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2018年12月24日月曜日

甦る悪夢(;´Д`)

 またしばらく更新していませんが特別な理由ではなく、広州に旅行へ行っていただけです。旅行内容はまた暇なときに少しずつアップしようかと思いますが、一番語りたいのはホテルでした。

 今回は二泊三日で現地ホテルにに博する必要があったのでC-tripで探したところ、友人との合流地付近はやたらサービスアパートメントしかなく、普通のホテルはあんま見当たりませんでした。
 参考までに話すとサービスアパートメントとは長期出張者向けの、台所などを備えたホテルで、基本的に通常のホテルと比べると部屋や設備が穢かったり、たばこの焦げ跡などが目立ったりするので短期滞在なら使わない方が吉です。

 そんな中、普通にホテル(賓館)と書いてあるホテルが一泊160元(約2500円)と安くで存在することに気が付き、迷わずそのまま2泊を予約しました。このホテルについて友人は、「安すぎる、怪しい」と言いましたが、「俺はかつて出稼ぎ労働者が泊まる木賃宿にも泊まったことのある男だ(´・ω・`)」と言って意に介すことはありませんでした。

 そんな込んだで宿泊当日。昼過ぎに広州についていくらか見学した後でホテルに到着すると、なんか写真で見てたよりずっと汚いロビーで、フロントにいるおっさんに宿泊手続きを頼むと、「おーい、客だぞー!」と後ろに呼びかける。しばらくして女性が来ましたが、こんな感じでフロントに受付が常駐していませんでした。
 そして指定された部屋を訪れると、ドアを開けた瞬間に据えた匂い、っていうか激しい便所臭がして、「えっ、ちゃうやん(゚Д゚;)」とか焦り始めました。よくよく眺めてみるとトイレとシャワーは一体、っていうか仕切りが一切なくてシャワー浴びたら確実に便器がびしょぬれになる構造で、床はくぼんだ箇所があり水たまりができていました。っていうかそれ以前に水をぶっかけて普段から掃除しているのか、部屋に入った時点で便器がびしょぬれのまま「消毒済み」というテープが巻かれてありました。

 他の室内もそこら中がカビている上に漆喰は剥がれ、何故か粉砕された椅子が置かれてあるなど独特のセンスのある部屋模様で、窓も完全には閉まらない仕様でした。さすがにきついと感じたものの予約した手前、二日間我慢すればどうとでもなるんだと思ってスリッパを探したら、ゴムのスリッパで破損個所をビニールひもで無理やり補修してあったので後で買ってこなきゃと思いました。

 その後、友人と合流して広州を堪能した後で部屋に戻りシャワーを浴びようとしたところ、どれだけ長く待ってもお湯が出ないということに気が付きました。広州はあったかいので我慢できないこともないものの、さすがに旅先で風邪ひいたらえらいことになると思い、泣く泣く手足と顔、頭だけを洗って済ませました。
 なお洗面所の蛇口はひねるとすぐお湯が出てきました。

 さすがにここに至って、「明日もこんなところで寝るのはイヤだ」と思って、めちゃくちゃ湿ったベッドの上で携帯を弄り、明日のホテルを探し始めました。最終的には280元(約4500円)のホテルを近くで見つけて早速予約を入れ、便所の臭いが漂う部屋で我慢しながら、っていうかあん真似られなかったけど夜を明かしました。
 翌日、フロントには予定を変えたからもうチェックアウトする、返金はしなくていいと伝えて去り、その夜は予約した漢庭ホテルという全国チェーンのビジネスホテルに泊まりましたが、ただの、それもどちらかといえば格安の方のビジネスホテルなのに、普通にお湯が出たり、シャワーに仕切りがあるだけでなんかめちゃくちゃ感動しました。でもってよく眠れました。

 なお値段の安さを懸念した友人は事の顛末について、「それ見たことか( ・´ー・`)」と言ってきましたが、この件に関しては全く反論することが出来ませんでした。っていうかいまだにシャワーにお湯の出ないホテルが存在するなんて、そこそこ中国歴長いけど完全に想定外でした。

 ただ、かつて私が上海で住んでいた部屋を思い起こすと、シャワーはお湯は出るものの便所臭は常にしていて、当時はいろいろ対策しながら住んでいました。逆を言えば自分が豊かになったせいかそういう者への耐性が弱くなっているとも言え、豊かさの代わりに強さを失っているということに今回気が付かされたわけです。まぁもう一度取り返そうという気持ちはあんま起きないですが。

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