先に会計不正で揉めに揉めて未だに有価証券報告書も発行していないニデックですが、既に報じられていた品質不正について本日報告書が発行されました。内容について一通り目を通しましたが、正直思っていたほどインパクトはなかったのと同時に、この内容を批判できる大メーカーが日本にいるのかという点で疑問でした。
すでに報じられている通り今回カウントされた品質不正は2012年以降で844件ということですが、これ見て「え、これだけなのにこんな大騒ぎしたの?」という印象を覚えました。内容的には顧客に無断で規格や仕様を変更したとかが大半で、明確な不良品事故とかは発生してるかもしれませんが少なくとも報告書上では確認されませんでした。重大事態が懸念される案件は書かれていたものの、かつて死人も出していたタカタのエアバッグのようなレベルの内容は少なくとも見受けられません。
でもって、こうした外部には知らせない社内基準に関してはぶっちゃけどのメーカーもやっているという確信があります。まだ欧米系や中国系に比べれば日系はこの辺ちゃんと守る所が多いけど、それでも内部基準を設けるメーカーの方が大半で、彼らの言い分としては「条件を緩くしても性能には問題ない」です。まぁ実際それで回っているところは否定できませんが。
そういう事情から「何も罪を犯していないという人からこの人を石で打て」とイエスが言ったら誰も叩けなかったように、多分この報告書の内容でニデックを猛烈に叩こうというメーカーもメディアもいないんじゃないかなという気がします。正直、品質不正で言えば先のタカタや三菱電機、東洋ゴムの過去事例の方が悪質性が高いように見え、三菱自動車のリコール隠しと比べればニデックは何でもないようにすら思えてきます。
私個人としてはニデック内部で上司が品質担当に「てめぇこれやらないとわかってんだろうな」的に恫喝して品質不正を黙認させたようなエピソードを今回の報告書に期待していたのですが、前回の会計不正報告書とは異なりそういう記述は一切なく、なんか一人でがっかりしました。
あとこの会社、正直会計不正や品質不正以上に下請けいじめやハラスメントの方が抱えている闇は深いと考えています。仕入先にリベートを強制するのは当たり前でその点は会計不正報告書にも書かれていましたが、それ以上に強引な値下げや購買担当者による恫喝なんて日常茶飯事であり、私自身も経験していますがニデックの人間は基本的に日本語が通じません。この点について誰もが知っているのに誰もがスルーしているという今の状況の方が見ていて逆に怖いです。
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