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2021年4月7日水曜日

日本人の決戦思想

 最近、毎晩のように夢を見ているのですが、夢の中でもほぼ必ず仕事し続けています。正直今、自分は働き過ぎなんじゃないかと真面目に心配になってきており、同僚も二人ほど今週に入って体調ダウンして休み取ってます。
 自分もそれほど体力に自信があるというわけじゃないですが、あらかじめどのあたりに仕事のピークが来るのかを見定めて、ここぞというところで踏ん張るというかタイミングを合わせるようにしているせいか、一応今のところ起き上がれないほどダメになるってことはまだないです。でもってこういうタイミングを合わせようとする当たり、やはり日本人だからか決戦思想が強い気がします。

 その決戦思想についてですが、私の所見で言うと日本人はこれがかなり強い気がします。そもそも決戦思想の定義とは何ぞやですが、「どでかいイベントがあり、それをこなすとすべて丸ごと何でも解決すると信じる」という思想をして決戦思想と私は読んでいます。具体的には、「ここさえ乗り切れれば」、「あの案件さえ終われば」、「初デートにさえこぎつければ」みたいな感じで、何かしら特定の一事をやり過ごす、解決できれば、すべての物事が好転するという風に信じ込むような考えです。

 自分も昔は意識していなかったのですが大体5年くらい前から、「日本人って何かすべての物事の成否を、それまでの積み重ねと日ごろの行い以上に、一つのイベントの成否で決まると考える人が多いな」と思うようになってから意識するようになりました。無論私自身もこうした価値観がないというわけではなく、「〇日さえ乗り越えれば」的に到達点を設定することは多いです。ただ乗り越えた結果で得られるものはあくまでそのタスクに直接影響するものに限定されるということも強く意識するようにして、一つのイベントであらゆる物事が好転するという風には信じないよう気を付けています。

 この日本人の決戦思想が特に強く反映されるのは、言うまでもなく受験と就職でしょう。いい大学に受かれば、将来は安泰で楽しい学生生活が送れ、好きな彼氏/彼女やいい友達に囲まれる……と信じる日本人は多い、っていうか9割方これでしょう。いい大学に受かれば比較的高いレベルの授業を受けられる可能性こそあるものの、それは確約ではないし、また友達や異性に恵まれるかと言ったら入学後の本人の行動次第であるものの、そうした要素はまるで無視されます。
 就職に関しても基本同様ですが、前と比べると大企業に入ったら安泰という思想が大分薄れてきているので、前よりは現実が見えるようになってきています。もっともそのかわりに現実感が強すぎて、中小企業に入ってしまったらその時点で人生終わり🔚」と考え込んでやる気なくしちゃう人も増えてきているのですが。

 実際のところ、中小だろうが大企業だろうがその後の本人の行動や意識次第で変わってくる要素もあるのですが、その辺は上記の決戦思想が邪魔してしまうというか、そうした事後要素を働かせる、動かす意識が日本人は弱い気がします。逆を言えば自分はそうした事後の要素を存分に働かせて今の立場を築いているところもあることから、この日本人の決戦思想に気が付いたのかもしれません。

 ちなみに私は新卒の時点で記者になりたかったけどどのメディアからも採用が得られず仕方なく専門商社入った後、「とりあえず中国行って、隙あらば記者になろう」というなろう系小説なノリで異世界ならぬ中国行ったらあっさり中国2社目で新聞社に潜り込み、リアルに記者になって自分でも驚きました。
 その後記者職から離れてわけわかんない品質管理とかやったりしてましたが、JBpressから声かかってまた執筆業をやるようになりましたが、やっぱ実力あればある程度何とかなるなという実感があります。非常に偉そうだけど、品質管理と化している時代に他のライターが書いた記事がどれもくだらなく思え、自分なら数倍のクオリティでもっといいもの書ける自信を持ち続けてたし。

