ四島すべてが返ってこないとしても。あくまでこれは私個人の意見ですが、国民全体としてもロシアとの北方領土交渉でどのような方向が望ましいのか、ある程度案なり覚悟なりをそろそろ決めておいた方がいい時期だと思います。

2016年5月8日日曜日

マージン率を公開することによる派遣会社側のメリット

 先日、私が以前に書いた派遣会社のマージン率統計関連記事を読んだという派遣社員の方からメールをいただきました。内容としては貴重なデータを公開してくれて大変参考になりましたという、書いた本人からしたら努力した甲斐あったと感じさせられるお礼メールだったのですが、一緒に書かれていた内容の中に、「今まで業界内のマージン率の実態がわからず、派遣元の会社に自分はどれだけピンハネされているのだろうかという不信感が強くあった」と書かれてあったのが目を引きました。

 そのメールをくださった方が私のマージン率統計記事を読んだ後で派遣元の会社に自分のマージン率を公開するよう要求して(営業担当の人は最初、「マージン率?」という反応だったらしい)データを見せてもらったところ、当初は50%くらい取られているのではと思っていたものの実際には業界平均を大きく逸脱するようなマージン率ではなく、またその費用内訳についてもきちんと説明してもらえたことから不信感から一転、納得感が強く得られたそうです。まぁその派遣会社も事業所別のマージン率を公開してはおらず、また個人マージン率も要求される前にきちんと公開しろよと苦言を言いたいところではありますが。

 なにもこのマージン率に限らずとも「数字が見えない」という状況にあっては、ましてやそれが給料に関するデータであれば普通どの人も少なからず不信感が芽生えると思います。しかしその内訳を公開されることによって労働者側はある程度は納得感が得られるというか、見えずにお金を取られている状態から脱することである程度気持ちに踏ん切りがつくと共にその業務に対してもある程度やる気が得られるものだと私は思います。

 一連のマージン率関連の記事で私が何度も訴えてきたことですが、あの一連のマージン率の記事は派遣業界や派遣会社を批判する目的で書いたものではありません。むしろ、マージン率を公開し合うことによって派遣社員、派遣会社双方でメリットが得られると共に派遣業界全体で整理淘汰にもつながり活性化されるはずだという信念の元で一連の調査を行ってきました。
 未だにマージン率の公開を拒む派遣会社が数多いというか圧倒的多数ではありますが、どう考えたってきちんと公開した方が派遣会社側にとってもメリットが大きいように私には思えます。公開した方が派遣社員のモチベーション向上に必ずつながるし、また他社と比較してマージン率が高いとしても、きちんとその理由を説明すれば普通は納得してもらえるはずです。むしろ隠すことによって先のメールの方の様に、「実は半分くらいピンハネされているのでは……」という不信感を招きかねず、業務にも支障を与える可能性すらあるでしょう。

 実際、マージン率などの社内データを率先して公開していて私もアドバイス面でお世話になっている株式会社リツアンSTCの野中社長によると、ネットで情報公開を行ってから評判はうなぎ登りで(掛川の会社なだけに)、派遣会社の移籍すら申し出てくる方も増えたと話しています。元経済紙ライターとしての立場から言わせてもらえば、周りが隠そうとしている情報ほど公開する価値は高くなるもので、このマージン率についてもみんなが揃って隠そうとしているからこそただ義務に従って公開するだけで、「えらい!」と言われちゃうほど公開価値は高いです。
 ただ普通にマージン率を公開するだけでも抱える派遣社員からは信頼感、納得感が得られ、また大多数が公開していない現状においては公開するだけで、「うちは一味違う」という宣伝にもつなげられるため、これで公開しない手はないと私には思え、引き続き派遣会社の方々には常識ある決断ともに情報公開に取り組んでもらいたいところです。

2016年5月7日土曜日

フジテレビの視聴率と日本景気の相関性

 今日は昆山のサイクリング部の活動日でしたが前日の予報で雨降りと言われたため参加を見送った所、昼過ぎまで雨は降らずに無事催行されました。念のため、前日に自転車を輪行袋に詰めておいたので朝きちんと起きて高速鉄道乗って参加してくりゃよかったのにと思いつつも、来週の旅行のため明日友人と打ち合わせするからまぁいいかと納得させてます。
 なお今回初めて自転車を輪行袋(自転車を丸ごと入れる袋)に詰めましたが、前後輪の分解はそうでもないですが後輪の組み立ては言われてた通りにやっぱコツがいるなと思います。でもって油で手がべたべたになってバーテープ汚れるし。それと袋に詰め込んだはいいが、持ち運ぶとなるとやっぱめちゃくちゃ重たいのがネックです。

