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2019年8月15日木曜日

ドラッグストアはどうしてこんなに?


マツキヨと統合協議のココカラ、なぜ「特別委」で決めたのか(日経ビジネス)

 先日出たのが上のニュースですが、これと前後してドラッグストア業界の動向に関する解説記事も続出していましたが、かつて不動の一位だったマツキヨがいつの間にか業界五位にまで順位を落としていたというのはなかなか興味深かったです。そんな薬局チェーンで統合再編の動きが始まったことを伝えるのが上のニュースです。

 ちょっと記憶が曖昧ですが、今回のもうひとりの主役であるココカラファインは確か中国での進出(正確には再進出)を発表した際の上海での記者会見には自分も取材に行ったような気がして、調べてみたら時期的にもピッタリだったので、やはり間違っていないでしょう。もっとも現在に至るまでココカラファイン系列と思しきお店は上海で見かけませんが、今どうなってるんだろう。取材対応は割と丁寧だったのは覚えていますが。

 話は戻りますが地味に私が疑問なのは、ドラッグストアって一体どういう客層が訪れているのかが全くもってわかりません。というのも私自身が極端に怪我とか病気もせず(保険入ってんのに)薬を買うことなんてほぼ皆無ということもあると思いますが、日本にいた頃からドラッグストアに行くことなんてほぼありませんでした。唯一あるとしたら、処方箋もらった癲癇の薬を受け取りに行くときくらいでしたが、中国来てからは癲癇の発作自体ほぼなくなり、気絶に至っては完全皆無のため、いまやこの薬すら必要としません。
 むしろ中国に来てからドラッグストアに行くことが増えたと言うべきか、中国人の知り合いなどに、「日本でこれ買ってきて!」と頼まれるお土産を調達するために使うことが増えました。それまでにあまり訪れなかったせいもあるでしょうが、指定された栄養剤などのお土産を探すためあちこち回ってて、「ドラッグストアってこんなに多いんだ」と思うことが多いです。

 体感的には都市部においてはコンビニにも勝るとも劣らない密度であり、松戸駅周辺でも何軒もあって、よく競合して潰れないなと内心で思っています。売っている商品ラインナップなんてほとんど同じだと思うのに、何を基準に客層はお店を選ぶのか、ポイントなのかセールなのかいつも疑問です。あと運営会社によって、何が違うのかも全くわかりません。
 ただこれだけ店舗密度が高い、それも東京や大阪の一等地であっても近年は中国人観光客が大量に来のもあって大規模な店舗が立ち並んでいるのを見ると、それなりに稼いでいるようには見えます。売れているのは化粧品なのかもしれませんが、それにしたってここまで店の数が多いのはい不思議です。メインターゲットは女性だとは思いますが。

2019年8月14日水曜日

なぜ強い(;´Д`)

DeNA4連敗 浜口が初回KO 4戦トータル38失点と投手陣が崩壊(デイリースポーツ)

 昨日に引き続きDeNAは大量失点の投壊で連敗中ですが、他の人がコメントしているように、投手というよりは「ヒカル」こと伊藤光捕手が怪我で出場できなくなったことが最大の要因だと思います。球団首脳陣からもファンからも信頼が厚く、何より「ヒカルの抱擁」とまで言われたボディランゲージで投手陣から絶大な信頼を得ていた彼だけに、DeNAにとってはこれ以上ない打撃だったでしょう。
 伊藤捕手に限らず宮崎選手に冷蔵庫キラーのパットン選手などここに来てDeNAはけが人が続出し、一時期待された単独首位からこのところどんどん遠ざかっています。

 一方、不思議なのはソフトバンクです。今季、ギータこと柳田選手、サファテことサファテ選手という、シーズンMVP級の野手と投手を欠きながら首位をひた走っています。サファテ選手については去年もいなかったとは言え、柳田選手の代わりは誰もいないとか思っていましたが、それでもきちんと勝ち進めるあたりこの球団の恐ろしさがわかります。っていうか反則級に強すぎるだろう。
 個人的には長身恵体アンダースローの高橋礼選手が新人王となるのかが気になっていますが、今年はヤクルトの村上選手を始め有力候補が非常に多いだけにまだまだわかりません。

