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2014年2月18日火曜日

このところの朝日新聞のスクープ連発について

 またブログの右上に投票アプリを設置しましたので、興味のある方にはぜひボタンクリックで投票してください。今回の質問はストレートに安倍政権を支持するか否かで、このブログの読者はどっちなのかなと思ったので設置した次第です。

 久々に前置きが少ないまま話が本題に入りますが、このところ朝日新聞が猛烈な勢いでスクープを連発しております。一つ目は二月十二日に掲載された下記の記事で、大きな話題とはなっておりませんがよくこんなニュースを見つけて来たもんだと、初めて読んだ際は本当に驚きました。

検事、証人に「想定問答集」 鈴木宗男氏の汚職事件公判(朝日新聞)

 記事内容を簡単に説明すると、元国会議員で「俺たちのムネオ」である鈴木宗男氏の贈賄に関する裁判で、検事側証人として出廷した企業の専務に対して東京地検が裁判出廷前に想定問答集こと、「こう聞かれたらこう答えろ」という書類を覚えさせていたとのことです。「書類」と書きましたがこういうところでは本来「メモ」と書くべきなのですが、記事によるとその証人が東京地検から渡されたのは「B4判38ページの書類」とのことで、もはやメモと呼べる量ではないでしょう。
 書類を受け取った書類は一部の記述に対して事実とは異なると主張したものの、「そこが大事だから」などといって地検は相手にしなかったそうです。出廷する証人に対して意図的な発言を指せるこのような行為は言うまでもなくこれは偽証といってもいい行為であり、当事者である鈴木宗男氏氏はもとより連座して捕まった佐藤優氏がかねてから主張していたようにこの裁判は結論ありきの裁判だったと言えるでしょう。
 この記事の凄い所は証人が裁判に出廷した2004年から十年も経っているにもかかわらずこうして当時の事実を明らかにしている上、問答集の現物もどうやら手に入れているということです。古い事件ながら決して放置せず、新たな事実の発見に伴ってこうして記事にする辺りは見事だと深く感じ入ります。

全日展、架空人物に知事賞 主催者が偽名で書道出展(朝日新聞)

 もう一つのスクープはこちらの全日展の問題で、こちらは「俺たちのムネオ」と比べて扱いも大きく、NHKを始め他のメディアも後追い取材に走っていることから見知っている方も多いと思います。リンク先の記事中に「朝日新聞の調べで分かった」とも書いてありますが、私はこのニュースを朝日新聞のネット記事で初めて読んでおり、すぐにほかのメディアもチェックしましたが他はまだ報じてすらおらず、紛れもなくこの記事は朝日の単独スクープでしょう。
 こちらも内容を簡単に説明すると、書道の公募展示会である全日展で各都道府県別に入賞者を出す「知事賞」で、応募者の少なかった都道府県では適当な作品をあらかじめ用意し、架空の受賞者を出していたとのことです。この事件では各都道府県ちょっとチェック不足だった問題もあり、受賞者の選考はすべて全日展に任せており、受賞者がどういう人物なのか、どこに住んでいるのかもチェックせず賞状を作ってたそうです。まぁ普通の神経してたらこんな呆れたことをするとは思えないんだし、都道府県のチェック不足はまだ理解できなくもないですが。
 既に全日展会長はこの事実を認めた上で責任を取り辞任したと明かしておりますが、なんでもってこんな無意味で妙ちきりんな行為をしたのか、オモシロ中国人が時たまやらかす不可思議なハプニング並に全く理解できません。真面目な話、この架空受賞をやらかした当事者は早く精神病院に入るか、小学校に入り直すかした方がいいように思えます。

 上記二つのスクープは私の目から見て社会的にも大きな影響を与えるし、非常に価値あるスクープ記事だったと高く評価しております。なにもこの二つに限らずここ数年、朝日新聞は質のいいスクープを連発しており、記事文章は読んでてつまらないがスクープだけは多かった毎日新聞がすっかり日陰に追いやられている感もあります。なんで今日こんだけ朝日新聞を持ち上げる記事と書こうとしたのかというと、朝日新聞というかメディアの評価がやや一面的だとよく感じるからです。

 朝日新聞というとネット上では偏向的な報道をするメディアだとして貶す人はいても、誉める人はほとんどいない新聞媒体です。確かに朝日新聞の政治記事は私から見ても偏向が激しく、安倍首相に対してカツカレーを絡めてまで妙な批判をするほど狂った記事を連発しております。こうした政治記事は実際によく批判されるているし私もそれが当然だと思うのですが、その一方で秀逸と言えるほどの社会記事を朝日新聞が出しても誉められることはほとんどありません。
 かなり以前、具体的には10年前に高校の後輩が2ちゃんねるにすっかりかぶれて朝日新聞をこっぴどく批判していたことがあったのですがその際に、

花園「ところで君は偽装請負は知っているかね?」
後輩「もちろん知ってますよ。あれは労働上、よくないですよね」
花園「その偽装請負という言葉を世間に一般化させたのは朝日新聞だ。2003年にキヤノンと松下がこうした行為を行っている事実を一面で報じたが、朝日新聞にはこの後この二社からすぐ広告が切られた。知ってたかね?」
後輩「いえ、知りませんでした」

 ざっとこんな具合で、いい記事は無視される一方で悪い記事だけ取り上げられがちです。いい面も悪い面も両方しっかり見た上で、プラスマイナスを相殺したりせず双方の特徴を掴んだうえで総合的に評価する、こうした姿勢こそが評論をする上で大事だと常日頃から私は考えております。このブログのタイトルに「陽月」という言葉を置いたのも、物事の陰と陽をしっかり両方見極めるという決意表示からで、今回最初に挙げた二つのスクープも朝日のお手柄とあまり取り上げられていない状況から記事にして取り上げようと思った次第です。