 話は本題に入りますが一昨日帰宅する途中、このところは海外メディアにも「日本病」と書かれるほど不景気が恒常化していると言われるが、なんだかんだ言いつつ小泉政権時、特に郵政選挙のあった2005年前後はそれなりに社会の空気も明るく「ヒルズ族」が取り上げられるなど好景気だったと言っていいよなぁ……と考えていたところ、「あれ、それってフジテレビの視聴率と重ならないか?」とまた急に閃きました。

各局の年度視聴率(1990~)

 翌日、早速ネットで過去の年度別視聴率を検索してみたところ上記のサイトがシンプルイズベストにまとめていてくれたので敬意共にリンクします。また脱線しますが、かつては一方的にリンクする側でしたが最近はリンクされる側に回ることも増えてきたなと思います。

 真面目な話しに戻りますが、上記サイトの調査結果に従うとフジテレビは全日視聴率で1990~1992年及び2004~2011年(2011年のみ日テレと同着一位)の間で全局トップに君臨しています。あくまで印象論ですがこのフジテレビが全日視聴率で一位だった期間は日本が「好景気だった」と私が感じられる期間とほとんど重なっており、1990~1992年の間はバブル期とその残滓が残っていた時代で、2004~2011年は先ほども述べた通りに小泉政権下で比較的経済環境が安定していて「カンバン方式イズナンバーワン」というたわごとが闊歩していた時代でもありました。まぁ2008年のリーマンショック以降はフリーフォールみたいに景気悪くなりましたが、今現在の景気へ本格的に悪影響を及ぼしている主要因は2011年の東日本大震災でもあるのでこの辺は大目に見てください。

 たまたまかもしれませんし偶然かもしれませんが、日本の景気変動とフジテレビの浮沈が相関し合っているように思ったというのがこの記事の主旨です。一体何故この両者が相関し合っているのかという仮説を立てるとしたら、すぐ浮かんできたのは景況感が消費者に与える意識とフジテレビの番組方針が関係しているのではないかという点です。
 かつてテレビ局はそれぞれ、「報道のTBS」、「野球中継の日テレ」、「アニメのテレ東」、「バラエティのフジ」という風にそれぞれのテレビ局の性格というか番組方針に個性がありました。このうちTBSに至ってはグループ会社の毎日新聞ともどもその報道ぶりはカス同然、ていうか最近も逮捕者出したし報道問題をいい加減起こし過ぎですが、他の三社についてはまだこうした番組姿勢は残っており、フジテレビも看板番組はバラエティでほぼ占められていると思います。

 他局にもバラエティ番組はもちろんありますがフジテレビのバラエティの特徴としてはやはりはっちゃけるというかバカ騒ぎを敢えて行うような傾向があるようにみられ、私個人の勝手な見立てで述べるとそうした、バカ騒ぎ的なノリが受け入れられる環境というのは景気がよくて消費が激しく行われるような時代でこそ好まれるから、景気との相関が生じるのではないかと推測しています。なので「フジテレビの視聴率がよくなる→景気が良くなる」ではなく、「景気が良くなる→フジテレビの視聴率がよくなる」という図式が私の立てる仮説です。自分で書いてて思いますが、最近変な所で説明すっ飛ばしてる気がします。

 仮に上記の仮説、図式が成立するとしたら、フジテレビの視聴率は景気というより景況感に深く依存しており、相関があるとしたらむしろこっちでしょう。でもってその通りであれば、このところフジテレビの視聴率はだだ下がっててテレビ朝日にも抜かれたりしてるので下手すりゃ過去最悪なくらいの景況感が今そこにあるってことになりそうです。
 また逆の視点を持つならば、フジテレビと視聴率トップを常に繰り広げているのは日テレであるとなると、日テレが調子づくと日本の景気が悪くなる……のかもしれません。日テレ=日本テレビなのに……。もしくは景況感が悪くなると視聴率がよくなる要素が日テレにあるのだろうか……。

2016年5月5日木曜日

中国の農畜産物ブランドについて

 最近発見したのですがGoogleで「たまきしげさね」と検索すると、ちゃんとガンダムの主題歌を歌っていた歌手の玉置成実(たまきなみ)氏のWikipediaページがヒットし、しかもその一つ下は戦国武将の伊達成実(だてしげさね)のWikipediaページだってのがじわじわきます。