 それにしてもパリーグは相変わらずソフトバンク一強はいいとして、セリーグはせっかく巨人、DeNA、カープでもつれるかと思いきや、DeNAがこのまま脱落していきそうで残念です。その分カープには頑張ってもらいたいですが、やはり現状だと巨人のほうが選手層的にも有利に見えます。
 あと中日はもっと阪神に抗議すべきでしょう。なんで一軍でも二軍でも藤浪選手の先発試合にぶつけられるのか、なにか阪神の恨みでも買っているのかとしか思えません。

2019年8月13日火曜日

約束を破り続けた国の末路


     (  ´・ω) 
    γ/  γ⌒ヽ   (´;ω;`)  ウッ…
    / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ
    .l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
    {  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
    .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
        |    |   / //  /
      パットン   冷蔵庫

 DeNAのパットン選手の冷蔵庫殴打事件の報道を見るたびに上のAAを連想しています。っていうかパットンは球団やファンだけじゃなく冷蔵庫にも謝るべきでは。

 話は本題に入りますが、中国の春秋時代は今の日本の皇室に当たる周王室は既に権威も権力を失い、各地域を収める王がそれぞれ独自に勢力争いとかしていました。ただ全く秩序がなかったわけではなく、何年かに一度は猫の集会みたくみんなで集まって、リーダーこと覇者を決め、その覇者の裁定などを受けるなどして利害を調整しあっていました。
 この春秋時代の主だった覇者のことを「春秋五覇」と呼びますが、五人のうち斉の桓公、晋の文公については異論はないものの、残り三人には誰を加えるかは人によってバラバラで、私自身は無理して五覇としなくてもいいのにとか思っています。

 なお春秋時代の最強国については諸説ありますが、後の時代を考慮すると地味に晋だったのではないかと私は考えています。というのも晋は当時の中華世界のほぼ中心に位置し、異民族との防衛も担っており、また戦国時代には韓・魏・趙の三ヶ国に分裂するものの魏と趙は有力国として残り続けています。
 そんな晋から飛び出てきた覇者というのが先程の文公ですが、知ってる人には早いですが彼は放浪の覇者として有名です。というのも彼の父親の代、父親の寵姫であった驪姫が自分の息子を後継者にしようと讒言活動を行った結果、英邁と誉れ高かった文公の兄に当たる長男は処刑されることとなりました。

 これに驚いた文公は晋を脱出して母の出身地に亡命したのですが、その後文公の父親が死に、驪姫の息子が跡を継いだものの、家臣の反乱にあって母親ともどもあっさり殺されてしまいます。家臣らは亡命した文公を主君に迎えようとするものの、粛清される恐れから文公はこの要請を拒否したので、家臣らはかわりに文公の弟に当たる恵公を迎え入れました。
 この晋の恵公は帰国する歳、春秋時代から強国だった後に天下統一する秦に支援を仰ぎ、秦の警護のもとで無事に帰国を果たして即位します。即位後、自らを迎え入れた家臣に対し、「先に文公に要請を出した」という理由から粛清しています。

 この恵公の帰国時、恵公は無事即位した暁には秦に一部領土を割譲することを約束していました。しかし即位したらこっちのもんとばかりに恵公はこの約束を反故にします。そしたら数年後、晋で飢饉が発生したため恵公は図々しくも秦に食糧支援を求めてきました。
 流石に秦の人たちも、「あんな野郎ほっとけ!」とその図々しさに腹を立てていましたが、後に名君と讃えられる秦の穆公は、「民に罪はない」と言って、粛々と食糧支援に応じました。

 それから数年後、今度は秦で飢饉が起こったので晋へ食糧支援を求めました。そしたら晋の恵公は、「飢饉で弱っているはず。攻めるなら今がアタックチャンス!」とばかりに、なんと秦に対して侵略してきました。この暴挙に怒った秦の人々は飢饉なんてへっちゃらさとばかりに晋軍をめっためたに叩き潰した挙げ句、恵公すらも捕虜にしてしまいました。何度も約束を破られていることもあり恵公をみんなのいけにえにしようとまでしましたが、夫人に諌められたので恵公の王太子を人質とすることで帰国させました。
 それから数年後、恵公が病気になって弱っていると知った王太子は、人質であることなんて関係ないとばかりに無断で帰国し、恵公の逝去後に跡を次いで即位しました。これには優しい穆公も激怒し、亡命で放浪していた晋の文公に連絡を取り、「あいつら叩き潰すなら何でも協力する」と約束します。