 最後に蛇足ですが、さっきにも書いた通りにこのところ朝日新聞は本当にスクープを連発しております。しかしというかこれはメディア関係者ならほとんどの人間が知っていることですが、こうした朝日のスクープ記事を書いている記者はほぼ間違いなく中途採用の記者です。逆を言えば、プロパーの記者がスクープ記事を出すことはほとんどありません。
 これをどう見るか、朝日の人事部が優秀なのかどうなのかわかり辛いというべきか、新人記者の育成方法がどうなのか、まぁ難しい所です。少なくても私が言えることは、記事の執筆量やトップ記事の執筆機会で言えば自分みたいに傍流メディアに身を置いた人間の方が遥かに多い、っていうか大手新聞社だとトップ記事を書く機会を新人はほとんどもらえない現状があります。小記事だけど、多い時は自分も1日10本以上書いてたしなぁ。

2014年2月17日月曜日

憲法の解釈議論に関する私の意見

 先週はやや更新数が落ちましたが基本的にこのブログは毎日更新です。たまになんでこうも毎日長文をだらだら書いているのだろうかとラップでも口ずさみたくなりますが、それでも続けているということはやっぱりいいストレス解消になっているのでしょう。なお記者だった前職の職場で同僚に、文章を書くことに対して何もストレスを感じないと話したら同じ仕事をしている同僚にすら驚かれてました。

 話は本題に入りますが先日に安倍首相は憲法解釈に会する答弁で、一部分、といっても噛んで含めるように言っていたから曲解ではないと考えるのですが、憲法解釈は総理大臣が全責任を負うと共にその解釈を決める権利がある上、法制局は国の位置機関であって総理の解釈に口をはさむことはできないというような発言をされました。この発言は言い換えるなら、憲法解釈は総理大臣が恣意的に決めることが出来るとも取れる発言、というよりそれ以外に取りようがない発言であり、さすがに自民党内からもこの安倍首相の発言に対して批判が集まったことから安倍首相もこの件に関する話題には敢えて触れないようにしているように見えます。
 この安倍首相の発言に対する私の意見を述べると、あんまり与したくはないけど社民党とか共産党の連中と同じく法治国家の根幹を揺るがしかねないほどの問題ある発言で、やはり座視することはできないと考えたことからこうして記事にしています。もっとも私は日本は法治国家ではなく、程度や志向の差こそあれ中国と同じく役人らのさじ加減でいくらでもルールが変わる人治国家であると前から思っていますが。

 具体的に安倍首相の発言の何が問題なのかというと、総理の判断である程度隙に憲法の解釈を変えられるということになったら、総理が代わる毎に憲法解釈が変わってしまうことです。法律というのは改正されない限りずっと同じ効力を持つからこそ価値があるのであって、ある政権ではOKとされることが次の政権では禁止されてしまっては誰も法律を信用しなくなり、ルールを守る人間は減っていきます。信なくば立たずとはこういう事ですが、これすらもアリだと安倍首相は言ってしまったと私は考えています。
 更に憲法というのは一般的な法律を規制する「法の法」です。法治国家(日本は違うけど)であるならば非常に重要な概念であって、その性格は過去には国王や皇帝、現代においては首相や大統領といった最高権力者の権限範囲を制限するものであって、それが逆に最高権力者によって恣意的に運用されるというのならもはや存在しないといっても同然でしょう。

 なお昨日会った友人は今回の安倍首相の発言について、馬脚が出たというか本音が出たと評していました。その友人曰く、安倍首相はアベノミクスとか経済政策には端から興味なんて何もなく、ただ支持を得るために嫌々やっているにしかすぎず、本当は憲法改正しかやりたくないんだろうとのことで、私もこの友人と同意見を持っております。

 ここで少し話題を変えますが、そもそも何故日本ではこうした憲法の解釈議論が延々と続くのでしょうか。寒くてこのところ体力消費が激しく食事量も80%くらい増えている(体重はむしろ減っている)状態なのでもう結論を書きますが、憲法の定義にどうあってもそぐわないほど現状が変わっているにもかかわらず憲法改正が難しいという一点に尽きると私は思います。
 はっきり言ってしまえば自衛隊は英語だと「Self difense force (SDF)」と書く辺りからも明らかに軍隊であるため憲法違反だし、成人の年齢規定でも少年法との兼ね合いから言ってもはや有名無実化していると私は考えます。ただこれらの憲法違反は成立した直後の状況と現状があまりにも乖離しており、現状の課題を克服するためには必要な憲法違反であると私は考えており、社会を有益にさせる憲法違反であるならばもういっそ憲法自体を変えてしまった方がいいと考えることから改正派の立場を以前から取っています。

 然るに何故日本の憲法は改正されないのか。理由は単純に言って日本の憲法は改正するまでの条件が厳しい硬性憲法であるからです。国会で三分の二以上の改正同意が必要であること、国民投票で過半数の賛成が必要なことというこの二条件が主なハードルでありますが、なかなか改正できないにもかかわらず現状の課題に対応するためには無視するしかないため、「条文は同じだが解釈を変える」という、如何にも日本人らしいしょうゆ臭い妙な価値観でこれまでやり過ごしてきました。
 しかしこの解釈を変えるという手段ですが、逆を言えば解釈次第でどうとでもなる悪しき前例を作っていると言っても過言じゃありません。極論を言えば今の状態ならば解釈次第で日本は宣戦布告することすらできるのではないかと見ております。

 ちょっと前置きが長かったかなと反省してますが私が何を一番言いたいのかというと、改正することが難しい硬性憲法では解釈主義に走りがちとなり憲法は有名無実化しやすく、それであるならば改正しやすい軟性憲法に変えた上で解釈主義を徹底的に排除するべきではないかということです。現状では解釈次第でなんでもかんでも実行できかねない状況で、かといって一切の条文違反を認めないとなると国政が滞るのは目に見えています。ならば後世の判断に任せるという意味合いでも、憲法改正手続きの条件を緩和する代わりに一切の条文批判を認めない、敢えて私の言葉で表現するなら「縛りの緩い硬性憲法」から「縛りのきつい軟性憲法」へと変えるべきだとここで主張します。