 話は本題に入りますがこの前中国の冷凍食品について書きましたがその続きとばかりにまた中国の食品業界について思うところがあり、特に地域ブランドについてはまだまだ改善の余地があるように感じます。具体的に述べると、中国には日本でいう「ジャガイモなら北海道」、「玉ねぎと言ったら淡路島」といったような、農畜産物の地域ブランドが全くと言っていいほど存在しません。
 唯一例外と言っていいのは日本でも一部で知られる「上海蟹」で、これは上海付近の湖から得られる蟹そのもので立派な地域ブランドと言っていいでしょう。しかしこれ以外となると、たとえばピーマンはどこ産が有名なのか、物価で一番注目される豚肉はどこが上手いのか、お米の産地はどこなのかとか、なんか普段生活していても全然意識しないというか目に入ってきません。

 お米に関しては日本同様に東北地方が一応産地として認識されてはいるものの日本の「ササニシキ」に代表される誰もが知るようなお米ブランドは恐らく存在しません。そのほかの農畜産物に関しても同様で、スーパーを回っていてもバナナなんかは「フィリピン産」ってたまに書いてありますがそれ以外だと産地をかいたPOP広告は一切なく、重量単価が書いてあるだけです。
 一応、トレーサビリティ制度自体はあるのですが産地を喧伝することは一切なく、中国人は食にこだわるのに一体何故なんだろうと疑問に感じた次第です。この背景としてはまず第一に食のブランド化を誰も手掛けようとしてないということが考えられ、日本の様に農家や農業団体などがブランド化を目指す動きは中国ではほとんどなく、恐らくそういった価値観自体が薄いのと農民の教育水準とかも影響していると思います。

 次に考えられる理由として、中国人にとってはまだどこの農畜産物がおいしいのかおいしくないのかではなく、どこが安全か安全でないのかの方が重要な関心事項であることも大きいでしょう。未だに日本で「中国で働いている」と言ったら毒ギョーザの話題が振られたりするくらい日本人にとっても中国の食の安全は強い関心事項でありますが、当事者である中国人からしたら日本以上により強く関心を寄せており、自国の食品に対する不信感は現在においても半端なく高いままです。日本でも報じられているでしょうが粉ミルクも外国産が文字通り飛ぶように売れ続けていますし、そのほかの食べ物類でも海外食品メーカーの品物はその事実だけで値段が高くても評価されます。
 そんな中国人からしたらどこの産地が良いか悪いかではなく、どこが安全であるか否かの方がずっと重要であって地域ブランドなんて知るかこの野郎みたいな価値観なのかもしれません。ただ逆を言えば、安全安心かつおいしさを約束したブランドを確立すれば意外と市場はあるのではないかと思う節があります。なんせ誰も手を付けていない未開拓の領域なんだし。

 こと地域ブランドの確立という点においては、地味に日本人はこの方面の手腕に長けていると思えます。数え上げたらきりがないですが「松坂牛」や「神戸牛」などはもはや立派な世界ブランドとして通用しており中国人でも一回食べてみたいと話す人が実際多く、また「京野菜」という地元京都の人間は一切買わないのに他府県の連中がありがたがって買っていくというほどのブランド化においてはかなり日本人は長けています。なのでこの分野で日本があれこれ指導したりすればいいコラボできるんじゃないかと思うのですが、その一方で日本人が中国人に騙されて終わりになるかもしれない懸念があり、あんま強く主張すべきか悩ましい所であります。


  おまけ
 前に信長の野望で新武将を作っていた時にその武将の列伝編集で何故かどれもこれも、「冷凍毒ギョーザを食べて死亡」、「メラミン牛乳を飲んで嘔吐」「カドミウム米を食べて頓死」、「段ボール肉まんを食べて悶絶」などとよくわからない末期を書きまくっていました。

ねこ相撲


  今日もアフターファイブに人と会っててブログ書く時間がないため、ネットで収集した猫写真をアップすることでどうにかごまかそうと思います。テーマは最近マイブームな「ねこ相撲」です。

