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2018年4月27日金曜日

ランサーエボリューションWRX STi

 先日何気なく零戦のアンサイクロペディア記事を読んでいたら、「ちなみにこの機体を開発したのはランエボを作った会社で、製造し、エンジンを供給していたのは、STIの会社である」という記述が書かれてあり、言われてみると確かにそうだと妙に納得しました。言うまでもなく、ランエボの会社というのは三菱(自動車)で、STiというのは旧富士重工こと最近データ改ざんで揺れているスバルです。それにしても社名変えた直後にバレるっていうのも門出が悪い、

 上の一文を見てパッと閃いたのがこの記事の見出しですが、昔は仲良く零戦を作っていた両社であるものの1990年代は自動車ラリーのWRCでしのぎを削り合ったライバル関係にあり、それぞれランエボとインプレッサ(現在のWRX)という当時の4WDラリー車としては破格のマシンを作っていました。だったらせっかくだし、両社でコラボしてまた新しい車を作るとしたらきっと「ランサーエボリューションWRX STi」になるなというわけです。

 ただ、自分で言っててなんですがあながちむちゃくちゃな組み合わせでもないなという気もします。というのも両車種ともに「最強の4WD車」というコンセプトこそ共通しているものの、そのアプローチの仕方は真逆と言っていいほど違っているからです。
 三菱のランエボは「4WDに最適な駆動システムとは何か?」が追及され、その結果出来上がったのは四本それぞれのタイヤにかかる荷重によってパワー伝導率を変えるよう制御するシステムを乗せた車となり、「走るスパコン」とまで一時期言われました。一方、スバルのWRXは「4WDに最適なシャシーとは何か?」が追及されており、4WDが最も発揮できる車体構造が徹底的に煮詰められた車です。いわば三菱はソフトウェア、スバルはハードウェアに重きを置いてレース車の開発に取り組んでいました。

 だったら駆動システムは三菱、シャシーはスバルでがっちゃんこさせたら面白いというか、普通に見てみたい車が出来上がりそうな気がします。問題はエンジンでどっちのを載せるか悩むところですが、やっぱレアリティで言えばスバルのボクサーエンジンに軍配が上がるのでこっちにして、代わりにターボユニットは三菱重工が国内大手なんだし三菱にしてしまいましょう。
 っていうか本当にコンセプトカーでもいいから、両社でコラボして1台作ってもらいたいものです。きっとスバルとトヨタのコラボよりもずっといい車が出来上がるはずです。でもってこの車でWRCにも復帰してもらい、他のメーカーを総薙ぎしてもらえば痛快この上ないでしょう。

  おまけ
 現実にはスバルはトヨタと、三菱は日産との提携関係にあり、むしろ実現しやすいのは「スカイラインエボリューション GT-R V spec Ⅲ」の方かもしれません。

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