 なんで軟性憲法にした方がいいと私は主張するのかというと、硬性憲法において悪しき前例を過去に見ているからです。それは19世紀に成立したある国の憲法ですが、国家元首から国民へと与えるという欽定憲法という形で発布したため、不可侵性を持つ憲法として改正されることはタブーとされた憲法でした。それによって何が起きたかというと現代日本と同じく解釈主義に陥り、それ以前は全く問題とされなかった条文が解釈変更によって強い拘束性を持ち、やれ天皇機関説とか統帥権の干犯だとか、政治闘争のための批判材料として無意味な抗争のために散々利用されることとなりました。決して誇張ではなく、誰も言わないから自分が言うけどだから滅んだんだよこの国は。
 もちろん軟性憲法であればそれはそれなりにデメリットはあるでしょう。しかし日本の曖昧で適当な解釈に走りがちな民族性を考慮すると今の硬性憲法はリスクが高すぎるように思え、それであれば安倍首相が現在提唱しているように、国会での憲法改正動議の条件を現状の三分の二から過半数へと緩和する方がいいように思えます。安倍首相を批判しているのか持ち上げているのかよくわからない記事となったなぁ。

2014年2月16日日曜日

花粉症の根本的解決法とは

 自分と同時期に上海で働いていた大学の先輩から先日、「この時期は中国の方が空気がいい」ということを言われました。その心は如何にと問うと、見出しにも掲げているのでわかるでしょうが向こうでは花粉症がないため、花粉症キャリアのその先輩にとって春先にかけては日本よりも中国の方が過ごしやすいとのことです。でもってこれから書く内容をブログに書いてくれというので、このブログを開始した初期にも書いておりますが閲覧者数も増えていることだし、日本の花粉症問題とその根本的解決方法について今日は書いてくことにします。

 まず日本人があまり意識していない事実を述べると、花粉症というのは日本特有の風土病で、少なくとも私が知る限り同じような症状は他国や他地域で一切見られません。それは上記のとおり大気汚染の激しい中国でもそうで、そういう意味では先輩が述べたように花粉症キャリアの方は春は中国に避難するのも案外ありかもしれまん。
 一体何故日本でしか花粉症がないのかというと、以前の記事にも書いておりますが農水省の不作為によって生まれた病気だからです。花粉症の原因は主にスギ花粉ですが、日本では戦後に農水省が主導した植林事業によって全国各地に有り得ない量の杉の木が植樹されました。何故杉がこれほど植樹されたのかというと、空襲などによって荒れた山々を回復させる狙いと共に、杉であれば木材資材として使えるため一挙両得という皮算用でした。

 結果から言うとこの植林事業は大失敗でした。杉の木を植えたはいいけどその後、日本の人件費が上昇したことによって木材価格は輸入品が下回り、国内産の木材は市場で売れ残って行くこととなりました。その上、売れないもんだから次第に杉の木を伐採する人もいなくなり、手入れの為に必要な間伐すら行われなくなったためにむしろ山は荒れていき、百害あって一利ないとはまさにこういう事でしょう。
 なお上記の植林事業を開始する際に事業の説明を受けた昭和天皇は、「針葉樹ばかり植えて広葉樹を無視したら生態系が崩れるのでは?」と疑義を呈したそうです。この昭和天皇の指摘は正しく、近年クマがたくさん人里に下りてくるようになったのは餌となる広葉樹の木の実が減ったことなどにあるのではと私は見ています。

 話は元に戻しますがこうした経緯を経て生まれた花粉症によって、実は日本の製薬会社は非常に儲けています。というのも花粉症は先ほどにも述べた通りに日本の風土病であるため、海外の製薬メーカーは治療薬を持っておらず、事実上日系メーカーが独占して製造・販売している状況に近いです。こちらのサイトによると治療薬やマスクといった花粉症関連商品の市場規模は約1000億円と推計しておりますが、ワンシーズン当たりだと私はもうちょっと大きいんじゃないかと思います。まぁ自分は花粉症キャリアじゃないので、実際どれくらい金かけるかとなるとあんま実感ないが。

 で、こっから本題ですが、毎年花粉症対策にお金をかけることが気に食わないと大学の先輩が言っており、だったら基金を設立して、花粉症の根本的原因である杉の木を片っ端から伐採していく方が有益じゃないかと提案してきました。この先輩の提案は私も以前から提唱し続けており、年間1000億円と言わず数百億円でもそこそこの効果を期待できる規模で伐採は実施できるのではないかと考えています。さすがに一年だけでみんな伐採することは不可能でしょうが、数年かけることによって大幅に花粉量を減らせるのではないかと期待でき、減った後には対策グッズを買わなくて済む上に花粉症による集中力の低下も抑えられて生産性の上昇もあり、さらに伐採後に広葉樹を植えることによって山の生態系も良くなるのではないかと素人考えで思っています。

 と、ここでクエスチョンですが、一体何故こうした伐採を農水省、もとい林野庁はやろうとしないのでしょうか。花粉症の根本的解決にも繋がるし生態系の回復、ひいては山林手入れの雇用対策にもなり得るのに、何故何故とはてなマークでいっぱいです。
 あくまで推論ですが、林野庁は確信犯でやろうとしてないのではないかとみています。だってやってしまうと花粉症治療薬を売っている製薬会社にとっては困るし、なにより林野庁の不作為を認めてしまうことになります。

 ここだけの話、林野庁を含む農水省というのは実は日本の省庁の中でも厚生労働省に次いで問題のある機関であると前から思っており、この花粉症対策でも以前に呆れたことをやってのけてます。

ウソをついてなお言いつくろう林野庁(あつまれ!花粉症の仲間たち)