右の猫は足袋付き

後輩に胸を貸す先輩猫 

 豪快な投げ技

重量級同士の取り組み 

 土俵際

部屋での稽古

最後、送り出し

 一番疑問なのは、なんでこういう写真を保管しているのかって点です。足りなければネットで探そうかなと思ってましたが、手持ちの写真だけで見事に事足りました。

2016年5月2日月曜日

中国の冷凍食品

 また余談ですが現在「戦国無双4」というゲームを遊んでいるのですが賤ヶ岳の戦いを前にして石田三成、大谷吉継、加藤清正、福島正則が秀吉の天下取りに向けて仲良く語り合っているところを見ると、関ヶ原の戦いの折はこいつらには「あんなに一緒だったのに」がBGMで流れてたんじゃないかなと妙に感じ入ってました(つД`)
 話しは本題に入りますが、結論から言うと中国の冷凍食品は種類が少なすぎる気がしてなんていうかいろいろ不満なので、早く来てくれ日系冷凍食メーカーと叫びたいので簡単に現況を紹介します。

 まず、中国において冷凍食品は日本同様に一般的でポピュラーです。しかし取り扱われている冷凍食品の種類には日本人の私からすると非常に偏りがあり、私の見解で述べると売られている冷凍食品の50%は餃子と言っても過言ではありません。なんでこんな冷凍ギョーザ好きなんだよこいつらと思うくらいスーパーでは有り得ないほど冷凍ギョーザに溢れており、メーカーもたくさん分かれていれば味も「ニラ豚肉」、「白菜豚肉」、「三色豚肉」などと果てしなくバリエーションに分かれており、多分各メーカーの各種類の冷凍ギョーザをきちんと評論できるならなんかの雑誌とかで好評に連載できるんじゃないかと思うくらい中国人は冷凍ギョーザが大好きです。
 ではほかにはどんな冷凍食品があるのか。私の見る限りだと他には焼売(シュウマイ)、春巻(センテンススプリング)、饅頭(あんまんっぽいの)でほぼ占められており、先程のギョーザとこの四種類で実質90%を占めているんじゃないかと思います。一応冷凍庫の片隅に目をやればあんまおいしくなさそうな冷凍ステーキ、冷凍パスタ、やけに高い冷凍ピザなんかも置いてあるっちゃおいてありますが、正直手に取る気にはなりませんしレジ前に並んでいてもこの辺の冷凍食品を買ってる人は見受けられません。一方で「どんだけ買うねん?」と思うほど冷凍ギョーザを大量に買ってる人は多く見るのですが。

 ネットで日本の冷凍食品の人気ランキングを見てみると、改めて日本は冷凍食品の種類が多種多様にあるんだなと思えてきます。こっちには冷凍お好み焼きもなければ冷凍たこ焼きもなく、ましてや冷凍肉まん、冷凍たい焼き、冷凍エビドリア、冷凍グラタン、まともな冷凍ピザ、冷凍コロッケ、冷凍エビフライなんてなく、中国なのに冷凍チャーハンすら見かけません。特にこのところやけに冷凍お好み焼きが食べたくて仕方なく、ちょっと居づらいけど今度「花月」って上海にあるお好み焼き屋チェーンでも行こうかなと検討中です。酒飲まずにお好み焼きだけ食べるから店員がなんか怪訝そうに見てくるのがいやなんだけど。

 一体何故これほど中国だと冷凍食品の種類が少ないのか業界関係者に詳しく聞いてみたいところですが、一つに日本で主力となっているドリアやグラタンといった洋食系はまだ中国だと食べ慣れていない料理であること、もう一つはギョーザや焼売などが冷凍食品のセオリーとして固定化されてしまっているのが原因かもしれません。
 しかし逆を言えば冷凍食品市場にはまだまだ広がる余地があり、特に中国でも段々と単身者が増えつつある土壌を考えると潜在的な市場性は高いと思います。特に冷凍食品をおかずに使う文化はあるもののお菓子や軽食として使う文化はまだなく、先ほど挙げた冷凍ピザや冷凍たこ焼き、冷凍たい焼きなんかは子供を中心に広く受け入れられるのではないかと推測しています。というのもたこ焼きやたい焼きはかなり前から中国にも入ってきて食べられており、人によってはこれらは中国で成立した食べ物と考えている中国人もいるだろうと思うくらい普及しているからです。

 そういうわけで市場性は高いのだから、どこでもいいので早く日系冷凍食品メーカーは中国に来て工場こさえて作ってもらいたいです。もし必要だったら私と私が所属する組織も全力でコンサルするし、余計なことなんて考えず早くかかって来いよベネットと言いたいのがこの記事の主旨です。