 こうして秦の支援を得た文公は弟であった恵公の息子を楽々撃破し、晋の王位を継承して文公となり、放浪生活で培ったリーダーシップを発揮してその後覇者に推戴されることとなりました。

 何がいいたいのかと言うと、隠す必要もないのでいいますがこの一年くらいの韓国を見るたびに晋の恵公をいつも連想します。
 かつて日本がソ連と日ソ不可侵条約を締結する直前にある外交官が、「近年の国際条約の反故事例の大半はソ連が当事者であり、そのような国とは条約なんて結んではならない」と反対したと聞きますが、その後の結果を見る限りこの危惧は完璧な形で的中しました。このように、普段からどれだけ国としての約束事を守っているかというのは国家としての信用に関わるのは当たり前ですが、それ以上に普段から約束を破る相手とは必ずまた破るものだと考えていいでしょう。

 ある意味中国なんかもその典型ですが、中国のいいところはやはり利に聡いと言うか、大きな損失につながったり、逆にものすごい儲けに直結する場合は比較的約束を守るところがあると思います。なんだかんだいいつつ、やはり商人の国だと私はみています。
 一方、韓国に関してはもはや対話のできる相手ではないように見えます。中国と違って利益に直結するような内容ですら平気で横紙破りをやってきて、また過去に日本側が不利を被るような約束を結んだにもかかわらず今回のように反故にしてくるあたり、信用ではなく力関係でしか相互強制性を備えた約束はもはや結べないでしょう。その上ではっきりいうと、このような国家間の約束を守らない国は古来繁栄した例はなく、晋の恵公の轍を踏むのではとまでみています。

 逆にと言うか、今回日本が一部戦略物資の輸出条件を厳格化した際、韓国にとっては寝耳に水で大慌てだったと聞きます。裏切り、騙し討ちというのは基本、普段から嘘ばっかついている人間だとそもそも周りがあまり信用しないため効果は薄くなります。逆に普段全く嘘つかずに正直に生きている人間ほど、ここぞで出してくる嘘、騙し討ちというのは多大な効果を発揮するもので、私も騙し討ちを迫られるような機会がいつか来るかもしれないと思い、普段はめっちゃ正直に生きるようにしています。
 無論、日本の今回の輸出条件厳格化は騙し討ちでもなんでもないですが、この手続変更が韓国を大慌てさせたということは、カモにみられていただけかもしれないものの無駄に信用はされていたんだなとは思います。

2019年8月12日月曜日

内定辞退予測データの売買について


 この週末は台風が来る中、JBpressの記事書いて、ザンキゼロクリアして、あと上の写真の本田・フィットのプラモ作ったりで忙しかったです。マジな話をすると、忙しいとはいいつつも休日出勤しなくて済むようになっただけでなんか異世界に転生した気がします。現行は書き置き使ってたし、プラモ作る暇すらなかったし。

 いつも自動車のプラモはスポーツカーばかり作っていますが、たまには大衆車でもと思っていたら通っているプラモ屋がタミヤのフィットを置いていたので購入して作りました。スポーツカーのプラモと比べると前輪が動かない代わりに部品数が少なく、二時間くらいでストレスなく組み上げられるなど手軽で簡単で良かったです。
 塗装はもちろんしていませんが割とパーツの色はプラスチックの色が分けられてて、素組でも見栄えは悪くなく、特にヘッドライト部分の再現は見事でしょう。

 なおこのフィットについて解説すると、コンパクトカーというクラス自体はマツダ・デミオが始祖であることに間違いないものの、基本概念を完成させたという意味のは間違いなくこのフィットでしょう。実際組んで見ながら思いましたが、車体自体は小さめでありながら圧倒的な内容積を備え、以降のコンパクトカー、並びに軽自動車は内容積の広さを確保する設計が前提となっていきます。
 フィット自体については、このキットは初期型となっており、何気に日本の実家でもこれ使ってて私自身も運転してました。地味にこの初期型フィットは完成度が高かったようで、二代目フィットは噂レベルですが設計や部品品質が逆に悪くなり、経年劣化などが激しかったと聞きます。実際、二代目が発売されてから数年後を見ていても、街中を走っているのは初期型が多く、二代目はなんかすぐに世の中から消えた感じがします。

