2019年3月23日土曜日

ゲームレビュー「特殊報道部」

 大阪には「くいだおれ人形」があるけど、「貸倒れ人形」というのはないのかなと仕事していていつも思います。あったらどんな姿しているんだろうと期待に胸が弾み、イメージ的にはパンツ一丁素寒貧な姿を想像しています。

特殊報道部(ゲームカタログ)

 さて本題ですが、結構前に上記の「特殊報道部」というゲームがセールされていたので購入し、つい昨日にコンプリートしました。何故このゲームを買ったのかと言うとアドベンチャーで遊びたかったのと、ちょっと前から気になってた「流行り神」というシリーズのスタッフが作っていてその系譜にあると聞いていたからです。
 遊んでみた感想としては悪くはない作品であるものの、やはりゲーム性の低さは否めず続編が出ないのも無理がないという印象でした。

 このゲームはタイトルの通りにテレビ局を舞台にしており、メーテレが製作に協力しています。それだけに作中でもテレビ局の雰囲気などはシナリオによく反映されてて、ディテールも非常にしっかり作られていることは太鼓判を押します。
 シナリオは「流行り神」の系譜を引いているだけに怪奇、特にXファイル系のUFOとかアブダクションなどSF系怪奇の真相を追っていくというテーマでした。シナリオの質に関しては最終話を覗いてどれもよく、遊んでいる間はそこそこシナリオで楽しむことができました。

 声優に関してはヒロインにクール系美少女やらせたら恐らく当代随一の瀬戸麻沙美氏が演じており、その他の面々もキャラクターに合った人がきちんと選定されていて私の中ではパーフェクトな人選だと思います。特に主人公の上司役のバブル期時代にいたようなテレビプロデューサーは藤原啓治氏、そう野原ひろし役の彼が演じていて、見事にこの癖のあるキャラクターを演じてました。
 ただ、上記の二人以上に目を見張ったのが主人公の先輩ディレクター役の沢城みゆき氏でした。もともとこの人の芸達者ぶりは他の作品でも十分にわかっていましたが、この作品ではハイテンションなキャラを演じていることも合ってかとにもかくにも声の出し方でほんのちょっとの溜めとか、伸ばし、音量の変化など、「こんな風にしてセリフをしゃべることができるのか?」という具合で、作品を通して聞き惚れていました。ガチな話、沢城氏の声を聴くだけでも買う価値はあります。

 と、以上まで褒める点をズラッと並べましたが、マイナス点も少なくない作品です。中でも一番のマイナス点はゲーム性で、はっきり言って無きに等しいレベルです。
 ゲーム中ではシナリオを進める途中で写真や音声の怪しい箇所を指摘する場面がありますが、これがまた非常にチープ且つ簡単で、ほぼすべての質問で正解が一つしかなく、ゲームを遊ぶと言うよりかはほぼずっとシナリオを読んでいるだけとなってしまいます。この他にもシナリオの方向性を選ぶ企画書選択(二択)というのもありますが、シナリオ内容が変化するのはこの選択肢のみで、実質的に1シナリオに付き2つのルートしかありません。その分かれるルート内容も、実質的にはほぼほぼ同じ内容だったりするし。
 最後に取材した内容をTV番組の進行とともに画像を選ぶミニゲームもありますが、これもまた簡単すぎて、ミスる方が難しいくらいです。なのでゲームとして操作する場面がほとんどなく、実質的にほんの少し変化する電子小説と言っても差し支えないものでした。

 あと他の人は指摘していませんが、オープニングは最悪の一言に付きます。特に主題歌は、「でーれでっで、でーれでっで、でーれでーれでーれでっで……」とやたら低音の大きな前奏が流れ、しかも音質もおかしいくらい悪いものでした。音楽にあまりこだわりのない私が気になるほどで、聞いててPSVitaのスピーカー性能をディスるためにこんな音質の悪い音を流しているのかと正直思ったほどでした。

 このほかシナリオは悪くはないと言いましたが、最終話に関しては「ひどい」の一言です。むしろないほうが良かったレベルで面白くなく、他のシナリオはなかなか良かっただけに、ゲームの締めくくりとするにはちょっと惜しいところでした。
 なお個別のシナリオに関しては第4話が一番よく、というのも瀬戸麻沙美氏が演じるクールな女子高生がポルターガイスト現象真っ盛りなハイオクに閉じ込められて怖がりまくるというシナリオで、マジで遊んでてなんか変な性癖に目覚めそうでした。でもって、「ああホラーでこういう風に楽しむ要素もあるんだ」と、妙な納得感を得ました。

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