  おまけ
 いついかなる時であっても必ず冷凍庫に冷凍たこ焼きを準備している友人にこの記事の企画を伝えた上で、「どこがうまいねん?」と聞いたところ、「加ト吉も捨てがたいがやはりニチレイ」と即答してきました。

  おまけ2
 こんだけいろいろ書いておきながらなんですが、実は今の自宅には電子レンジがありません。というのも中国で暮らしてて電子レンジ内生活長かったから、「中国では電子レンジは極力使わない」という妙な不文律が建てられてて、冷凍食品でも茹でて食べるタイプ以外はこっちでは食ってなかったりします。ちなみに同じ理由でトースターも常備しておらず、中国では常に食パンは生で食べてます。

2016年5月1日日曜日

感覚強奪

 最近自転車に乗っていなかったので上海市中心部から北に行った海沿いの公園まで片道33km、往復66kmを走ってきましたが、連休ということもあって公園は大賑わい、っていうか車の列が公園入り口前からやばいくらい長々と続いていたので結局入らずすぐUターンしてきましたが、気温がここ数日で急に上がったのと、最近あまり漕いでいなかったのもあってやけに疲れて帰ってきました。しかも帰り道、道を逆走してきた電動バイクと正面衝突もしてます。
 私が腕時計に目をやったその瞬間、その電動バイクは横にマージンあるのにまっすぐ私に向かってきたのですが相手の上げた声で私も気が付いたので直前で減速しつつ、よけきれないと思って斜行しながら向こうのバイクにわざと自転車をぶつけたため、自転車も体も完全に無傷でした。つくづく自分は無駄にタフな気がします。

 話しは本題に入りますが仮に学問をするとはどういう事かと人に尋ねた場合、十中八九は「その分野の知識を身に着けること」という答えが返ってきて、少しレアなものになると「知見を広げること」なんてのもあるかもしれません。仮にこの二つの答えが返ってきたら私ならばその場で「それは違う」と否定した上で、模範解答として私が学生時代にお世話になった中国語の先生にかつて教えてもらったように、「各学問分野ごとの思考法を身に着けること」と教え、経済学なら貨幣を中心に社会を分析し、商学なら経済活動と価値測定を中心に、法学なら法体系や制度を中心に、人文学なら個人や社会の思想や文化を中心に、それぞれ核となるとモノから世の中を見る思考や判断力を身に着けることだと教えます。
 その上で自分の学問目的は上記の概念をベースにしてあるもののやや邪道で、多種多様な感覚を身に着けることそれ一筋であったと、気分がよければそう教えると思います。

 感覚を身に着けるというのは私なりの表現で、通常の表現ではありません。では感覚を身につけるということは何かというと、上にあげたあらゆる学問分野の価値判断基準を身に着け、それぞれの視点を使いこなすと共に同時に見られるようになるということを指します。更に学問分野だけでなく、男性と女性の価値観の違い、日本人と中国人の価値観の違い、カレー好きと煎餅好きの価値観の違い、これらあらゆるジャンルや特徴の異なる視点で使い分け、目に入る耳に入るものすべてを見逃さずに知覚する目的で以って学問に取り組んでいました。

 一体何故こんな妙ちきりんなことをしていたのかというと一番大きな理由は中学生の頃からジャーナリストになりたいと思っており、普通の人なら見逃すような情報でもきちんと拾えるようになるためにはどうすればいいかと考え、究極的には間隔を広げ、増やすことだという結論に至ったためです。感覚というと通常ならば五感を指し、視覚なら目、聴覚なら耳を介して感じ取りますが、これと似た感じで芸能情報を感知する感覚、政治情報を感知して分析する感覚、特定状況下に置かれた人々の思考を類推する感覚など、こういったものを私はずっと求めてきました。
 常日頃からあらゆるジャンルの情報を感じ取るため感覚を磨くことはもとより、価値観の異なる人間同士で同じ対象をどのように異なって見えるのか、また限られた知識の中でどういう風に思考を組むのかなど、今まであまり口にすることはありませんでしたが隙あらば観察しようと動き続け、思考パターンを作ることに従事してきました。

 そんな私の経験から言えば、完全にではありませんが比較的同じような記憶を共有している場合だとほぼ同じ思考、行動パターンを取る可能性が高いようにみられます。同じ記憶と言っても何も生まれてからずっとの記憶となると本人以外でなければわかりませんが、特定ジャンル、たとえば歴史や経済などの分野に分けると小学生レベルや中学生レベルなどに区分しやすくなり、それらあるジャンルの知識が同じ水準の人間同士となるとそのジャンルに対する思考パターンは等しくなり、何か課題や質問を出すとほぼ同じ結論に至ることが多いというのが私の実感です。