2021年4月5日月曜日

フジ・メディア・ホールディングスの外資規制違反について

【GR 86 & BRZ 同時発表】トヨタ86 改め『GR 86』、今秋発売へ…排気量拡大、AT車にアイサイトも(レスポンス)

 本題と関係ないけどこの記事の新しい86みて、「Zやん」とばかりにフェアレディZを連想しました。それも今度の新しいのではなくかつての350Zで、ぶっちゃけ自分好みのテイストです。コメント欄にも同じような指摘をしている人がいますが、馬力の増加もそうですし、意図的に350Zに寄せてきているのではと思う節があり、この辺のユーザーシェア拡大を狙ってのこのデザインじゃないかと勝手に見ています。


 そういうわけで今日のビッグニュースですが、先に外資規制違反がばれた東北新社が一部放送事業の認定取り消しとなったことを考えると、フジもそうせざるを得ないんじゃないのと他人事のように見ています。まぁ他人事ではあるのですが。

 このニュースの一番のポイントは、外資規制違反を認知していたかという部分で、この点に関しては朝日の取材に金光社長は認知していたということを認め、さらにそのまま二年間放置していたとも述べています。まぁ普通に考えてアウトでしょう。
 仮に株主間の持分譲渡などで偶発的に違反状態が発生し、一ヶ月内に是正をしたとかならばいくらか仕方ないと思う面もありますが、生憎ながら今回はそのような例ではありません。また個人的な視点で述べれば、かつてのホリエモンによるフジサンケイホールディングス株買収事件の際にトヨタの奥田碩会長(当時)に、「自分の会社の持ち分比率すらきちんと注視していないのは経営者として失格」とまで言われてましたが、あれから何も反省とかしてなかったんだなという印象を覚えます。

 まぁフジグループは東芝同様に上級国民ならぬ上級企業なため、一般の法律が適用されて処罰されることは今の日本ではありえないため、なぁなぁ「今度から気を付けような(^_-)」で終わる可能性が高いともています。はっきり言えば今の日本からは豊かさとか誇り以前に、法の下の平等が最も失われていると常々思うこともあり、今回も天の声一発できまるとみています。

2021年4月4日日曜日

外交の下手過ぎる最近の中国について

 沖縄本島 結論から言うと、最近の中国のあまりの外交の下手ぶりに内心呆れています。

 今日も空母遼寧で沖縄本島-宮古島間を航行したそうですが、こうした国境付近での軍事示威活動をコロナ流行以降、非常に活発化させています。ただでさえコロナ対策で各国があくせくしている中、こうした行動をとれば平常時よりも相手国のヘイトを買いやすいというのは言わずもがなですが、一番意味が分からないのはこうした行動を同時多発的に複数方面で中国が行っていることです。

 具体的には、日本(尖閣諸島付近)、インド(カッシム地方)、ベトナム(南沙諸島)などで、何故か全方面で同時に挑発的行為を行っています。普通に考えればどれか一つの地方に集中するのが常道だと思うのですが、全方向で同時にやるもんだから関係しない西欧諸国ですら中国に警戒感を持つに至っており、真面目に何がしたくてこんなヘイト稼いでいるのかと理解できません。まだコロナ以前は南沙諸島に限定している節があったのに。

 軍部が独走しているのか共産党中央が指示しているのかまでは私も把握していませんが、少なくとも他の国の対中国意識という観点から見れば、今の中国の行動は悪手も悪手だと思えてなりません。そもそもこう言う行動をとる際は、相手国にさらにプレッシャーをかけられるよう楔となるような第三国との関係を良くするものだと思うのですが、上記の日印越の三ヶ国以外にもやたら横柄な態度をとるあまり、アジア地域においてはほぼすべての国から嫌われるに至っています。シンガポールですら最近、なんか中国と距離を置いてきているように私には見えます。