 ちょうどいい感じにまとめられているサイトがあったので引用しますが、林野庁は2002年から花粉症対策として、花粉を出す雄花の多いスギを選んで間伐するという事業を行っておりました。こうすることによって花粉量を減らせると言っていたのですが、間伐によってむしろ日当たりがよくなって調査地点によっては花粉量が増えたという、惨憺たる結果を生んでくれました。しかも報告書には実際の調査データではなく、自分たちの妄想というか「20~30%も減ったよ!」なんて嘘八百を並べて各自治体に同様の事業を行うよう推進していたとのことで、はっきり言えば救いようのないカスでしょう。しかもそうした偽装がばれたらばれたで開き直って誰も処分しなかったというし。

 これ以外にも農水省はミニマムアクセス米の管理問題でも呆れた対応をしていてこの際だから解体して国土交通省と厚生労働省の下に置いた方がいいと考えています。なもんだから花粉症対策でお国は頼りにならないので、真面目に花粉症キャリアの方は基金でも作って自力で伐採を進めていった方が前向きでしょう。自分がフリーな立場ならそういう基金発足を推進してもいいけど、今忙しいからなぁ。

2014年2月14日金曜日

中国人の好きな男性のタイプ

 先週末に引き続き本日も関東各地で大雪となり、報道によると各交通機関で遅延など混乱が起きている模様です。かくいう私も先週土曜のようにあの「荒川沖の悪夢」が再現されるのではないかと戦々恐々としながら今日家を出ましたが、北関東ではお昼の二時くらいに雪が止んだことから今日は楽勝かと思って普通に電車に乗り帰ってきたものの、自宅のある千葉県某所にある駅に降り立ったら思ったより雪降ってて冷や汗が流れました。何はともあれ、今日は無事に帰って来れて本当によかった。
 雪の話を続けてすると先日に読んだ記事の中に「どうして週末に咳咳が多いのだ?」という、このところ平日ではなく土日に集中して関東地方で雪が降る現象について疑問を呈す記事があって面白かったです。その記事では原因はわからないまでも統計的には有意なほど集中しており、何かしらメカニズムを解明できたら面白いかもと書いてありました。

 それでは話は本題に入りますが、昨夜行われたソチ五輪のフィギュアスケート競技ショートプログラム演技で羽生結弦選手が史上最高得点で一位、私がひいきにしている高橋大輔選手が四位、町田樹選手が十一位と日本人選手全員が立派な成績を残しました。最終結果は今夜のフリープログラム演技の結果を待たないといけませんが、選手の皆さんには結果はどうあれ悔いのないような演技を期待し、一個人として応援したいつもりです。
 これまでフィギュアスケートというと日本では女子の方に注目が集まりがちでありましたが、今回のソチ五輪に限っては男子の方のが注目されているような気がします。要因としてはどの選手もメダルを狙えるほどの実力者が集まったことに加え、現在トップをひた走る羽生選手のルックスが優れているというか男の自分から見てもめちゃかわいいことが大きいように思えます、ってかそれ以外ないんじゃないとすら思えてきた。


 しかもこの記事によると、羽生選手は上記の写真でセンター飾っているクマのプーさんぬいぐるみを各遠征に帯同させているとのことで、もはやあざとすぎるという言葉じゃ納まらないほどかわいいことやってます。にしても織田信成選手もいい仕事しすぎだろ。

 そんな羽生選手ですがちょっと前に読んだ日系メディアの中国記事によると、日本国内にとどまらずその甘いルックスからかなんか中国でも人気なようです。同じく中国で人気になった日本のスポーツ選手には体操の内村航平選手もおりますが、実を言うとこの二人が中国で人気だと報じられて「そりゃそうだよなぁ」なんて一人で深く納得しておりました。なんで納得してたのかというと、二人ともいかにも中国人が好みそうな男性タイプだからです。

 ここで書くことはあくまで私個人の印象ですが、羽生選手にしろ内村選手にしろ中国人が好みそうなルックスをしているように見えます。具体的にこの二人のどんな点が中国人の感性にビビビッと来るのかというと、二人とも一見すると体格は細そうに見えますがトップアスリートなだけに腕や足などをみると強靭そうな筋肉が見え、敢えて表現するなら細マッチョな体型をしています。何故か知らないけどこういう細マッチョな男性が中国では人気が出やすいように見え、そんなに数多くを視聴しているわけじゃないけど向こうの映画やドラマに出てくる二枚目俳優にはこういうタイプが多い気がいします。
 更に踏み込んでいうと、日本でもルックスでプラスの要素となるポイントですが、中国における「小顔」のステイタス価値は日本より数段、かなり大きなレベルで高いように思えます。羽生選手も内村選手も私の目から見てこういう小顔のタイプ、しかも割とかわいい感じの顔で、顔だけ見ると華奢そうなのに実際の肉体は余分なものを全てそぎ落とし一切の無駄のないかのようなルックスが中国人にとってたまらない姿なんじゃないかと、あくまで個人的に思います。

 こうした特徴をまとめなおすと、「中性的な雰囲気だけと実はがっちり系の体格」が中国で男性がモテる要素なのかもしれません。この「中性的」という要素は中国でモテる女性のタイプにも当てはまるように思え、なんか向こうでは目線が鋭かったり活動的な女性(ややお転婆にも映る)がやけにモテるように感じるので、中性的というのが向こうでモテるキーワードなのかもしれません。
 さらにさらに補足ですが、中性的とは逆に筋肉ムキムキだったり濃いひげを蓄えたワイルド系などいかにも男性的な要素に溢れる男は逆にモテない気がします。日本でも男性的な要素がついタイプは必ずしもモテるわけじゃないですが、それでも中国に比べればまだ扱いがいいような感じがします。私の言葉で敢えて中国でモテる男性のイメージを述べると、武人ではなく文人的な、静かな中に鋭い光を放つタイプといったところでしょうか。日本は「文人が好み」というとやっぱ笑われるし、武士的な男性イメージがやっぱり強いのかなぁ。