 そのため、私が相手の出方を伺う際はその相手がその分野に対しどれだけの知識を持っているのかをまず確認します。その上で知識とは関係なくとも何か特定のこだわりの条件、極端な例だとトラウマのような思考に影響を及ぼす過去の体験や経験を探り、これらを一通り把握した段階から相手の次の返答や行動を読み始め、それに対する自分の返答も準備し、結論をどこに持って行くかなどを決めていきます。
 人間、苦し紛れとなると手持ちの材料を全部投げ出そうとするところがあり、特に知識関連だとあまり関係なさそうでも少しで関係する要素があれば、苦しい状況下で口に出しがちです。大体の結論はそこへ持って行くというか苦し紛れの一言を言わせることにあり、その一言を打ち崩す自分の言葉でフィニッシュをかける、というのが私の通常の議論パターンです。ほかの人がやってるかどうかは知りませんが。

 ただ、大体10分から15分くらい話せばその人が大体どういうパターンで話を組んでくるかは段々見えてきます。掘り下げるタイプとか話題を切り替えるタイプとか逆質問を多用するタイプとか、それらを見極めた上でどういう言葉をかけると相手がどう反応するのか、むしろどう捉えるかを予想する、言うなれば感覚を奪うような感じで議論で攻める時は攻めるようにしてます。もちろん完全に決まらないこともあるっちゃありますが。
 前にもちょこっと書きましたこのところ「隙を見せたら一撃死」みたいな白熱した議論をする相手がいなくてやや手持無沙汰です。そういう白熱する議論における好敵手というのは上記の思考パターンとは異なり、既存の知識に頼らないというのがやっぱり一番手ごわい気がします。そういうタイプはどうやってまくかとなると、ひたすらに頭使わせて途中から疲れで頭廻らなくさせるくらいしかないのですが、やってる最中にこっちが頭廻らなくなったりするからまた面倒くさい。

2016年4月30日土曜日

千葉のマッドシティ~桐杏学園新松戸校

桐杏学園公式サイト

 上記リンク先は小学校受験を目指す幼稚園生を対象とした「桐杏学園」という塾のサイトですが、ここは現在は市進ホールディングスの傘下であるものの、以前は独立した企業母体で、また幼稚園生だけでなく小学生、中学生を対象とした塾でありました。でもって私も小学校の四年生から六年生にかけてここの新松戸校で指導を受け、中学受験をする羽目となったわけです。

 桐杏学園新松戸校は新松戸駅から線路沿いに歩いた駅前自転車置き場の前に専用校舎があり、私みたいに車で送り迎えされる人もいれば電車使って柏辺りから通ってきている生徒もおりました。当時、小学生の講義時間は夕方五時から九時までで、五年生は火木の週二回、六年生は月水金の週三回で授業が組まれており、授業のある日の夕食は持たされた弁当を休み時間に食べてこなしてました。

 私はこの塾に小学四年生の後半から入塾したのですが入るに当たっては入塾に当たっては試験があり、学力が足りなければ容赦なく入塾が断られるというシステムでした。幸か不幸か私はこの試験にパスして新松戸校の五組に割り振られたのですが、当時新松戸校には一組から五組まであり、一組全員と二組の一部はSクラス、それ以外はAクラスとされて五組は最底辺のクラスでした。このクラス並びにクラス内の席順は毎週行われる日曜テストの結果を元に一ヶ月毎に変更され、成績がよければクラス内の席次も上がって上のクラスへと移り、逆に成績が落ちればクラス内の席次もどんどん下がって下手すりゃ下のクラスに落ちるというシステムです。
 当時小学生だった自分からすればこのシステムは初めてともいえる明確な「競争」に根ざしたシステムであったため、最初は戸惑いとともに強いストレスを感じながら通っていたのを覚えています。もっともこの時に体験していなければ後年の中学の定期テストで同じことを体験していただろうし、そういう意味では早いか遅いかの違いだけでしょう。