 逆に中国と仲のいい国を挙げるとすれば、中国人自身はパキスタンを挙げ、ここは確かにインドへのプレッシャーをかける上では重要なパートナーです。しかしその他の国となると北朝鮮とロシアくらいしかなく、西欧諸国でもこれまで中国寄りだったドイツがここにきてメルケル首相がはっきりと距離を置くような発言をするようになり、だんだんと国際関係において孤立化が進んできています。
 また比較的関係が近いロシアですが、正直ここは今後数年間、国際政治においては弾薬庫となりうる可能性が高いとみています。というのもプーチン政権に陰りが見えてきており、その行く末についてはっきりと懸念がどこからも持たれているからです。大統領就任から約20年に渡りプーチンはロシアを支配してきましたが、概して強力な指導者がいなくなった後ほど国家は混乱が起きやすく、今後のロシア情勢はかなり荒れる可能性があります。

 まぁ荒れないとしてても、ロシアほど味方にするのに信用できない相手はいないから、中国人によく「ロシアを絶対に信用するな。すぐ後ろから刺してくる」と伝えていますが。

 話を戻すと、なんか最近の中国の外交は方針が見えないというか、ただ無闇に周辺国を挑発し続け関係を悪くさせているだけにしか見えません。領土拡大したいってんなら先ほど書いたようにどこか一点に絞った方が絶対的に有利だというに、そうした方針は一切なく、とりあえずぶつかるところすべてにぶつかってけみたいなイノシシみたいな戦法を取ってきています。なぜこんな風になったのかはやはり、コロナで他の国はあまり動けないだろうと考えたのではとは思いますが、それにしたってこんな下手な外交するのかと不思議に思えてなりません。

 逆を言えば、国内統治としてはあまり不安感はないものの、共産党内部及び人民解放軍の統治においてて中国指導部になにか起きているのかもしれません。それを考慮してもかつての胡錦涛政権と比べるとその方針のなさにはあきれるばかりで、あちこちもめ事起こされるたびに火消しに回らされる王毅外交部長(元日本大使)には同情感を強く覚えます。マジ大変だと思うから頑張ってほしい(´;ω;`)ウッ…

2021年4月3日土曜日

五輪組織委の週刊文春への抗議について

 明後日月曜は中国でのお盆に当たる清明節で今日から三連休ですが、この1ヶ月くらいの世を忍ぶ仮の本業での負担が大きく、初日の今日はリアルに寝たきりでした(ヽ´ω`)。朝10時半くらいに起きて近くのラーメン屋にお昼食べに行った後、掃除して、少しゲームして、4時から7時まで昼寝して、マクドで飯食ってきて今に至ります。まだ体だるいし、夜もぐっすり眠れそう。でも明後日月曜はまた休日出勤しないと行けなさそう( ´Д`)=3


 それで本題ですが、上記リンク先にまとめられている通り東京五輪のオープニングセレモニーの演出に関する週刊文春の報道について、五輪組織委が抗議を行いました。この件に関して私は文春を支持します。

 オープニングセレモニーの演出については先日、芸能人の渡辺直美氏を豚に見立てて「オリンピッグ」というネタを考えた問題ある電通マンが更迭されましたが、今回の文春の報道も、組織委の講義もこれに関連するものでしょう。詳細は他のサイトの解説などを当たってもらいたいのですが、聞くところによると元々はMIKIKO氏のチームが演出を担っていたものの、昨年のコロナ流行に伴う大会の延期後、組織委からMIKIKO氏への具体的な連絡などないまま担当チームが先の電通マンのチームに変更されていたそうです。
 そもそも延期によって演出チームが変更すること自体おかしいと思え、見えざる力が働いたとしか言いようがないでしょう。それでいて、「オリンピッグ」というくだらないネタしか浮かばない人間を前に出すということをとっても、組織委の問題ぶりが垣間見えます。