 ちょこっと書いて企業拠点の作業を進めようと思っていましたが、なんかじっくりと長々書いてしまいました。まぁ書き終えてみてなんだけど、結構いい出来かな。

2014年2月12日水曜日

家入一真氏に対する私の見方

 コメントにネタ振りがあったので、今日は先週末に行われた都知事選に出馬した家入に対する私の印象をつらつらと書いてこうと思います。それにしても先週土曜にあったJRの悪夢による疲労がようやく来たか、頭痛がするのがやや辛い。それでもブログの更新をさぼらない辺り、我ながら頭おかしいと思う。

家入一真(Wikipedia)

 家入氏について正直に述べると、この都知事選に出馬するまで名前も知らない人物でありました。経歴を見てみるとなかなかに変わった経歴で、高校中退後に大検を取得して大学に進学するも中退し、IT企業を設立してジャスダック市場に最年少(当時29歳)で上場を果たしております。この経歴を見て私は真っ先に、漫画家の地獄のミサワ氏が頭に浮かんできたのですが、今に始まるわけじゃないけど別に高校なんていかなくったっていいんじゃないかと実は前から考えてます。大学は志望と合っていたらすごい成長が期待できるけど、高校は逸脱許してくれないしなぁ。

 話は家入氏に戻りますが今回の都知事選に家入氏は35歳という年齢で出馬し、最終的には得票数で主要候補4人とは大きく離れたものの第五位につく結果を残しました。私がこの家入氏に注目したのはその経歴よりも、主要候補と大きく離れた家入氏の若い年齢に期待感をやや持ちました。というのも国会議員ならまだしも都道府県の首長(「くびちょう」とは言わず「しゅちょう」と私は読んでます。1単語で訓読みと音読みの組み合わせって変じゃん)というのは将来の政治家を育成するポストだと常々考えており、やや極端な意見であることは重々承知であるものの、資質にやや不足感があっても若い年齢、具体的には三十代から四十代程度の人間を付けるべきだと考えています。

 然るに今回主要候補となった四人は揃いも揃って相当な年寄りばかりで、なおかつ舛添氏を除くと資質に明らかに問題があると思わせられる人物ばかりで、色んな意味でげんなりさせられました。だからと言って家入氏を、というのはまた問題かなと思って記者会見も見ましたが、少なくとも会見の場の態度などは比較的落ち着いておりこれならまだ将来投資と思って投票するのもアリかななどと、私が都民だったらそう考えたと思う会見でした。今思い出したので書き足すと、家入氏は若者への対策を確かこの記者会見で話しており、自分自身もそうした政策を求めていただけにこの点においては彼の経歴と相まって好感を持ちました。

 今回、この記事を書くに当たって家入氏の選挙戦の内容を改めてチェックしましたが、IT企業家らしくツイッターなどインターネットツールを活用した選挙戦を展開しており、やはりというかライブドア元社長の堀江氏もいろいろくっついて応援していたようです。ただこっから苦言となりますが、家入氏はネット上で有権者から必要とされる政策を募集していたようなのですが、こうした行為は私はあまりいいとは思いません。というのも民意を反映するだけの政治ほど衆愚政治に陥りやすいものはなく、政治家というのは時には民意に反しても、あくまで自分の頭で考え将来に必要と思われる政策を実行するために身を切る覚悟が非常に重要だからと考えるからです。

 また同時に、果たして家入氏は自分自身がどういった政策が今の世の中に必要とされているのか、またそれをどのように達成するのか手段を持っているのかについてははっきり言って疑問です。堀江氏もそうでしたがIT出身者は自分が政治家になることで有権品の民意を反映させることが目的というような主張が多いように見えますが、政治家というのは最も自分の責任をはっきりさせなければいけない職業なだけに、自分が何をするかもっと我を出してもらいたいのが本音です。端的に言うなら、有権者にやや媚びすぎる態度じゃないかと私は思うわけです。まぁ民主主義なんだから多少はしょうがないけど。

 とはいえこうして若い年齢でこうやって選挙に出馬するのは立派な行動というよりほかなく、家入氏については別に政治家にならなくても活動できる領域があるのだから是非そういった活動を続けていってもらいたいです。若いから何でも許されるわけではありませんが、若いことは一つのプラスな要素であるのだからほかの分野、ほかの人もそうい要素をぜひ活用してもらいたいと、三十路を手前に思うわけです。

2014年2月11日火曜日

私の過激思想について

 ちょっと前に先週末に実施された東京都知事選の順位予想を書いた記事をアップしましたが、1位当選者は舛添氏で当てたものの、二位以下は全部外すという情けない結果に終わってしまいました。まさか二位に宇都宮氏が来るとは思わなかったなぁ。
 軽く分析を行うと今回の都知事選はメディアも選挙戦の状況についてほとんど取り上げず、投票直前の土曜日に至っては東京で大雪が降ったため翌日朝にかけてインフラの運行状況などの報道がメインとなるなど、有権者もあまり関心が持てなかったような気がします。もっとも関心持ったところで結果はそう動かなかったろうが。
 それと今回の選挙戦で一番馬鹿をしたのは、間違いなく民主党です。民主党は当初、舛添氏を推薦する方針だったとのことですが何故か途中で細川氏の支持に回り、言ってることが訳の分からない選挙戦に付き合う羽目となりました。仮に自民党が推薦する前には約舛添氏を推薦していたら相乗りとの批判も受けず、舛添氏に軽い貸しを作ることが出来たのではと思うとまだこの党は迷走が続いているようです。

 話は本題に入りますが、パソコンとかでブログを見ている方なら既に知っての通りだと思いますが、先週にかけてトップページ右上の欄に投票ボタンを置いてみました。質問文は「このブログの執筆者の思想は過激だと思う」で、回答はYESかNOの二択。これはこのブログについている投票アプリで作ったもので、投票アプリ自体が結構便利なのにこれまでほとんど使っていなかったことから折角だしと思ってこんな質問をしてみました。
 で、その投票結果はというとYESが2票、NOが2票のフィフティフィフティという結果となりました。てかしょうもない質問なのにわざわざ投票していただいた4名の方にはこの場で厚くお礼申し上げます。