 クラス替えのベースとなる日曜テストは毎週日曜日に西日暮里校で行われており、小学五年生は午後一時から四時半まで、小学六年生は午前八時から十一時半までというスケジュールで組まれていました。そのため小六の頃ならまだ午後の時間帯が自由に使えましたが、小五の頃は日曜日に自由な時間は実質なく、友達とも遊びの約束も出来なかったためそこそこストレス抱え続けていました。特に最初にこの日曜テストを受けた時は初めてのテストという緊張と共にそれまであまり経験してなかった長時間の拘束を受けたため、テストが終わった後で体調を大きく崩しそのまま一週間丸ごと学校も休んで寝込み続くという有様でした。
 そもそも私自身は中学受験どころか何もわからないままこの塾に放り込まれ、受験のシステムを理解した後でも周囲の友達と共に地元の中学校へ進学したいとずっと願い続けましたが親からの強制を受ける形で結局中高一貫の私立校へと進学せざるを得ず、でもってその学校も何の面白味もない学校だったため今でもなんか丸々大損こいたような気分しかありません。強いてよかった点を挙げるとすれば、「なんでこない苦しい思いせなあかんねん……」と、当時やばいくらい自問自答を繰り返し続けた甲斐あってじっくりと内省しながら周囲の状況とを比較する思考が極端に鍛えられたってことくらいです。

 こんな具合で小学校高学年の頃はあまりいい思い出がないのですが、まだ救いだったのは一緒に塾に通っていた友人たちの存在でした。大体どの生徒も親から強制されて中学受験されている口で抱えている悩みはほぼ一緒だったこともあり、お互いの環境を理解しやすく且つ共感し合える人間同士だったため、塾にいる時間しか接触がないにも関わらず誰とでもすぐに仲良くなれました。今でもよく覚えているのは同じ苗字の生徒がクラス内に二人いて、片方がひょうきんで目立つ生徒だったのでそのまま名字で呼ばれ、もう片方は大人しく目立たない生徒だったため「パート2」というあだ名で呼ばれてましたが、今考えると結構ひどいあだ名だったなという気がします。
 同じあだ名ネタだと、国語の時間に講師に指され選択問題の回答を四択で要求された場面で、問題内容は作品名を答えるというもので正解は「山椒大夫」だったのですが、指された生徒の後ろにいた別の生徒が小声で「クリスマスキャロルだ」と嘘教えたらそのまんま元気よく「クリスマスキャロル!」と答えてしまってそれ以降、「キャロル」ってあだ名になった生徒もいました。講師もこのあだ名で呼ぶほど浸透ぶりがよかったです。

 話は私の体験談に戻りますが入塾当初は最低レベルのクラスで席次も一番後ろからスタートし、塾で教えられる勉強にもなかなかついて行けず四苦八苦を続けましたが、小五の秋頃には段々と学力も上がって三組の中堅くらいに位置するレベルに落ち着きそのまま最後までその位置をキープし続けました。小学校の頃は科目にあまり得意不得意はなかったのですが社会科の歴史単元だけはまるで別で、この頃から圧倒的に強く日曜テストの偏差値も60を切ったことは一度もなかったと思います。

 あと、平日はさっき述べた通りに小六時は週三回の授業でしたが夏休みはまた別で、夏期講習がみっちり組まれてあって半分以上、っていうかほぼずっと塾で過ごしていたような気しかしません。むしろ今同じことやれって言われたら耐えられないかもしれないような勉強漬けで、体調を含め精神とかよく崩さなかったなと今思います。まぁ周りの生徒もみんな耐えてたんだから崩すわけないでしょうが。
 なお夏休み中の夏期講習時はよく休み時間に校舎内で鬼ごっこをして遊んでいましたが空き教室ごとに冷房MAXとか暖房MAXに設定したりして、次の休み時間にそれらの教室に潜伏しては無駄に寒がったり熱がったりしてました。教室名も勝手に「北極」とか「インド」って名付けてたし。

 こんな感じの塾生活を送って中学受験を果たしたわけですが、この当時に中学受験をする生徒は私を含めクラス内には数人しかおらず非常に少ない人数でした。しかし聞くところによると昨今は少子化もあるでしょうが中学受験をする生徒はどんどん増えており、実際に私の従妹の子供もみんな中学受験していて時代が変わったなという感慨を覚えます。私に言わせれば勉強する子は必要になったらするので、小さいうちから強制しなくてもやる時はやるから無理して中学受験はさせなくてもいいんじゃないかと思うのですが、世間はどうもそういうわけではないようです。