 そこにきて今回の、葬り去られたMIKIKO氏案に関する文春報道への組織委の抗議です。まとめ記事でも指摘されていますが、電通マンの更迭を受けて組織委としてはMIKIKO氏の案をそのまま流用するつもりだったからこそ、今回の文春の報道に対して「ネタバレになる」とみなして抗議を行ったのでしょう。だったら最初からMIKIKO氏を留任させ続ければよかったのだし、電通マン更迭時に頭を下げて三顧の礼で迎えるべきだったとも思います。
 そもそも昨年に電通マンを迎えた際にかなりひと悶着があったとのことで、野村萬斎氏と椎名林檎氏が降りた理由もそこにあるのではとも言われています。真偽に関してはもう少し詰める必要があるものの、だからこそ今回の文春のように組織委の不透明な実態に関する報道は公益性があると思え、ネタバレに対して抗議する以前に組織委は演出チームの混乱ぶりについてしっかり内部検証を優先するべきでしょう。

 私は文春の報道を何でもかんでも肯定するつもりはありませんが、近年の文春の報道に関しては素直に目に見張るものがあります。真面目な話、政治報道記者を目指すものは大新聞なんかより文春を目指すべきだと思え、逆に大新聞は早く記者クラブを解散しないと、どんどん実力面で文春などの記者に置いてかれると言いたいです。
 にしても自分も日本にいたらJBpressとかで政治部とか起ち上げたいです。勝手に起ち上げられるJBpressは迷惑でしょうが(;´・ω・)

2021年4月1日木曜日

日本が開発を強化すべき分野とは?

 今日は久々に9時前に家に帰ってこれたのでブログ書けます。昨日とかゲロ吐きそうだったけど、今日は昼食抜いて昼休み中もずっとパソコンの前に座り続けた甲斐があってやや早く帰れました(ヽ''ω`)

 さて月曜にJBpressで出した記事ですが改めてこちらは非常によく当たり、昨日一昨日もJBpressサイト内でアクセス稼いでたようです。当てるつもりで書いた記事ですが、計算通りに記事を当てるよりも予想外に当たることの方が実際には多いため、今回は上手いこと自分の想定通りに事を運んで満足しています。

 その記事の反応ですが、ヤフコメを見ていて二つほど気になったコメントがあります。一つのコメントは、私が有識者を招いて国としてしっかりと強化すべき産業分野を定めるべきだと書いたことについて、そんな将来当たる技術や産業なぞ不確実だから予想できるものかって反論です。
 これについては見ていて物悲しさを正直覚えました。というのも、中国は少なくともこの10年でしっかり金になる産業をあらかじめ選んで、強化して、市場化に成功させています。リチウム電池やドローン、AIが代表格で、太陽電池や3Dプリンタという白骨と化した産業もあるものの、辺りを引く確率で見ればそこそこなものだと私は思っています。このようにすぐ横に国家ぐるみの強化方針が当たっている例があるというのに、初めから日本にできっこないと信じ切っている人がいるほど日本人の視野は狭くなっているのかと思いました。

 二つ目は、上記コメントにも重なりますが、具体的にどのような分野を強化すべきなのかっていうコメントです。これは確かに重要な論点であり、記事中で私は少なくとも優位のある分野として素材系と自動車を挙げていますが、これら以外にも挙げるとしたら、っていうか開発を強化すべきものがないかと自分もいくつか考えていました。

1、個体電池
 既にあちこちで挙げられていますが、逆に私は不安を持っています。というのもこの手の電池系は中国も強化していて、少なくとも市場製品分野においては間違いなく今は中国が世界最強です。その逆転の切り札とばかりに最近日本でやたらと持ち上げられていますが、大抵こういう期待値の高い奴は後で裏切られるというか、できないか、できあがっても普及しないかというパターンが多い気がします。
 第一、日本だけが研究開発しているわけでもないのに、「これさえあれば日本は最強」と言い張る人がいるのが不思議です。開発価値はあるものの、三元系リチウムイオン電池すら10年前はほとんど知られてなかったことを考えると、電池の世代更新は速いんだから過度な期待はしない方がいいと思います。