 三代目フィットからはハイブリッド仕様が出て、これによりその後トヨタ・アクアが続くハイブリッドコンパクトカーというクラスが生まれました。もっともこの三代目フィットはハイブリッドと言いながらも今で言うスズキなどの「マイルドハイブリッド」という呼称の方が適切なくらいレベルの低いもので、四代目フィットからゼロスタート機能を備えたハイブリッドエンジンになりましたが、はっきり言って技術的に未熟だったことから四代目は発売後はソフトウェアプログラム修正のためリコールが相次ぎました。
 たまにホンダの技術はエンジンが優れているという人がいますが、私はそうは思っていません。このフィットやN-BOXを始めとする内装設計は神がかっていますが、エンジン技術はやはりトヨタ、次いでマツダ、スズキではないでしょうか。塗装に関してはマツダ、ターボに関してはスバルか三菱でしょう。

リクナビ予測、トヨタとホンダが購入 合否への活用否定(朝日新聞)

 それでようやく本題ですが、例のリクナビの他内定辞退予測データを他ならぬトヨタとホンダが買っていたようです。っていうかどこがこの手の購入者情報洩らしてるんだろう、多分リクナビ関係者な気がしますが。

 この問題で議論すべきは、この問題を購入する側はギルティオワノットギルティかでしょう。データを加工、販売していたリクナビに問題があるのは言うまでもなく、少なくとも利用していた学生は自分のデータがこのように加工されて販売されることになるとは知らされておらず、規約には「加工するかもしれないよ」と書いてあったでしょうが、内定取消に繋がりかねない不利な内容をこのように販売されるというのは消費者保護、並びに利益相反的にも問題が大きいことは間違いありません。

 では購入したトヨタとホンダは問題ないのか。私の見方はあると考えます。
 というのもこの手のデータ、採用選考以外には使えるはずのないデータです。しかも予測にしか過ぎないデータであり、本人の意向や個性などが一切無視して弾き出されたデータにもかかわらず合否判定に採用すること自体異常極まりません。トヨタもホンダも取材に対して使用したことを認めてはいますが、なんとなくバツの悪い言い方をしており、使用していたことに負い目を感じているようにすら見えます。負い目を感じるようなデータを使うあたり、問題のあるデータであることは十分承知していなら購入していたと私には思え、となるとやはりギルティであり何らかの処分や処罰をけじめとして受けるべきだとすら思います。

 なお取材に対してトヨタは「辞退者を減らすため」だったと認めていますが、ホンダに関しては「データは、就活イベントに参加した就活生への対応のために使った。採用試験の合否判定には使っていない」という苦しい言い訳を見せています。
 採用の合否判定以外にはほぼ使えないデータだと言うのに、このホンダの言い訳は見苦しいもいいところでしょう。敢えて例えるなら風俗店から出てきた所を直撃され、「中で飲食をしただけだ」というような言い訳に近い気がします。

 私はフィットやN-BOXの設計(特に内装)に関してはホンダを認めますが、会社としてはインサイトでプリウスのリアデザインを丸パクリしたことを始め、非常に信用のおけない会社だと見ています。はっきり言えば日系メーカーの中で一番嫌いです。

2019年8月11日日曜日

自覚なきデマ拡散

 昨日は台風9号が上海に直撃したため、朝からずっと激しい雨が降っていたため、家で自動車業界に関する記事を書いていまいた。雨が少し弱まった夕方に果物でも買いに行こうと外に出て階段を降りたら一階踊り場付近が浸水していて、一歩も外に出られない状態でした。

波平は京大卒?ノリスケが東大?! サザエさん「学歴デマ」はなぜネットで広まり続けるのか(J-CASTニュース)

 話は本題に入りますが、上記のようなデマが拡散されている模様です。以前自分も「いかりや長介から志村けんへの手紙」というデマについて検証したことがありましたが、構造的にはこれも全く同じで、昔のネット上における冗談が何故かあとから真実として掘り返されたような経緯のようです。
 別に今に始まるわけじゃないですけど、この手のデマ拡散は絶えません。先日も友人がどっかから「上戸彩が離婚だって」とニュースリンクを持ってきましたが、元ネタは数年前の週刊誌の記事で、「デマを拡散するな!」と割とガチで怒りました。その時の言い訳が、「この記事を紹介したサイトがあって、あっちが悪い」とのことでしたが、だいたいこんな感じで、デマやフェイクニュースを拡散している本人らは伝聞を流しているだけで、自らに責任を感じないというのが大きな問題でしょう。

