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2024年4月17日水曜日

読売新聞の紅麹関連誤報について

読売新聞記者が談話捏造 紅麹関連記事巡り(読売新聞)

 上の時事の記事によると、読売新聞の記者が取材相手が言ってもない談話を勝手に捏造して記事に載せたそうです。この件について読売新聞のホームページを確認しましたがそこでは一切言及しておらず、お知らせのページを見ても一切触れられていませんでした。
 皮肉を言えば「読売新聞とNTTが生成AIのあり方に関する共同提言を発表」なんかよりずっと伝えるべき内容だし、またニュースな内容だとも思います。

 読売新聞側はこの件について担当者を処分すると話しているそうですが、処分も何も一発解雇しないのがむしろ不思議な案件です。過去に同じことをやって短い定食で済ませた中日新聞は別として、初店を捏造するのは記者として最もやってはいけない行為です。
 取材相手が発言した内容を分かりやすくするため入れた補足や注釈がややオーバーだったり、本来の趣旨からミスリードさせるものになってしまったとかならまだわかりますが、言ってもないことを一から作った場合、もうその人は二度と記者をやってはなりません。実際、共同通信とかならこの手の行為をした当事者は一発解雇、その上長も虚偽行為を見つけることが現実的に不可能だったとしても、降格などの処分を必ず受けており、この点での意識の高さではいつも共同通信には頭が下がります。

 今後読売がどういう処分をするかについて気になりますが、自分は記者という職業については常に「真実の奴隷たれ」という観念を持つようにしています。事実こそがすべてにおいて優先され、これを侵す行為はどのようなものであれ許されないという風に見ており、それをなくした場合は早く記者をやめる以外ないとも考えています。残念ながら、今回やらかした読売の記者、それを見逃した取材者はそろってその意識がなかったと言わざるを得ません。
 っていうか言ってもないこと言って批判したんだから、小林製薬には謝りに行くべきだよな。

 かなり昔にこのブログにも書いた覚えがありますが、学生時代に元テレビ局社員だった人が報道や番組制作において、演出などがどこまで許されるのかというラインについて「非常に簡単」だと述べ、それは何かというと「子供に対してその行為を説明できるか」だと言っていました。ほんとこれは至極その通りで、上記の今回やらかした記者は少なくとも自分の子供たちには「こんな感じで言ってもないことを書いてやった」くらいは言うべきでしょう。

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