 ご存じガンダムSEEDに出てくる夢の技術。どういうものかと言うと、核分裂を阻害する周波を出す装置で、これにより作中では核ミサイルが世界中で無力化しています。
 世界唯一の被爆国として、核のない世界を作るために日本はこの技術を現実化する使命があるのではと密かに思っています。もっともこれ実際にできたら、原子力発電所すら一発で沈められるため、核ミサイル以上にインフラ面で恐ろしい兵器となりうるのですが、それだけにこれ開発出来たら日本はかなり夢が広がる気がします。

3、ビームライフル
 歩兵用携行火器は1世紀前のジョン・ブローニングのガス圧による自動排莢・装填装置の確立以降、そこまで極端な進展は見られません。いくら航空機や空母が主力とはいえ、歩兵用の兵器でもっと革命的なものを作れないかとなると、やはりビームライフルに至る気がします。っていうか、これ本当に出来たらアメリカにも勝てるんじゃないか?
 冗談はさておき昔、「太閤立志伝5」で自分の作った火縄銃に「ビームライフル」と名付けたら、知らない間に流通していて山賊からがめた火縄銃を鑑定士に鑑定させたら「これはビームライフルでござるな」とテキストが表示されてビビりました。

4、強化人間
 前々から私はこれから日本が開発すべき技術として脳波感応装置ことサイコミュを挙げていますが、仮にサイコミュが出来てもそれを使える人間がいないと話になりません。となるとやはり開発を優先すべきは強化人間ということとなります。
 目指すはギュネイ・ガスのような水準ですが、彼はある意味強化人間の最高峰(中の人は声優界での演技力が最高峰)ともいえる水準であり、一気にここまで求めるのはさすがに高望みしすぎかもしれません。となると一段レベルを落とさざるを得ないのですが、そうなるとエルピー・プルことプルシリーズが妥当なラインとなります。

 もっともプルシリーズでも十分というか、下手すりゃエヴァシリーズより頼りになりそうです。真面目に、プルシリーズが量産の暁には中国なぞ一瞬で叩きのめせるような気すらして、何故今まで日本は強化人間を作ろうとしなかったのだろうかと疑問にすら思えてきました。ちなみに量産されたら12号は戦争には出さず、そっと静かに暮らさせてあげたい(´;ω;`)ウッ…
 なおふざけ半分な一方、真面目な意見として、仮に強化人間の量産に成功した暁には、日本のガチな課題と言うか少子化の解決にもつながるんじゃないかとすら考えています、マジで。国家として強化人間をクローンでもいいからたくさん作って、兵力化、産業化していけば、国として軍事、経済力が強まるだけでなく、少子化問題もこれで解決できる一石二鳥なベストプランであるように思え、なぜ日本は強化人間を今作ろうとしないのかさらに疑問に思えてきました。

 以上から、私個人の意見として日本が今後開発を強化すべきは強化人間だという結論に至ります。中にはフォウ・ムラサメみたく記憶をなくしちゃう強化人間も出てくるかもしれませんが、「カガクノハッテンニハギセイガツキモノデース」という人もいることだし、迷わずやれよ、やるしかないんだというつもりで誰かチャレンジしてほしいです。

2021年3月30日火曜日

コメント多過ぎ(;゚Д゚)

まさかの逆転、日本の技術はなぜ中国に抜かれたのか(JBpress)

 ということでヤンジャン風の自分の記事紹介ですが、朝一で見たらJBpress内のアクセスランキングでは5位でしたが、その後じりじりと順位を上げて一時は1位にも入っていました。後からじわじわと上がってくる、割と理想的な伸び方していて十分当たったと言える記事です。
 っていうか勤務時間中はランキング見てないで仕事しろとか自分でもツッコミ入れています。