 まぁこんな事言う自分も昔、「10ターン以内に倒したらエスターク仲間になるって」と、フェイクニュースを拡散していましたが。

 なお今回のサザエさんデマについてですが、波平が京大卒という点が少し引っかかります。というのも自分もよくプライベートで「大学は京都に進学した」と言うとほぼ毎回「京大?」と聞き返され、地味に傷ついているからです。まるで京都には京大しかないかのように毎回言われるのですが、実際には京都は京都市内だけでも大学が密集しており、学生数も半端じゃないです。
 第一、「東京の大学に通った」といって「東大?」と聞かれる奴はいないでしょう。なんで京都ばっかこんな感じで「京大にあらずは京都の学生にあらず」みたいな扱い受けなきゃいけないんだって言う点で不満この上ありません。

 あと全く本題とも関係ありませんが最近回りの関西出身者とよく、「東京のタワマンより京都市内三条通りや御池通り沿いの物件の方が価値不動じゃね?」って話をしています。というのもこの付近は建物の建築高さ制限や景観規制が非常に強い一方、日本屈指の観光地近くということもあり、既存物件が非常に高値で取引されながらも、年月によってその価値が落ちるどころか近年はむしろ上がってきているところすらあります。
 実際住むことになったら京都特有のしきたりで苦労するでしょうが、人に貸すような賃貸物件とか、税金対策としてならかなりおすすめです。

2019年8月9日金曜日

壮絶な死に様

 今日の会社での同僚との会話で、

「今日発売の進撃の巨人の最新刊を昨夜日付が変わった時間にダウンロードしたんだ(人´∀`)」
「そんな夜中まで起きてたの?(´・ω・`)ハヤクネロヨ」

 割と真顔で諭されて、(´゚д゚`)っという顔を浮かべるしかありませんでした。

 話は本題ですが、先日Steamで購入したことをこのブログでも書いた「ザンキゼロ」というゲームですが、まだクリア前とは言え最終盤まで来ています。遊んでみた感想としてはとにもかくにもシナリオがいいのと、探索型アドベンチャーとしてみた場合、グラフィックが非常に良くて実際に探検している感覚がある上、敵が割と恐い造形していて恐怖感がそそられて非常に良く出来ています。探索中に何人か死んだ後からのリカバリがやや厳しいという点がありますが、十分に遊べる作品だと太鼓判は押せます。

 そんなこのゲームですが、一番の特徴は「何度死んでも蘇ってまた戦う」というコンセプトでしょう。簡単に説明すると、主人公たちはみんなクローン人間(クーロン人間ではない)で寿命が約二週間しかなく、その間に幼年期、青年期、壮年期、老年期ごとに見た目も変わり最後には死にます。そして死んだ後、ゲーム中で獲得したポイントを使ってクローンとして再生させ、再び戦いに赴くといった流れになります。
 もちろん寿命だけでなく、敵に殴られたり、罠にかかったり、アレルギーのある食べ物を食べたりしてもその時点で死にます。ここがミソなのですが、死因によって次回の再生時にはボーナスが付き、例えば殴られて死んだ後だと打撃に強くなって、アレルギーで死んだあとならアレルギーを克服するようになります。そのため要所によっては敢えてキャラクターを死なせることも、攻略上では求められてきます。

 そんなこのゲームを遊んでて、これまでに獲得した死因ボーナスを昨日確認していた所、あるキャラが幼年期にまだ一度も死んだことがなかった事に気が付きました。幼年期に死んでおけば最も体力のある青年期の寿命が増えるだけにこの際だから今のうちに殺しておこうと思ったのですが、どうせ殺すならもっといろんなボーナスが得られるようにしてからでも遅くないと考えました。
 具体的には、そのキャラは生まれてから死ぬまでに60回以上食事してから死ぬと再生する際に必要なポイントが減るというボーナスが付きます。この条件もまだ達成していなかったので、スタミナはマックス100%に関わらず野うさぎの丸焼きを15体、キャベツを45玉をその場で食わせました。

