2015年11月5日木曜日

漫画レビュー「DEATHTOPIA」(一巻のみ)

 最近めっきり書いてませんでしたけど久々に漫画のレビューします。今日書くのは「DEATHTOPIA(デストピア)」という漫画です。

DEATHTOPIA(Wikipedia)

 なんでこの漫画を手に取ったのかというと、なんか刑事物の漫画が読みたいなぁって思ってたのと、この漫画の作者が「エデンの檻」という漫画を書いてた山田恵庸氏だったからです。
 ここだけの話、「エデンの檻」は一度も読んだことはないのですが連載開始当初に起こった、「何がクニだよ、○○○しろオラァァァ」という女性キャラのセリフが大いに世間を騒がせたという事だけは知ってて、てっきりこの騒動の余波受けてすぐ連載切られるのかと思いきや意外や意外に四年以上も続いた人気作となり、あの作者どうしてるんだろう、といっても「エデンの檻」を今から一から読むのもなぁと思っていたところでした。

 そう思っていた矢先に今回取り上げる「デストピア」という新しい漫画を連載していると聞いて、新進の漫画家チェックにもなるしいい機会だからとりあえず一巻だけ買って読んでみようとKindleで購入してみました。読んでみた感想はというと、「二巻以降はもういいや」でした。

 ひとまず簡単にあらすじを紹介すると、ある日事故で一時的に目が見えなくなった主人公は怪我が治るや外見は普通の格好してても、サイコパス的に犯罪係数高そうな人は異様な姿に見えてしまい、まぁ要するに変な人を見分けられるようになりました。そんな主人公を何故だか襲い掛かってくる犯罪係数高そうな人もいて、そしたら公安に所属するという若い女性三人が助けてくれて、今後は主人公も捜査に協力するようにとそのヒロイン三人と何故か共同生活を開始するというのがこの一巻のあらすじです。

 そんなわけで早速感想を述べていきますがこの漫画、絵は小奇麗なのですが作者本人も認めているくらいにストーリーの破綻ぶりというかつまらなさがとにもかくにも目につきます。この一巻単体でとっても二~三話が仮に無くても話が成立してしまうというか、二~三話はなくてもいいじゃんと思うくらいダラダラしたストーリー展開ぶりで、なんでこんなにページはあるのに話が進まないのだろうと読んでてリアルに感じました。
 またストーリー展開の遅さに加え各キャラクターが薄いというか感情移入できないというか、まるでキャラクター性がないのも見ていていろいろとアレでした。特に致命的なのは主人公をハーレム状態にするためヒロインを三人にしたという点で、キャラが三つに分かれてることから個性も見事に三分割になってしまい、誰ひとり印象に残らないほどキャラが異常に薄いです。言い方キツイですが主人公を含めて一巻に出てくるキャラはすべて、少年ジャンプで連載している「銀魂」に一話限りで出てくる脇役よりもキャラが薄いです。

 もちろんまだ始まったばかりの一巻なんだからと擁護すべき点も確かにありますが、それにしたってこれほどペラペラなキャラクターは私の中では近年稀にみるレベルです。濃いキャラクターであればいいわけではないですが、単行本一冊使っておきながら誰一人感情移入できなければ名前すら覚えられないというのは一読者の視点からして問題点に挙げざるを得ません。

 などときついことを書きましたが、個人的にはテコ入れすれば良くなる要素も少なくない作品だとは思っています。上記の指摘も素人の意見であることはわかっていますが、こうしてほしいという改善点として敢えて書くことにしました。
 光っているポイントとしては刑事物に必要なグロ要素を惜しみなく入れている所です。刑事物というのはドンパチやって、重要人物死んでなんぼなところありますし、この辺を意識すればグッとよくなるのではという期待があります。もっとも、グロ要素に作者お得意のエロ要素を入れてエログロ作品を目指している趣向も見えますが、一巻時点ではエロもグロも中途半端で見ていて逆にうんざりさせられることのが多かったけど。なおエログロで言えば私の中だと「GANTZ」が白眉です。

 結論を言うと私が読んでて決して面白いと思う漫画作品ではありません。ならなんで紹介すんねんと言われるかも知れませんが、同じ感想持った人はほかにいないのかなぁという、つまらない映画を見て「あの映画クソだったよなぁ」、「わかるわかる」みたいな掛け合いというか共感をしたいなと少し感じたからで、もし他にこの作品を読んでいる人がおられたら是非コメント欄に書いて行ってください。


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