 記事内容については世を忍ぶ仮の本業がこのところ忙しく土日も働くような状況であったことから、あまり根拠データを示せないものの、去年の記事の反応から見てマクロで薄い内容の記事が求められているという確信から、普段このブログで言っている内容をまとめるような感じで書きました。個人的に悪くないと感じているところは冒頭の切り出しで、100:1と10:1の対比を出した上で、かつては買い手のついた特許や技術はもう買い手がつかないという語り口は読者を引っ張り込むのに功を奏したのではと考えています。
 何気にこのくだり、後半の解説で触れる既存機技術に固執して新規技術に踏み出せなかった日本という内容にも通じるもので、そんな悩まず書いたけどキャッチーな語りだしになった気がします。

 さてそんな記事内容ですが、前ほどではないけどまたコメントには「中共の手先め( ゚д゚)、ペッ」とたくさん書かれると思いましたがさにあらず、ヤフコメを見るとむしろ肯定的意見が圧倒的多数でちょっと驚きました。っていうかコメント数が1000件オーバーしていて、400件くらい見終わったところで今日中には読み切れないと諦めました。
 また同じJBpressにもよく寄稿している中島恵氏がまたオーサーコメントを寄せてくれてました。自分の書く中国記事(おにぎりとか)によくコメント寄せてくれているので、どっかで会うことあったらアイスでもおごらなきゃいけないのかな(;´・ω・)

 話を戻すと、この記事は当初はもっときつめに日本の落ち込みぶりを書いてました。そんな初稿を友人に見せたら「素材産業がなんで日本に優位があるのかがわからない」と聞いてきたので、そっちのが分かりやすいかなと思って実はもう一本、素材産業の日中比較記事も書き上げています。
 ただ素材産業の記事は、中国は物理系学部(工学部)ばかりで化学系学部(理学部)が少ないなどの根拠などはそこそこ面白いものの、全体として地味で、また読者層が限定されるという懸念を覚えました。それ以上に単純に自分が読んでも面白くなく、また体力的にもやばかったので結局最初に書いた今回の記事に戻した上で、読者層をさらに広げるように表現をやや緩く変えました。この辺は全部奏功したでしょう。

 ヤフコメについてもう少し触れると、先にも書いた通り3、4年前に同じ内容の記事を書いてたら「中共の下僕め( ゚д゚)、ペッ」などと言われてたでしょうが、日本の世論は変わったというべきか、製造業で中国にもはや敗北しているという認識が一般化したのだなと今回改めて思いました。ここで終わればそこまでですが、今日仕事中にまたいらんこと考えて、「何故敗北を認知するに至ったのか」という点が気になりました。
 結論から言うと、スマホの存在がでかいという感じがします。ヤフコメを見ていてもスマホに関する言及がいくつか見られ、こうした比較的技術が要求されるコンシューマー品で日本製が駆逐され、iPhoneも含めて中国製がずらっと並ぶ事態に至って漠然と感じていた敗北感をはっきり認識するに至ったのかなという印象を覚えました。白物家電なんかは世界市場はともかく日本国内市場は一応国内メーカー品が並んでるだろうから気づかないだろうし。

 また今週土日にも次のJBpress記事書かなきゃいけないから、比較的楽に書ける藤田信雄について書こうかと当初思っていましたが、今回のような路線でまた中国経済比較記事、若しくは前から考えている90年代日本政治の致命的ミスとかにしようかななどとも考え始めています。っていうか仕事でもキーボード叩き過ぎて薬指がマジ痛い(´;ω;`)ウッ…

2021年3月28日日曜日

90年代ホラーゲームの背景

 この土日も数時間ずつとはいえ残業して目が回りそうな状態です。晩飯も喉を通らず、土日の夕食でご飯1合も食べられなかったのはかなり久々な気がします。ちなみに学生時代は毎日の夕食で2合食ってたような。でもってその時、「何故世の中の茶碗はこんなにも小さいのだろう?」といいながら、どんぶりをデフォルトにしてごはんよそってました。

 話は本題ですがこの前ブログに書いた「慟哭 そして…」というアドベンチャーゲームをノーヒントで1回クリアしました。エンディングは何故かツインテールの女の子の黄金エンドのみたどり着きましたが、個人的にはあまりツインテールは上方としては好きじゃないだけに「どうしてこうなった(´・ω・`)」という感情も覚えるものの、横田守の書いたキャラ見るの久々なのでそこそこ満足してます。
 なお関係ないけど高校の図書館に「魔法戦士リウイ」だけはありました。