 この、桐杏学園新松戸校はその後の被買収などを受けて校舎自体なくなっており、最近あの辺り行ってなかったので記憶が定かではありませんが確か跡地は駐車場になってた様な気がします。小学生時代にあれほど血反吐吐いて遊びたい盛りの時期に一方的に我慢を強いられ続けて今に至るのかと思うと本当に無駄な行為だったなと思えてならず、あれだけ時間使うんだったらVスライダーの一つでも習得させればよかったのになんて思えてきます。まぁ、Vスライダー使えるようになったからってその後の人生には何も影響しないでしょうが……。

  おまけ
 真面目に今思い返してみても、小六の夏休みは勉強してた以外の記憶がほとんどありません。中一の夏休みは自転車で浦安まで片道約25km、往復50km走って帰りに死にかけたってのはよく覚えているのですが。

2016年4月28日木曜日

今日出た呆れた報道、見事な報道

 本当は別の記事ネタを書く予定でしたが見ていて呆れる記事が本日多数見受けられたので、日本の報道界に物申す意味合いで槍玉にあげようと思います。

三菱自の燃費不正、見劣る開発費が引き金か 経営危機で削減、トヨタの1割以下(SankeiBiz)

 見出しを読んだ時点で「こいつらバカじゃねぇの?」とすぐ思った記事です。内容は例の三菱自動車の燃費不正について不正を起こした背景として、「三菱自は開発費が他社より少なく、開発部門が不正に至る要因になったのではないかとの見方は少なくない。」とか抜かしていますが、開発費が少ないことが不正を誘発する理由になるとはとても思えません。もしそうなら三菱自動車よりもっと開発費のない中小各社はどうなんだってことだし、第一トヨタはここ数年ずっとR&D(研究開発)投資額で日本ナンバーワンだし、ここのR&D投資額の1割以上に達する企業の方がはっきり言ってレアでしょう。デスクもこれ読んで、「んなわけねーだろ」と思わなかったのだろうか。
 詳しく比較してませんが、同じ自動車メーカーでもマツダに至ってはそんなR&Dに投資してないくせに世界屈指のディーゼルエンジンとか空恐ろしい4WDシステムを開発してのけています。開発成果だけ見れば、ここ数年はトヨタより上だと思います。

日本の「報道の自由」を考える~本当の問題はどこにあるのか(江川紹子)

 この前NGOに国際報道自由度ランキングで日本が72位と結構低かったことについて「えーなんでー?」ってグダグダ書いてるのが上の江川氏の記事ですが、この順位の真相は多分この下の記事内容でしょう。

「記者クラブ廃止」「独立機関設立」…国連特別報告者が提言 大手メディアはほぼ無視(楊井人文)

 私見から言っても日本で報道の自由を一番妨げている要因はこの記事で指摘されている「記者クラブ」の存在で間違いないと思うし、サボって原文読んではいないですが恐らくNGOの報告書でもその点について指摘されてると思います(別の日系メディアも、報告書中に記者クラブの記述があったことはさらりと報じている)。にもかかわらず江川氏のグダグダ無駄に長い記事では記者クラブについては一切触れておらず、一番肝心な部分に触れずどうでもいい周辺内容についてあまり意味のないことを延々と書き綴っています。よくこんな恥ずかしい記事出すな、ってかこの人原文ちゃんと読んでるの?

直撃!鈴木敏文「裏切り者たちに告ぐ」~「アイツだけは許せない」という怒り(現代ビジネス)

 記者としての見識を疑う記事が多く出ている中、読んでて唸らされたのが上記の現代ビジネスの記事です。記事内容は見出しにも書かれている通り、先日に電撃辞任したセブン&アイホールディングスの鈴木敏文元会長への電撃インタビューです。
 実は現代ビジネスは普段あまり評価していない媒体なのですがこの記事に関しては別で、短いながらも鈴木氏から直接言葉を引き出した上にセブン&アイの経営状況に関してほかの取材源から得た情報を合わせて報じており、誠に以って完成度の高い記事となっております。週刊文春もそうですがこのところの雑誌メディアの奮闘ぶりは目を見張るものがあり、一方で大メディアにおいてはお門違いもよく下手すりゃ常識すら疑う記事が散見され、元記者の立場から言わせてもらうと緊張感を持たない記者が増えてるなと思うわけです。

 まぁここだけの話、大メディアの記者に関しては以前からそんなに実力評価していません。大新聞でスクープ取ってくるのは決まって雑誌メディアや地方紙出身の中途採用の記者だし。