 そもそもなんでこんな質問をしたのかというと、以前から友人に「君ほど過激な思想の持ち主は見たことがない」と言われ続けていましたが、別の友人からもこの前、「花園君の考えは昔から乱暴なんだよ」と言われたからです。なお乱暴云々と言われる直前、大阪梅田地下街にある居酒屋の中心で、「日本人全員頭おかしいんだよ!」ってマジで絶叫してました。これが東京だったらみんな一斉に自分を見てただろうけど、大阪だったから「よくいるよなーこういう奴」みたいな具合で誰も気にしてなかったのは素直に良かったです。

 話は戻りますが、決して誇張ではなく今の今まで自分以上に思想が過激な人物にはただの一度も出会ったことがありません。どういう風に自分の思想が過激なのかというと物事の解決に手段を択ばないところが多く、政治的な議論では如何に有権者を騙すというか誘導させて物事を運ぶかということを主張するとともに、経済事案に対する考察でも、「まずパナソニックは万単位で、具体的には2万人くらいクビ切るべきだ」なんてことを亥の一番に言い出したりします。刑事犯でも昔、線路に自転車投げ込んだ中学生なんだし「まだ若いんだし、死刑くらいでいいんじゃないかな?」なんて言ったことあります。前振りが逆だと思われるかもしれませんが、若いうちからこういう犯罪する奴は将来もっと大きな犯罪を犯すとの見込みから「まだ若いんだし」と言っています。

 なんでこんな過激思想に染まったというか隣のテーブルにいる他人が「何この人!?」って感じで振り向くような(非常に多い)発言するようになったのかというと、一つは非常に結論を急ぐせっかちな性格に起因すると考えています。結論を急ぐあまり目的を最速で達成する手段を選びがちで、野球ゲームでも本当に初球からバットをガンガン振るので、「もうちょっと相手の配球を見た方がいい」と対戦相手にまで言われたことがありました。なんていうか段階を踏んで徐々に目的を達成するという方法がどうにも性に合わず、どうせゴールは同じなんだから最短距離を選んで一気呵成に実行するべきだというのが昔からの信条であり、それ故に過激な手段をためらいもなく主張したり実行しているんだと思います。いきなり日本で勤めていた会社を辞めて中国に現地採用で飛び込んだのも、日本国内で中国に派遣される仕事を探すよりもずっと早いと考えたことがきっかけだったし。

 そしてもう一つ、これが今日の記事で一番書きたい点なのですが、私が主張する過激な意見の多くは一見すると強引な案のように見えますが、私に言わせるなら問題を解決させる上で唯一の手段であると私が信じるものばかりです。たとえば日本の年金問題を取り上げると、今の基金方式は維持できるはずもなくいずれは全額税付加方式にするか廃止するしかなく、制度は遅かれ早かれ改正しなければならないと前から主張しています。また過疎化が続く日本の地方に対しても、日本の全体人口が伸びているならともかく減少が続く現況からすると下手にインフラを維持するとなると社会負担が非常に高くなるため、早くに集落や村を放棄して集住を推進すべきだとも主張しています。断言してもいいですが、これらはどうにもならない問題です。

 こんな具合でプライベートではきつい意見ばかり口にするものの、このブログでは暗にそういう内容を示唆させるものの直接的に「○○は死んだ方がいい」なんていう内容は敢えて書かないようにし、ソフトな表現に留めるようにしています。とはいえ読者はどんなふうに見ているのかな、もう少しブレーキをかけるべきかアクセルを踏むべきかとふと思ったことから今回のアンケートを実施することにしたわけです。結果は半々という事なので今くらいの抑え方でいいかなと考えていますが、このアンケートはもっと使った方が面白そうなので、今後も読者の意見を測るという目的でどんどん使っていこうと思います。

2014年2月9日日曜日

楽しい楽しい帰宅難民体験(;´Д`)

 昨夜は大雪全国各地で大雪となり、特に災害に対してもろい関東都心部では各所で交通が乱れて帰宅難民が大量に発生したと報じられています。私が見た限りでは成田空港が一番大きく取り上げられてて帰宅難民がどんなに苦しい立場であるかを細かに報じているように見えますが、飛行機だけじゃなく電車も大変だったぞと、実際に帰宅難民となった私が言います。今日はそんな楽しい楽しい私の帰宅難民体験を、天災なんだから仕方ないと思いつつもJR東への八つ当たり的な怒りと共にあの苦しかった一夜についてじっくり語ろうと思います。

 まず当日の予定について簡単に説明すると、この日は土曜日ながら出勤日であったためにいつものように6時前に起床して家を出て勤務先へと向かいました。そもそも土曜出勤であること自体がファッキンな気がするし大雪で外に出るなと軽い警報も出ていたのだから、「今日会社いかねーよ。恨むなら気象庁を恨みな」って中国人の様に言いたいところでしたが、一応自分は日本人だし残念なことに日本社会にいるのだから黙って出勤することにしました。
 朝の段階では特に電車のダイヤは乱れておらずスムーズに会社へとたどり着けましたが、夕方から夜が本番という予報も出ており帰りがどうなるかと軽い不安は抱えていましたが、それでも一、二時間の遅れでつけるかなと日本人らしく、何故か根拠のない楽観視をこの時は持っていました。なので夜にセッティングしていた親父との夕食も行く気満々で、まぁちょっとなめていましたね。

  17:45 乗車
 勤務は定時の夕方5時に終わりバスに乗って勤務先である茨城県某所にある駅に着いたところ、悲劇の舞台となった常磐線は既に遅延が発生していましたが、列車の遅延時間はわずか15分で当初の想定より随分と短いようにこの時は感じました。でもって17時45分にやってきた列車に乗車しましたが、数駅先の土浦駅で先行していた電車に追いつき、先にその先行していた電車が向かうとのことで乗り換えをしました。乗り換えと言っても車両は同じ型式だし何も変わることはないと思って乗り込みましたが、まさかそれから何時間もその車両に乗り続けることになるとはなぁ。