 まだ1回、それも単独エンドだけなので未だにこのゲームで主人公らを廃奥に監禁して殺しまくる犯人についてはその動機はおろか正体すらつかめていませんが、1回通しで遊んでみた感じとしてはゲームとしてそこそこ楽しく、また雰囲気もよく出ている気がします。逆を言えば近年、この手の不気味なホラーが減ったというかあまり遊んでいない気がして、元々このゲームはセガサターンで90年代に発売されていることを考えると、やはりあの時代の方がこの手のホラーが充実していた気がします。

 その90年代ホラーというのはどういうものかと言うと、「なんで襲われるのかがわかんない?」といった感じの正体不明ホラーじゃないかと考えています。貞子でお馴染みの「リング」なんかまさにその典型で、わけわからん貞子になんでして襲われなければならないのか、どうしたら襲うのやめてくれるのか的に迫ってくる内容がそこそこ受けたんだと思います。
 どうでもいいですが京極夏彦氏は昔、「土俵(リング)・でぶせん」などの作品を収めた「どすこい」という短編小説を出しています。

 話を戻すと、よくわからないのに謎の怪人なり正体不明者に襲われ、しかも人里離れた屋敷なり孤島なりに閉じ込められるという系の作品が90年代には多かった気がします。何故この手のホラーが最近減ったかと言うと、一つは携帯電話などの小型通信機器が発達して情報の取得や外部との連絡が容易になり、クローズドサークル自体が現代だとほとんど成立しなくなったことがあると思います。真面目にその手の空間作ろうとしたら外海上か山中しかもはやないです。
 次に、ゾンビが大量発生するなどのパニックホラーがやはり今強いことも大きいでしょう。特にゲーム業界に関しては昔と違って表現力が増し、三国無双並みにゾンビを大量に描画せしめることも余裕なため、海外でも売りやすいパニックホラーゲームがよく作られているように見えます。

 どうでもいいけど、無双が今度コラボするなら「バイオハザード無双」でもいいような気がする。

 またまた話を戻すと、さっきのパニックホラーの隆盛はある意味、90年代ホラーゲームの特徴というかその成り立ちを暗に示しています。どういうことかと言うと、昔はゲームを作ろうとしても表現能力などの制限があり、プレイヤーの操作や画面演出が非常に限定されていました。その限定された範囲でホラーゲームを作ろうとしたら、移動範囲、登場人物を制限できるクローズドサークルにするしかなく、必然的にああいうゲーム形態にならざるを得なかったのでしょう。
 またテキスト量なども制限があって、その辺も含めて犯人役が一見してよくわからない動機というか行動で襲い掛かってくるというパターンも作られていったのだと推察します。逆を言えば、最近のこの手のホラーやミステリー、サスペンス系作品はやたらと犯人の動機や殺人の背景を長々語ろうとする癖があり、犯人を追う主人公以上に犯人の人物造詣が掘り下げられ、どっちが主人公だと言いたくなるほど主客逆転した作品もみられます。

 私としては90年代に少年時代を過ごしていることもあってやはり上記のような「正体不明な恐怖」が個人的に好むのですが、今この手の恐怖を作ることのできるクリエイターはどれだけいるのか。そもそも襲い掛かってくるゾンビやクリーチャーを倒すばかりのホラーゲー全盛の時代で、そのような正体不明な恐怖が復権するのかとなるともはや疑問です。実際ゲームとしても、恐怖をあおる演出よりもアクション要素の方が重視されてしまってるし、昔のゲームみたいにヒロイン格の美少女キャラもそう簡単には殺せなくなってるし。

 まぁこう言いながら、自分が一番恐怖したホラーゲームは「SIREN」ですが。最近またYoutubeで関連動画を見まくってます。