 なおこのゲーム、食事や行動を取るごとに便意というパラメータが上がります。これはトイレに行けば解消できるのですが、解消しないまま100%に達するとガチで失禁し、「悪臭」というストレスが溜まるバッドステータスが付与されます。
 ただこの失禁ですが、失禁状態のまま死ぬと次回以降は失禁しづらくなるというボーナスが付きます。なので件のキャラはキャベツ45玉の一気食いの際にそのまま漏らしてもらいました。

 その上で、実際に死んでもらうために装備を何も付けないままダンジョンへ行ってもらい、手頃なイノシシを見つけると何も抵抗せず敢えて攻撃を受け続けて死んでもらいました。これによって、幼年期で、失禁したまま、イノシシに、突撃喰らって死んで、一挙に5つくらい死因ボーナスを獲得することに成功しましたが、心のなかではなんかちょっと申し訳ない気にさせられました。

2019年8月7日水曜日

表現の不自由展について

【動画】 津田大介「天皇の肖像焼くけど、二代前だから大丈夫だよねwww」(痛いニュース)

 騒動がやや落ち着いてきたのでそろそろかと思うので、この表現の不自由展について書きます。結論から書くと、何故内野も外野も展示中止となって騒いでいるのかが私にとっては逆に不思議です。

 展示内容や中止の背景、それを巡る議論については他所でやっているのでここでは省略します。この展示会の出展物に対して私が持った論点としては、「それは芸術(表現)か?」という点です。はっきり言えば、槍玉に挙げられた慰安婦像、昭和天皇の写真を燃やす映像、あと特攻隊員寄せ書きを使った「間抜けな日本人の墓」を見る限りだと、これらは芸術とはとても思えません。
 芸術というのは触れた人間を感動させる、もしくは製作者が何らかのメッセージを伝えることを意図して作った創作物です。しかしこれらの作品からははっきり言って感動する要素は感じられず、メッセージ性も何も読み取れません。感じられるのは日本人を含む特定層を煽るというか挑発、嘲笑するような態度で、展示物一覧からは「中止にできるものならやってみろ!」と言わんばかりの、ヤンキーがが警察を挑発するような態度しか見えません。

 また百歩譲って私が読み取れなかっただけで、製作者がこれら作品に何らかのメッセージ性を持たせていたと仮定したとしても、やはり腑に落ちない点があります。というのも騒動後のインタビューなどで主催者や製作者側は、「慰安婦をモチーフにしたわけではない」、「昭和天皇だとは思わなかった」などと、誰がみても嘘だとわかる情けない言い訳を呈したと報じられています。もし訴えたいメッセージがあったとしたなら、格好とも言える場のインタビューで何故それを訴えないのか、それどころか非難をかわすためにしょうもない嘘をどうしてついたのか。どちらであろうと、表現者しては呼ぶに値しない態度です。

 私が思うに、主催者や製作者はこれら作品にメッセージを持たせたり、自らのセンスを表現することが目的だったわけではなく、先程にも書いたように初めから世間に対しともかくなんでもいいから挑発するという態度を示すこと自体が目的であったようにしか見えません。展示会名称自体が「表現の不自由展」としているあたり、敢えて検閲や規制を受けそうな、それどころかなるべく多くの人に不快感を持たせる作品やモチーフをわざと選んで出展し、世間から悪目立ちすること自体が狙いだったと思えます。
 そういう意味では狙い通りに世間が反応して中止に追い込まれたのだから、ある意味私は中止を求めた行政側も、挑発しておきながら「検閲、弾圧された!」と主張する口実を得た主催者側もWin-Winな理想通りの結果だと言え、よかったよかった万歳三唱で終わる話だと考えています。お互いが望んだ結果に落ち着いたわけなのだから、お望み通りに中止に追い込まれたのだから規制だ検閲だ不謹慎だとか主催者側の関係者が言うべきではないでしょう。