  18:10 荒川沖駅で停車
 土浦駅から上りで一駅先の荒川沖駅に着くと車内放送で、上野駅と柏駅でポイント切替機が故障したため運航を停止するとの連絡がされました。まぁこの雪だし、ポイント切替機の故障ならまだすぐに動き出すだろうと高をくくり、いまいち自慢できないNexus7でパズドラをしながら待っていました。なおこの時はドアの開閉が利き、暖房のついた車両の中で待っていました。

  20:00 金町駅でポイント切替機故障
 既に一時間以上の列車に缶詰めされながら未だに動き出す気配がなく、ポイント故障ってこんなに修理に時間かかるんだなぁ、それとも雪で作業が遅れているのかなぁと思っていたら、「上野駅の修理は終わったけど柏駅はまだ完了しておらず、また金町駅でもポイント切替機が壊れた」という衝撃的な放送が流れました。なんで一つ直したらまた一つ壊れるんだよとショックを受けるとともに、このまま無限に壊れ続けてずっと動かないんじゃないかなと不安がよぎり始めてきました。

  20:30 我孫子駅で架線断線
 先ほどの放送から30分後。パズドラも遊び飽きたのでキンドルで既に発売していた「実は私は」の5巻を購入して読んでいたら、今度は我孫子駅の架線が断線したので修理・運航再開にはまだ時間がかかるとの放送が流れてきました。思わず「うおォン」と言いそうになったが堪えたものの、放送では電力会社でなければ修理できないとも説明されたために今日中には帰れないかもと考え、一旦駅の外に出てコンビニでレーズンロールパン(マーガリン入り)4個を買い、車内に戻って食べることにしました。なお私が車内に戻って食べていると私に触発されたのか、同じ車両の数人が席を立って何かを買って戻ってくる姿が見られました。

  21:30 あと1時間?
 車内放送で我孫子駅に電力会社社員が到着したと報じられ、順調にいけば修理は約1時間後に終わるものの運転再開にはそれからまだ少し時間がかかるという説明を受けました。こういう時の日本人の時間予測は当てにならないと思いつつも早く修理が終わることを祈って、あったかい車両の中で仮眠を取っていました。

  22:20 パンタグラフから火花
 仮眠を取ってうとうとしていたところ、やや緊迫した声で急に車内放送が入りました。その内容というのも、「8両目のパンタグラフから現在火花が出ております。お近くにおられる乗客は直ちに離れてください」って話で、放送が終わるやすぐ車両外にを出て8両目に向かいました。いやね、言い訳をすると私が居座っていたのが7両目でことによってはここからも離れる必要があると考えたのと、ほかの人もたくさん外に出たのよ。
 で、実際に見てみるとものの見事にバチバチと放電していて、激しく火花が飛び散っているほどではなかったものの、「オイオイ大丈夫かよ……」と思う状態ではありました。しばらくすると車両の電源ごと切って火花を止めましたが、その後の放送でパンタグラフが焼けてしまったのでこっちも電力会社呼んで修理する必要があると説明されました。グッバイ、今夜中の帰宅。

  22:50 我孫子駅の修理完了
 先ほどのパンタグラフは雪の重みが原因と、専門家じゃないので意味が分かりませんがそう言われ、とりあえず焼けたせいで1~10両目まで半自動ドアの開閉は効くものの電源が切られました。11~15両目では電源が維持され暖房もあることから11両目に私も移っていたのですが、ここで我孫子駅での断線が修理できたもののポイント切替機がまだ直っていないところがあるのに加え、さっきのパンタグラフの問題でまだ運行が再開できる状況にはないと説明を受けました。我孫子駅での修理は最初1時間程度と言っていたが、結局1時間20分かかってんじゃんとか思いました。

  23:00 ウワァ
 昨夜のメモにはこの時間帯に「ウワァ」とだけ書いてあるのですが、書いた本人であるものの意味が全く分かりません。昨夜の俺は一体何を意図してこんなことを書いたのだろう?

  23:30 状況確認
 いい加減やることもないし状況の説明も途中からさっぱり亡くなったので、駅事務室にいる駅員に尋ねに行きました。改札前では乗車券の返金を求める乗客が数人いて後ろに並んで待ってましたが、自分の番が来た時に途中から来たおばさんが割り込んで返金を求めたので軽くカチンと来ました。けど大人の精神我慢して待って駅員に状況を尋ねたところ、金町駅のポイント切替機はまだ治っておらず、パンタグラフを修理するために電力会社に連絡は既に行ったものの修理する人はまだ到着していないとの説明を受けました。まぁそうだろうよと思いながら帰ろうとすると車両内は混雑しているかと状況について駅員に尋ねられ、そんな混んでないし空いている椅子の上で横になってる人もいるよと教えてあげました。あと車両に戻ったらすぐ、また別の駅でポイント切替機が壊れたって放送が流れました。

  00:00 車両内の状況
 何の音さたもな勝ったこの時間帯に自分は仮眠を取っていて周囲のほかの乗客も体大寝ていました。たまに飲料を買いに行く人が車両から出るのですが、その際にドアを閉めずに出て行く人が何人かいて心の中で何度もファッキンとつぶやいてました。細かいですがピンクの上着着たおばさんが出る時も、戻ってきた時もドアを閉めなかったので、出た時はドア近くにいた自分がボタン押して閉めましたが、帰ってきた時もまた開けっ放しにしたのでいい加減注意しようと思ったら別のおっさんが先に注意してドアを閉めさせました。自分の中のファッキンな乗客大賞はこのおばさんです。

