今日昼過ぎ成田出発の便に乗ってまた中国に戻りましたが、今日は勤務地である昆山に帰る前に上海で、以前に短期間ですが日本語を教えていた中国人の若者と会ってきました。何故上海で会ってきたのかというと、ちょうど彼も明日の便で念願の日本留学へ出かける予定で出発前夜の今日に上海へ来ていたからです。
彼の来歴は以前の記事でも書いていますが、月曜から日曜まで週休1日すらない現場をフルタイムで働きながら勉強し続け、YMCAの派遣で日本への留学機会を得ていました。私とはたまたまバスで日本語を話していたら声をかけてきたことから出会い、自分も中国の若者がどんな生活をしているのか気になっていたので就業後の時間を使って週一のペースで一時期日本語の授業を行っていました。
彼が昆山での労働契約を終えてからはたまに電話で連絡を取り、一度上海近郊に来た際には時間を取って上海を案内してやりましたが、聞く話はどれも日本では考えられないというか、先ほどの週休のない勤務といい、昆山を離れてからは山東省で日本語教室に通いながら時給300円程度のバイトをしていた話といい、これだけの環境にいながら中国の若者は必死に勉強するものかとつくづく頭が下がりました。
先月に連絡を取った際は留学ビザがなかなか下りないと愚痴を言っていたものの、先日ついに取得することができと報告があり、明日からはいよいよ日本留学へ旅立つ予定です。今日は上海には長くとどまれず30分程度しか話が出来ませんでしたが、所持金は20万円とのことで、「初めの一ヶ月はこのお金で生活し、それ以降はバイトをして生活を得なければならない」と、あまり悲壮感を感じさせない顔で言っておりました。行先は福岡の日本語学校とのことですが、「何かあればすぐ連絡するように。俺の出来る範囲で支援する」と言って、別れました。
やや持ち上げ過ぎな気もするもののこういう風に頑張っている人間こそ世の中で評価されるべきだし、その苦労が報われて欲しいものです。本人も日本語を覚えて、日本の大学を出て、日本の会社に勤めたいという希望を持っており、その希望が叶うことを私自身も陰ながら祈っております。
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