 その上で更に述べると、先程も書いた通り問題となった展示物はやはり芸術ではなく、ある意味で特定団体のプロパガンダと言える代物だったと考えます。

 これが報道の立場からの意見か表現の立場からの意見かは自分でもよくわかりませんが、基本的に芸術や表現は、他人を不快にさせること自体を目的に作ってはならないという不文律があると昔聞いたことがあります。無論、アンパンマンマーチですら不快に感じる人もいるかもしれず、誰にとってもノーストレスで不快感を感じさせない文芸を含めた芸術なんて実際には存在し得ません。また特定の強いメッセージ性を打ち出すため、映画のLGBT描写をはじめ、相当数の特定団体や民族が不快に感じる内容が盛り込まれることは現実には珍しくありません。
 ではどこまでならそうした「不快要素」の盛り込みが許されて、どこまでなら許されないのか。私が考えるにポイントはやはり「そこに訴えたいもの(メッセージ性)があるか否か」と、「特定層に不快感を催させることを目的に作られたか否か」だと考えます。

 メッセージ性があって特定層を攻撃するつもりで作ったものでなければどんな作品でも免罪されるとは私も思っていませんが、少なくとも芸術か否かはこの二要素から判断できると思います。ある意味、この二要素を満たした上で賛否が5:5に近い形で分かれるような作品は、「議論を呼ぶ作品」としてその芸術的価値は逆に高いのではないかとも考えます。
 実際、表現というのは敢えてきわどい部分を狙って、「果たしてこれは世間として許容すべきか否か」という議論を世間に持ちかけることも重要な要素です。ダンテの「神曲」など宗教的タブーに切り込んだ作品はまさにこうした典型で、当時拒否反応が示された内容が現在では許容されるのは、こうした「ギリギリへの挑戦」の積み重ねと言えるでしょう。

 翻って今回の展示ですが、一部ネットでも言われていますが昭和天皇の写真を燃やす映像が昭和天皇、だけでなく毛沢東やスターリン、二代前のローマ法王とかの写真も一緒に燃やすものであれば、まだ自分の見方は違っていたでしょう。しかし他の展示物なども合わせて考慮すると日本人、それも右翼層を不快にさせるという目的がはっきりと見てとれます。
 中には、右翼層への攻撃こそがこれら作品のメッセージ性だと主張する方もいるかも知れませんが、そこでヒウ一つの判断要素こと「特定層を対象に不快感を催させることが目的」に引っかかるわけです。別に私は特定層に対して非難や攻撃を加えることが悪いことだと思ってないしどんどんやればいいと思いますが、そうした非難や攻撃手段を「芸術(表現)」と呼ぶのは明らかに間違っていると断言します。敢えて言うなら檄文や嫌がらせの類であって、少なくとも芸術ではなく特定思想に基づく特定対象への言論攻撃ことプロパガンダの方が定義としては適切であり、その上で芸術展示会で展示するものではないと思います。
 その上で言えば、芸術という皮を被るようなことせず批判するならもっと堂々と批判しろよと言いたいものです。

 なお個別作品について言うと、昭和天皇の映像について津田氏は「二代前だから大丈夫だと思った」と言っていますが、じゃあ三代前、四代前ならもっと大丈夫だよねといって写真とライター渡しても燃やすことはないと思います。何故なら昭和天皇だからです。
 あと慰安婦像については、自分がやるなら慰安婦をモチーフした像の側に敢えて「進撃の巨人」の109話を置いて誰でも読めるようにしておきます。

 最後に、今回のこの騒動でニュースを色々追っていましたが、ほとんどのメディアは「慰安婦像」ばかりクローズアップして、その他展示物、具体的には何度もこの記事で出てくる昭和天皇の映像とか、特攻隊寄せ書きを使った展示には全く触れていませんでした。産経だけはまだそういった他の展示物についても触れる記事を書いてていつもながらの平常運転だなと内心思いましたが、今回に関しては産経がやはり正しいと思います。
 正直、慰安婦と昭和天皇を比べるなら日本人にとってやはり重たいというか重要なのは後者でしょう。慰安婦は無視していいとかいうわけじゃありませんが、優先順位で言えば絶対的に天皇のほうが上で、問題ある展示としてクローズアップする対象としてはこちらが明らかに上であるにも関わらず、産経以外のメディアはびっくりするくらい黙り決め込んでて、こちらの方が私には奇妙に思えました。
 そういう意味で私としては、「表現の不自由展」というのはある意味今回の各メディアの報道模様こそが相応しいタイトルである気がします。まぁ私が一番頭にきた展示は、特攻隊員の遺稿を嘲笑うようなあの展示でしたが。