  01:25 車両からの退去
 しばらく鳴りやんでいた車内放送がこの時間に突然鳴り、「これから運航再開に向けた安全確認、雪下ろし作業を行うため、防犯のため乗客の方は車両から降りてください」と言われました。車内の乗客から不平が出る中で駅コンコースに行くと駅員、というよりJR東社員らしいおっさんがいて、1時間後に運行を再開するので寒いとは思うが外で待っててくれと拡声器を使って説明してました。
 乗客からはこれまで暖房の効いていた車両内から寒い外に出すなんてと不平が出てましたが、あと1時間で運航が再開されるならという雰囲気でみんな従うような態度だったと思えます。しかし拡声器で話すおっさんの後ろで気弱そうな駅員が、「運航再開時刻は1位時間後とはかぎ……」と言おうとしておっさんの声にかき消されてたので、難しい状況だなぁと私は見ていました。またさっきも書いた通りにこういう緊急時の日本人の予測は東電の様に概して現実的でなく過度な楽観視が行われるため、これからおこなわれる作業が完了するのは少なくても1時間30分はかかるだろうと見て、車両に戻るまで頑張って待とうかなどと覚悟を決めてました。

  02:30 作業時間の延長
 作業が終了すると約束された1時間後のこの時間、駅員から作業完了まであと30分かかると延長の説明がなされました。やっぱりと私は思うと同時に、30分後にまたあとちょっとというから実際の完了時刻は3時10~15分と修正。あとまだ余裕があったからこの記事を書くためにメモを取りつつ周囲の状況を観察してました。なお雪が降ってるくらい寒い外、しかも深夜に放り出されていることから自販機でホット飲料を買う人が多かったのですが、自販機を見てみると「ホッとレモン」、「ホットココア」、「しるこ」が売り切れていました。

  02:35 体調不良者の確認
 この時間になって初めて駅員から、体調不良者がいれば申し出てほしいという連絡がされました。雪害だし電車が止まるのはまだしょうがないものの、体調不良者へのケアがここまで遅れた事に関して私はJR東は批判されるべきだと考えています。もう少し早く、それこそ車両の中に缶詰めになっている時間帯にでも一言言えばよかったのに。
 なおこの時点で残っていた乗客は30人前後で、比較的年寄りが多くてあとは若い女の子が次いで多かったように見えました。待ってる間にあるおじいさんが言ってましたが、電車が止まったのが夕方だったからよかったものの、夜だったら酔っ払いもいて色々ともめたろうと言ってましたが、その通りだと私も思います。

  02:45~03:30 最終確認?
 この時間、今現在安全の最終確認をしていてそれが終わったら運行を再開するという説明がされました。それなら明け方までに帰れるかなと考えていましたがその後、ずっと最終確認が続き、3時半になってようやく、「4時半からの運行再開を見込んでいる」という衝撃的な事実が告げられました。この発表には乗客も強く反応して、「あと一時間って最初に言っただろ」、「どっから指令が出ている!」などと駅員に詰め寄る人も出てきてかなり険悪なムードが駅舎内で漂ってました。
 あと既にこの時点で外にほっぽり出されて2時間も経っており、周囲の人もみんな青白い顔しながら足踏みをするなどして必死で寒さを堪えていました。自分もさっきからさらりと書いていますが体力的にかなり厳しく、足の指の感覚とかもうほとんどありませんでした。おまけに寒さで筋肉が緊張していたためにしゃがみ込むと膝のあたりがマジで痛く、本気でしんどかったです。なおこの時の自分の服装ですが相変わらず薄着で、下は作業ズボンのみ、上はYシャツの上にパーカーとGジャンだけで「馬鹿をしたな」などと反省してました。ただこんな時にGジャン着ているのは自分だけだろうと思ってたら、もう一人Gジャンを着ているおっさんがいて、「自分だけが特別だと思うな」なんてカミーユ・ビダンの声が聞こえた気がします。

  04:00 車両内へ移動
 4時となり、駅員から車両を開放するのでそちらで運航再開を待ってほしいと説明され、寒いしずっと立ちんぼだったのですぐに移動しました。ただ車両内は電源が入っておらず暖房も効いてなくて寒いまんまでしたが椅子に座れるだけでもありがたく、自分を含めて他の人もすぐに音言ってました。
 それにしても、電車が止まっているとはいえ2時間半も冬空の下で乗客を外に放り出すって正気の沙汰じゃないような気がしないでもありません。これは駅員というより本部からの指令でしょうがそれにしたって年寄りもいたんだし、電気つかなくても車両にいさせてほしかったのが私の本音です。あとこれは勝手な推測ですが、「雪下ろしと安全確認作業のため」として乗客は車両から出されましたが内心、これは本当なのかどうか疑っており、1時半に追い出されて4時にまた車両に入れたという時間帯を考えると、単純に営業時間外だからという理由で出されたんじゃないのと思ってたりします。というのも、外で待たされている間に車両が修理されたりする様子は見られず、むしろ車両内に入ってから人員があれこれ車両調べてたので。

  04:30 運転再開
 文字通り4時半となりようやく運転再開となりました。ただホッとしたのもつかの間で2駅進んだら、「前の駅でポイント切替機が~」ということになり、線路上で40分立ち往生。その後も約2駅ごとにやれ信号機が、線路内に異物がって理由で何度も止まり、天災なんだからわかってはいるんだけど、「死ね、JR東の社員はみんな死ね……」なんて死ね死ね団みたいなことを一人でブツブツつぶやいてました。自分の年齢で死ね死ね団の名前を挙げるものなんだが。
 そんなこんだで最終的に、午前7時前にやっと自宅に着きました。愚痴になりますがJR東は運行が無理だと思ったらもう夕方7時くらいに安全のため終日運行停止と発表してほしかったです。そうすれば大きな駅にでも降りて、ビジネスホテルなり漫画喫茶なりに避難できたのだし、自分はともかく別の交通手段で家路に迎える人もいたでしょう。

 結論としては、成田空港はまだ椅子もあるし暖房もあるのだからまだいい方じゃないか。こっちは雪降る中で外に2時間半の立ちんぼだったぞ、というのが私の心からの叫びです。にしても、JR東へのいろんな思いがあるもんだからまたえらく長文となってしまったな。